広島で七福神めぐり!アクセス抜群だから2時間半で全部行けちゃう

広島では2時間半で七福神巡りができます。すべて広島駅周辺にあるのでアクセスも抜群。広島観光の締めくくりに、ご利益を受けてみませんか?帰る前にサクッと七福神巡りができるので、早めに出発しご利益をもらって家路につくのもいいですよね。

広島の観光地というと、どんな場所を思い浮かべますか?

宮島や原爆ドーム、尾道……
すぐ思いつくのはこのくらいでしょうか。

もちろんこれらの観光地もいいと思いますが、ちょっと変わった観光スポットも行ってみたくありませんか?

広島在住の私がおすすめする観光スポットは、ズバリ七福神!
広島でも七福神巡りができるんです。

しかも、すべて広島駅周辺にあるのでアクセスも抜群。広島観光の締めくくりに、ご利益を受けてみませんか?

広島の七福神巡りは約2時間半で回れる

広島駅の北側(通称エキキタ)は「二葉の里歴史の散歩道」になっています。

エキキタは現在きれいに整備されていますが、随所には由緒ある神社仏閣や史跡が多く残っている地域です。

二葉の里歴史の散歩道とは

エキキタの象徴ともいえるのが「二葉の里歴史の散歩道」。広島の七福神巡りができる場所としても有名です。

今回実際に回ってみて感じたのは、どの神社仏閣も立派な本堂や境内であること。七福神が目的でなくても、十分見ごたえがあると思います。

広島の七福神は広島駅新幹線口から徒歩圏内にあり、約2時間半~3時間で回れるのもおすすめポイント。

私は神社仏閣が好きなこともあり、じっくり見過ぎて4時間ぐらいかかってしまいました。

広島の七福神巡りはお正月が狙い目

ご覧のように各神社仏閣の距離は近いので、七福神だけを目的であれば2時間半よりも短く回れます。

この七福神巡りのおすすめシーズンは、ずばりお正月!

 

1/1~1/3までのお参りはスタンプラリーが開催され7つすべてのスタンプを集めると、広島の老舗デパート「福屋駅前店」で七福神の手ぬぐいがもらえます。

また1/7までのお参りだと、各神社仏閣で売られているストラップのパーツを集めると、オリジナル七福神のお守りストラップが完成。

どちらもお正月限定の催事なのでこの時期広島に来られる方は、ぜひ参加してみてください。

広島の七福神を紹介する前にご利益をおさらい

「七福神」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどんなご利益があるのか知らない方も多いと思います。

七福神は古くから信仰されている神様のことで、七福神巡りは江戸時代に広まりました。七福神巡りには「難を滅ぼし福を呼ぶ」という意味があるそうです。

これは、なんとしてでも福を呼びたいですよね!

エキキタで七福神巡りをする前に、それぞれのご利益をおさらいしておきましょう。

  • 恵比寿天・・・商売繁盛・家内安全・農業・漁業の神
  • 毘沙門天・・・七難即僕・戦勝の神
  • 弁財天・・・芸術・芸能・音楽・水の神
  • 福禄寿・・・幸福・財産・長寿の神
  • 寿老人・・・健康・長寿・平和の神
  • 大黒天・・・商売繁盛・福徳円満・田の神
  • 布袋尊・・・家内安全・平和・商売繁盛の神

ちなみに宮島にある大聖院は、1ヵ所に七福神すべてが祀ってある場所。厳島神社を参拝するときは、ぜひ大聖院にも足を運んでみてくださいね。

鳥居が立派な饒津神社【恵比須天】

エキキタから左手に行った先にあるのが饒津(にぎつ)神社神社です。この神社は、文武両道の神様を祀ってある神社としても有名。

命名の由来は「広島が食べ物が豊かな水の都になるように」とのことで、1706年、浅野長政公の位牌堂を建立したことが始まりです。

まず境内に入って驚いたのは、立派な鳥居。

私は初めて広島の七福神巡りをしましたが、こんなに立派な神社が広島駅近くにあることにビックリしました。本堂もどっしり構えているので、見ごたえは抜群です。

もともと神社仏閣が好きな私は、それだけでテンションMAX!

