【2019年版】この冬カップルで訪れたい東京イルミネーション10選を夜景写真家が厳選!【撮影テクも大公開!】

みなさん、こんばんは! 夜景写真家の中村勇太です。

今夜も夜景、楽しんでいますか?

今の時期は、空気が澄み遠くの明かりまでクリアに見ることができ、1年の中で最も夜景が美しいシーズンです。そんな冬の夜景を代表するものと言えばイルミネーションですね。すでに、日本のいたる場所でライトアップが開始され、週末は仕事帰りのカップル、観光客で賑わっています。特に東京都心は、お手軽な規模感でありながらしっかりと見応えがあるイルミネーションスポットが数多く、まさにイルミネーションの宝庫!

今回は、仕事帰りでも気軽に楽しめる東京都心のイルミネーションスポットを定番から穴場まで、撮影のポイントと合わせてご紹介させていただきます!

青の洞窟 SHIBUYA(渋谷区)

昨年好評だった渋谷のイルミネーション「青の洞窟 SHIBUYA」が今年も点灯開始しました。まだ訪れたことがない方は青の洞窟と聞いても雰囲気がピンと来ないかもしれませんが、スポットに足を運び一目見ればその名称に納得させられます。

まっすぐと伸びるケヤキ並木にブルーの明かりが灯り、周囲は明るい建物もなくイルミネーションのブルーが際立ちます。その光景はまさに青い光の洞窟。ケヤキ並木の中に入ると全身がブルーの明かりに包まれ、非日常の世界に浸ることができます!

「青の洞窟 SHIBUYA」撮影のポイントを2点ご紹介します。

1つ目は、ケヤキ並木の入り口から奥に向かってまっすぐと撮影することです。これにより、ケヤキ並木の長さと奥行きを演出することができます。

2つ目は、地面に敷かれた光沢シートをしっかり活かすことです。ついつい木だけを映しがちですが、このシートをしっかりフレームインすると、青の洞窟の広さと幻想的な雰囲気をとらえることができます!

点灯期間:2019年11月29日~2019年12月31日

点灯時間:17:00~22:00

開催場所:渋谷公園通〜代々木公園ケヤキ並木

公式サイト:http://shibuya-aonodokutsu.jp/

Google Pixel presents 表参道マジックイルミネーション 2019(渋谷区)

原宿駅から表参道駅を結ぶ表参道。この表参道に並ぶ約1.1kmのケヤキ並木がシャンパンゴールドのゴージャスな電飾で彩られます。Googleが特別協賛しており、通り沿いの街灯にはGoogle Pixelののぼりがなびいています。カラフルでお洒落なデザインなので意外にもイルミネーションとの相性も抜群です!

イルミネーションだけを狙って撮影するのも悪くないですが、イメージをがらりと変えたカットも撮ってみたくないですか?表参道は車の交通量も多いのでこれを活かしてみましょう。

カメラを三脚に固定して、道路が入るように構図をセットします。シャッタースピードを遅くして長時間露光の設定にします。車が通るタイミングを狙ってシャッターボタンを押すと、車の光跡とイルミネーションが組み合わさった、美しさと躍動感溢れる写真を撮ることができます。車の種類、タイミングによって描かれる光跡が変化があるので、何度か撮影していると予想外な1枚が撮れることもあり楽しめますよ!

点灯期間: 2019年11月28日~2019年12月25日

点灯時間:日没〜22:00

開催場所:神宮橋交差点~表参道交差点

公式サイト:http://omotesando.or.jp/illumi/

丸の内イルミネーション2019(千代田区)

東京いちゴージャスと言っても過言ではないイルミネーションと言えば、丸の内仲通りを彩る「丸の内イルミネーション」です。表参道同様、こちらもシャンパンゴールドの電飾が通り沿いのケヤキ並木を美しく染めます。場所柄、高級感溢れる建物や車が並んでおり建物や車に映り込む電飾がゴージャス感を一層高めてくれます。歩道は石畳が美しく公園の様にもなっており、ベンチに腰をかけてゆっくりイルミネーションを鑑賞することができます!

