踏みしめろ、奥深き大地。北海道知床ねむろで体感する圧巻のアドベンチャーツアー

“知床ねむろ”には、手付かずで豊かな自然があり、この地で暮らす人々がいる。その営みを自らの足で訪ね暮らしを感じ、時間をかけて大地の奥深さをじっくりと体感することで真の贅沢さに出会うことができる。ここは野生動物、野鳥、自然、人すべてが “生きている”ことを実感できる舞台。 心の内面に響く本質的な旅を通して、日々の暮らしに冒険を。

北海道の知床ねむろ観光連盟という組織で観光コーディネーターを、そして知床ねむろマガジン(https://magazine.ekari.jp/)という地域密着オウンドメディアの編集長をしている、佐々木 亮介と申します。

今日は、アドベンチャートラベラーとして北海道の東の最果て「知床ねむろエリア」を日々開拓し冒険してきた、この一年間の集大成をSPOTに大放出させてください。自らの足で踏破し、五感をフルに活用して体感してきた魅力的なスポットやアウトドアコンテンツが満載です!

「北海道らしい景色!」とは言わせない。
「こんな景色、北海道のどこでも見たことない!」となること間違いなし!圧倒的瞬間の連続です。

野生の躍動。生命の営みを感じる旅へ

「シャチやクジラ、ヒグマやエゾシカなど多種多様な動物たちの命を支え、包み込む雄大な自然。海山川、様々な場所で躍動するダイナミックな息づかいを感じてほしい。」

画像提供:知床ネイチャークルーズ

まず最初に圧倒的な衝撃を受けてほしいのが、生命の営みを感じる野生の躍動。シャチやマッコウクジラなどの大型海洋哺乳類を間近で見る、凄すぎるここだけの体験です。

特にシャチの神々しさは別格中の別格!アイヌ民族から「レプンカムイ(沖の神)」として崇められてきたほど、この知床半島そして根室海峡に遥か昔から生息してきた野生動物なのです。

クルーズ船に並走したりジャンプしたり、噴出した潮で虹がきらめいたり……。神々しくも時に愛らしい姿を見せてくれる沖の神を、野生で安定して見られるのは日本国内ではここ知床羅臼だけ!本当に特別なスポットなのです。

続いて、アイヌ民族から「キムンカムイ(山の神)」として崇められてきたヒグマに出会うことができるアドベンチャークルーズ「知床岬ヒグマボートクルーズ」です。

知床羅臼の海を熟知した海の男が操るボートで、知床半島を沿岸に沿って進み、世界自然遺産知床に暮らす野生のヒグマを探します。運が良ければ、可愛らしい子熊を連れたヒグマのファミリーや、別の群れに鉢合わせした時の行動の様子など、安全な船上から野生動物にストレスを与えないように配慮しながら観察することができます。

野生動物が、人間の手を介さず在りのままに暮らしている姿は、やはり荘厳さと美しさに溢れているもの。感動のあまり言葉を失うか、もしくは感極まって感涙するか……。野生の躍動は、そんな素晴らしい本質的な旅と体験を与えてくれるはずです。

知床ネイチャークルーズ(シャチクルーズ運航)
TEL:0153-87-4001
住所:北海道目梨郡羅臼町本町27−1
公式サイト:https://www.e-shiretoko.com/

知床らうすリンクル(ヒグマクルーズ運航)
TEL:080-6072-0705
住所:北海道目梨郡羅臼町富士見町13番地
公式サイト:https://shiretoko-rausu-lincle.com/

野鳥の楽園。極東の野鳥に出会う旅へ

「極東の大自然に育まれる数多の鳥たちは、世界中のバードウォッチャーの心を魅了してやまない。知床ねむろの空を舞うオオワシやシマフクロウ、タンチョウやケイマフリに出会う特別な体験を。」

画像提供:知床ネイチャークルーズ

シャチ(レプンカムイ)、ヒグマ(キムンカムイ)と来たら、絶対に外せないのが「カパッチリカムイ(ワシの神)」と呼ばれるオオワシ。これで陸海空、全てのカムイがそろい踏み。もう本当にこれだけで大感動の旅になるし、世界中から彼らを一目見たくてこの知床ねむろエリアを訪れるくらいなんです!

