夜行バスの選び方はここをおさえろ!遠征バンギャに長距離バス活用術を聞いた

学生や旅人の強い味方、それは夜行バス。東京から名古屋、京都など旅行したいけど節約したいときにお世話になるものです。若いときはよかったけど、、、という方もいるかもしれません。しかし!今の夜行バスを侮ることなかれ。安く快適に時間を有効に移動できるバスが増えています。実際にたくさん夜行バスを利用する遠征バンギャさんがバス選びのコツや快適な過ごし方を教えてくれました。

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こんにちは! 非常勤ライターのひにしあい(@sunwest1)と申します。
皆さんは帰省やコンサート、出張など長距離を移動するとき、夜行バスを利用したことはありますか?

この夜行バス、価格以外の比較検討するポイントがわからずとにかく安さだけで選んでしまいがち。
私もその一人でした。今回、初めて夜行バスの利用を検討する人や同じように悩んでいる人に役に立つ「夜行バスの選び方」に詳しい人はいないかと考えました。

そこで閃いたのが「遠征バンギャ」の存在です。

アーティストのツアーに合わせて日本全国を駆け巡る遠征バンギャたち。一体、彼女たちはどんな基準で夜行バスを選んでいるのでしょうか?

今回は本命バンドのツアー中は1か月の半分以上を夜行バスで過ごすというバンギャと実際に東京~名古屋の遠征を1日で行いながら、夜行バスの選び方やポイント、安眠のための必携アイテムまで根掘り葉掘り聞いてきました。その結果判明した夜行バス選びの極意はこちら!

これから遠征しつつ、この夜行バス選びの極意について達人に語ってもらいますよーー!

 

概要

夜行バスについて教えてくれる、達人バンギャさんはこちら

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達人バンギャさん
本命のツアー中は1か月の半分を夜行バスで過ごすという彼女。
若い頃は安さだけでバスを選んでいたが、28歳ころからは体がついていかず快適さも含めてバス選びをするようになり、限られた予算の中でベストなバスを選ぶのがうまいという。

そんな彼女のとある1か月のスケジュールはこんな状態。

黄色=ライブ ピンク=バス

黄色=ライブ
ピンク=バス

達人「ツアーが無いと、夜行バスに乗る機会が減るからさみしいです。定期的に夜行バスに乗りたくなります」

と語る彼女。全く意味が分かりませんが、夜行バス愛はとんでもなく感じます。

 

8:45 新宿バスタに集合! 名古屋に向けて昼便の長距離バスに乗車だー!

祝日のバスタは朝からかなりの人々が行きかっています。

 

9:00 昼便・夜行便どちらでも大事な設備のポイントは?

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この便も達人からの指示により事前に予約をしました。

達人「トランクが無いバスもあるので、キャリーケースなどを積む場合、トランクの有無のチェックは必須です。たまに荷物を載せられなくて困っている方を見かけることがあります」

 

コンセントは絶対あった方がいいNo.1アイテム!

達人「10時間ちかく乗るなら、コンセントは絶対あった方がいいですね。ノートパソコンをつないで作業もできますし。専用Wi-Fiを用意しているバスもあるので、そこは用途に合わせて予約時に確認するといいですね」

 

レッグレストとフットレストは必須レベルと心得よ!

こちらがレッグレスト。足のふくらはぎ部分をあげられるもの。

 

こちらがフットレスト。靴を脱いで足を置けるもの。

達人「足をあげることで、飛躍的に足の疲れが軽減されます。最近はよっぽど安いバスでない限り、どちらも完備していることが多いですね。少しの値段の差なら絶対あった方がいい!」

ひにし「足はできる限り斜めにしておく方が疲れないのね!」

 

極意1:コンセントとフット・レッグレストは必須で押さえろ!

 

 

乗り込むとき、前の人がめちゃめちゃシートを倒していたら?

バスに乗ったときに前に座っている人がすでにシートをがっつり倒していると、座ったり、足の調整をしたりするのが大変なことも……。けれども、「シートを一度戻してくれ」とはなかなか言いづらいですよね。こんなとき、達人はどうしているのでしょうか?

