【長野】1泊2日でギュギュッとまわれる信州・諏訪の観光スポット24ヶ所を地元ライターがご紹介
長野県の中心より少し南に位置する「信州・諏訪地域」の観光スポットを1泊2日で巡る旅を地元ライターがご紹介。映画「君の名は。」の聖地としても有名な「諏訪湖」や、全国的に有名な「諏訪大社」はもちろん、絶品グルメやB級グルメ、映画の舞台になったお風呂など、諏訪の魅力を存分にご紹介します!旅行やデートはもちろん、一人旅にもオススメです。
こんにちは、長野県のローカルメディア「Skima信州」代表の信州さーもん(@goshumemo )こと山本です。「信州のスキマを好きで埋める」をコンセプトに、日々長野県のニッチなスポットをうろうろしています。
今日は私のあふれる信州愛が少しでも伝わり、長野に行きたい!と思っていただければ嬉しいです。
さて今回ご紹介したいのは、長野県の中心より少し南に位置する諏訪地域。
「諏訪」と呼ばれる地域の定義はあいまいです。
だいたい諏訪湖を囲む諏訪市、下諏訪町、岡谷市、茅野市などを指しますが、諏訪郡として他に原村と富士見町が加わる場合もあります。
東京からは電車で2時間〜2時間半、名古屋までは2時間半と、長野の中でも比較的アクセスの良いスポット!
写真で見るとこんな感じ。湖を囲むように街が栄えています。
ちなみにこの景色を見て映画「君の名は。」を思い浮かべた方、正解です!
諏訪は長野県出身の新海誠監督がモデルにしたのでは?と言われている聖地のひとつなんですよ。
他にも、全国に鎮座する諏訪神社の総本社である諏訪大社が有名。
でも、それだけじゃあない。
諏訪はゆっくり歩いて、感じて、その魅力を身体に染み渡らせてこそ。
一度歩けば好きになる。そんな諏訪の魅力を存分にご紹介していきます!
1泊2日プランですが、正直すべてまわると相当疲れるのでお好きなスポットをチョイスしながらお楽しみください。
目次
- 諏訪湖湖畔は広いぞ!スタートは上諏訪駅
- まずは諏訪の歴史的シンボル、高島城へ。
- 諏訪湖を楽しむ前にタケヤみそ会館には寄っておこう!
- 間欠泉センターで諏訪湖満喫!温泉たまごを食べよう
- そのまま諏訪湖湖畔をおさんぽ。最強珍味、イナゴソフトを食す……。
- テルマエロマエのロケ地にもなった片倉館で「立ったまま」お風呂に入ろう
- ランチは上諏訪の新名物「みそ天丼」で決まり!
- 隠れキーワード? 上諏訪の街は“看板建築”で楽しんで
- ディープな諏訪について知りたいなら「すわまちクラブ」にも寄ろう!
- 諏訪五蔵めぐり(舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)で地酒満喫!
- 酔いざましにお茶はいかが?信州土産にもぴったりな金鵄園へ
- ほろよいのまま下諏訪駅へ。下諏訪三湯めぐりをしよう
- 長野県民も泊まりたい! 人気のマスヤゲストハウスに宿泊
- 特別な日曜日の朝には下諏訪の温泉を
- Erick’s kitchenの絶品フレンチトーストで爽やかなモーニング
- いよいよ大御所、諏訪大社下社秋宮へ
- 紅葉が別次元に美しい来迎寺は、和泉式部ゆかりの地
- 慈雲寺の庭園も必見!
- 諏訪大社下社春宮へお参りして、不思議な「万治の石仏」を見に行こう!
- 諏訪湖といえばうなぎ!「うな富」でランチ
- 一度来ればまた来たくなる、諏訪においでよ!
諏訪湖湖畔は広いぞ!スタートは上諏訪駅
諏訪と一口にいっても広くて紹介しきれないので、今回は「上諏訪駅と下諏訪駅から自転車圏内」でめぐれるスポットをご紹介しますね。
まずは諏訪の歴史的シンボル、高島城へ。
まずは、上諏訪駅から徒歩30分弱、紅葉が美しい高島城へやってきました。
続日本100名城にも選ばれている高島城は、豊臣秀吉家臣の日根野高吉による築城。
日根野氏は、大阪城築城にも関わっていたとされています。
さっそく楼門を抜けて、城内へ。せっかくなので、高島城前を一周してみましょう。
現在はお堀の内側が高島公園として整備され、池を中心に一周ぐるっと回れるようになっています。
紅葉はもちろん、春には桜や藤の名所にもなりますよ。
お池の周りにはカモ、そしてそんなカモに餌をやる子どもたちの姿がありました。
観光地というよりは、地元の方々にとって憩いの場所なのです。
観光というとバリバリ名所をまわりたい人もいるかと思いますが、地域の方と同じ目線でぶらぶらする旅もステキかも。
まあゆっくりしていってください!
