【狂気】流氷ひしめく海に飛び込む!?真冬の知床、一泊二日プラン

知床(ウトロ)観光で絶対に体験すべきアクティビティと、食べて欲しいおすすめグルメをご紹介。流氷ひしめく海に飛び込む『流氷ウォーク』、食の粋を満喫できるバイキング『マルスコイ』など、知床の冬を満喫するプランです。

流氷に囲まれた海で気楽にプカプカ浮かびながら失礼します。北海道の道東地方で観光振興のお仕事をしながらライターをしている佐崎 リョウ(@ryo_sazaki_doto)です。

世界自然遺産知床といえば、夏の緑がキレイな時期の観光をイメージすることも多いと思いますが、実は冬もやばすぎるって知ってますか?

それは…流氷が…すごいから!!!

ロシアのアムール川で凍った氷が、オホーツク海を渡って北海道に接岸します。まさにロマン…。

湾を埋め尽くすくらいの流氷!

夕陽に照らされた流氷!

そして美食…!

 

見てよし! 体感してよし! の知床の流氷を心ゆくまで堪能してきたので、ご紹介していこうと思います。

一日目

知床(ウトロ)へのアクセス

今回ご紹介するのは、知床の中でも北側のエリアにある、観光の中心地ウトロ。

本州から知床(ウトロ)まで行くには、女満別空港を利用するのが便利です。

羽田空港から女満別空港へは1日5便運行しており、予定に合わせて好きな時間に乗ることが可能なので、アクセスも良好!

女満別空港からウトロバスターミナルまでは、知床エアポートライナーが一日3本運行しているので、このバスに乗車すれば、2時間ほどで到着します。

もし他の場所もゆっくり見て回りたいという場合は、女満別空港でレンタカーを借りるのがおすすめです。ですが、冬道の運転は慣れている道東の民ですら油断できないほど難易度が高いので、焦らずゆっくり運転するように気をつけてくださいね!

これはまさに体感する流氷! 『流氷ウォーク』

それではさっそく、流氷ひしめく海に飛び込むという狂気のアクティビティ『流氷ウォーク』に挑戦!

…なのですが、その前に言っておきたいことがあります。

流氷が接岸しているからといって、上に乗って遊ぶのは絶対にやめましょう(『流氷ウォーク』に参加する場合は別です)。

理由は簡単。誤って海に落ちたら死んじゃうからです!

氷と氷の間に挟まれて身動きが取れなくなったり、極寒の海に転落して死亡する可能性があるので、基本的には流氷には乗ってはいけないのです。
現地に住んでいる人にとっては常識なのですが、観光で来た人の中には事情を知らずに乗ろうとする人もいるみたいなので、念のため注意喚起です。
どうしても乗りたくなったらこちらの『流氷ウォーク』に参加しましょう!

はい、それではさっそく行ってみましょう! まずは予約時に指定した場所まで、ガイドさんが迎えに来てくれます。

「寒さにも耐えられて浮く」という最強の防具『ドライスーツ』を着用!

準備完了です! 顔が黒いのでサーフィンとか海で泳ぐのとかが得意そうな感じに見えますが実際は25メートルすら泳げません。そんな僕ですら安心して参加することができるので、誰でも気軽に参加してください!

ツアーならドライスーツ着用だし、訓練を受けたガイドさんが引率するので心配ありません。

ばーんっ!!! これが流氷ウォークの真骨頂!

流氷に閉ざされた浅瀬を乗り越え、歩くとミシミシ鳴って穴が空きそうな危険地帯を進み、ふと陸地側を振り返ってみた景色がこれですよ!

迫力のある流氷の雪原と、後方にそびえる知床連山!

15時頃に出発するツアーに参加したので、海側はだんだんと夕陽が沈んでいきます。夕陽と流氷の絶景が見られるので、断然この時間のツアーがおすすめ。

どれだけ適当なポージングでも、なんとなくいい感じの写真が撮れます。雲の流れとか沈みゆく夕陽とかオレンジ色に染まる流氷とか、美しすぎる風景です。

ちなみに、僕のことを「一人でツアーに参加して寂しく自撮りをしている痛い大人」だと思ったのでしょう…。このツアー中に仲よくなった中国からの観光客の方がカメラマンをしてくれて、なぜか僕の撮影会みたくなりました。

いろんなポーズをリクエストされて、しかもめっちゃ褒めてくれるので最高に楽しい一時でした。

そして初々しいカップルのお二人がハート型を作って盛り上がっているのを発見。一人撮影会でテンションの上がった僕は、これまた一人で参加されていた方を巻き込んでハートを作ろうと試行錯誤。(カメラマンはもちろん中国からのお友達)

