呉 観光のおすすめスポットや名物を呉市と縁ある女優、のんさんに聞いてきた
広島県呉市の観光は、映画「この世界の片隅に」の舞台として人気が高まっています。呉市にゆかりのある女優、のんさんを呼んで、おすすめのスポットを聞いてみました。歴史あるこの場所は「艦隊これくしょん」こと「艦これ」のファンが旅行で訪れることも。海軍に関わるお土産も多数です。森田食堂等のグルメ情報も掲載しております。
※本日の記事は広島県観光課の提供でお送りします。
こんにちは。ヨッピーです。腹筋をしながら失礼します。
突然ですが皆さんは広島県の呉市に行った事がありますでしょうか。
呉の港。潜水艦や護衛艦が並ぶ。
同じ広島でも、原爆ドームのある広島市内や、世界遺産、厳島神社のある宮島と違って、
呉ってあんまり「観光地」っていうイメージは無いかと思うのですが、造船と共に発展した、独特の雰囲気が残る町並みや、
最近では某美少女艦隊ゲームや「この世界の片隅に」の大ヒットもあって脚光を浴びつつあるわけです。
江田島の三高山砲台跡。ラピュタ感すごい。
そんな呉の街に広島県の依頼で遊びに行ってきまして、「これは良いところだなぁ」と思ったのですが、
その魅力を語るにあたって、僕みたいなおっさんが「呉、良いところだよ~~~~!」って騒いだ所で誰の共感も得られなさそうなので本日は強力な助っ人をお呼びする事にしました。
じゃ、そんなわけでその人を待っている間、僕は腹筋作業に戻りますね。
「お待たせしました~~!」
「やった~~~~~~! 女優の『のん』さんだ~~~~~~~~!」
「マジかよ」
のん……女優。現在大ヒット中の映画「この世界の片隅に」では主人公である「すず」の声優を務め、ヨコハマ映画祭では審査員特別賞を受賞。
また、2泊3日のスケジュールで呉市をロケ地とし、各所を巡った写真集「のん、呉へ。2泊3日の旅」も好評発売中。そんなわけでのんさんと呉市とはゆかりが深い。
写真提供:双葉社「のん、呉へ。2泊3日の旅」
「人生で一番!すげぇ!呉はご飯も美味しいですよね」
「森田食堂さんには卵焼きとか普通のごはんもあるし、ラーメンや湯豆腐などもあるんですけど、全てが美味しくてびっくりしました!」
写真提供:双葉社「のん、呉へ。2泊3日の旅」
「そうそう!透明度が絶妙にいいんです」
「あと入船山記念館は和と洋が上手く混ざり合っててすごくオシャレだし、アレイからすこじまで見られる潜水艦もド迫力でかっこいいし、海軍カレーも美味しいです。どれも甲乙つけがたいなぁ……悩みますねーほんと!」
「はい、そうですね。僕が全部悪いです」
お仕事について
「物凄く嬉しかったです。『この世界の片隅に』については原作を読んで、映像を見て『絶対に素晴らしい作品になる』と思ったので、その素晴らしい作品に参加出来たという喜びみたいなものがすごく大きいですね」
「なるほど。女優さんとしての喜びってそういう所にあるんですかね。今後『こういう仕事したい!』みたいなのってあったりします?」
「そっちに行くんですね。全然違います!でも役柄としての殺し屋はかっこいい作品たくさんありますよね。ただ、私はヒーローが好きで、少し悪い事を言うヒーローに憧れますね。ロバートダウニー Jrが好きで『アイアンマン』なんかは大好きな映画ですが、アイアンマンって『正義の味方!』っていうより、少し嫌な性格してたりするじゃないですか。ああいう役に憧れます!」
「そうですね。ズートピアのニック(キツネの役)も、ちょっとひねくれてたり皮肉屋だったり。そこにちょっと洒落がきいてる、ああいうのがやれたらいいなぁ、って。あと、基本的にはコメディをやっていきたいというのがありますね」
「ね。ちょっとほっぺた膨らませて変顔ってなんだそれ、って思ってます」
「なるほど、ヨッピーさんがやるとそれでも充分変ですけどね〜。でも、コメディは、変な顔をするのがコメディではなくて、人間のおかしさを表現した時に笑えるというのが理想的だと私は思っていますけど、じゃあ正しい変顔ってどういうのですか?」
「クェェエエエエエエーッ!」
「呪い殺してやるゥゥウウウウーーーー!」
「ヨッピーさん顔の筋肉柔らかいですね。自分を捨てて変顔するのってアイドルや女優に必要なのかな〜〜!そこがめちゃくちゃ疑問ですが!」
「呪い殺してヤルゥゥゥウウウウウ!!!」
「これは演技に使えるかどうか全く別の話ですね!」
「そうか……残念だなぁ」
のんが女優以外にやりたいこと
LINEクリエイターズスタンプ 「黄色いワンピースのワルイちゃん」
「だから、絵を描くと言いますか、“あーちすと”なお仕事をどんどんやっていきます」
のん&ヨッピーが激押しする呉の観光スポット一覧
さあ、そんなわけでそろそろ広島県の担当者にブチ切れられそうなので、ここらでガーッと呉のオススメスポットについてご紹介していこうと思います!
