縄文から平成まで全ての時代の駅を巡ってみた_PR【駅メモ】 ※追記「令和コスタ行橋駅」が誕生

2日目

4:00

身支度を整えてカプセルホテルを出たのは朝の4時だった。早起きが過ぎる。4時だぞ、4時。相変わらずこの手の旅は朝の時間が狂っている。

泊まったカプセルホテルは飲み屋とかが軒を連ねる通りにあるのだけど、その通りは完全にまだ夜の気配だった。まだまだ夜は長いぞーと飲み歩く人たちだらけだ。そんな中にあって早起きして歩いていかねばならない。古墳駅に行くにはこれだけの早起きが必要なのだ。

 

早起きしないと分からないこともある。大阪駅周辺は、阪急や阪神などの駅もあり、さらには多くの商業施設がある。昼間はその商業施設や駅の構内が通路になっていて、様々な建物の中を通り抜けて移動することが多い。

ただし、これが早朝となると、それらの施設はすべてシャッターが閉じられている。そうなるとたかだか駅に行くだけでもかなりの大回りをする必要がでてくる。これは意外な盲点だ。

 

なんとか大阪駅に辿り着くことができた。昨日の夜歩いたルートが全部だめだったので、むちゃくちゃ大回りした。おまけに朝早すぎて駅自体も空いておらず、シャッターの前で開店待ちをしていた。

この旅で用いている「駅メモ」アプリだが、行動の記録という側面もあれば、駅の取り合い、という側面もある。自分の所有する「でんこ」が駅にチェックインし、リンクした状態になると経験値が入る。それが長ければ長いほど入る経験値が多い。

当然、多くの人が訪れる駅は、ライバルが多いわけで、ちょっとリンクできたとしてもすぐに歴戦の猛者が攻撃してきて撃退されてしまう。そういう事情があるから出入りの多い駅ほど経験値もたくさん入る。

大阪駅レベルになると下手したら数秒くらいしかリンクできないのだけど、早朝で人がいないためか、1時間くらいリンクできてしまった。もちろん、むちゃくちゃ経験値が入るので駅メモ的にかなり美味しい。

 

人が全くいない大阪駅ホーム。なかなか新鮮な光景だ。

 

本当に誰もいない。SFとかで見る、人類が滅んだのに駅だけは変わらず動いている、みたいな光景だ。

 

4:55 環状線外回り

さすがに電車がやってくるとワラワラと人がホームに出てくる。よかった、人類は滅亡したわけじゃないんだ、と胸を撫で下ろし、電車に乗り込む。

車内には、朝まで飲んでいたと思われる若者が何人かいた。クラブシーンで活躍してそうな面々だったが、かなりお酒に酔っているらしく、息も絶え絶えだった。

 

「テキーラってマジテキーラだな」

 

「だよな、テキーラ、テキーラだわ」

 

「テキーラといえどもそこまでテキーラじゃないと思っていたらかなりテキーラだった」

 

「なんなんだろうな、テキーラって」

 

彼らはそんな実に哲学的な会話を交わしていた。なんなんだろうな、テキーラって。

 

 

5:17 天王寺駅

チェックインした駅
大阪、天満、桜ノ宮、都島、京橋[大阪]、大阪城公園、森ノ宮、玉造、鶴橋、桃谷、寺田町、天王寺 (12駅/のべ229駅、総移動距離11km/のべ868km)

 

大阪から南下し、環状線の下側、天王寺にやってきた。

僕はなぜか、こうして線路が終わっている光景に異様に興味がある。天王寺駅は阪和線の始発駅になるので、こうして終端がある。実によい。

 

5:25発 阪和線 関空快速 関西国際空港行き

その阪和線に乗る。そろそろ朝が早い人、もしくは遠くまで行く人の通勤時間なのか、車内は混みあっていた。もちろん、関空まで行く電車なので、大きな荷物を持った海外旅行勢もかなりいた。

僕の隣のボックス席に座っていた若い女の子二人組はやはり大きな荷物を抱えていて、ずっと香港のガイドブックを熟読していた。きっとこれから香港に行くのだろう。仲良しのOL二人組が休みを合わせて行くに違いない。きっと楽しいのだろうなあ、と微笑ましく眺めていたら、香港に着いたら最初にどこに行くか、で喧嘩し始めたのでめちゃくちゃハラハラした。昼飯なんかどこでもいいじゃんか。仲良くしろよ。