ぐるっと一周すると、真っ赤に染まった紅葉の影から天守閣が見えてきました。
近づいてみる。
でーーーん!!ちょっと小さい!
本物は廃藩置県のため破却され、明治4年(1871年)にはお堀と石垣だけになってしまいました。現在見られるのは復興天守。
中は資料館になっていますよ。
大人300円を払って資料館を見学。
諏訪の歴史や文化について、さまざまな資料が展示されています。
そんな高島城の見どころは、3階の展望フロア。
かなり殺伐としていますが、なんとこの展望フロア、左右に分かれてそれぞれ諏訪湖と富士山を拝むことができるのです!
まずは諏訪湖側。
少し遠くに見えますが、実は昔諏訪湖はこの高島城のさらに向こう側まで広がっていたのです。1598年、諏訪湖に浮かぶ島に築城された高島城は、別名「諏訪の浮城」とも呼ばれていました。
あんなに遠くに見える諏訪湖が、諏訪の街をほとんど覆いつくすほど広がっていた時代があったのです。
「信濃の国(長野県民の大半が歌える県歌)」で「諏訪の湖(うみ)」と歌われているのも納得ですね!
次に180度反対側の富士山側へ。まず目を引くのは高島公園全景の鮮やかさ。
遠くに目を移すと、遥か遠くに富士山が……。
どうです? 見えましたか?
晴れていればこのように、諏訪からでも富士山が見られます!
諏訪は湖ながら標高759mと高く、どこから見ても絶景なのが特長なのです。
高島城
住所:長野県諏訪市高島1丁目11−16
公式HP:http://www.suwakanko.jp/point/takashimajo/
諏訪湖を楽しむ前にタケヤみそ会館には寄っておこう!
さて、ところ変わって諏訪湖湖畔にやってきました。
個人的にぜひ寄っておいていただきたいのが「タケヤ味噌会館」。これから行く諏訪湖湖畔・間欠泉センターの道向かいにあります。
入り口は地味だけど、気にせず入館しましょう。
こちらでは豚汁とごまみそソフトクリームが販売されています。
これが本当におすすめなので、早速注文。
まずは具だくさんの豚汁をいただきます。
豚汁の味付けはタケヤ特製のお味噌と米こうじのみ。だしは入っていないのです。
おいしすぎる・・・かきこむように完食。
これで1杯100円なのだから驚きです。数量限定なので、食べたい方はお早めにご来館くださいね!
続いてごまみそソフトクリーム。
このソフトクリームも、その辺のソフトクリームより数段は上をいくおいしさ。
甘すぎないのでパクパク食べても口が飽きません。
またおみやげには「諏訪みそせんべい」もぜひ。
ごまみそ、ピーナッツみそ、梅みそなどバラエティに富んだ味のおせんべい。めっちゃおいしいです。1枚200円も納得のクオリティ!
タケヤ味噌会館
住所:長野県諏訪市湖岸通り2丁目3−17
電話番号:0266-52-4000
HP:http://www.takeya-miso.co.jp/misokaikan/
小腹を満たしお土産も購入したところで、諏訪湖湖畔の定番観光スポット「間欠泉センター」へ移動します。
間欠泉センターで諏訪湖満喫!温泉たまごを食べよう
間欠泉センターはタケヤみそ会館の道向かい。
またなんとなく地味な見た目ですが、通り過ぎないように注意してね。
諏訪湖側からみるとこんな感じ。
間欠泉とは「一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉」のこと。
ここ諏訪湖の間欠泉センターでは、毎日決まった時間に噴出する温泉を見学できるのです。
あまり噴出しないと聞いて今までノーチェックでしたが、ちょうどあと10分ほどで噴出時間だったので待ってみることに。
その間、諏訪湖で遊びます。
青、そして青!
間欠泉センターから一直線に見える景色です。
いやっほーい!!
左を見ても
右を見ても、青!!