丸の内仲通りは、アート作品の展示でも知られています。通り沿いに並ぶ大小様々なアート作品を活かすと、丸の内仲通りらしい芸術的なイルミネーションを撮影することができます。

例えばこの写真の様に、アート作品にイルミネーションが映り込む角度を狙い撮影すると、芸術的なイルミネーション写真を撮影することができます。丸の内イルミネーションらしい写真と言えるでしょう!

点灯期間:2019年11月7日~2020年2月16日

点灯時間:17:30~23:00 ※12月は17:00~24:00まで点灯予定

開催場所:丸の内仲通り、東京駅周辺、大手町仲通り

公式サイト:https://www.marunouchi.com/event/detail/21293/

Caretta Illumination 2019 アラビアンナイト(港区)

東京都心の中でも壮大な演出で有名なのが、カレッタ汐留のイルミネーション「Caretta Illumination」です。毎回異なるテーマのイルミネーションを魅せてくれるスポットで、今年のテーマはディズニーの人気映画「アラジン」。

場内にはアラジンの人気テーマ曲が流れ、ブルーやパープルの光が会場全体を包み込むような演出、魔法のランプが登場するなど、もはやイルミネーションスポットというよりテーマパークのアトラクション!映画の中に入り込んだかのような感覚も味わうことができます。

ここは撮影より断然鑑賞向けのデートスポットですが、やはり写真にも収めたいですよね。

メインエリア周辺は、人で溢れなかなか撮影ポジションの確保に苦労します・・・。そんなときオススメしたいのが、2階にある歩道橋です。ここは穴場ポジションでほとんど人がいません。ここからはCaretta Illuminationのイルミネーションを一望することができ、その全景とビルの壁に映り込むイルミネーションも含めた幻想的な写真を撮影することができます!

点灯期間: 2019年11月14日~2020年2月14日

点灯時間:17:00~23:00 ※2020年1月3日~2月14日は18:00~

開催場所:カレッタ汐留(東京都港区東新橋1丁目8−2

公式サイト:https://www.caretta.jp/Illumination/

東京ドームシティ ウィンターイルミネーション~山紫水明~(文京区)

今年で15回目となる東京ドームシティのイルミネーション。昨年に引き続き「和」をテーマにしており、「七夕」「祭りやぐら」「桜」「藤棚」など日本を象徴する景色がイルミネーションで表現されています。

特に目を引くのは、外国人にも大人気の日本の象徴「富士山」と「鳥居」のモニュメントです。富士山をよく見ると和が感じられるような模様が細かいところまで描かれており必見です。遊園地系のイルミネーションは入場料がかかるところが多いですが、ここは入場料がかからないのも嬉しいポイントです!

どこを撮っても絵になりますが、是非「和紙絵巻行灯」を撮影で活かしてください。大胆に近づき、構図の手前に配置すると奥行きある写真が簡単に撮れてしまいます。あまり露出を上げすぎると、行灯にデザインされている模様が飛んでしまうので、模様をしっかり見せるなら露出はややアンダー気味がベストです。

行灯は約120mにわたり連なっていますが、それぞれ柄が異なります。是非、好みのデザインの行灯を探してベストショットを狙ってみてください!

点灯期間: 2019年11月13日~2020年2月26日

点灯時間:17:00~24:00

開催場所:東京ドームシティ(東京都文京区後楽1-3-61)

公式サイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/illumination/

東京タワー ウィンターファンタジー ~オレンジ・イルミネーション2019~(港区)

揺るぎない東京のシンボルと言えば東京タワーですが、クリスマスシーズンは東京タワーの麓がイルミネーションで一層賑やかになります。

このイルミネーションのシンボルが、高さ11.1mのもう一つの東京タワー「キャンドルタワー」です。これは、都会のキャンドルをイメージしたもので東京タワーが細部までリアルに再現されており、東京タワーをより身近に感じることができます!

