秘境、温泉、歴史あるキャバレー…熊本県「八代市」のおすすめ観光スポットを地元の人に聞いた

日奈久温泉や五家荘など、熊本県八代市の観光でオススメのスポットをご紹介! ホテル金波楼や龍神社など、行っておくべき名所を市役所の方に聞きました。観光で八代市へ訪れる方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください!

熊本県・八代市(やつしろし)という街を知っているでしょうか。

熊本県といえば、熊本城や水前寺成趣園などが有名な熊本市、世界有数の巨大カルデラのある阿蘇山などが有名ですよね。

S__52920329

写真は取材時点での熊本城。復興作業中でした。

「八代の観光情報を取材してきて欲しい」

ある日そういう仕事が舞い込んできたのですが、八代という場所が一体どんな街なのか、どんな食べ物が美味しいのか、どんな観光地があるのか、縁もゆかりもない僕にとって、全くわかりません。

そもそも八代市とは、熊本県第二の都市であり、熊本市から車で1時間ほどの場所にある街らしい……

インターネットで調べても、それくらいしか情報が出てこないのです。
あとは、八代亜紀さんの生まれ故郷という少ない情報だけを持って、取材当日、東京から飛行機に乗って未知の都市・八代市に向かうことになったのですが……。

 

_DSC0026

不安で仕方のない僕のために今回は特別に、八代市のご協力をいただけることになりました。
市の人に八代のことをリサーチした上で、いろいろ回ってこようと思います!(市のみなさん、良い人たちで本当に良かった)

八代でしか楽しめない観光を楽しもう(秘境編)

市の人にいろいろ聞いてみると、「八代にはとにかくなんでもある(インタビューはこちら)」と言います。まあ、それは多少盛っているとしても、なんでもあると言われたら期待せずにはいられません。

ではまずは車に乗って(市の人の車について行きました)、の方へ向かいます。
山の中には何があるかというと、秘境があるというのです。よく知らない街へ行っていきなり秘境に連れて行かれたらマジで怖いと思いますが、市の人が連れて行ってくれるから安心です。市職員は正義なのです。

S__52920331

で、八代は市街地を出るとすぐに、こういう“いかにも日本の原風景”というエリアに行くことができます。

そんな原風景を後にし、約1時間半くらいを車で走らせると……

_DSC0231

マジの秘境に来ることができました。

 

_DSC0237

すごくないですか!? この吊り橋。普通に怖いです。

ここは“九州の秘境”とも呼ばれる「五家荘(ごかのしょう)」というエリア。
壇ノ浦の戦いに敗れた平家が逃げ延びて里を作ったという“平家落人伝説”が残り、今では紅葉や新緑の絶景スポットとして知られているそうです。なお、この吊り橋は“親子吊橋”とも呼ばれる「樅木吊橋」(もみぎのつりばし)という橋でして、僕は吊り橋に立ちながら吊り橋の写真を撮っています。

写真だけではどのくらいの秘境なのか説明できない部分もありますので、ぜひこちらの動画をご覧いただければ幸いです。

「自然を感じたい!」とか言って、1~2時間で悠々と登れてしまうような近所の山に行って満足している人たちにこの景色を見せつけてやりたい。そう思うくらいの秘境感がここにはあります。(もちろんスマホはオール圏外。Wi-Fiなんかもってのほか!)

 

_DSC0252

五箇荘の奥には、「五家荘平家の里」という場所があります。ここは平家の落人伝説を今に伝える場所でして、「平家伝説館」に行けば簡単に平家の歴史を学ぶことができるのです。

 

 

_DSC0269

平家とか源氏とか、歴史のことがよくわからない僕のような人でも、常駐のガイドさんが細かく教えてくれるので大丈夫! 安心して入っていきましょう。

 

_DSC0284

「五家荘平家の里」の中にある食事処「山菜食堂」では、茅葺き(かやぶき)屋根の旧家を利用しており、めっちゃ雰囲気ある建物の中で山の食材を使った料理が味わえます。

 

_DSC0311

山菜の天ぷら、ヤマメの塩焼き、山菜そばなど、山の幸を堪能できます。美味しい!!!!(けどめっちゃ量が多くてビビった)ここに来たらこれを食べておきましょう。

旅館もあるので、一泊するのも良いでしょう。
ただの山ではなく、秘境に行きたいという方はぜひ「五家荘」はオススメです!

