【SNSで話題】「大人のキッザニア」に潜入して分かった12のこと【仕事って楽しい?】
開催前から大きく話題になっていた『大人のキッザニア東京』。実際にキッザニアの街を訪れたライターが詳細にレポートします。いったい、街の中ではなにが繰り広げられていたのでしょうか?
1月16日に開催された『大人のキッザニア東京』は、普段は子どもしか体験できないキッザニアを大人に開放するイベント。キッザニア甲子園でも開催されて大きな話題になり、東京開催発表後は瞬く間にチケット完売となりました。
キッザニア未経験の自分も「子どもが様々な職業を体験する教育に良い施設」との評判は聞いています。でも大人のキッザニアが大人気というニュースを見て思いました。
大人が仕事体験して楽しいの???
毎日働いている大人が今更なんでキッザニアに行くのでしょうか。転職しようか迷っている? 若い頃の夢を体験しにくる? っていうか仕事が楽しいってなんだ……? いったいキッザニアの中で何が繰り広げられているのか、実際に潜入して調査してきました。
目次
大人のキッザニアの仕組み
キッザニア東京があるのは豊洲駅すぐのららぽーと豊洲3階。内部は小さな町になっていて、お店を模した「パビリオン」で職業体験「アクティビティ」を行います。働くと貰える園内通貨「キッゾ」を使い客側の体験や買い物もできるとか。
子どもにとって良い社会勉強になりそうですね! 大人のキッザニアもこの通常時と同じシステムで進行します。
キッザニアは9〜15時と16〜21時の完全入れ替え制。この日は第2部が「大人のキッザニア」です。パビリオンの数は約60。全ては体験しきれないので、お客さん気分で散策しながら紹介していきます!
① 来場者で目立つのは若い女性
体験開始は16時ですが入場は少し前から始まります。絶対に体験したいアクティビティは最初にJOBスケジュールカードを使って予約し、他のパビリオンから回ることができるシステムです。
よく見るとカードの背景には「Get Ready for a Better World(より良い世界のために)」というスローガンが。いきなりスケールがデカい。
ともかく「働くことについて真剣に考えに来た感じの大人」を見つけて取材させてもらおう、なんて思って来てみると……
フロアの端まで長蛇の列!
幅広い層が集まっていますが、大半が若い女性という印象。もれなく皆ワクワクしていてなんだか祝日朝の舞浜駅みたい。
これから仕事体験だというのに、平日朝の駅ホームのような雰囲気じゃなくて大丈夫なんでしょうか。「働くって何だろう」みたいな真面目施設だと思っていたので混乱しつつ、とりあえず話を聞いてみることに。
ひときわ大きなワクワクオーラを放っていた3人に声をかけました。
— みなさん学生さんですか?
「はい、高校3年生です!」
— 高校生! 取材って大丈夫ですか? 保護者の方の許可とか。
「あー…大丈夫、だよね?」
「うーん多分平気だよ」
「大丈夫です!」
—(大丈夫かな…)※大丈夫でした。
— 今日は「将来の夢」とか「働くこと」について考えに来たんですか?
「え、別にそういう感じじゃないよね」
「小さい頃にキッザニアに通ってて」
「大好きだったから久しぶりに来たかったんです」
まさかのキッザニア育ち3人組。今日は純粋に楽しみにきたそうで、好きだったハイチュウ作り体験や手術の執刀体験をする予定だそう。
— 手術体験ということは、将来は医療関係に?
「別にそういうわけじゃくて…え、これ言うの恥ずかしいな」
「いいじゃん言いなよ〜」
「えっと、ドラマのコードブルーが好きでそれで…」
— そっちか〜(笑) ちなみにコードブルーだと誰が好きですか?
「ジャニーズの山下さんがやってる藍沢先生ですね」
— そんな気はしてた〜(笑)
「働くとは」どうこう考えに来たというより、テーマパークに遊びに来た感覚なんですね。そんな彼女たちですが、さすがはキッザニア育ち。職業への意識を聞いてみると「一般企業は向いていない気がするのでまず資格を持ちたい」「食糧問題に関心があるので食品関係を考えている」「外資系に興味がある。働くことが楽しみ」と自分なりの考えをもっていました。なんて立派な……。
そうこうしているうちに列が動き始めました。「働き方」とか面倒なことはいったん忘れて、純粋に楽しみ方の調査開始です!!