なんでも美味い、森田食堂
写真提供:双葉社「のん、呉へ。2泊3日の旅」
「まず絶対に行って欲しいのがこちらの森田食堂さん!呉駅のすぐそばにあってすごく行きやすいんですが、地元のお魚を使ったお料理も本当に美味しいし、他のメニューも全て最高に美味しい!世界で一番美味しいご飯です!特に卵焼きが絶品です!!!!!!」
大和ミュージアム
続いて僭越ながら僕が推したいのはこちらの「大和ミュージアム」であります!
日本海軍が呉工廠(こうしょう)で製造した史上最大の戦艦である「大和」の建造やその歴史、当時の様子がわかるようになっていて10分の1スケールの大和の模型が展示されているぞ!
アホみたいにデカい!
こちらは悲惨な過去を持つ特攻兵器「回天」(ちなみに実物!)。
「ゼロ戦」の愛称で知られる零式艦上戦闘機。
特攻で散ってしまった人が生前に録音していた音声テープがあったりなど色々と考えさせられる部分があるのですが、いわゆるミリタリー関係が好きな人や船好きの人、あとは某、艦隊を美少女化して戦わせるゲームなんかが好きな提督は絶対来るべきだな、と思いました。
お土産屋さんには長門ちゃんのブロマイドや、
葛城さんのブロマイドもあるよ!
実物の潜水艦の内部に潜入出来るてつのくじら館
続いては大和ミュージアムのすぐ隣にある、デカい潜水艦がくっついた意味不明な建物である所の「てつのくじら館」
にお邪魔しよう。こちらも正式には「海上自衛隊呉史料館」
というのですが、大和ミュージアムと同じく市民からは愛称の方で親しまれている。こちらは入館料が無料!
中でも面白かったのがこちらの潜水艦の内部を再現したコーナー。
お世辞にも広いとは言えない空間に3段ベッドが配置されていて実際に寝てみる事も出来るのですが、
実際に寝てみたらこの狭さですからね。閉所恐怖症の人は気が狂うと思うし、
僕なら3時間くらいで気が狂う自信ある。なにこれめたくそ大変じゃん。
寝返りも満足にうてなさそう……!
更に、さっき外部から見えた巨大な潜水艦はなんと退役した実物の潜水艦で、その内部に入る事が出来るのだ!
ウヒョー!思ったよりめちゃくちゃ狭い!マジか!
弾薬庫や機関室を除いた居住スペースが本当に狭い!
この空間に大人数で押し込まれて何か月も一緒に生活するって考えたらマジでめちゃくちゃ大変だな……!
こちらは艦長室。艦長だけ唯一個室を与えられるらしい。それでも狭いけど。
計器類が死ぬほど並んでいて天井も低いので圧迫感がすごい。
わー、この中で仕事するって国防も並大抵の事じゃないんだな……。
あとは自衛隊の制服を着られるコーナーがあったので着てみました。
けっこう偉い人の服なんだそうですが威厳が皆無だしこんなやつに絶対に指揮されたくない。
たぶんすぐに撃沈される。
実際の艦艇を見られるアレイからすこじま
さて、大和ミュージアム、てつのくじら館と巡って「海軍」にどっぷり浸ったら、
今度はこのレトロな倉庫群が並ぶ「アレイからすこじま」に行きます。
「そしてお腹が空いたら、海軍カレーを食べてください。美味しかった〜〜」
気分は提督 入船山記念館
続いてやってきたのがこちらの入船山記念館。
こちらは国の重要文化財に指定されている、旧呉鎮守府司令長官官舎、早口言葉みたいな名前ですがつまりは某美少女艦隊ゲーム風に言うと「提督の家」です。
中はこんな感じ!
