「志国高知 幕末維新博」開催中! 自転車旅ライターが全23会場を走って案内するぜよ【西部編】
高知の観光地といえば、坂本龍馬ゆかりの地や四万十川・仁淀川などの清流が定番スポットですが、今回の記事では高知で2年間開催中の「志国 幕末維新博」を中心にピックアップ。 しかも、自転車旅ライターの松田然が全部実際に自転車で回ってご紹介します。名物ともいえる、鰹のタタキや日本酒等のグルメももちろん網羅!今回は自転車一人旅ですが、家族、友達、デートでも絶対に楽しめること間違いなしの、旅行モデルコースになっています。旅のプランを立てるときに、是非参考にしてください。
はじめまして。自転車旅ライターの松田 もゆる( @moyulog)です。
突然ですが、みなさん歴史って好きですか?
戦国武将やお城、神社仏閣、昔から伝わる都市伝説、先祖代々の形見まで……
人によって興味のツボは違うかもしれません。
でも、今回ご紹介するのは、歴史好きはもちろん、
あまり興味のない人のツボも押せる場所です。
ということで、、
土佐は高知に来ちゅうぜよ。
なんで高知に来ているかというと……
現在、「志国高知 幕末維新博」という大規模イベントが2年間という長期にわたり開催中だからです。
しかも、高知といえば、歴史だけではありません。
美味しいお酒や料理、非日常感たっぷりの絶景、山や川や海のアウトドアレジャーなど、旅を存分に楽しめる県なのです。
これは紹介しないわけにはいきません。
目次
ところで、「志国高知 幕末維新博」って何?
高知といえば、坂本龍馬が生まれ育った地として有名ですよね。
ただ、龍馬さん人気ありすぎ!!(いや、ぼくも龍馬好きなんですが)
実は、他にも政治・経済・文学・芸術など幅広い分野で多くの偉人を輩出しているのが高知県なんです。
そして、現在。
2017年は、時代を動かした幕末の志士たちが活躍した「大政奉還」から150年。
2018年は「明治維新」から150年というタイミング。
それを記念して、2年間にわたり開催されている博覧会が「志国高知 幕末維新博」です。
で……2017年3月4日に行われた開幕セレモニーの時もぼくは高知にいまして。尾﨑正直・高知県知事が言ったこの言葉を現場で聞いていたんです。
知事 : 「高知全域の23箇所に博覧会の会場があります。でも、安心して下さい。2年間あれば回れます(笑)」
……もっと早く回りたい!(自転車で)
なぜなら、ぼくは自転車旅が好きだから。
(好きが高じて47都道府県を全て自転車で回りました)
そこで、今回は前編を高知市より西のエリア、後編は東のエリアを実際に回ってきた体験記と共にご紹介します。
決して自転車旅のススメではなく、行った場所場所での高知の観光の魅力も挟みつつ「幕末維新博」をご案内したいと思います。
今回のスタートは「四万十・足摺エリア」から
今回の旅は、高知の西の端「宿毛(すくも)」からスタート!
東京から電車で約9時間かけて到着しました。
いやぁ……遠い。
※今回は自転車を輪行袋に入れて運ぶ関係で電車旅をセレクト。飛行機を使えば都内から約6時間で着きます。どちらにせよ遠いのですが、車窓からの景色は抜群なので旅情を楽しみましょう!
宿毛に着くと、すでに夜だったので、明日からの旅に向けて体を休めよう。
とは、なりません!!
旅に必要なのは好奇心と情報収集です。
さて、突然ですが……
★ 旅を楽しくする豆知識のコーナー!
宿に着いたら受付の方に、夕食におすすめな店を教えてもらいましょう。
・美味しい地元料理が食べられる
・カウンター席がある
・名物、大将や女将さんがいる
予算の関係もあると思いますが、こういった店はその土地の情報を得やすい場なのでオススメです。
間違っても旅中は全国チェーンのお店で簡単に済まそうとは思わないこと。もちろん、素泊まりの場合なので、ホテルで夕食付きの場合は街を散策ついでに一杯でも良いかもしれません。
話を戻すと、今回ご紹介いただいたのは「蔵」さん
宿毛の地元のお酒「土佐藩」に合うのは…
やっぱり鰹のタタキ!!
沖うるめの天ぷら
アオサの天ぷらも、サクサク!
鰹の刺身は無料サービスでいただきました(全国を旅して回っていると、地元の方に親切にしていただけることがよくあります。特に高知の人は優しい気がする……)。
鰹は最初はぷりっと歯ごたえがあり、あとから甘〜く溶けていくような感触。さすが、本場の鰹はうまい!
英気を養い、次の日から高知自転車旅がスタートです。
会場その1「 宿毛市立宿毛歴史館」
どーん!
民家や神社などが多いエリアの中で、ひときわ目立つ大きな建物が「宿毛市立宿毛歴史館」です。
宿毛のキーパーソン21人の紹介がメインのようですね。
早速、中を覗いてみましょう。
内閣総理大臣・戦後復興の父とも呼ばれている「吉田 茂」さんは宿毛出身なんです。
※「幕末維新博」の会場では、ガイドの方が付いて会場を案内していただけます。(会場によっては事前に電話にて依頼が必要)
こちらは、吉田茂の実父「竹内 綱」。
借金に苦しんでいた宿毛の財政再建をたった3年で行って、街を救った英雄です。板垣退助と自由党を創立した人でもあります。
「小野義真」は三菱財閥の基礎を築いた人物。北海道で日本有数の面積を誇る「小岩井農場」の生みの親でもあります。
他にも、個性的な偉人ばかり。時間をとって、一人一人その功績を見て回るのも面白いですよ。
「宿毛市立宿毛歴史館」には21人の展示品以外にも、宿毛貝塚出土品、山内一豊領地判持、赤穂義士遺墨、宿毛機勢隊腕章など見応えある展示品がたくさんあります。
「今いるところは昔こんなんやったんやー」
城下町として栄えた江戸時代の宿毛の町並みが模型で再現されています。こういう地形図って男心をくすぐられるのでぼくは好きです。
最後にバッジを1ついただけます。あと20回来館すれば、全部ゲットできる。
ちなみに、後ろにいるガイドの前谷さんは北海道から移住して来て13年目。宿毛に恩返しがしたくてガイドをしているそう。話が面白くて付きっきりで1時間半ほど案内してもらいました。帽子に付いているバッジがかわいい。
【宿毛市立宿毛歴史館】 電話番号:0880-63-5496 住所:宿毛市中央2-7-14 営業時間:8:30~17:00(最終入館16:30) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) 料金:200円、中学生以下は100円 駐車場:有 アクセス:東宿毛駅から徒歩約10分 |
★ 旅を楽しくする豆知識のコーナー!
高知を旅して回る際は「龍馬パスポート」を忘れずにゲットしよう!
幕末維新博の会場や、観光スポット、ホテルや料理屋さんでもスタンプを集められて、素敵な商品と交換もできる。こういうスタンプラリー的なものはいくつになっても楽しいものです。
詳しくは…
URL:https://www.attaka.or.jp/ryoma-pass/
「 宿毛市立宿毛歴史館」周辺情報
大月町の道の駅で、和製グレープフルーツともいわれる河内晩柑の「バンカンゼリー」を飲みながら、次の目的地、足摺の「ジョン万次郎資料館」までのルートを検討中。
旅中はついつい食事を多く取りすぎるので、すっきり爽やかな「バンカンゼリー」はお腹にGood!
そして、このエリアの観光スポットとしておすすめなのは、何と言っても「柏島」と「足摺岬」です!
ただ、今日は雨なので立ち寄らないという選択(自転車旅は事前の予習は大切ですが、当日の天気や疲労度を考えながら臨機応変に対応していくことが多くあります)。
そのため、このエリアは以前、自転車で行った際の写真でお楽しみください。
■柏島
柏島周辺の海の魚の数は日本トップクラス!
スキューバダイビングも盛ん。コバルトブルーの海がとっても素敵な場所です。
■足摺岬
足摺岬は、四国最南端の岬。
展望台からは270度以上の視界が広がっています。ゲット、ワイルド。
でも、天気があまり良くなくても楽しめる場所といえば……
海の中しか、なくない?
と、いうことでやってきたのは、海の中を覗ける「足摺海底館」。
らせん状の階段を降りていくと……ぎょぎょ魚!
こんな風に覗けます。椅子もあるので、ゆったり泳ぐ魚をいつまでも見ていられます。
でも、餌付けタイムはすごい!
会場その2「ジョン万次郎資料館」
やってきました。「ジョン万次郎資料館」。
高知の土佐清水で生まれ、嵐で流され、アメリカ船に救出され、そのままアメリカに渡った青年の物語。いや実話。
実は、ジョン万次郎以外にも4人の仲間がいて、救出された後に彼らは安全なハワイで降りました。テキパキ働き英語も覚え始めていた万次郎だけアメリカ本土に上陸したそうです。
その後、万次郎は何を学んで日本に帰国し、どういう影響をもたらしたのか……そんなことを学べる資料館です。
外にある少年隊の像。なんかワイルド。
入口には名誉館長がいました。
風帆船模型。鎖国時代は船の大きさも制限されていたようです。
万次郎が無人島「鳥島」に遭難して、ジョン・ホーランド号に救助されました。
万次郎に影響を受けた幕末の人物達を紹介しています。
万次郎がアメリカで得た経験・知識は多くの志士たちの思想・行動に影響を与えたようですね。
【ジョン万次郎資料館】 電話番号:0880-82-3155 住所:土佐清水市養老303 営業時間:8:30~17:00 休館日:無休 料金:大人400円、小・中学生200円 駐車場:150台 アクセス:高知西南交通バス「養老」下車、徒歩約7分 |
「ジョン万次郎資料館」周辺情報
ここで足摺エリアのグルメをご紹介。
まずは、何と言っても清水サバ。個人的には生サバがすごい好きなので、食べたかったのですが、雨の日は漁に出ないようです。
生だと新鮮なうちに食べないといけないのでタイミングも必要ですが、いつでも食べられる「サバーガー」なんていかがでしょうか?
あと、これ何だがわかりますか?
名物「ペラ焼き」! お好み焼きより薄い(ペラペラ)からペラ焼き。わかりやすいし、食べやすくて美味しい!大サイズもペロッといけちゃいます。
会場その3「四万十市立郷土資料館」
さて、四万十市に来ました。
「四万十市立郷土資料館」は、2019年2月のリニューアルオープンまで「中央公民館」に移って展示を行っています。
見所は、一條家関連史料、樋口真吉関連史料、幸徳秋水関連史料、島村小彎作品、七星剣などの所蔵品でしょうか。
館内はそこまで大きくないので、ガイドさんが1つひとつ丁寧に案内してくれます。
剣から
溶岩から
土器までも!
四万十の歴史を存分に体感できる場所です。土器の発掘と接合やってみたい……
【四万十市立郷土資料館】 ※以下は中央公民館の情報です。 電話番号:0880-34-7311 住所:四万十市右山五月町8-22 営業時間:9:00~17:00 休館日:無休(12/29~1/3休) 料金:一般200円、高校生以下無料 駐車場:15台 アクセス:しまんとトロリーバス「中央公民館前」下車すぐ |
「四万十市立郷土資料館」周辺情報
四万十市では、観光案内所でレンタサイクルも行っています。
四万十川のほとりをゆったりサイクリングするのはとっても気持ちがいいですよ。
気持ちいいぃぃ!
※写真の自転車は、レンタサイクルではなく、私が今回の旅に使ったスペシャライズドの「ルーベ」です。
四万十市のグルメといえば、「中村の塩たたき」が有名です。
高知市の塩たたきとはだいぶ違い、高知市周辺の塩を振るだけのシンプルな塩たたきと違い、中村では主に、塩や酢、果汁などを効かせたタレがなじませてあります。
人気コミック「美味しんぼ」87巻「日本全国味巡り高知編」で取り上げられて一気に有名になったのだとか。
味は、一言では語れません。あえて言うなら、うまい。うますぎるー!(二言になった)
ここから「奥四万十エリア」に
奥四万十エリアは、その名の通り、四万十川の奥の地域。
山と川が多く、「四万十川」の源流や、「四国カルスト」といった壮大な景色を見ることができる場所です。
そんなこのエリアで「四国高知 幕末維新博」の企画展を行っているのは、梼原地区。
山が多い高知の中でもかなり自然が深いエリアです。
実は、坂本龍馬は、この山岳地帯を抜けて脱藩したため、龍馬ゆかりのスポットも数多くあるんですよ。
ということで、まずは梼原町にある「龍馬脱藩の道」を訪れてみましょう。
龍馬が脱藩したのは、1862年の3月25日。
実は、ぼくがこの地を取材をした日も3月25日でした。まだ肌寒い土佐の山々を龍馬は走り抜けたのでしょうか……と、当時に想いを馳せながら自転車で回りました。
ちなみに、このエリアの景色の非日常感はスゴイです。都会の人はきっと来るだけで癒されるはず。
早瀬の一本橋。
四万十川の沈下橋の原型と言われています。
モネの絵画に出てきそうな風景ですね。ここは、外国ですか? いえ、高知です。
ここはバリのウブドですか? いえ、高知です。
さて、また突然ですが…
★ 旅を楽しくする豆知識のコーナー!
旅行パンフレットに載っている絶景ポイントは、やはりこの目で見てみたいですよね。
ただ、当たり前ですが、人気の場所ほど人がたくさんいますし、なんか新鮮味もなかったりします。
自分だけのお気に入りポイントを見つける秘訣は、ずばり自分の感性を大切にすること。何気ない道沿いの景色でも、自分の心が揺れればそこは絶景ポイントです。
写真に素敵に残すには、撮影テクニックや機材の良し悪しもありますが、一番大事なのは、誰かに伝えるつもりで撮影すること。
ちなみに、ぼくが自転車旅が好きなのは、車や電車では一瞬で通り過ぎてしまうけど実は素敵な景色を見つけやすいし、そこで得られる感動を誰かに伝えたいからです。
会場その4「梼原千百年物語り」
次に着いたのは、梼原町の中心地に位置する「梼原千百年物語り」。
那須信吾の槍・免許皆伝の書、石の金庫、歴史資料、神楽で使用の日本刀などの所蔵品が展示されています。
こちらは龍馬脱藩を支えた六志士の紹介。
龍馬は高知市内から一晩で梼原まで来たそうです。
90km以上離れている場所から夜通し山を越えるなんて、すごい健脚!
クイズも何箇所か設置されています。勉強になる博物館です。
隣には、「観光交流案内所 まろうど館」があります。
観光案内を調べたり、ちょっと休憩していくにはぴったりの場所です。フリーwifiあり。
【梼原千百年物語り】 観光交流案内所 まろうど館電話番号:0889-65-1187 住所:高岡郡梼原町梼原1428-1 営業時間:10:00~17:00 (最終入館 16:30) 休館日:無休(年末年始休) 料金:大人200円 (65歳以上100円)小・中学生100円 駐車場:60台 アクセス:高陵交通バス「役場前」下車すぐ |
会場その5「吉村虎太郎邸」
龍馬より先に脱藩した人を知っていますか?
その名は「吉村虎太郎」。
天誅組を組織し、倒幕に命を燃やした虎太郎は幕末土佐四天王の一人です。
それにしても、幕末四天王って名前なんかスゴイ強そうですね。(他のメンバーは坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎です)
そして、ここ「吉村虎太郎邸」は、2015年6月に資料館を兼ねた施設として生家が復元されました。
吉村虎太郎の兜、手紙、銀の箸、血染めの肌襦袢など、当時の歴史を感じることができる史料の複製が展示されています。
虎太郎の衣装もレンタルできます(有料)。
お茶でも飲んでゆっくりしていきましょう。旬の食材を使った昼食(要予約)もいただけます。
【吉村虎太郎邸】 電話番号:0889-62-2601 住所:高岡郡津野町芳生野甲1456‐1 営業時間:9:00~16:00 休館日:無休(12/29~1/3休) 料金:無料(虎太郎御膳(有料)は3日前までに要予約) 駐車場:有 アクセス:須崎東ICから車約60分 |
虎太郎の生まれた家から近い場所に、銅像もあります。
階段を登ると……
かっこいい!!風格があります。
そして、梼原を堪能した後は、高知市内に向けて出発。
でも、その前に奥四万十エリアの玄関口である須崎で、高知名物鍋焼きラーメンを食べることを忘れないように!
「吉村虎太郎邸」周辺情報
今回立ち寄ったのは「まゆみの店」。
スープが飲みやすく、あっという間に完食。ご飯をセットで食べたくなります。ご馳走様でした!
もう1つグルメ情報。高知県には何回も行っているのですが、なかなかレアだったのが、このお酒「旬のねむり」。
宿泊した「黒潮本陣」で飲める純米吟醸酒で、高知県内最古の酒蔵をもつ「西岡酒造」で造られています。杜氏さんが直接米を作り、加熱殺菌していない大変珍しいお酒で高知市内でも飲めないそうです。
ここから「仁淀川エリア」
いよいよ高知市内に近づいて来ました。このエリアでは、「佐川町立青山文庫」と「いの町紙の博物館」があります。
でも、その前に……エリアの名前にもなっている「仁淀川」を忘れてはいけません。
下流は高知市内から30分もかからず行けて雄大な流れを見ることができますが、さらにオススメは上流域。
個人的に大好きな、高知2大渓谷と呼ばれる「中津渓谷」と「安居渓谷」です。
「中津渓谷」は、自然と人工物が融合したドラクエのダンジョンみたいな冒険感を味わえる場所です。
渓谷の中には七福神の銅像もあり、探しながら散策するのが楽しい。
水はこの透明度。癒される〜
がっ!
次に紹介する「安居渓谷」は、さらに山奥でも、個人的には東京から季節問わず何回も行ってしまうほど、グレートな日本の秘境です。
冬はこんな感じ。雪がいい感じ。
秋も……やばいでしょ!?
紅葉と水の色が素敵すぎて、文章を書くライターなのに、その良さを「やばい!」としか言えないほど、言葉を失う絶景です。
ちなみに、水の中に手を突っ込んで撮影すると……うん、ぼくは魚になりたい。
会場その6「佐川町立青山文庫」
「青山文庫」には、武市半平太関係資料、坂本龍馬書状、中岡慎太郎書、吉村虎太郎書、徳川慶喜書、勝海舟書状、西郷隆盛書、木戸孝允書状、岩倉具視書状など、幕末の有名人の資料がたくさん!!
その中でも注目したいのが、「田中光顕」による本物の幕末コレクション。
ところで、田中光顕って誰? と思われる方もいるのではないでしょうか。
この方です。
土佐勤王党や陸援隊で活躍し、維新後は宮内大臣をつとめ、95歳という長命でこの世を去りました。
その功績もさることながら、龍馬ブームの火付け役とも言われてるんです。
というのも……
明治37(1904)年2月のある晩、昭憲皇太后の夢枕に白衣の武士が立って、こんなことを言ったそうです。
「日露戦争の際、海軍のために力を尽くすから勝敗については安心していてください。」
ご存知の通り、その後日本は大国相手に勝利します。
宮内大臣だった光顕は、昭憲皇太后に龍馬の写真を送って尋ねると
「夢枕に立ったのはこの人物にまちがいない」と、おっしゃったとか。
この話が当時の新聞に取り上げられて、話題になったという流れのようです。
もちろん、田中光顕も歴史上のスゴイ方なのでガイドの方にいろいろ聞いてみてください。
【佐川町立青山文庫】 電話番号:0889-22-0348 住所:高岡郡佐川町甲1453-1 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) 12/29~1/3 料金:一般400円、中高生200円、小学生100円 駐車場:6台 アクセス:佐川駅から徒歩約6分 |
「佐川町立青山文庫」周辺情報
佐川町は、江戸時代の領主、深尾氏が持ち込んだ酒造りにより栄えたエリアです。
酒蔵の街並みを見学すると同時に、お気に入りの1品を探してみては?
高知県はフルーツトマト発祥の地とも言われています。そのジューシーなトマトをケチャップにして、たっぷりかけた上にオムライスは日高村の名物。「ひだかオムライス街道」があるので、仁淀川エリアに来たらランチにどうぞ。
会場その7「いの町紙の博物館」
「紙の博物館」のすごいところは、この建物も紙でできていること。嘘です。
紙だけってどうなんだろうと思った、数分前の自分、謝れ。
1,000年以上といわれる「土佐和紙」の歴史文化が学べる、とても面白い場所なんです。
まず、これが土佐和紙。丈夫で肌触りがなめらかなんです。
高知県だけではなく、日本の和紙業界にとって大功労者である「吉井源太」の遺品も多く展示されています。
そして、この枝木の束が、和紙の原料です。
それが、右から順にこうなります。和紙になる工程、すごい!
博物館の中には和紙のお土産屋さんもあります。トイレットペーパーを買いました。
自分で使うのはもったいないので、誰かにあげたいと思います。ほんの きもちです。
【いの町紙の博物館 】 電話番号:088-893-0886 住所:吾川郡いの町幸町110-1 営業時間:9:00~17:00 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) 12/27~1/4 料金:大人500円、小中高生100円 駐車場:50台 アクセス:伊野駅から徒歩約10分/路面電車「伊野」下車、徒歩約10分 |
前編はここまで
1日の終わりには、仁淀川のほとりで、夕日を見ながら、思いにふけるのもいいでしょう。
「今回は3泊4日で高知の半分を走りました。やっぱり、でかいなぁ……」
あと、幕末維新博の会場で紹介するのは残り16箇所ですが、今回のレポートはここまで。
次は、高知市内から東の室戸岬まで。楽しみにしていてください!
【高知自転車横断】『幕末維新博』全23会場を回って高知を味わい尽くしてきた!(東部編)
ライター:自転車旅ライター 松田 もゆる