自宅でリモートで旅行!?”おうち旅ルミネ”がかなり良かった話
おうち旅ルミネ meets 中之条とは、ルミネが開催する旅イベントのひとつ。「おうちに届く秘密の品」を手に、パスコンやスマホの前からリモートで中之条町を巡れるツアーです。実際どんな感じなのか、体験してきました。
・・・。
嗚呼。
早々に読みづらい怒りからの導入すみません。ライターのみくのしんと申します。
今の世間の感じ、気軽に遊びに行けなくなりましたね。
自分と自分以外(家族・友人・恋人を含む)で羽伸ばしに行きたいよ!ってみなさんも思ってませんか?
そりゃ旅行などにいく事が全てじゃないのはわかってます。でも。でもさ?新幹線のってキンキンに冷えたビールと駅弁で窓見ながら中島みゆきの「ホームにて」を聴きながら一杯やって、新幹線が動いたら「いや新幹線って揺れなすぎ〜」ってニヤついたり、トイレ行く時電車と電車の間でパソコン開きながら電話してる人見て「頑張ってくれよ……」って席に戻ったら、少し寝るかって隣の席の人と同じ位置までリクライニングして寝たりとか。こういうの全部出来ないんですよ?
とにかく腐っちまいまして、2年居て4つしか記事を書いてないのにSPOT編集部にそんな文句を言ってみたんです。
そしたら「自宅にいながら旅行できるツアーがありますが、体験してみますか?」とのこと。
家で旅行……? それ楽しいのか……?
でも楽しかったら最高だな……。
という訳で、【おうち旅ルミネmeets中之条】という、外出自粛のおうちでリモート旅を体験してみたいと思います!
おうち旅ルミネmeets中之条って何?
おうち旅ルミネmeets中之条とは、ルミネが開催する旅イベントのひとつで、
「おうちに届く秘密の品」を手に、パスコンやスマホの前からリモートで中之条町を巡れるツアーです。
参加者みな様の手元に予め届く秘密の旅じたくボックスは、おうち旅ルミネの魅力の1つ。
ツアーのスケジュールに従ってその都度開封する事で、ただ映像を見るだけでは無く実際に体を動かしたりする事でより旅行を楽しむ事ができるんだとか。
加えてツアーには3つのコースがあり、自分に最も興味あるコースを選んで、中之条町で活動する方々のお話を聞きながらグループ毎にツアーを満喫できます。
ちなみに、自分以外(家族・友人・恋人を含む)と一緒にツアーを体験してもOKという噂。これはあくまで噂だ。
※編集部注 噂じゃないです。公式ページに明記されています。
なんかすごく楽しみになってきたぞ!
全部口で言うタイプの配送業者「コンコン。ピンポーン。すみませーん」
お、全部口で言うタイプの配送業者だ。
ーそんな話をしていると僕の元にも「秘密の旅じたくボックス」が届いたようです。
さて、どんなおうち旅になるんでしょうか。先に言おう、めでたしめでたしと。
おうち旅ー前日ー
秘密の品が届きました。
こちらが届いたのは旅の二日前。ギリギリと言ったらギリギリなので少し不安になったけど、案外一番ベストなタイミング。
その日に受け取れなくても次の日時間指定でちゃんと受け取れるし、最悪当日の朝に間に合うこともできる。
また、冷蔵の品が入っていることと、この内容量から一週間前に家に来られても置き場所に困ってしまうし、最高のタイミングと言ってもいい。
やるな……ルミネ……。リモート旅のノウハウがもう完成しつつある。新時代を導いてくれる存在になる日もそう遠くない。ルミネに全部任せて人生のプランを立ててほしい。
そんなことより、中身!どうなのよ!
ぐっ……。ズリィ……。シュッ。すっ。ビリリリリリリーーーー!!!!!!!
オープン!秘密の品!
…え?
いや?いやいや!
