路面電車の中でおねえさんと全力ダンス!「おかでんチャギントン」は走るテーマパークだった
おかでんチャギントンは岡山市街を走る路面電車。3歳の息子と一緒に乗車したライターが、車内で味わった夢のような"熱狂体験"についてご紹介します。
©チャギントン
♪チャーギントーン チャガチャガチャガチャガ チャーギントン
こんにちは。父親ライターの大塚拓馬(@ZuleTakuma)です。
冒頭の歌、ご存知ですか?列車が主人公のキャラクターたちのアニメ「チャギントン」のテーマソングです。最近ずっと口ずさんでいる気がします。
それもそのはず。岡山県にある「おかでん」こと、岡山電気軌道が運行している「おかでんチャギントン」に3歳の息子・こーくんと一緒に乗ってきたからです。
「おかでんチャギントン」は、見た目がチャギントンのキャラクターで、内装がかわいい電車というだけかと思っていたんですが……全然違いました。
今回は「おかでんチャギントン」で体験してきた、“熱狂”をお伝えします。
目次
「おかでんチャギントン」とは?予約方法と乗車料金
おかでんチャギントンとはどんな電車なのか、詳しく解説していきましょう。
予約方法や乗車料金についてもご説明します。
「おかでんチャギントン」とは?
「おかでんチャギントン」とは、人気キャラクター「チャギントン」の形をした路面電車です。
アニメに登場するチャギントンとまったく同じデザインの列車が岡山中心街を走り抜けるので、なかなかのインパクトがあります。
約1時間の乗車中は「おかでんチャギントンナビゲーター」と呼ばれるお姉さんたちが、子どもと一緒に全力で遊んでくれるのが特徴です。
チャギントンが大好きな子どもにとっては、約1時間の夢のようなライドが待っています。
「おかでんチャギントン」の予約方法と乗車料金
おかでんチャギントンのチケットは全国のローソン・ミニストップ店内設置LoppiやWEBで購入できます。
僕は近所のローソンで購入しました。乗車料金は以下の通りです。
平日:大人 3,400円(税込) 子ども 1,900円(税込)
土日祝:大人 3,500円(税込) 子ども 2,000円(税込)
乗車チケットは以下のセットとなります。
・おかでんチャギントン乗車料金(車内イベントを含む)
・おかでんミュージアム入館料
・乗車記念カード(全30種類より1枚)
・路面電車1日乗車券
なんと路面電車の1日乗り放題券までついています。
これだけ楽しめて、この価格はお得ですね。
「おかでんチャギントン」の乗車ルートなど、詳しくは公式サイトをご覧ください。
インパクト大!「おかでんチャギントン」に乗車
▲岡山駅前の独特な噴水に夢中
いよいよ今日は「おかでんチャギントン」の乗車日。
息子のこーくんとJR岡山駅前にやってきました。
岡山駅前を走るバスにも「おかでんチャギントン」の広告がついていました。
「世界で唯一の楽しい乗り物」というコピーに、僕までちょっとワクワクします。
こちらが今回の乗車場となる、岡山駅前電停です。ここに「おかでんチャギントン」がやってきます。
「チャギントンだ!」
電停に着くと、こーくんはすぐにチャギントンを見つけました。
岡山駅前電停には、いたるところにチャギントンのイラストがあります。
「チャギントン!いっしょ!」
持ってきた絵本と見比べながら「おかでんチャギントン」を心待ちにするこーくん。
「チャギントン、まだかなあ」
すると…
おお!あれは「ブルースター」!
目の部分は本当に窓になっており、目の柄がついたウィンドウカーテンが開けられ、目がない状態になっています。
やはり道路を走ってくるのは、インパクトがありますね。
「わー!わー!!チャギントン!!!」
「とーしゃん!!チャギントン、きたよ!!ガタンゴトンって!!」
すごく大きな声で大興奮のこーくん。もう、なんと言いますか、この段階で来てよかったなって思います。
ガタン…ゴトン…プシューッ
到着した「おかでんチャギントン」を背筋を伸ばしてジーッと見つめているこーくん。
心待ちにしていた電車を力強いまなざしで、穴が空くほど見ています。
ドアが開いたので、さっそく乗車してみましょう!
