真冬の北海道全駅制覇。クリスマスから始まった6日間の記録_PR
北海道の全駅制覇にライター・patoが挑戦。廃線・廃駅・運休路線を含めた道内の「駅メモ!」対象駅・559箇所すべてにアクセスします。極寒の大地で過ごした六日間。悪夢のような旅路の果てに見たものとは?(読了目安時間:50分)
4日目 5:30 釧路駅
衝撃の乗り換えミスから一夜、早朝の釧路駅にやってきました。昨日乗るはずだった網走行きの始発に乗ります。なんとかしてミスを取り返さなければならない。そう、取り返さなくてはならない。
始発を待つ駅はどこか忙しない。改札の横では売店がわりのセブンイレブンの開店準備に右往左往するおばちゃんがいた。バーコードを読み取りながらサンドウィッチを棚に並べていく。そこに常連風の作業服姿のおっさんが話しかけていた。
「今日はあれだぞ、グランドオープンの日だぞ!」
挨拶も何もなく突如として本題から入るのがおっさんのスタイルだ。おばちゃんも作業の手を止めて会話を始める。
「あらー、今日だったの」
「今日の12時だわ」
何の会話をしているかと思ったら、どうやらこの日、釧路駅前に巨大なパチンコ屋がオープンするらしい。駅構内にもそのポスターがデカデカと貼ってあった。
「わたしも行きたかったわー」
「今日はすごいぞ、釧路市民全員がいくぞ、ここに客なんか来ないぞ」
そう豪語するおっさんに、さすがに釧路市市民全員がいくってのはないだろー、言いすぎだろー、と心の中でツッコミを入れながら改札の中へと入ってった。
ホームに出る手前のところが透明のボックスになっていて、寒さをしのげる簡易的な待合所になっており、そこに、若者の男女グループが少し震えながら白い息を吐いて立っていた。これからどこかに遊びにいくのか、それとも釧路に遊びに来ていて朝帰りになったのか、疲れている感じなのでたぶん朝帰りコースなのだろう。もしかしたら、網走方面に帰ろうとして最終の列車を逃したのかもしれませんね。乗り換えミスとか。
6:05 釧網本線 普通 釧路発 網走行
二両編成の列車がやってきた。
「うお、二両じゃん」
「やったー!」
ただ二両編成が来ただけなのに待合室の若者のテンションがぶち上がっていたので、もしかしたら大変珍しい快挙なことなのかもしれない。
列車はすぐに出発し、これまたすぐに悲しみの東釧路駅へと到達した。ここから釧網線へと入り、網走に向けて北上していく。
薄明りの中、釧路湿原と思われる湿原の中を走っていく。
走っていてどうにも違和感があったのだけど、この列車、普通列車なのに何個かの駅を飛ばして走っている。「釧路湿原」「原生花園」「南斜里」あたりの駅は飛ばされているっぽい。普通列車だから各駅停車だろ、停車した時に駅メモチェックインすればいいよ、と舐めてると取り逃すので注意されたい。
毎日、始発から動いていると、冬の北海道は朝が最も美しいと実感できる。夜明けのグラデーションが徐々に姿を現してくる様は圧巻だ。ここ北海道には「冬はつとめて」の世界があるのだ。
茅沼駅に停車した際に、ふと外を見ると「タンチョウヅルが驚くので脅かしたりしないでください」みたいな看板が見えた。その後ろには巨大な広場があって、いかにもタンチョウヅルがいそうな雰囲気なのだけど、何もいなかった。
「いないじゃん、タンチョウヅル」
よくある、昔はちょくちょくタンチョウヅルが来ていたけど、今はもう来ない、みたいな場所かなって思った。看板も古い感じだしね。タンチョウヅルは過去の栄光なんだろう、そう思っていた。
と思っていたら、ファサ―と2羽のタンチョウヅルが飛んできたので本当にびっくりした。驚きすぎてゴミみたいな写真しか撮れなかったけど、これ、タンチョウヅルね。この黒いのタンチョウヅルね。このカメラの汚れみたいなのタンチョウヅルね。
完全に日が昇ってきた。
そして海が見えてきた。こうなってくると網走が近い。
3時間30分かけて、ついに昨日くるはずだった町、網走へと到着した。
9:21 網走駅(運賃3,670円)
チェックインした駅 遠矢、釧路湿原、細岡、塘路、芽沼、五十石(廃駅)、標茶、幾分内、南弟子屈、摩周、美留和、川湯温泉、緑、札弦、清里町、中斜里、知床斜里、南斜里、止別、浜小清水、北浜[北海道]、原生花園、藻琴、鱒浦、桂台、網走(314/559駅)