東京タワーのような高さのある建物を真下から撮る際、横構図では収まりきらない、もしくは収まるけど高さが表現できないことがあります。そんな時は、思い切って縦構図にしましょう。東京タワーの空まで突き抜けるような高さが表現できます。

イルミネーション期間中は麓にある東京タワーと本物の東京タワーのコラボが実現。東京タワーを2つ、3つと重ねて入るような構図を練って、この時期しか撮れないトリプルタワーを狙ってみましょう!

点灯期間:2019年11月1日~2020年1月5日

点灯時間:12:00~23:00

開催場所:東京タワー(東京都港区芝公園4丁目2−8

公式サイト:https://www.tokyotower.co.jp/event/illumination/WinterFantasy2019/index.html

Roppongi Hills Christmas 2019 けやき坂イルミネーション(港区)

有名ブランドショップが立ち並ぶ上品な街、六本木けやき坂。毎年冬は、通り沿いのケヤキ並木がライトアップされ上品さが一層増します。今年は冬らしい白と青の光が灯り、まるで雪が煌めくような光景を魅せてくれます。

けやき坂の奥には東京タワーがそびえ、寒色系のイルミネーション、暖色系の東京タワーと対照的なカラーのため相性抜群!東京タワーがまるでろうそくの様にも見え、暖かさを感じることができます。

品のある通りのためどう撮っても絵になりますが、標識や信号機など絵にならない人工物が入ると、幻想的な雰囲気が一気に現実的な写真になってしまいます。構図から、絵にならない人工物をうまく外しましょう。

また、ケヤキ並木など手前から奥に向かって奥行きがあるイルミネーションは、ぼかしのテクニックが活かせるスポットです。レンズをなるべく望遠側にし、なるべく光源に近づき絞りを開放、ピントを奥に合わせるとこで手前の光源を大きくぼかすことができ、非日常感溢れる写真を撮ることができます!

点灯期間:2019年11月11日~2019年12月25日

点灯時間:17:00~23:00

開催場所:六本木けやき坂通り

公式サイト:https://www.roppongihills.com/sp/christmas/2019/illumination/keyakizaka.html

東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2019(墨田区)

東京スカイツリーは、高さだけでなくライティングにも注目です。通常バージョンだけでなく、季節に合わせて様々なライティングを魅せてくれます。クリスマスシーズンは、クリスマスツリーに見立てた「シャンパンツリー」とキャンドルに見立てた「キャンドルツリー」の2種類のクリスマス限定ライティングが点灯。世界一高いクリスマスツリー・キャンドルなので見なくてはもったいないです!

東京スカイツリーの撮影ですが、意外と悩むのが距離感です。麓からだと近すぎて写りきらず、遠すぎてもスカイツリーの下の方が入らないなどモヤモヤさせられます。

そこでオススメしたい撮影スポットが、押上駅前自転車駐車場の屋上デッキです。押上駅から徒歩すぐで、東京スカイツリータウンからも目と鼻の先。ここからは、東京スカイツリーの麓からてっぺんまで綺麗に収めることができます。しかもここ、駅の目の前なのに穴場なのでいつも空いています!私が撮影する時はいつも場所を独り占めしています。

綺麗に撮影できるので撮影でもオススメ、穴場なので二人っきりになりたいカップルにもオススメです。

点灯期間:2019年11月7日~2019年12月25日

点灯時間:16:00~24:00

開催場所:東京スカイツリー(東京都墨田区押上1丁目1−2 )

公式サイト:http://www.tokyo-solamachi.jp/2019Xmas/

目黒川みんなのイルミネーション2019(品川区)

五反田、大崎エリアを流れる目黒川。この目黒川沿いの桜並木が桜色の電飾で彩られます。まるで桜がライトアップされているような光景にも見え、一足早く春の気分を楽しむことができます。

このカラーで統一されたイルミネーションは、東京都心では他ではなかなか見られないので、すでにいろいろなイルミネーションスポットへ足を運ばれた方でも新鮮な気持ちで鑑賞できます。駅から近い割には、そこまで混雑感がないのもこのスポットの魅力です!