達人「ちょっと荷物の整理をするので、今だけ少しシートを戻してもらえませんか? とお願いします。コンセントの位置によってはコンセントを差すので……とお願いすることもあります。単にシートを戻してくれと言うよりも理由が明確なので声をかけやすいですよね。長時間の移動を快適に過ごすためには、最初の環境を整えることがとても重要です。困っているときは、勇気を出して言ってしまった方が後々快適に過ごせると思います」

ひにし 「なるほどー。その言い方なら言いやすいわ……。細かいところだけど重要だなあ」

 

 

10:00 1回目のSA休憩「海老名下り」で判明! 便利な上着

このSA休憩で外に出る際、わざわざ座席上の戸棚から上着を出し入れする私を尻目に、達人は軽くて暖かくて収納にも困らない上着を使用していることが判明しました。

 

達人「ユニクロのウルトラライトダウンはこうやって座席前の掴まる所に掛けることができます。荷物を少なくコンパクトにしたい遠征時にはおすすめです。さっと羽織ったり、ひざ掛けにしたりもできますし。真冬でない限りこれ1枚でかなりの防寒になります」

ひにし 「こんな狭いすき間に掛けられるんだ! たしかに便利そう! 」

海老名下りのSAは食べ物横丁があり、お祭り気分で楽しめます。

 

達人おすすめの「からから家」の唐揚げをさっそく食べます。

ひにし「最高にうまいぞ! これ!」

達人「にんにくなしが選べて、バスに戻るとき匂いを気にしなくていいところもポイント高いんですよね」

 

 

枕は腰に使え!

達人「首の位置に枕がついているときってありますよね。取り外しできるタイプの場合、迷わず腰の位置に置くことをおすすめします」

 

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取り外して下の位置へ配置

達人「経験上、首よりも腰を安定させた方が、長時間バスにありがちな腰痛の軽減になります」

 

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ひにし「たしかに! 枕は腰に当てると最高! お尻の上のあたりを支えると安定感がぜんぜん違って楽なのがわかる!」

達人「枕がないときは、タオルを丸めて腰に挟むのもいいですよ」

 

極意2:枕やタオルでとにかく腰を安定させろ!

 

 

13:00 2回目の休憩、掛川SAを散策

掛川SAは小規模なSAということもあるのでしょうか……?

 

静岡なのになぜか「佐賀牛」推し

 

喫煙所には「セアカゴケグモ」への注意……。

なかなかの味わい深さがありました。

それでは! 名古屋に向けてここからはノンストップだーーーー!

 

 

座席は「列数」「シート幅」「仕切りの有無」が重要

達人 「シート幅と縦の列数。その違いでゆったり度がまったく違います

予算の中でシート幅は大きく、列数ができるだけ少ないバスを選ぶ!と覚えておくといいと思います。

 

シートタイプはいろいろ。車体によって幅が大きく違うこともあります(参考:夜行バス比較なび

達人「バスの全長は基本的に同じです。縦の列が少なければ、それだけ各座席で使える前後のスペースが広がって、リクライニングしたり、足元に荷物を置いたりしやすくなります。私は10列以上のバスは基本乗らないですね」

達人「夜行では隣との仕切りやカーテンは必須ですけど、昼便の座席でも隣との仕切りになる手やドリンクを置く場所があるシートを選びますね」

ひにし「ちなみに、昼でもがっつり寝ながら移動したい場合、狙い目の場所はありますか?」

達人「私なら、数百円で座席位置の指定ができるバスを使って最後列を指定しますね。あとは、会社によって異なりますが、顔を隠せるアイテムがついているバスを選ぶといい感じに休めます」

 

ひにし 「なんか近未来感ある! これがあれば、心置きなく鼻もほじれそう!」

達人 「別に私はほじらないですけどね」

 

極意3:シート幅は大きく、列数が少ないバスを選べ!

 

 

14:00 達人のバンギャの血が騒ぎ、まさかの展開に

外を見つめて、長距離バス旅を感じるひにしに対して、ここで達人が一言。

達人「このバス、14時半過ぎには名古屋に着くんです。帰りのバスは22時半に名古屋出発なので、8時間も空くんですよね」

ひにし「名古屋めしを食べたり、少し観光をしようかと思ってたんですが……」

達人「あのーせっかく遠征しているし、ライブに行きたいんですけど

ひにし「えっっ! さすがの遠征バンギャすぎる!」

ということで、急遽名古屋近辺で行われるライブのチケットを探しました。

バスの中でTwitterのお譲り情報を探して……結果、見つけてしまいました。

 

ゴールデンボンバー@日本ガイシホールのチケットを!

 

Twitter DMのやりとり

ひにし「ちょっと奇跡な気もしますが達人、ギリギリ取れました! よくわかんないけど行きましょう! 金爆ライブ!」

 

 

14:45 名古屋ささしまライブに到着!

バスタ新宿から5時間半、名古屋駅から10分ほど離れた「ささしまライブ」に到着しました。この場所のすぐ裏にはライブハウスの「Zepp Nagoya」があるので、バンギャにとってはおなじみのバス停だったりします。

金爆のチケットの受け渡しが現地で16時……あと1時間ちょっとしかない! 急いで向かいます

 

 

15:15 名古屋駅で寿がきや

何も食べていないので大急ぎで、寿がきやラーメンを食して会場へ向かいます。

 

名古屋といえば寿がきや

食べ終わったらすかさず移動!

