体験型知育デジタルテーマパーク「リトルプラネット」の魅力とは?取材してきた

リトルプラネットの魅力をご紹介!2018年7月にオープンした、ららぽーと新三郷の常設パークを取材してきました。夢中で遊んだ経験が子どもの創造力や探究心を育む、刺激的で楽しい施設です。

リトルプラネット ららぽーと新三郷は2018年7月にオープンした体験型知育デジタルテーマパーク。最近新しいアトラクションも追加されてパワーアップしています。

とは言え子どもは最新テクノロジーというだけで喜ぶとは限りません。そこで「リトルプラネットは本当に子供が遊べる場所なのか」を確認してきました。

先に結論を言ってしまいますが、そこは子どもの“夢中”に出会うことができる素敵な空間でした。

リトルプラネットへの入り方

JR武蔵野線、新三郷駅に直結のショッピングモール、ららぽーと新三郷2階がリトルプラネットへの入り口。目印はヘルメットをかぶったモグラ(モグ—)です。

通りかかった子どもが中をのぞいています。気になるよね。

担当の宮野さんに案内してもらいます。まずは入り口のタブレットで顔をスキャンして、登場したアバターと一緒にリトルプラネットに入場です!

ゲートには新しく設置されたらくがきウォール“リトルプラネットウォール”。タブレットを使って自分の夢などを書いてもらうエリアですが、名前の通りみんな自由に落書きしています。

内部は照明をおとした林間学校の夜のようなワクワク空間です。どんな遊びができるのか、子供たちの笑顔に出会ったアトラクションを紹介していきます。

『ZABOOM』自由に遊んでみんな友達!

デジタルボールプール“ザブーン”は一番人気のアトラクション。波紋が投影されたボールプールに埋もれたり、壁に出現するブロックでマト当てしたり自由に遊べます。すべり台を滑ると光の軌跡が出現する演出も!

子どもが大好きな「ボールプール」「すべり台」「キラキラ」が合体しているので無敵ですね。正直大人目線でも魅力的な光空間。

回転するブロックにボールを当てて崩していきます。クリアすると足もとのボールプールも光の輝きに包まれる演出が。周囲のブロックを巻き込む色つきブロックを狙うと素早く攻略できますが、子どもたちは気にせず楽しんでいました。

子どもの頃ってどうしてあんなに簡単に友達ができたんでしょう。別々で来場した3人もいつの間にか友達に。

遊び方を教えてくれるスタッフには保育士資格者や子ども関係を目指す学生さんもいてみんな子どもが大好き。子どもとの距離が近くすぐに仲良くなれるので、スタッフからもザブーンは人気なんだそうです。

幻想的な空間で一緒に過ごせるザブーンでは、グループで来ていなくても新しい友達やお兄さんお姉さんと遊ぶことができます。

『PAPER RIKISHI』自力で勝利する喜び


子どもたちの熱気に包まれているのはデジタル紙相撲“ペーパーリキシ”。自分の手で色を塗ったキャラクターが大画面でバトルする、最大16人対戦の大乱闘です。

紙相撲の型紙になっている塗り絵に色をつけ、スキャンされた力士はデジタル化されて試合にエントリーされます。塗り絵がスキャンされる時の、いかにも「只今スキャン中デス」という光が最高にクール。

自分で色を塗った力士たちが大画面で死闘を繰り広げます。ただ観戦するだけでなくセンサーを踏むことでフィールドを傾けて力士をサポートできるので気が抜けません。

優勝はこちらの少年。

オリンピックの中継とかでしか見たことない気持ち良いガッツポーズ。

お母さんもガッツポーズ。

それもそのはず、前回リトルプラネットに来た際どうしても優勝できず、再挑戦に訪れたこの日ついに勝利をつかみ取ったのです。

子どもたちにも説明されますが、力士の強さは塗られた色に左右されます。負けた子は対策を考えて何度も挑戦する、まさに頭と体を使った真剣勝負なのです。

強い力士を作るコツを聞いてみると「強いかは、やってみないとわからない」と語ってくれました。深過ぎる。ペーパーリキシには、攻略情報も解説動画もありません。本気の遊びと出会えるとアトラクションと言ってもいいかもしれません。

