平均気温が夏の日も10°C?東京にある鍾乳洞「日原鍾乳洞」に行ってみた
東京にある鍾乳洞、「日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)」は西多摩郡の奥多摩町にあります。平均気温が夏でも10°C程と、涼しく幻想的な空間が広がる場所へおでかけしてみませんか?
こんにちは、ライターの長橋です。
本日はとある「鍾乳洞」に来ています。
突然ですがこの超神秘的、超幻想的な世界、一体どこにあると思いますか?
実はここ、東京都にあるんです!!
暑い夏の日は、「日原鍾乳洞」に行って涼もう!
関東随一のスケールを誇る「日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)」は、東京都西多摩郡の奥多摩町にあります。要するに、東京の端っこですね。
新宿から約1時間50分ほど電車に揺られ、奥多摩駅からバスに乗って行った場所にあります。(駐車場もあるので、免許を持っているならレンタカーを借りて行った方が早い)
鍾乳洞の周りは、「ここは本当に東京かな?」って言葉が思わず口に出てしまうほど、豊かな自然が広がっています。
そんな自然たっぷりの山の中にポツンとある「鍾乳洞」。
今回は実際に中を訪れて、どんな場所なのかをレポートしていきたいと思います。
気温は平均10度。夏なのに寒い!
全長800メートルほどに及ぶこの鍾乳洞はその昔、一石山大権現(いっせきさんだいごんげん)と呼ばれていて、大自然を神と崇めて過酷な苦行を行う場だったそう。
その名残が、洞内のいたるところに残されています。
まず入ると同時に、涼しい風が体に当たります……
というか、めっちゃ寒い……!!!
ここ「日原鍾乳洞」は、1年を通じて気温がなんと10℃!
外の気温との寒暖差が激しすぎ!!!
ということで、夏に訪れる際でも、羽織れる上着を持って行った方がいいと思います。(まじで)
ただ洞内は、下の写真のように狭い道や……
急な階段などもあるので、進んでいくうちに体が暖かくなってきます。
(洞内は無風なので、そこまで寒さを感じなくなります。しかも湿度は85%)
ちなみに鍾乳洞がどうやってできたかを簡単に説明すると……
鍾乳洞は石灰岩の中にできた洞穴のことで、雨水の中に含まれている炭酸ガスによって石灰岩が溶解されてできたそうなのです。
天井のいたるところは「つらら」のようなものが伸びているのですが、これは鐘乳石と呼ばれるもの。
なんとこれ、1センチ伸びるのに、約60年かかるんですって。
ちなみに雨の日の翌日などは、天井から滴る水が多いそう。(ちょっと冷たい)
そして、入り口から15分くらい歩いた先にあるのが、「日原鍾乳洞」の目玉とも言えるライトアップされたこの場所。
冒頭でもご紹介した通り、とっても幻想的な空間が広がっています!!!
天井もめっちゃ高いし、とにかく綺麗!!!
なお訪れたのは平日の昼間だったのですが、ほとんど人がいませんでした。
ゆえに、あんまり人に気を使わないで写真を撮ることが可能です。(ここポイント)
また洞内には「縁結び観音」という縁結びにご利益がありそうな観音さまがいらっしゃたり……
なぜか三途の川があったりします。(これって死ぬ時に渡る川じゃないの?)
そして、洞穴の一番奥にあるのが、この「十二薬師」。
ここからさらに奥までも鍾乳洞は続いているそうなのですが、危険のため入れないのだそう。
その他にも、歴史の重みを感じる岩肌や……
ドラクエのダンジョンって、こんな感じなんだろうなって思える道が盛りだくさん。
ちなみに洞内の地図はこんな感じ。
だいたい1時間あれば、ゆっくり回ることができますよ。
洞窟探検を終えて出口から外にでると、空気が違いすぎて不思議な感覚に。
鍾乳洞の中がよっぽど澄んだ空気だったことに気付かされます。
また、せっかく奥多摩に来たのなら、付近の川で獲れたヤマメやマス、鮎などの焼き魚を食べられる定食屋さんがちらほらあるので、寄ってみてはいかがでしょうか。
下の写真は、「日原鍾乳洞」の入り口付近にある売店で提供されている「マス定食」。奥多摩名物の「刺身こんにゃく」もついてきます。
少しでも涼しいところに行きたい! なおかつ遠くない場所が良い! そして綺麗なスポットを見たい! なんてよくばりさんは、ぜひ奥多摩に訪れてみてはいかがでしょうか。
【日原鍾乳洞】
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話番号:0428-83-8491
営業時間:4/1~11/30 午前8時~午後5時
12/1~3/31 午前8時30分~午後4時30分(12/30~1/3のみ休業)
入場料金:大人(高校生含む) 700円
中人(中学生) 500円
小人(小学生) 400円
公式ホームページ:http://www.nippara.com/
ライター 長橋諒(@nagahashiryo)