僕は大阪の女の子に対して一つの偏見を持っている。これはこれまでの僕の経験に基づく個人的感想なので決して気にしないで欲しいのだけど、大阪の女の子は電車に乗り込んでちょっと変わった臭いがすると絶対に「くっさ、なにこれ」って言う。それもけっこう大きい声で言う。

ほかの地区の女の子は「なんか臭いな」とか心の中で思うくらいだけど、大阪の女の子は「くっさ」って絶対に言う。言わずにはいられない。今回も途中の停車駅である堺市駅で乗り込んできた女の子が、乗り込んでくるや否や「くっさ、なにこれ」って言っていた。相変わらずその横で二人組は喧嘩をしていた。旅行を中止にしそうな勢いだ。仲良くしろよ。昼飯なんかどこでもいいだろ。

 

6:09 関西国際空港

 

チェックインした駅
田辺、南田辺、鶴ケ丘、長居、我孫子町、杉本町、浅香、堺市、三国ケ丘、百舌鳥、上野芝、津久野、鳳、富木、北信太、信太山、和泉府中、久米田、下松[大阪]、東岸和田、東貝塚、近義の里、和泉橋本、東佐野、熊取、日野根、長滝、りんくうタウン、泉佐野、関西空港 (42駅/のべ259駅 総移動距離55km/のべ912km)

関西国際空港は平成6年に大阪湾内泉州沖の人工島に作られた海上空港だ。すべてが人工島からなる海上空港であり、日本初の24時間運用を行った空港でもある。この空港もまさしく平成を代表する建造物といえるだろう。本当に海の上にぽっかりと浮かんでいるのでいつもながらびっくりする。

さて、関西国際空港はいいとして、なぜこんな場所に来たのかということが問題だ。僕はいま、何がどうなっているか分からないが、日本の各時代の名前を冠する駅を順番に巡っている。縄文、弥生と終わり、次は古墳時代の駅を巡ることになっている。

しかし、縄文、弥生と順調に来たけれども、古墳の名前を冠する駅はない。どうなってんだああん? こりゃあこの旅は中止だな、ああん? と編集部にねじ込んだところから話が始まる。

 

pato
「どういうことですか。古墳駅ないじゃないですか」

編集部
「ありますよ。『古墳駅』で検索したら一番上に出てきますよ」

pato
「ないですよ」

編集部
「ありますって、ほら」

参照 : Google

おまえこれ韓国の駅じゃねえか。確かに「石村古墳駅」ってあるけど、韓国はソウルの駅じゃねえか。頭おかしいんじゃないか。いや、比喩とか皮肉とかそういうんじゃなくて、ストロングスタイルで頭おかしいんじゃないか。

 

編集部
「ということで行ってきてください」

 

ぜんぜん「ということ」じゃねえよ。誰も納得してねえよ。ほんと、どういう環境で育ったらこんな思考回路になるんだろうか。もしかしたら編集部って人殺し以外何でもやるんじゃないだろうか。

 

まあ、ここで文句を言っても始まらないので、行くことにする。もうチケットも買っちゃったし。

関西国際空港駅からバスに乗って国際線第2ターミナルを目指す。バスの中では悶々と、日本の各時代に思いを馳せながら各駅を周るという企画なのに、なんで名前が古墳ってだけで韓国まで行くのだろうか、頭おかしいだろ、などという思いが駆け巡っていた。

朝の薄明りの中、居並ぶ旅客機たちが見えてきた。あれに乗って行くのか。本当に行くのか。美味しいものを食べに行くとか、ショッピングするとか、観光するとか、そういうのじゃなく、石村古墳駅のためだけに韓国に行くのか。何をどう間違ったらこんなことになってしまうんだ。

 

国際線ターミナルの建物が朝日を浴びて輝いて見える。

 

ちゃんとパスポート持ってこいよって言われて実に不思議だったけど、こういうことだったのかよ。

 

出国審査のところで

 