すみません。秘密の品があまりに秘密過ぎて香港の夜みたいになってしまいました。
そんなのどうでも良すぎるんですが、こちら結構なボリューム。言い忘れてたんだけど今回のツアー、全部含めて4,200円(税込・送料込)なのでかなりお得な気がする。送料だけでも700円とかしそうだけど、どうですか?これはワクワクが止まらない。敬意を払ってワクワクさんと言おう。やっぱやめよう。だってチラつく、ゴリラが。
ちなみに、中には「要冷蔵」と書かれた品もあるので、予めツアー当日まで冷蔵庫に入れておく必要があります。
秘密の品には番号が振っているので、当日は「それではまず、#01の品を開けてくださいね〜!」なんて言われながら進んでいくのだろうか。楽しげだな……。
ギンギラで密閉されているから中身が何かはわからない。でも、中には自分を訴えかける者もいる。
これは味噌でFAだろ。
味噌以外でこのフォルム。見たこと無い。
秘密の品が届いて「これはなんだろう!?」そんな風に家族で博打を楽しむのもとてもいいと思う。
ただ、、
・・・。
これ絶対
デカビタだろ!
秘密の品にデカビタがある事がわかると、幸せな時間の雲行きが一気に怪しくなる。デカビタ注意報。
それでも全然いいんだけどね、”#08″がデカビタなら、#01~07までの秘密が桁違いに気になってくる。#09以降ももちろんそう。
隠された秘密が「デカビタ」と「味噌」である事が確定している状態で望むリモートおうち旅。今までにない旅になることは確実。
僕は要冷蔵の物をぎゅっと冷蔵庫に詰め込んで、「そもそも味噌の量すごくね?」と思いながら当日に挑む。
おうち旅ー当日ー
おはようございます。みくのしんです。時刻は日曜日の10:40。こんな早い時間に起きたことがないのと、これから人生初のリモート旅行ということで、緊張から顔がこわばっています。お察しください。本当に。怒ってるわけじゃないんです。
まずは集合時間になったらZOOMのURLをポチッとクリックする。
時間は大事だよ。11時スタートとはいえ集合時間には集まっておきたいタイプ。映画だってそう。開場の時間からいることに意義があると思ってる。なので遅刻防止のための集合時間も守っておきたい。始まる時間までの間に待ってる時間はワクワクやふわふわした気持ちを落ち着かせるための時間だから。例えば友達なんかと映画に言った時にギリギリだと映画の前に何も話せずで観ることになる。これがもったいない。少し前に集まってある程度喋って感情のすり合わせを行った後で観ると一段と楽しくなるから。
今日は一人だけど、ふわふわを落ち着かせるのは大事。だから早く入場する!
それじゃあスタートだ!
あれ?
なんかナマ言ってたけど、
ログインで失敗!
焦ったなー。マジでバッファって大事。やっぱり何が起こるかわからない。さすが人生、こりゃ感服。まさか急にログインできなくなるとは思いませんでした。焦ってアドレスの所に野菜って書こうとしちゃったし。
気を取り直して入室!
入れた!……あれ?
デスゲームの主催者が
とちったラッキーdayか!?
ZOOMを開くと上記の画面が出現。なんかびっくりしちゃった。でもすぐに画面は変わって待機時間のスライドが流れました。
参加までの間にZOOMの設定など、そもそもZOOM自体がはじめての方への使用方法などのレクチャーが書かれたスライドが画面で共有されていて、当たり前になってきてるけど、こういうのって大事だなぁ。と、なんか感動してしました。
しかも、途中で中之条町の景色のスライドも出てくるので、結構テンションが上がってくる。これはいつものZOOMじゃない!没入してきたー!
とかなんとか始まる前からワクワクうだうだ言っていると…?
はじまった!よかった!デスゲームじゃなかった!ピアスかわいい!
当たり前なんだろうけど、すごく丁寧に始まった。結婚式のスピーチみたいなので、「あ、ちゃんとしてる!おれ、お金払ってる!」と思うこと請け合い。
あらためて進行係の方からのご説明が終わると、画面は突然東京駅の中継へと切り替わる。
こちらに映っているお二人が実際に今から中之条町へと移動するらしく、途中で中継を挟んで、また現地でお会いしましょうと手を降ってくれた。こういうの嬉しいね。
/バイバイ、またね\
そしてついにおうち旅スタート!今度は現地にいる方が中之条町とこれからの旅についてお話してくれます。それにしてもいいところだな。そんでいい天気。雨じゃなくて本当に良かった。嵐じゃなくてもっと良かった。
僕は前に旅行で四万(しま)に行ったことがあり、今この人がいる先には四万温泉があると教えていただきました。
偶然だけど、懐かしく。もうこの時点でまた行きたいなー。と思ってました。
四万はすごくいい所で、人が少ない山の中を歩いてみる四万湖は最高なので是非一度機会があったら行ってほしい。都会でのもやもやがすべて木々に溶けていくような。特に冬は人も出歩いてる人も少なくて雨だとしても気が晴れる。
なんでもいいけど後ろにいる人がめっちゃこっち見てるけど、大丈夫か?
