うらめしや!SPOTライターの大原(@ericaohara)です。
暑くなってきましたね。わたしは生粋の引きこもりなので、暑い夏がとにかく苦手です。
ゴリゴリと体力が削られていき、目に見えて弱ってきます。
そんなわたしが、今回は、死後の世界に近づけるバーを3つご紹介いたします。
ここでご紹介するバーに行ったら、少しは涼しくなるかも?ぜひ夏の間に訪れてみてくださいね!
怪談BAR スリラーナイト 六本木@六本木
ここは、「大人のお化け屋敷」というコンセプトのもと、1時間に1本、約15分の怪談話をプロの怪談師から聞けるというバーです。
外国人やパリピな人たちの多い場所に突如現れるので、結構異質な空気を放っています。
早速行ってみましょう!
雰囲気のある店内。
厨二病気質のわたしは、スカルとか、蜘蛛の巣とかは、めちゃくちゃ好きなのですが、人形は怖いです。他のお客さんかと思いました。
あと、怖いのが、トイレ。これ一人で入るの勇気が必要すぎません?トイレに行きたくなさすぎて、せっかくのバーなのに、節制するレベルです。
まったりしていると、怪談噺タイムが始まります。さっきまでにこやかに接客してくださっていた店員さんがいなくなり、異様な静けさが店内を包み込みます。心細い……。
そして、突然はじまるムービー。
不協和音満載で、めちゃくちゃ不安感を煽られます。助けて!
どうしようどうしよう、と思っていると、怪談師の方が来てステージに。ここからが、本番です。
ちなみに今回は、村上ロックさんという怪談師さんでした。
怪談師さん、身振り手振りで話してくれるのですが、本当に話しているだけなのに、情景がリアルに浮かぶんですよね。すごいなあ。
ちなみに、詳細はぜひ行ってから体験していただきたいのですが、ただの怪談噺じゃないんです。
めちゃくちゃ怖いことが起こります。初めて行く人は、絶対声出る。
あっという間の15分が終わると、怪談師の方は奥に消えていき、また先ほどのムービーが。だから怖いって!
ムービーが終わると、また怪談師の方が戻ってきてくださって、ひとつひとつ、丁寧にテーブルを回って挨拶をしてくれます。
「怖かった!」「○○が嫌だった!」みたいな感想を話していたら、さっき聞けなかったちょっとした裏話まで教えてくれました。余計怖くなった。
ちなみに、500円で怪談師さんとチェキを撮ることも可能!
せっかくなので、撮ってもらうことにしました。チェキは、なんとサインまで書いてくれます。アイドルばりのサービス、うれしい!
怪談噺を何回か聞いていたら、すっかり楽しくなってきて、最後は人形と仲良くなりました。
ずっと見ていたら愛着わく顔して……る?
さあ、ガソリンも入ったところで、次々と行きますよ!
怪談BAR スリラーナイト 六本木 東京都港区六本木5-5-1ロアビル地下1階 03-5411-2770 オフィシャルHP:http://thriller-tokyo.com/
幽霊居酒屋 吉祥寺 遊麗@吉祥寺
住みたい街ランキングでも常に上位の吉祥寺。
おしゃれなイメージが強い吉祥寺に、突如現れるのが「幽霊居酒屋 吉祥寺 遊麗」です。
めっちゃ怪しい雰囲気!