大変困ったことになった。ここから旭川方面へと抜けていくつもりだったのだけど、乗り換えの接続が悪く、3時間ほど待ち時間があるらしい。3時間だ。3時間。
だから昨日のうちに網走まで来ておきたかったのだ。これもこういった旅のコツなのだけど、接続が悪い駅では、下手に乗り換え待ちをするのではなく、宿泊するようなプランを立てるとよい。どんなに接続が悪い駅でも始発はきちんと設定されているので、宿泊からスムーズに旅を始めることができる。
まあ、こうなってしまったのは仕方がないので、3時間待ちの間に網走観光をすること決めた。やはり網走と言えば網走刑務所だ。
駅前に停車していたタクシーに乗り込み、網走刑務所に行きたいと告げる。
「本物のほう? それとも網走監獄のほう?」
どうやら網走刑務所は2つあるらしい。1つは、本当に刑務所として稼働している網走刑務所。もう1つは観光客向けに作られテーマパーク的に昔の網走刑務所を再現した「網走監獄」らしい。
「どっちがいいんですかねえ」
「どっちも行った方がいいよ、あとオホーツク流氷館も行った方がいいよ! 俺が連れて行ってやるからさ!」
「じゃあそれで」
なんかうまく乗せられてしまったような気がするが、3時間もあるのだ、このフルコースで観光することにした。
こういった旅をしていると、比較的なんでもパシャパシャと写真を撮る傾向にある。何が使えるかは記事を書いてみないと分からないからだ。だから、あとで写真フォルダを見返した時に、「なんだこれ?」となることが多い。ただ、どの写真もなぜ撮影したのか意図をくみ取ることができるが、まれに、本当に何を考えて撮影したのか分からない写真が混じる。今回は、ここ網走のタクシー車中から撮影した写真が、なんの意図なのか全く分からない写真に該当した。
それがこれだ。僕は何を思ってこれを撮影したのか。それに、後部座席でパシャパシャこれを撮影する僕に、運転手さんは何を思ったのか。
タクシーで7分くらい走ると網走刑務所に到着した。実際に刑務所として使われている本物の方だ。赤レンガの塀が歴史を感じさせる。タクシーの運転手さんの話によると、昔は無期懲役囚ばかりだったが、今では懲役10年以下の囚人を収容しているらしく、出所してくる人も多いようだ。出所してきた人が網走駅まで行くのにタクシーを使うこともあるらしく、乗せることがあると言っていた。
この刑務所は、網走川にかかる橋の向こうにあるが、この橋より向こうは観光客の車は立ち入り禁止になっている。セキュリティ上の問題もあるだろうし、観光客がガヤガヤ来ても困るということだろうか。ただ、手前の駐車場に停めて歩いて行く分には構わないっぽいので、タクシーを待たせて歩いて行くことにした。
門がある。
この門は実際に使われているわけではなく、観光客向けに残されている感じだった。実務に使う門はこれより奥にあるようだったけど、さすがにそこまでは立ち入れない感じだった。
こういった感じで、完全に観光客向けになっている。
観光客向け。北海道はゴールデンカムイを応援しているらしい。
実際の刑務所でここまで観光地化しているところは他にないと思う。それだけに問題があるらしく、例えばやって来た観光客がパシャパシャと記念撮影をするのは構わないのだけど、その撮影の際に出所してきたばかりの人を写してしまうことがあるそうだ。それはともて困るから配慮してね、という看板がそこかしこにあった。
駐車場で待機していたタクシーに乗り込む。今度はオホーツク流氷館に行くらしい。どうやらちょっと遠いらしく、ガンガン山を登っていった。ムリムリと料金メーターも上がっていって、そもそも待機してもらってる間にもけっこう上がっていたので、貧乏性の僕はハラハラするのだけど、どうせ北海道フリーパス買わなかった時点で節約は諦めたんや、こうなったら北海道に金落としまくったるわー、と開き直っていた。
オホーツク流氷館。
屋上が展望台になっていて、流氷が見られるらしい。
ただし、ぜんぜん流氷の時期ではないので見ることはできなかった。1月下旬から3月中旬まで、この海いっぱいに流氷が来るらしい。その中を流氷を砕きながら進む観光船もあるらしいので、興味がある方はぜひ。
