金沢から30分!山代温泉(加賀温泉郷)はのんびり夫婦旅にオススメ

加賀温泉郷の山代温泉は、金沢から約30分。こじんまりと落ち着いた温泉街の原風景を楽しみながら、夫婦やカップルでのんびりと過ごすのにぴったりな温泉地です。そんな山代温泉で押さえておきたい温泉や食べ歩き、観光地などの見どころを、旅行大好き夫婦がレポートします!


こんにちは。山岡ソースケ・リホです。
ブログ「ユリイカ・ユリイカ」を運営をしながら月一旅行をする温泉大好き夫婦が今回選んだの温泉地は…

加賀温泉郷・山代温泉!

北陸旅行と言えば金沢。温泉と言えば能登。
が有名ではありますが、金沢から特急列車で30分の加賀温泉郷・山代温泉には……

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情緒ある温泉街に……

 

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絶品の食べ歩き……

 

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日本を代表するお宿など……
数々の魅力的なスポットがあるのです!

今回は夫婦やカップルでのんびり温泉を楽しむのに最適な、加賀温泉郷・山代温泉の隠れた名所をご紹介します。

ここがすごいぞ加賀温泉郷・山代温泉

北陸随一の温泉地として、全国にも広く知られる加賀温泉郷。山代、山中、片山津をメインの構成とする加賀温泉郷の中でも、規模が最も大きく、また歴史も最も古いと言われているのがこの山代温泉。
今からおよそ1300年前、日本初の大僧正になった行基が開湯した、なんて逸話も残っているんです。

明治時代には多くの文化人に愛され、芸術家の北大路魯山人、詩人の与謝野晶子などが有名。かの戦国武将、明智光秀も訪れたことがあるとか。

平均64.3℃という熱めの温泉は、飲んでも浴びても体に聞くと言われ、無色透明でサラサラした肌触りが特徴。身体を芯から温めてくれるので、北陸の厳しい寒さも楽々乗り切ることができるでしょう!

金沢からサンダーバードで約30分!加賀温泉郷・山代温泉へのアクセス

東京からのアクセスは、まず北陸新幹線で金沢まで。時間は約2時間30分、運賃は14,100円です。
そして金沢からサンダーバードに乗り継いで、加賀温泉駅へ行きましょう。

時間は約30分、運賃は1,200円。近い! 加賀温泉郷からはバスで山代温泉へ。約10分で到着です。
路線バスだと運賃250円ですが、山代温泉の旅館に宿泊する場合は、旅館が無料のシャトルバスで迎えにきてくれますよ。

 

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こちらが北陸新幹線。ブルーにゴールドのラインがかっこいい!

 

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えんじ色の座席が落ち着いた雰囲気の車内。頭に当たる枕を自分好みの位置に調節できるので、座り心地も快適です。

 

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金沢駅についたらサンダーバードに乗り換えましょう。
乗り換えの時間に数時間余裕を持たせれば、山代温泉に行く前に金沢観光もできちゃいますよ。

 

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名前がいいよね、サンダーバード。

 

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車内は2席ずつの4列シート。足下も広々としていてゆったりと座れます。

30分後…

 

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加賀温泉駅に到着!

 

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レディ・ガガ…じゃなくて、レディ・カガのポスターがお出迎え。

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駅を出てすぐにバスターミナルがあるので、こちらで山代温泉行きのバスに乗れば到着です!

さて、ここからは隠れた名湯山代温泉の魅力を「温泉編」「旅館編」「観光編」「食べ歩き編」の4つに分けてくまなくご紹介しますよ!

温泉編

まずは私、山岡ソースケから、山代温泉の魅力をご紹介させてください!

今から1300年前に開湯され、数々の文人墨客に愛された山代温泉。
北陸随一のいで湯の街として栄えたこの山代温泉の湯は無色透明でやわらか。
入ればじんわりと全身が温まり、北陸の厳しい寒さに負けない活力を与えてくれます。

まずは、山代温泉を代表する、2つの公衆浴場をご紹介していきましょう。

明治時代の景観を復元!山代温泉の象徴的公衆浴場「古総湯」

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1300年の歴史を誇る山代温泉は、この「古総湯」を中心として、旅館や商店が立ち並ぶ「湯の曲輪(ゆのがわ)」という街並み形態が今も残されています。

 

