【浅草観光がもっと楽しくなる】メシ・観光・土産・呑み全解説版 浅草を別視点で丸1日観光するプラン
浅草の観光におすすめの穴場グルメと、浅草寺など定番の観光名所。また、夜のホッピー通りなどディープなスポットもご紹介!浅草観光を知り尽くした筆者が、本当におすすめできる場所をご紹介いたします。
どうもはじめまして、観光会社「別視点」代表の松澤ともうします。
へんちくりんなスポットを紹介するWEBサイト「東京別視点ガイド」を2011年より運営しております。ここ最近は、なにかの専門家(マニア)をガイドにまねき、町歩きをする「別視点ツアー」も運行。ネットでリアルで、王道ではない観光地を人さまに案内することをライフワークにしております。
わたしが立っているのは浅草地下街。現存する最古の地下商店街です。
浅草地下街は1955年営業開始。「明るい、あたたかい、ともだち感覚」がキャッチフレーズのともだち感覚な商店街です。2000年代に入って、神田と銀座の地下街が閉鎖され、現存する最古の地下商店街に昇格されました。
- 注文を受けてから、鉄板で豪快につくる焼きそば(350円)。お好みにあわせてカレーのルーをぶっかけたものもある焼きそば専門店「福ちゃん」
- 髪の長い女性と小学校4年生以下は受付不可。700円の激安床屋「カットセブン」
などなど個性的なお店が十数軒、いまなお元気に営業しております。東京メトロ構内と繋がっていてアクセス抜群にもかかわらず、案外スルーしてる人が多いんですよね。
歴史があって、見どころてんこ盛りな町だけに
「知ってる人は当然知ってるけど、知らない人はぜんぜん知らない」
そんな面白いスポットが浅草にはたくさんあるのです。仲見世で揚げまんじゅう食べて、浅草寺にお参りして、それだけで帰るっていうんじゃ、あまりにもったいない。
というわけで
- 「メシ」を食う
- 「観光」する
- 「ひとやすみ」する
- 「おみやげ」を買う
- 「呑み屋」で締める
この5つの切り口から、浅草のおススメスポットをご案内いたします。定番から穴場まで、幅広くそろえてみました。各項目1店舗ずつ選んで巡れば、浅草を丸一日堪能するプランになりますよ。
「メシ」を食う
しっかり観光するならば、がっつり腹ごしらえしたいところ。でも、そばに天ぷら、どじょう鍋にもんじゃ焼きと、浅草には老舗や名店がたくさんあるので、かえってどこに行けばいいか悩んでしまいがち。
今回はあえて、2店舗に絞りこみました。
1000円で高級むぎとろ食べ放題「浅草むぎとろ」
平日ランチなら「浅草むぎとろ」が断然お得。夜は平均6000~7000円かかる本格和食が、平日ランチバイキングなら1000円から食べられるんです。
- 麦ごはん・香のもの・お味噌汁・とろろ1種類・献立2品の1000円コース
- 麦ごはん・デザート・コーヒー・とろろ3種類・献立13品の2000円コース
この2種類のバイキングから選べます。
それぞれ1階、屋上とバイキング会場が分かれているので、待ち時間も違います。
1000円バイキングのほうが人気が高く、つい先日行ったときには、開店10分前でも行列ができていて40分待ち。昼どきを過ぎていれば、並ばずにすっと入れることもありますね。
1000円バイキングは相席ですが、客の関心は100%とろろにあるので問題ありません。
大きなすり鉢にたっぷり入ったとろろは壮観です。すり鉢を氷水で冷やしているところに、本格和食店の心配りを感じます。
麦めしにたっぷりぶっかけて、煮物とたまご焼き、お味噌汁をよそえば、立派なとろろ御膳の完成です。
お好みに合わせて、青のりをかけて召し上がれ。
とろろも煮物も優しい味で、とってもおいしい。「あ~~、俺は今、心にも体にもいい物を摂取している!」と高尚な気持ちになれますよ。
浅草むぎとろ 本店
住所:東京都台東区雷門2丁目2−2−4
HP:http://www.mugitoro.co.jp/
参考サイト:ぐるなび
創業80年の老舗お好み焼き屋「染太郎」
「歴史ある空間で、浅草っぽいものが食べたい! できれば、お値段もお高くないところで」
そんな欲張りなあなたにおススメなのが、創業80年のお好み焼き屋「染太郎」です。左半分が樹木に乗っ取られている平屋建てで、外観からして雰囲気があります。