「どこいくの?」

 

「韓国」

 

「なにしに?」

 

「石村古墳駅を見に」

 

「なんで?」

 

「(それは僕には分からない)」

 

なんて心温まるやり取りがあると思って緊張していたのですが、何も質問されることなく、普通にパスできました。

 

出国審査を終えると、その先にちょっとした免税店と待合スペースがあります。待合スペースのベンチに座って待っていると、横にご老人の集団がやってきました。男女入り乱れた老人の集団で旅行に行くらしく、15人くらいの塊でワイワイやってました。

僕の経験上、ご老人たちというのは部下や子供など若輩者と一緒にいるときは年配者として振舞っているのですが、老人だけの集団の場合はまるで子供のようにはしゃぐのです。

 

「大蔵大臣! 大蔵大臣! 何時にここ集合? それまで買い物してきていい?」

 

「お腹減ったんだけどなんとかしてよ大蔵大臣」

 

と老人がまとめ役っぽい老人に詰め寄るわけです。なぜ大蔵大臣なのかはわかりません。

 

「あーあ、やっぱり昨日、木刀買えばよかった」

修学旅行で来た中学生みたいなことを老人が言ってるわけです。待っている場所からして、この老人たちも同じ飛行機で韓国に行くのでしょう。いいなあ、楽しそうで。観光したり買い物したりするんだろうな。僕なんか、石村古墳駅を見に行くんだぜ。なんとかしてくれよ、大蔵大臣。

飛行機に乗り込む。やはりテンションの高い老人たちは同じ飛行機だった。

 

7:57発 PEACH航空 仁川国際空港行き(韓国)

ついに離陸した。石村古墳駅に向けて。なぜか離陸の瞬間にあのテンション高い老人たちから歓声が上がり、拍手が巻き起こった。いくらなんでもテンション高すぎだろ。

機内はほぼ満員で、さらに若い女の子が多い。仲良しの女の子で韓国に、みたいな雰囲気だ。昼飯を何にするかで喧嘩をしなきゃいいんだけど。たぶん、これだけ満員の機内であっても、おそらく石村古墳駅を目指しているのは僕だけだ。

さて、ここからの石村古墳駅までの旅路だが、極端に画像が減ることをお詫びしたい。なぜなら、韓国という国は空港や駅構内など、軍事施設という観点でいるらしい。そういった施設内で写真を撮ることと、上空から国土を撮影することはご法度らしい。スパイと間違えられても文句が言えないそうだ。チェジュ島行ったときやりまくってたけど、ダメだったらしい。

普通なら、空港や駅から出て韓国のお店や風景を撮影すれば良い旅日記になるのだけど、あいにく僕は石村古墳駅に行くことだけが目的だ。たぶん空港や駅、電車から出ないんじゃないかな。ずっとスパイと疑われかねない場所にいるので、ほとんど画像が撮れないことが予想される。申し訳ないが魅惑的な文章だけで楽しんでいただきたい。

 

9:30 仁川国際空港

およそ1時間半のフライトで無事に仁川(インチョン)国際空港に着陸した。めちゃくちゃ近いな。もちろん、着陸時も老人たちから歓声と拍手が巻き起こった。飛行機パニックもの映画のラストシーンみたいになってた。

さっそく、駅メモにアクセスしてみる。実はちょっとしたワクワクがあった。

もちろん、現時点で駅メモは海外の駅には対応していない。ここ韓国の駅が取れるわけはないが、いかなる場合でも最寄りにある駅を取る、という特性がある。ここ仁川空港からもっとも近くにある日本の駅はどこか、そこに興味があった。

 

鹿家という駅が取れた。福岡県糸島市にある駅で、福岡と佐賀を結ぶ筑肥線の駅らしい。へえ、そういう場所が取れるんだ。

仁川国際空港はとても大きく、そして近代的な空港だ。あまりに大きいので着陸してから外に出るまでかなりの時間がかかってしまう。着陸した場所は離れ小島みたいなターミナルだったため、まずそこから電車に乗ってメインのターミナルまで移動する必要があるようだ。

