神戸や姫路だけじゃない!兵庫県の隠れた名都市「加古川」「明石」の魅力を大公開!

兵庫県の「加古川」と「明石」のおすすめ観光地をご紹介。日本の時間の基準となっている明石に、国宝をはじめ見どころたっぷりの加古川。 明石焼きやかつめしといった、ここでしか味わえない絶品B級グルメも存分に楽しめます。世界文化遺産の姫路城を有する姫路からもアクセス抜群。ぜひ旅行に行く際には参考にしてください!

P1060056こんにちは!
阿佐ヶ谷在住のフリーライター夫婦、山岡ソースケ・リホです。
ブログ「ユリイカ・ユリイカ」を運営しています。

ところで皆さま「兵庫県」と聞いて一体何をイメージしますか?

神戸の港町?姫路のお城?宝塚歌劇団?
もちろんそれも正解ですが、まだまだ隠れた魅力は存在します。

そこで今回は、お笑い芸人の陣内智則さんや女優の上野樹里さん、そして私山岡ソースケのふるさとでもある「加古川」と、世界一のつり橋で有名な明石海峡大橋でお馴染みの「明石」のおすすめスポットを紹介していきましょう!

あなたの関西旅行にちょっとしたエッセンスをどうぞ!

 

姫路からすぐ!明石・加古川へのアクセス

東京からのアクセスは、まず東海道新幹線で姫路まで。時間は約3時間、運賃は16,160円です。
姫路からはJR神戸線新快速で、明石まで23分、加古川まで10分とあっという間に到着します。

この「新快速」は、ぜひ一度体験していただきたい!
在来線にも関わらず特急並み、いや、新幹線並みのスピードでかなりの迫力なんですよ。
事実「在来線普通列車の営業速度では日本一」と言われており、最高速度は130k/hにもなります。
姫路城をぶらりと散策した後でも、新快速なら一瞬で明石や加古川まで足を伸ばせます。

明石市

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兵庫県明石市は、日本標準時の子午線が通る「時の街」。
明石海峡大橋に新鮮な海の幸、日本100名城に選ばれた明石城と、見どころがギュッとつまった街なんです。

 

まずは「明石駅」からスタート

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旅のスタートはJR明石駅。
大阪から乗り換えなしで約40分、姫路から約23分と、アクセスの良さも魅力ですよ。

 

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駅前では明石名物・タコさんがお出迎え。

 

明石の海の幸を食べるならココ「魚の棚」

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瀬戸内海に面する明石は、新鮮な海の幸が名物。
身が引き締まった明石鯛にプリプリな明石だこなど、全国的にもブランドとして知られる名産がいっぱいです。

 

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そんな明石の活きのいい魚介類が売られている市場が、「魚の棚」。
「うおんたな」という愛称で親しまれるこの市場は400年の歴史を持ち、約100店舗が軒をつらねています。

 

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新鮮なお魚を破格のお値段で買えちゃうのが、港町ならではですね~。

 

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魚の棚では、魚介類だけでなく練り物やお土産、日用品を扱うお店もありますよ。
風情と活気のある市場には、食べ歩き用のグルメも売られていますので、新鮮な魚介類をつまみながらブラブラ歩いてみるのもオススメです。

 魚の棚

 

玉子焼の愛称で親しまれるフワフワ絶品「明石焼き」

明石に来たからには、絶対に外せないグルメが「明石焼」です。
地元では「玉子焼」と呼ばれているんですが、いわゆる薄焼き卵をくるくると巻いたものではなく、見た目はま~るいたこ焼きそのもの。
一説ではたこ焼きのルーツとも言われている「明石焼」は、フワフワの生地にプリプリのたこが入っていて、薄味のお出汁でいただきます。

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今回訪れたのは、魚の棚にある「とり居」さん。
有名人もたくさん訪れている名店です。
メニューは15個入りの明石焼一つだけ。お値段550円。安い!
席につくと、注文しなくても1人1人前の明石焼を作ってもらえますよ。

 

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しばらくすると、お出汁の器がやってきます。これぞ明石焼。

そしていよいよ……

 

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明石焼の到着です! たこ焼きに比べると黄味が強いですね。

 

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傾斜のついた板に乗っているのが珍しい。

ここでちょっとアドバイス。
明石焼は、ソースをつけてからお出汁にひたして食べても美味しいんですよ。
もちろんお出汁だけでも美味しいんですが、ソースがあるとより味わいにコクが出ます。

 

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とり居さんは、机にソースが備え付けられているのでハケでぬりぬり。

 

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お出汁にひたして……

 

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いただきます!

