【都内で日本一周!?】アンテナショップを使えば1日で全都道府県を制覇できる

東京に点在する地方自治体のアンテナショップに行くと、東京都内にいながらにして各県の特産品を買ったり、グルメを楽しんだりできます。よく足を運ぶ方も少なくないとは思いますが、さすがに全都道府県のアンテナショップを利用した人はそうそういないでしょう。今回は、ライター・patoが、都内のアンテナショップで日本一周を目指します。

有楽町エリア

有楽町エリアも銀座からほど近い。というか、休憩していたマクドナルドから高架をくぐればそこはもう有楽町だ。

おまけに、有楽町は銀座に負けず劣らずアンテナショップが密集している。先に言ってしまうと、実に11個のアンテナショップが存在する。県のアンテナショップだけでなく、市や町、ここで取り上げないアンテナショップまで入れるとその数はさらに膨れ上がる。

おまけに、その11個のアンテナショップは有楽町の街中に点在しているわけではなく、11個中、10個があるビルに入っている。途方もない密集度だ。JR有楽町駅の前に威風堂々と存在する「東京交通会館」こそ、その密集ビルだ。これはもう、アンテナショップの九龍城といっても過言ではない。

 

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やっと夜が明けてきた。これが噂の東京交通会館ビルだ。夜のイルミネーションがきれいで新幹線やJRからもよく見えるので、知っている人も多いと思う。このビルに、もうアンテナショップビルと読んでもいいくらいアンテナショップが入っている。一気に紹介していきたい。

 

大阪百貨店(大阪府)

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到達時間 7:19

残念ながらまだ開店していなかったが、浪速のええもんうまいもんをコンセプトに大阪独自の商品を販売している。吸収チョコや大阪人にとって思い入れの深い551の豚まん、関西味のどん兵衛などが人気のようだ。さらには店内で大阪のB級グルメなどを味わえるようになっている。たこ焼きもある。

 

 

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大阪府知事からの感謝状みたいなものまで掲示されている。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 交通会館1F
  • 10:00~22:00(日祝祭 10:00~20:00)

 

北海道どさんこプラザ

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到達時間 7:20

沖縄の「わしたショップ」と同じく、「どさんこプラザ」も全国各地に幅広く展開している。主要都市はもちろん、池袋や相模原、さいたま新都心などにも店舗を構えているし、イベントも豊富に行われているようだ。例えばある町の名産の試食会をしたと思えば、次の週には違う町の名産フェアをしているなど、訪れるたびに新しい発見があるかもしれない。広大な北海道ならではといったところか。

 

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 交通会館1F
  • 10:00~20:00

ここまでで交通会館の1階は終わり。続いて地下へと降りていく。

 

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交通会館地下はこのようになっている。ここに店舗がたくさん入っていて、アンテナショップもたくさんある。まだ早朝過ぎて開店している店舗はなかったが、なぜか地下鉄からの通路的な扱いなのか、早朝から入れるようになっていた。ありがたい。

 

兵庫わくわく館

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到達時間 7:22

この時間はもちろん閉店しているが、なかなか賑やかそうな店構えだ。今まで見てきた中でも最多のポスターではないだろうか。ベタベタと貼ってあった。

 

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近づいて見てみると、どうやら兵庫の明石焼きが2016 B-1グランプリで優勝したらしい。この店でも販売しているようなので、優勝の味を堪能したいのならばここで購入するのも手かもしれない。

  • 東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館地下1階
  • 10:00~19:00

もうこの地下は鉄のツメ取った後のピラミッドみたいに次々とアンテナショップとエンカウントする(ドラクエの話です)。

 

ザ・博多(福岡県)

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到達時間 7:23

福岡県ってのは別に博多だけではないんだけれども、ザ・福岡とはせずにザ・博多とする心意気や良し。明太子などをはじめ福岡のおいしいものを中心に販売している。残念ながらまだ開店時間ではなかったが、外から見る限りでは……

 

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むっちゃ鍋のもとを売ってるっぽい。福岡の人は入浴剤がわりにお風呂に入れて使うのかもしれない。

 

  • 東京都千代田区有楽町 東京交通会館B1F
  • 10:00~20:00

 

おおいた温泉座(大分県)

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到達時間 7:24

別府温泉など、日本でも有数の温泉地を有する大分県はアンテナショップでも温泉を推してくる。それは店舗の名称からも伺える。

 

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指原さんも楽しそうだ。

噂によるとここはアンテナショップでありながら足湯が楽しめるそうだ。残念ながらまだ開店していないので本当に足湯があるのか確認できないが、ちょっと隙間から覗いて観察してみると、

