国技館がある街、東京「両国」の観光地を現地からご紹介!
相撲で有名な国技館がある「両国」は、実は東京らしい観光地がたくさんある場所なのです。東京の歴史が分かる江戸東京博物館や、新設されたすみだ北斎美術館等、歴史が好きな人におすすめしたいスポットが盛りだくさん。今回の記事では、そんな両国の様子を現地からお届けいたします。東京に旅行に訪れる際には、是非立ち寄ってみてください。
日本一観光客が訪れている街、「東京」をSPOT編集部が改めてご紹介。
今回は、昨今の「相撲ブーム」でも話題の街「両国」をフォーカスいたします。
国技館のイメージが強い両国ですが、その他にも様々な観光スポットが点在していることをご存知でしょうか。
訪れる際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
とりあえず行ってみよう、国技館
両国の顔とも言える「国技館」は、大相撲の興行をメインで行う施設。
ここでは年3回(1月・5月・9月)、大相撲の「本場所」が開かれます。
開催中は、たくさんの人でいっぱい!
当日分の入場チケットを買うには、朝7時前から並ばないと買えないんだとか……(ブームの影響も鑑み、もっと早く並んだ方が良いかもしれません)
ちなみに「両国国技館」は通称であって、正式名称ではないんだそう。
なお地下には巨大な焼鳥工場があり、ここで作られる焼き鳥は絶品とのこと(一回は食べてみたい……)
↓国技館の中はこうなっています↓
たとえチケットを買うことが出来なくても、駅から近いので入り口まで行ってみるのがオススメです。
力士が自然に歩いていることもあり、「ああ、ここは相撲の街なんだな」という雰囲気がビシビシ伝わってきますよ。
国技館 住所:東京都墨田区横網1丁目3番28号 電話:03-3623-5111
歴史を振り返って楽しもう。江戸東京博物館
「江戸東京博物館」は、江戸から東京までの歴史と文化をふりかえり、未来の都市と生活を考える博物館。
この特徴的な建物は「高床式の倉」をイメージし作られたんだとか。
常設展は、徳川家康が江戸幕府を興してから約400年間を中心に、江戸から東京への文化の移り変わりを多数の展示品と共に紹介しています。
個人的に注目して欲しいのが、館内にいくつもある当時の街並みを再現したジオラマ。
下の写真は江戸時代のものなのですが、備え付けられている双眼鏡で覗いてみると、実際にその街にいるような感覚で楽しむことが出来ちゃいます!
なんの話をしているのかな? なんて想像を掻き立てられちゃいますね。
その他にも、江戸時代の庶民がどのように暮らしていたのかを垣間見ることが出来たり……
実際に江戸時代の文化に触れてみて、当時の街の雰囲気を味わってみたり……
「江戸ではどのように商業がなりたっていたのだろう……」
なんて想像を膨らましながら、歩くことが出来ちゃいます!(館内はとても広い)
ちなみにこのジオラマは……
双眼鏡を使えば、このように見えます!(ずっと見てられるヤツです)
館内は「江戸」の文化と「東京」の文化の2つに分かれており、東京側に行くとまた異なる雰囲気になっています。
当時の自転車や人力車に乗ったり……
当時最先端だった車の前で記念撮影が出来たり……
明治〜大正時代のポスターや流行したアイテムなんかも見ることができます!
また、これは戦時中の服。
甚平を着て過ごしていたことが多かったようです。
これは当時(1970年代)の家の中を再現したもの。
「ザ・おばあちゃん家」って感じがします。(テーブルの雰囲気が◎)
ついこの前の話なのに、「Windows 95」や「ルーズソックス」など、90年代が異様に懐かしい……
そして、当時の給食を再現したものも飾られています。
これは、1960年代の学校給食なのですが……
1970年代から2000年代までを比べてみると、その進化が一目瞭然!
(1980年代から、牛乳が瓶からパックになったの…?僕が育った足立区は90年代もまだビンだったけど… )
江戸東京博物館 住所:東京都墨田区横網1-4-1 電話:03-3626-9974 開館時間:9:30~17:30 (土曜日は9:30~19:30・入館は閉館の30分前まで) 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
常設展観覧料(企画展観覧料を含む) 一般:600円 大学生・専門学校生:480円 高校生・中学生(都外)・65歳以上:300円 中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童:無料
ちゃんこ鍋からスイーツまで。両国グルメを楽しもう
両国といえば、「相撲」。
相撲で思い浮かぶ食べものといえば、「ちゃんこ鍋」ですよね!
ということで、両国駅周辺には「ちゃんこ鍋」のお店がたくさん!
ランチ時だと比較的安めの価格で提供されているので、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。
とはいえ、そんな「ちゃんこ鍋」のイメージが強い両国ですが、実は絶品スイーツを出しているお店があることをご存知でしょうか。
そのお店とは……
国技館から歩いて2分ほどの場所にある、「國技堂」です!
なんとあのテレビドラマ「孤独のグルメ」にて井ノ頭五郎さんが訪れた場所でもあります!
