こんにちは!ライターのあや郎(画像右端)です。
最近は、コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えた方も多いのではないでしょうか?
私は東京都在住ですが、やはり街から少し人が減っているように感じます。
そんな状況下で、もし普段より時間に余裕ができたなら、やってみて欲しい事があるんです。
それは、「手紙を書く」こと。
「いやいや、いつの時代?メールやLINEで充分でしょ〜。そういえば最近は年賀状すら書いてないわ」……なんて思われた方もいるでしょう。
ええ、わかります。私も「手紙展」の運営の方からメールが来るまでは そう思っていました。
最近SPOTでは観光・イベント事業に携わる方向けに、こんな取り組みをしています。
【全国の観光・イベント事業に携わる方向け】
SPOTでは記事制作、情報発信で支援させていただきたいと考えております。– 料金一切いただきません。
– 現状を取材し情報発信させていただきます。過去に作成した取材記事はこちらをご覧ください。https://t.co/6jDTTjZgMl
(次ツイートに続く)
— SPOT(おでかけ体験型メディア) (@spot_odekake) February 28, 2020
すると、キャンセルの相次ぐ飲食店、宿泊施設などからの依頼に混ざって、こんなメッセージが届いたのです。
【今だからこそ、手紙を書いてみませんか?】
こんなご時世だからこそ、あなたの大切な人に素直に感謝の気持ちや今の想いを、手紙を通して伝えてみませんか?
手紙はメールやLINEと違い手間はかかりますが、その分相手のことを深く考えることができる素晴らしい連絡手段の一つです。
私たちは3月末まで手紙展を開催しており、手紙を書くお手伝いをさせて頂いております。
この企画をきっかけに手紙に興味を持つ方が増えてくれることを願っています。ぜひ取材していただけませんか?
今回は、手紙展を開催している六本木の本屋さん、文喫を取材してきました。
たしかに思い当たる
忙しい時って、つい相手の事を思いやる余裕が無くなってしまいますよね。
私は朝が特に修羅場で、娘を起こして保育園に送っていくところからが1日のはじまりですが、娘(4歳)が……
娘「まだねむ〜い」
と、ありったけの時間を使ってグダグダするので
筆者「もう〜〜!!!だから昨日はやくお風呂入って寝ようって言ったじゃん!!!」
なんて揉めるのは良くあることですし、
もう保育園ギリギリ!「あと3分で家を出ないと遅刻しちゃう!!」みたいな状態の時に限って、
娘「ママ~~!着替えさせて〜〜」
と大の字に寝転がって挑発してきます。
なんで!!!このタイミングで!!!!!
かと思えば、ある早朝は逆に
娘「やっほ〜〜〜ぅ!」
なんて、スヤスヤ寝ている私のミゾオチに向かって娘が突撃、無事に着弾。
呼吸が出来なくてのたうちまわったこともあります。
娘「おかあしゃん、どうしたの?お腹いたいの?」
あなたが!!それを!!言う!?!?
そんな姿も愛らしいのですが、それが毎日、毎朝となると、
「いい加減にしなさい!!」
と感情任せに怒っちゃうことも……。
そのあとで「なんであんなにイライラして怒っちゃったんだろう……」と自己嫌悪することもしばしば。
日々が忙しくなるほど、子どもや家族への気配りが足りなくなるのかもしれません。
「ゆっくり、手紙を書いてみようかな」
そう思った私は、手紙展の責任者の方とコンタクトを取った上で、会場に足を運びました。
「手紙展」に行ってみる
会場は六本木にある「文喫」さん!
手紙展の会場「文喫」の紹介
店内には「本に出会うための本屋」をテーマに様々なジャンルの本が置かれています。
入場料1,500円(土日は1,800円)で、時間制限なく3万冊の本を自由に手に取り、またすべて購入することもできます。
カフェスペースに持ち込んで読書することも可能なので、読み比べながらお気に入りの本を探すのも楽しそうですね。
ちなみにお茶とコーヒーは無料!やったー!!
かなりコアなものから、最新の雑誌まで揃っている印象でした。
(↑)このご時世、さまざまな感染症の書物が積まれたコーナーもありました。「無知ゆえの混乱って怖いね」みたいな事も書かれている過去の文献もあって考えさせられます…
(↑)団地の本も読んでみました。本当に何でもある…。しかしながら、どれもこれも置いてある本のセンスが素敵。
カフェ・コワーキングスペースも充実しており、各々が自由にゆったりと過ごせる素敵な空間です。
本を読んだり、作業をするにも良さそうですね。パソコンを持ち込んでお仕事をされている方もいました。
そして、現在は「手紙展」開催期間中ということで、店内は手紙をテーマにした催しが行われています!
手紙展を企画しているのは一般社団法人の「手紙寺」さんと、会場にもなっている「文喫」さんです。
いざ、手紙を書く!
あや郎
さっそく手紙を書きたいのですが……娘宛に送れますか?
スタッフさん
はい!ただし、この手紙展で書いていただいた手紙は「1年後」に届くようになっているんです※
あや郎
えっ?1年後、ですか……??