「気持ちぃいいいい!!!」
下は見ちゃダメ。
と、そうこうしている間に噴出時間がやってきました。
プシューっという噴出音と共に少しずつ煙が吹き出します。
プシャーーー!!!最高5mくらいの噴出でした。
みんなが「そんなに出ない」と言っていた割には「出たな?」という印象。
昭和58年に噴出した際には50mほどあり、日本で2位の高さだといわれていたそうです。
そんな間欠泉のお湯でつくった温泉たまごが売っていたので、ついでに購入!
間欠泉が噴出する直前にたまごを取り出していたさまを目撃していた私、期待を膨らませます。
1個100円。こんな感じで出てきました。
いざ、いただきます。
中はしっかりゆでたまご。
ほんのり温泉のかおりが広がる優しい味わいでした。
間欠泉センター
住所:長野県諏訪市湖岸通り2丁目208−90
電話番号:0266-52-8282
そのまま諏訪湖湖畔をおさんぽ。最強珍味、イナゴソフトを食す……。
間欠泉センターを出て諏訪湖湖畔をぷらぷら。
ちらほらマラソンをしている人たちが見られます。こんな景色を横目に走るのは気持ち良いだろうな。
私はマラソン苦手だけど。
湖畔には足湯も。
いざ、入湯。
熱くて拳を握りしめる姿が激写されました。
足湯から見る景色もまた格別。
諏訪にはこうして「ホッと」できる場所がたくさんあります。
足湯からさらに5分ほど歩くと、大きなスワンと親子カメが見えてきました。
諏訪湖観光汽船です。
ワカサギ釣りや貸切クルージングなどが楽しめる、諏訪湖の定番観光スポット。
ここには、紹介したい珍味がありやって来たのですが……
諏訪湖観光汽船の名物はなんといっても「うなぎサンデー」と「バッタソフト」。
今回はSNSでもたまに話題となるバッタソフトを食します。
なぜか、長野県の珍味イナゴの佃煮がぶっささっています。
「何故イナゴをソフトクリームにさそうと思ったんですか?」
「いつからこんなことしているんですか?」
と質問ぜめにしたところ、なんと10年前から販売しているのだそう。
ちなみに何故イナゴをソフトクリームにさしてしまったのかは、開発者不在のため謎のまま。
「ぜひSNSで拡散してくださいね!」
と笑顔で言われたのでがっつり記事にします。(絵面がアウトだと思うのでモザイクをかけておきました。)
な、なんか足出ているんですけど……。
これは足だけなの?それとも中に体が埋まっているの?どうなの?
死ぬ気で食べきりました。
イナゴの佃煮は(意外と)おいしかったです。ソフトクリームと一緒に食べると、ポジティブに言えば塩ソフトのような甘さとしょっぱさのコントラストを感じました。
後日そのへんの長野県民に聞いたところ、イナゴは田んぼの稲を食べる害虫なのだそうです。さらにタンパク質が豊富で、昔から大切なエネルギー源として重宝されていたとのこと。
イナゴを食べることは、害虫を減らしエネルギーを調達する一石二鳥の作業だったのですね。
いやそれにしても、なぜソフトクリームに……。
諏訪湖観光汽船
住所:長野県諏訪市湖岸通り3-1-27
電話番号:0266-52-0739
HP:http://www.suwako-kanko.com/
テルマエロマエのロケ地にもなった片倉館で「立ったまま」お風呂に入ろう
イナゴソフトへのショックを捨てきれないまま湖畔沿いをさらに歩くこと3分、洋風な趣のある「片倉館」に着きました。
片倉館は1928年、日本を代表する製糸業者である片倉氏によって建てられた地元民のための福祉施設。
お風呂の内観もかなりヨーロッパ風な造りになっています。
さらに大きな特徴は「立ったまま」お風呂に入れること。
深さは110cmあり、156cmの私が入ると、立ったまま胸のあたりまでお湯に浸かります。
これは当時、一度にたくさんの人が入浴するための工夫だとか。
それで名前が千人風呂。しかし、さすがに千人は無理だな?
さらに片倉館の大きな見どころは、2階の休憩所にあります。
約90年前の建築物がそのまま生かされている片倉館。館内は映画『テルマエロマエ』のロケ地にもなりました。
休憩所を通り過ぎて展望フロアにでると……
じゃーん! また諏訪湖が見えました!
土曜日にも関わらず、ここには人がいません。ゆっくりするにはベストな穴場スポット!
