秋をしっとり楽しむ!老神温泉と片品・川場のおすすめ観光スポットをご紹介
群馬県沼田市にある老神温泉の周辺には観光スポットがたくさん。吹割の滝や川場村の道の駅「川場田園プラザ」。群馬の日本酒を堪能できる酒蔵・譽國光や、片品村での観光もおすすめ。沼田ICの近くにある原田農園でのりんご狩りなども。
こんにちは、群馬県でライターをしている市根井(いちねい)と申します。
厳しい暑さも気づけば終わっていて、いくぶんか過ごしやすい気候になってきました。
夜風が涼しくなると「あ〜あ、1年中こういう日ならいいのに」って思っちゃいますよね。
そして、これからやってくるのは平成最後の秋。この言葉だけで少し感傷的になってしまいそうです。
「夏」という1年のピークが終わってしまって、あとは平成が終わるのを待つだけ……みたいな感覚になる。
夏はもう終わってしまったけど、せめて平成最後の秋に忘れ物をしないように、季節を堪能したい。
ここは、群馬県沼田市の老神(おいがみ)温泉。
このあたりは自然に抱かれていて、温泉街に沿って流れる片品川の音だけが聞こえる空間。しっとりと穏やかに秋を過ごすことができます。
沼田市や周辺の川場村・片品村には、温泉、豊かに実った野菜や果実、自然を楽しむためのアクティビティ、そして人々の文化があります。
夏に手をふり、冬を迎え入れるまでのこの季節。
関東イチ地味な群馬県、中でも渋めチョイスの「沼田市」を中心とした秋満喫コース。
暑くも寒くもないこの季節を使って、英気を養ってみてはいかがでしょうか。
目次
神同士の戦いによって生まれた伝説の温泉「老神温泉」
群馬の中でもマイナーなほうに分類される、沼田市の老神(おいがみ)という温泉郷。
のちほどご紹介する「吹割の滝」から流れてくる片品川の清水に沿って旅館が立ち並びます。
温泉街の中にはコンビニがなく、遅くまで飲める場所も少ない。非常にコンパクトで静かな場所です。
また老神には住宅も多く、人が住む場所でもあります。
決して派手ではないけれど、文化とともに出来上がった深みのある温泉を楽しむことができます。
ヘビ vs ムカデ
温泉は(実際のところ)火山活動や地熱によって生まれます。
たとえば群馬を代表する草津温泉は白根山の火山ガスからできているし、伊香保温泉は榛名山の噴火が始まり……といったように、源泉の湧出に関する記述は「事実」が書かれていることが一般的です。
しかし老神温泉の場合、発祥を調べると「伝説」の話がわんさか出てきます。それは以下のようなもの。
湯の歴史は古く、その昔、赤城山の神(ヘビ)と日光男体山の神(ムカデ)が戦った時、弓で射られた赤城山の神が赤城山山麓に矢を突き刺すとたちまちお湯が沸いてきたのが始まりとか。赤城山の神がそのお湯に傷を浸すとたちまち治り、男体山の神を追うことができたことから「追い神」と呼ばれるようになり、それが「老神」になったと伝えられている。
まさかの神同士のバトル(バトル・オブ・ゴッド)から生まれた温泉なのでした。
温泉をつくったのはヘビのほうの神、ということで、老神には蛇のみこしが祀られています。
これは老神で毎年5月に行われる「大蛇まつり」でエッサエッサと運ばれるのですが、左の白蛇は子供みこし(10m)、真ん中の帽子ちゃんが若衆みこし(25m)。毎年担ぎ出されるのはこの2匹です。
右の大蛇みこしは12年に一度(蛇年のとき)200人がかりで担ぐらしく、全長は108m。
「最も長い祭り用の蛇」としてギネス世界記録に認定されています。
ちなみに前回は2013年だったので、次回は2025年。忘れないように!
