東京に一番近い大自然!奥多摩で紅葉ドライブを楽しむおすすめコース

東京都奥多摩で、紅葉を楽しむ観光情報です。奥多摩湖のもみじはもちろん、ドライブや散策で感じる景色をご紹介。また、ランチやグルメ、日帰り温泉の情報なども実際に現地で体験しレポートしています。

11月に入り、そろそろ紅葉を見に行きたくなるタイミング。毎年同じ場所に行くよりも、今年は行ったことのない場所に足を運びたい。普段はなかなか味わえない大自然を満喫しながら、大切な人と一緒にゆっくり紅葉を楽しみたい。

そんな贅沢を叶えられる場所、知っていますか?

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※提供:Ogouchi Banban Company

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※提供:Ogouchi Banban Company

それが、「東京に一番近い大自然」とも言われる町、奥多摩。新宿駅から奥多摩駅まで電車で1本、登山せずともドライブしているだけでこんな光景に出会えます。

しかも、ちょうど奥多摩の紅葉がだんだん見ごろを迎えてきている今。チャンスは11月上旬から中旬、次の休みは奥多摩に行くしかない……!

 

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正直に言ってしまえば、都心から奥多摩に到着するまでに「御嶽(みたけ)」や「鳩ノ巣渓谷」といったメジャーな紅葉の名所はあります。

それでも、私がもう一歩足をのばして奥多摩まで行きたくなる理由。その一つが、圧倒的な自然との距離の近さです。
自然の隣で人々が暮らしを営んでいる奥多摩は、観光地も自然と隣り合わせ。都心からやってくるとそこはまるで別世界。そんな奥多摩に来ることでしか味わえない感覚があるんです。

そんなわけで、滋賀に住んでいながら1ヶ月に2回も奥多摩に訪れたライター・菊池百合子(@kikuchi410)が、奥多摩で紅葉を満喫する1日ドライブコースをご紹介!
奥多摩で暮らす方々に教えてもらった情報をもとに考え尽くしたコースなので、この記事を読めば紅葉ドライブの予習がばっちり。蕎麦をメインに、私が自信を持っておすすめする奥多摩グルメもお届けします。

奥多摩の楽しみ方をおさえて、パートナーや友達と一緒に紅葉を満喫する休日をどうぞ。

奥多摩ってどこにあるの?

そもそも奥多摩がどこにあるのかというと……

そうです、東京都の最西端に位置しています。ここまで来ると都会の喧騒なんてすっかり忘れてしまうくらい、周囲は山、山、山。そして湖。

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ダムによって奥多摩湖が形成されたため、本来あったはずの平地は湖の底。現在の奥多摩のほとんどが山に覆われているのです。

つまり……

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町中どこもかしこも紅葉スポット!!!

 

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ドライブしているだけで、美しく色づいた木々に巡り会えるんです。

 

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町のあちこちに、思わずシャッターを切りたくなる光景が待っています。山の高いところから少しずつ紅葉していくため、見頃が数週間にわたって続くメリットも。

そんな奥多摩には観光地と飲食店が点在しているので、交通手段には車が一番おすすめ。バスでもまわることができますが、本数が少ないので要注意です。

というわけで、今回はドライブで楽しむ奥多摩紅葉コースをご紹介します!

奥多摩駅からまわるおすすめルート

奥多摩駅から遊びに行くなら、大きく2つのエリアに分けることができます。

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

奥多摩駅近辺の「氷川(ひかわ)エリア」。そしてこの地図だと左上、奥多摩駅から北上した「日原(にっぱら)エリア」。

 

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

そして奥多摩駅から西に進むこと15分ほど、小河内(おごうち)ダムより西側の湖周辺エリアです。

今回は奥多摩駅からスタートして1枚目の地図の「氷川エリア」「日原エリア」を満喫した後、西側に移動して2枚目の地図の湖周辺をぐるっと楽しみ、最後に奥多摩駅に戻ってくるプランを考えてみました。

紅葉の写真を撮りたい、都会の喧騒から離れてリフレッシュしたい、グルメも楽しみたい。そんなリクエストに全てお答えします!

奥多摩を楽しむポイントは、朝から動くこと

山に囲まれている奥多摩は日が沈むのが早く、紅葉シーズンだと16時台に暗くなります。太陽が山に隠れた途端にグッと気温が下がるので、奥多摩を満喫するためには朝早くから動き始めることが重要なんです。

土休日限定で運行している「ホリデー快速おくたま」に乗れば、新宿駅から奥多摩駅まで乗り換えなし。もちろん通常の電車を乗り継いで来ることもできますが、どちらにしろちょっと早起きをするのが奥多摩を楽しむコツ!