店内はすべて座敷席。かなり広いので、ピーク時でもそれほど長時間並ばず入れます。
お好み焼きや焼きそば、締めのあんこ巻きなど、なにを食べても間違いないんですが、染太郎に来たなら絶対頼んでほしいのが、しゅうまい。
ひき肉と玉ねぎを生地に混ぜ、切り餅で四方を固めて流しこむ、珍しい一品です。
ソースではなく醤油をかけて完成。
ひき肉のジューシーさとお餅のモチモチ感が同時に味わえる、新食感なメニューです。ここでしか食べられないので、いい土産話になりますよ。
染太郎
住所:東京都台東区西浅草2丁目2−2
参考サイト:ぐるなび
「観光」する
浅草観光で絶対に外せないのが「浅草寺」。浅草寺も仲見世も人ごみがスゴイし、同じような品ぞろえで目につくものも特にない。
そうなってくると、仲見世で揚げまんじゅう食べて、浅草寺でかるく参拝して、ちゃっちゃと立ち去るなんて観光客も少なくありません。
そこで、浅草寺を見てまわるのが3割ぐらい楽しくなるトリビアを3つお伝えしておきましょう。
3つのトリビアで「浅草寺」を楽しむ
(1)雷門は、松下電器(現・パナソニック)創業者の松下幸之助が再建した
じつは雷門、何度も火事で消失しています。最後の火事は1865年。そこから約100年間、門がない状態が続いてたのですが、1960年松下電器創業者の松下幸之助が私財を投じて再建しました。
そのため、吊りさげられてる提灯に「松下電器」の名が刻まれてるんですね。雷門をくぐるときは要チェック!
(2)日本一、凶が出る? おみくじは凶の確率30%
浅草寺でおみくじをひくと、やたらと凶が出ます。でも、落ち込まないで! 仕方のないことなんです。
浅草寺は「観音百籤(かんのんひゃくせん)」という書物を忠実に守っています。その書物で大吉から凶までの割合が決められていて、大吉17%、吉35%、凶30%、他18%になっているんだとか。3回に1回は、凶が出る計算ですね。
普通のお寺は客足を考え、凶の割合を低めるのがセオリーですが、浅草寺ともなれば釘をゆるめず強気の設定でいられるわけです。ベリーハードモードだからこそ、大吉を引いたときの喜びはひとしおです。
(3)両さんがタイムカプセルを埋めたところに、こち亀の記念碑がある
浅草寺のすぐ横「浅草神社」の片隅に、こち亀の記念碑があります。
累計1億3千万冊突破を記念した石碑なんですが、なぜか、ほとんどの人が気づかないであろう場所にひっそり置かれているんです。じつはこの場所、単行本57巻収録の「浅草物語」で、子ども時代の両さんが友人・村瀬とタイムカプセルを埋めたところ。
景品交換できないけれど……。パチンコの原型で純粋に遊ぶ「スマートボール三松館」
もっと享楽的な観光をお望みならば、パチンコの原型とされる「スマートボール」がおススメです。
青いガラス玉をはじき数字が書かれた穴に入れると、その数だけ玉が出てくるシンプルなルール。現在のパチンコ玉に比べて、かなり大きな玉をはじきます。
スマートボール屋さんは全国でも十数件しか残っておらず、都内にあるのは、ここ「三松館」だけ。当たったとしても景品交換できるわけじゃないんですが、そのぶん、釘がゆるめなのでうまい人なら1PLAYで延々と遊べてしまいます。
スマートボール三松館
住所:東京都台東区浅草2丁目9−13
参考サイト:http://www.ginzatact.co.jp/mimatsukan/
触れあいを超え、アニマルパニック映画の領域! 「鳥のいるカフェ」
ねこカフェにはじまり、もはや定番化した動物ふれあい系カフェ。温かいお茶を飲みながら、かわいい動物を眺めて触って、癒しをもとめる空間ですね。
でも、「鳥のいるカフェ浅草店」はそんな生ぬるい触れあいに安住しません! 100羽以上のインコが放たれた密室で、アニマルパニック映画のごとき襲来をうけるのです。一応ドリンクも売っていますが、飲んでる暇は一切なし。
ガチャガチャでインコのおやつが買えるのですが、事態が急変するので心してレバーを回してください。すでに、待ち構えてる奴がいますね。
出てきたおやつを握っているだけで、このありさま! 次から次にインコが飛びかかってきて、おやつのみならず、指の肉をパクパクついばんできます。
