ペットボトルで振るだけ5分。おうちでバター作ってみた

バターの作り方を写真とイラストで解説。生クリームをペットボトルに入れて振るだけなので、親子でも楽しく作れます。生クリームの選び方を間違えるとバターにならないので、そこだけ気を付けてください!

こんにちは。ライターのみやけです。緊急事態宣言が明けましたが、我が家はまだまだ家でできることを模索中です。

前回のうどん作りで「子どもと一緒に何か作るのは楽しいぞ」と味をしめてしまった私。今回はバターを作ります。

 

用意します

用意するのは生クリームと

 

振るための空のペットボトル。これだけです。(瓶とかでもオッケーです)

そもそもバターってどう作るんじゃい!ってところから始まったのですが、親切にも様々なメーカーさんが手作りバターの作り方をHPに書いておいてくれてました。

 

よつば乳業 手作りバターの作り方は?

タカナシ乳業 手作りバターの作り方

明治 クリームで作る手作りバター

 

生クリーム中の脂肪分同士がくっつき合い塊となったものがバターなのです。

ざっくりですが、バターを作るには「とりあえず生クリームを容器に入れて振る」でOK!

 

手作りバターを作る上での生クリームは

動物性であること(植物性はダメ)
種類別の欄に”クリーム(乳製品)”と表記されているもの (“乳等を主要原料”とする食品はダメ)
乳脂肪分が高いもの(なるべく40%以上のもの)
乳化剤不使用のもの
よく冷えたもの

です! ここをクリアしていないとバターになりません。逆にこの生クリーム選びさえ気をつければ大丈夫です! 早速作るぞ〜!!

 

まずは、生クリームを空のペットボトルに注ぎます。

 

子ども用にと用意した小さいペットボトルは、おなじみR-1さんのもの。子どもが握るのにぴったりのサイズです。これにビーズとお水を入れて作ったおもちゃは現役活躍中です。

 

今回は2つのペットボトルに生クリーム200ml全部を注ぎましたが、作りたい量に合わせて少なくしても良いと思います。大体容器の1/3程度までにすると良いとのことです。

 

振ります

早速振ってみます!

 

ふりふりふりふり

 

ふりふりふりふりふりふりふりふり

一心不乱に振りまくります。

 

一気に振り続けると、3分と経たずにこんな状態になりました。中がもったりしてきます。この状態になると中身が固まってきて振りづらくなってきますが、それでも根気よく振り続けてください。

そこから振り続けると、いきなり「ジャバッ!」っと液体と個体が一気に分離するのがわかります。(この瞬間、けっこう嬉しいです。)

 

振らずに抱えて走り回り始めた

ガンガンガンガンガンガン

 

飽きたみたいなので小さい方も振りました

 

そこからもうちょっとだけ振って、液体が出切って完全に分離したな。と思うところまで振れたらおしまいです。ここまでで5分くらいでできます。体温で温まってしまいなかなかバターにならない場合は、容器を冷やしながら振り続けてみてください。

 

短時間でも結構良い運動になります

 

小さいペットボトルでもちゃんとバターができました!

 

取り出します

液体を先に出します。これはバターミルク(スキムミルク)といって、このまま飲めたりお菓子作りにも活用できるのです! すごい。無駄がない。

 

カッターなどでペットボトルを切って、バターも取り出します。できました!ふわふわだ!

 

別々に作ったので出来上がりにムラがありますね。小さい容器の方はもうちょっと振ってもよかったかもしれません。二つ合わせて、200mlの生クリームから約115グラムのバターができました!

ちなみに同じタカナシさんの生クリームで、乳脂肪分が35%のもので作ったら、200mlからちょうど80グラムのバターができました。脂肪同士がくっつくのがバターなので、高脂肪のものを使った方が多めのバターができるんですね、なるほど。また体感として、47%のものより少しだけバターになるまでの時間が長くかかりました。

 

バターミルクの方は味はすっきりとした牛乳、ちょっとまろやかな低脂肪乳というところでしょうか。生クリームからこんなものができるのか! とびっくり。お菓子作りにも使えるそうです。牛乳大好きな息子に飲ませたら、一瞬でなくなりました。

 

できたバターの半分、50グラムに0.5グラムほどの塩を混ぜて有塩バターにします。一般的な有塩バターの食塩量は大体1.5%くらい。好みで塩加減を変えることができるのは嬉しいですね。