風呂上がり、風に吹かれて見る諏訪湖の景色もまた良きかな。
片倉館
長野県諏訪市湖岸通り4-1-9
TEL:0266-52-0604
HP:http://www.katakurakan.or.jp/
ランチは上諏訪の新名物「みそ天丼」で決まり!
朝から諏訪湖湖畔を歩きまくって疲れた1日目の午前。
そろそろお腹が空いてきましたよね?
ってことで上諏訪駅から徒歩3分、レストラン割烹「いずみ屋」にやってきました!
ご紹介したいのは、上諏訪の新名物「みそ天丼」。
諏訪湖で獲れたワカサギやエビ、地元の野菜などを天丼にし、特製のみそダレをかけていただきます。
具材も味付けも、まさに信州・諏訪づくし!舌鼓が止まらないおいしさでした。
特製の味噌だれは焦がし味噌を甘辛く味付けした大人の味。
上諏訪には他にも「みそ天丼」を食べられるお店がたくさんあります。
それぞれのお店でオリジナルのみそ天丼が味わえるので、チェックしてみてくださいね!
さらにいずみ屋さんでは、すぐ近くの酒造店五蔵の地酒飲み比べセットもいただけます。
季節に応じて出される種類も異なりますよ。気軽に上諏訪の地酒を堪能できるのでオススメ!
れすとらん割烹 いずみ屋
住所:長野県諏訪市諏訪1丁目2-4
電話番号:0266-52-3267
HP:http://www.izumiya-suwa.com/
参考サイト:ぐるなび
隠れキーワード? 上諏訪の街は“看板建築”で楽しんで
上諏訪の街を歩くときに見ていただきたいのが、趣ある建築物と“看板”たち。
一見普通のチーズケーキが美味しいケーキ屋さんですが、
2階は石造り。このミスマッチ感、なんだかクセになりそう。
普通に見えるこの三村貴金属店さんも、
上を見上げれば、ほらレトロモダン。
この看板、各お店が自分たちで考えてデザインしたものなんですって。
このあたりは1926年、今から約90年ほど前に大火事で一帯が全焼しました。
商店街を復興する際に、関東大震災後に数多く建築された“看板建築”を模倣して取り入れたとのこと。
90年経った今でも大切に、こうして独自の景観を残しているのですね。
じっくり見るとまた味わい深い上諏訪の街、ぜひ上を向いて歩きましょう!
ディープな諏訪について知りたいなら「すわまちクラブ」にも寄ろう!
そんなおしゃれモダンな三村貴金属店さんのとなりにある「すわまちクラブ」。
なぜか入り口付近に「誰でも弾けるギター・コーナー」のある謎な空間ですが、ディープな諏訪を知りたいならこちらがオススメです。
あとでお伺いしたところ、諏訪はギターの出荷量が全国一位になった時期もあり、街の主要産業だったのだそう。
優れた木工技術と湿気の少ない風土、そして大量生産するためのラインを開発したことで、諏訪におけるギター産業と音楽文化は隆盛を極めました。
中はコミュニティースペースになっており、地元の方々が習い事やイベントをするのにも使えます。
本棚には諏訪に関する書籍が多数!読書や調べ物もOKだそうです。元は化粧品を扱うお店だったそうで、ショーケースにはイベントに合わせて資料などが展示されます。
毎月諏訪に関するイベントも開催しているのでそちらもチェックしてみてくださいね。
すわまちクラブ
住所:長野県諏訪市諏訪1-5-19
電話番号:0266-55-1029
HP:http://r.goope.jp/suwamachiclub/
諏訪五蔵めぐり(舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)で地酒満喫!
日本酒好きには、諏訪五蔵めぐりも外せません!駅から徒歩10分圏内に5つの蔵元が存在する上諏訪。
全国でもこれだけ近くに5つの蔵が並ぶ街めずらしいのです。
「がっつり飲むぞ!特別純米大吟醸も試飲してみたい!」なんて欲張りさんは、こちらの「ごくらくセット」を購入しましょう。
1800円で……
- オリジナルグラス
- オリジナルバッグ
- 各酒蔵のクーポン券
- 通常の試飲では飲めないお酒の試飲
- 抽選で日本酒一本プレゼント
などの特典があります。
「短時間にあまり飲めない」「1800円あるなら1本買えてしまうのでは?」
って方はわざわざごくらくセットを購入せずとも試飲は楽しめますよ。
私は今回試飲のみで楽しみましたが、以前ごしゅメモでは日本酒と足湯で上諏訪満喫プランと題してご紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
諏訪五蔵 酒蔵めぐり
酔いざましにお茶はいかが?信州土産にもぴったりな金鵄園へ
酒蔵めぐりでほろ酔い気分になったら、ホッと一息入れたくないですか?
