佐賀のご当地麺が熱い!独自の進化を遂げた厳選7麺紹介!
佐賀の麺料理でおすすめの美味しいお店を厳選して紹介。神埼そうめんやかしわうどんなどの定番はもちろん、ランチにもおすすめのお店を佐賀県庁の方々と巡ってきました!佐賀市からすぐの店舗から山奥を進んだ名店まで、福岡や長崎にも引けを取らない自信を持っておすすめできる7店舗をご紹介します。
こんにちは、SPOT編集部のたのうえです。そうめんを食べながら失礼します。
突然ですが、麺といえば九州!
福岡の博多ラーメン、長崎の長崎ちゃんぽんなどなど、皆さん一度は食べたことがあるんじゃないでしょうか。東京でも食べれる機会が多い大人気ご当地麺ですよね!
しかし、皆さんは何か忘れてはいないでしょうか。長崎、福岡に挟まれたとある県の存在を……。
そう、
佐賀県です。
目次
ご当地麺天国、佐賀
「いや、佐賀県にご当地麺って存在するの? 完全に福岡、長崎の陰に隠れちゃってない?」という疑問を失礼を承知で佐賀県庁の方に聞いてみたところ、「佐賀県のご当地麺は、長崎と福岡に負けないように頑張った結果、独自の進化を遂げてかなりのクオリティになっている上に店舗数がすごい事になっています!」とのご返答が。
とはいえ、何が食べれるのか全く想像がつかないので、今回は佐賀県庁の方直々に教えてもらった地元で愛される7種のご当地麺を紹介します!
※本記事は緊急事態宣言前に取材を行いました。
200gのきくらげと天草が乗った「きくらげ&宝石ちゃんぽん」
最初にやってきたのは、佐賀市にあるラーメンとちゃんぽんのお店「明日香」
ちゃんぽんと言えば隣の長崎県を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実は佐賀県にもかなりインパクトが強いちゃんぽんが存在します。
それがこちら。早速すごいインパクト!
具が見えないくらいたっぷり乗っているのは天草ときくらげ。そして生卵。天草は乾燥させると白く光りキラキラするので天草のみ使用したちゃんぽんは「宝石ちゃんぽん」と呼ばれています。今回はきくらげと天草を半分づつ乗せた「特製ちゃんぽん」をいただきました。
きくらげと麺を絡めていただきます。
アッッツ。いやでも……
めちゃめちゃうまい!
きくらげと天草のコリコリした食感が麺と合いすぎる、歯ごたえ最高……。そして、きくらげと天草がこれだけ乗っているのにとんこつ風味のちゃんぽんの美味しさがしっかり分かる濃厚さ。いつの間にか割れていた生卵の風味も広がってきて、マジで一瞬で食べきってしまいました。ちなみに、下にはしっかり野菜が入っています。
高菜飯も美味しいと評判だそうなのでいただきました。安定感抜群でこれもペロッと食べてしまいました。サイドメニューが充実しているお店は信頼できる……。
長崎ちゃんぽんは白湯系のスープに魚介と野菜が入っていますが、佐賀ちゃんぽんは発祥の武雄市が内陸にあるので魚介は使わず、豚骨系のスープにきくらげ等の野菜がふんだんに乗っているのが最大の特徴です。いつもと違う味、食感を楽しみたい方は是非!
明日香 大和店
住所:佐賀県佐賀市大和町尼寺1931-1
営業時間:ランチ 11:00〜15:00 ディナー 17:00〜21:00 LO20:30 (木曜定休)
九州最古の駅で食べる「かしわうどん」
続いては、明治22年に開設された九州最古の駅の一つ「鳥栖駅」構内にある九州で初めての立ち食いうどんです。
入場券を購入して、ホームへ。
こちらがお目当のお店、中央軒。駅構内の立ち食いうどん屋さんってドラマでしか見たことないかもしれない。
明治25年から佐賀県の駅弁当を支える中央軒は、日本で最も古い鶏飯弁当としてかしわ弁当が有名ですが、実はこの駅構内では「かしわうどん」というものが食べられます。ちなみに、かしわとは羽の色が茶色い鶏のことを指すので、うどんには鶏そぼろが入っています。
かしわ以外はうどんとネギのみという非常にシンプルな見た目です。でも、鶏肉のそぼろが入ったうどんってどんな味なんだろう……?