今回は有塩と無塩どちらも作りたいので塩は後入れにしました。先に塩を入れて振るのも良いのですが、そうするとバターミルクがものすごくしょっぱくなってしまうので、私のおすすめは後入れです。

 

実食

出来立てのバターを早速食べます。まずはシンプルに、有塩バターを四つ切りのパンにON。

 

柔らかいのでスーッと溶けていく。美しい。

 

いただきます。

 

「うま〜〜〜い」

口溶けがぜんっぜん違う。軽い口当たりのふわっふわのバターが、口の中でスッと広がります。なんていうか、すっごいミルキーなんです。牛乳の感じが残っていて、出来立てのソフトクリームを食べた時のような感動があります。ここはもはや牧場か? 塩加減もしょっぱすぎず、パンに合う〜!

 

息子は焼いてない食パンに、いちごジャムをのせて。

乳幼児への乳製品のあげすぎには気をつけてくださいね〜!

息子にも食べてもらいました。モリモリ食べる。出来立てのバター美味しいね……君、ほとんど振ってないけどね!

 

色々作ってみた

バターがあまりにも簡単にできてしまったので、せっかくなのでこのバターを使って色々作ってみようと思います。

 

じゃがバター

蒸したジャガイモにそのまま有塩バターをのせました。熱々なのでスッと溶けてシャッターチャンスが難しい。出来立てのバターは表面全体に絡んで、ねっとりしないで食べやすい。塩辛や酒盗と一緒にいきたいやつ。

 

小麦なしクッキー

小麦粉が入手困難になってしまったので、以前のうどん作りで行き場をなくしたコーンスターチを使って小麦粉なしのクッキーを作ってみました。

手作りバター(無塩) 30グラム、コーンスターチ50グラム、砂糖15グラムをポリ袋の中で混ぜて、まとまったら棒状に成形し、切って、180℃のオーブンで17〜20分焼いてみました。ホロホロしてて美味しい! 手作りバターはお菓子作りにも使えることがわかりました。

 

レーズンバター

細かく刻んだノンオイルのレーズンを無塩バターに混ぜ込んで、ラップやアルミホイルで包んで冷蔵庫で半日ほど冷やしました。これ、めっちゃ美味しかったです。やわやわだった手作りバター、冷蔵庫で冷やすとしっかり固まるんですが、食べてみると出来立ての時みたいに舌の上でスーッと溶けてたまりません。

このままサブレに挟んだら最高に美味しいレーズンバターサンドができるのでしょう。ラムレーズンにしたら贅沢な大人のおつまみになるし、有塩バターにナッツやニンニク、ハーブなんか入れたらワインにぴったりじゃないですか? 可能性無限大!

 

フレンチトースト

卵液に浸したパンをバターで焼いて、さらにバターをのせるという夢のような料理。上にのせるのは有塩バター派です。メープルシロップをドバッとかけました。しっかりとバターの風味が感じられるし、じゅわっじゅわのパンに溶けたバターが絡むのがたまりません。今更ですがこの記事を通してカロリーは一切気にしていません。

手作りバターは基本日持ちはしないので、なるべくその日中〜次の日くらいで食べ切ってくださいね〜!

 

やっぱり自分で作ると美味しい

もう少ししたら最後まで一緒に振ってくれるはず

一般的な市販のバターが100グラムで200〜250円くらいの価格と考えると、手作りバターはコスパはそこまで良くない(どころか悪い) ですし日持ちもしないんですが、やっぱりこの美味しさを前にするとぜひ作ってみて欲しいなあとなります。しかもペットボトルで振るだけ。出来立ては柔らかくそのまま使えるので、室温に戻す手間とかは逆にないかな?と思います。

最近はバターも品切れになりがちなので、子どもたちと一緒にバター作りからお菓子作りしてみてはいかがでしょうか。仕組みなんかも説明しながらだと、ちょっとした理科の実験みたいで楽しいですよね。

今回は息子が途中で飽きてしまい最後まで一緒に作る! っていうのはなかなか難しかったんですが、もう少し大きくなったら、バターができるところまでフリフリしてくれるのかな、と楽しみになりました。

手作りバターの楽しさと美味しさを、ぜひ実感してみてください〜!

 

生クリーム選びには気をつけましょう。