そんな時はこの「金鵄園(きんしえん)」に寄って行きましょう。
金鵄園は五蔵めぐりを終えて上諏訪駅に戻る途中、「すわまちクラブ」さんのすぐ手前にあります。
金鵄園のステキな女将さんと、アルクマ(長野県公式キャラクター)がいました。
ここではお土産にティーバッグを購入!
実はさっき、すわまちクラブさんでもおすすめされて気になっていたのです。
金鵄園オリジナルデザインのティーパックは、手がカップにかかるようになっています。
全3種類買うと、背景の絵がきれいにつながります。
しかもこのデザイン、イラストの細かい部分まで全てその街の特色をアピールしているのです。よーく見ると、背景や風呂桶のデザインもひとつひとつ違うんですよ〜!
これは金鵄園の若旦那が発案・デザインしたもの。
実は銀座NAGANOでも販売されていますが、大人気につき常に品薄状態なのでここで買って行きましょうね。
りんご香るアルクマバージョンも、信州土産にはぴったり!
信州・諏訪ならではのお土産を買いたい方は、ぜひ金鵄園にお立ち寄りください!
金鵄園
住所:長野県諏訪市諏訪1-5-22
電話番号:0266-52-4040
HP:http://www.lcv.ne.jp/~kinshien/index.htm
ほろよいのまま下諏訪駅へ。下諏訪三湯めぐりをしよう
ほろ酔いのまま上諏訪駅から電車で一駅、下諏訪駅にやってきました。
下諏訪駅の観光案内所は駅の右側。
下諏訪をぶらぶらしたい方はまずここにくれば、たくさんのパンフレットや情報が調達できますよ。
私のお目当はこちら。下諏訪三湯めぐりのチケット!
1人700円で「新湯」「旦過(たんが)の湯」「児湯(こゆ)」3つの大衆浴場に入ることができます。オリジナルのタオルとバッグ付き。また、児湯の2階にある有料休憩室も利用可能に。
「〇〇めぐり」が大好きな私はこちらも楽しみにしていました。
少しだけ日が傾きかけた下諏訪の街を歩きます。
車で来た方は、それぞれ駐車場があるのでご安心くださいね。
はじめにやってきたのは遊泉ハウス「児湯」。
ここは「子宝に恵まれる」と評判の公衆浴場。
入り口には子宝地蔵尊がいらっしゃいます。
児湯は温度調節されているので、温度高めな下諏訪温泉の中では入りやすいですよ!
遊泉ハウス 児湯
住所:長野県諏訪郡下諏訪町3477
電話番号:0266-28-0823
ひとつめの温泉に入ると、下諏訪は黄昏時を迎えていました。
三湯めぐりはまだまだ続きます。
さらに徒歩5分ほど、旦過の湯へ。温泉ははしごしてなんぼですね!さいこう!
旦過の湯には富士山のモザイクアートがあり、写真をよく見ると諏訪の景色や人々がたくさん映されていました。
旦過の湯
住所:長野県諏訪郡下諏訪町3441
電話番号:0266-26-7520
日も暮れてきたので、残りの新湯はシメの朝風呂にまわすことにします!
長野県民も泊まりたい! 人気のマスヤゲストハウスに宿泊
下諏訪のゲストハウスといえば、大人気の「マスヤゲストハウス」。
長野県在住なのでなかなか泊まる機会もありませんでしたが、ついに行けました!
Welcome!! の文字があたたかい。
マスヤゲストハウスは、明治創業の老舗旅館「ますや旅館」をリノベーションしたもの。
吹き抜けの天井に、
ファンシリングがぐーる、ぐーる。
ぐーる、ぐーる。
天井を見上げるだけで落ち着く空間。
スタッフのようへいさんに館内を案内していただきました!
ここは共同キッチン。私が泊まった日は寒かったからか、ゲストが数人でお鍋を作っていました。
自由だな。
ダブルベッドの個室に、
男女混合8人ドミトリー。
3人用の和室「アララギの間」。
から見える景色と干し柿。
と、欄間に彫られた謎のペンギンたち。
一周するだけでワクワクが止まらない、アトラクションのような空間!
