サウナで暮らしたことがあるタカヤマ（@takayamasauna）です。このたび、とんでもないサウナスポットが出来たという情報を入手しました。

バン！

ババン！

バババン！

この綺麗な水、すべて水風呂なんだそうです！サウナで暮らして以来、数えきれないほどの水風呂に入ってきましたが、ここまで美しい水風呂ははじめてかもしれません……。

こちらは大分県豊後大野市にある稲積水中鍾乳洞という鍾乳洞に出来た水風呂。

「この水風呂、いったいどれほどととのってしまうのか」

実際に確かめるため、鍾乳洞水風呂のある大分県まで足を運んでみました。

いざ稲積水中鍾乳洞へ

鍾乳洞水風呂へのアクセスは大分空港からレンタカーで1時間半ほど。

山間にあるところなので、この辺から既に水が美しい……。さっそく水風呂として飛び込みたいところですが、グッとこらえて先に進みます。

こちらの施設をご紹介してくれるのは、取締役支配人の青松さん。苗字だけでなく、ネクタイまでブルーで揃える徹底ぶり。鍾乳洞へのただならぬ思いを感じてしまう…！

こちらの鍾乳洞、水風呂として入れると聞いたのですが本当ですか？

本当です。実は鍾乳洞の水中に潜れるということで、2年前より一般開放をしております。具体的には、潜水ダイビングの資格が取得できるということで、ダイバー界では知られている場所なんですよ。

うわ、本当にダイビングのスーツが置いてある！でもダイビングはまだわかりますけど、サウナの水風呂として入れるというのは前代未聞ですよね？

去年、川サウナというものをはじめて体験したんですが「もしかしてうちの鍾乳洞を水風呂として使うのもありなのでは……？」と川でととのっている最中に閃きまして。

かつて熊本・阿蘇山の噴火によって水中鍾乳洞が生まれたのですが、およそ数万年の歴史がある水風呂は世界中探してもここにしかないだろうということで、その事実に気付いてからは、いてもたってもいられませんでした。

なるほど、いちサウナ好きとして血が騒いでしまったのですね。しかし支配人の血が騒いでしまうほどの、とてつもないスケールの水風呂がどれほどのものなのかが気になる……！

お話はこれぐらいにして、世界初かもしれない水風呂をさっそく体験してみましょうか！

テントサウナで暖まる

水風呂に入る前に、鍾乳洞併設のサウナでしっかり身体を暖めます。

取材に同行してくれた大学生が、今流行りのテントサウナを青松さんとともに体験！

テントサウナの室内。そしてなにやら見慣れぬ赤いうちわ。これはいったい…？

まずはほうじ茶香るアロマ水を、ストーンにジュワっとかけます。

すると青松さん、さきほどの赤いうちわを手に取ると…

ブワッ…！室内に対流した強烈な熱波が、身体に降り注ぎます。

するとみるみるうちに学生くんが汗まみれに…！ニヤリと笑う青松さん、

赤いうちわを手に取ると赤鬼化していると感じたのは、きっと気のせいだと思う…

「さてお待ちかねの水風呂へ参りましょう！」赤鬼から戻った青松さんに案内され、

鍾乳洞の入り口へたどり着きます。うだるような熱さ、早く水風呂に飛び込みたい…！

衝撃の鍾乳洞水風呂をレポート

世界初かもしれない……

前代未聞の水風呂……

いよいよ…

初体験！！

ドボン！

・・・

・・・

「宇宙です……」

 

そう言い残し、学生くんはしばらく出てこなかった。

率直な感想をまとめてみた

その後、なんとか学生くんの身体を地上へ呼び戻すことに成功し……

いつもより深くととのっている彼に、鍾乳洞水風呂の感想を聞いてみました。

「いやー、ちょっと想像を超えている水風呂でしたね」「水温は体感15℃ぐらいで長く入っていられる感じなんですが」

「いつもは身体が冷えてきて出たいってなるんですけど、この水風呂はむしろ出たくないというか」

「透明度がすごいんですよ、ただ水を眺めたくて、気付いたら宇宙にいるっていう」

結局、意識が宇宙に飛んでしまうようです。完全にどうかしている。

学生くんの感想に加えて、筆者が個人的に感じた感想をまとめると

・川の水に比べて水流がない分、水質の良さや肌触りをじっくり楽しめる
・水深が0.5m～3mまで高低差があるため、様々な姿勢で水風呂を楽しめる
・鍾乳石の景色を楽しみながら入水できるため、非日常を感じられる
・鍾乳洞内は季節問わず一定の温度に保たれているため、外気浴に適している
・水滴が滴り落ちる以外、一切の音がしない静寂の空間がたまらない

鍾乳洞水風呂がより深くととのいやすいのは、これら要因があるからではないかと思いました。いやぁしかし、これはたしかに、世界でもそうそう巡り合えない水風呂かもしれません！

※水風呂に長く浸かっていると血圧が下がり失神を起こす可能性があるため、長時間の入水は控えるようにしてください。また、水深の深い箇所への入水に関してはスタッフの指示の上、入水を行うようにお願いいたします。

おすすめカフェ

鍾乳洞から車で15分～20分ほど。「カフェ パラム」というお店に足を運びます。

木のぬくもり香るような、小屋風の素朴な外観です。

屋内の他に、川を見渡せるデッキ席もあります！眺望抜群、外気浴が気持ち良い……。

メニューはコチラ。下に書いてあるロウリュカレーがふと気になりました。

※ロウリュ：サウナストーンにアロマ水をかける行為

なんと！鉄板の具とカレースープが別々で運ばれてきます。

鉄板にカレーをかけると……

ジュワァァァァァァ！！

本当にまるでロウリュのよう。ロウリュ体験が、カフェでも楽しむことができます。サウナ好きにはたまらない体験ですね……！

しかしおかわり体験は、まだ終わりません。デッキの先にあるこちらの小屋。

遠目からも明らかに見てわかる「Sauna」の文字…！なんということでしょう。

鍾乳洞でととのいすぎて、筆者がどうかしてしまったのでしょうか。

こちら、カフェで食事をすると入浴無料のサウナだそうです。太っ腹すぎる……！

テントサウナとランチのあとにまたロウリュ。いよいよ頭の中が混乱してきた…。

そんな中でふと、筆者にある考えが頭に浮かんできました。

これまで大分は別府や湯布院など、温泉地の印象が強かったけれども、これからはサウナを目的に大分を訪れる機会が増えるかもしれない…！

大分県の新たな可能性を、サウナを通して垣間みたように思います。

「稲積水中鍾乳洞」や「カフェ パラム」がある豊後大野市では、以下のような取り組みもはじまっているようです。サウナ好きにはたまらないスポットばかりなので、ぜひチェックしてみてください！

おんせん県いいサウナ研究所
公式サイト：https://iisaunalab.com/

稲積水中鍾乳洞
住所：大分県豊後大野市三重町大字中津留300番地
営業時間：15:00-17:00
料金：2人以上～ ¥3,500 (2h)
稲積水中鍾乳洞のみ 大人:¥1,300 中/高/大学生:¥1,000 4歳-小学生:¥700
電話番号：0974-26-2468
公式サイト：https://iisaunalab.com/inazumi

カフェパラム
住所：大分県豊後大野市清川町 三玉1699-2
営業時間：11:00-18:00 ※水曜定休、その他不定休あり
料金：カフェパラムで食事した方はサウナ無料 ※要予約
電話番号：090-4340-2906
公式サイト：https://iisaunalab.com/tuulituuli