電車を待つ。もちろん、待っているのは大阪国際空港から一緒に乗ってきた人たちばかりだ。テンションの高い老人たちも、空港を出る前に電車だー! おかしいだろー! どうなってるんだ大蔵大臣! みたいに盛り上がっていた。そこで大蔵大臣を責めるのはちょっとかわいそうでしょうよ。

数分待つとこれまた近代的な電車がやってきた。そのまま車内に乗り込むのだけど、乗った瞬間にちょっと異臭がした。人間の汗の臭いを濃厚にしたみたいな、ちょっと不快な臭いが車内に漂っていて、「ちょっと臭いな」と思った。それと同時に、横にいた大阪の女の子が、

 

「くっさ!」

って言っていた。大阪の女の子は電車が臭いことに我慢ができない。指摘せずにはいられない。

 

3分ほど電車に揺られ、メインのターミナルに到着し、そこから入国審査へと向かう。海外に来て一番緊張する場面だ。基本的には機内で書かされた「入国申請書」なるものを提出するだけなのだけど、そのなかでひとつ困ってしまう記入欄があった。

「韓国内滞在予定地」というものだ。まあ、観光先でどこに泊まるつもりなのかホテル名と連絡先を書けよというものなのだけど、あいにく僕は、石村古墳駅に行ったらそのままトンボ帰りして帰りの飛行機に乗ることになっている。つまり宿泊をしない。適当なホテル名を書いても良かったのだけど、嘘を書くとバレたときにスパイと疑われると考えたので、正直に空欄にしておいた。宿泊しないからな、と言い聞かせて空欄にしておいた。

もちろん、その空欄がバリバリに入国審査で引っかかった。

 

「ここちゃんと書いて。泊まるホテル」

とか言われて、堂々と

 

「石村古墳駅に行ったら帰るから」

みたいなことを説明したのだけど、分かってもらえなかった。

 

「なんで石村古墳駅?」

 

「(それは僕にもわからない)」

 

みたいな心温まるやり取りを経て、なんとか「日帰り旅行だ」という説明で分かってもらえた。めちゃくちゃ怪訝な感じで見られていたけれどもなんとか入国に成功した。

 

ちなみに、入国審査を出てから駅メモをやってみたら「西唐津」という駅が取れた。佐賀県の駅だ。どうやらあの辺が取れるけれども、場所によってくるくると最寄り駅が変わるみたいだ。

 

空港に直結する空港鉄道の駅に向かう。さっそく、韓国の乗換案内をダウンロードし、石村古墳駅までの乗換を調べる。

 

ハングルだらけでよく分からない。しかもなかなか乗り換えが複雑そう。ちゃんとできるんだろうか。おまけに、どうやらここ仁川空港から目的の石村古墳駅まで地下鉄などを乗り継いで1時間半くらいかかるみたいだ。往復で3時間。帰りの飛行機の時間と、チェックイン時間、空港のバカでかさを考えると時間的にギリギリだ。急がなければならない。

 

ちなみに外の気温は―3℃らしい。寒い。ソウルは能登半島より寒い。覚えた。

 

10:30発 KORAIL空港鉄道 ソウル行き

車内の雰囲気は日本の地下鉄のそれと全く変わらない。むしろ韓国の方が広々と感じる。ちゃんと乗り換えできるか不安だったけど、車内アナウンスが日本語も流してくれるので注意深く聞いていれば大丈夫だ。

僕が乗った車両だけかもしれないが、きっちりとロングシートの一番端の1人分の座席が「妊婦専用」となっていた。派手なピンク色をしていて日本語でも書かれている。とても分かりやすく、妊婦でもないのにマナー悪くそこに座る人はいなかった。

車内はロングシートが全部埋まるくらいに混んでいたので、僕は立っていたのだけど、そこにアラブあたりから来たっぽい女性が話しかけてきた。

 

「私が詰めたからあなたも座れるわよ!」

 

彼女はそういうジェスチャーを見せていたずらに笑った。立ってないで座りなさい、私が詰めたから、とものすごく大きなジェスチャーを見せてくるのだけど、そこがモロに妊婦専用のピンクシートだった。たぶんアラブあたりの人だから読めないんだと思う。親切心は嬉しいんだけど、さすがにこれはちょっとない。

 

