「よし、サウナで働こう」横浜スカイスパのイベントに参加してきた

スカイスパYOKOHAMAにコワーキングスペースが新設されました。リニューアル記念に開催されたトークイベント「Tokyo Sauna Work Design Week」を、サウナで暮らす男・タカヤマがレポートします。

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こんにちは。タカヤマ(@sauna_kurasu)です。以前、羽田空港からのアクセスがよく、国内出張する際にめちゃくちゃ便利なスパ「スカイスパ YOKOHAMA(記事はこちらからどうぞ)」をSPOTでご紹介したのですが…

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11月13日(火)に、コワーキングスペースが新設したことを記念してトークイベントが行われまして、筆者もお邪魔させていただきました!イベント名は「Tokyo Sauna Work Design Week~よし、サウナで働こう~」。

 

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以前から企業によるサウナ部活動が行われるなど、もともとビジネスシーンで使われることが多かった「スカイスパYOKOHAMA」。今回のイベントでは、コワーキングスペースができた背景について話があったほか…

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「正しい仕事のサボり方」「中間管理職としての部下との接し方」など、ビジネスマンであれば誰もが関心を抱くテーマで、サウナを絡めながらのトークが行われました!

それだけではなく、お笑い芸人の地球・マグ万平さんがサウナの良さをプレゼンしたり…

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お寺のお坊さんが、サウナとマインドフルネスの関係性について議論するなど…

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バラエティーに富んだ内容で、イベントは大変な盛り上がりを見せていました。

ぜひ最後まで楽しんで読んでみてください!

 

~なぜ、経営者はサウナに吸い込まれるのか~

各界のサウナ好き経営者が集まり、語り合うという意欲的な企画。いざフタを開けてみると、その内容は驚きの連続でした。

詳細は https://www.skyspa.co.jp/?p=19378 を参照

イベント概要はこちらを参照

具体的には、「サウナにはほぼ毎日入る」「ミーティングがキャンセルされたら、30分でもサウナに入る機会をうかがう」などから、「会社の経営合宿もサウナで行う」「会社の中でサウナ事業部を立ち上げようか検討している」といったディープな内容に至るまで、まるでサウナ室のように、熱気に満ち溢れたトークが次々に飛び出しました。ガチ勢すぎる…。

中でも、「全社員のうち7割がサウナ好き」という(株)TABI LABOでは、代表の久志尚太郎さんによると社内福利厚生でサウナの費用補助制度が導入されたとのこと。「会社にとどまるよりもサウナに行く方が、本業にとって良いアイデアが出ることもある」という効果を実感され、導入に至ったそうです…!TABI LABOさん、サウナ好きには完全に天国でしかないし、なんなら今すぐ転職を考え出してもいいかもしれない。

 

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「経営者として、サウナの効能を実感することは?」この問いを投げかけられて、彼らのトークはサウナ室のごとくさらにヒートアップしていきます。

「サウナに入ると業績が上がります。経営者としてもっとも効果を感じている」と(株)マクアケ代表の中山亮太郎さんが切り出すと、「サウナに入ると麻雀で負けなくなる。なぜならサウナによって集中力が高まるし、周りを見渡せるようになる」と(株)PR Table取締役の菅原弘暁さんも付け加えます。さらに「サウナはミニディープワーク※であり、あのビル・ゲイツ氏のルーティンと同じ体験がサウナを通して出来る」と(株)ランサーズ代表の秋好陽介さんが熱弁をふるいます。※ディープワーク…米マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏も実践する生産性向上法のこと。一定期間、PCやスマートフォンなどのネット回線を遮断出来る環境に、強制的に身を置くなどが一例として挙げられる。

続いて「サウナとAIで日本は成り立つ。唯一、サウナは代替されない」と久志さんが持論を展開。というのも、仕事における新しい創造性やクリエイティブを生み出すのはサウナで生まれる余白であり、余白がなければクリエイティブは生まれないという発想から上記の考え方に至ったのだとか。

 

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とにかく会場から発される情報の熱がすごいため、そろそろサウナ室のように、記事から抜け出したくなる読者の方もいらっしゃるかもしれません(苦笑)

でも、ちょっと待ってください・・・!悩み多き経営者であるからこそ、サウナを上手に使いこなし、日常を充実させているというような深イイ話も話されていたんです。

 ランサーズ秋好さん「サウナは、悩んでいる人にはめちゃめちゃいいですよ。自分をリセットして、ゼロになれる。こういうお手軽な趣味は他になかなかない」「例えばお酒とか飲むと、副作用が出てしまったりするけれども、そういったマイナスがないのもサウナの良いところ」
PR Table菅原さん:「日々生きている中で雑念が多いけれども、サウナに入ると自分そのものにフォーカスできて、強制的にスイッチを入れることが出来る」
マクアケ中山さん:「ゴルフの接待の代わりがサウナになる日がいずれやってくる。それだけで、ビジネスで関わり合いを持つ人と親睦を深められる」

「なぜ、経営者はサウナに吸い込まれるのか」というテーマでしたが、経営者でなくとも日常で参考になるような話が出てきて、大変参考になりました…!

