【サッカー】初心者が見にいっても大丈夫?Jリーグの人に話を聞いてきた
サッカー観戦って初心者にはちょっと難易度高くないですか?プロサッカーチームのFC東京さんにチケットの買い方から聞いてきました!「サッカーの試合って、気軽に行けるような場所じゃないんだろうな」と思っている方にお届けします。
こんにちは、みくのしんと申します。
今日は調布市にある「味の素スタジアム」からお届けします。
突然ですが、みなさんは「暇だしサッカーでも見に行くか」なんて思ったことありますか?
僕はありません。なぜならそもそもサッカーが何なのかもあまり理解していないからです。
なので個人的には、「サッカーの試合って、すごい並んだりとんでもない金額を払わされて気軽に行けるような場所じゃないんだろうな」と思ってたんですけど、何やら2千円代から、Jリーグチケットサイトとかでは今週末のJ1のチケットもまだ買えるそうなんです(J1の意味は知りません)。
しかも、自由席や立ち見とかではなく、ちゃんと座って見られるんだとか…。
でもなんか分からないことばかりで不安じゃないですか?
「どんな席なの?子供は大丈夫?」
「素人が突然行って、浮いたりしないの?」
「知ってる選手いる?」
とかとか。
今回、SPOT編集部あてにFC東京から「初めての方でも絶対楽しめるので見に来てください」と依頼が来たそうで、「よし、そこまで言うならマジのド素人に行かせてみよう」となり、僕が招集されたようです。嘘だろ。
サッカーに関して気になることをまずは聞いてみた
「はじめまして…あの〜…早速なんですけど……僕サッカー、テレビとかでも全く見たことなくて」
「…えっ?!一度も?!」
と、いうわけで出迎えてくれた方はこちらの方。FC東京 運営広報統括部長 若林 史敏さん。
若林 史敏
1965年8月21日生まれ。静岡県出身。
1989年に日産サッカー部(現横浜F・マリノス)の主務として入社。その後、試合運営、自動車マーチャンダイジング、強化部などの業務を歴任し、約12年間所属。
2001年2月からFC東京に完全移籍。また2002年日韓W杯ではチームリエゾンとして組織委員会に参加。
現在は運営広報統括部長として日々奮闘中。趣味はカラダ作り。好きな芸能人は剛力彩芽。
「すみません。マジでサッカー分からなくて…めちゃくちゃ素人目線で聞いていいですか」
「サッカーを1ミリも知らない人が来るとは思っていませんでしたが……もちろんです!今日はそのために来ていただいたので」
「そもそもどうやってチケット買うんですか?……ぴや…ですか…?」
「ぴや? あ、『チケットぴあ』の事ですか?えーと…ネットとか、コンビニで今すぐにでも買えますよ」
「そんなに普通に買えるんです? 会員になったり、事前申し込みが必須だったりするのかと思ってました」
「買えます! もちろん試合にもよりますが、全席売り切れっていうことはなかなかないので。先にJリーグチケットサイトで先行予約が開始して、指定席等は埋まっていきますが、自由席とかは後からでも購入できることが多いです!」
購入リンク
https://www.jleague-ticket.jp/
(※実は記事公開直前までFC東京 vs 浦和レッズの席が残っていたのですが、FC東京は記事公開日現在J1で首位争いしているということもあり、完売となりました。他のチームの試合のチケットはまだ買えるものもあります!)