反対側のこの白い平野みたいなのは、凍り付いた網走湖らしい。もうちょっと氷が厚くなるとここに穴をあけて釣りをするアレができるって運転手さんが言っていた。
山の上から網走刑務所も見える。けっこう広い。
流氷館では流氷ソフト(300円)なるものが食べられる。これがめちゃくちゃ美味く、ビターな味わいのキャラメルソフトに、流氷をイメージした青い塩がまぶしてあり、ソフトの甘味を引き立てている。大人の味わいといった感じで美味かった。
さて、次は「網走監獄」だ。流氷館から近いらしくすぐに到着した。昔の網走刑務所を再現した博物館で、入場料は1,080円。運転手さんが割引券をくれたので980円くらいで入れることができた。
刑務所にかかる橋まで再現されている。
さっき本物の方で見た門まで再現されている。ただ、ちょっと細部が違う気がする。門の両脇の構造が本物と違うのではないか。
看守っぽい人が立っていたのでその辺のところを質問してみようと思った。
「すいませーん、さっき見てきた本物とちょっと細部が違うんですけど……」
こういう迫真の人形を作るんじゃない。腰抜けるかと思ったわ。
こんな感じで、かつての網走刑務所が再現されている。これだけ見ても、ものすごく過酷な刑務所だったことが伺える。
これが懲罰房。こんなところにぶち込まれたらガチで泣く。
こんなところで網走観光はおしまい。タクシーに乗って網走駅へと舞い戻ることにした。
道中、また本物の網走刑務所の傍を通ったのだけど、そこで運転手さんがポツリと言葉を発した。
「いやね、この道は出所した受刑者が歩くわけですよ」
網走刑務所を出所した受刑者は、一秒でも早く網走から離れたいと考えるらしく、例外なく網走駅に向かう。お金を持っている受刑者はタクシーを拾うか、バスに乗る。ただ、歩く受刑者も多いようだ。
「その際にね、網走駅って案内看板があるんですけど、その看板は全部縦の看板なんですよ。どうしてだかわかりますか?」
いきなりクイズが始まってしまった。
「さあ、雪が積もったりするからですか?」
僕の回答もひどい。んなわけあるか。
「違うんですよ、駅への看板は出所した受刑者の歩く道を示しているわけでしょ。それが横を向いていると、横道に逸れるっていってね、縁起が悪いんですよ。まっすぐ歩け、という親心、だから看板は縦なんです」
「へえー、いい話ですねー」
という会話の横で、ビュンビュンと横向きの「網走駅」という看板が通り過ぎていったけど、あれはなんだったのだろうか。
10:28 網走駅(タクシー運賃5,990円)
駅に戻ってきてタクシーとも別れを告げたのだけど、観光してもなお、2時間の待ち時間がある。それほどに3時間の待ち時間とは強大だ。
とりあえず、どこかでご飯を食べつつゆっくりできる場所でもないかと駅前を探した。駅前にはステーキ的なファミレスがあったけど、まだ営業していなかった。すき家もあったけど、すき家はあまりゆっくりするという感じではない。
とにかく風がすごい。強風によって雪が舞い上がってとんでもないことになっていた。こんな過酷な条件の中を、ゆっくりできる場所を探して歩いた。ただただ歩いた。横道に逸れそうになるのを堪えて必死に歩いた。
けっこうな距離を歩いてやっとこさケンタッキーがあったので、そこで食事をし、ゆっくりと時間を潰すことができた。
とんでもない距離を歩いて駅に舞い戻ると、待合室のテレビが「これから北海道に年末寒波が来るからとんでもないことになるぞ」と死刑宣告みたいなことを言っていた。僕からすると、この状態で寒波じゃないのかよ、これ以上があるのかよ、という感じだが、とにかく大変なことになるらしい。ちょっと怖くなってきた。
12:35 特急大雪4号 網走発 旭川行
3時間待った列車がやっと来た。どことなくレトロな感じがする車両だ。
走り出してすぐに、先ほどの凍り付いた網走湖が見えてきた。いつかここで釣りをしたいものだ。
1時間ほど経過すると、北見の街が見えてきた。なかなかの都会だ。北見といえばやはりカーリング娘で、どこかにそういう展示とかないかなと目を凝らしていたが、発見することはできなかった。おそらく市内には山ほどあるのだろうけど、車窓から見える範囲にはなかった。