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派手ではないが落ち着きがあり、情緒あふれる外観。
浴室には洗い場等はなく、まさに入浴のためだけに作られた当時の趣が体験できる貴重な施設。

 

提供元:KAGA旅・まちネット

写真提供:KAGA旅・まちネット

壁や床にはご当地名物、九谷焼のタイルが復元され、ステンドグラスが美しい。

 

2階にある休憩所 提供元:KAGA旅・まちネット

2階にある休憩所 写真提供:KAGA旅・まちネット

入浴後は2階にある休憩所で夕涼み、なんてのもオツですね。山代温泉街を一望できます。
まさに日本の温泉地の原風景、タイムスリップをしたような感覚で楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 

 古総湯

  • 住所:加賀市山代温泉18の128番地
  • 営業時間:6:00〜22:00
  • 料金:大人500円、中人(6際以上12歳未満)200円、小人(3歳以上6歳未満)100円、3歳未満無料
  • 定休日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
  • URL:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399

山代温泉第二の公衆浴場「総湯」は設備も充実で安心の使い心地

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古総湯と同じく、山代温泉の代名詞となっているのがこの「総湯」

 

総湯外観 提供元:KAGA旅・まちネット

総湯外観 写真提供:KAGA旅・まちネット

老舗旅館であった「旧吉野家旅館」の門を活用し、歴史と風情を持ち合わせた素敵な浴場。

 

浴室 提供元:KAGA旅・まちネット

浴室 写真提供:KAGA旅・まちネット

古総湯と同じく、九谷焼のタイルを使った内装で、洗い場なども完備。

 

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隣には食事もできる休憩所が併設されており、熱いお湯で心地よい疲れをまとった身体を休めることもできます。
のんびりと、時間が経つのがゆっくりに感じるぐらい、やさしい雰囲気に包まれますよ。

 総湯

  • 住所:加賀市山代温泉万松園通2番地1
  • 営業時間:6:00〜22:00
  • 料金:大人440円、中人(6際以上12歳未満)130円、小人(3歳以上6歳未満)50円、3歳未満無料
  • 定休日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
  • URL:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399

旅館編

温泉旅行の醍醐味と言えば、趣向を凝らした「お宿」の存在。
山代温泉は規模の大きな温泉街ではないので、観光地や食事処が多いわけではありません。

だからこそホテルで過ごす時間はとても大切。

旅館ランキングでもたびたび上位にランクインするような名旅館もあり、どこに宿泊するか毎回迷ってしまいそうなものですが、ここでは山岡夫婦がおすすめする温泉宿を3つ、ご紹介します。

一泊で3つの趣の異なる大浴場が楽しめる「ゆのくに天祥」

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2018年の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」でも第14位に選ばれるなど、山代温泉を代表する旅館とも言えるのがこの「ゆのくに天祥」。山代温泉街の端に、その堂々たる居を構えます。

 

写真提供:石川県観光連盟

写真提供:石川県観光連盟

いわゆる昔ながらの大型温泉宿で、吹き抜けのある大きなロビーとお土産屋さんやゲームコーナーといった娯楽施設も揃う、大人も子供も楽しめるホテルです。

 

写真提供:石川県観光連盟

写真提供:石川県観光連盟

一番の魅力が大浴場。
趣の違う3つの大浴場に入ることができるのは山代温泉でもここだけ。
夜も朝も、温泉に入るので大忙し!になってしまうかもしれませんね。

 ゆのくに天祥

細やかなおもてなしと露天風呂付客室が魅力の「瑠璃光」

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先ほど紹介したゆのくに天祥と同じく、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」では第16位に選ばられた大型温泉宿。
24時間入浴できる足湯や大浴場に、夜食処など、過ごしやすさを重視した設備が揃います。

 

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ゆのくに天祥の隣に位置し、こちらもかなりの大型旅館。ちなみに今回私たちはこちらに宿泊させて頂きました。

 

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ロビーではコスプレアイテムの無料貸し出しが行われており、旅行の楽しい気分をさらに盛り上げてくれましたよ。

 

写真提供:石川県観光連盟

写真提供:石川県観光連盟

大浴場はかなり広く、内湯と露天風呂、それぞれ100人は入れるかといった迫力です。

 

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この旅館最大の魅力は露天風呂付客室。
大浴場ももちろん素敵ですが、誰にも邪魔されず、好きな時間にのんびりと…。
最高に贅沢な時間が過ごせますよ。