② まさに“テーマパーク”の雰囲気
キャラクター達に迎えられて入場するとそこは夕暮れの町。家に帰る時間帯に設定することで子どもが大人の気分になれる演出です。一行はさっそく「ハイチュウ作り」が体験できる森永製菓のパビリオンに向かいます。
ハイチュウ好きの大人が集結していました。配られた整理券は45番。19:25が体験時間です。無事に予約ができた3人は近くの別のパビリオンへ。
外ではオープニングセレモニーがスタート。園内全てのスーパーバイザー(キッザニアで仕事を教えるスタッフのこと)が歌とダンスで歓迎してくれます。テーマパーク好きとしてはこの「さぁ特別な時間が始まるよ!」という演出がたまりません。
後々わかってくることですが、この次から次に町全体を巻き込んだイベントが発生するのもキッザニアの魅力。来場者が町の一部になるような演出で、一歩引いた視点になる間もなく体験にのめり込むことができるんです。
③ 着替えも楽しみのひとつ【ファッションショー】
3人が入ったのはキッザニア・メトロポリタン・シアター。お笑いライブやウエディングセレモニーなどを体験できる劇場で、今はファッションショーの時間です。
キッザニアはインフラ系の体験が多いのかと勝手に思っていましたがパフォーマーの仕事体験もできるんですね。ちなみにこのパビリオンに関係するスポンサーは子どもドレスのキャサリンコテージ、松竹芸能、日本生命、ゼクシィです。
着替えてリハーサルをしたらお客さんを入れて本番。40分程度のアクティビティです。スーパーバイザーのお姉さんのイベント現場進行スタッフ感が絶妙にリアル。こういうスタッフいる。
ダラダラ説明せず短時間の指導ですぐ本番に移るというのがキッザニアの良さ。退屈な時間が無く、集中して走り抜けることができます。アクティビティによっては本番前にカメラマンが撮影した写真を購入可能です。
本番は音と光の演出も本格的で、お客さんから「カワイイ!」と歓声も上がります。ドレスにも種類があり3人のテーマは“パーティ”。客席の大学生たちもファッションショーしたがっていました。
職業ごとにリアルな衣装や制服が用意されているので、どのパビリオンでも着替えたら皆まず記念撮影をしていました。本番後はまた着替える時間があるので3人とは別れ、どんなアクティビティがあるのか町をぶらつくことにします。
④ 子ども向けでも本気指導
キッザニアは楽しいテーマパークっぽいという感触は掴めたので、大人の体験も見たいな〜と思っていると、いました楽しげな大人たち。完全に陽気。せっかくなのでアクティビティの最初から最後まで一緒に体験させて頂きます。
ならんでいたのはセキュリティーサービス会社ALSOKの警備センターです。体験するのは現金輸送業務。ALSOKと言えば街中のATMで見かけたり、会社で間違って警報を作動させた時など(ごめんなさい)遭遇する機会は多い割に具体的な業務内容は知りません。
前置きもそこそこにさっそく訓練が始まりますが、これが良い意味でお客様扱いしてくれず歯応えがあるんです。あくまで真剣に仕事を教える構え。基本の姿勢を教わると次々に号令が繰り出されます。
「休め!」「気をつけ!」「敬礼!」「直れ!」
「休め!」「気をつけ!」「敬礼!」「直れ!」
かけ声に合わせて整然と姿勢をとる5人の表情が引き締まります。「子ども向けだから」と油断しているとあっという間に置いて行かれそうなスピード指導。
なぜなら今回体験する現金の輸送業務にキッザニアのスタッフは同行してくれません。自分たちだけの力で大切なお金を届けるため、それぞれが責任を自覚することを繰り返し強調されます。
続いて配られたのは警戒棒。万が一の事態が起きたとしても、預かった荷は絶対に守らなければいけません。警戒棒の構えと、不審者を威嚇する発声を練習します。
キッザニア中に響き渡る「ヤー!」という隊員たちの声。心は既にALSOK隊員です。
⑤ 町の全てが仕事体験の舞台
いよいよ運搬任務の作戦会議です。今回のミッションは「三越デパートまで現金を輸送し、受け取りサインをもらって帰投する」こと。教官が役割を割り振ります。
リーダーは本部と無線で連絡を取り、移動中はしんがりを務めます。サブリーダーはルートの先導、輸送部が現金を運び、受け渡し中は警備係が建物外を見張ります。か、かっこいい〜〜〜〜!!小学生だったら翌日学校でALSOKごっこをするレベル。
金庫から現金(キッゾ)を取り出し、数え、間違い無ければスーツケースに収めてシールで封をします。子どもが扱いやすいような変更は加えられていますが全てが「本物」。現金輸送という仕事のイメージが鮮明になっていきます。お客様への挨拶と運搬経路を確認したら自分たちだけで出動!