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

今回は、7:44に新宿駅を出発して9:17に奥多摩駅に到着する「ホリデー快速おくたま」を使う想定でプランを組んでみました(※時刻表は変更になることがあります)。

まずは奥多摩情報をチェック

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駅に到着したら、まずは改札を出て左手すぐの「奥多摩町観光案内所」へ。町内各地の観光マップが用意されていて、グルメからハイキングコースまでなんでも教えてもらえます。

1.奥多摩町観光案内所
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川210
電話番号:0428-83-2152
定休日:年末年始
営業時間:8:30〜17:30
リンク:https://www.okutama.gr.jp/

 

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※提供:パーク24株式会社

観光案内所で気になることを解決したら、今日一日の足になってくれる車を借りに行きましょう。3台限定なので、早めの予約をお忘れなく。

2.タイムズカープラス 奥多摩駅前ステーション
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川198
リンク:https://plus.timescar.jp/view/station/detail.jsp;jsessionid=B52DB2684B32FBBF2A54595BC52D5950?scd=CT56

奥多摩町内のコンビニは駅前の1軒のみなので、軽食や飲み物は駅周辺で揃えておくと安心です。準備が整ったら、いざ出発!

 

午前中は自然豊かな「日原」エリアへ

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

まずは朝一番、地図でいうと左上、奥多摩駅から北上して「日原(にっぱら)」エリアへ向かいます。観光客が多く訪れる日原には、道路が混雑する前に足を運んでおくのがポイント。

日原に向かう一本道は道幅が狭い部分もあるため、運転に慣れていない場合は特に気をつけてくださいね。この先お手洗いが少ないため、見つけたら早めに済ませておくと安心です。

 

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9時30分に奥多摩駅前を出発したら、順調に進めば10時頃には日原エリアに到着します。この「日原燕岩洞門」を抜ければ駐車場に到着。

 

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車をおりたら駐車場を背にして洞門を抜けると、「鍾乳洞入口」の看板が見えてきます。

 

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日原エリアの目玉と言えば、関東でも有数の規模を誇る「日原鍾乳洞」。洞内の平均気温は11度程度なので、秋冬に訪れると中のほうが暖かく感じられますよ。

 

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中の様子はこんなかんじ。湿度が高く滑りやすいため、歩きやすい靴で来たほうが安心です。

 

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鍾乳洞の奥ではライトアップも。数十万年以上の時が生み出した壮大な地下空間に、思わず息を飲んでしまいました。1周40分程度の冒険を楽しみましょう!

3.日原鍾乳洞
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話番号:0428-83-8491
入場料:700円
駐車場:あり
定休日:年末年始
営業時間:4/1~11/30 8:00~17:00/12/1~3/31 8:30~16:30
リンク:http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html

 

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鍾乳洞を満喫したら、車を5分程度走らせて日原森林館へ。

 

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ここは日本で唯一の巨樹情報センター。巨樹を描き続ける画家・平岡忠夫さんが拠点を置いたことなどが理由となり、奥多摩町は「巨樹の里」と呼ばれています。
館内には平岡さんの絵画が展示してある他、さわれる模型や木材も多数用意されており、奥多摩の自然を深く知るのにぴったりの空間でした。もちろん紅葉まっさかりの木々のことも学べますよ。

※館内は撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。

4.日原森林館
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原819
電話番号:0428-83-3300
入場料:200円
駐車場:あり
定休日:月曜日(休日の場合は翌日)、年末年始
営業時間:4/1〜11/30 10:00〜17:00(12〜3月は〜16:00)
リンク:http://www.kyoju.jp/

 

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日原エリアの見学を終えたら、道中の紅葉も楽しみながら駅まで戻ります。

 

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駅までの道の途中で、現役のトロッコが動いている様子を見られるかも!

 

紅葉も楽しめる定番スポットへ!