 

~なぜ、コワーキングサウナがサボり方改革につながるのか~

次なる企画は、サウナから少し離れて「サボり方改革」について。これならサウナに関心がなくとも、身近に感じられる話題が多いかもしれませんね。事実、仕事上でさっそく試したくなるようなネタが数多く出てきて、筆者は目からウロコでした。

詳細は https://www.skyspa.co.jp/?p=19384 を参照

イベント概要はこちらを参照

「オフィス環境がいかに集中からかけ離れた場所であるか」について話されていたのは、(株)ジンズ Think Lab事業部の井上一鷹さん。「オフィスはインプットだらけで実はまったく集中できていない」場所であるということがデータで実証されているのだとか。言われてみればたしかに、仕事中に上司から声をかけられたりとか、電話が鳴ったりとかで、集中できていない時間もそれなりにあったような気がする…。これはオフィスワーカーの経験がある筆者も意外だなと思いました!

第一部でもTABI LABOの久志さんが、「会社にとどまるよりもサウナに行く方が、本業にとって良いアイデアが出ることもある」とお話されてましたが、本気で集中したいときは、オフィスではなく他の場所に移動すると仕事がはかどるかもしれません…!

 

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スカイスパのリニューアルにも携われた、コワーキングプロデューサーの加勇田雄介さんは、「現代人には目の前のことに集中しようという視点はあるものの、どうサボるか?の視点がない」ことを指摘していました。「サボり方がまだまだ甘い」「もっとサボろうぜ」「攻めのサボり」という、非常にパワーのあるワードが次々と飛び出しました。笑

さらに仕事のサボり方だけでなく、複業のお話にも。複業研究家の西村創一朗さんは「休むべき時間を確保できていないと、複業すらも成り立たない。戦略的にサボることが大事」と話をしてくれました。その発想はなかった感がすごすぎる…。

 そして話題はサボり方からサウナの使い方へ。加勇田さんが「情報をサボるためのサウナが必要」「サウナと水風呂の往復のように、時間の使い方に緩急をつけるのはすごく大事」と話をすると、さらにここで浄土宗光琳寺副住職の井上公法さんが登場。サウナとマインドフルネスの関係性について踏み込んだ説明をされました。

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井上さん曰く、マインドフルネスとは「今の瞬間に常に気付きを向け、評価判断しない心の状態」と定義され、その今に気付きを得るためにサウナが活用できるのではないか?ということでした。サウナでマインドフルネスを意識するなど1ミリも考えたことすらない、典型的な間抜けとは筆者のことを指すのですが、マインドフルネスは流行として2-3年前から話題になっているものの、その状態を意識して継続できている人は、井上さん曰くほぼ皆無とのこと。厳しい世界だ…。

とはいえ「サボり改革」という新たな気付きと、そのきっかけとしてサウナをいかに活用するか?というのを考え出しただけでも、大きな学びがあったように感じられました。

 

~なぜ、部長たちはサウナに吸い込まれたか~

続いては企業におけるサウナ部の取り組みについて。大変注目度が高かったこちらの企画では、サウナ部活動が盛んな企業が一同に介し、サウナを通して「上司、部下が本音でコミュニケーションを取る方法とは?」という内容でトークが行われました。

詳細は https://www.skyspa.co.jp/?p=19393 を参照

イベント概要はこちらを参照

そもそもなぜサウナ部が立ち上がるに至ったのか。(株)みんなのウエディング 営業部長の瀬尾圭太さんは「ある若手の営業部員が、自ら考えるきっかけを与えるためにサウナ部を作った」といいます。そもそも部下を思うあまり、部活動まで立ち上げている時点でめちゃめちゃいい上司だなと思うのですが、「営業ロールプレイングもサウナの中でやる」「期中の社員評価フィードバックをプライベートサウナで行う」と瀬尾さんは続けます。

え、部活動のみならず社員の評価をサウナで行う企業があるって、めちゃめちゃ衝撃じゃないですか…?

 

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EY Japanで人材育成を担当されている高須邦臣さんはサウナ部立ち上げのきっかけを「組織のタコツボ化に風穴を空けたかった」と話されます。高須さんの口からは「サウナ部では服だけでなく肩書きも脱ぐ」というパワーフレーズが飛び出したのですが、組織にとって、サウナ部を立ち上げて本気で良かったと思えているからこそ出てきた台詞なのだと筆者は感じました。ちなみに、サウナ部にはなぜか会社の各部門のエースが集まる」らしく、そういった点でも効果を感じているそうです。

また、(株)日本経済新聞社の岡本康祐さんは「弊社のサウナ部には60名規模の部員がおり、20代から50代まで幅広く在籍しているのが特徴」と語ります。企業内の部活に60名も集まること自体がすさまじいことのように思えますが、サウナ部独自で専用のチャットツール(Slack)を導入し、ひたすらサウナ談義で盛り上がっているということで、コミュニケーションが円滑に行われているということでした。

 いかがでしょうか。部活動を行う企業は数多くあると思いますけども、部活動を通して、組織の課題を改善できていることが純粋にすごいと思いませんか。

 