蛇みこしの場所:老神温泉旅館組合
住所:群馬県沼田市利根町老神607-1
http://www.oigami.net/
源泉かけ流し!旅館「金龍園」で贅沢な温泉三昧
そんな伝説の老神温泉にはたくさんの旅館があるわけですが、今回宿泊するのはこちらの金龍園(きんりゅうえん)。
建物は古いですが内装はリニューアルされており、すみずみまで掃除された畳の上を進んで部屋へと向かいます。
和室10畳、広縁付きのお部屋に素泊まりするプランは4,800円(税抜)。
この金額で、金龍園のお風呂をぞんぶんに楽しむことができます。
窓からは老神渓谷が一望できて、仕事で消耗していた心が落ち着きますね……。
金龍園のお風呂は「混浴の露天風呂」「混浴の内風呂」「女性専用の内風呂」「貸切露天風呂」に分かれています。
こちらは混浴露天風呂。迫るように山が見え、霧のかかる美しい景色を楽しむことができます。
「葉っぱさんも、虫さんも、気持ちがいいから温泉に入ってしまいます。」
それなら仕方ないです。
混浴内風呂。熱めのお湯とぬるめのお湯の2種類があります。
ちなみに老神温泉はアルカリ性単純温泉と硫黄単純温泉があるのですが、ここ金龍園では両方の源泉を引いています。
以上ふたつの混浴温泉については、他のお客さんがいる場合は脱衣所にある湯浴みを着て入りましょう!
こちらは女性専用の内風呂。吹割の滝のタイル絵が貼られ、銭湯のような雰囲気があります。
またこれらのお風呂には日帰り入浴も可能で、料金は平日500円、週末1080円となっています。
そして最後に、この美しい貸切露天風呂。浴室からはヒノキの香り、お湯はほんのりと硫黄の香りがして心地よいです。
群馬には草津温泉や万座温泉といった強烈な硫黄温泉がありますが、老神温泉のお湯は刺激が少ないため肌の弱い方にもおすすめできます。
なお貸切露天は他のお客さんと被らない時間帯で30分間利用できます。約1,000円の追加料金がかかりますが、間違いなく入る価値はありますね。
金龍園
住所:群馬県沼田市利根町老神592
宿泊料金:素泊まり4,000円〜 朝食、夕食つき7,500円〜
日帰り入浴:平日500円、週末1,080円
貸切露天風呂の利用は別途1,080円かかります。
公式HP:http://kinryuen.com/
参考サイト:Yahoo!トラベル・じゃらん
素泊まりの場合はここで夕食!東明館・ぎょうざの満洲
今回、金龍館には素泊まりで宿泊したのですが、それには理由があります。
ここ源泉かけ流しの湯宿 東明館の館内食堂、ぎょうざの満洲で夕食を食べるため。
老神には食事をできる場所が少なく、夜になると温泉街はほとんど真っ暗になります。
そんな中ほぼ唯一、旅館やホテル以外で夕食を食べられる場所がこちらなのです。
中華をメインとしたメニューが用意されており、中でも餃子は格別。スナックのような感覚で何皿でもいけます。
1皿237円と、値段も超お手頃なのが嬉しいです。
もちろん生ビール(453円)も。
こういう静かな温泉地でコレが飲めるなんて、最高以外の何でもないですね。
その他、レモンサワーや紹興酒なども用意されていますよ。
シメは満州ラーメン(453円)。
とくべつ変わったところのない一般的な醤油ラーメンですが、値段も安く、温泉地ということを考えれば「正解」です。
東明館
群馬県沼田市利根町大楊1519-2
日帰り入浴:12:00〜20:00 大人600円 子供400円
「ぎょうざの満洲」営業時間:11:30〜21:00
HP:http://www.mansyu.co.jp/oigami/toumeikan.html
参考サイト:ぐるなび
地球の割れ目。吹割の滝(ふきわれのたき)
老神温泉を訪れるなら、まず訪れたいのが沼田市が誇る巨大な滝壺、吹割の滝(ふきわれのたき)です。
まずはここに来ないと沼田観光は始まりません。
関越自動車道の沼田インターを降り、日本ロマンチック街道(国道120号線)をまっすぐ進むと現れる観光地。
駐車場は無料のところと有料のところ(だいたい500円)があります。
週末は混雑しているので、無料駐車場はほとんど空いていないかもしれません。
なんだか強烈なエモみを感じる道を進みながら、滝を目指して階段を降りていきます。
川が見えてきました。このまま狭い遊歩道を奥へ奥へ進んでいくと……
なんだかすごい大きさの滝が現れました。
これこそが、群馬県に伝わる「上毛かるた」に「滝は吹割片品渓谷」と読み札にもなっている吹割の滝です。
この滝は約900万年前の噴火によって形成された地形で、東洋のナイアガラという別名が付いているほど(正直これは言いすぎだと思う)。
近くで見ると、その迫力に圧倒されます。なんだか体が吸い込まれそうだ……
右側でバンザイしているのが僕です。見えますか?