 

 

15:49 間髪入れずライブへ向かう

ライブの行われる日本ガイシホールの最寄り駅まで行くぞー!

 

着いちゃったぞー!

 

 

17:00 ゴールデンボンバーのライブに参戦

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ひにし自身、金爆をワンマンで見るのは初! 勢いにもほどがあるけど首を名古屋においてくる勢いで楽しむぞーーー!

 

~3時間後~

 

 

20:00 ライブ終了

あーもう、すっごい笑った~! 楽しすぎた~!

 

と、余韻に浸っている場合じゃない。

 

帰りを急ぐバンギャたちとともに名古屋を目指します。名古屋に着いたらバスに乗るまでのあいだ、夜行バスの選び方ポイントを全部聞くよ! 時間ないよ!

 

 

21:00 手羽先を食べながら夜行バスの選び方を聞く

夜行バスの集合場所近くの「風来坊」で手羽先を食べながら、達人の夜行バスの必殺術を聞いていきます。バス出発までこの時点で残り1時間半……。

 

ディズニー行き、USJ行きのバスは要注意!

達人「若者のグループやカップルが多いので、どうしてもヒソヒソ声が多くなり、落ち着きにくいです。静かに過ごしたいなら、避けた方がいいと思います」

ひにし「たしかに途中立ち寄りでディズニーを経由するバスとかありますね。しっかり休みたいという人は考慮したするのがよさそう」

 

 

出発場所は始発を選べ!

達人「少し移動するだけで始発から乗れる環境なら、始発出発にしておくことをおすすめします。駅やターミナル出発なら、一息つける場所で待機することもできますよね。それから、バスを待っていたら、大雨などの天候トラブルで大変な目にあうこともありますから、けっこう重要です」

ひにし 「待機のことなんて考えたことなかった……。さすが、達人。経験が違う」

 

 

2階建てバスには気を付けろ!

達人「2階建てバスってのもあるんですけど、だいたい『1階はゆったり、2階は安価な4列シート』みたいな作りです。そうすると交通費を抑えたい若者がわんさか乗ってきて……要するにさっきのディズニー行きと似たような感じになります。安眠重視でいきたいなら、避けたほうがいいと思います」

ひにし「1階はゆったりで料金高めだから安心。ではないってことね。これは盲点だった」

 

極意4:ディズニー/USJ行き、2階建てバスには要注意!

 

 

22:15 夜行バス乗車のため名古屋駅前へ移動

待機場所の名古屋駅ユリの噴水前。慣れない怒涛の移動にだいぶ疲れが見えます。

達人「事前に言っておいたアイテム買ってきました?」

ひにし「もちろんです」

 

 

達人おすすめ!夜行バス必携アイテム

夜行バスに乗るなら買っておきたいアイテムを達人に伝授してもらいました。今回、すべて100円均一でそろえました。

 

左上から時計回りに

  • エアーまくら(首用)
  • エアーまくら(腰用)
  • 足裏樹液シート
  • 耳栓
  • ウエットティッシュ
  • だてめがね
  • アイマスク

最初に言っておくと、エアーまくら(腰用)だけは絶対に買うべきだと思います! もう、これがあるだけでまったく違うから! 腰の痛み、本当に違うから!

マスクやイヤホンも必須アイテムなので持っておくと◎。耳栓、アイマスクも安心感が半端なかったです。だてメガネはすっぴん隠しに……。樹液シートは足の疲れを癒してくれます。歯磨きセットやメイク落としなどもお忘れなく!

 

 

22:30 夜行バス乗車。新宿へ帰ります

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待機列に並びます。さっき昼のバスを降りてから8時間でまたバスに乗ります。

 

待機列へ……。さあ、東京へ戻るぞーーー!

 

自由にできるカーテンや仕切りがあるかを見ろ!

達人「3列シートには、すべてが独立している3列シートと、1列+2列で3列になるタイプがあるんですけど、どちらにせよ、自分がコントロールできるカーテンがあるかを確認してください。夜行バスではパーソナルスペースの確保が何より重要です」

ひにし「今回、1列+2列の3列シートの真ん中にしてみましたが、この席の場合、仕切られてはいるものの、自分の自由にできるカーテンが無い! もちろん一定のプライバシーはあるけど、”自分の自由にできるカーテン”はたしかに心理的にも重要」

 

極意5:自分で自由にできる仕切りやカーテンを確認!

 

 

選ぶのに悩んだら真ん中あたりの席を!

達人「エンジンの位置から離れてて、暑さや音を一番気にせずに過ごせるのは真ん中あたりですね」

ひにし「達人独自のおすすめ位置ってあるんですか?」

達人「私は運転席の真後ろですね。物理的に前の人のシートを気にする必要がないし、荷物も前に起きやすいし、出入りもしやすいので私はけっこう好きです」

ひにし「なるほどなー。当たり前だけど何を重視するかってとこで変わりますよね」

 

 

座席はバックシェルor電動ゆりかごを狙え!

達人「バックシェルは座席が前にスライドしながら倒れるので、後ろの人を気にする必要がないですし、足が前のシートに当たることもないので、しっかり休めますよ」

今回はそのバックシェルのタイプに乗りました。

 

 

ひにし 「想像以上に寝心地いい!」

達人 「電動ゆりかごタイプもおすすめですね。腰がとにかく楽なんです」

 

達人「夜行の場合は私はこのどちらかのシートを選択しますね。シートについては予約サイトとかに詳しく乗っているのでそこをしっかり見て検討してほしいです」

 

極意6:座席はバックシェル or 電動ゆりかごを狙え!

 

ひにし 「めちゃくちゃ選ぶポイントあるーーー! 無事帰りの夜行に乗り込んだわけですが、夜行バスのルールってあったりします?」

 

 

守ろう!夜行バス快適ルール

達人「バス内でのルールは車内アナウンスされるんですけど、聞こえづらいときともありますね。実際、守られてない方がけっこういます。最低限以下のあたりはみんなで守って快適に過ごしたいところですね」

  1. カーテンを開けない
  2. 音漏れしない
  3. ヒソヒソ話さない
  4. 食べ物の音やにおいを出さない

カーテンは光が漏れるので、眠れないからといって外を眺めると迷惑になることも。イヤホンの音漏れやヒソヒソ話は意外と周囲に聞こえているものなので、要注意ですね。それからバスは匂いがこもるので、新幹線気分でつまみ。お酒などを持ち込むのは極力避けてほしいですね」

ひにし 「暗黙レベルのルールとは思うけど、バスでは本当に気を付けてほしいポイントだな~」

 

 

0:15 帰り1つ目のSA、浜松で教わるSA活用と裏技

ここからは、夜のSAの活用方法や裏技なんかをSA休憩では聞いていきたいと思います。

 

 

SAにあるシャワールームを活用せよ!

浜松のドライバーズスポットには200円/10分のシャワールームがあります。

達人「夜行バスのSA休憩の多くは30分間なので、計画的に使えばSAでシャワーを浴びることもできます。夏場とかは特におすすめですね」

 

 

「ビジネス●●」のような名前のバスは狙い目?

達人「『ビジネス●●』のような名前のバスのターゲットは出張のサラリーマンの男性などで、シートなどが広めに作られていることが多いです。また、男性が使うことが多いので、2+1の3列シートのときの独立席を女性が取りやすいというメリットもあります」

ひにし「たしかにビジネスとかついていると、なんか避けそうだけどあえて狙う!ということで、そんな利点があるのか…」

 

歯を磨いてバスに戻ります。

 

 

3:00 この旅最後のSA、足柄

完全に熟睡してたので丑三つ時の寒さが身に沁みます。

すっぴんなので眉毛が無いのは許してください。達人の裏技をもう少し聞きます。

 

 

無料で座席がアップグレードできる裏技もある

達人「空席状況によってアップグレード受付というのがあって、もともと予約した便と同時間にアップグレードできるシートやバスがあった場合、値段が変わらずアップグレードすることができるんです」

ひにし「めちゃくちゃ裏技ですよね! それ!」

達人「このあたりはバス会社によってもルールが異なるので比較検討の材料にしてみては!」

 

28:50 バスタ新宿到着

約20時間で東京~名古屋をバスで往復し、なぜかライブに参戦までしてしまったこの旅もついに終わりました。

 

完全に眠さしかありませんが、最後に夜行バス選びの極意をおさらいしましょう!

 

極意1:コンセントとフット・レッグレストは必須!
極意2:枕やタオルでとにかく腰を安定させろ!
極意3:シート幅は大きく、列数が少ないバスを選べ!
極意4:ディズニー/USJ行き、2階建てバスには要注意!
極意5:自分で自由にできる仕切りやカーテンを確認せよ!
極意6:座席はバックシェル or 電動ゆりかごを狙え!

 

そのほかにも、達人の裏技は絶対に役に立つはず! 長距離バス、夜行バスを検討している人は参考にしてみてくださいねっ! あと何度でも言うけど、腰まくらは絶対に絶対に用意が必須だから! これだけでも覚えて!

 

 

【おまけ】エアー枕の空気の抜き方

この空気穴の部分を強めにつまみながら、空気を抜くと早く抜けるそうです。達人、夜行バスの主すぎる……!

そして、

達人 「じゃ、私はこのまま仕事行くんで!」

と、新宿駅に向かっていきました…。バンギャ、タフすぎるぞ…!

(おわり)

 

 

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