途中、この回にしか起こらない特殊イベントも発生し、来場者の注目を集めながら現金を運搬したALSOK隊員たち。「大人のキッザニア」では大人向けにアレンジした演出を行う場合もあり、町はどこも賑やかでした。
キッザニアの町では、仕事中の立場と客としての立場、単なる通りすがりの一般人の立場が目まぐるしく入れ替わります。「働く他人」の体験に気付いてなんとなく心の中でエールを送る。新鮮な空間です。
⑥ 仕事なので給料をもらえる
待ち伏せのリスクがあるため行きと異なるルートで帰投します。今や一人前のALSOK隊員となった5人の足取りは自然と「1・2・3・4・アルソック!」に。ALSOK愛が溢れます。
最後に報酬を受け取りアクティビティは完了。自分たちだけで任務をこなして得た8キッゾ、「手渡しでお給料もらうの久しぶり!」と皆さん嬉しそうです。銀行などを使える便利さがどう支えられているのか、楽しく知ることができたと語ってくれました。
開始から終了まで約30分。早いテンポで行われる訓練と本番に「プロの現場でしか知ることができないこと」が散りばめられた濃密な時間でした。
⑦ 他ではできない仕事体験ばかり
陽気なALSOK隊の皆さんのおかげでアクティビティの流れをひととおり見ることができました。キッザニアが「体験内容も本格的で楽しいテーマパーク」だということもわかったので、あとは気の向くままに歩いて、見かけたアクティビティや来場者の声を紹介していきましょう!
クライミングビルディング(JBR生活救急車グループ)
こちらはキッゾを支払って体験するタイプのアクティビティ。お金を稼ぐことと使うこと、経済の仕組みも感じられます。大学生たちからは「上履き履くの超久しぶり!」と、大人のキッザニアならではの喜びも。
新聞社(朝日新聞)
閉め切りに追われる新聞社。自分たちで園内の取材をした内容を記事にまとめます。プリンターや世界時間の時計など、内装からも本物の現場感が。キッザニアではパビリオンのデザインにも力を入れており、実際に企業を訪問してプロの仕事場を再現しています。
飛行機パイロット(ANA)
フライトシミュレーターで300人乗り旅客機の操縦体験をします。フライト前には行き先や時間を確認するブリーフィングを行うんですね。シミュレーターの操作はかなり難しく、最高難易度をクリアするのは大人でもひと苦労。通常営業時はレベル1をクリアした子どもだけが次回レベル2に挑戦することができます。
「制服を着るだけでテンションが上がった」というシミュレータークリア者の二人。今の仕事は好きだそうですが、就活の時にこうやって色々な職業を体験する機会があったらもっと可能性が広がっていたかもしれないとも語ってくれました。
地下鉄 車両整備員(東京メトロ)
東京メトロのパビリオンのマニアックさは鉄道ファンの子どもたちに評判だとか。電車の運転士体験だけでなく、電車の整備(車両整備員)とレールの交換業務(軌道作業員)を体験できるのはキッザニアならではです。
大学2年生の3人は「バイトでは経験できない業務ができる」ところをキッザニアのオススメポイントにあげてくれました。確かに、責任の大きい業務は社員になって時間が経たなければ触れられませんよね。
⑧ 仕事より重要なことも学べちゃう
アクティビティはまさに多種多様。小さな町の生活がどれだけ多くの仕事から成り立っているのか気付かされました。一日ではとても回りきれないボリュームに何度でも来たくなりますね。そんな中にはこんな場所も……
裁判官、検察官、弁護士になりきって模擬裁判を行う裁判所。詳しい状況説明や質問がなされ、最後は全員が裁判員の立場でディベートを行い判決を下します。
裁判長役の男性は裁判を体験して「悪いことはできないな…」という感想。
大事。
⓪ お兄さん「あんまり楽しくない」
ここまで色々な体験を見学し、話を聞いて、職業体験施設キッザニアは大人にも楽しいということが判りました。主な理由は「テーマパークの演出に気分が盛り上がる」「珍しい体験ができる」「色々なコスチュームが着られる」「給料がもらえるのも面白い」といったところでしょうか。
「大人のキッザニアが面白い5つの理由」みたいな記事にできそうだし、あとはあまり聞けていない若い男性客コメントをもらって帰るか〜。そう思った矢先……
出会ったのは友達と待ち合わせ中の若い男性会社員。
— 大人のキッザニア、どうですか?