翼を広げると2メートルを超えるその圧倒的な姿は、王者の風格そのもの。だけど実は正面から見ると愛嬌のある表情をしていたり、陸上を歩くときは飛び跳ねるように可愛い挙動になったりするのも魅力です。みんなそのギャップにやられちゃんだよなぁ……。
ちなみにこのオオワシやオジロワシは知床羅臼の流氷バードクルーズで出会うことができます。

画像提供:Nemuro Field Note

最果ての風景が楽しめる、コアなファンが多い野付(のつけ)半島でも珍しい野鳥が見られます。世界のバーダー達を魅了するこの場所で、冬のイチオシがこの「ユキホオジロ」。

世間では“空飛ぶ豆大福”こと「シマエナガ」が大人気ですが、このユキホオジロもそんなポテンシャルを持った愛くるしさを備えていると思いませんか?

シマエナガと同様に、その姿を捉えるのも写真に残すのも難易度が高い小鳥ですが、そんなスーパーレアなユキホオジロを見ることができたら、幸せな気持ちになれることは間違いありません。

画像提供:Nemuro Field Note

日本の本土最東端「根室」で体験できる落石ネイチャークルーズも、世界中のバーダー達が集まってくる大人気スポットです。ベテラン漁師が操舵する船に乗って、珍しい海鳥を探しに行くこのツアー。

写真のような赤い足が特徴的なケイマフリ、エトピリカやエトロフウミスズメなどの本当に珍しい鳥たちが見れる大満足のクルーズで、しかも運が良ければこれまた珍しい野生のラッコに出会えることも……!

ワイルドライフを愛する旅人にとって最高の体験が待っています。

知床ネイチャークルーズ(流氷バードクルーズ運航)
TEL:0153-87-4001
住所:北海道目梨郡羅臼町本町27−1
公式サイト:https://www.e-shiretoko.com/

野付半島ネイチャーセンター(野付半島野鳥ガイド)
TEL:0153-82-1270
住所:北海道野付郡別海町野付63番地
公式サイト:http://notsuke.jp/winter%e3%80%80tours

落石ネイチャークルーズ(海鳥ウォッチング)
TEL:0153-27-2772
住所:北海道根室市落石西112
公式サイト:https://www.ochiishi-cruising.com/

最果ての大自然。心を揺さぶる絶景の旅へ

「原始のままに残る圧倒的な大自然が織りなす絶景。訪れる旅人の五感を満たし、心躍る冒険と挑戦を通して、ありのままの自然と一体になる。」

そろそろ、誰に気兼ねをすることもなく思う存分深呼吸したい……。そんな時は北海道の大自然の中をトレッキングするのが本当に最高です。

本格的な山登りをする方なら羅臼岳登山などもお勧めしますが、そんなに自信はないけれど少しだけチャレンジしてみたい方に、ぜひ紹介したいのが羅臼湖トレッキング。往復で4時間くらいの行程ですが、基本的には平坦な道を歩くアクティビティなので、登山よりは挑戦しやすいはず。「空気のおいしさ」を再確認する、そんな素敵な体験を知床羅臼でどうぞ。

同じくトレッキングにチャレンジするなら「おちいし岬パス」というフットパス(歩くために整備された道)もお勧めしたいアクティビティです。その魅力は何と言っても「空も広い!大地も広い!海も広い!」……そんな最高な感動ができるところ!

心地よい汗を流して、おなかが減ったらおにぎりを食べて冷たい水で喉を潤す。それだけで幸せ。本当にそれこそが健康的ということなんだろうなぁと思わせてくれるこのトレッキング。歩いていると時折エゾシカの親子が顔を覗かせる、なんてことも!