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さらに中間管理職として厳しく言わなくてはならないシーンがある。でも、サウナ室で言うと後腐れなく、言いづらいことも言える」と、瀬尾さんは語ります。「会議室だと雰囲気が重くなるしメンバーが落ち込む可能性があるが、サウナ室だと肩肘張らず話が出来る」そうです。こちらの下りはめちゃくちゃ共感してしまいました。趣味の延長で部活動に取り組むなら、他のジャンルでもよいかもしれないですが、サウナ部であるべき所以は、サウナ室を通して、コミュニケーションが円滑になるということなんですね。

実は日本のみならず、たとえば、サウナの本場フィンランドでは会社の打ち合わせをサウナ室内で行ったりするそうです。またロシアにおいても要人との会談はサウナ室で執り行われると言われております。他国のこうした話も加味すると、実はサウナって、ビジネスとの相性がきわめて良いのかも。それもただ業務効率化ということだけではなくて、会社の中の対人コミュニケーションまでをも円滑にするという魔力が、サウナに潜んでいるような気がします。会社の上司もしくは部下とのコミュニケーションに悩んでいる方がいらっしゃったら、今すぐサウナ室に向かうと、何かヒントがあるかもしれません…!

 

スカイスパにコワーキングスペースができた裏話

また、イベントでは「なぜスカイスパにコワーキングスペースができたのか?」についても語られました。結論から言うと、めちゃめちゃ感動した。只のリニューアルかと思いきや、情熱大陸ばりのエピソードが飛び出してきたため、筆者は半ベソをかいてしまいました。

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コワーキングスペース導入の話をしてくださったのは、コクヨエンジニアリング&テクノロジー(株)の川田直樹さん。もともとスカイスパ YOKOHAMAの一ユーザーであったそうですが、スカイスパ YOKOHAMAのリニューアル計画を耳にし、「リニューアルするのであれば、ユーザーにとってより使いやすいアイデアを提案してしまおう」とのことで、なんと自主提案をされたそうです。(この時点で行動力が半端ない…)

 

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川田さんは社内に与件を持ち帰り、チームを結成。「家と会社の往復にとどまらない、新しいサードプレイスを作る」というコンセプトを、チームで練られたそうです。リニューアル=新しいことをただやりましょう、ではなく、スカイスパ YOKOAHAMAの利用シーンやニーズも考えてコンセプトを作られたところに企画の本気度を感じました。

※この日は自主提案の企画書が惜しげもなく披露されていたのですが、意識高めのビジネスマン全員がひれ伏してしまうのでは?というほどの、すさまじい熱量と内容であったことをここに付け加えておきます。

提案には1年半を要し、晴れて企画が決定。しかし施工に関してはわずか4日間しかない中で、それでもリニューアルを実現されたそうです。第二部で加勇田さんが「時間の使い方に緩急をつけろ」とお話されてましたが、企画1年半→施工4日って、もはや緩急どころの騒ぎではない。

 

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そしてリニューアル前後のイメージがコチラ。たとえば前回の記事でも紹介した、精神と時の部屋らしきスペースは「ぼつにゅうブース」と呼ばれているそうで、上の写真と比較してみるとビフォーアフター感が伝わるかもしれません。

 

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川田さんいわく、一ユーザーならではのこだわりが設計に反映されているそうで、「企画を作る人やライターさんなどが、あぐらをかきながら作業できるように設計した」「作業に困らないように、尋常ではないほどのコンセントを各スペースに用意した」とのことです。

こういう話を聞くと、サウナ好きでなくともコワーキング目当てにスペースを使ってみたいなと思ってしまいますよね。なんなら、サウナ入らずにスペースだけ利用するっていうのもありかもしれません。

 

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その点についても、ぬかりなきフォローを徹底している川田さん。コワーキングスペースのみならず、スカイスパ YOKOAHAMAオススメの使い方についても説明がありました。

具体的には「サウナ→水風呂→休憩のように、浴室→コワーキングスペース→レストランのように施設内をぐるぐる移動してもらいたい」という狙いがあり、そのサイクルを楽しんでほしいとのことでした。筆者もスカイスパ YOKOHAMAに定住したことがありますが、この発想はなかったですね。

作業に飽きたらサウナに入ったり、ごはんを食べたりしてアイデアを一度寝かせてみる。その方が、結果的にいいアイデアが生まれるのかもしれません。いやぁ、このぐるぐるサイクル、明日からやってみたくなった…!

 

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なお、コワーキングスペースのリニューアルはこれで完了ではなく、第二弾、第三弾と進化させていきたいとのことでした…! 現在、クラウドファンディングのページにてさらなるリニューアルに向けた支援を募っておりますので、スカイスパ YOKOHAMAの未来に投資したくなった方はぜひ支援してみてはいかがでしょうか?

 

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※ちなみにこちら、リターンが充実しすぎて運営大丈夫か…?というほどの太っ腹な内容になっております。スカイスパ YOKOHAMAに行かれることを検討されている方は、以下のページ経由でチケット購入&支援をするとめちゃめちゃオトクですよ~!

(支援ページ)https://www.makuake.com/project/coworking-sauna/

(〆)