恵比寿天はひっそりと祀ってある

さて七福神の恵比寿天はというと、手水舎の手前にひっそりと祀ってあります。

日影が少ない境内で唯一、恵比寿天は木陰にあるので、暑い夏でもゆっくりお参りできます。ちなみに、七福神で木陰になっているのは饒津神社だけ

残り6つ回る前に、ここで少し涼むのもおすすめです。

恵比寿さんのやさしいお顔が癒やされますよね。

自営業やフリーランスなど、ご自身で仕事をされている方は、恵比寿天でしっかりお参りしてみてください。

名称 饒津神社
住所 〒732-0057  広島県広島市東区二葉の里2丁目6-34
電話番号 082-261-4616
営業時間 終日
公式サイト http://www.nigitsu.jp/

門構えが新しい明星院【毘沙門天】

饒津神社から徒歩3分の場所にある明星院。

明星院は住宅街の奥にあり入口の鳥居は新しいので、少し拍子抜けしました。

しかし境内に入ると不動尊や十二支地蔵尊などがあり、想像をはるかに超える寺院でした。

明星院は、1589年、毛利輝元が御母儀の御位牌所として建立。毛利氏が長州へ領土を移すと、福島正則が真言宗・明星院に改めたと伝えられています。

明星院を訪れたら、ぜひ本堂の中を見学してみてください。

本堂は自由にお参りできます。

中には、原爆の被害から焼失を免れた赤穂浪士の木像が安置されており、その数は圧巻です。

毘沙門天は仁王門をくぐったすぐ右

立派な仁王門をくぐると、右手に毘沙門天がお出迎え。毘沙門天は、キリッとしたお顔が特徴的です。

毘沙門天の右奥には七福神堂があるので、時間のない方はこちらで七福神巡りをしてもいいかもしれません。

名称 明星院
住所 〒732-0057  広島県広島市東区二葉の里2丁目6-25
電話番号 082-261-0551
営業時間
公式サイト https://www.myojyoin.net/

庭園がうつくしい鶴羽根神社【弁財天】

私が個人的に好きだったのがこちらの鶴羽根神社。鳥居をくぐり反橋を渡ると、きれいに整えられた庭園が出迎えてくれます。

他の神社と違うところは、境内がゆったりした造りであること。境内を歩くだけでも、気持ちが和むような雰囲気は、鶴羽根神社の特徴かもしれません。

鶴羽根神社は1204~1206年に建立され、1822年頃の記録では広島城から東側の氏神とされていたようです。

県外の方は広島城から東側といわれてもピンと来ないかもしれませんが、とても広い範囲です。鶴羽根神社は広島の人にとっても、大切な神社だったことが伺えます。

弁財天は手水舎の右手に

弁財天は手水舎の隣にあるので、どなたでもすぐわかると思います。

七福神で唯一の女性神とあって、とてもやさしい表情をしていますよね。まるで母親のようです。

名称 鶴羽根神社
住所 〒732-0057  広島県広島市東区二葉の里2丁目5-11
電話番号 082-261-0191
営業時間 9:00~16:30
公式サイト https://www.tsuruhanejinja-hiroshima.jp/

高所恐怖症の方は要注意!広島東照宮【福禄寿】

私は広島東照宮の前を何度も通ったことがありますが、じつは今までこの存在に気付いていませんでした。

その理由は鳥居をくぐった場所が駐車場であること、そして本殿は急な階段を登らないといけないことです。

見てください!この尋常じゃない階段を!
階段を登っている最中、私は香川県にある金毘羅を思い出してしまったほどです。

しかし階段を登り切ったあとは、朱色で統一された建物で豪華!

広島東照宮は広島の総鎮守とされています。その理由は徳川家康公を祀っているからです。

広島藩主だった浅野光晟公の生母は家康公の第三女ということもあり、この地に家康公を祀ったと伝えられています。

広島東照宮にある建物の多くは1945年の原爆投下により焼失しましたが、唐門や手水舎などは焼失を免れ、広島市の重要有形文化財に指定されています。

本殿の奥をさらに登ると金光稲荷神社があり、ここから広島市街地や瀬戸内海の島々を一望できるので、体力に自信のある方はぜひ登ってみてください。

福禄寿は本殿の裏手

広島東照宮の七福神は福禄寿が祀られていますが本殿が立派な分、多少わかりにくい場所にあります。

本殿の裏手に回ると、木枠で囲まれた福禄寿がお目見え。こちらの神様も癒やされるお顔ですよね。

名称 広島東照宮
住所 〒732-0057  広島県広島市東区二葉の里2丁目1-18
電話番号 082-261-2954
営業時間 9:00~16:00
公式サイト https://www.hiroshima-toshogu.or.jp/