早速いただきましょう。
いやー、うまいな……
出汁自体は素朴でシンプルなうどんなんですが、そこにかしわが混ざることで濃厚になり箸が進む進む。なんでこんなシンプルなのにうまいんだ?意味がわからん。
実は同行してくれていた佐賀県庁のお二人も「定期的に食べたくなるんですよねー」と言いながら3分くらいで平らげていました。皆さんはよく噛んで食べてください。
定期的にやってくる電車を眺めながらの食事も開放感があり、うどんの美味しさをさらに引き立てます。
鳥栖駅は鹿児島、博多、熊本などなど様々な場所へ向かう人々の乗り換え駅として日々多くの人が利用しています。皆さんも長旅の途中に中央軒のかしわうどん、いかがですか?
中央軒
住所:佐賀県鳥栖市京町729番地
営業時間:1・2番ホーム 11:00~18:30
3・4番ホーム 11:00~18:00
5・6番ホーム 7:00~21:00
390年の歴史を誇る「神埼そうめん」
続いては、佐賀県で390年前から作られている神埼そうめんです。そうめんってめちゃめちゃ美味しいけど家の中でしか食べたことがないので、外で食べるそうめんがどんな感じなのか全然想像がつかないです。
佐賀駅から徒歩1分にある「寅ちゃんうどん」
神埼そうめんを作っている井上製麺直営のお店、百年庵がお休みだったので、今回はこちらのお店に行かせていただきました。
うわー!美味しそう!これぞそうめん!でも、これなら私が夏に食べているそうめんとそう変わりがないような……。
まぁまぁ、お手並み拝見ですよ。
……
うっっっっめーー!!!!
マジでうめー! めんつゆも麺も特別な事をしている訳じゃないのに明らかにうちで作っているそうめんと違う! なめらかなのにコシがすごい、喉越しが良すぎる。こんなの食べたら家のそうめんに戻れないんじゃないか……恐るべし神埼そうめん!
ここの神埼そうめんは、井上製麺が作ったそうめん製麺機で作られているので、手延べでは出せない食感や喉越しを生むことができるそうです。一家に一台そうめん製麺機が欲しい。ちなみに日本初の製麺機はここ佐賀が発祥らしいです。だからこんなに美味しいのか。
ちなみに神崎そうめんは通販でも購入することが可能です。そうめんだけじゃなくて、にゅうめんでも是非!
寅ちゃんうどん
住所:佐賀県佐賀市駅前中央1-11-1 えきマチ1丁目佐賀
営業時間:10:00〜20:30 (店内飲食20:00LO・お持ち帰り20:30LO)
塩で食べるそば?「木漏れ陽」
続いては佐賀空港から車で山奥へ車を走らせること1時間の場所にある、そばの芽料理のお店「木漏れ陽」
蕎麦屋を営業しながらそば農家も営んでいる木漏れ陽では、栄養価の高い自家栽培された「そばの芽」を味わうことができます。
そばの芽料理オンリーのコースはボリューム満点です。
お店の方から「ざるそばはまずはそのまま、次にお塩、最後にお汁で食べてみてください」と、教えていただきました。お蕎麦はつゆがあるから食べれるのでは……?という疑問は拭えませんが、おすすめされた通りに食べてみます。
生そば、うま〜〜〜〜〜!
お蕎麦のコシと風味がすごくて、もうずっと生そばでいいな……というくらいなんですが、塩をかけてもめちゃめちゃ美味しかったです。塩をかけることでそばに甘みが出て(なんで?)さらに楽しめるという。
他のお料理もそばの風味がすごくて本当に美味しかったんですが、個人的にはそばの芽デザートがかなり美味しかったです。お蕎麦の味がするのに甘みがしっかりあって、マジで後100個は食べれました。
そのばの芽は栄養価も高く、カロリーも低いので麺類が食べたいけどラーメンとかはちょっと……と言う方にオススメです!
木漏れ陽
住所:佐賀県佐賀市富士町上合瀬453-1
営業時間:11:00〜17:00
炭鉱マンが愛した「たろめん」
続いては、高度成長期、佐賀の炭鉱マンに愛されたたろめんをご紹介します。
炭鉱の町として栄えていた佐賀県大町町で生まれたたろめんは、毎日体を動かす炭鉱マンの腹を満たすために野菜がたっぷり!
見た目はちゃんぽんのようですが、実は中身が全然違います。スープは牛骨と鶏ガラをベースにしたもので、麺はなんとうどん麺なんです!しっかりした味付けなのにさっぱりと食べれてしまう不思議なたろめん。
牛肉、鶏肉、豚肉、エビが入ったボリューミーな見た目に反して、生姜の風味が効いたあっさりした味付け。野菜たっぷりで栄養満点なので女性の方にもおすすめです!