「五家荘平家の里」

・住所 熊本県八代市泉町樅木160-1
・電話番号 0965-67-5372
・営業時間 4月~11月 9時~17時30分 12月~3月 9時~17時
・休館日 火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
・利用料金 大人(高校生以上) 410円 子ども(小・中学生) 200円 ※20名以上の団体は2割引き

 

八代でしか楽しめない観光を楽しもう(日奈久温泉編)

山で歩いた疲れを癒すには、そう、温泉です!

八代には日奈久温泉(ひなぐおんせん)という温泉街があり、ここでは思う存分温泉を満喫することができるのです。

_DSC0467

今回は、ガイドの池田さんに案内してもらうことになりました。
この見るからにお茶目なおじさんは、日奈久温泉のことならなんでも知っているそう。(傘の上から傘をさしているのは、たぶん天然)

 

_DSC0546

まず案内してくれたのは、「木賃宿おりや」という旅館。
ここは俳人「種田山頭火」が泊まった当時のまま残っている唯一の宿だと言います。(山頭火は自由律俳句で有名な俳人。ラーメン屋じゃない)

なお、織屋旅館は熊本地震で被災し、復旧経費が高額であることから、今後の存続についても危ぶまれている状況となっていたそう。しかし震災後に行なわれたクラウドファンディングにて、木賃宿おりやを復旧する事業が全国の皆さんの手によって行われることになったのだそうです。(なんて良い話だ)

 

_DSC0560

現在は復旧しているので、このように2階に登って山頭火が泊まった部屋を見学することができます。

泊まることはできませんが、一見の価値ありです!

_DSC0570

ちなみに池田さんは、山頭火にめっちゃ似ている。(多分寄せてる)

 

_DSC0796

なお日奈久温泉街は木賃宿おりやだけではなく、ちくわが有名だったり…

 

_DSC0849

黒い平瓦の目地に白く漆喰を盛った「なまこ壁」の珍しい建築様式を見ることができます。

 

_DSC0841

路地裏を散策しても良いし…(猫がたくさんいる!)

 

_DSC0817

丘から温泉街を見下ろしても良いし…

 

_DSC0478

お土産を買っても楽しめます!(小さな温泉街なので、簡単に回れるところもポイントの一つ)

日奈久温泉街(日奈久温泉旅館組合)

住所 熊本県八代市日奈久上西町491
TEL 0965-38-0267
ホームページ http://www.hinagu.jp/

 

_DSC0562

また温泉の近くには、水島という小さな島があり、そこには「龍神社」というパワースポットがあります。

いかにもフォトジェニックなこの神社は……

 

_DSC0608

夕日の時間になると……

_DSC0586

もっとフォトジェニックに進化します!(かなり綺麗なので、良いカメラを持ってくることをオススメします)

水島(龍神社)

住所 熊本県八代市水島町

 

温泉旅館に泊まろう

さて、温泉街を満喫したあとは、温泉旅館に泊まるのが温泉街の醍醐味。

今回泊まる宿は…

_DSC0793

ここ、金波楼(きんぱろう)です。

 

_DSC0789

金波楼は1910(明治43)年に創業し、100年以上の時間を刻んだ木造三階建ての宿。

1952(昭和27)年には三笠宮殿下がご来館し、1960(昭和35)年には高松宮殿下がご宿泊。
2009(平成21)年には、国・有形文化財登録に指定された、誰もが認める温泉宿なのです!
磨き上げられた廊下や、 中央にある大階段など、館内全てが趣のある雰囲気に包まれています。

 

_DSC0772

どこを歩いても、これぞいかにも温泉旅館! って感じの佇まい。

宿泊をしなくても日帰り温泉として入浴できるそうなので、日奈久温泉街に来たらぜひ訪れてみることをオススメします。

 

_DSC0757

博物館にあるような電話もある。(実際に電話をすることはできません)

 

_DSC0784

お部屋にはこたつもあるし…、これってあれだ、極楽ってやつです。

多分これ夫婦とかで来たら「あなたと結婚してよかった」って会話が生まれると思います。それくらい良い旅館!(僕は一人でこの旅館に泊まっているので、写真はセルフタイマーで撮っています。悲しい)

 

_DSC0686

そしてご飯がこちら! 八代産の食材を贅沢に使用したフルコースです! 見るからに絶対美味しいヤツ、間違いない。

 

_DSC0690

大きなホオバ(ホオノキの葉)で包まれている馬のひれ肉を蒸したものを食べたのですが、これがとても美味しかった!