遠軽駅に到着する少し前に、奇妙な車内放送が流れた。
「次の遠軽駅では進行方向が逆になります」
その合図を聞いて車内の乗客が一斉にバタンバタンと椅子の向きを逆にし始めた。たぶんこれはスイッチバックだ。遠軽駅では進行方向を逆に切り替えるスイッチバックがあるのだ。
こういう位置関係の駅なので、スイッチバックが必要なのだろう。
スイッチバック準備のためにちょっとだけ停車時間があるらしいので降りてみた。スイッチバック駅なので次の駅の表示も片側にしかない。
あ。
カーリング娘いた。
スイッチバックを決めた列車は雪の中をひた走っていく。
雪がすごいことになってますが、これからくる年末寒波ではこれよりさらにすごいことになるようです。マジかよ。
突然のことで撮影できなかったのですが、この線路脇に積みあがった雪、けっこうな高さですよね。たぶん150センチくらいはあると思うのですが、ボーっとすげえ雪だなと眺めていたら、ここに首まですっぽり埋まってバズーカみたいなカメラ構えている人がいたんですよ。
うおっ
と思った次の瞬間には視界から消え去ってましたけど、きっと臨場感ある列車の写真が撮りたかったんでしょうね。入って良い場所なのかはわかりませんけど。
この網走から旭川までの石北本線は、かなり廃駅が多い。ボーっとしてると取り逃してしまうので、気合を入れてチェックインする必要がある。
個人的には、この旧白滝駅が取れたのは感慨深かった。そうか、この駅はここにあったのか。この旧白滝駅は、通学に使っている女子高生1人しか利用していないことで有名になった駅だ。
もともと秘境駅として知られていた駅だが、廃駅にすると通学できない、とその女子高生のためにだけに存続されていた。そんな秘境駅も彼女の卒業をもって2016年3月25日、廃駅となった。なるほどなあ、こんな場所にあったんだ。
いよいよ、旭川駅が近づいてきた。そこで自動音声による車内放送が入ったのだけど、それを聞いてここまでずっと抱いていた、この声、どこかで聞いたことがある、というモヤモヤとした思いが解消された。
JR北海道の特急列車などは駅に着く前に「まもなく、〇〇駅です」みたいな自動音声によるアナウンスが入る。ずっと、ここまで色々な特急に乗ってきて「この声、どこかで聞いたことがある」と思っていたのだけど、ここにきてその謎が氷解した。
「以上、大橋俊夫でした」
なぜか、旭川駅の手前で車内放送が自己紹介を始めた。元FM東京アナウンサーで、デイリーフライヤーなどを担当する大橋俊夫さんじゃないか。どうりで聞き覚えのある声だと思った。
いやー、ずっとモヤモヤしてたんだよ。ほんと、車内放送が自己紹介してくれてよかった。すっきりした。
そんなこんなで旭川駅に到着した。
16:19 旭川駅(運賃7,450円)
チェックインした駅 呼人、女満別、西女満別、美幌、緋牛内、端野、愛し野、柏陽、北見、西北見、東相内、相内、留辺蘂、西留辺蘂、金華(廃駅)、生田原、安国、生野[北海道]、遠軽、瀬戸瀬、下白滝(廃駅)、丸瀬布、旧白滝(廃駅)、白滝、上白滝(廃駅)、上川、安足間、愛山、中愛別、東雲[北海道]、愛別、伊香牛、将軍山、桜岡、当麻、北日ノ出、南永山、東旭川、新旭川、旭川四条、旭川(355/559駅)
日本縦断の時にもこの駅には来ていてその時も言ったが何度も言わせてもらう。本当に旭川駅はかっこいい。デザインも好みだし、駅構造も合理的で素晴らしい。さらにはイオン直結という利便性。たぶん今まで見てきた全ての駅の中で一番好きな駅だ。
待ち時間があればこの駅直結のイオンでメガネでも作ってやろうと思ったが、あいにくそこまで猶予がないので、また改札の中に吸い込まれることにした。ここからは南下して富良野を目指す。
16:32 富良野線 普通 旭川発 富良野行
旭川から富良野に行く富良野線は、1時間に1本程度あるらしく、多くの人が利用しているようだ。列車も2両あり、乗客もかなり多い。ちょっとタイミングが悪ければ座れないこともありそうだ。
そろそろ年末寒波が到来してきたらしく、窓の外から見える雪がシャレにならない感じになってきた。やべー。