滝壺までの道は狭く、滑りやすくなっている場所もあります。訪れる際は十分に気をつけてくださいね。
吹割の滝
住所:群馬県沼田市利根町追貝
駐車場:無料、有料ともにあり
沼田産りんご100%!アップルパイとコーヒーで一休み
吹割の滝の目の前にあるドライブイン伽羅苑(きゃらえん)ではお土産が購入できるうえ、食事をいただくこともできます。
ひとまず、ここでお昼前のおやつを食べていきましょう。
こちら、沼田産のりんごを100%使用した手作りアップルパイとコーヒーのセット(500円)です。
サクサクの生地とジューシーなりんごのマッチングは、もはや結婚。口の中でカントリーダンスを踊っています……
地味にコーヒーも美味しくて、ちょうどいい苦味が手拍子のようにダンスを引き立てます(挽きたてだけに)。
……
吹割の滝 伽羅苑住所:群馬県沼田市利根町追貝976
駐車場:無料、乗用車100台あり
営業時間:8:30〜17:00
https://www.fukiware-kyaraen.com/
「川場田園プラザ」でバラエティ豊かなランチ
沼田の壮大な自然を堪能したら、いったん日本ロマンチック街道を沼田インター方面に戻って川場村方面へ。ここ川場田園プラザでランチを食べることにしましょう。
こちらの施設は「遊べる・食べられる道の駅」として有名で、過去にSPOTでも紹介されています。
↓
【日本一にも選ばれた道の駅「川場田園プラザ」で24時間過ごしてみる】
https://travel.spot-app.jp/gunma_kawaba-denenplaza_yano/
ひとたび振り向けばこの景色。
川場田園プラザは武尊山(ほたかやま)の山麓に位置しており、視界は緑でいっぱいです。
観光案内所やレストラン、野菜の直売所、パン屋などの様々な店舗で構成されています。
物産センター等で購入できるビールは、田園プラザ内のビール工房でつくられたもの。
ヴァイツェン、IPA、エール、ピルスナーの4種類あるので、飲み比べてみるのも楽しいです。
それでは、そんな川場田園プラザのお店をいくつか巡ってみましょう。
「ミート工房」の山賊焼は肉厚エロうま!
こちらは、僕が川場田園プラザに来るたびに立ち寄っているミート工房です。
ここで食べられる「ライブの山賊焼」は、本場ドイツで修行した職人が手作りしたハム、ソーセイジを目の前で焼いたもの。ちなみに「ソーセイジ」という表記は、このお店のこだわりです。
壺に入っている自家製のマスタード(結構辛い)を付け合わせて、さっそくいただきます。
ハムは肉厚、ソーセイジはエロうま。辛味のものもハーブのものもあって、楽しい美味しさです。
そして、なんとこのボリュームで500円なんですよ……。
平日だとすぐに食べることができますが、週末は混雑していて行列ができます。
空きっ腹が悲鳴を上げますが、ほんとうに美味しいので並んででも食べていただきたい。
お店の奥には売店もあり、美味しいハムとソーセイジ、そしてピクルス等の食品をお土産として購入することができます。
ミート工房
・山賊焼コーナー
平日 AM10:30~PM3:30
土日祝 AM10:00~PM4:30
・売店
平日 AM10:00~PM4:00
土日祝 AM9:30~PM5:00
・定休日:なし
公式サイト:http://www.kawaba-meet.jp/
参考サイト:食べログ
パンひとつひとつへのこだわり。「田園プラザベーカリー」
川場田園プラザには、「田園プラザベーカリー」という大きなパン屋があります。
天気がいい日には、ここでパンを買ってテラス席で食べるのも一興。
天然酵母を使ったバゲット、黒糖の食パン、フランス産発酵バターのクロワッサン……種類が多いので悩んでしまいます。
お店のページを見ると、それぞれのパンへのこだわりが分かります。
ひとつも手を抜かない、川場の素材を使ったおいしいパンを召し上がってみてください。
田園プラザベーカリー
平日 AM9:00~PM5:00
土日祝 AM9:00~PM5:00
・定休日:水曜日
HP:https://www.denenplaza.co.jp/service/bakery/
参考サイト:ぐるなび
「そば処虚空蔵」で川場のそばをいただく
本格的にランチが食べたい気分になったら、レストランに入りましょう。
今回僕が行ったのは、川場の水と大地から生まれたそばをいただける「そば処虚空蔵(こくぞう)」です。
この日は暑かったので、冷たい汁でさっぱりと食べられるなめこおろしそば(870円)を注文。
口に含むと、丁寧に手打ちされたそばの風味を感じます。
一番のオススメは十割そば(1,500円)なのですが、こちらは数量限定。
平日でも混むお店なのでなかなかにレアですが、並ぶ価値はありますよ。
そば処 虚空蔵
平日 AM11:00~PM3:00
土日祝 AM11:00~PM4:00
・定休日:木曜日
HP:https://www.denenplaza.co.jp/service/kokuzo/
参考サイト:ぐるなび
酒蔵・譽國光で群馬の日本酒を堪能する
川場田園プラザから北方向に4分ほど車を走らせると現れるここ酒蔵・譽國光(ほまれこっこう)は、群馬が誇る日本酒メーカーである土田酒造の蔵。
日本酒をはじめとするお酒の購入、蔵の見学、そしてお酒の試飲ができる場所です。
こちらがメインの建物。僕は最近日本酒にハマっているので、こういう所はたまらない…!