おいおい。柿食べながらこっちに歩いてきてるぞ? え? まじで? 本物のヤバイやつ?
係員「ここで、1つ目の秘密の品を開けてくだい!」
ここで!?
すげーやばいことになってない?
……みたいな演出でした。マジでびっくりした。はじめは本当にとんでもない人が入ってきたかと思ったんですがこれもツアーの一環。
係の人もシカトしてるから普通にどうしようもなくなったんだと思った。
ちなみに#01の袋に入っていたのは「乾燥まいたけ」。中之条町で活動しているまいたけ農家さんの物になります。こちらを水に入れて戻しておいてくださいとの指示がありました。
こちらのツアーではランチも皆さんで一緒に食べるらしく、この後にこちらのまいたけを使った料理を作ると言うことでめちゃくちゃ楽しみです
次に3つあるコースに分かれてグループ観光をしてきます。
おうち旅では常に参加者の顔がお互い見ることも出来るので、キムタク主演ドラマの「GOOD LUCK!!」にて、出張先のキムタクがヒロインの柴咲コウに電話して遠くにいながら一緒の月を見るシーン。あれを思い出しますね。
僕が選んだコースは中之条町在住の西岳さんという、チョコを愛する現代アーティストの方がご案内してくれます。
ここでは、チョコレートの魅力に惹かれ、クラフトチョコレートと言われる生のカカオ豆から焙煎し、一からこちらのファクトリーで作っている様子などを見ることが出来ました。
実際にこちらのお店で使用されているカカオ豆が一粒同封されており、質感や匂いなどを手にとって感じることが出来るリモート旅、一体感あり最高です。
ちなみに僕はこのカカオ豆がどこにあるかわからずめっちゃ焦ったんですが、わからないことがあってもチャットで質問することが出来ます。実際に会うと少し緊張して声が出しづらかったりするんですが、チャットなので気楽に聞けるのはリモートならではでいいですね。
続いては中之条町にある「かたや」にて、ランチタイム!
中之条町のグルメを堪能するのですが、こちらもリモートということで、各自で料理を作っていきます。
まいたけ農家さんからまいたけのご説明を受けた後、秘密の品をガシガシ開封してきます。割り箸が100セット入っていると思ったこちらの袋から出てきたのは…。
うどんじゃん!
「これから先程のまいたけを使ったおうどんと、刺身こんにゃくを調理して、みなさんとお昼にしていきます!」
最高かよ……。
調理の方法もZOOMを使って実際に教えていただきながら作っていけるので、普段料理をしない方でも安心。お昼にはたっぷりとお時間取られているので慌てずに美味しいうどんを作っていきます。
あ!
ほら!!予想的中!やっぱり味噌だったんじゃん!じゃああっちはやっぱりデカビタなのか!?
秘密の品から美味しそうなものが出てくるとめちゃくちゃ元気になるし、しかも普通にこの後も使える良いお味噌がもらえるの最高じゃないですか?
今回は2人前と言う事なのでうどんも1パックで良かったのですが、普通に話をしっかり聞いてなかったので全部うどんを使ってしまい、100人前出来てしまいました。みなさんがご参加する際はこのようなことにならないようにお気をつけください。
そして、完成したのがこちら。
プルプルの刺身こんにゃくと乾燥まいたけをふんだんに使った味噌うどん。美味そう過ぎる。
それではまずは刺身こんにゃくから…。
ちゅっつ。
ツルッツルのぷるっぷるだし、こんにゃくそのものに味があってうまっ!!!!!
「こちらはお時間もないので、お醤油でお召し上がりくださいね!」
と言われていたけど、刺身こんにゃくには酢味噌でしょ?と一人で勝手に決めつけて酢味噌まで作ったんですが(そんなやつは一人もいませんでした)、酢味噌にめちゃくちゃあうし本当に刺身こんにゃく史上かなりTOPの美味しさ。
そしてあっつあつのうどんも…。
ズンボボボボッ!