「本当だ!ちなみにこの自由席って立ち見ですか?それとも花見みたいに、先に誰か行かせといてレジャーシートとか敷いて見るみたいな?」
「自由席もちゃんと座れますよ!空いてる席の数だけ売ってますので。ただ、複数人で並んで座る場合は、人気の試合は少し早めに来場いただいた方が良いのは間違いないです。でも…まぁ2時間前にくれば大丈夫じゃないかな」
「そんな直前でいいんだ。ちなみにこのゴール横にある『立ち見エリア』っていうのはなんですか?」
「立ち見エリアって書いてありますが、ここにも座れる席はあるんです」
「ハハハ(笑)立ち見席なのに座って見れる(笑)…え?」
「このゴール裏の場所は『椅子はあるけれどずっと立って応援してる』ような、いわゆるサポーターさんが集まる席なんです!」
「なるほど、ということは僕のようなド素人は座らないほうが良さそうな…?」
「いえ!全然こちらの席でも大丈夫ですよ!応援の迫力はもちろん、ゴール裏だとピッチを”縦”に見れるので、攻めたり攻められたりの臨場感がたまらないです!ただ、やはり周囲は本気で応援するサポーターさんが多いので、応援を知らないと少し劣等感のようなものを感じるかもしれないですね。みなさん応援歌とか歌ってますし」
先日の試合の様子(雨なので、屋根のない前席が空いている模様)
「ちなみに他の席はどんな感じですか?」
「基本的にはみなさん座って観戦されていますね!もちろんファン・サポーターさんもたくさんいますし、ゴールシーンとかは立ち上がって大喜びするような方もいます」
「なるほど…、ちなみに僕のようなど素人がスタジアム行っても楽しめますか?」
「絶対楽しめますよ!非日常感があるし。それに、うちはグルメにも力を入れていて、毎試合15店舗以上、常設のお店以外にも呼んでいるんです」
「15店舗?そんなに?!」
「はい、毎試合変わるので、例えばですが」
「味の素スタジアムのある調布市はデカ盛りグルメが有名なので、それに合わせてこんなメニューを作ったり」
「調布市はデカ盛りの町だったんですか」
「相手チームのご当地グルメを販売して、試合毎に全国の都道府県の味が楽しめるようにしてるんです。対戦相手を食う(勝つ)という意味でも人気なんですよ!」
「なるほど、ゲン担ぎ的な」
「お酒も飲みたくなりますよね。もちろん普通のビールも用意していますが、11月からT.Y.HARBORとコラボしたオリジナルクラフトビールの販売も開始しました」
「すごい色々やってますね!」
「ところで、ちょっとお願いがあるんですけど」
「はい」
「サッカー場の中見せてくれたりしますか?」
「スタジアム内ですか……」
「スタジアム」
「やったーーーーー!こりゃ広い…。東京ドーム何個分ですか?」
「実は3個分くらいあります」
「え!サッカー知らない僕でも流石にテンション上がるな……ちょっとサッカーポーズとっていいですか?」
「サッカーポーズ??」
「イェイ! I like サッカーポーズ!」
「???」
「すみません、ちゃんと仕事します」
「しかしすごいですね…!ここから見ると、各席の様子がよく見える!清掃員の方の顔も全然認識できますね!」
「そうなんですよ、選手から見ても、来ているお客さんの顔がよく見えているんですよね」
「へー!豆粒くらいにしか見えてないと思いました!」
「私もよく芸能人とか探してますよ。剛力さん来てないかなって!」
「えっ」
ということで各席から見える景色が異なるそうで、それぞれの席を紹介していただけることになりました!
メインS指定席 : 大人一般5,200円
ここはフィールドから近いだけではなく、室内練習場から出てくる選手がよく通る人気の席。
とりあえず若林さんに立ってもらって選手との距離感を図っております。
「試合前後の選手の表情などがよく見える、とファン・サポーターの方に人気の席ですね!」
「確かにこの近さはすごい。ホームラン満塁シュ―トとかも手に入りそうだし」
「サッカーにそういうのはないです」
ホーム自由席(立ち見エリア) : 大人一般2,300円
続いては、先程話しにも出た「立ち見エリア」
ここの席一帯が経って応援していい席です。
選手と同じ目線で楽しめるので、相手選手が向かってきたり、味方選手が攻めていったり、一緒に試合の緊張感が楽しめます。ゴールを決めた選手がこのあたりまで来てガッツポーズしてくれるような時もあって熱烈なファン・サポーターにはたまらない席なんだとか。
「こっちの景色もまたいいですね。……若林さん、ゴールのところまで行ってもらえます?」
「??? わかりました」
「これでいい〜〜!?」
「OKで〜〜す!!あと僕みたいな初心者の人にオススメの席ってあったりしますか〜〜!?」
「お〜い!みくのしんさ〜ん!!これでいいですかーーー!」