 

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ふ、ふわふわ……!
たこ焼きは小麦粉メインなので生地がもっちりとしているんですが、
明石焼の生地は卵がメインなので、まるでお菓子のようにふんわりとした食感です。

ほんのり甘くて優しい味がたまりません。
15個は多いと思われるかもしれませんが、あっさりとくどくないのでパクパクといただけちゃいますよ。

とり居

  • 住所:兵庫県明石市本町1-3-20
  • 営業時間:10:30~19:00 (土・日・祝は20:00まで)
  • 定休日:木曜日
  • 参考サイト:ぐるなび

 

実は〇〇!?「明石海峡大橋」

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兵庫県本州と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」。
世界最長3,991メートルの吊り橋として、ギネス世界記録にも認定されていることでも有名です。

が、しかーーーーし!!!

明石海峡大橋は、明石市を通っていない。

……って、知ってました?

実は、明石海峡大橋が通っているのはお隣の「神戸市垂水区」。
明石と名のついた橋ですが、実は明石市は関係ないっていうの、ちょっと面白いですよね。

でも、明石市の海岸沿いからは、大パノラマで明石海峡大橋を楽しめるスポットがいっぱいあるんです。

 

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例えばここ、明石市民会館からは雄大な海と橋が一望できますよ。

 

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夜には橋がライトアップされるので、それもまた絶景。

 明石海峡大橋

  • 住所:兵庫県神戸市垂水区東舞子町

 

日本の時間を示す「明石市立天文科学館」

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学生時代に習った東経135度の「日本標準時子午線」は、そう。
まさしくここ、「明石市立天文科学館」を通っているんです。

てっぺんにあるのは、まさしく日本の時間を支配している時計塔で、明石のシンボルとなっています。
この天文科学館は建物自体が国の登録有形文化財に指定されていて、中では時間や宇宙について学ぶことができますよ。

 

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日本の現役最古のプラネタリウムを見ながら、時空のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

 明石市立天文科学館

  • 住所:兵庫県明石市人丸町2-6
  • 営業時間:9:30~17:00
  • 料金:大人700円、高校生以下無料
  • 定休日:月曜日
  • URL:http://www.am12.jp/index.html

 

これであなたも明石通!「明石市立文化博物館」

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古代から現代まで、明石の歴史を一望できるのが「明石市立文化博物館」。

 

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外には水車が展示されてます。

 

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アカシゾウの化石や明石藩について、漁業が発展した経緯などの展示物がいっぱいで、ここに来れば立派な明石通になれちゃいますね。

 明石市立文化博物館

  • 住所:兵庫県明石市上ノ丸2丁目13-1
  • 営業時間:9:30~18:30
  • 料金:大人200円、大学生・高校生150円、中学生以下無料
  • 定休日:月曜日
  • URL:http://www.akashibunpaku.com/index.html

 

日本100名城の一つ!「明石城(明石公園)」

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明石駅の目の前に見える「明石城」は、約400年の歴史を誇る日本100名城の一つです。

 

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これまた日本の都市公園100選に選ばれた「明石公園」の敷地内にあり、緑の中をのんびりお散歩しながら観光すると気持ちが良いですよ。

 

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元々明石城は、姫路城のような高い天守閣を作らない“平城(ひらじろ)”スタイルのお城で、四隅に四つのやぐらが建てられていたそう。
今はその中の2つのやぐらだけが残っていて、南西側が「未申櫓(ひつじさるやぐら)」、南東が「巽櫓(たつみやぐら)」と呼ばれています。
ちなみに、明石の都市計画「町割り」には、かの有名な宮本武蔵が関わっていたんですって。

 明石城

 

加古川市

ココさえ押さえれば、あなたは既に加古川通!