他にも洗面台に給食のパンを入れるアルミ箱が使われていたり、
バーカウンターのイスが廃校になった小学校から持ってきたものだったりと、ユーモアに溢れていました。
さてチェックインした後も夜は長いので、お酒を調達に行きます。
マスヤゲストハウスから徒歩5分、マツヤ酒店で地酒を購入。
「お酒をすすめれば知らない人とでも話せるかも?」なんて下心を抱きつつ、
「とはいえ誰とも話せなかったら怖いからひとりでも飲める程度にしておこう」というネガティブさから、300mlを2本買って帰りました。
飲食は基本的にバーのあるリビングでするので、持ち帰ってひとり酒。撮影していたら、陽気なスタッフのマーシーさんが写り込んでいました(笑)
このへんからピントが合わなくなっています。
酔っ払いです。
あ、鍋できてる。
写真を撮っても良いですか?と声をかけたら、
「どうぞどうぞ!ついでに一口どうぞどうぞ」と返ってきて笑いました。
そのあとは結局5時間以上ずっとバーカウンターに座って、いろんな方とお話をしました。
買って来た日本酒は役に立ったので、こちらでひとり酒をされる方は事前に買っておきましょう。
ゲストハウス初心者な長野県民でも楽しめるマスヤゲストハウス、おすすめです!
マスヤゲストハウス
住所:長野県諏訪郡下諏訪町平沢町314
電話番号:0266−55−4716
HP:http://masuya-gh.com/
特別な日曜日の朝には下諏訪の温泉を
朝7時過ぎ。
吐く息白い下諏訪の通りを歩いてマスヤゲストハウスから5分ほど、下諏訪三湯めぐりのラスト「新湯」へやってきました。
お風呂はこんな感じ。冬の朝風呂にはちょうど良い熱さでした。
「7時〜8時くらいがいちばんすいてるわよ。8時になるといつもの人たちがたくさんくるから」
帰りがけの常連さんさんに教えてもらった通り、私のいた7時すぎ〜8時の間にはその方以外誰も来ませんでした。
普通のホテルでは味わえない下町で朝風呂の気持ちよさ!
三湯めぐりでは、いちばんマスヤゲストハウスに近い新湯を残しておくのもアリです。
新湯
住所:長野県諏訪郡下諏訪町3154-3
電話番号:0266-26-7332
Erick’s kitchenの絶品フレンチトーストで爽やかなモーニング
ヒトップロ浴びてマスヤゲストハウスを後にした私は、朝食をとるべく近くの「Erick’s Kitchen」へ向かいます。
外観だけを見ると「ここで本当に朝ごはんが食べられるのか?」と少しだけ不安になりますが、安心してください。
中はめちゃくちゃおしゃれです。
そしてめちゃくちゃおいしいです。
私が頼んだのはフレンチ・トースト。他にも「大人のチーズトースト(厚切り)」や「アスパラ目玉焼きトースト」など朝から贅沢すぎるメニューに目移りして、選ぶのに時間がかかりました。
焼きあがったばかりの塩バナナチョコヘーゼルナッツマフィンもErick’s kitchen定番のおいしさ!
店主は写真右のエリック・チャンさん。
東京から移住して、2016年3月にリノベーションしたこのお店をオープンしたそうです。
モーニングの文化がない下諏訪では貴重なお店。下諏訪の朝には欠かせない、なんて方も多いはず!
Erick’s Kitchen
住所:長野県諏訪郡下諏訪町244-17
Facebook:https://www.facebook.com/ericskitchen/
参考サイト:食べログ
いよいよ大御所、諏訪大社下社秋宮へ
優雅な朝食を済ませた後は、いよいよ諏訪大社下社秋宮へ。
「諏訪大社」は「上社本宮」「上社前宮」「下社春宮」「下社秋宮」の二社四宮からなります。それぞれ諏訪湖湖畔を囲むようにありますが、そのうち「下社秋宮」と「下社春宮」がこの下諏訪に鎮座しているのです。
諏訪大社の四社は、すべてめぐって御朱印をいただくと満願となり、記念品のしおりとそば落雁が授与されます。
今回のルートでは上社の二社に参拝できませんが、時間がある方はぜひめぐってみてくださいね。
諏訪大社下社秋宮
住所:長野県諏訪郡下諏訪町5828
電話番号:0266-27-8035
HP:http://suwataisha.or.jp/akimiya.html
紅葉が別次元に美しい来迎寺は、和泉式部ゆかりの地
秋宮から春宮方面に歩いて行くと、来迎寺の参道が見えます。
参道からは分かりませんが、こちらも紅葉の名所。
さらに平安時代の女流歌人・和泉式部ゆかりの寺でもあります。
境内は散り際の紅葉が敷き詰められ、圧倒的な美しさ。
ひとりで感動しながら一生懸命写真におさめましたが、私の写真技術ではどうにも伝えきれません。
もう参拝しに来てくださいとしか!
