奈良時代から知られる織物の産地、群馬の「桐生市」をご案内!【超人気ラーメン店や無料動物園も】

奈良時代から知られる織物の産地「群馬県桐生市」のおすすめ観光スポットをご案内。県内でも三本の指に入るほどの人気ラーメン店やソースカツ丼発祥の店などの名物グルメ、入場料無料の動物園などのレジャー施設を取材しました。

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SPOTをご覧のみなさん、桐生(きりゅう)ってご存知ですか。

陸上選手のほうではありませんよ。

桐生市は群馬県の市のひとつで、奈良時代から絹織物の産地として知られる非常〜〜〜に文化的な地域です。
最近ですと、15歳のコーヒー焙煎家・岩野響さんの「ホライズンラボ」の場所として有名になりました。

そんな桐生市、住みよい街としての売り出しも行なっています。もし二地域居住、田舎暮らし、第2のふるさとを探している方がいれば、本記事を参考にしてみてください。もし「アリかも?」と思ったら、おためし移住もできるみたいですよ(勝手な告知)。

桐生市お試し暮らし

©小学館クリエイティブ

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なお、桐生市は合併や分離により現在は飛び地となっているのですが、今回は東側のご紹介となります!!

実況は私、市根井(@1nei)が担当いたします。

 

桐生の中心、「本町」を散策

まずは桐生市の中部に位置する、本町(ほんちょう)の散策をしてみませんか。

歴史ある建造物が立ち並ぶ1丁目と2丁目、商店街や飲食店で人々の生活を支える3丁目〜6丁目で構成されています。

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桐生駅〜桐生天満宮まで歩けば、本町の1〜5丁目までをすべて堪能することができます。
片道2km、徒歩30分程度のちょうどいいコースを歩いてみましょう。

 

桐生駅〜末広通り

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スタート地点は桐生駅
JR両毛線とわたらせ渓谷線が乗り入れる駅で、高崎駅に繋がっているので比較的アクセスしやすい駅となっています。

本町は駅より北側にあるので、北口から出ます。

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駅前の商店街。末広通りと呼ばれており、開通は明治21年

ザ・地方の商店街という感じがしますが、ここは徐々に復活の兆しが見えてきています。

 

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完全に若者向けの雑貨屋さん「ミッシェルプラネット」があったり…(かわいいキッチン用ふきんを買いました)

 

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めっちゃオシャレな服屋さんがあったりします。

桐生は繊維や服飾に関する産業が盛んで、群馬のローカルかるたである「上毛かるた」にも
「桐生は日本の機(はた)どころ」
という句で読まれています。

そのような歴史のもと、末広通りはオシャレにプライドがあるエリアになっているんです…!

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また、ライフスタイルショップ「ペニーレイン」と併設されているカフェも超クール。コーヒーがかなり美味しいです。

ペニーレイン
住所:群馬県桐生市末広町6−29(2018年に、本町6丁目への移転が予定されています)
営業時間:11:30〜20:00
定休日:火曜日
参考サイト:食べログ

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また、歩いていると突然メガドンキホーテが現れます。

ドンキホーテではあるものの、1Fは中高年向けの服屋さんばっかり入ってます。ニーズがあるのでしょう。

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メガドンキホーテ中心には「イタリアのクレープ屋さん」という曖昧な店名のクレープ屋があります。

 

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僕は完全な甘党なので、ベリー&ベリークリーム(¥550)にしました。
店名からは想像もできないくらい美味しい生地と、甘すぎないホイップクリームが絶妙!

群馬県の桐生市のメガドンキ内にあるイタリアのクレープ屋さん。おすすめです。

イタリアのクレープ屋さん
群馬県桐生市永楽町5-10 MEGAドン・キホーテ桐生店1F
営業時間:10:00〜20:30
定休日:なし

 

本町5丁目〜4丁目

いよいよ本町に入っていきます。正直、5丁目と4丁目は特に何かがあるわけではないので、街並みを眺めながら散歩のつもりで歩きます。

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本町5丁目に入ってすぐ、コワーキングスペースのcocotomoがあります。
僕も一度利用したことがあるんですが、群馬県には作業スペースが本当に少ないので重宝します。休憩スペースとしても使えますよ!