腕だけじゃなく顔にも頭にも遠慮なく乗っかってきて、なにが起こってるのか把握できなくなるのですが、床にもインコが歩きまわっているので、逃げ出すこともままなりません。
こんなとき人間にできることは、ただただ頭を抱え「はやくおやつを食べ終えてくれ……!」と祈ることのみ。ここまで猛烈に動物と触れあえるスポットはなかなかないので、興奮しますよ。ちょうどいい甘噛み具合のインコと出会えると、愛着が湧いてきます。
鳥のいるカフェ 浅草店
住所:東京都台東区 浅草1丁目12−8
HP:http://toricafe.co.jp/
参考サイト:じゃらん体験予約
伝説のみかんジュースが出る蛇口があるよ「まるごとにっぽん」
2015年末にオープンしたばかりの物産館「まるごとにっぽん」。その愛媛ブースに、ひねるとみかんジュースが出てくる伝説の蛇口があります。
シンクにならんだ3つの蛇口からは、温州みかん・ポンカン・河内晩柑が出てきます。それぞれまったく味が違うので、飲み比べてもいいですね。
まるごとにっぽん
住所:東京都台東区浅草2−6−7
参考サイト:https://marugotonippon.com/
やたらリアルなカバ遊具と、懲罰房みたいな家に住むオレンテくん
最後に小ネタを2つ。
浅草寺わきの公園に、よそで見たことがない、やたらリアルなカバがいます。胴体はくり抜かれ、空洞になっているのですが、すべり台でもなければベンチでもありません。どうやって遊べばいいのか、謎な遊具です。
内部にはこれまたリアルな臓器が描かれ、あばら骨とおぼしき隆起まであります。並々ならぬこだわりぶりです。
あまりの物珍しさにあらゆる角度から眺め倒し、写真撮影して立ち去ったところ、あとからやってきたカップルが「なにかすごいもの」と勘違いしたのか、カバと一緒に記念撮影をしていました。
参拝ついでにどうぞ。
小ネタ2つ目。
浅草公会堂前の「スターの広場」には、浅草芸人たちの手形がならんでいます。好きな芸人さんを探すのもいいですが、私が好きなのはオレンテくんです。
オレンテくんは、手形にちなんだ手のひら型のマスコットです。
「オレンテくんのおうち」にいるのですが、横になって寝ることもままならない窮屈さで、さながら懲罰房です。そんなおうちに住んでなお、笑顔をたやさぬオレンテくんからは、いつか売れることを夢見る浅草芸人のタフネスを感じます。
天井にミラーボールを取りつける、一点豪華主義な生きざまがロックです。
「ひとやすみ」する
浅草寺でおみくじ引いて鳥と戯れ終わったら、小腹も空いて、ちょっと疲れている頃合いでしょう。
甘いものでも食べて、喫茶店でひとやすみしましょう。
世界で一番濃厚な抹茶ジェラートを食べる「壽々喜園」
ひとやすみポイントとしておススメしたいのが、浅草のお茶屋「壽々喜園」と静岡の抹茶スイーツ屋「ななや」のコラボショップ。浅草寺のすぐ裏手にあります。
ここの目玉は「世界で一番濃い抹茶ジェラート」です。2016年オープン当初は長蛇の列でしたが、現在は混んでいてもそれほど並ばずに購入可能です。
抹茶の濃さは7段階。レベル6までは370円ですが、最強のレベル7は560円と格が違っています。
分かりやすいように濃厚度レベル1と濃厚度最強を並べてみましたが、一目瞭然、緑色の濃さが違います。
レベル1でも充分香ばしい抹茶フレーバーですが、レベル最強は抹茶の粉をぺろりぺろりと直接舐めてるような濃厚さ。それでいて、苦くはなく、甘くておいしいジェラートになっています。
壽々喜園で食べ比べをお考えならレベル1から食べるのが得策でしょう。お寿司でも淡泊な光りものからいくように、最強濃度を口にいれると舌が後戻りできません。
壽々喜園
住所:東京都台東区浅草3丁目3−4−3
HP:http://www.tocha.co.jp/
参考サイト:ぐるなび
ごくまれにカップの底に“大吉”と書かれている「喫茶店・天国」
ゆっくり腰を落ち着けてひとやすみするなら、喫茶界のニルヴァーナこと「天国」はいかがでしょうか。おジイちゃん、おバアちゃんが「先に天国行ってるねー」と約束してたら面白いよね、とこの店名にしたそうです。なんともシャレが効いている。
人気店で席数も多くないので、曜日と時間によってはけっこう並んでいますが、タイミングが合えば、すっと入れることもあります。ピンバッチや手ぬぐいなどオリジナルグッズも洗練されたデザインです。