見どころは、かな焼地蔵尊。
その昔、「かね」という少女が顔に大ケガを負い、普段から信仰の深かったこのお地蔵さまに拝んでいました。すると不思議なことに、お地蔵さまの顔に傷が移り、かねの顔からは傷が消えてしまったのです。
美しく成長したかねはやがて帝に召し出され、和泉式部となったといわれています。ちなみに、かな焼地蔵尊の手から出ているのは温泉でした。
隠れた名所、来迎寺もぜひおさえておきましょう。
来迎寺
住所:諏訪郡下諏訪町3454
電話番号:0266-27-8234
慈雲寺の庭園も必見!
さらに庭園が有名な慈雲寺にも。
諏訪大社下社春宮からはちょうど鬼門に位置し、鎮守を目的に開山されました。
この日は朝だからか参拝客もおらず、境内は静穏な雰囲気につつまれていました。
境内は広く、裏手には庭園があります。
途中、かわいらしいオブジェを発見しました。
太ったリス、いや、むじなでしょうか?
かわいい。インスタ映えしそうですね! インスタやってないけど。
ぐるっと本堂の裏手まで行くと、見事な庭園が姿をあらわしました。
奥にはお茶室もあり、時々イベントも開催されています。
毎日ていねいに手入れされており、春夏秋冬楽しめる庭園です!
慈雲寺
住所:長野県諏訪郡下諏訪町東町中606
電話番号:0266-27-8171
諏訪大社下社春宮へお参りして、不思議な「万治の石仏」を見に行こう!
鎮護の寺、慈雲寺を後にして旅のラストを飾る諏訪大社下社春宮へやって来ました。
しかし今回特にご紹介したいのはこちら、万治の石仏です。
春宮のお参りを済ませ境内向かって右手の道を下りて行くと、
浮島への橋があります。
この道をさらに進むと、
見えました。これが万治(まんじ)の石仏。
万治三年に造られたこと以外、すべてが謎につつまれています。
その独特な形と表情などからファンも多く、芸術家・岡本太郎が絶賛したことで世に知られました。
とりあえず横姿どーん。
後ろ姿どーん。
お顔アップ。
ちらっ。
お願いごとをすれば「万(よろず)治(おさま)る」といわれています。
一度見ればあなたもファンになる、かも?
万治の石仏
住所:長野県諏訪郡下諏訪町193
電話番号:0266-27-8316
諏訪湖といえばうなぎ!「うな富」でランチ
諏訪湖の湖(うみ)には魚多し、と歌われる諏訪。
うなぎを食べなければ始まらない!ってことで、シメは下諏訪の路地裏にある名店「うな富」さんへ。
うな丼並(2,600円)、いざ……
ああったまらん!!
焼き方はいわゆる「関西風」でパリッとしていますが、タレは諏訪独特の「濃いめの甘辛」。
染み込んだタレだけでご飯を何杯でもいけそう!
ぷくっとふくらんだ身をパリッと焼いた「白蒲焼き定食」もおすすめ。
わさび醤油でシンプルにいただいちゃってください。
うな富
住所:長野県諏訪郡下諏訪町緑町260
電話番号:0266-28-2794
参考サイト:食べログ
一度来ればまた来たくなる、諏訪においでよ!
諏訪の観光スポット、グルメ、温泉、神社仏閣など盛りだくさんでご紹介しました。
歩いて、見て、感じて、諏訪が大好きになる。そんな旅プランをお届けできたのではないかなと思います。
まだまだ紹介したいスポットはたくさんありますが、すでに文字数超過でかなり添削したあとなのでこのへんで。
この先は、みなさんが実際に行って魅力を感じていただければと思います。
ありがとうございました!
ライター:信州さーもん(@goshumemo)
運営サイト:ごしゅメモ、Skima信州