神戸や姫路に比べると、「これだ!」というポイントをイメージしにくい我が地元、加古川。

しかし、改めて見直せば、地元民でも「おーっ……」となる素敵スポットはあるのです。

そんなわけで、普段は何気なく見ちゃっているけど実はすごい、加古川の魅力をご紹介していきましょう。

特急電車も止まる主要駅!加古川駅

P1050998町の玄関であり、象徴にもなるのが駅、ステーションなわけです。
10年ほど前に改修された駅舎はまだまだ新しく、兵庫県第4の都市(※筆者自称)としての威厳を誇っています。

駅舎内にはちょっとした商店街もあって、買い物やちょっとした息抜きに利用している人が多いんですよ。

 

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駅から見た景色はこんな感じ。

地元で有名な百貨店「ヤマトヤシキ」や地域一の繁華ストリート「ベルデモール」があり、日々賑わいを見せています。

 

昭和の香り漂うストリート、寺家町商店街

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昭和の香りが漂い、古き良き日本の原風景を残した商店街が加古川にあります。

その名も『寺家町商店街』。

 

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東西500メートルほどのアーケード街は、正直人通りが多いとは言えず、どこか閑散とした寂しい印象を受けます。

でも、なんでしょうね、哀愁とでも言うのでしょうか。

静まった空気感が醸し出す世界観はなんとなく気持ちを落ち着けてくれます。

 

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そんな中でも営業を続ける店舗は、どこか情緒的な味わいがあって素敵。

 

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『オアシス』はまさに、ザ・昭和の喫茶店、という佇まいで、懐かしさすら感じます。

 

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化粧品とアクセサリーのお店『ひだりや』。帰りは『みぎや』になるとか、そんなギミックはありません。

 

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マネキンとプリント写真を組み合わせたアイデア展示がこちらです!

都会だと許されないような、良い意味での「いいかげんさ」は田舎ならではの魅力です。

 

加古川市民の憩いの場、ニッケパークタウン

P1060008元々は日本毛織のウール工場があった跡地を使い、加古川市民で知らない人はいない一大商業施設へと作り替えたのが、この『ニッケパークタウン』です。

 

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一番メインの建物は4階建てで、3~4階は駐車場。
電気屋さんやおもちゃ屋さん、スーパーにアパレル系の専門店などが軒を連ねます。

 

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ウール工場の名残を感じさせる建物もあります。
ちなみにここはカラオケ屋さんで、その名も『レンガ館』!

その他にも、ボーリング場やスポーツジム、本屋さんなんかもありまして、買い物しても良し、遊んでも良しの超人気スポットです。

 ニッケパークタウン

  • 住所:加古川市加古川町寺家町173-1
  • 営業時間:10:00~22:00
  • 定休日:なし

 

都市名の由来でもある、一級河川 かこがわ

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地名の由来にもなっている『加古川』。
川幅はかなり広くて爽快感が溢れます。

 

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列車が走る鉄橋と河川敷とのコラボレーションがそそられますね。
野球をしたり、犬の散歩をしたり、ランニングをしたり……。
広大な敷地を使って地元住民が各々楽しめる憩いの場になっています。

 

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遠くに見える一段高い山は、加古川のシンボル『高御座』と言って、加古川市立の学校校歌でほぼ100%出てきます。
一応『日本初のグライダー飛行挑戦の地』としての実績もあります。
播磨富士の異名は伊達じゃない!!

 

大正レトロな雰囲気に溢れる、加古川図書館

商店街が昭和の香りながら、図書館は大正の香り!