『 DISCOVERY LEAF』子供の目線、落ち葉の魅力

デジタル落ち葉遊び“ディスカバリーリーフ”はザブーン手前の通路に新しく追加されたアトラクション。投影されたカラフルな落ち葉が反応します。リトルプラネットのアトラクションはどれも、昔から親しまれている遊びがモチーフになっているんですね。

落ち葉には様々な生き物が隠れており、踏むと綺麗なエフェクトが現れます。落ち葉を集めると巨大なカメが出現する隠し要素も。遊びとしては一見シンプルなのですが不思議と人気な様子です。

スタッフに聞いてみると小さな子どもは地面を見ているので光る落ち葉をすぐに気に入るんですって。なるほど、ここ何年も秋に落ち葉のカサカサいう音を聞かないなぁなんて思っていたのですが、子どもの頃より地面との距離が離れただけだったんですね。

まだハイハイをしている子も楽しめる子ども目線なディスカバリーリーフ、写真映えも良いので保護者からも人気です。

『WORD ADVENTURE』遊びに正解なんてない

スクリーンにタッチして遊ぶアトラクションのエリアにある、タッチで英単語集め“ワードアドベンチャー”。画面内を歩いているキャラクター「フィル」をブロックで誘導し、アルファベットを回収する知育ゲームです。

こういうモロにお勉強系のゲームって子どもはプレイするのかな?と思って見ているとかなりエキサイトしている雰囲気……なのですが、なんだか様子がおかしい……!?

みんなクリアそっちのけでフィルをブロックに閉じ込める遊びをしていました。でも子どもたちに聞いてみると、ゲームのルールは理解した上で違う遊び方をしているんです。

宮野さんによれば多くの子どもがこの「フィルをブロックで囲む」「画面全体にブロックを置いてみる」遊びをするんだとか。リトルプラネットはアトラクションの基本ルールは説明しますが、遊び方は子どもの自由に任せているんです

今って、デジタル技術を使いながらも余白のある遊びが作れるんですね。子どもたちが普段どんな新しい遊びを見つけているか気になります。

『SAND PARTY』想像を共有する砂場

AR砂遊び“サンドパーティー”は、リトルプラネットの目玉アトラクション。話題になったので見たことがある人も多いかも知れません。これはもう、大人目線でもただただ凄いです。

白くて軟らかい砂場にスコップで自由に地形を作ります。すると、砂を盛った山は緑に色づき、深く掘った部分は青い海に変化するんです。しかも全てがリアルタイムで変化していきます! 作った人、天才ですか!

海には船や魚が出現し、虫メガネをかざすと陸にも様々な生き物が登場します。うっすら宝物が見えている地面を掘れば宝探しもできますし無限に遊べます。

せっかくなので火山の作り方も教えてもらいました。

まずは火山の元になる高い山を作ります。標高の高い山頂部は雪に包まれていますね。この後、子どもに説明する際は火山がどのようになっているのかを考えてもらい、山頂に穴を掘ってみると……?

火口から溶岩があふれ出しました!ほんとすごい!

公園の砂場で砂を盛ったり水を流したりしながら「ここには魚がいっぱいいて……」なんて想像していた世界を、その場にいる友達や大人と共有できるんです。子どもの頃に想像していた光景が広がっているという点では、大人こそ興奮してしまうアトラクションかもしれません。

リトルプラネットは基本的に大人のみでの入場はできません。ですがこのサンドパーティーには、親戚や友達の子どもに頼み込んででも一緒に入場させてもらう価値があります。っていうかこの砂場を大人用にした巨大施設とか作って欲しいです。

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まだまだアトラクションはありますが、今回はその中から5つを紹介しました。間違いなく「ほんとに遊べて楽しいデジタルテーマパーク」です。ららぽーと新三郷でお買い物ついでに立ち寄るも良し、リトルプラネットで1日遊ぶつもりで足を運ぶも良しで必ず期待に応えてくれるはずです。

最後に宮野さんは「まず楽しんで帰って頂ければ、そしてここでの体験がひとつでも生活で役に立てばという想いで運営しています」と語ってくれました。夢中で遊べるリトルプラネットで刺激的な時間を過ごしに、新三郷までおでかけしてみてはいかがでしょう。

【基本情報】

リトルプラネット ららぽーと新三郷

〒341-8550 埼玉県三郷市新三郷ららシティ3-1-1 ららぽーと新三郷2F
JR武蔵野線 新三郷駅 西口直結

文・写真:勝山ケイ素