「あー、まぁ……って感じっすね(笑)」
— まぁまぁ楽しい、みたいな?
「いやぁ正直あんまり。こっちは毎日働いてますからね。子どもは楽しいんじゃない? みたいな(笑)」
仕事体験しても今さら楽しくない大人との遭遇です。ただこの方「仕事は大人にとって人生の楽しみ」と、働くことにネガティブな感情はありません。
— じゃあ少しでも良いと感じた部分ってどこかありましたか?
「仕事感を意識せず楽しめるのはいいんじゃないですか?」
テーマパーク的な魅力は伝わっているみたい。ここまで出会った楽しんでいる人たちとの違いは逆に「仕事を意識していない」という部分でしょうか。
では表面的なテーマパーク感だけが大人のキッザニアの魅力ではなく、仕事部分にこそ楽しさの肝がある……?
そういえば、「仕事が楽しい」ってなんだ ?
⑨ 仕事の楽しさとは? 運営部長に聞いてみた
疑問のスケールが大きくなってきたので、キッザニア東京 運営部の佐藤部長にお話をうかがいました。
— 仕事の楽しさって、なんですかね。
「いきなり難問ですね!」
— ちょっとわからなくなっちゃいまして…すいません…
「いえ、そういうことを改めて考える機会としてもらうのも、大人のキッザニア開催理由のひとつです。」
— キッザニアの「仕事をして楽しい」という体験がどこから生じるのか考えているんです。例えばキッゾのシステムはテーマパークとして珍しいですよね。
— 給料をもらうことに秘密があるのでしょうか。
「仕事をして報酬をもらうというのは、それを使って買いたいものを買う、やりたいことをやるところまで含めて当然の仕組みです。」
「とは言え一回のアクティビティでもらえるのは5〜8キッゾのケースが多い。デパートの最安商品が50キッゾなので、仕事というのは大変なのだとわかります。やりがいや報酬は簡単に手に入るものではないと、お金を使うことで感じてもらうのがキッゾです。そうやって貯めたキッゾでお母さんに日頃の感謝を込めたプレゼントを買う子もいるんですよ。」
— お金をもらうことも働くことの一部ということですね。確かにキッゾをもらうこと自体が目的になっている大人とは会いませんでした。
— では仕事体験が楽しい理由はなんなのでしょう。本格的だから面白いという声もよく聞きますが、キッザニアのアクティビティはどれくらい「ガチ」なんですか?
「“子どもに子供騙しは通用しない”というのはキッザニア全体で共有している意識のひとつです。全てのアクティビティはスポンサー企業と一緒に組み立てている『本物』です。ひとつの体験を作るのに半年から1年の準備期間を設けます。」
— 1年ですか!なんでそんなに時間がかかるのでしょう。
「スポンサー企業が伝えたいことをどう盛り込んでいくのか。それを子どもにできる体験にどう落とし込んでいくのか。ここに時間がかかります。」
— 企業が伝えたいこと……?
「なにを大切にしているか、という部分ですね。」
「例えば東京メトロさんだったら、もちろん電車を時間通りに安全に運行することが大事です。そうして打ち合わせを進めていくと、その安心が守られているのは運転技術だけでなく、裏方の仕事があってこそだという強い想いがあるとわかるんです。」
— それでマニアックな車輌整備とレール取り替え体験があったんですね!
「そうなんです。大切にしているものを知ることで少しずつ仕事のイメージが鮮明になる。時間はかかりますが、だからこそ本格的だと言って頂ける体験になっているのだと思います。」
— そうか、ALSOKでは「お客様から預かったものを絶対に守る」、ANAは「300人の乗客の命を預かる責任」、確かに仕事をする上で大切にしていることを繰り返し言っていました。その軸があるから体験にのめり込めて「仕事をして楽しい」という状態になるんですね!