 

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あった。

これ足湯だわ。中では足湯はもちろん温泉卵やかぼすソフトクリームなども楽しめるらしい。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1交通会館地下1F
  • 10:00~20:00

 

わかやま紀州館(和歌山県)

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到達時間 7:26

この交通会館に入るアンテナショップの中でもひときわ大きなフロアだったように思う。残念ながら開店前なので中をうかがい知ることはできないが、紀州南高梅や地酒、農産物を販売しているらしい。

 

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意外と知られていないが、和歌山はパンダがいる県としても有名だ。しっかりとパンダも推してきている。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館地下1階
  • 10:00~19:00
  • 10:00~18:00(日祝祭)

 

いきいき富山館(富山県)

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実は富山のアンテナショップ「いきいき富山館」は日本橋の方にもある。どうやらこちらは有楽町の支店的な位置づけのようだ。どうせ日本橋の本店の方も通るのでどちらも紹介しておきたい。

富山の山の幸、海の幸を約800品目揃えており、試食販売や実演調理などもやっているらしい。ちなみに、銭湯などの風呂桶に書かれている黄色い「ケロリン」は富山に本社を置く内外製薬の鎮痛剤のことで、ここでもそのケロリングッズを販売していて人気があるらしい。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館地下1階
  • 10:00~19:00(日・祝は18:00)

 

静岡県東京観光案内所(Shizuoka Mt.Fuji Green-tea Plaza)(静岡県)

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到達時間 7:30

ここ静岡の観光案内所は他のアンテナショップとは一線を画している。売店かという勢いで大々的に特産品の販売をしているわけではない。それ以外は落ちついた事務所のような雰囲気だ。外から見ても分かるように、パンフレットが並べられていて、相談するテーブルのようなものが見える。静岡観光の案内に重点を置いているようだ。

 

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静岡のお茶の提供を行っているようで、買い物などで疲れたときに立ち寄って座って休みながらお茶を飲み、静岡の観光案内に思いを馳せる、みたいなコンセプトかもしれない。

 

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館地下1階
  • 10:30~19:00、呈茶12:00~18:00(ラストオーダー17:30)

これで地下はあらかた終わり、先ほど行った1階にもう一つアンテナショップがあるのでそちらをクリアしに行く。

 

秋田ふるさと館(秋田県)

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到達時間 7:34

まだ開店まで時間があるというのに、店舗内に人がいて開店準備というか荷物の搬入みたいなことをしていた。ここまで全部閉店しているアンテナショップだったので、いつの間にかアンテナショップとは閉店しているものという固定概念が出来上がっていたが、そうだ、これらはちゃんと開店するんだ、と当たり前の事実を思い出すことができた。

 

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銘菓・食品・酒・民工芸品を販売するショップで、外から見ただけでも分かるが、けっこうな勢いで米を売っている。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1F
  • 10:00~19:00

さて、この交通会館、地下と1階にアンテナショップが密集しているが、2階にもアンテナショップが存在する。

 

ゆめぷらざ滋賀(滋賀県)

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到達時間 7:38

兵庫に負けず劣らず掲示物が多い。しかもそのほとんどが琵琶湖に関するものだ。県の面積のうち琵琶湖の占める割合、と同じ比率くらい琵琶湖のポスターが占めているかもしれない。

物産品の販売、観光案内などを実施している。

  • 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館2F
  • 9:30~18:00

さて、これで一通りは交通会館のアンテナショップはクリアできた。ここには他にも村岡町や豊岡市など市や町のアンテナショップも存在する。

あとは有楽町にありながら交通会館ではない唯一のアンテナショップを目指すだけだ。

 

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交通会館を出てJR有楽町駅前を歩く。交通会館の目の前はすぐ駅だ。すっかり夜が明け、完全に朝の雰囲気。行き交う人も増えてきた。

皇居の方に向かって歩き、少し道に迷いながらなんとかアンテナショップを発見した。

 

かごしま遊楽館(鹿児島県)

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到達時間 7:55

有楽町と遊楽をかけたネーミングだろうか。1階が「さつまいもの館」という大胆な名前で、さつまいもを使った食品や、もちろん芋焼酎も販売している。2階が遊食豚彩いちにいさん、3階が鹿児島ブランドショップという構成になっている。街が動き出してもまだ開店時間ではないので閉店している。

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外から見る分には、むちゃくちゃお茶売ってた。鹿児島人は入浴剤がわりにお茶をお風呂に入れるのかもしれない(たぶん違います)