 

_DSC0716

ちなみに日奈久温泉の泉質はアルカリ性単純泉で関節痛、神経痛、冷え性などに効くと言われているそう。(あと多分、東京の人混みに疲れた人の精神にも効くと思います)

日奈久温泉街には金波楼以外にも多くの老舗旅館があるので、ぜひみなさんも探してみてください!

日奈久温泉 金波楼

住所 熊本県八代市日奈久上西町336-3
電話番号 0965-38-0611
ホームページ http://www.kinparo.jp/

 

八代でしか食べられないグルメを楽しもう!

観光地を満喫したら、次はグルメ! 八代でしか食べられないグルメを食べて胃袋を満たしましょう。

まずはこれ、「冬トマト」。トマトって夏野菜のイメージがあると思いますが、八代のトマトは冬に栽培されるのです。

_DSC0188

冬も温暖で日照の多い八代では、気候を活かして冬トマトの生産を行っており、トマトを栽培するのに適した環境と生産者の努力が、美味しい冬トマトを作るんだそう。

 

_DSC0327

そしてこのトマトを存分に味わえるグルメが、これ、トマト太平燕(タイピーエン)。
太平燕とは、春雨スープにエビ、イカ、豚肉、白菜、タケノコ、キクラゲなどの五目炒めを合わせ、揚げ玉子を添えたもので熊本県のご当地グルメです。八代には様々な飲食店が提供しており、お店それぞれのトマト太平燕を食べることができるのです。

 

_DSC0332

僕が食べたのは、八代よかとこ物産館内にある「やっちろレストラン」にあったトマト太平燕。ふだんあまり食べない組み合わせの料理だから食べる前は不安だったけど、これがめっちゃ美味しいのです。春雨好きの皆さんはぜひ一度食べてみてください。

そしてお次は「ジビエ料理」をご紹介!

八代は上でお伝えした通り山が多いということで、その山に住んでいる動物たちの肉を食べることができます。結構いろいろなお店が出しているようで……

S__52920332

僕がふらっと訪れた道の駅・さかもとでも、イノシシの肉やシカの肉が冷凍で売られておりました。

 

S__52920334

ここではイノシシ汁をその場で食べることもできます。
近くの山で獲れた新鮮なイノシシ肉なので、臭みがなくてとても美味しい! (食感は豚肉に近い?かも)

また、八代が世界に誇る巨大な柑橘類「晩白柚」(ばんぺいゆ)を食べてみましょう。

_DSC0354

スマホと比べてもこの大きさ!

晩白柚は1930年くらいに台湾から日本にやってきて、最適産地である熊本県八代市地区に根付き、現在は八代市の特産品となっているんだそう。

_DSC0486

サクッとした歯ごたえにジューシーな食感。甘みと酸味と苦味がミックスされた味が少し大人っぽくて良い感じ。
こんなに大きいのに、お値段はそこまで高くもないのでおみやげにも良いかも!
渡したらかなりビックリされると思いますよ。

 

S__52920330

ちなみに馬刺しは八代のいろんな店で食べることができます。さすが熊本県。(どこで食べても美味しいよ)

 

八代でしか食べられない夜の街を楽しもう!

さて、八代の街紹介の最後を飾るのは“夜の街”

夜の街って言われると、ちょっと怖いイメージがあるかもしれませんが、八代はちょっと違います。

_DSC0198

八代の中心街、本町1丁目商店街は全長約730mあるアーケード。昼は飲食店や衣料店などを中心に約150店舗が軒を連ねますが、夜はスナック街に変身するのです。

その中でもこの街に初めて来た方にオススメということで連れて行ってもらったのが……

 

_DSC0018

ここ、キャバレー白馬です。

昭和33年(1957年)に創業したキャバレー白馬は、グランドキャバレーという形式で営業しているレトロな大人のお店。

ここの情報をネットで発見して、「これは八代の推しスポットとして紹介しないともったいないと思います」と市の人を説得して取材させてもらうことになりました。

 

_DSC0069

店内はゴージャスな内装の中で生バンドが演奏しており、足を踏み入れると「ここは昭和?」と思わず口に出てしまうくらいタイムスリップした感覚に見舞われます。

 

 

_DSC0040

お店のシステム的には、いわゆるキャバクラと一緒で女性が横に付いてくれてお話をするのですが、男性のみならず女性の来店も大歓迎ということなので、どんな方でも楽しむことができます!(僕が行った時は、近所のおばちゃんがママと飲みながら談笑してました)

 

_DSC0059

昔ながらのシャンデリアや、白いカバーのかけられたソファーの並ぶ様子は「圧巻」という言葉が最適。一見の価値ありです。

 

_DSC0100

こちらはご挨拶に来てくれた白馬のママさん。なんとお歳は93歳ということ!