五朗さんが食べたのは、『だんごセット』でしたが…
今回はこのお店の名物の一つである「おせんべアイスのせクリームあんみつ」をご紹介。
一見、見た目は普通の「クリームあんみつ」なのですが、実は乗っかっているアイスに秘密があります。
なんとアイスの中に、「砕いたおせんべい」が入っているのです。
甘〜いアイスの中に、塩味のおせんべいのザクザクの食感がマッチング!
これぞ、日本の絶品スイーツって呼びたいほどの美味しさでした。(和×和って珍しいですよね)
國技堂 (コクギドウ) 住所:東京都墨田区両国2-17-3 電話番号:03-3631-3856 営業時間:10:00~20:00 定休日:不定休 参考サイト:ぐるなび
両国の新名所「すみだ北斎美術館」に行ってみよう
両国駅から少し歩いた一角に、4階建ての不思議な建物が2016年11月22日にオープンしたことをご存知でしょうか。
この不思議な建物は「すみだ北斎美術館」。
ここでは、世界的に有名な葛飾北斎(1760-1849)の作品の数々を実際に見ることができるのです。
建物を設計したのは、世界的に有名な建築家の妹島和世さん。
(下町に突如この建物が現れるので、衝撃を受けること間違いありません)
常設展の展示室は、黒い壁に囲まれたシックな空間。
北斎の肉筆画や版画のレプリカを、生涯のさまざまなエピソードとともに辿ることができます。
作品を制作する北斎と娘の阿栄(おえい)のろう人形があったり……
図工の授業で習ったことがあるであろう、北斎の有名な『富嶽三十六景』などの作品を見たりすることができます。
江戸東京博物館から歩いてほど近い場所にあるので、セットで訪れてみてはいかがでしょうか。
すみだ北斎美術館 住所:東京都墨田区亀沢2-7-2 営業時間:9:00~17:30(入館は閉館の30分前まで) 休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始12月26日~1月1日 観覧料金 常設展 一般:400円(団体320円) 高校生、大学生、専門学校生、65歳以上:300円(団体240円)
水上バスに乗って、普段と違う東京の街を見に行こう
国技館の向かいから見える、この看板。
一体なんだろうと覗いてみると……
東京水辺ラインの「両国発着場」でした!
ここ両国は、浅草やお台場に水上でバスで回ることができる「東京水辺ライン」の始発駅。
この水上バスに乗れば、浅草からレインボーブリッジをくぐり、お台場に行くことができるのです!
(両国→お台場は約1時間で到着)
普段見ることが出来ない「東京の街」を見ることができる水上バス。
恋人とのデートや友人との遊びにマンネリを感じたら、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
電車と交差するなんていう「レアな体験」も出来ちゃうかも!
住所:東京都墨田区横網1丁目先 電話番号:03-5608-8869 営業時間:9:00~17:00 定休日・休業日:月曜日運休(祝日の場合は翌日) 時刻表や運行料金など詳細はHPよりご覧下さい。
2016年11月に新オープン!「‐両国‐ 江戸NOREN」とは?
新しくオープンした「‐両国‐ 江戸NOREN」は、両国駅に隣接する江戸の町屋を意識した商業施設。
なんと館内には、日本相撲協会監修の土俵が設置されています!
両国国技館の同じサイズの本格的なセットということもあって、相撲ファンはぜったいにテンションが上がるはず!
また、味・素材・料理人にこだわった12の和食店が軒を連ねていて、“粋な江戸の食文化を楽しむ”ことが出来ちゃいます!
もちろん入場は無料です!
時期によって「土俵開き」などのイベントも開かれるそうなので、両国駅に降りた際にはぜひ行ってみてはいかがでしょう。
-両国- 江戸NOREN 住所:東京都墨田区横網1丁目3-20 営業時間:10:00~23:30 ※店舗により異なる。 定休日:1月1日・2日、 施設点検日(不定)
両国の街を探索してみよう
人情、風情、美味が揃った両国の街。
目的地を決めずに歩いても、様々なスポットにめぐり合うことが出来ちゃいます。
例えばこの「旧安田庭園」。
国技館に隣接しているのですが、なんと無料で入園が可能!
園内はとてもきれいに整備されており、これぞ「癒し空間」と呼ぶべきスペースです。
また、駅の反対側にある「横綱横丁」。
いかにも両国らしい名前の通りですが、ちゃんこ鍋から餃子の名店まで、たくさんの飲食店が軒を連ねています。
夜は、ここでご飯を食べてもいいかも?
国技館が面する「国技館通り」には、歴代の力士の手形が飾られています。
写真は若乃花と曙。やっぱり大きいですね!
北斎通りにある両国湯屋「江戸遊」は、お風呂好きが、好きずき入る両国銭湯スパ。
東京見物で疲れた身体を癒してみてはいかがでしょうか。
もし終電を逃した際も、ここで素泊まりもできるんだそう。
両国に行ってみたくなりましたか?
歴史を感じるスポットから、つい最近オープンした新施設まで、たくさんの観光地がある両国駅周辺。
もちろん、本場所シーズン以外も楽しめる場所ばかり! ぜひ観光の参考にしてみてくださいね!
(おわり)
SPOT編集部