「遠すぎて聞こえてないじゃん」
ホーム自由席 : 2,300円
味の素スタジアムで一番初心者の方におすすめの席はこちらのホーム自由席。
(さらにセンターに近い席は、ホーム”センター”自由席は3,100円)
スタジアム全体が眺める他、フィールドからの距離も近いので思う存分試合を堪能出来る席なんだとか。
ちなみにセンター席付近の中腹の景色はこんな感じです。
少し上がることでよりスタジアムを上から見れるのでこの席もいいなぁ…。
「落ち着いて観戦したい方なんかは2階席で見るのもおすすめですよ!」
「2階も行ってみたいです!」
バック上層自由席 : 3,100円
そしてこちらが2階席の一番上からの景色。すげ過ぎ。
「おおおお!! なにこれすごい! 観客席までも見渡せる」
「この席は、フィールドのどこに選手がいるかが分かるから、チーム全体の戦術を見ている方に人気なんですよ。あと前の方の席と違ってゆっくり見られるので、小さいお子様連れのファミリーとかにも向いてます。屋根があって日差しや突然の雨の心配も無いので」
「あとこれも忘れてませんか?」
「味の素スタジアムのどデカ」
「あまりそこで記念撮影する人いないけど、気に入ってくれているならよかったです」
「若林さん、それと気になる席があるんですが…」
「あそこら辺の紫のVIP席みたいのはなんですか?」
「あそこですか。左側の紫の席は、FC東京のスポンサー向け席や、報道の方向けの席で観戦というよりは”仕事”の席ですね」
「そういう会社に入った人しか座れないってことか…。急に現実を見せられた…」
「右側の紫の席は一般のお客さんも座れますよ! ペアシートって呼ばれていますが」
「おお!なんかいい!他より席の間隔が広いしドリンクホルダーもついててこりゃいいぞ!」
「ただ、こちらは年間シートとして抑えてる方が多いので、席を取るのも難しいかもしれません」
「年間シート…そんなのもあるんですか」
「はい、年間約20試合分のチケットですね。複数人で共同で買ってるような方もいらっしゃって、サッカー好きの方にはおすすめしたいですね」
「ちなみに、今僕がいる上のガラス張りのところも席があるんですか?なんか部屋っぽいけど…もしかしてウルトラミラクル超VVVVIPルームとか?」
「そうです!そんな名前ではありませんが、天皇陛下がいらっしゃるようなVIPルームも用意されています」
「そこって入ったり出来るんですか…?」
「うーん…いいでしょう!」
「マジか!やった!」(ウルトラミラクル超VVVVIPルームの全貌は記事の最後にご紹介します!最後まで見てね!)
さらに聞きたいことを聞く
「なんか最初は全然興味無かったのに徐々にサッカーを見たいという気持ちが湧いてきた……ただ、僕はスポーツ観戦を全くしないので少し疑問なことがあるんですが……聞いてもいいですか?」
「そりゃ私も嬉しいですね!どうぞどうぞ!」
なんでみんな応援してるの?
「なんで皆さんは”応援”しているんですか?」
・・・・・・
「なんででしょうね(笑)」
「えっ…?」
「実は…これに関しては私たちも正確には分からないんですよね(笑)」
「そういうものなんですね!」
「選手の知り合いなのか、近くに住んでいる人なのか、好きな選手がいる方なのか、誰かに連れてこられた方なのか、そういった方々がスタジアムに足を運んで、その空間の中で選手の頑張っている姿を見て、選手と想いを共感して、自然とファンになっていくんじゃないですかね」
「応援団の方々は自分たちで好きにやってるんですか?」
「はい。基本的に私達は関与していないんですよ。最初は数十名だったサポーターが、何千、何万人にもなって、歌なんかもいつの間にできたりして」
「へえーーー!」
「だからこそ、選手や我々スタッフもファン・サポーターのために頑張りたいと思うのかもしれませんね。応援する理由なんて実はないかもしれない。けれど、それでも応援してくれている人がいたら、何か返したいって自然と思いますから」
優勝した時のメリットとは?
「そもそも優勝すると何かメリットあるんですか?」
「何のためかと言われると、やはり自分たちのプライドや応援してくれるファン・サポーターのためというのがもちろんですが……少し面白い話をするとしたら、優勝すると賞金と理念強化配分金というものがもらえるんです」
「理念強化配分金 ?」
「簡単に言うと選手育成やスタジアムの整備費など、その他諸々の運営費に回せるようなお金ですね!優勝すると約5億円が3年間入ります」
「15億円……」
「2位だとその半額、3位だとさらに半額といった感じですね。優勝すると、そのお金で、さらに強いチーム、設備投資ができるので、こういった意味でもリーグ優勝というのは大きいです」
「15億円かあ……」
最近ラグビーと比較されることが多かったけど?