 瑠璃光

山代温泉街へのアクセスも抜群!シックな趣が自慢の「葉渡莉(はとり)」

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瑠璃光の姉妹店であり、また違った魅力を持っているのがこの「葉渡莉(はとり)」
山代温泉街の中ほどに位置し、総湯や古総湯へのアクセスも抜群!他のホテルとは違い、派手さはないもののシックで落ち着きがあり、大人のお宿といった雰囲気。

 

写真提供:石川県観光連盟

写真提供:石川県観光連盟

大浴場は木をベースにした造りで、心も体も落ち着きそう。

 

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湯上りのおもてなしとして、無料で冷菓を頂けるサービスもあります。

その他にも、毎晩、加賀一向一揆太鼓のショーが行われ、歴史や文化を肌で感じることができるでしょう。

 葉渡莉(はとり)

とにかく魅力的なホテル・旅館がたくさんあって、もう一度泊まりたい半分、新しいところも見てみたい半分で、心が苦しくなりそうです。何度行っても最高の体験ができるお宿ばかりですよ!

ではここからは妻に解説役をバトンタッチ!

観光編

はい! ここからは妻の山岡リホがお届けします。
山代温泉は小さな温泉町なので、見どころも小さな範囲にぎゅっと詰まっているんですよ。
中でもここだけはおさえておくべき見どころを4つ、ご紹介します!

レトロな街並がかわいい「はづちを楽堂」

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山代温泉の中心、総湯の近くに位置する「はづちを楽堂」。
金沢にある東茶屋町のようなレトロな街並がとってもかわいらしいスポットなんです。

 

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中にある「丹塗り屋」には、お土産にもぴったりな加賀の名産品がいっぱい。

 

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漆の食器や、

 

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九谷焼のカップ。

 

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漆塗りのゴム鉄砲もありました。カッコイイ!

 

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私たちは、山代温泉にゆかりの深いヤタガラスのお面をお土産に買いました。

 はづちを楽堂

 

ハイセンスな九谷焼が美しい「べんがらや」

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ギャラリーとカフェが併設された「べんがらや」。
クラシカルな格子窓が目印のこのお店は、旅館「葉渡莉」のはす向かいにあります。

 

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ギャラリーには、絶妙な色使いがハイセンスで心トキメク器がいっぱい!

 

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遊び心のある絵がステキな九谷焼もありますよ。

 

加賀パフェ 提供元:KAGA旅・まちネット

加賀パフェ 写真提供:KAGA旅・まちネット

併設のカフェでは、旬の加賀野菜をたっぷり使用した「加賀パフェ」がいただけます。
なんともフォトジェニック!
山代温泉の名物である加賀パフェは、お店によってそれぞれ特徴が違って色々な味と見た目を楽しめるそう。
夫婦やカップルで分け合いながら、色々なお店のパフェを楽しむのもいいですね。

 べんがらや

  • 住所:石川県加賀市山代温泉温泉通り59
  • 営業時間:10:00〜17:30
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は営業、翌木曜日定休)
  • 公式HP:http://www.bengara-ya.jp/
  • 参考サイト:ぐるなび

 

北大路魯山人の別荘「いろは草庵」

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書道や陶芸を愛した芸術家・北大路魯山人の別荘が山代温泉にあり、現在は一般に公開されている隠れ家的スポットです。

 

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季節によって表情を変えるお庭は風情にあふれ、魯山人の見た景色に思いをはせることができますよ。

 

仕事部屋 写真提供:石川県観光連盟

仕事部屋 写真提供:石川県観光連盟

館内では刻字看板を彫るために使用していた仕事部屋も見学できます。

 

お庭 写真提供:石川県観光連盟

お庭 写真提供:石川県観光連盟

お庭をゆったり眺めることもでき、癒されること間違いなしです。

魯山人寓居跡 いろは草庵

  • 住所:石川県加賀市山代温泉18-5
  • 料金:大人500円、75歳以上250円、高校生以下無料
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
  • URL:http://kagashi-ss.co.jp/irohasouan/iroha_home/

 

手作りの器に癒されるギャラリー「撫山窯」

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古総湯の目の前にある器のギャラリー「撫山窯」。
作家さん手作りの陶器と磁器が展示、販売されています。

 

店内 提供元:KAGA旅・まちネット

店内 写真提供:KAGA旅・まちネット

あたたかみのある作品は、見ているだけでもほっこりします。
ゆっくりとした時間を過ごしながら、お気に入りの作品を探してみてはいかがでしょうか?