スタッフさん
1年後の自分や誰かに手紙を書くことで『いまの考え』や『やりたい事』など、気持ちの整理ができると考えて取り入れてみました。
自分の気持ちを整理する事で色々な気づきもあるので、ぜひ書いてみてください。
※手紙展では「1年後の自分/誰か」か「お店に来た他の誰か」に手紙を送ることができます。
1年後の自分に手紙を書いてみる
スタッフの方と相談して、今回は1年後の自分に手紙を書いてみることにしました。
私はまず、「今は結構楽しいけど、この先の不安もある。1年後はどう?」なんて具合に行き当たりばったりで書きはじめたのですが
「不安もあるけど、周りに支えてくれる人が沢山いて助かっているよ!半年後にはあぁして、こうして……。そういえば、今こんな事をしていて。今頑張れているのは、周りの人たちのお陰だなぁ。本当に感謝していて、いつか恩返しをしたいな…」
といった感じで言葉がフッと降りてきて、驚きました。普段の日常でそこまで考えて生活していなかったからです。
“ああ、自分は今こんなことを思っていたんだ”
自分宛の手紙を書いているのに、次第に周りの人たちのことを考えるようになり、今の自分の置かれている環境を支えてくれる人への感謝の気持ちが芽生えていることに気づいたのです。
1年後に手紙が届くことだけが重要なのではなく、「いま」手紙を書いている自分にとっても素敵な経験になりました。
そして、思ったのです。
「もしかしたら娘も、一年後には着替えさせてーなんて言わずに自分で着替えるようになっているかもなぁ。
それは楽になるという事だけど、一方で娘が自立して甘えなくなるという事でもあり、少し寂しいなぁ……」と、今の大変さは、今しか味わえないことだと再認識しました。
ちなみにこの手紙は、入場時に受付で配られる専用の封筒に入れて出口のポストに投函すると、1年後に自宅に郵送してくれるそうです。
きっと、3年前にちょっとだけ書いて飽きた日記みたいに、絶対後で見ても覚えてないし、読むと恥ずかしくなるやつだな……。でも、それも良い思い出かも。
余談ですがこの日の夜、娘が髪の毛にガムをべったりくっつけてしまい驚きましたが、不思議といつもより優しい気持ちで怒らず受け止めることができました。ちなみにガムを取るのには2時間!!!かかりました。
「手紙展」運営の方からお話を伺いました
あや郎
手紙展でもコロナの影響、受けていますか…?
手紙寺さん
文化人を招いてのトークショーやワークショップなど、イベントは延期になってしまいました。
文喫さん
ただ、普段は通常通りに営業しており、人で密集することも無いので、ぜひ遊びに来ていただきたいです!
あや郎
1年後の自分に向けて書く手紙、とても良かったです!最初は「何を書いたらいいんだ……」と、筆が進まなかったのですが、途中からはスラスラ書けました。意外と言葉が出てくるものですね!
文喫さん
この手紙展でも、来場された方に便箋と封筒をお渡しすると「えっ」と驚かれて「何を書いたら良いのかわからない」と困惑される方も多いのですが、意外と書き始めるとスラスラと筆が進んで「書いて良かった」と好評をいただいています。
あや郎
これを機に、手紙の良さを思い出すことができました。小学生の頃に夢中でプロフィール表とか書いたなー!!あと、手紙回しも。。それから、母親と大喧嘩して仲直りするときはいつも手紙だったなぁ…。
文喫さん
メールやLINEも便利ですが、手紙には手紙の良さがありますよね!
あや郎
ですね!だけど考えてみると、メールやLINEで大切な人にメッセージを送る時も、めちゃくちゃ悩みながら想いを乗せて書いているんですよね。……この、手紙との決定的な違いって何だと思いますか?
手紙寺さん
人それぞれかと思いますが、私は、手書きならではの筆圧(ふであつ)や、書き損じできない緊張感がありますね。手紙を書くぞと気持ちを切り替えることで、考えをまとめたり、心に一度しまったり、じっくりと自分と向き合える時間になるのではないでしょうか。
あや郎
筆圧……!この響き、良いですね。今になって学生時代の寄せ書きとか見ると、字の上手い下手はあまり関係なくて、そこに書いてあることと筆跡を見て懐かしい気持ちや嬉しい気持ちになります。
その頃の情景が浮かぶというか……。やっぱり、お祝い事や卒業シーズンなど、節目に贈られる寄せ書きなんかは未だに手書きですよね!
今年は休校や、卒業式が限定的になったりと、学生さんにとっての大切な行事にもコロナの影響が出ていると聞いて、胸が痛みます。。
手紙寺さん
そうですね…。この3月〜4月という別れの季節に、人とのつながりや親御さんへの感謝などが思い浮かんだ方も多いのではないかと思います。この機会にぜひ、その想いを手紙に託してみて欲しいです!
まとめ
文喫さんは現在コロナウイルスによる影響を考慮して、消毒などの対策をしながら運営しています。もとから人数による入場制限もあるので、人が多すぎるという事も無いそうです。
手紙展は期間限定の企画展で、文喫にて3月末まで開催されています。
この企画に行かずとも、お時間ができたとき、気持を整理したいとき、自分と向き合いたいとき、感謝の気持ちを伝えたいとき……ぜひ、手紙に想いをしたためてみてください!
手紙展の詳細
■開催期間 2020年2月15日(土)~2020年3月31日(火)
■手紙展展示スペース(1F)は入場無料、有料スペースは入場料1500円(税別、土日祝は1800円税別)が必要です。
■手紙展URL https://tegamidera.jp/event/tegamiten/
■開催場所
文喫 六本木
https://goo.gl/maps/EvjpihZo6htGDkVC6
〒106-0032 東京都港区六本木6丁目1−20 六本木電気ビル1F
(アクセス)地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅 3・1A出口より徒歩1分