一番人気のメニューは、天国の焼き印がしてあるホットケーキ。大きすぎないので、夕飯前のデザートにちょうどいいサイズですね。
コーヒーカップにも、ひと工夫こらされています。
ごくまれにカップの底に「大吉」と印字されているんです。何度か通ってるんですが、いまだに大吉カップに当たったことはない。
ハードモードの浅草寺で大吉引いて、天国でも大吉カップに当たったら、それはもうノリノリの無敵状態。ウインズ浅草へ駆けこみましょう。
天国
住所:東京都台東区浅草1−41−9
参考サイト:ぐるなび
「おみやげ」を買う
一風変わったおこしを売ってる「まんねん堂」
雷おこしが有名な浅草ですが、浅草寺すぐ近くの「まんねん堂」には一風変わったおこしがあります。
「型おこし」といって、ダルマや犬の張り子の形をしてるんです。
昭和20年代に流行ったものですが、いまではぜんぜん見かけない型おこし。廃業するおこし屋さんから木型を譲りうけ、約50年ぶりに再生産したそうです。
職人さんが1つ1つ手作りしているので、表情や塗りがすべて微妙に違うのが面白い。とくに私が好きなのがまねき猫の型おこし。黒大豆がズレて、垂れ眼になってて、こいつを見てると肩の力が抜けていきます。
江戸駄菓子 まんねん堂
住所:東京都台東区浅草2丁目3−5
HP:http://www.mannendo.tokyo/
2500名以上のプロマイドがそろっている「マルベル堂」
大正10年創業の元祖プロマイド屋さん「マルベル堂」も、おみやげ探しにぴったりのお店です。芸人、俳優、アイドルなど2500名以上のプロマイドがそろっています。
マルベル堂が撮影して、ネガも所有している完全オリジナルの写真ばかり。ここでしかゲットできないレアな1枚を発見できます。
ちなみにマルベル堂の写真は「”ブ”ロマイド」じゃなくて「”プ”ロマイド」。マルベル堂の商品名なので、NHKで放送するさい「プロマイド」と言えず、「ブロマイド」と呼んでいたところ、そっちの呼び名が広く知れ渡りました。
私は「電話をかけてる芸能人プロマイド」が好きで、4枚持っています。
あいうえお順にならんだ膨大な作品ファイルを、しらみつぶしに見ていったのですが、自力では2電話しか発見できませんでした。
「ほかに電話をかけてる人はいませんかね?」と店員さんにたずねたところ「それだったら、〇〇さんと〇〇さんがかけてたはずです」と、もう2電話見つけだしてくれました。85000カットを超えるプロマイドを、きっちり把握していることに仰天しました。
なお、現在の売り上げ1位はジュリーだそうです。
マルベル堂
住所:東京都台東区浅草1-30-6
参考サイト:http://www.marubell.co.jp/
歌舞伎町ネオン街がプリントされた東京傘
こんなお土産はどうでしょう。東京の風景がプリントされた折りたたみ傘です。
浅草のお土産屋さんでちらほら見かけます。新仲見世アーケード内の「わけあり本舗」では1本999円で売っていました。
昼~夕暮れバージョンと夜バージョンの2パターンがあります。
昼~夕暮れバージョンは、浅草や秋葉原、東京タワーなど外国人に人気のスポットがもれなくプリントされています。よりアダルトな傘をお求めならば、夜バージョンがおススメです。歌舞伎町一番街のネオンが煌々と光っている傘なんて、ほかにありません。
雨ふる陰鬱な日も、この傘があれば、歓楽街を歩いているような愉快痛快な心持ちになれますね。
「呑み屋」で締める
たっぷり観光して、お土産を買いこんだら、最後は呑んで締めましょう。
浅草で呑む屋といったら、やっぱりホッピー通りでしょう。オープンエアのテーブル席がずらりと並んだ飲み屋街です。冬場はビニールテントを張ってるので、寒さも気になりません。
歩いてほんの2~3分の通りに数十件の飲み屋が密集していて、どのお店にもたいてい美味しい煮込みがあります。
「正ちゃん」の絶品牛煮込みで呑む
基本的には気になる外観のお店に、ふらっと飛びこめば問題ありませんが「どうしても迷って決められない!」という方には、正ちゃんをおススメします。
数あるお店のなかでも、牛煮込みが抜群にうまいと評判です。土日は朝9時からやってるので、朝から酔いたい方々には心強い存在ですね。