だけどやっぱり即席のカップルにハートを作るのは難しいらしく、いくらやってもいびつな形にしかなりません。なぜなら、二人にはまだ愛情が育まれていないからです。

その時、中国からのお友達が「ドラゴンボール! フュージョン!」と指令を出します。

そしてなんとかできたのがこれ。これじゃあ合体してもおデブか痩せてるか、いずれにしても失敗すること間違いないですね…。

撮影スポットで満足いくまで楽しんだら、今度はまた陸地にむかって引き返します。その途中、キタキツネの足跡を発見! 流されて陸に戻れなくならないか心配になっちゃう。

全てを飲み込み凍らせるかの如く待ち受ける『流氷河(りゅうひょうが)』(勝手に命名しました)

ここからが流氷ウォークの最大の見せ場! そう、流氷ウォークと言いながらも、歩くだけではなく海の中に入ることができるのです!

ガイドのお姉さんから「大丈夫ですよ~怖くないですよ~」と言われながら恐る恐る入水。ほんとに大丈夫なのこれ…自分だけ沈んだり凍ったりしないよね…。だって水面に氷が薄く張っているくらいですよ。

おっ! おぉぉぉ! 意外と…大丈夫…! 冷たくはないし、ドライスーツにも全く水は入ってこない。それどころか水圧でスーツがぎゅっと締め付けてきて気持ちいいくらい。

恐る恐る手を離して浮かんでみると…。浮いてる!

楽しすぎるっ!!!

あまりの楽しさと、凍った海で泳いだという謎のテンションで恍惚…。流氷ウォーク恐るべし! 見るだけの流氷ももちろん素晴らしいですが、体感する流氷はもっと素晴らしいんです!

流氷ウォーク(シンラ)

ツアー催行期間:2月1日から 3月31日
ツアー時間: 公式サイト参照
電話番号:0152-22-5522
参考サイト:https://www.shinra.or.jp/ryuhyo_walk.html

うに漁師が作るうに料理を食べる

『流氷ウォーク』に参加する前にお腹を満たすなら是非こちらのお店に!
女満別空港を出発しておよそ2時間。知床への入り口にあるトンネルを抜けて少し行くと、左手に見えてくるモダンな建物。『CAFE,BAR,MUSIC』の通り、昼はカフェで夜はバー、月に一度は音楽イベントをやっているなんとも素敵なお店なのです!

マスターは東京でミュージシャンをされていた方なのですが、家業のうに漁師を継ぐために知床に戻って来たそう。それもそのはず、店内の雰囲気にもマスターのこだわりが感じられます。

これが至高のうにあんかけ丼ですよ! あんかけ自体にもしっかりとうにの風味がついているので、「濃厚」という言葉しか浮かんでこない…。うに漁師が作るうに料理ですから、おいしくないわけがありません。

しかも、ここでのキーワードもやはり流氷! 流氷が運んでくるプランクトンによって漁場が豊かなので、魚やうになどの海産物もものすごくおいしくなるってことなんです。

うに料理だけでなく、お肉料理も絶品!

食べ終わって満足し、ふと外を見ると流氷の海を歩いていく一団が…。そう、このGVOの窓からは流氷が一望できるんです。しかも僕がこれから挑む流氷ウォークの様子が見られるなんて。

まるで白銀の砂漠を進んでゆく冒険者のようにも見えます。よし、次は自分の番…!

GVO

住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ西91−5
営業期間: おおよそ9月~3月まで
営業時間: cafe  am11:00-pm2:30 , bar  pm6:00-pm11:00
定休日 :毎週水曜日および第二木曜日
電話番号:0152-24-3040
参考サイト:http://www.infosnow.ne.jp/%7Ebm/gvo/index.html

 

知床の静寂を楽しむ『知床流氷フェス』

道の駅から車で5分ほどの場所にある、『知床流氷フェス』の会場にやってきました。

500円の入場チケットには、ホットココアかホットワインのドリンクが付きます。クマのキャラクター『トコさん』がめっちゃ可愛い。

寝転がって星空を見上げるためのハンモック。空気が澄んでいて星がくっきり。いつまででも見ていられそう…。

珍しい空中テントも展示されていました。3本の木にくくりつけて設置するテントで、野生動物に襲われないなどのメリットがあります。秘密基地みたいで最高!

イベントのメイン、アイスドームの中に入ってみます。

随所にライトアップが施されているので、こんなイケてる(?)写真も簡単に撮ることができるんです。

中はかなり広くて、こんなスポットがたくさんあります。ちゃんとみんなが写真を撮ることを想定して設計されているからすごい。

天井から無数のつららが! まるで氷の洞窟を冒険しているようです。

会場内には焚き火台がたくさん点在していて、冷え切った体をじわっと暖めてくれます。なにより、焚き火の炎の揺らめきを見ていると、心がすごく癒やされるなぁ…。

冬の間、およそ1ヶ月間の期間限定イベントですが、そのためだけに行く価値は絶対にアリ!