駅まで戻ったら立ち寄りたいのが「氷川(ひかわ)渓谷」です。多摩川と日原川の2本がぶつかる氷川渓谷は、奥多摩駅から徒歩5分。氷川小橋を渡って渓谷を真上から眺めたり、川沿いを歩いたりすることができます。

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5.氷川渓谷
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川
入場料:なし
駐車場:あり(有料・氷川キャンプ場または奥多摩町役場庁舎駐車場を利用)、タイムズカーシェアを使用している場合はタイムズカーシェアの駐車場に停めることも可

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さらに時間があれば、氷川渓谷から車で約10分の「香りの道 登計トレイル」に立ち寄ってみても。日本初の森林セラピー専用遊歩道で、心地良い森の中をハイキングできます。

 

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もちろん紅葉も!思わず見とれてしまいました。

登計トレイルの出口は入口とは別の場所になり、入口から出口まで歩くと20分程度かかります。午前中から盛り込みすぎるとスケジュールがパンパンになってしまうので、お気をつけて。

6.香りの道 登計トレイル
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川940
入場料:なし
駐車場:あり(総合運動公園専用駐車場)

 

ランチは奥多摩名物を!

奥多摩に来たからには、この土地の食べ物を味わいたい!というわけで、ランチは水がきれいな奥多摩特産の蕎麦やわさび、こんにゃくを楽しみましょう。

飲食店が点在しているため、お昼の時間が近づいてきたらどこでランチをとるのか考えながらドライブを進めるのがポイント。今回は、私が本当においしいと思った3箇所のお食事処と定番メニューを紹介します。

お腹が空くタイミング、そして食べたいものに合わせてじっくり悩んでみてくださいね!

日原エリアから駅前に戻ってすぐにお昼を食べたい場合

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駅前でランチをとるなら、駅から車で10分弱の「蕎麦太郎カフェ」へ。看板メニューは大麦と小麦を使用して作られた麦きり(800円)です。独特の食感を持つ麺に奥多摩産の麦味噌ダレが絡み、とっても香ばしい……!もちろん、通常の手打ち蕎麦も人気です。

 

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店内からは日原川や釣り場を見下ろせて、抜群の景観を楽しめます。ちょうど、風に乗った紅葉がサラサラサラと舞い降りていました。

7.蕎麦太郎カフェ
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川397-1 氷川国際鱒釣り場 2F
電話番号:0428-83-8160
駐車場:あり
定休日:12月~2月の毎週月曜日
営業時間:11:00〜18:00(12〜2月は〜17:00)
リンク:http://sobataro.com/info.htm
参考サイト:ぐるなび

 

奥多摩湖の西側まで移動した後にお昼を食べたい場合

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

駅前に戻ったけれどまだお腹が空いていないよ!という場合は、午後を目一杯楽しむために先に奥多摩湖まで移動しておきましょう。移動した先、奥多摩湖西側でのお食事処を2箇所ご紹介します。

 

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上品なお蕎麦を味わいたいときは、奥多摩湖にかかる深山橋を渡ってすぐの「陣屋」へどうぞ。

 

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こちらが定番のそば定食(1,450円)。蕎麦はもちろん、店主がこんにゃく芋を一つずつ洗って手作りしたこんにゃくは、その食感が忘れられない絶品でした。他にも山菜などの奥多摩を味わい尽くせる人気の定食は、早くなくなってしまう日もあるそう。

8.陣屋(じんや)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野709
電話番号:0428-86-2152
駐車場:あり
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
営業時間:11:00〜16:00(なくなり次第終了の日もあり)
リンク:https://okutama-k.jimdo.com/
参考サイト:ぐるなび

 

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お腹が空いているなら、湖畔沿いを進んだところにある東京最西端の飲食店「島勝」がぴったり。ボリューム満点のかつ丼(850円)は「ここよりおいしいかつ丼を食べたことがない…!」と語るファンがいるのもうなずける、とっても優しい味わいが口の中に広がります。

 

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ヘルシーなご飯を食べたかったら、栄養バランス抜群のとろろめし定食(900円)がぴったり。

お店が忙しくないときは、お店の方とゆっくりお話できるのも楽しいひととき。私も地元の方しか知らない情報や奥多摩での暮らしについて教えてもらい、また足を運びたくなっているお店の一つです。

9.島勝(しまかつ)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町留浦617
電話番号:0428-86-2038
駐車場:あり
定休日:木曜日、第一水曜日
営業時間:11:00〜17:00(なくなり次第終了の日もあり)
リンク:https://okutama-k.jimdo.com/
参考サイト:ぐるなび

 

見るだけじゃなく体験も!