家族庵
住所:佐賀県杵島郡大町町上大町978-1
営業時間:11:00~OS14:30、17:30~OS20:30(火曜定休)
豚骨の凄まじい匂いとあっさりした旨味「佐賀ラーメン」
続いては、佐賀ラーメン。ちなみにこれで6店舗目になります。食べても食べても出てくる、佐賀のご当地麺。
佐賀ラーメンの最大の特徴はその匂い。10日間煮込んだ豚の頭骨以外は何も使っていないスープの匂いがお店に入るや否や広がり、食欲をそそられます。
こちらがその佐賀ラーメン。生卵が丸々乗っているのも特徴的です。
早速実食です。麺を持ち上げただけでも豚骨の匂いがすごい……!
え〜〜!? クリーミー!!!
濃厚な匂いとは裏腹に非常にマイルドでクリーミー! でも物凄く力強くて、コクもすごい! めちゃめちゃ丁寧に作られている感じがする……! こんなラーメンが日常的に食べれる佐賀県民、羨ましすぎるぞ。
ちなみに、来久軒ではおでんも頂けます。佐賀県のラーメン屋さんはおでんを置いている所が多いそうです。ラーメンを待っている間におでんも食べれるなんて、子供の夢みたいだ……。
来久軒
住所:佐賀県武雄市武雄町武雄4190-2
営業時間:ランチ 11:00〜14:00 ディナー 17:00~21:00 土日祝 11:00〜21:00 (月曜定休)
お店によって違う味を楽しめる「マジェンバ」
最後は佐賀県小城市のB級グルメとしても有名なマジェンバです。名前は佐賀県の方言「混ぜんば(混ぜて)」から取られています。
小城市は自然が豊かで、山の幸、海の幸が豊富な町。マジェンバはそんな小城市の特徴を生かし、小城産の玉ねぎを使用した「マジェンバのたれ」と、小城産の食材を一つ以上使用すれば麺の種類、食材までなんでもアリ。お店によって全く異なるものが食べられます。そんなのアリ?
今回マジェンバをいただくお店「ルージュ・エ・ノアール」雰囲気がすごい。
そしてこちらがマジェンバ。今まで食べてきた麺とは明らかに違う風貌です。野菜をかき分けると、下にはオムレツと鶏そぼろ、そしてパスタが。
ぐちゃぐちゃに混ぜて、いただきます。
んー……? なんだこの味……なんかいろんな食感があるな……でも……
めちゃめちゃうまいぞ。
野菜、オムレツ、パスタ、鶏そぼろ、一見ごちゃごちゃして見えるけど、全体にかかっている甘辛いソースがそれをすべてきれいにまとめてくれている……。コンビニのパスタサラダがめちゃめちゃ美味しくなったみたいな……。個人的にはご当地麺の中ではこれが一番好きでした。東京に戻ってから家で再現しようと挑戦しましたが、全然上手くできませんでした。東京支店作って欲しい。
ちなみに、韓国料理屋のマジェンバにはコチュジャンが入っていたり、お寿司屋さんのは海鮮がふんだんに入っていたりします。マジェンバ制覇の旅がしたい……!
小城市は日本一の羊羹の街でもあるので、ルージュ・エ・ノアールでは小城羊羹が乗ったパフェも頂けます。周りはサクサク、中はしっとりした羊羹、最高です。
ルージュ・エ・ノアール
住所: 佐賀県小城市小城町北小路252-2
営業時間: 11:00~22:00
お問い合わせ: 0952-72-5662
落ち着いたら佐賀県で麺を食べまくろう!
と、いうわけで佐賀県のご当地麺特集いかがでしたか!
長崎、福岡に負けていない個性的なご当地麺をたくさんお伝えできたかと思います! どれも本当に美味しくて、中々味わえないものばかりでした! 強い者に挟まれたものは強くなるんですね。たくましすぎる佐賀県の姿勢、見習わないといけない。
ご当地麺以外にも、佐賀県は
樹齢3000年の「武雄の大楠」や、
素敵な街並みの伊万里
チームラボとコラボしていることでお馴染みの「御船山楽園ホテル 」などなど、盛りだくさんなんです!
このご時世なので思いっきり旅行には行けませんが、世の中が落ち着いたら是非佐賀県へ! もしこれから佐賀県に訪れる予定がある方は感染予防を忘れずに、ソーシャルディスタンスを守って楽しんでくださいね!
気になるご当地麺を食べて、綺麗な景色を見て、素敵なホテルに宿泊しましょう!
【協力】
佐賀県広報広聴課