音楽バーン! ご当地グルメがドーン! みたいなイベントが多い中、この知床流氷フェスは知床の大自然の静寂と、ゆったり流れていく時間を楽しむ、大人のイベントなのです。

知床流氷フェス(知床斜里町観光協会)

開催期間:例年およそ1月末から2月末
電話番号:0152-22-2125
参考サイト:https://blog.shiretoko.asia/2018/12/32019.html

どーん! とマルスコイ!

知床には多くの魅力的なホテルがあって、選ぶのもなかなか難しいんですが、僕がオススメしたいのはなんといっても知床第一ホテル。

僕ら道東の民には「どーんと! マルスコイ!」という、威勢のいい掛け声が耳に残るCMで有名。知床が誇る夕食バイキングといえば、マルスコイがマジで最強です。

なんというか「頭からっぽにして、100%童心にかえって楽しめる」感じが最高なんです。

なぜか会場にめっちゃでかい大漁船のオブジェがどーん! と鎮座。(人の大きさと比べればその異様な大きさがわかるはず…)

その場で寿司も握ってくれるし…。その場で天ぷらも揚げてくれるし…。その場でラーメンも作ってくれる…。

こども達が歓喜すること間違いなしの、チョコレートファウンテンも完備。

全種類を喰らい尽くすつもりで夢中で取ってきたら、テーブルの上があっという間にこんな感じになっちゃいます。

見てくださいこの頭の悪そうな顔。もう完全に頭からっぽ状態です。

新鮮なお刺身を乗せ放題の海鮮丼も作り放題!

オリジナルの知床塩ラーメンも作りたて!

威勢のいい職人さんがその場で握ってくれる寿司!

注文してから揚げてくれるサクサク天ぷら!

カニも取り放題! ほじくり放題!

一見してヤバそうな色をしたこれは流氷カレー。見た目の衝撃に反して、味は結構本格的。

流氷をイメージした塩風味のアイスと北海道かぼちゃのアイス。

食後のデザートに、ブルーハワイのかき氷とわたあめ!

実際ここでご紹介したのは、ほんの一部だけです。その他にもステーキやジビエ料理やな魚料理など本当にたくさんの種類があって、全ての料理を一口ずつ食べようと思っても食べきれないほどの種類があるんです。

仮に宿泊しない場合でも、マルスコイと日帰り入浴のプランも4,320円で楽しむことができます。この世の天国をこの金額で味わうことができるなんて、最高すぎると思いませんか?

お腹もはち切れんばかりなので、知床温泉にゆったりと浸かって疲れを癒やしたいと思います! 最高!

知床第一ホテル マルスコイ

住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川306
営業時間:公式サイト参照
電話番号:0152-24-2334
参考サイト:https://shiretoko-1.com/meal/marusukoi/

二日目

知床観光の拠点『自然センター』

知床観光の二日目は、道の駅から車で10分ほどの場所にある知床自然センターからスタートしたいと思います。

ここはビジター向けに、様々な知床の大自然の情報を提供してくれる施設です。

センター内にはカレーなどの軽食を食べることができるレストランもあります。周辺をスノーシュー(西洋かんじき)で歩くことを考えている方は、ここでエネルギー補給をしておきましょう!

知床らしく、エゾシカバーガーをチョイス!

味はエゾシカらしく少しだけ臭みがある気もしますが、まぁ好みの範囲内でしょう。僕はおいしくいただきました!

知床らしい、可愛い熊のヌイグルミと記念写真が撮れるかと思えば…。

こんなにおっかないヒグマの毛皮も展示されてあります。これ、普通は剥製などの展示品に触ったらダメだと思うじゃないですか?

でも「素通り厳禁! 展示品につき、絶対にさわってください」との注意書きが…。

これだけ言われて触らないまま通り過ぎるなんて男がすたるってもんです。

ちなみに、毛皮に触ってみた感想は「意外と毛並みが柔らかい。うちの犬とあんまりかわらないんだね。」でした。

ヒグマを捕獲する檻もありました。これももちろん入っていいやつ!

 

こんな感じで、この知床自然センターの館内だけでもかなり楽しめるのは間違いないのですが、時間のある方は周辺をスノーシューで散策するツアーに参加してみるのもオススメです!