川に沿って輝くイルミネーションということで、撮影の際は水面への映り込みを活かしてください。露光時間が長くなればなるほど、水面の映り込みが滑らかになります。角度によってビルの明かりの映り込み方も様々に変化するので、ベストな角度を探してみてください!

点灯期間:2019年11月8日~2020年1月5日

点灯時間:17:00~22:00

開催場所:品川区立五反田ふれあい水辺広場(東京都品川区東五反田2-9)
品川区立五反田南公園(東京都品川区東五反田2-8-8)、及び目黒川沿道

公式サイト:http://www.minna-no-illumi.com/index.html

TOKYO MEGA ILLUMI 2019-2020(品川区)

みなさん、競馬場に行くことはありますか? 競馬ファン以外の方は行く機会がないですよね。しかしファンでなくとも訪れたいのが、品川にある大井競馬場です。広大な敷地を活かしたイルミネーションが展開され、とても競馬場とは思えない空間となっています。

見どころは、江戸から昭和までの時代を表現した演出です。

江戸の空間から始まり、奥に進むにつれて昭和の世界へと変化していきます。

普段はレースを見るための座席は、イルミネーション期間中も開放されており、座席からイルミネーションを眺めることも可能。競馬場らしい鑑賞スタイルですね!

夜景撮影は、三脚にカメラを固定しての長時間露光が定番です。それはイルミネーション撮影でも共通していますが、イルミネーション撮影で特に気をつけたいのが被写体ブレです。

ツリーの装飾やぶら下がるオブジェなど風で動くものがある場合、長時間露光ではブレブレの写真になってしまいます。例えば、この写真の様に提灯がぶら下がっているシーンでは、シャッタースピードを速くして被写体ブレを防ぎましょう。シャッタスピードは、被写体がどれだけ動いているかにより適切な設定値が異なるので、一概に言うのは難しいですが「1/100 〜 1/200」の範囲で設定しておけば間違いないでしょう。

点灯期間:
2019年10月5日~12月24日 ※原則、大井競馬開催日以外の全日
2020年1月4日~3月29日 ※原則、金土日祝

点灯時間:※日によって変動あり 公式サイト要参照

開催場所:大井競馬場(東京都品川区勝島2丁目1−2)

公式サイト:https://tokyomegaillumi.jp/

撮影のコツをもう少しご紹介!

東京都心のイルミネーションを10スポットご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか? 気になるスポットは見つかりましたか?

各スポット毎に、撮影のコツもご紹介させていただきましたが、最後にどのスポットでも、またスマホ・一眼レフで共通して活かせるポイントを3つご紹介します。

1つ目は「露出は控えめに」

イルミネーションを撮影する際、露出を上げると明るく写せますが、細部の電球まではっきり見えてしまい、幻想的な雰囲気が台無しとなります。露出は控えめにして、さらにコントラストが操作できるカメラであれば、コントラストを上げるとメリハリがつき美しく見えます!

2つ目は「ぼかし」

一般的な夜景であれば、しっかり絞って手前から奥にかけてシャープに写すのが一般的ですが、イルミネーションの場合はぼかすといい絵になります。一眼レフの場合は、絞りを開放にすれば、ピントは外れたところが大きくぼけます。スマホの場合は、基本的にはぼかすのは難しいですが、最新のスマホであればカメラアプリの機能でぼかすことが可能です。ぼかすだけで一気にレベルアップした写真になります。

3つ目は「フラッシュはOFF」

これは夜景撮影の基本ですが、イルミネーションの場合被写体は十分明るいので、フラッシュを使うと不自然な印象になったり、逆に暗い写真となってしまいます。フラッシュがオートもしくは強制発光になっている場合は、OFFにしましょう。

これらのコツを活かして撮影すれば、SNSでもウケる写真を簡単に撮れちゃうかも。今回は手軽でアクセスが良いスポットばかりをチョイスしておりますので、仕事帰りや週末に足を運んでこの時期だからこそ鑑賞できる光景を堪能してください!