東京の電車なんかだと、ちょっと雪が降るだけで止まってしまうので、こんな豪雪の中を突き進んでいく北海道の列車がなんとも頼もしく思えた。
17:41 富良野駅 (運賃1,070円)
チェックインした駅 神楽岡、緑が丘[北海道]、西御料、西瑞穂、西神楽、西聖和、千代ヶ岡、北美瑛、美瑛、美馬牛、上富良野、西中、ラベンダー畑、中富良野、鹿討、学田、富良野(372/559駅)
昨日、新得駅に行った際に、レーダーを使って富良野以南の駅を取っていたのが効いてきた。ここから南下するとなるとかなり大変だ。でも、もうその必要はないので今度はここから北上する路線に乗り換える。
それにしても雪がけっこう酷いらしく、列車に遅れが生じ始めた。乗るはずだった列車も予定時刻になってもホームに現れず、ずいぶんと遅れて到着した。
17:57 根室本線普通 富良野発 滝川行
少しだけ遅れて列車がやってきた。こちらも車内がめちゃくちゃ混んでいた。なぜか外国人が多かったように思う。あまりに混んでるもんだからでかいリュック持った外国人が床に座り始めていた。みんなの靴についた雪でベチョベチョになった床に座りはじめていた。
19:13 滝川駅(運賃1,070円)
チェックインした駅 野花南、上芦別、島ノ下(廃駅)、芦別、平岸[JR]、茂尻、赤平、東滝川、滝川(381/559駅)
滝川駅に到着すると、アナウンスがけたたましく流れていた。ここ滝川駅はそうでもないが、岩見沢あたりが凄まじい大雪で、特急列車が大幅に遅れているらしい。札幌からきて網走まで行く特急なんかは1時間くらい遅れているそうだ。とにかく大変なことだ。
滝川はたいしたことない、と言ってもなかなかの雪である。そもそも、屋根があるのになぜホームに雪が積もるのか。
ホームに雪がたんまりだ。
ここからは少しだけ旭川方面に戻り、そこから留萌線へと入っていくつもりなので、とりあえずなんでもいいのでやって来た特急に乗ることにしよう。
19:29 特急オホーツク3号 滝川発 網走行
本来なら1時間前に行ってるやつだ。まあ、なんでもいいので留萌線の乗換駅である深川を目指す。すぐ着くみたいなので座席にも座らず、デッキに立ったままで移動した(なんとなく座るとまたボーっとして降りるのを忘れる気がしたから)
19:45 深川駅(運賃760円)
なんとかボーっとすることなく、乗り換えに成功した。ここからは留萌線で留萌まで行く。この留萌線は、留萌より先の増毛駅までの区間が廃線になっている。当然、その間の廃駅も駅メモ対象駅になっているのだけど、まあ、レーダーで取れるのでそう大した問題ではない。というか、徒歩とかでこの廃駅たちを取りに行ったら確実に凍死する。
20:13 留萌本線 深川発 留萌行
よほど暗闇の中を走ってるのか、何も見えなかった。ただただ、暗闇と雪の中を留萌本線は走っていった。
車内でめちゃくちゃ酔っぱらってるおっさんがいて、しっかりとワンカップを握りしめていたので、いまどきこんなストロングスタイルの酔っぱらいがいるのか、とちょっと感動してしまった。
21:20 留萌駅(運賃 1,070円)
チェックインした駅 深川、妹背牛、江部乙、北一已、北秩父別、秩父別、石狩沼田、恵比島、真布、峠下、幌糠、留萌、大和田[北海道]、藤山、瀬越(廃駅)、礼受(廃駅)、信砂(廃駅)、阿分(廃駅)、舎熊(廃駅)、朱文別(廃駅)、箸別(廃駅)、増毛(廃駅)(403/559駅)
もう列車はないので4日目の旅はここまで。
それにしても雪が凄まじい。凄まじい雪の中、宿泊場所を求めてさ迷い歩いた。これで見つからなかったら凍死もありうると覚悟したけど、しっかり見つかって良かった。
ネオンの明かりと雪は随分と相性が良く、綺麗だ。
4日目のまとめはこちら。
取得駅数 115駅(総数403駅) 移動距離 591 km(総距離 2,025 km) 運賃 21,080円(総金額56,780円) 制覇路線 釧網本線、石北本線、富良野線、根室本線(滝川~新得)、留萌本線
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