知床自然センター

住所:北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別531番地
営業時間:8:00~17:30(4/20~10/20)、9:00~16:00(10/21~4/19)
定休日 :年末年始
電話番号:0152-24-2114
参考サイト:http://center.shiretoko.or.jp/

知床土産ならここで決まり!道の駅うとろ・シリエトク

知床のお土産を買っていくなら、『道の駅うとろ・シリエトク』に行けばなんでも揃います。

さすが知床! ひぐまの缶詰が普通に売ってる…。

知床の鮭を昆布で挟んだ『知床鮭重ね巻』。これ、試食させてもらったんですが、おいしい! お正月のおせち料理に入っていたような、おばあちゃんの顔が思い浮かぶような、なんだか安心する感じです。

流氷サイダーとにんじんジュースも爽やか。

『こけももソフトクリーム』は絶対に食べて帰ってください。ほんのり甘酸っぱさが絶品なんです!

道の駅うとろ・シリエトク

住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ西186番地8
営業時間:8:30~18:30(5月~10月)、9:00~17:00(11月~4月)
定休日 :年末年始(12/29~1/3)
電話番号:0152-22-5000
参考サイト:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2884/

知床で進化し続ける北海道ラーメン『波飛沫』

帰り際に絶対に食べていただきたいのが、波飛沫(なみしぶき)のラーメンです。

旭川ラーメンの山頭火(さんとうか)の流れをくんでいて、昼はラーメン屋として、夜は居酒屋としても繁盛しています。

どのラーメンも本当においしいのですが、僕が本当におすすめしたいのは数量限定の『特選トロチャーシューめん』の塩です。このトロ肉がね、文字通りとろけるんですよ。しかもこれで950円という神がかった値段設定…。ほんとに1,500円でもいいレベル。

そしてチャーシューが練り込まれた、タルタルの主張が強い『タルタル丼』も最高のラーメンのお供。

ちなみに、この『波飛沫』の裏手もすぐこんな景色です。なんだこれ、絶景が身近にありすぎて感覚がだいぶ麻痺してきたぞ…。

波飛沫

住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ西186番地8
営業時間:11時~14時半はラーメンのみ、17時半~22時(日曜日は21時)は居酒屋営業
定休日 :夏期(4月~10月)月曜定休、冬期(11月~3月)日曜定休
電話番号:0152-24-3557
参考サイト:https://namishibuki.jp/

その他おすすめのスポット

知床には他にもまだまだオススメの場所がたくさんあります。 その一部をご紹介しますので、帰る時にぜひ見ていってください!

絶景スポット『プユニ岬』。少し小高い場所から海と山と街を一望でき、冬には水平線の彼方まで一面に広がる流氷を観ることができるんです。夕陽の時間はさらに絶景です。

知床の市街地に入るトンネルの前にある『チャシコツ崎』、通称『カメ岩』です。甲羅から木がたくさん生えた、年老いた亀にも見える不思議な岩です。この時期は、流氷に囲まれて身動きが取れなくなっているようにも見えますよね。

定番の『オシンコシンの滝』。途中から滝が2つに分かれていることから『双美の滝』とも呼ばれています。(冬は凍っているのでよくわかりませんが)

きっとどっちかがオシンでどっちかがコシンなんだろうなぁ。

ここは『天に続く道』です。28kmの直線の道が、地平線の遥か彼方まで続いていて、まるで空に吸い込まれていくようにも見えることからこの名前がつけられました。

以久科(いくしな)原生花園の砂浜。真冬には流氷が気軽に見られる『流氷ビーチ』として、知る人ぞ知る隠れた人気スポットです。

※しつこいようですが、流氷に乗るのは危険なので、絶対にやめましょう!

途中に見える『斜里岳』。力強い、まさに山! って感じで人気があります。

なんだかんだ言っても北海道の、知床の自然はすごい…

地の果てと言われる、知床。世界自然遺産として登録され、この大自然を守っていこうという大きな流れがある一方で、圧倒的な自然に寄り添い、それを有効活用するアクティビティも段々増えてきています。

今回の目玉である流氷ウォークなんて、流氷があるのが普通の地域で育った自分からすると驚くくらい画期的なことで…。

小学生の時なんかは、先生から「危ないので流氷には絶対に乗らないでください」っていう注意を毎日のようにされていたくらいです。

なので、流氷の上を歩いている時も流氷の海に飛び込んだ時も、なんとも言えない高揚感と罪悪感が入り混じった不思議な感覚に陥ったりしました。

 

でもっ!!!

最高の絶景と最高の体験なのは伝わりましたよね? プロのガイドさんと行く流氷ウォークツアーは本当に楽しくて安全。これだけをメインの目的に知床に来ても大満足できるでしょう。

そんな素晴らしき冬の知床。写真だけでは伝わりきらないこの空気感を、ぜひ体感しに来てください!

 

 

※最後に、今回行ったスポットのマップを載せておきますので、行くときの参考にしていただければと思います!