アッッッッツくて、
ウッッッッッマ!!!
実はこのうどん。味付けが「お味噌」のみなんです。
正確にはまいたけの戻し汁の旨味と味噌だけなんですが、そんなシンプルな味付けとは思えないほどに深い味付け!
しかもこのシンプルな味付けがどこか懐かしく、それこそ旅行先のうどん屋さんで食べる味。寒すぎて湯気が異常なほどに出ている熱々のうどんをゆっくりふーふーしてから食べるもの、絶対に「あちっ」となっちゃうあれです。あれ。
お好みで人参などを。と言っていたので、家にあった根菜を入れましたがそれも味噌と相まってGOOD。最高のお昼になりました。
感想をチャットで送り合いながら地元の方との交流を交えたランチ。各家庭の器やうどんの仕上がりも十人十色。全く違うのも人間味を感じれていいもんですね……。
お昼の後にあるちょっとした休憩時間にごろんと横になるもよし。途中の入退場などで他の参加者に迷惑がかからないのもリモート旅ならでは。
続いては中之条町にある「イサマムラ」という廃校になった小学校をリノベーションしたアトリエにお邪魔します。
バレちゃった。
粘土に水を加えながら乾燥しないようにオリジナルのお香立てを作っていきます。それにしても久しぶりに触る粘土ってかなり興奮するなぁ。
リモート画面の向こう側では、子供から大人まで全員が手を泥だらけにしながら作ってるのを見るのも、これまた一体感があって素晴らしすぎる。
そしてこれが完成した僕のお香立て。めちゃくちゃ熱中して何回もやり直したけど、結局同じ様な形になりました。
ちなみにこちらの作品。自分用として使うのもいいですが、中之条町に送付することで来年のビエンナーレに出展も出来るとのこと。未来につながるおうち旅……。良さが溢れてますね。
エンディングーそしてデカビタの正体ー
\ミョ~ミョ~ミョ~ミョ~ミョ~/
ワークショップの後は、発酵名人の”こうじ”専門店主によりこの道120年近く続く老舗の醸造舗を守る、四代目店主。大豆や米を変貌させるこうじの魅力と発酵について聞いて、アーティストの方々とのディスカッション。あっという間に最後のプログラムに。
今回のおうち旅は11:00〜14:30からの時間なので、短くも長すぎもなく丁度いい時間。いっつも日曜日なんて14:30に起きてるから早起きできて気分もよくて、早めに終わって中之条の事を考えたり、別の事が出来るのもこの旅の魅力かもしれませんね。
最初の方で柿を食べてたヤバいと思ってた奴。この人パフォーマーだったんだ。良かった…。本当に良かった。
歌と踊り。セリフかと思っていた言葉が今日のチャット上で行われていた参加者の声だと知った時は「これこれ、こういうの俺好きなんよ…」とニヤニヤしてしまいました。ワンカットでのカメラワークも素敵で、現実と非現実を行き来するような不思議な時間が、旅をしめくくってくれました。
あ、待って…!
デカビタどうした!?
りんごジュースと
ビールでした。
ということで、エンディングの後はスタート時に東京にいた係の人も合流して、参加者のみんなで全員乾杯して、旅は終わりました。最高~!
まとめとしての僕の感想ですが
リモートおうち旅。めっちゃ最高です。マジでオススメです。
今回の旅先である中之条という町とそこに住む人の良さももちろんあるんですが、リモートでの料理やねんど工作など。やろうと思えば出来るけど自分からはやらないような体験で、それが参加者の皆さんと一緒に体験出来たのがとても楽しかったです。ありがとうございます、帰ることが出来ました。童心に。
実際に足でいく旅行とリモート旅では異なる点だらけですが、その違い全てがプラスに作用していて、本当にいい体験になりました。これが未来の旅行ですよ。奥さん。
また、中之条町で活動するアーティストさんや色々な方の生活を垣間見ると、物を創ることの楽しさなど、いちから見直せるような体験で、とても最高でした。
僕はこのまま中之条町のクラフトビールを飲んで眠りに落ちますので、このへんで失礼します!
ごっごっごっごっごっごっごっごっご
ッッッグッ……!
かぁ〜〜〜〜!!!最高だったな!!!!!