注文するやいなや、すぐさま運ばれてくる牛煮込み。お皿いっぱいに牛肉と牛スジ、豆腐が盛られています。
しっかり煮込まれた牛スジはこりこりしていて柔らかい。甘辛い味つけで、豆腐にも汁がよく染みていて、最高にうまいですよ。
「白いメシが欲しくなるよ!」という方には、牛煮込み丼もあるのでご安心を。呑んでよし、食べてよしの一軒ですね。
煮込みの味つけはお店によって全然違うので、お腹に余裕があれば、ホッピー通りを何軒かハシゴして食べ比べてみるのも楽しいですね。
正ちゃん
住所:東京都台東区浅草2丁目7−13
参考サイト:ぐるなび
ナンもタコスもピノも串カツにしちゃった「串カツリョウ」
王道をおさえるならホッピー通り、変わり種で一杯イクなら「串カツりょう」ががぜんおススメ。花やしき前の通りにあります。
定番メニューのなかに、そばもんじゃ・ドライカレー・バウムクーヘンなど変わり種串カツがたくさんまぎれこんでいます。
たとえばナンの串カツ。
店長さんが「うちはナンのいい部分しか使わないよ~」と冗談を言いながら、大きなナンをひとくちサイズに切って、衣をつけ、揚げていきます。
カレーソースをかけて出来上がり。もちっとしたナンの食感と、サクッとした衣の食感が同時に味わえる一本です。
タコスの串カツは、衣のなかに肉がたっぷり詰まっています。チーズとサルサソースで味付けされ、パクチーをたっぷりかけ、串カツ全体でタコスを表現しています。
デザートだって串カツにしちゃいます。溶きたまごにつけてる球体、なんだと思いますか?
実はこれ、ピノなんですよ。
衣にまぶして、さっと揚げたら完成。
いろんなアイスで試してみたけど、破裂しちゃって、なかなか成功しなかったとか。その点、チョコレートコーティングされてるピノは揚げるのにちょうどいい構造だったそうです。
「溶け出てくるから、一口で食べてくださいね」の忠告どおり、一口でいただきます。サクッと温かい衣がやぶけて、とろけたピノが口中に広がります。意外に合うんですよ、ピノと串カツ。
串かつ りょう
住所:東京都台東区浅草2丁目7−22
ビートたけし伝説が残るクジラ屋「捕鯨船」
最後にご紹介するのはクジラ屋「捕鯨船」。ビートたけしが好きな人なら、このお店で決まりでしょう。ビートたけしの名曲「浅草キッド」に、「煮込みしかないくじら屋で」という歌詞で出てくるんです。
店内には、年季のはいったカウンターだけ。クジラの刺身をつまみに酒を呑む、激シブな空間です。
若手芸人なら名前を書くだけでタダで飲み食いできるんだとか。
そのからくりが最高で、ときおりビートたけしがやってきて「若手芸人たちに呑ませてやって」と大金を置いていくそうなんです。いくらなんでもカッコよすぎ。
お店の前の浅草六区通りには、渥美清や萩本欽一など芸能人の看板が並んでいます。しかし、捕鯨船の前にある1本は「予約済」と書かれているだけ。
これもビートたけしの仕業で「おいらが死んでから飾ってよ」と、予約済にしているそうです。さすが、ファッキンジャップの分かる男。粋なことをするものです。
捕鯨船
住所:東京都台東区浅草2丁目4−3
参考サイト:ぐるなび
以上、「浅草を別視点で丸1日堪能するプラン」でございました。
有名店からマニアックな小ネタまで、自信をもっておススメできるスポットをガーッとご紹介しました。それぞれの項目で1つずつ選んでいただければ、丸一日、浅草を楽しめるはずです。
もうちょっと足をのばせば、食品サンプルや業務用食器がずらっと並ぶ「カッパ橋商店街」、河童の手のミイラを祀っている「曹源寺」もありますし、あまりにも大御所なのであえて説明しませんでしたが「花やしき」も味のある乗り物ばかり(ジェットコースターは現存する最古のもの。別の意味で怖い)で最高です。
観光客はもちろんのこと、「もう何度も行ってるよ!」という都内在住の皆さんも、浅草をもう1度巡ってみてはいかがでしょうか。面白いですよ、浅草。
◎取材、文章:松澤茂信(別視点代表)
◎写真:齋藤洋平(別視点カメラマン)
東京別視点ガイド(@another_tokyo)
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