入るとすぐにスタッフの方が案内してくれます。
試飲コーナーで自慢のお酒をグイグイ飲む
奥のカウンターは試飲コーナーになっており、「運転されない方はぜひ飲んでいってください!」とすすめられます。
スタッフさんが取り出したるは土田酒造自慢の地酒たち。
左から誉国光 白ラベル純米、誉国光 金ラベル特別純米、CRAFT13 純米吟醸山廃、土田 麹九割九分。
面白いのは一番右の土田 麹九割九分。
通常、日本酒をつくるときに使う麹米は2〜3割くらいなのですが、こちらはその名の通り麹を99%使い込んだ一本です。
濃厚でフルーティーな甘さが特徴的で、その口当たりはまるでワインのよう。「こんな日本酒があるんだ!」と感動してしまいます。
美味しくて面白いお酒たちを購入
そして土田酒造が一押ししている新商品も案内されていました。
その名も「土田 菩提酛 ✕ 山廃酛 純米吟醸」。
このお酒の特徴を詳しく説明すると長くなってしまうのですが、簡単に言うと「伝統的な製造方法でつくられた日本酒で、自然に生息する乳酸菌と酵母を使ったお酒」です。
現代の一般的な日本酒は「酒造りに必要な微生物を人間が入れることがある」のに対し、こちらは「蔵に棲み着いている微生物だけを使う」。
すると、予想外の味変化が楽しめる複雑性の高〜いお酒になるのです。
お酒は好きだけど日本酒はあんまり……という方には、こちらの「誉国光 柚子酒 日本酒仕込み」が非常にオススメです。
風味は確かに日本酒感があるのですが、味は柚子ジュースそのもの。
オンザロックすらもったいないので、冷蔵庫でキンキンに冷やしてストレートで飲みたくなってしまいます。
誰かの20歳の誕生日に贈りたい一本です。
酒蔵 譽國光
住所:群馬県利根郡川場村川場湯原2691
見学:無料
定休日:なし
時間:9:30〜17:00
https://www.homare.biz/index.html
自然をたっぷり味わえる片品村
老神温泉の北方面にある片品村も、秋を楽しむのに適したエリアです。
片品村は1889年に生まれて以来いちども合併が行われていない、超オリジナルな村。
尾瀬に隣しており、ウィンタースポーツなどの観光資源が豊富なため、決して廃れることのない「強い村」です。
村役場と隣接している観光協会は道の駅にもなっており、写真のようにおしゃれなレストランも併設されています。
今回の観光は、この片品で自然をたっぷり味わってから終わることにしましょう。
白根魚苑
群馬県はいわゆる「海なし県」ですが、綺麗な川が多いため水遊び系のアクティビティは豊富。
今日はその中のひとつ、釣り堀で遊んでみましょう。
ここ白根魚苑は、ご覧の通り雄大な自然環境を活かしてニジマスやヤマメなどを養殖しています。
釣りを楽しめるほか、学生団体を対象に「焼き杉」や「草木染め」の体験学習を実施している地元の自然体験施設というわけですね。
通常は入苑料(320円)と釣り堀料金(ニジマスの場合1,900円)を支払う必要があるのですが、夏休みシーズン(7月20日~8月31日)を除く平日に限ればセット料金(1,860円)で釣りを楽しむことができます。
僕は釣りの経験ゼロですが、もらえる練りエサの量が多いためそのうち釣れます。
慣れてくるとコツが掴めてきて、どんどん楽しくなってくる。
ニジマスが800gを超えると追加料金が発生しますが、それまでに4〜5匹くらいは確実に釣り上げられます。
釣った後はもちろん、焼いてもらって食べる。醍醐味ですね。
ちなみに白根魚苑、ピークの時期は1日数千本のニジマスが焼かれるのだとか。
焼き上がるまでに10分くらいかかるので、白根魚苑の広い敷地内を散歩して待ちます。
炭火で焼いたからか、自分で釣ったからか、自然に囲まれているからかは分かりませんが、やはりうまい。
