まだAmazonで消耗してるの?コミュ障にとって自動販売機こそが最強のソリューションだと伝えたい

高知県にはレトロで珍しいタイプの自動販売機がいっぱい! うどんやトーストといった食べ物系に加え、乾電池を販売している変わり種まであり、豊富な種類の自販機が現在も稼働しています。これらの自動販売機で嬉しいのは、誰とも話さずに欲しいものが手に入るところ。コミュ障だって人見知りだって、気軽に買い物できる充実のぼっちライフが送れるのです。今回は、人間が苦手な人にこそ知ってもらいたい、レトロな自販機がたくさんある高知県の魅力をご紹介します。

こんにちは。「ありんど高知」編集長のKAI(しおちゃん)です。

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突然ですが実は僕、隠れコミュ障なんですよね。

普段人と会うときは社交的なキャラを作って頑張っていますが、できることなら誰とも会わずにチャットだけで生きていたいです。

人と会話する時も、うまく意図が伝わらないことが多いんです。この前も飲み会で「◯◯さんっていつ死ぬんですか?」って聞いたら死ぬほど怒られました。「死ぬまでにやりたいことって何ですか?」って意味で聞いたのに、なんで怒られたんでしょう?誰か教えてください。

そんなわけで、できれば人と話したくないです。声も出すのも面倒です。

てかもう生きるのがめんどくさい。

チーズ蒸しパンになりたい。

 

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そんなコミュ障な僕は普段からAmazonなどのネット通販をよく使います。

ネット通販って本当に便利ですよね。ボタンポチポチするだけで家から出なくても、商品を買うことができますし。でも、Amazonで買った時って、結局は配達員の方と会って話さないといけないじゃないですか。

いつ来るかわからない配達員との緊張の対面をドキドキしながら待つのってイヤなんですよ。多少はキレイな格好をしないといけない気がしますし。なのでネット通販はコミュ障にとっては、まだまだハードルが高いんですよ。

では、コミュ障にとっての最強のソリューションは何でしょうか?

この場を借りて、僕は「自動販売機こそはコミュ障にとって最強のソリューションである!」と宣言します。

自動販売機は誰とも一切接することなく、商品を購入できます。まさにコミュ障のために存在するような夢のマシーンじゃないですか。

コミュ障はもっと自販機の魅力に気づくべきだと思うんです。

え? 「自販機じゃジュースしか買えないじゃないか」ですって?

いいえ。熱々のご飯から日用品まで、自販機で買えるんです。嘘じゃないです。本当です。

……高知県なら、ね。

 

では、前置きが長くなりましたが、実際に高知県にある自動販売機での僕の生活を見ていきましょう。

 

 

高知が誇るラーメンのレトロ自販機!

高知駅から徒歩数分。「coin snack PLAZA」というお店にやってきました。

コミュ障の僕は、店内に他の人がいないか確認してから入店します。

 

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よし。誰もいないので入りましょう。

 

ご覧ください。これがコミュ障最強のソリューションです。

 

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そう、「coin snack PLAZA」では、ラーメンやうどんそばといった食べ物の自動販売機があるんです。

coin snack PLAZA」は、今はほとんど見ることができなくなったレトロ自動販売機が現役で働いているお店として、自販機マニアの間では有名なお店です。コミュ障的にもいいんですよ、ここ。

 

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では早速、ラーメンを注文してみましょう。

 

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まず、お金を「投入口」から入れます。

 

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そして、ランプが点いたらボタンを押すだけ。この間違いようのないシンプルなUI設計は素晴らしいですね。

ネット通販のように、買い物かごに入れてから住所や支払い方法を記入しないといけないめんどくささもありません。

 

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当然、お釣りもきっちり返ってきます。

 

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ボタンを押して注文したらあとは待つだけ。

 

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取り出し口の奥からウィーンと出てきました。

 

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まるでラーメン屋のオヤジが「あい! お待ち!」っとおわんを差し出しているようです。

 

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でてきたのは、まさしくラーメン。

 

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誰とも会わずに、一言も発することなく、できたてのアツアツラーメンを買うことができました。

住んでてよかった、高知県。

 

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お箸や薬味も自動販売機に付いています。

 

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これが自動販売機で買ったラーメン(270円)です。

ナルトやメンマ、もやしまで入っている本格派。

 

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少し薄めの醤油味のラーメンは、どことなく懐かしい味がします。

 

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1杯270円という牛丼並の安さながら、かなり量があって、これ1杯でお腹いっぱいになります。

 

 

西日本唯一のトーストサンド自販機

もしかしたら、「ラーメンやそばの自販機は見たことあるよ」って方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、「coin snack PLAZA」の目玉は、この「トーストサンド」の自動販売機です。

 

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このトーストサンドの自販機があるのは、西日本では唯一ここだけなんだそうです。

早速買ってみましょう。

購入方法は先ほどと同じ。お金を入れてボタンをポチッとな。

 

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なんと「トースト中」という文字が点滅しだしました。 この演出には思わず笑顔。一人なのに。

 

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待つこと1分ほど。取り出し口にアルミホイルに包まれたトーストサンドが出てきました。

 

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できたてのトーストサンドはアツアツすぎて端っこしか持てません。

ここで「アツっ」って言ってしまいました。今日初めて声を出しました。

 

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ホットサンドの種類は「チーズ」と「ハム」の2種類。「チーズ」の方にだけラベルが貼ってあります。

 

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アルミホイルを開けるとこんがり焼けたホットサンドが出てきました。

この焼き色。いいですね。

 

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このパンは高知市のパン屋さんがアルミホイルに包むところまで一つ一つ丁寧に作っている一品です。

断面はこんな感じにとろけるチーズが入っています。

 

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「ハム」の方はハムだけでなく、レタスまで入っている豪華さ。

 

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ハムとマヨのジャンクフード感がたまらないですね。

このホットサンドの自販機はすでに製造が終了しており、壊れた場合は自力で修理するしかないんだそうです。コミュ障にとってこれがないのは死活問題なので、できればずっと残っていて欲しいです。

【参考】自販機からアツアツトースト-とさぶし

coin snack PLAZA

  • 住所:高知市比島3丁目16‐17
  • 営業時間:午前6時〜深夜0時
  • アクセス: 高知駅から徒歩10分ほど

 

 

 高知にはハイテク機械がまだまだあるぞ!

さて、誰とも話すことなくお腹も膨れて、午後からの仕事もはかどりますね。

カチカチ

 

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カチカチカチカチ

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

あれ?

 

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あちゃー、どうやらマウスの単三電池が切れてしまったみたいです。

 

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仕方がないので電池を買いに行きましょう。

 

 

電池を買うならもちろん……

みなさん、急に電池が必要になった時ってどこで買いますか?

え?Amazonで注文しろ?

いやいや、高知はAmazonプライム会員でも届くのに2日かかるので、却下です。僕はすぐ欲しいんです。

そんなときはもちろん……

 

電池の自動販売機です。

 

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「なんで電池の自販機があるんだ」とか「高知の人ってどんだけ電池が必要なんだよ」とか言われてもわかりません。

なぜか昔から高知県須崎市の電気屋さん「YOUウメハラ」の前には電池の自動販売機があるんです。

 

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もちろん、ちゃんと買えました。

 

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急に電池が切れた時は助かりますね。

 

YOUウメハラ前自動販売機

  • 住所:高知県須崎市妙見町1-17
  • 営業時間:たぶん24時間営業
  • 備考:電池しか売っていません

 

 

ガムを買うにももちろん・・・

あー、そういえば、さっきラーメンを食べたので、ガムが食べたくなりました。

ええ、もうこの流れで僕が次行くのはどこかわかりますよね。

 

コンビニ……

ではなく、「ガムの自販機」です。

 

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だいぶ古びて見えますが、大丈夫。絶賛営業中です。

 

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もちろん、普通に買えます。

 

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大野商店前自動販売機

  • 住所:高知県須崎市吾井郷乙445-3
  • 営業時間:たぶん24時間営業
  • 備考:たまに売り切れなのか、ボタンを押してもガムが出てこないことがあります。

 

 

お酒ももちろん……

あと、ついでに今夜の晩酌のお酒も買っていこう。

そう、自販機で。

 

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お酒を買うときに、童顔でいつも年齢確認されるのってコミュ障にとっては辛いですよね。

そんな時こそ、この自販機です。

 

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普通に買えました。

 

堅田酒店前自動販売機

  • 住所:高知県須崎市吾井郷乙477-2
  • 営業時間:5〜23時
  • 備考:年齢確認のため免許証が必要

電池からお酒まで自販機で買えました。そういう目的じゃないと思うけど、むっちゃコミュ障に優しい地域です。

 

 

非対人サービスの究極系「良心市」

ここまで、「自動販売機がコミュ障の最強のソリューション」だということを訴えてきましたが、実は一つだけ自販機には欠点があるんです。

それは電気で動いていること。

そう、自販機は停電の時は使えません。

 

なので、「最強」ではあっても「究極」ではないと思います。僕が考える「コミュ障の究極のソリューション」、それは「良心市」です。

 

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良心市とは、いわゆる無人市のことで、購入者は箱に指定されたお金を入れて、商品を購入することができるシステムです。

良心市なら、電気も使っていないので、停電の時でも関係なく人と会わずに商品を買うことができます。

高知では「日曜市」や「木曜市」と言った市場文化が発達しているのですが、そう言った対人の市場はちょっと苦手という方も良心市がおすすめです。

【関連】【地元民オススメの高知観光】定番観光地から名物グルメまで、高知を楽しみ尽くす観光ルートをご紹介!

 

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高知県内にはこのような良心市が点在していて、車で走っていると、ちょくちょく見つけることができます。

中には、こんな感じのぶっきらぼうに作られた良心市も。

 

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良心市は人と接しなくてよい点だけでなく、旬の採れたてのものを格安で買える点もうれしい。

 

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これはこんなに入って100円でした。安い。

 

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良心市では、野菜だけでなく漬物やちょっとしたお惣菜が売られていることもあるので、そういう良心市を見つけるとちょっと得した気分になります。

 

良心市

  • 住所:高知県内各地
  • 営業時間:明るいうち
  • 備考:旧道や農家の前によく発生します

 

 

おわりに

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今日も1日誰とも話さずに終わりました。

自販機の魅力は十分伝わったでしょうか?

自動販売機って誰とも話さなくて良いし、人目を気にしなくて良いし、すぐ手に入るし、本当にコミュ障にとっては最高の非対人ツールなんですよ。全国にもっとコミュ障のためにユニークな自動販売機が増えて欲しいです。

現代では、テクノロジーの力で数々の非対人ツールが作られていますが、高知では30年以上前から同じことを実現しているって、実はすごいことなんじゃないかと思っています。高知っていいところですよね、コミュ障的に考えても。

高知に来られた際は気が向いたらぜひ、この非対人ツール(レトロ)を体験していってください。

 

あと、誰か友達になってください。

 

おわり。