 撫山窯

  • 住所:石川県加賀市山代温泉湯の曲輪18-50
  • 営業時間:9:00〜18:00
  • 定休日:不定休

 

食べ歩き編

山代温泉は、お得な「やましろ食べ歩きクーポン」が販売されているくらい魅力的な食べ歩きスポットが満載。
山岡夫婦がオススメする、山代温泉ならではの食べ歩き店を4つ、厳選してご紹介します!

 

まるでプリン!? 温玉ソフトが新感覚の「山代温泉 総湯売店」

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総湯の売店でひときわ目を引くのがこののれん。
温泉たまご付きソフトクリーム、ですと……? 全く味が想像できん!これは食べなあかん!

 

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注文して出てきたのが、こちら。
うん、確かにソフトクリームに温泉たまごが乗っている。それだけでなく、醤油もしっかりとかけられている。ほう……。

 

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よく混ぜろということだったので、グルグルと。黄身もしっかり混ぜ込んでいきます。

 

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お、おう……。

 

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見た目には何とも言えない感じになっちゃいましたが、さて、お味の方は……?

 

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う、うまい! 予想以上にめっちゃ美味しいです!
温泉たまごがソフトクリームにからまることで、まろやかさがマシマシに。
黄身のコクも相まって、奥行きのある味に大変身。
で、醤油がカラメルソースみたいな風味になるんですね。
たまごのコクもあり、プリンのような味わい。いい意味で予想を裏切られました。オススメです。

山代温泉 総湯売店

  • 住所:石川県加賀市山代温泉万松園通り2-1
  • 営業時間:7:00〜20:00
  • 定休日:無休
  • 参考サイト:ぐるなび

 

山代温泉名物! なめらかな食感が幸せな「ゆせん玉子本舗」

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山代温泉名物の「ゆせん玉子」。いわゆる温泉たまごですね。

 

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白身はぷるぷる、黄身はなめらか。
どこか温泉の風味を感じられる気がします。お出汁とよく合って、安定のおいしさです!

ゆせん玉子本舗

  • 住所:石川県加賀市山代温泉21区2-109
  • 営業時間:〜15:00
  • 定休日:日曜日

 

程よい甘さの白あんがつまった温泉まんじゅうが絶品の「丸福」

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地元の和菓子屋さん、「丸福」。
ここでは温泉街の定番、温泉まんじゅうをいただきましょう。

 

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丸福の温泉まんじゅうは、珍しい白あん仕立て。
この白あんが上品な甘さでもの凄く美味しい!
皮はフワフワで、幸せな気分に浸れること間違いなしです。

丸福

  • 住所:石川県加賀市山代温泉温泉通り48
  • 営業時間:7:00〜20:00
  • 定休日:不定休
  • 参考サイト:食べログ

 

地元で愛されるお惣菜屋さんの串かつ「げんき屋」

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甘いものだけでなく、おかず系も食べたいな〜という時は「げんき屋」に伺いましょう。

 

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新鮮な食材が揃う地元で愛されるこじんまりとした商店で、なんだかホッとしますね。

 

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お店の奥にはお惣菜コーナーが。揚げ物がどれも安くて美味しそう!

 

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今回は串かつをセレクト。
しっとりとした玉ねぎと柔らかい豚肉がジューシーでたまりません。
ソースをつけなくてもしっかりと味が染みていて、ぺろりと食べられちゃいます。

げんき屋

  • 住所:石川県加賀市山代温泉温泉通り45
  • 営業時間:8:30〜20:30
  • 定休日:日曜日
  • 参考サイト:ぐるなび

加賀温泉郷・山代温泉で、ゆったりとしたひと時を過ごしませんか?

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金沢から約30分でアクセスも良いので、金沢観光とセットで宿泊するのにもぴったりな加賀温泉郷・山代温泉。
こじんまりとした温泉街には見どころがギュッと凝縮されており、街を流れる時間もどこかゆっくりとしています。

今回の山岡夫婦の旅は、交通費、宿泊費、食費込みで1人あたり53,000円。
露天風呂付きのお部屋に泊まる、ちょっとリッチな贅沢旅です。

お気に入りの旅館にレトロな温泉街で、ただひたすらにのんびりと心と身体を癒す旅。
そんなちょっと大人な山代温泉旅を、ぜひお試しあれ!

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