「あと、最近人気だったラグビーでは、ノーサイドの精神でフェアな試合をしているのに対して、サッカー選手はみんなコロコロと転んでオーバーなリアクションをしたりと、”サッカーどうなん?”なんて話をよくインターネットでは囁かれているのですが……実際はどうなんですか?」
「まぁ、そう言われる事はありますね(笑)選手たちは至ってフェアにプレイしていますよ!ただ、ラグビーは主に手でボールを扱うスポーツに対して、サッカーは足を使うので、そういう意味では転びやすいのでそう見られちゃうのかもしれません。スポーツがどうというよりは、選手に依存する気がしますね」
「なんだか…マジでサッカーの事気になってきました…」
「嬉しいですね!是非みくのしんさんもFC東京の試合を見に来てくださいよ!」
「はい…。なのでちょっと……あ、これ聞かないほうがいいかも」
「いやいや、ここまで来たらなんでも聞いてくださいよ!」
「あのー……FC東京の選手の方々についても少し聞きたいです……。気になってるのでせっかくならFC東京の応援に行きたいですからね……」
「なんでそんなもぞもぞしてるの?」
「なんかサッカーに興味あるって思われるのがすこし恥ずかしくて……」
「なんてこと言うんだ」
「でもまぁ、この記事はサッカーに詳しくない人も見るんですよね?それなら技術がどうとか言うよりも、何かぱっと覚えやすい特徴がある選手をご紹介しますよ!」
「おお!それはうれしい!実際にスタジアムに行って気付ける喜びを味わいたい!」
「それでは早速。まずは”永井 謙佑”!」
「この方はどうやって覚えたらいいんですか?」
「日本代表。めっちゃ足早い」
「めちゃくちゃ覚えやすいじゃないですか」
「続いては、”橋本 拳人”!」
「この方はどうやって覚えたらいいんですか?」
「日本代表。めっちゃインスタやってる」
「ちょっとまって」
「なんですか?」
「いや……なんでも無いです(大丈夫か……これ)」
「ゴールキーパー”林 彰洋”!」
「この方は…?」
「めっちゃでかい」
「確かに195cmって書いてあるけども。そんな一言に言って良いもんなんですか?」
「ムードメーカー”波多野 豪”!」
「この方は?」
「更にでかい」
「こんな選手紹介まじでいいの?」
「中村獅童に似ている」
「嘘だろ!?」
「つぶやきシローに似ている」
「若林さん!?ねぇ!ちょっと!」
「おでん君に似ている」
「いいのか? そして俺はそうは思わんぞ!」
「LINEスタンプにもなってるんですよ(笑)」
「なってんのかい」
「以上です」
「すごい、なんか選手に愛着が湧きました」
最後に
「どうですか?サッカーに少しでも興味持ってくれました?」
「いや、これはマジで一回見てみたいと思います。気になり度で言ったら75%くらい気になってます」
「100%は出さないんだ」
「どうにもルールがイマイチわかってないので……ただ、チケットが簡単に取れるなんて知らなかったし、席なんて全部いっしょだと思ったし、美味しいご飯もあるなんて思わなかったので考え方は140度変わりました!」
「180度出さないんだ」
「最後に確認したいんですけど、本当に僕みたいな人でもサッカー見に来ていいんですよね……?」
「もちろんです。FC東京は強く、愛されるチームを目指してスローガンにかがけているので、どんな人が来ても快く受け入れ、そしてみんなでサッカー楽しむチームです。以外に手厳しいファンが多いチームもありますからね(笑)」
「こわいファンがいるチームもあるのか…」
「FC東京のファン・サポーターはみんな優しく来る者拒まずですよ!東京には他にもサッカーチームがありますが、そのなかでも”東京のチームだったらFC東京だよね”と言ってもらえるように、運営や広報などでサポートし、サポーター・選手、全員で大きいチームになっていくつもりです!」
今回、サッカーの事を1ミリも知らずに引き受けた取材で、正直「理解できるのか?」とビビっていたのですが、一日を通して1ミリ…。いや10ミリは理解したかと思います。
この理解度はサッカーに興味無い人にはわかってくれるはず…。
この記事をきっかけに「サッカーよくわからない勢」のそこのあなた!一回ふらっと試合に見に行ってみようよ!ね!俺も行くから!スタジアムで会ったら乾杯しよう!
というわけで僕は今からスマホにてチケットを買ってみようと思うようにしてみることにしますので、このへんで失礼します。
現場からは以上でございます!
おまけ
記事途中にあった「ウルトラミラクル超VVVVIPルーム」の内容と、記事に入り切らなかった写真を「おまけ」にて供養します。
「ここがウルトラミラクル超VVVVIPルーム!?」
「そんな名前じゃなく、普通にVIPルームですよ」
ドキドキ…。
なんここ!?すげ!いい匂いする!
見晴らしどうなってんのよ…。
あっちも気になるなぁ…
ガチャ…。
「この部屋もいいですね…」
「こちらのお部屋も年間契約で、色々な企業がこちらで接待なんかしてたりしますね」
「サッカー好きのための接待…。最高だろうな…」
「僕も売れて接待されたい…」
ボツ画像
『サッカーぽい画像を撮ってみたけど、意味わからないし頭が禿げていて超ノイズだったため、ボツ』
ボツ画像
『シャワールームにて、「お前のシュート良かったよ〜」みたいなしょうもないコントしたら若林さんにピクリともウケなかったため、ボツ』
ボツ画像
『スタジアムの前には「カピトリーノの雌狼像」という像があり面白かったのだが、インパクトが強すぎたため、ボツ』
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょう!