紅葉の名所、京都「高雄」観光【京都在住カメラマン 愛謝】
京都在住のカメラマンがおススメ!京都駅からたったの1時間で行ける紅葉の名所、高雄!高雄山、槙尾山、栂尾山の通称三尾と呼ばれる3つの山を巡りますが、一日で巡れるほどの山なので心配不要。ハイキングしながら紅葉狩り、寺の参拝、疲れを忘れるおいしいグルメが主な魅力です。京都には他にもたくさんの名所がありますが、ぜひ高雄も候補に入れてみてください。
こんにちは! 京都在住のカメラマン、愛謝(アイシェ)です。(ブログ:地球散歩の旅)
京都の紅葉の季節に関しては
近年、11月中旬から12月中旬がピークと、やや遅めにズレて来ており、
これからはまさにシーズン真っ只中に入るところ!
前回は嵐山を紹介いたしましたが、今回おすすめしたいのは
京都駅から、たった1時間の場所で、山全体が色鮮やかに変身する紅葉の名所・高雄!
山と言っても軽いハイキング程度で
高雄(尾)山(たかおさん)、槙尾山(まきおさん)、栂尾山(とがのおさん)という
通称「三尾(さんび)」と呼ばれる3つの山をたった一日で巡れてしまいます。
それでは「高雄散歩の旅~一日満喫・紅葉編~」スタート!
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目次
京都駅から高雄への移動方法・アクセス方法について
旅のはじめは京都駅から。
高雄へのアクセス方法はタクシーかバスの2つです。
- タクシー:JR「京都駅」から40分(5000円程度)
- JRバス:JR「京都駅」から約1時間(520円)往復800円フリー乗車券がオススメ!
(時刻表「京都駅~栂ノ尾/周山」をご覧ください。)
※紅葉シーズンは臨時便がでます。それでも朝はかなりの行列が予想されます。
満員状態で発車し、山道を立ったまま1時間になります!
時間には余裕を持っておこしください。
高雄が一番美しくなる秋の紅葉シーズンは朝から京都駅前のバス停は行列。
通常は1時間に2本ほどですが、秋は臨時便も出ています。
それでも人気の高い高雄行きのバスは超満員。
混んだまま約一時間ほど山道を走るため、
座って行きたいかたは時間に余裕を持って京都駅に早めに行きましょう!
高雄行のバスでは、二条城、石庭の龍安寺、遅咲きの御室桜で有名な御室仁和寺という
3つの世界遺産の前を通過します(立命館大学経由の場合)。
高雄 たかお
バス停「山城高雄」に到着したら目の前のもみぢ家と山本食堂の間にある階段を降りて行くと、
そこからは辺り一面が黄色一色に染まった大きな紅葉のトンネル!
道の両脇には子供たちが作った灯篭や
高雄名物の紅葉の天ぷらを揚げているお店やお団子屋さん。
ゆるやかな長い階段の先には美しい渓谷。
夏は川床も行われ、ゲンジボタルが舞う清滝川(きよたきがわ)が姿を現します。
長い階段の次はゆるーい上り坂。
ゆるさでじわじわと疲れが出てくるころ、大きな赤い和傘に毛氈をひいたお茶屋さんも見えてくる。
一休みしようかな…。
でも今食べたらお昼時間はどうしよう。
お茶屋さんから立ち上る湯気が誘ってきますが、
結局、「まず1軒くらいはお参りしてから休もう!」と歩みを進めることに。
しかし京都駅から、たった一時間でこんなに豊かな自然の中に来られるなんて-。
今しか見ることの出来ない大きな紅葉の続く道を堪能しながら歩を進めていきます。
高雄山 神護寺 たかおさん じんごじ
長い階段とゆるい坂道の最後は、天まで続くような階段の参道。
「うわー……また階段…。」と思う反面、目の前に現れた山門が高雄の最初のゴール。
「よし、この階段で最後…!」という気持ちがわいてきます。
先ほどまでは辺り一面、黄色の紅葉でしたが、
神護寺では赤の紅葉が見事な姿を見せてくれます。
境内の中も非常に広く、また本堂まで大きな階段があります。
朝、京都駅を出発して神護寺に参拝した頃には、もう昼食の時間…。という感じです。
(バス停から神護寺までは徒歩20分ほどですが、紅葉を見ていると結構、あっという間に時間が過ぎている)
11月は高雄もみじのライトアップも行われます。
神護寺のライトアップもありますが、他のお寺では行われません。
神護寺は最初か最後に訪れることをオススメいたします。
神護寺
交通:JRバス「山城高雄」下車 徒歩20分
住所:京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
TEL:075-861-1769
拝観時間:9:00~16:00
URL:弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山 神護寺
拝観料:500円
高雄茶屋
神護寺の参拝が終わったら
参道沿いのお茶屋さんでお昼ご飯に最適な「高雄茶屋」へ。
自家製の釜あげ京うどんをいただけるお茶屋さんです。
アップダウンのある坂道、赤い和傘の下で温かな山菜うどん。
寒さと疲れた体に染みいる…。(´Д⊂ヽ
すぐ隣の「硯石亭」では、湯豆腐、名物「もみじ餅」もいただけます。
もう少し頑張れそうな方は清滝川沿いにある、
アツアツの瓦の上に乗った茶そばをつゆにつけて食べる
ちょっと変わった「瓦そば 松右衛門」まで歩いていってみてください。
14時半のラストオーダーには間に合うように移動してくださいね。
高雄茶屋
交通:JRバス「山城高雄」下車
住所:京都市右京区梅ケ畑高雄町
TEL:075-872-3810
営業時間:9:00~17:00 不定休 (10月~12月上旬は無休)
URL:高雄保勝会
槇尾山 西明寺 さいみょうじ
最初に紹介した「高雄 神護寺」と
「槇尾 西明寺(まきお さいみょうじ)」
「栂尾 高山寺(とがのお こうざんじ)」は
高雄の三尾(さんび)とも呼ばれ、紅葉の名所として有名です。
せっかく高雄に来たらこの3箇所は参拝して行きたい!
ということで、次に紹介するのは西明寺。
清滝川沿いを栗や団子の出店を見ながらゆるゆると歩いてくると西明寺に到着します。
神護寺はアップダウンのある道でしたが、
こちらの西明寺は入口付近の階段を頑張れば、すぐ境内に到着できます。
西明寺はこの三尾の山の真ん中にあり、
本堂に靴を脱いであがってお抹茶をいただき、ほっと一息つけることができます。
(お抹茶…客殿にて10月末から11月末限定600円)
紅葉を愛でながらの至福の一服。
境内は10分から20分ほどで巡れる大きさです。
御朱印をいただいたら、次に参りましょう。
西明寺
交通:JRバス「槇ノ尾/高雄」下車
住所:京都市右京区梅ヶ畑槇ノ尾町1
TEL:075-861-1770
拝観時間:9~17;00
URL:高雄保勝会
拝観料:500円
世界遺産 栂尾山 高山寺 こうざんじ
鳥獣人物戯画と宇治茶の元になる日本最古の茶園の碑がある世界遺産・高山寺。
紅葉のじゅうたんがお出迎えしてくれます。
高山寺は山の中を巡るような造りになっており、
仏足石や金堂へは大きな階段を上ったり下りたりして参拝していきます。
御朱印は鳥獣戯画を置いてある建物「石水院」の入口でいただけます。
石水院は山門での入山料と別の有料拝観ですが、石水院に入らずに御朱印だけのお願いも可能です。
参拝時間は最低30分、できれば1時間は見ておきたい場所です。
高山寺
交通:JRバス「栂ノ尾」下車
住所:京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
TEL:075-861-4204
拝観時間:8:30~17:00
URL:世界遺産 栂尾山 高山寺
拝観料:無料 ※紅葉時期のみ入山料500円 石水院600円
高雄のオススメのめぐりかた まとめ
高雄は3つの山のお寺を巡る紅葉めぐり。
バスで高雄に到着した後は、ずっと徒歩移動になります。
それぞれのお寺へは約30分ほどで到着、境内では1時間ほどの滞在時間を見ておくといいでしょう。
女子の皆さん、高雄へはヒールのついた靴で来るとかなりしんどいです!
神護寺への参道のかなり手前で「あとどのくらいかな…」と、ひーひー言っている方も見かけます。
京都で山ガールデビュー!と、軽いハイキングのような気持で用意してきましょう。
また高雄へ車で来る方は(道が混んだり、駐車場の確保も大変なのでバスをオススメいたしますが)
嵐山高雄パークウェイでも紅葉が楽しめます。
もののけ姫の名前の由来の地、志明院へも車ですと便利です。
(志妙院のある雲ケ畑への「もくもくバス」は、今回のルートから外れている北大路駅前から一日二便しかない)
高雄の奥は北山杉の産地。
国の天然記念物・久重桜で有名な常照皇寺や
帰りにいのししラーメン・キャプテンでの一杯もお忘れなく!
いかがでしたか?
高雄の紅葉を一足先に
京都在住カメラマン・愛謝(アイシェ)が「高雄散歩の旅~紅葉編~」をお届けいたしました。
今日もまた素晴らしい一日を。
それでは京都散歩の旅でお逢いいたしましょう。