人物アイコンここは、私が30歳くらいの時に作ったんです。今から60年くらい前の話ですよ。グランドキャバレーという業態は、昔はたくさん日本中にあったのだけど、今はもう少なくなってしまって。西日本以下ではここ「キャバレー白馬」が唯一の存在なんですって。また、若山富三郎や松方弘樹、梅宮辰夫といった往年の大スターも、昔はここを訪れています。八代市の誇る大物歌手「八代亜紀」もデビュー間もない頃から、白馬で美声を響かせていたんですよ。

すごい。ここは歴史的にも非常に価値のある存在なのですね…。確かに雰囲気が他では味わったことないかも。(ママさんの年齢もすごいけど)

一曲歌っていってみませんか? と言われたので、生バンドをバックに歌わせてもらえることになりました。

_DSC0075

リクエストに応えて何でも演奏してくれるそうで、このリストにないものでも出来る限り演奏するとのこと。すごい。

 

_DSC0090

昭和のスター歌手になった気分で歌いました。めちゃめちゃ楽しいです。まさにここでしか味わえない!

お客さんがほとんどいないので、恥ずかしさはあまりありませんよ。(でもお客さんがもう少し増えて、これからもこの場所があり続けて欲しいと思う)

 

_DSC0124

キャバレー白馬

住所 熊本県八代市本町1丁目13-9
電話番号 0965-33-3211
営業時間 20:00~24:00 定休日 日曜日
料金 男性5,000円 女性3,000円(80分飲み放題 但し:ビールは1本まで)
ホームページ http://hakuba.site/ka_hakuba.html

 

そして、夜の街を堪能したらこちらのお店で〆の飯を食べるのが八代流!

_DSC0154

ここ「小麦」は、汁物をメインに出しているお店で、八代で飲む人のほとんどが〆でここを利用するのだそう。

 

_DSC0158

メニューや値段の表記がないので最初は戸惑いますが、「これを頼んでおけば間違いない」というふぐ汁をオーダーすることに。

 

_DSC0186

これが名物「ふぐ汁」。味噌汁の中にふぐやお豆腐などが入っており、飲んだ後に超最適なやさしいスープが体に染み渡ります。これだけを食べにまた八代に行きたいと思うほど美味しい!

 

_DSC0194

ふぐも満足の大きさ! お刺身も美味しいので、〆だけではなく二軒目としての利用も良いかも。

小麦

住所 熊本県八代市本町1丁目3−26
電話番号 0965-33-3092
定休日 月曜日
営業時間 19時00分~3時00分

 

八代市は、ちょっと変わった観光地としてGood!

八代は食べ物はおいしいし、温泉もあるし、自然もたくさんあるし、レトロなキャバレーも楽しむことができる。

「でも、そんな観光地、日本を探せばたくさんあるんじゃない?」という声がどこかから聞こえてきそうです。たしかに、八代には世界遺産や遊園地があるわけではないので、ほかの街と比べると注目が集まりにくいかもしれません。

でも、都会の喧騒から逃れたいと思っている人とか、「いかにも観光地」っていう観光地に飽きた人とか、誰も知らないところに行きたいと考えている人とか、そういういろんな種類の旅行を一通り経験してちょっぴり大人になったみなさんは、八代を深く楽しめるのではないかって思うんです。

 

_DSC0109

そしてやっぱり人もあったかい! 八代市職員ならびに八代のみなさんありがとうございました。

この記事で興味を持ったみなさん、よかったら八代の観光を候補に入れてみてください。
熊本市の観光を1日、阿蘇を1日、八代を1日、というスケジュールを組んだりするのも良いですよ!

\ 現場で取材した“生”の体験をレビューするメディア /

SPOTをフォローする
記事のタイトルとURLをコピー
  • 最近の投稿
  • 都道府県
  • タグ