「この上品かつ派手な洋館の雰囲気な家、一度で良いから住んでみたい!どのくらい働けばこの家を建てられますかね?」
江田島に行こう
さあそんな感じで大和ミュージアム、てつのくじら館、アレイからすこじま、入船山記念公園はそれぞれ距離も近く、まわりやすいはずなので、ひと通りまわったら、今度は呉市に隣接する江田島市、江田島に向かおう。江田島には呉港からフェリーで15分くらいなので近い!
ちなみに江田島に渡って、今から向かう場所には車が無いと行きづらいので、呉市内でレンタカーを借りてそのままフェリーに乗り込むと良いと思います!(車ごと乗ると料金1,000円)
そして江田島に到着したら砲台山と呼ばれる山に向かいます。
そこに何があるかと言うと……?
これです。正確には「三高山(みたかやま)砲台跡」
と言うのですが、明治時代に作られた砲台の跡地なのです。
この、絶妙な廃墟感、めちゃくちゃ良くないですか……?
僕以前にここの写真をネットで見かけて以来、ずっと来てみたかったんですよ……!
「確かに……!ここは私も行ってないです!行かなきゃ!!」
ラピュタっぽい!
ラピュタっぽいぞ~~~~!
しかも他の観光客は皆無だったので貸切状態であります。
いやー、ここに佇んでいると、何かこう、グッと湧き上がって来るものがありますね……!
旧弾薬庫の中にも入れる。
元々は日露戦争時に、ロシアのバルチック艦隊を攻撃、入港を阻止するために整備された陣地のため、海が一望に見渡せる絶景ポイントでもあるので、せっかく呉に来たのであれば皆さんもぜひ、こちらに足を運んでみて欲しいところ!
江田島の誇り 第一術科学校(旧海軍兵学校)
更に、江田島には「第一術科学校(旧海軍兵学校)」があり「艦これ」の聖地としても知られている。
日本の海軍の歴史を学べる真面目な場所で、色々と深く考えさせられるものがある。
一般見学も可能なので歴史に興味がある人はぜひ足を運んで欲しい!
本州とは思えないくらいに綺麗な砂浜 桂浜
写真提供:双葉社「のん、呉へ。2泊3日の旅」
「この世界の片隅に」の聖地あれこれ
そして「呉」と言えば今絶賛上映中の「この世界の片隅に」の舞台になっている事でもお馴染み。
映画中に登場する「呉海軍病院」の跡地は現在「呉医療センター」になっており、
その正面にある階段は今も健在!映画中にも出てきましたね。
こちらは丘の上にある北条家から、すずか買い物に出かける時などに通る「三ツ蔵」。
「この世界の片隅に」のロケ地マップは呉市内のあちこちで見る事が出来るので、この地図を片手に市内を巡っても良いかもしれない。
そしてお腹が空いたら屋台が集まる「赤ちょうちん通り」に行って晩御飯を食べると良いと思います!
夜になったら灰ヶ峰に登って、呉の夜景を堪能するとバッチリ!
「ただ、呉は本当に、プライベートでもう一回行ってくまなく隅々まで見に行きたいと思っています」
まとめ
「そうですね。私は戦前から残っているレトロな建物や呉の街並みが好きなので、そういう古き良き街並み、じっくりと時間が流れる雰囲気が好きな人には是非呉に来て欲しいですね。あとは素敵な海と食べ物!」
※サインを書いて頂きました
そして冒頭で僕が貰ったサインは寺島さんに没収されました。ひどい。
そんなわけで皆さんも、呉は良いところなので是非遊びに行ってくださいね~~~~~~~~!
【おわり】
ちなみに、今回特集した「呉市」は最近「呉氏」という意味のわからんゆるキャラを作って話題になったりもしてましたね。
http://www.city.kure.lg.jp/kurechara/index.kureshi.html
色々大丈夫かな、と思わなくはないですが、今後も呉市は要チェックや!
【制作】
企画、執筆、編集:SPOT編集部
メイク:クララシステム
スタイリスト:㈱UGO
撮影:AyaCamera
【提供】
広島県観光課
【協力】
SNSで情報を頂いた皆さん
広島県の皆さん
のん 公式サイト
https://nondesu.jp/
のん 公式ブログ
http://lineblog.me/non_official/
双葉社
「のん、呉へ。2泊3日の旅」は双葉社より絶賛発売中!
カンパイ!広島県!広島秘境ツアーズ
https://hiroshima-welcome.jp/