  • 東京都千代田区有楽町1-6-4千代田ビル1~3F
  • ショップ 10:00~20:00

さて、これにて有楽町エリアは終了。次は東京駅エリアを攻める。別に徒歩の旅ではないので電車に乗っていってもいいのだけど、有楽町から東京駅は近いので徒歩で行くこととした。

 

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東京駅エリア

ガード下の飲み屋街みたいな場所を抜けると、すぐにオフィス街のようなビル群が目の前に現れた。

 

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八重洲ブックセンターが見える。つまり、完全に東京駅エリアにやってきたということだ。

 

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東京駅 8:10

東京駅に到着した。この目と鼻の先にアンテナショップがある。

 

京都館(京都府)

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到達時間 8:14

東京駅から目と鼻の先、八重洲口を出てすぐに京都アンテナショップが存在する。なんとなく厳かな雰囲気のするたたずまいはさすがと言ったところか。特産品や工芸品の販売はもちろんのこと、体験コーナーというものがあり、曜日によってはお抹茶の体験などができるらしい。

 

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開店前なのであまり中の様子は分からないが、ディスプレイはなんとなく品があって厳かな感じがする。小さな京都がここにあるのだ。

  • 東京都中央区八重洲2丁目1番1号ヤンマー東京ビル1F
  • 10:30~19:00
  • 3月、9月の最終水曜日/年末年始(12月30日~1月3日)休館

さて、ここから大通りを横断し、少し奥まった路地へと入っていくともう一つのアンテナショップが姿を現す。

東京駅からほど近い、ガストが入っているビルに、テナントとして入っているアンテナショップを発見した。

 

やまなし館(山梨県)

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到達時間 8:23

東京駅から中央線に乗れば比較的簡単に山梨までいける。そういった客層を狙ってこの立地なのかもしれない。

山梨の特産品はもちろんのこと、旬の果物や野菜の販売も行うらしい。山梨といえばワインで、試飲や飲み比べもあり、200種類以上品揃えを誇っているらしい。名物信玄餅を使った信玄餅ソフトも人気。

さらにこのビルの2階には田崎真也さんとのコラボによるログハウス風のカジュアルレストラン「Y-wine(わいわい)」があり、山梨県産にこだわった食とお酒が楽しめるらしい。

 

  • 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1F 2F
  • やまなし館
  • 11:00~19:30

同じビルにはもう一つのアンテナショップが入っていた。

 

おいでませ山口館(山口県)

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到達時間 8:25

特産品の販売や民芸品の販売、観光案内などスタンダードなタイプのアンテナショップ。同じビルにある山梨館と比べると奥まっている場所にあるため目立たない印象がある。

 

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外から見る分には、酒のラインナップが充実してるっぽい。

  • 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル 1階
  • 10:30~19:00(12月31日~1月3日を除く)
  • 12月30日は10:30~15:00

さて、次のアンテナショップを、と考えたところで、重大なミステイクに気が付く。一個アンテナショップを取り逃してる。事前の調査によると、有楽町から東京駅に移動する途中に一つアンテナショップがあるはずだった。完全に見落としてる。仕方がないのでまた戻ることにする。

来た道を舞い戻ると、やはり見落としていたみたいで、すぐに発見することができた。

 

福島県八重洲交流会館(福島県)

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到達時間 8:37

地方にとって大河ドラマは大きなウェイトを占める。ここまでにもアンテナショップでこの地方が大河ドラマの舞台になった、あるいはなる予定、というポスターを数多く見てきた。福島県も大河ドラマ「八重の桜」の主人公新島八重のふるさとということを前面に出している。その絡みからあえて八重洲にアンテナショップを出しているのかもしれない。さらに毎月8日は「八重の日」ということでアンテナショップでもさまざまな特典があるらしい。

 

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残念ながら開店前であったが、このように商品が埃をかぶらなように新聞紙をかけているなど、意識の高さが伺えた。

  • 東京都中央区八重洲2-6-21 三徳八重洲ビル 1F
  • 11:00~19:00

戻ってきてみて分かったのだけど、さっき確実にこの通りを通っている。なんで見落としていたのか。

 

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二軒隣には八重洲ブックセンターがある。ということは、さっき八重洲ブックセンターだとキャッキャ言ってた時に見落としているっぽい。先ほどの画像をもう一度見てみる。

 

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しっかりと写っていやがる。なんで気付かなかったんだ。

もう一度東京駅の方に向かい、さらに日本橋方面へと歩いて行く。日本橋エリアにもいくつかのアンテナショップが存在するからだ。

 

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