お店の前で撮影をしていたら、女性大学生っぽいグループが「やばい!なにこれ!やばい!」と騒ぎながら入って行ったのですが、10秒くらいで「やばい怖い無理!」と出てきたので、高まる期待感。
店内に入ると、幽霊な店員さんに「ご愁傷様です〜」と言われて、「あ、わたし、死んだんだな」って思いました。
お店の中はこんな感じ。
店員さんを呼ぶ時は、仏壇でよく見る「リン」を使います。この名前、初めて知った。
まずは、オリジナルのカクテルを注文してみます。
これは、店員さんそれぞれがオリジナルの死んだ時のストーリーを話しながら作ってくるカクテルで、この写真のドラミちゃんさんは、「メロンパンを食べ過ぎたために窒息死してしまい、メロンパンへの怨念がたっぷりこもったカクテル」だそうです。怨念のたっぷりこもったカクテル、飲みたくないです……。
味はグレープフルーツ味のカクテルで、飲みやすかったし、美味しかった。怨念さえなければ。
フードメニューも霊界仕様になっており、「わら人形くん」とか「から傘くん」、「スペアリブの火葬焼き」といった料理が並んでいます。
いくつかあるのですが、今回は、「わら人形くん」と「スペアリブの火葬焼き」を注文してみます。
「わら人形くん」、左が「わら男くん」右が「わら子ちゃん」だそうです。うずらとウインナーの揚げ物でした。
次に注文した「スペアリブの火葬焼き」は、なんと目の前で火葬をしてくれるメニュー。
焼きたてのスペアリブとパイナップル。「わら人形くん」といい、「スペアリブの火葬焼き」といい、普通に美味しいんだよな〜。呪われそうだけど。
おや、隣に何かある…。
お腹もちょっと満たされてきたので、店内の装飾をよく見ようとすると、「リアル棺桶体験」なる文字を見つけました。
なにその斬新な体験。
早速さっきのドラミちゃんさんにお願いしてみると、死装束を持ってきてくれました。
本格的だった。慣れた手つきで、着せてくれます。あ、ちゃんと左前だ……。
完成。うらめしや。
棺桶の準備をしてくれるドラミちゃんさん。
ということで、入ってみました。
死んでいると、最後のお別れを、ということで窓を開けてくれました。
安らかな死に顔である。
最初で、多分生きているうちは最後の体験だと思うんですが、棺桶の中は、外の音はちょっとこもっているんですが、ちゃんと聞こえました。
狭くて暗いので落ちつくんですが、途中から寂しさが襲ってきました。すごい体験だった。
ちなみに、生きているうちに棺桶に入ると長生きをすると言われていて、決して罰当たりな体験ではないので、ご安心ください!
このリアル棺桶体験は、8月31日までは無料で体験出来るとのことなので、気になる方はぜひ夏の間に行ってみてくださいね。
ダーリンとしっぽりと楽しんだら、次のお店に!
お店を出るときに「南無サンキュー」と挨拶されました。結構パワーワードな感じある。
幽霊居酒屋 吉祥寺 遊麗 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11 0422-41-0194 オフィシャルHP:http://www.yurei.jp/
結構ホラーな体験が続いたので、魂の浄化にと最後に向かったのが、こちらです。
坊主バー@四谷三丁目
わたしの周りでも知っている人が多い「坊主バー」。
なんと、バーテンダーが全員、現役のお坊さんのバーなんです。
バーカウンターだけを見ると、普通のバーなんですが、仏壇や、仏教に関係のありそうな装飾がたくさんあります。ここにいるだけで、魂が浄化されそうな感じある。
ちなみに、参拝時間(営業時間のこと)のうちに1日2回、お経と説法の時間があるそうです。
この時間は、当日の状況によって変わるそうなのですが、だいたい21時と22時半くらいから開始されるとのことです。
でも、この他にも、何か人生相談などがあれば、随時バーテンダーさんが答えてくれるそうなので、もし何か人生に迷っていることがあるなら、カウンター席の方が良いかもしれません。
この日にいたのは、石田芳道(ほうどう)さん、31歳。社会でいうと、31歳はちょっと出世したり、後輩や部下が出来たりする年代ですが、お坊さんの世界では、60歳までは若手ということなので、まだまだ若手も若手とのこと。すごい世界です。
せっかくなので、人生相談をしようと思い、「仕事をする上で、周りの人と自分を比べてしまってつらいときがある」とガチめなトーンで相談させていただいたところ、真剣に答えてくれました。
石田さん
『仏教には「自灯明」という言葉があります。おそらく大原さんは、人の評価をゴールにするから、今苦しめられているんだと思います。そうではなくて、自分が自分を信じてあげて、褒めてあげる。自分の評価は、自分で決めてあげることが大切だと思いますよ。』
おお、なんかめちゃくちゃありがたい言葉が聞けた気がするし、魂が浄化された感じがある。自灯明、心に留めておきます!
お坊さんへの人生相談、間違いなさそうだし、神聖な気持ちになれるので、自然の笑顔になれます。
そして、坊主バーには様々な宗派のお坊さんがいるので、考え方やアドバイスの方法も違うそうなので、ぜひその違いも楽しめるかもしれません。
ちなみに、「極楽浄土」や「沙羅双樹」などのいかにもな名前の坊主カクテルの他にも、「生麩の胡麻油炒め」や「コンポタージュ粥」などの精進料理も楽しめるそうなので、2軒目や締め代わりにも使えるバーかもしれませんね。
坊主バー 東京都新宿区荒木町6 03-3353-1032 オフィシャルHP:http://vowz-bar.com/
以上、ホラーな体験をしたり棺桶な体験をしたり、魂を浄化させたり。まさに、死後の世界に近づける体験のできるバーのご紹介でした。
どこも普通にエンタメとしてもめちゃくちゃ面白い体験ができるので、夏のイベントのひとつに加えてみてくださいね!