「はやく、ほら、私が詰めたから! ほら!」

 

と熱心な彼女の手前、無碍に断ることもできず、「わかった、わかったから」と仕方なく妊婦専用シートに座った。

 

「ソウルまできてなんでこんな重大なマナー違反をしているんだろう」

 

そう思うと完全にいたたまれない気持ちになってしまった。

 

結局、ピンク色の座席は妊婦専用だから、というニュアンスの車内放送が何回も何回も日本語でも流されたので、完全に我慢できなくなり、どこかの駅に到着したときに彼女にお礼を言って降りるふりをしてまた別の車両に乗るという技を見せてしまった。

 

風景は完全にソウルのそれだ。本当にソウルだー、韓国だーと眺めていたら、そのうち乗換駅へと到着した。ハングルは読めないので注意深く放送を聞いていたので、たぶんここで間違いない。

 

11:12 麻谷ナル(マゴンネル)駅

ここでは「福吉」という駅が取れた。こちらも筑肥線の駅だ。

ここからは地下鉄9号線に乗り換えることになる。目指すべき石村古墳駅はこの9号線の駅なのだ。どうやらこの9号線は駅を飛ばして走る快速的な列車と、全ての駅に停まる各駅停車があるらしい。悪いことに石村古墳駅は快速は停まらないようだ。まだまだ遠いので快速に乗って移動し近くなったら各駅停車に乗り換える必要がありそうだ。まあまあ複雑なので相変わらず車内放送を聞き逃せない。

 

11:19発 ソウル地下鉄9号線 中央報勲病院駅行き

この地下鉄9号線の車内において、ついに怒りというか、疑問みたいなものが頂点に達した。

そもそもなぜ各時代の駅を巡る必要があるのか。百歩譲って巡るのは良しとしよう、それでも古墳時代はありませんでしたねー、次の時代行きましょう、でいいじゃないか。なんでソウルまで来る必要があるんだ。飛行機代往復で3万円だぞ。経費込みでもらうこの記事の原稿料から、ここまで使った特急や新幹線、これから使うであろう交通費ひいたらどうなるか分かってんのか。

 

11:55 奉恩寺(ボウウンサ)駅

怒っていたら、各駅停車に乗り換えなければならない駅に到着した。放送を聞き逃して危うく乗り過ごすところだった。

 

11:58発 ソウル地下鉄9号線 中央報勲病院駅行き

各駅停車の電車は同じホームにすぐやってきた。無事に乗り込んだところでさっきの続きだ。

そもそもこの記事は駅メモさんの提供でお送りしているのに、韓国に来るとは何事だ。ルールに乗っとってさっきからずっと駅に着くたびにチェックインしてるけど、全部福岡か佐賀の駅じゃねえか。おまえな、さっきツイッター見たら、佐賀の駅メモユーザーの人がチェックインしたら僕が駅を守護していたみたいで「あれ、patoが佐賀にいる?」って困惑して呟いてたぞ。まさかソウルからチェックインしてるとは思うまい。佐賀にはいねえよ! ざまあみろ!

 

怒りが良く分からない方に向かっていったと思ったら、ついに石村古墳駅に到着した。

 

12:03 石村古墳駅

チェックインした駅
福吉、鹿家、西唐津、筑前深江、九大学研都市、周船寺、美咲が丘、特牛、阿川、海ノ中道、筑前前原 (53駅/のべ270駅、総移動距離965km/のべ1,822km)

 

【古墳時代ってどんな時代?】
諸説あるが、3世紀半ば過ぎから7世紀末頃までの約400年間を古墳時代とすることが多い。各地で豪族による前方後円墳が建造され、ヤマト王権が倭の統一政権として確立していた。有名な大阪府堺市の大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)は古墳時代中期のものと考えられている。

【古墳時代の主な出来事】
・ヤマト政権の確立
・前方後円墳の建造

ちなみに、この石村古墳駅近くにも古墳は存在し、それも古墳群といわれるくらいなのでかなり多いらしい。どうやら百済の時代のものらしく、3世紀くらいのもので日本の古墳時代のものとほぼ一致している。不勉強なので日本の古墳との関りが良く分からないけど、何らかの関りはあると思う。

さて、古墳時代ゆかりのものを探さなければならないのですが、帰りの飛行機の時間を考えると古墳群まで行っている時間はない。

駅近くのこの道路標識に「古墳」とかいてありますので、これが古墳時代ゆかりのものでいいじゃないですか。いいでしょう。読めないですけど、どうせその辺のハングルにも「おいでませ古墳」とか書いてありますよ。絶対にそうですよ。ということで、古墳時代クリア。日本に帰ります!