チャギントンだらけ!「おかでんチャギントン」の内装
車内はいすも壁もカラフルです。いたるところにチャギントンの仲間たちが描かれており、とってもにぎやかな雰囲気になっています。
座席は大人と子どもが向かい合って座れるようになっており、つかまりだちの赤ちゃんを立たせておけるベビーサークルもあります。
座席にはチャギントンのおもちゃと、盛り上がり用のタンバリンやすずが置いてありました。
電車の中でどんなことをするのか楽しみです。
椅子の下にもぬかりなくキャラクターたちが描かれていて驚きました。確かに小さい子なら、このへんまで視界に入りますね。
ふと天井を見上げてみると……。
ここにもキャラクターがいるじゃないですか!本当に抜かりないです。すごい。
さあ、これから楽しい「おかでんチャギントン」の旅のスタートです。
電車でダンス!?「おかでんチャギントン」で遊ぼう
「おかでんチャギントン」は単なる移動手段ではなく、走るアトラクションです。
「おかでんチャギントン」の車内では、どんなことをして遊ぶのか、詳しくご紹介します。
「おかでんチャギントンナビゲーター」と一緒に遊ぼう
出発前に「おかでんチャギントンナビゲーター」のお姉さんから挨拶があります。
「一緒に楽しい思い出をつくろう!」と声をかけてくれました。みんなで「はーい!」
まるで、チャギントンのテーマパークに来たかのような、楽しい雰囲気が車内を包みます。
「おかでんチャギントンナビゲーター」のお姉さんは、子ども一人ひとりとも丁寧に接してくれます。こーくんも話しかけてもらいました。
お姉さんに名前と年齢を聞かれましたが、照れてしまって答えられませんでした。
だんだん調子、出てくるかなあ~……。
まさに非日常!電車でダンス大会
チャギントンのテレビ放送では、エンディングに「ジャンケントレイン」というダンスを踊るのが恒例です。
今日はおなじみの「ジャンケントレイン」を踊るということで、ナビゲーターのお姉さんが振付をレクチャーしてくれました。
レクチャーの後は、音楽が鳴りはじめ、みんなで「ジャンケントレイン」を踊ります!
曲の終わりはニッコニコでした。一緒に踊れてよかった!
……ちなみにこのダンスの間も、電車は普通に道路を走っています。
普通、電車の中は静かにじっとしていなきゃいけないもの。
でも「おかでんチャギントン」なら「ジャンケントレイン」を踊っちゃっていいんです。
そんなことも許される「おかでんチャギントン」はまさに夢の世界。
ちなみにその後も何度か踊る機会があり、こーくんはずっと楽しそうに踊っていました。
チャギントンクイズで遊ぼう
ダンス以外にも、お姉さんは子どもたちと一緒に遊んでくれます。
チャギントンのクイズでも盛り上がりました。
パネルでキャラクターの絵を見せて、電車の中からそのキャラクターの絵を探すというクイズはとくに盛り上がっていました。
電車の中はキャラクターだらけなので、たくさんの正解があるのです。
壁にたくさんのキャラクターが描かれているほか、窓のカーテンは何層にも重なっていて、めくると様々なキャラクターが出てくるようになっていました。
あちこちで「いたー!」「いたー!」と声が上がり、にぎやかでした。
たくさん遊んだ後はカードのプレゼント
たくさん遊んだ後は、乗車した人数分の乗車記念カードをプレゼントしてくれます。
カードをもらったあと、大切そうにギューッと抱え込んでいた姿が印象的でした。
思い出になるお土産がもらえてよかったね。
「おかでんチャギントン」は東山に到着
お姉さんのおかげでたっぷり楽しめた「おかでんチャギントン」の旅もそろそろおしまい。
約1時間の夢のような路面電車の旅でした。
お姉さんともお別れして、電車を降ります。
外に出ると、当然ですが「本当に路面電車の中にいたんだなあ」と実感させられます。
ドアの外が岡山の街並みであるという当然なことに違和感を覚えるほど「おかでんチャギントン」の中は、非日常の不思議な空間でした。
この現実世界とのギャップこそが「おかでんチャギントン」の魅力なのかもしれません。
こーくん、また乗ろうね!