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せっかくの休日だから、何か体験してみたい。それなら奥多摩湖南側の「山のふるさと村」へ向かいましょう。石細工や陶芸などの体験教室が定期的に開かれています。

 

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1日2回の自然食教室では蕎麦打ち体験をできるので、13:00スタートの回に参加すれば自分で打ったお蕎麦を昼食に食べることもできますよ。私も蕎麦打ち体験に参加してみました!

 

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粉と水を合わせて、ひたすらこねて、こねて……。

 

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大きくのばしていきます。本当は四角くなるはずが……?

 

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伸ばし終わったら最後にカット。幅の調整がちょっと難しいですが、先生が丁寧に教えてくれるので安心でした。

 

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完成!

 

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太さがバラバラでうどんみたいですが、自分でせっせとこねて作った蕎麦をその場で食べられる体験はとっておきの思い出に。食べ終わるまでの所要時間は1時間程度でした。

山のふるさと村・クラフトセンターでは、全ての教室で電話での事前申し込みが必要です。金曜日と週末限定の陶芸教室をはじめ、平日は開催されていない教室もあるので要チェック。

 

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広々とした園内では、鮮やかな紅葉を見られるかも!奥多摩のお土産品を購入したり、ロッジに宿泊したりすることもできますよ。

※ 蕎麦打ち体験中の写真に写っている量は2人分です。

10.山のふるさと村
住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野1740
電話番号:0428-86-2551
入場料:なし(各教室は有料)
駐車場:あり
定休日:年末年始
営業時間:9:00〜16:30
リンク:https://www.yamafuru.com/

 

奥多摩でしか見られない絶景!

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山のふるさと村で手を動かしたら、今度は奥多摩の雄大な自然を一望できる展望台「月夜見(つきよみ)第一駐車場」へ。ドライブの休憩にもぴったりです。

 

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見渡す限り山々が連なっている光景は、都心とは全く違う世界。深呼吸をすると身体が喜んでいるように感じられるほど、新鮮な空気を胸いっぱい味わえます。山々が紅葉している様子はぜひシャッターにおさめて思い出の一枚に。

11.月夜見第一駐車場
住所:東京都西多摩郡奥多摩町河内 奥多摩周遊道路
入場料:なし

「10.山のふるさと村」「11.月夜見駐車場」に向かう「奥多摩周遊道路」は夜間閉鎖されるため、訪れる時間帯には要注意。10月1日〜3月31日の冬季は9時〜18時が通行可能です。

 

奥多摩湖周辺をゆっくり満喫

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

今回の目的地のうち駅から最も遠い月夜見駐車場まで足を運んだので、ここからは地図だと右側、駅に向かって少しずつ戻っていきましょう。午後はちょっとのんびりめに。

 

湖を歩いて渡れる!

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奥多摩湖周辺を車で走っていると気がつくのが、湖にかかる歩道の存在。通称「ドラム缶橋」と呼ばれる浮橋は麦山と留浦(とずら)の2箇所にあり、どちらも近くに車を停めて徒歩で渡ることができます。できるだけそーっと渡れば、湖面に映る山の色合いも楽しめるはず!

 

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こちらは先ほどご紹介した「9.島勝」の近くにある「留浦浮橋」からの光景。もう一つの「麦山浮橋」はこの後ご紹介する「14.小河内神社」の近くなので、訪れる場所によってどちらの浮橋を渡るか選ぶといいですね。

12.麦山浮橋(むぎやまうきはし)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野
入場料:なし
駐車場:あり

13.留浦浮橋(とずらうきはし)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町留浦
入場料:なし
駐車場:あり

 

奥多摩随一のパワースポット……!?

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最近カップルがよく訪れていると噂の「小河内神社」。山々に囲まれた神聖な雰囲気からか、パワースポットとして人気が高まっているとか……!?

 

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こちらが本殿。奥多摩在住の方に伺ってもパワースポットと言われる所以はわかりませんでしたが、この自然の深さと静寂さは確かになかなか他の場所で味わえるものではありません。野生動物とも出会えるかも……!?

14.小河内神社(おごうちじんじゃ)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町河内149
入場料:無料(無人)
駐車場:あり

 

奥多摩湖の定番スポットにも!

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奥多摩の定番、小河内ダムにも足を運んでみましょう。駅から車で15分ほどとアクセスが良いので、ドライブの途中でサクッと立ち寄れます。

 

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ダムの真上には展望塔が設置されており、その高さを実感できます。想像よりも急降下していたのでびっくり……!