菅原道真公とゆかりのある尾長天満宮【寿老人】

広島東照宮から700mほど先にある尾長天満宮。石柱の鳥居が、歴史の古さを感じさせます。

尾長天満宮は菅原道真公が祀ってあり、学問の神様としても人気を集めている神社。ときは901年、菅原道真公が太宰府に左遷されたとき、この神社で休息を取られたという言い伝えが残っています。

当時、安芸の国で勢力を伸ばしていた平清盛は、知らず知らずのうちに自らが道真公のご加護を熱願していたそう。

その思いもあり尾長天満宮は、1352~1355年に道真公と清盛の神祠を守護神としました。

写真を見てもわかるように尾長天満宮は、他の七福神を祀ってある神社仏閣とは違い庶民的な印象です。

本堂の奥にひっそりたたずむ寿老人

本堂の写真を見てもらうと、右手奥になにやら地蔵らしきものが見えます。それが七福神の寿老人です。

寿老人は今までの七福神よりも控えめに置かれている印象で、少し寂しさも感じます。

健康や長寿にご利益があるとされている寿老人。私はここで念入りにお参りしました!

名称 尾長天満宮
住所 〒732-0048  広島県広島市東区山根町33-16
電話番号 082-262-2679
営業時間
公式サイト http://tenmangu.info/

国の重要文化財に指定されている國前寺【大黒天】

重厚な門構えをしている國前寺。ここは本堂と庫裡が、国の重要文化財に指定されている由緒正しきお寺です。

國前寺は日蓮宗のお寺ですが、西日本ではあまり古いものは残存しておらず貴重な存在として有名です。

本殿の中は自由に見学できます。見ごたえはさほどありませんが、黄金色の飾りは圧巻です。

國前寺はお守りも充実していたので、旅の思い出に購入してみるのもいいかもしれません。

大黒天は門をくぐった左に

さて七福神の大黒天ですが、門をくぐった左手にあります。階段を登り切った場所にあるため、お参りするときは多少苦労します。

こんなにも笑顔の大黒天を見たら、すぐにでもご利益がありそうですよね。

名称 國前寺
住所 〒732-0048  広島県広島市東区山根町32-1
電話番号 082-261-4578
営業時間 6:00~18:00
公式サイト https://temple.nichiren.or.jp/6021053-kokuzenji/

七福神の中でもっとも新しい聖光寺【布袋尊】

七福神の神社仏閣でいちばん新しいのが聖光寺。現在の姿は1975年といわれています。

もともとの創建は定かではありませんが、1589年、毛利元就の孫が広島城を作るためにこの寺に泊まったという言い伝えが残っています。

しかし寺運が衰え衰退。

のちに大本山總持寺と合併し、聖光寺と改名され今に至っています。

境内は寺院というよりも、小規模な公園という印象。屋根付きの休憩スポットもあるので、お散歩コースとしてもおすすめです。

布袋尊はコロナ終息を願っている⁈

七福神で最後の布袋尊は、門をくぐるとすぐ目の前に現れます。

私が訪れたときは、広島県も独自のコロナ対策をしていた時期ということもあり、布袋尊もマスクをしていました。

お顔の表情を見られないのは残念でしたが、七福神もコロナ終息を願ってくれていると思うと少しうれしかったです。

名称 聖光寺
住所 〒732-0048  広島県広島市東区山根町29-1
電話番号 082-264-1220
営業時間
公式サイト https://shokoj.jimdofree.com/

広島の七福神巡りをするときの注意点

広島の七福神巡りは、距離が短く2時間半~3時間ほどで回れます。ただし、どの七福神も二葉山の麓にあるため、坂道は避けて通れません

七福神巡りをするときは、歩きやすい靴で参拝してください。

本殿にお参りするときは、どの神社仏閣も
二拍二礼一拍

です。

御朱印を集めたいという方は、残念なお知らせが。

現在、コロナウィルス対策により場所によっては御朱印が準備されていないところもあります。

私も御朱印集めが好きなので七福神の御朱印を楽しみにしていましたが、実際に集められたのはこの4つのみ。

本来であれば、このようにカラフルな御朱印を集められます。私も残りの御朱印目当てに、再度チャレンジしてみようと思います。

広島の七福神巡りは神を探すのもおもしろい!

広島の七福神巡りがおすすめな理由は、ずばり広島駅に近いこと。

帰る前にサクッと七福神巡りができるので、早めに出発しご利益をもらって家路につくのもいいですよね。

こちら七福神巡りは、日陰がほとんどありません。夏場は暑さで体力を消耗するため、なるべく午前中に回るのがいいかも。

 

広島の少しだけディープな場所にも、ぜひ観光に訪れてみませんか?