東山電停そばの「おかでんミュージアム」でもかなり遊べる
東山電停に着いたら、そのまま「おかでんミュージアム」へと向かいました。
「おかでんチャギントン」の乗車きっぷには、「おかでんミュージアム」の入場券もセットになっているので、入場料は必要ありません。
「ミュージアム」という名前ですが、中は子どもが遊べる仕掛けが盛りだくさんです。
子どもが遊べるミュージアム
1階にはこーくんお気に入りの木のボールプールがありました。
前回の「あそぼーい!」の記事でも、こーくんがこのボールプールで遊んでいる様子を掲載しています。
実は「おかでんミュージアム」も「あそぼーい!」も、有名デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインしたものなのです。
※ちなみに「おかでんチャギントン」も水戸岡鋭治氏デザイン
この「木のプール」水戸岡鋭治氏がデザインした子供向けの施設や列車で多く使用されており、定番の遊具となっています。
ほかにもチャギントンのキャラクターたちと遊べるシアタールームがあったり…
大きなプラレールセットで遊べたりと、子どもにうれしい施設です。こーくんはこの「おかでんミュージアム」で1時間くらい遊びました…。
電車やプラレールが好きなお子さんだと、平気でいくらでも滞在してしまうと思います。
引き出しの中にあるコスチュームがかわいい
2階にある大きなプラレールセットの下にはタンスがあり、引き出しをあけると、記念撮影用の衣装が入っていました。
ちなみになんの衣装かというと…。
チャギントンのナビゲーターの衣装です!
「おかでんチャギントンナビゲーター」のお姉さんもこの服装と似た衣装を着ていましたね。
テレビ放送ではチャギントンのアニメが始まる前に、ナビゲーターのつるの剛士さんが登場するシーンがあります。
つるの剛士さんは番組エンディングの「ジャンケントレイン」でも登場しますが、そのどちらもこの衣装なのです。
日頃からチャギントンを見ている人にはなじみ深い衣装ですよね。
とっても小さなベビーサイズもあったので、2人に着せてみました。ぜひ、記念写真に利用してみてくださいね。
おかでんミュージアムでお土産を買おう
おかでんミュージアムのショップではチャギントングッズをはじめとした、様々な鉄道グッズが販売されています。
「おかでんチャギントン」のお土産も、ここで購入するとよいでしょう。
「おかでんチャギントンおりがみ」など、「おかでんチャギントン」のオリジナルグッズもあるので注目してみてください。
ちなみに僕は「おかでんチャギントン」の形をした、お菓子の詰め合わせをこーくんに買ってあげました。
▲おかでんチャギントン お菓子の詰め合わせ(1,350円)
箱はプラスチックでできており、そのままお弁当箱にしたり、おもちゃにしたりして使うことができるのでお得です。
我が家ではおもちゃとして、こーくんに遊んでもらおうと思います。
おかでんチャギントンに乗ってみよう!
帰りは「1日乗車券」を使って、路面電車に乗って帰りました。
鉄道好きの子どもの場合は、この1日乗車券を使って、もう少し路面電車で遊んでみてもいいかもしれませんね。
「おかでんチャギントン」は、走るチャギントンのテーマパークでした。
普通なら絶対に電車の中でできないようなことをたくさんやって、こーくんと一緒に楽しめたのが良かったです。
ぜひ皆さんも岡山に行った際には「おかでんチャギントン」に乗ってみてくださいね。
©チャギントン