 

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居酒屋「どん」が入っているシャインビル、なかなか特徴的な建築です。

 

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塚本酒店のフォントが可愛いです…。地方は、こういう看板を見ながら歩くと楽しいですよね。

 

本町3丁目〜2丁目

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3丁目に入りました。このあたりから、本町は少し盛り上がってきます。

 

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5丁目、4丁目には無かったゴチャ感が一気に出てきました。

 

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3丁目は特にクリニック、ペットショップ、銀行などが多く、地元民の生活を支えるエリアになっているようです。写真は桐生信用金庫(通称きりしん)です。

 

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また、このあたりは美味しい飲食店が多いのも特徴。のちにご紹介する「ほりえのやきそば」も3丁目にあります。

 

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2丁目に入ると、歴史的な建物が増えてきます。こちらは矢野園というお茶屋さんで、建造はなんと大正5年(100年以上前!)。

 

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また矢野園は醸造業も営んでいたため、蔵が隣接されています。
この蔵は有鄰館(ゆうりんかん)と呼ばれ、桐生市指定の重要文化財になっています。

 

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現在では多目的催事会場として利用されていて、講演会・展覧会・演奏会が頻繁に行われているようです。蔵で!

有鄰館
住所:群馬県桐生市本町2-6-32
開館時間:9:00〜21:00
休館日:年末年始

 

本町1丁目、桐生天満宮

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さて、1丁目に入りますと建物の古さはマックスレベルになります。
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このあたりまで来ると歩道が狭いので、注意して歩いてくださいね。車の通りもなかなか激しいです。

 

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こちらは無鄰館(むりんかん)。先ほどの有鄰館に関連する施設と思いきや、2000年につくられたクリエイターファクトリー。
アーティストや文化的事業をここから生み出そうと、アトリエなどとして開放されている施設となっています。

 

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さて、目的地の桐生天満宮に到着しました。
ここまで歩いてきた本町は、この天満宮の鳥居前を1丁目の始まりとしています。
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産業開発の守護神である天穂日命(アメノホヒノミコト)、学問・厄除けの神である菅原道真公がまつられる由緒正しい天満宮。このあたりには学校も多いため、受験シーズンはたくさんの参拝者が訪れます。

僕も、「この記事が無事に入稿できますように…」という下心にあふれた参拝をしてまいりました。

 

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さて、これにて本町散策は終了です。

本町は観光地ではなく、地元の人に愛される「生活の街」です。「ちょっとそこまで」が成り立つ文明と、ゆっくりとした時間の流れが共存していて、直感で「ここ、住めるな」とわかる街でした。

桐生天満宮
住所:群馬県桐生市天神町1丁目3

独特の食文化?桐生グルメを堪能!

ここからは、桐生市が誇る素晴らしいグルメ情報をお伝えします。桐生市は群馬県の中でもご当地グルメが多い地域で、そのすべてが美味しい!桐生に、いや、群馬に寄ったら、寄り道してでもぜひ食べていただきたいです。

群馬TOP3に入るラーメン店、「らーめん芝浜」

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まずお邪魔したのは、相生町にあるらーめん芝浜さん。毎日行列ができる人気店です。

群馬のラーメン屋ってなぜか結構な確率でTwitterをされているんですが、平均的なフォロワー数は1000未満。
そんな中、こちらの芝浜(@ramenshibahama)は5484(2018/2/27現在)。ぶっ飛んでます。

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また、なんといっても営業時間が特徴的。7:00〜13:00の営業です。

グランドメニューが提供されるのは10:00からで、それまでは朝らー定食がメイン。
僕は「枝雀」(¥900)を注文しました。

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ちなみに店内BGMは日替わりでビートルズだったりラルクだったりナムコメドレーだったりするのですが、この日はプリキュアでした。

 

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ラーメンが到着しました。トッピングは数種類のネギとチャーシュー、シンプルです。

 

IMG_7656褐色に輝く醤油スープは、鶏ベースに乾物系を感じるフレッシュな口当たり。例えるなら超うまい蕎麦の汁です。

 

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芝浜の最大のこだわりは小麦。ということで、この麺も歯ごたえ・風味ともに素晴らしいクオリティです。ハピネス!