 

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こちらが展望塔から見下ろしたダム下の様子。小河内ダム周辺が紅葉してくる11月中旬には、湖と紅葉のコントラストをもっと楽しめること間違いなし!

15.小河内ダム(おごうちだむ)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町原
電話番号:0428-86-2211
入場料:無料
駐車場:あり
定休日:年末年始
営業時間:展望塔は10:00〜16:00
リンク:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kouhou/pr/ogochi/

 

奥多摩ならではのカフェタイムを

編集部追記
※2019年9月末をもって長期休業に入りました。また、再開の目処はたっておりません。

ずっとドライブをしていても疲れてしまうので、休憩がてらゆったり過ごせるカフェに立ち寄りましょう。

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「15.小河内ダム」からアクセスが良いのは、車で10分ほど山道を上ったところにある「Cafe Indigo Blue」。築100年を超える古民家の雰囲気も魅力的ですが、私がこのカフェの一番好きなところは……

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なんといってもこの景色!これだけ開けた場所から奥多摩湖と小河内ダムを見渡せるお店は他にありません。

 

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外に出られる庭園では、紅葉も楽しめます。このお店から見える湖と紅葉のコントラストは、思わずずっと眺めてしまうほどの美しさ。

 

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デザートの抹茶ソフトとホットコーヒーのセットをいただきました。贅沢な景色を眺めながら、種類豊富なデザートとドリンクを1,000円程度で楽しめます。

 

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デザートだけでなく、運営会社のホテルシェフが考案したランチを楽しめるのも魅力。写真の燻製鹿肉カレー・Oh ☆ Deer(1,200円)は奥多摩産の鹿肉が使われていて、ピリ辛でありながらスモーキーで深い甘みを感じる仕上がりです。特製わさびオイルをかけて、高級感たっぷりの味わいを楽しめます。

他にも奥多摩ならではのメニューが用意されているので、お昼時に立ち寄ってカフェご飯を楽しむのもおすすめですよ!

編集部追記
※2019年9月末をもって長期休業に入ります。また、再開の目処はたっておりません。

16.Cafe Indigo Blue(カフェ・インディゴブルー)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町境1139
電話番号:0428-85-9522
駐車場:あり
定休日:月・火曜
営業時間:10:00〜16:00
リンク:http://indigoblue.site/
※ 冬季営業について
11月下旬頃〜3月中旬頃までは営業日が土日祝日のみとなります(年末年始はお休みとなります)。詳しくは電話にてお問い合わせください。
参考サイト:ぐるなび

 

また、今回は曜日の都合上どうしても足を運べなかったのですが、2018年10月、奥多摩にもう一つのカフェが誕生しています。それがこの「よりみち茶屋 とおまわり」。奥多摩湖西側、「9.島勝」や「13.留浦浮橋」の近くです。

 

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※提供:よりみち茶屋とおまわり 写真は「くまわさび丼(790円)」

奥多摩町に引っ越してきた3人でオープンした、いわば東京最西端のカフェ。都心から足を運ぶ人が絶えないそうで、次こそ足を運ぼうと決意しました……!

奥多摩湖周辺で夜まで空いている飲食店は他にないので、夜に立ち寄るならここに決まり。お茶だけでなく軽食も注文できます。

17.よりみち茶屋 とおまわり
住所:東京都西多摩郡奥多摩町留浦324-2
電話番号:050-5436-7013
駐車場:あり
定休日:月曜〜金曜
営業時間:11:00〜20:00
参考サイト:ぐるなび

 

レンタカーを返した後のお楽しみ!

奥多摩を満喫し終わる頃には、すっかり夕暮れに。都心と違って日が隠れると一気に暗くなります。夜道を気をつけながら運転して、駅前に戻ったらタイムズカーシェアの車を返却しましょう。一日の運転、おつかれさまでした!