家族連れで訪れたら間違いなく楽しいスポットだと思います。
奥日光ファミリーランド 白根魚苑
住所:群馬県利根郡片品村大字東小川4653−16
営業期間:4月下旬~11月中旬 (営業期間中は無休)
営業時間:9:00~17:00
公式サイト:https://www.shiranegyoen.com/
片品には「とうもろこし街道」というエリアがある
白根魚苑を後にしたら、帰り道の沼田方面へ。
村の中心を通っている日本ロマンチック街道(国道120号線)には、地元の農産物直売所が集まるエリアがあります。
そのうち一部は「とうもろこし街道」という名前がついており、ほとんどの直売所で焼きとうもろこしをいただくことができます。
30軒を超える数が立ち並び、どこにするか悩んでしまうのですが、僕が決めたのは満点いっぷくやというところ。
店横の駐車スペースに車を停め、焼きとうもろこし(300円)を注文。
醤油ダレの香ばしい匂いがたまらない……早く食べたい……
焼き上がるまで、店内で待つこともできます。
おでんの鍋に趣しか感じない。
5分ほどで到着、焼きとうもろこし。ベスト!な焼き加減です。
直売所なので、もちろん「自分ち」で採れたとうもろこしを使用。シャキシャキで甘辛く、食べるのをやめられない。
軒先には秋を告げるハナナスが下げられ、眼福極まります。
ここに来てよかった………
とうもろこし街道
住所:群馬県利根郡片品村東小川(国道120号線沿い)
沼田IC目の前!原田農園でりんご狩り
さて、こちらが最後に紹介するスポットです。
帰り道、沼田ICの手前にある原田農園でフルーツ狩りを楽しんでいきましょう。
原田農園は群馬県民からすればお馴染みのフルーツ狩りスポット。
僕も子供のころに家族で行った記憶があります。
秋ということで、りんご狩りとぶどう狩りが行われていましたが、今回はりんごを選択。
原田農園は広く、フルーツの品種まで選べるのが面白いところです。
また、受付をするこの大きな建物はレストランになっていて、1階ではお土産も販売されています。
受付を済ませたら裏口から出て、畑道を進みます。
りんご畑は道路を挟んで反対側。とにかく広い……!
スタッフに案内され、りんご畑に到着。
時間は30分、食べるぶんだけ狩り放題。それで料金は500円です。安すぎない?
りんごの品種は、「つがる」という青森生まれのもの。皮の色が薄めですが、酸味が少なく食べやすい甘さがあるりんごです。
僕はりんご大好きマンなので、これが食べ放題なんて幸せすぎる……。
りんごは専用の器械で皮が剥かれ、一口サイズに切ってもらえます。
つまり、もいで・たべて・もいで・たべてを延々と往復するのです。楽しいと美味しいの連鎖。
原田農園
住所:群馬県沼田市横塚町1294
営業時間:9:00〜16:00(りんご狩りの場合)
料金:入園食べ放題540円 入園食べ放題+小かごもぎ取り1,620円(予約のみ)
http://www.harada-nouen.com/
群馬県北部で、しっとり秋を楽しもう
というわけで、沼田市を中心にいくつかのスポットを紹介してまいりました。
老神温泉は群馬県民からしても選択肢に挙がりづらい温泉地ですし、「沼田に行くくらいなら、みなかみに行く」という人も多いでしょう。
確かに自然の大きさとか派手なレジャーとか温泉の多さとかで比較したら、みなかみの圧勝です(というか、その比較において群馬県内でみなかみに勝てる場所はありません)。
しかし、まさに老神温泉の「蛇」にまつわる伝説がそうですが、どんな土地にも必ず「ここにしかないもの」があります。
だから、今回の記事で沼田の良さに気づいてくれた人がいれば、それでいいのだと思います。
もしも興味が湧いたら、ぜひ沼田・片品・川場に遊びに来てくださいね。