 

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セットの本枯れ節生わさび丼も、ハートキャッチな出来。さわやかで朝にちょうどいいですね。

芝浜は13:00までの営業ですが、人気店のため12:00くらいには食材切れで閉店してしまうことが多いので注意です。また、朝定食とグランドメニューの変わり目くらいは空いている印象です。

らーめん芝浜
住所:群馬県桐生市相生町1丁目303−1
営業時間:7:00〜13:00
定休日:水曜日
参考サイト:ぐるなび

「レンガ」で食べる、のこぎり屋根フレンチトースト

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続いて、本町1丁目からほど近い場所にあるベーカリーカフェ レンガ。パン屋さんです。

 

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レトロな外観もさることながら、店内がとにかく明るくて広い!
これには理由があり、のこぎり屋根の工場跡をリフォームして作られたお店だからなんです。

のこぎり屋根というのは名前の通りノコギリの形をした工場の屋根。一度は見たことがあるのではないでしょうか?
桐生市で盛んだった織物産業において、工場内の明るさを確保するためにこのような形になったそうです。

 

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総席数は80席ほど。よほどのことがない限りは座れるんじゃないかと思います。

 

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こちらはクリームパンと、「のこぎり屋根のフレンチトースト」です。かんわい〜!

 

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フカフカというより、卵が染み込んでしっとりした生地。おやつにおすすめです!

 

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店内至るところに篠原涼子。桐生が生んだスターですからね…!

カフェ&ベーカリー レンガ
住所:群馬県桐生市東久方町1丁目1−55
営業時間:8:00〜18:00(土日祝は7:00から)
定休日:なし
参考サイト:ぐるなび

ソースカツ丼発祥の店、「志多美屋」

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黄色い外観が目を引くこちらのお店は、ソースカツ丼発祥の店といわれる志多美屋(したみや)です。

 

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駐車場は、店舗奥に見える時間貸駐車場を利用できます。会計時にサービス券をもらってください。

 

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こちらも行列ができるお店で、4組30分待ちで座ることができました。味噌汁・サラダ・お新香付きのソースカツ丼(¥900)をいただきます。

 

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大きいヒレ肉が4枚乗った贅沢な丼!サクサクっとした食感と濃いめの味付けがたまりません。

ソースカツ丼が好きな方、ぜひ桐生で元祖の味を召し上がってみてください。

志多美屋 本店
住所:群馬県桐生市浜松町1-1-1
営業時間:11:00〜14:00 17:00〜20:00
定休日:木曜日・第3金曜日
参考サイト:ぐるなび

「ほりえのやきそば」で食べる”ポテト入り焼きそば”

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本町散策のときに少しだけ触れた、ほりえのやきそば。本町3丁目です。

桐生市と、隣接する栃木県足利市のご当地グルメであるポテト入り焼きそばを食べることができます。

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フードメニューはもちろん焼きそばのみ。普通盛り300円からと、お手頃な価格です。

 

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大のポテトが添えられており、なんとも夏祭り感があるビジュアルです。ところどころ麺は短めに切られており食べやすい!

ピークの時間は提供に時間がかかるそうですが、やっぱり焼きそばは焼きたてが美味しいと思うので、お昼時の来店をおすすめします。

ほりえのやきそば
住所:群馬県桐生市本町3丁目5-9
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日・水曜日
参考サイト:ぐるなび

山菱屋

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最後にご紹介するグルメは、本町1丁目から少し北東へ進んだ場所にある山菱屋(やまびしや)

こちらでは、桐生の郷土料理のひとつ「ひもかわ」をいただくことができます。ひもかわとはうどんの一種なのですが、どのようなものかというと…写真を見ればわかります。

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メニューは至って普通のうどん屋さん、ひもかわは下段の「ひも川たぬき」「ひも川きつね」のようですが…値段が黒塗りされています。

実は、現在ではすべてのうどんメニューにプラス50円でひもかわ化することができるとのこと。

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登場しました。きつねうどん・ひもかわバージョン(500円)です。ふわっと香る出汁がたまらない。

見ていただくと分かると思いますが、ひもかわとは麺が太く薄いうどんのことなんです…!