 

 

飛鳥時代

14:20 仁川国際空港

また1時間半かけて仁川国際空港まで帰ってきました。帰りの飛行機は15:35ですので、なんとか間に合いました。けっこう余裕をもって到着したつもりだったんですけど、チェックイン窓口で「ここから搭乗口まで40分かかります。急いでくださいね」といわれました。どんだけ広いんだよ仁川国際空港。

ちなみに、何かに使うだろうと関空で1万円分をウォンに変えておいたのだけど、3千円も使わなかった。海外に行って3千円だぜ、3千円。

舐めていたら出国審査や、またターミナル内電車移動などで本当に搭乗口まで40分以上かかってしまい、最終的に汗だくになって走ることになりましたが、なんとかギリギリ搭乗できました。

驚いたことに搭乗した飛行機は行きに乗ってきたやつと同じだったらしく、乗務員まで全く同じ、「え、また乗るの?」みたいな顔で2度見3度見されました。なんなら座席まで全く同じだった。

 

「まじで5時間しか韓国にいなかったなあ」

と思いますが、これは極端な例ですが、格安航空のPEACHでは日帰りソウルプランというものをやっているようです。僕が乗ってきた朝一番の飛行機でソウルに来て、これより1本後の20時代の飛行機で関空に帰るというプランらしく、期間限定ですがかなり安い設定のチケットもあるようです。実質的に10時間くらい韓国滞在できるので、古墳駅を見に行くよりは充実した観光ができるはずなので是非ともチェックしてみてください。

 

17:35 関西国際空港

関空到着。帰ってきた。本当に帰ってきた。マジで日帰りだ。

ここから次の目的地である飛鳥時代の駅を取りに行こうと思ったけど、さすがに日帰り海外旅行は疲労マックスで、電車のダイヤ的にも厳しそうなので、南海電鉄で「なんば」まで移動し、カプセルホテルで宿泊することにしました。

 

18:05発 南海空港線 特急 ラピートβ66号

18:47 なんば駅

チェックインした駅
筑前前原、福吉、鹿家、井原里、鶴原、二色浜、貝塚[大阪]、蛸地蔵、岸和田、春木、和泉大宮、忠岡、泉大津、松ノ浜、浜寺公園、羽衣、北助松、高石、船尾[大阪]、石津川、諏訪ノ森、湊、寺島町、堺、妙国寺前、七道、大和川、安立町、粉浜、住吉大社、住ノ江、岸里玉出、岸里、天下茶屋、萩ノ茶屋、新今宮、今宮戎、難波、大阪難波、四ツ橋、心斎橋、なんば (95駅/のべ312駅、総移動距離1,982km/のべ2,839 km)

 

なんば駅から適当に大阪の街をぶらつく。大阪の街は活気にあふれていて、あちこちから中国語や韓国がきこえてくる。人混みもすさまじく、真っすぐ歩けないほどだ。いま日本で一番活気がある場所なのかもしれない。

めちゃくちゃ有名なグリコの看板。グリコサインというらしい。大阪を象徴する風景だ。

実はこの看板はこれで六代目だそうだ。最初の設置は昭和10年。一度、設置しているビルの建て替えによって平成8年に撤去されているが、平成10年に再点灯。平成26年の現在のLED式の六代目になっている。完全に昭和と平成を駆け抜け、大阪を見守っているといえる。

 

ということで、古墳時代までクリアしたところで2日目終了。明日はこの関西地方にもりもり日本の中心があった時代なので、一気に稼げると思う。といったところで3日目に続く!

 

2日目まとめ
制覇した時代:古墳時代
総アクセス駅数:95駅(のべ312駅)
総移動距離:1,982km(のべ2,839 km)

 

>3日目につづく

 

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