— 改めてお聞きします。佐藤部長にとって仕事の楽しさってなんですか。
「仕事は直接的には生活のためのものですが、キッザニアで働くようになって人の役に立つということをより意識するようになりました。世のため人のためになれているのではないかと自分なりに感じることもあります。」
「誰かの役に立って、社会と繋がって貢献できていると感じていたい。そういうことがやりがいになっているのかもしれません。」
—「大人のキッザニア」の次回開催はあるのでしょうか。
「基本的な考えとしてキッザニアは子どもたちのための施設だという部分は変わりません。ですが大人のキッザニアも大きな反響を頂いていますので、次も前向きに検討しています。」
— それは楽しみです。ありがとうございました。
企業が大切にしていることを丁寧にアクティビティに落とし込んでいること。これがキッザニアでの職業体験が楽しい理由の一つなのでしょう。
自分の話になり恐縮ですが、かつてインターンシップを楽しみきれないまま終えてしまったり、就職して最初の1年、業務自体は好きなのにどうも上手くノれていないように感じた経験がありました。「この仕事をしている人たちが何を大切にしているか」理解しないまま働いていたことも原因だったのかなと、振り返って思います。
それを30分という短時間で伝えるキッザニアは社員研修の理想形でもありますね。子どもからの評価の高さ、そして大人が体験しても楽しいということに納得することができました。
⑩ 英語で進行する体験も【ハイチュウ作り】
そういえばそろそろ女子高生3人組の体験時間です。森永製菓は何を大切にしているのでしょうか。「おいしく、たのしく、すこやかに!」って復唱するのかな?
3人のJOBスケジュールカードを見せてもらうとソフトクリームショップとベーカリーのアクティビティの記録が。手術体験は行けなかったけれど食品関係を回れたので満足とのこと。ユニフォームに着替えて体験スタートです。
生地を丸め、伸ばして、機械でカットして箱詰めする行程。手順自体は簡単ですが、ヘアーネットと帽子で髪をまとめてマスク着用。手洗いの説明にも時間を使います。
完成したハイチュウは金属探知機でのチェック後に箱詰め、デコレーションして完成です。「おいしく、たのしく、すこやかに」の前提としてまず「口に入るものの安全」を大事にすることが、森永製菓の基本理念なのだと感じました。そう意識すると面倒な衛生管理作業の見え方も変わります。
そしてなんとこのアクティビティはすべて英語で進行します。キッザニアでは英語に親しむためにEnglish@KidZaniaというプログラムも取り入れているんです。とは言え英語がわからなくても見よう見まねでついて行けますし、「あのハイチュウ伸ばしマシンに触ると指とかがエラいことになるっぽい……」など、やって良い事、悪い事は全てわかりました。
あっという間に完成しました。お給料とハイチュウ、両方もらって終了です。お得!
「机が小さく感じたり英語が聞き取れたりして成長を実感しました!」
「もっと英語を使わなきゃって思った」
「モチモチして美味しい! 1個ぐらいはお母さんにあげようかな」
久しぶりのハイチュウ作りをエンジョイしました。子どものころ好きだった場所で同じ体験をするなんて滅多にないですよね。いいなー!
首からさげている黄緑の財布はキッザニアでキッゾ用の口座を作るともらえる財布。リピーターだった証です。
「稼いだら散財しなきゃ!」
ということで、最後はキッゾを使うところに同行させてもらいます。
⑪ 稼いだキッゾの使い道
大人のキッザニアでは半日限定で大人用商品を売っています。
「妹のお土産にお箸を買いました」
「この色鉛筆で勉強します!」
悩んだ末に3人が買ったのは色鉛筆とお箸です。ちなみに入場時に50キッゾは支給されるので、よっぽど散財していなければ50キッゾの商品は買える仕組み。頑張ればマグカップなども買うことができます。
⑫ 次回の「大人のキッザニア」は?
ダンスで迎えてくれたキッザニア、終わりには園内を一周するパレードで送り出してくれます。スタッフも来場者も列になり、一緒に踊って退場口に向かいます。これだけ大勢の大人が踊り歩くなんてキッザニアか盆踊りくらいでしょう。
最後に「お仕事お疲れ様でした〜」と声をかけてくれるのが個人的にはツボでした。クライミングをしていた大学生たちも大満足。キッザニア育ちの若者や楽しい大人の皆さんに出会えたおかげで大人のキッザニアの楽しみ方を見つけられた気がします。
女子高生3人組と話していると、就く職業までは決めていないながらも「仕事」に対して具体的なイメージを持っているようでした。今の高校生が皆そうなのか3人がしっかりしていただけかまでは判りませんが、キッザニア効果だと言われても今なら納得。大人にも子どもにも是非一度体験して欲しい場所ですね。
そして気になる次回大人のキッザニアは「2019年度内にもう一度開催」することも検討中とのこと! 実現したら自分も友達と一緒に絶対来ます!!
— また「大人のキッザニア」が開催されたら友達になんてオススメしますか?
「え、チケットなくなるから誰にもオススメしないです」
「みんなには言わないで自分がまた来ます!」
「今回も予約大変だったもんね」「ねー」
キッザニア 参考サイト
・キッザニア公式サイト
・キッザニア東京 / じゃらん体験予約