愛知の「きしめん」や岡山の「しのうどん」といったように平打ちうどんは数あれど、ひもかわは最大サイズでしょう。

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リフトアップすると、その太さに驚きます。また、箸が透けるくらい薄い!
食感は非常につるつるしており、口の中で溶けるような食感です。

ちなみに山菱屋さんのひもかわは5センチくらいですが、「ふる川」というお店で提供されるのは10センチ以上。
ひもかわは、お店によって食べ方も異なる不思議な郷土料理なんです。

山菱屋
住所:群馬県桐生市菱町4-2398
営業時間:11:30~14:30 17:30~19:30 ※夜営業は金土日のみ
定休日:水曜日、第3火曜日
参考サイト:ぐるなび

桐生が岡遊園地・動物園

続いて、桐生市のレジャー施設「桐生が岡遊園地・動物園」に行ってみましょう。

こちらの施設は本町からほど近く、街歩きの合間や食後の散歩にも使える便利なスポットとなっています。

家族で来たい!遊園地エリア

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まずは遊園地エリアから。

桐生が岡遊園地は面積2万4000平方メートルと非常にコンパクトですが、傾斜をうまく活用して遊具を配置。
地元の人がよく訪れる、ローカル遊園地となっています。

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群馬県内の小学生などが遠足のような形で訪れることが多いため、集合写真用の踏み台も用意されています。さすが!

 

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園内はポップで明るい雰囲気。平日の昼ということでお客さんこそ少ないですが、まったりできて楽しいです。

観覧車、コーヒーカップ、サイクルモノレールなどのオーソドックスな施設はひととおりあります。

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僕は大人なので、「アドベンチャーシップ」に乗ることにしました。いわゆるバイキングです。

 

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すべての遊器具は、一律100円(大人は200円)です。

それでは、アドベンチャーシップに乗ってみましょう。いざ冒険の旅へ・・・

 

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ビュンッ・・・

 

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ビュンッ・・・

 

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プシュー・・・

遊園地エリアからは以上です。

 

デートに最適!動物園エリア

続いては、遊園地に併設されている動物園のエリアに行ってみましょう!

こちらの動物園は桐生市が直営で管理しているため、なんと入園無料。学生デートにぴったりです。

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こちらマントヒヒさん。本当にマントを身につけているようなフサフサの毛並み…!

 

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真っ黒い猿、クモザルです。尻尾を手足ようにしてポールをつかみ、ヒョイヒョイと移動します。

 

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猿山もあり、ニホンザルの軍団もいますよ。(ここまでサルばっかりですね)

 

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もちろんライオンも!意外と優しい目つき。日向ぼっこしている猫と同じ表情です。

 

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カピバラもいます!やる気が1ミリも感じられない。僕も早くこれになりたい。

 

やたら鳥が多い

一周して気づいたんですが、この動物園、なんだかやたら鳥が多いです。ここからは、桐生が岡動物園の鳥たちを一挙紹介します。

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ずっと端にいるペンギン。

 

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そういえば正面からペンギンを見たのは初めてかもしれない・・・

 

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赤やピンクのフラミンゴたち。ものすごい数が飼育されています。

 

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クジャクさん。豪華な羽根もすごいですが、頭から生えているハート型の羽もポイント。

 

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川に生息する鵜、カワウです。エメラルドグリーンの羽根色に、顔のオレンジ色が映えます。いいデザインですね。

 

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オオコノハズクです。やっぱり昼はまぶしいんでしょうか・・・

 

MVP:アミメキリン

そんな中、桐生が岡動物園で一番面白かったのはこちらです。

 

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アミメキリンの説明看板の写真です。

 

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なんかアーティスト写真っぽくないですか?チューチュートレインにも見えるし。
僕はこれを見てから30分くらい、頭の中を2匹のキリンがグルグルしてて笑いが止まりませんでした。

みなさんもぜひ、鳥が多くてキリンの写真が面白い桐生が岡動物園に遊びにきてくださいね!(無理やりなまとめ)

桐生が岡遊園地・動物園
住所:群馬県桐生市宮本町3-8-13
営業時間:9:00〜16:30
定休日:なし
参考サイト:ぐるなび

いかがでしたか

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さて、本町街歩きをメインとした桐生市散策。どうでしょうか。渋すぎますでしょうか。

僕は普段から桐生市に行くことが多いのですが、今回あらためて注目してみて住みたい感が増しました。やっぱり桐生は最高だ。

なんでもない街のようですが、歩いてみると楽しい。桐生市は移住定住に対しても積極的なので、興味のある方は第二のふるさととして検討してみてください!

それでは、市根井でした。