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※提供:とおまわり 小熊裕美子

帰りのホリデー快速おくたまは、16:54発がラスト。もちろんホリデー快速を使わなくても都心に戻れるので、時間に余裕があるなら夜まで楽しみたいところです。夜に奥多摩駅周辺で車なしに楽しめる2箇所をご紹介します。

身も心もリラックスできる温泉へ

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※提供:奥多摩温泉もえぎの湯

一日の疲れを癒すのにぴったりなのが、奥多摩駅から徒歩10分の温泉「もえぎの湯」。日本列島最古の地層と言われる古生層から湧き出た源泉を100%使用しています。

 

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※提供:奥多摩温泉もえぎの湯

このとおり露天風呂も。足元から聞こえてくる多摩川のせせらぎに耳をすますひとときは、思いっきりぼーっとできてリラックス効果抜群でした。足湯だけを使うこともできます。

18.奥多摩温泉もえぎの湯
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
電話番号:0428-82-7770
入場料:2時間780円、足湯のみの場合は100円(タオル類は別売)
駐車場:あり
定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
営業時間:9:30〜20:00(10・11月の場合。閉館時間は季節によって異なり、受付終了時間あり)
リンク:http://www.okutamas.co.jp/moegi/

 

休みの日の最後の楽しみは……?

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温泉を楽しんだら、最後はやっぱり……ビールで乾杯!奥多摩駅から徒歩30秒の「Beer Cafe VERTERE(ビア・カフェ・バテレ)」に行ってきました。
店主2人が「奥多摩でキャンプをしたときに飲んだビールがとてもおいしかった」ことを理由にオープンしたこのお店には、登山やサイクリング帰りの人がたくさん集まります。

 

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醸造所を併設したクラフトビール専門店で、少量ずつ生産した5種類以上のビールを用意。輸入したホップだけでなく、昨年からは奥多摩で栽培されたホップを使用したビールも醸造しています。

 

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こちらが奥多摩生まれの「Ogouchi Golden」。ホップの栽培を手がけたのは町おこし団体・Ogouchi Banban Companyのみなさんです。

手でもみほぐした新鮮なホップが麦の甘さを引き出し、ビールがあまり得意でない私でも甘みを感じるフルーティーさにびっくり。2018年分はもう売り切れてしまったとのことですが、他のフレーバーにも期待したくなる味わいです。

 

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ビールに合う味を追求したおつまみはもちろん、カレーなどのご飯ものもあるので、奥多摩を出る前に夜ご飯を済ませることもできます。ノンアルコールドリンクも用意されているので、お酒が飲めない人も安心。ビールのテイクアウトも可能です。

1時間に1〜2本の電車の時間に気をつけながら、休みの日の締めはなごやかなひとときを。

19.Beer Cafe VERTERE(ビア・カフェ・バテレ)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川212
電話番号:0428-85-8590
駐車場:なし
定休日:木曜日
営業時間:平日14:00〜20:00、土曜12:00〜21:00、日曜12:00〜20:00
リンク:http://verterebrew.com/
参考サイト:ぐるなび

奥多摩で思いっきりリフレッシュした一日も、これでおしまい。奥多摩でしか味わえない思い出の時間になったでしょうか。

 

さいごに:それでも奥多摩に足を運びたくなる秘密

奥多摩をまわっていると、平日でもカップルや友だちどうしで遊びに来ている姿を見かけました。奥多摩を選んだ理由を聞いてみると、「都心から行きやすい」「自然の近くで過ごせるのが好き」「写真を撮りたくて」という声が。

私自身そういった理由でたまたま足を運んだ奥多摩が、今では特別な存在になっています。

都心のような便利さも、観光地らしい派手さもありません。でも普段よりもぐっと距離が近づいた自然の息遣いを感じ、自然と隣り合わせで生きている人たちと話していると、自分の奥底で隠れていた感情がむくむくと顔を出すんです。そして、気づいたら大切にしたいものに向き合えている自分がいます。

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だからできれば、大切な人と2人でじっくり時間をかけながら奥多摩をめぐることをおすすめしたいです。大自然の息遣いと奥多摩での暮らしを体感することで、日常の中で見落としていたものに気づけるかもしれません。奥多摩から帰る頃には、日常がいつもより少しだけいとおしく思えるはず。

これまでの紅葉シーズンには高尾山や鳩ノ巣渓谷に行っていたあなたも、今年は奥多摩まで足をのばしてみませんか。そして、あなたが気づいた奥多摩の魅力をぜひ教えてくださいね。
* 実際に奥多摩に足を運ばれる際は、事前にこちらからパンフレットや地図をチェックしておくと安心です。

* 飲食店のメニューや値段、営業時間は変動することがあります。行ってみたい場所があるときは、事前に電話して確認するのがおすすめです。

取材・文 菊池百合子(@kikuchi410
取材協力・写真 谷木諒(@tanikiryo
イラスト よりみち茶屋 とおまわり 小熊裕美子