そして冬のおすすめはやっぱりここ。最果ての秘境“野付半島”の内湾が氷結した時に姿を見せる氷の水平線「氷平線」です。
この場所をスノーシュー(西洋のかんじき)を履いて歩けば、気分は南極探検隊。晴れ渡るとこんなにも爽快な景色になりますが、曇ったり雪が降ってもそれはそれでまた楽しいのがこの野付半島の魅力です。

しれとこラ・ウシ(羅臼湖トレッキングガイド)
TEL:0153-87-4477
住所:北海道目梨郡羅臼町八木浜町22-4
公式サイト:https://rausu-shiretoko.com/experience/shiretoko-raushi/

野付半島ネイチャーセンター(氷平線)
TEL:0153-82-1270
住所:北海道野付郡別海町野付63
公式サイト:http://notsuke.jp/

一万年の営み。歴史が育んだ地域文化に触れる旅へ

「海峡や独特な地形を有する沿岸部、開拓によって開かれた内陸部。恵まれた環境によって育まれた人々の営みは、古くから様々な産業文化を形成し、旅の独自性を演出してくれる。」

圧倒的な大自然と野生動物がいるこの知床ねむろエリアですが、この地では遥か昔から人間も暮らしてきました。それがなんと一万年前!縄文からアイヌまで、そして現代に生きる私たちに至る人の営み。

その遺跡が残るポー川史跡自然公園では、原始河川をゆったりと漕いで進む「原始河川ポー川カヌー」が人気。流れが緩いので、初心者でも安心して楽しむことができる歴史探索アクティビティです。

旅先での楽しみの一つはその地域ならではの食文化。この根室海峡沿岸部の粋を楽しむことができるグルメアクティビティが「根室海峡茶漬け」です。

羅臼昆布やホタテ、シイタケや鮭節などの旨味が凝縮された出汁を使って鮭茶漬けを自分で作るこの体験。出汁の違いを嗅ぎ分けているうちに、五感が研ぎ澄まされていくのを感じることができるでしょう。

最後に、知床ねむろエリアで忘れてはいけない主要産業が酪農です。漁業が盛んでおいしい海鮮が食べられることで有名な場所ですが、実は日本最大の酪農地帯が広がっています。(実は鮭が獲れなくなった時期に、苦しんだ開拓者たちが別の産業を模索した結果として、酪農にも繋がったというストーリーがあるのも面白いですよね)

中標津(なかしべつ)にある竹下牧場では、酪農家の日常にお邪魔する「牧場早朝見学」をすることができます。普段飲んでいる牛乳やチーズの最初の生産現場を見ることができるので、旅から戻った後に乳製品を食べるとこのシーンが思い浮かぶような感じがします。

(乳しぼり体験ではなく、エサやりや搾乳の様子を見学して、牧場のオーナーからお話を聞く産業アクティビティです)

ポー川史跡自然公園
TEL:0153-82-3674
住所:北海道標津郡標津町伊茶仁
公式サイト:https://www.shibetsutown.jp/shisetsu/art_culture/po_river/

根室海峡茶漬け
公式サイト:https://amutoki.com/about/

竹下牧場早朝散策
TEL:0153-77-9305
住所:北海道標津郡中標津町俣落63
公式サイト:http://ushiyado.jp/activity/301/

本質的な旅を通して、日々の暮らしに冒険を

改めてみると、一年の間にたくさんたくさん冒険したなぁと思いつつ、こんな冒険が日常と隣あわせの北海道知床ねむろエリアは凄いなぁと我ながら感じます。空港から車で一時間もあれば野生のシャチを見に行けてしまうところにありますからね…….全世界で探してもそんな理想的で好立地なワイルドライフフィールドは他にないのでは?

私たち知床ねむろ観光連盟は、全世界の旅行者が注目するアドベンチャートラベルに取り組んでおり、そんなアドベンチャーの魅力が詰まった知床ねむろエリアの魅力を発信しコーディネートしています。ゆっくりと時間をかけて、奥深い知床ねむろへ冒険の旅に出かけませんか?

取材・文章・画像:知床ねむろ観光連盟
知床ねむろマガジン:https://magazine.ekari.jp/