 

P1060026加古川の閑静な住宅街に突如現れる西洋風の建築は正直言ってかなり異様。
ここが普通じゃない場所なんだということがプンプン香ってきます。

 

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近寄ってみると、実はそこは図書館なのです。名前はそのまま『加古川図書館』。
やっぱりその異様な風貌は人々の印象に残るようで、映画の舞台になったこともあるんです。

 

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建物内も大正モダン溢れる感じで良いですね。
良い意味で「学校の怪談」的な不気味さもあります。
うーん、夜に来てみたい……。

 

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天気が良い日はステンドグラスから陽光が降り注ぎ、なかなか幻想的な雰囲気が出てきます。
大きくて綺麗な街の図書館とはまた違った魅力がたくさんありますよ。

 加古川図書館

  • 住所:兵庫県加古川市加古川町木村226-1
  • 営業時間:10:00~20:00 (月曜から土曜)
  •     :10:00~18:00 (日曜・祝休日)
  • 定休日:第2、第4月曜日、年末年始および資料整理期間

 

実は国宝!すごいぞ鶴林寺

ただのお寺と侮るなかれ! 紛れもない国宝です!
国宝が加古川にあるなんて! 地元民すらも驚く事実。

 

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立派な山門がお出迎え。

 

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奈良の東大寺までとはいかないまでも、立派で威厳のある仁王像もありますよ。

 

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境内は広々としていてとっても静か。
神社とかでもそうですが、こういう由緒あるところって、敷地内に入るとなんとなく空気が澄むような気がしますよね。

 

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ヤマトタケルノミコト的な人の案内に従うと、

 

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龍の口からドロッと水が出てきました。

 

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三重の塔があったり、

 

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太子堂があったり。
敷地内には国宝から重要文化財まで、貴重な建造物がたくさん。

 

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大きなりんを鳴らしたりもできて、ハンズオン的な要素も強いお寺です。

 

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60年に一回しかご開帳しない秘仏もいて、興味をそそられますね。

 

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「あいたた観音」が見たい場合は境内にある宝物館へGO!

 鶴林寺

  • 住所:兵庫県加古川市加古川町北在家424
  • 営業時間:9:00~17:00 (土・日・祝は20:00まで)
  • 定休日:年中無休

 

加古川を代表するB級グルメ、かつめし

加古川人が心から愛するB級グルメ『かつめし』の存在を忘れてはいけません。
かつ丼に似た食べ物とイメージされるのですが、実物は完全に別物。
かつめしを食べずして、加古川観光は成立しないと言っても過言ではないでしょう。

 

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加古川でかつめしを食べるならココ、「一勝」!
元祖と名のつく店はたくさんあるので真相は定かではありませんが、
かつめし専門店として、加古川で知らない人は一人もいません。

 

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昔ながらの面影を残すかわいらしい外観。

 

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店内はテーブル席と座敷があり、こちらも歴史を感じる造りです。

 

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メニューもほらこの通り。
まずはかつめしありきって感じで、加古川以外では考えられない並びです。

で、注文。
出てくるのが……、

 

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こちら!!
お皿に敷き詰めたご飯の上に、牛肉のかつをドカっと載せて、その上からたっぷりのデミグラスソース!
付け合わせはボイルしたキャベツが定番です。

 

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実食!!
じっくり煮込まれてコクが出たデミグラスソースの甘みと、その奥にある深みのある苦み。
しっかりと叩きのばされて柔らかくなった牛かつは見た目以上にジューシィで、肉本来の旨みをいかんなく発揮してくれます。

 

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味付けがしっかりしているからこそ、ご飯も進む!
時々キャベツで口の中を整えながら食べ進めば、最後まで飽きが来ることはありません。

 

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ものの5分程度で完食してしまいました。

かつめしはほんとに加古川随一の推しフードでして、加古川のゆるキャラも、

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そのまんまかつめしなんですよね。

かっつんとデミーちゃん。まぁくまモンとかバリィさんみたいに全国区になる日は来ないでしょう。

 一勝

  • 住所:兵庫県加古川市加古川町木村191-4
  • 営業時間:11:00~20:00
  • 定休日:月曜・第3火曜
  • 参考サイト:ぐるなび

 

明石・加古川で関西文化やご当地B級グルメを楽しもう!

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日本の時間の基準となっている明石に、国宝をはじめ見どころたっぷりの加古川。
明石焼きやかつめしといった、ここでしか味わえない絶品B級グルメも存分に楽しめます。
世界文化遺産の姫路城を有する姫路からもアクセス抜群。
関西文化を味わえる明石と加古川に、ぜひ遊びに来てみてくださいね!

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