伝説が残る超マニアックな楽園・伊平屋島&野甫島探検!豊年祭に潜入してきた!
沖縄本島からフェリーで行くことが出来る離島、伊平屋島をご存知でしょうか?今回の記事では、沖縄の原風景が残り、観光客も少ないこの島で、自然風景を楽しむ観光と、地元ならではのグルメ等をご紹介。さらに、伊平屋島から橋を渡って行くことの出来る「野甫島」にも行ってみました。少し変わった塩職人さんも…?
みなさんこんにちは、鈴木サラサです。
沖縄の夏を満喫しすぎて自分史上一番の肌の黒さにびっくりしています。
「沖縄に移住したからには離島を制覇したい!」と思い、島マニアの知人達におすすめの島を聞いていると必ず出てくるのが伊平屋島(いへやじま)。
そして出てくる
「観光客はまずいない」
「沖縄の原風景がそのまま残ってる」「透明すぎる海」
「洞窟と伝説」
「とにかくやばい」
というキーワード!
・・・・とにかくやばい(!?)
目次
伊平屋島へ出発!人気の絶景スポットを眺めながらの船旅
那覇空港からやんばる急行バスで約3時間(往復4000円)の終点、沖縄県北部の運天港からフェリーに乗って更に1時間20分(往復4640円)の伊平屋島。
(今回一緒に紹介する「野甫島」も、伊平野島から橋を渡って行くことができます。)
「フェリーいへや」の船内は広く綺麗で横になって休めるスペースもあるので船酔いが心配な方も安心!朝6時半に家を出た私は即爆睡でした(快眠)
運天港のすぐ近くには、超絶人気観光スポットの古宇利島があるので船から古宇利大橋を眺めることができます。(やっぱり美しい)
出発の時点ですでに海の青さが眩しいのですが、伊平屋島に近くにつれてさらに青さが増して行くから驚き!(誰かバスクリン入れた?)
赤瓦の可愛い屋根の港に入港!あーわくわく!
伊平屋島アクセス情報
伊平屋村船舶課
TEL:0980-46-2177
運天港連絡事務所
TEL:0980-56-4265
伊平屋島に着いたらレンタカーがおすすめ!港の目の前にあるレンタル伊平屋では24時間4000円〜ととってもリーズナブル!
100円のコミュニティバスも走っています。可愛い♪
奇石・虎頭岩(とらずいわ)に登ってみた
まず向かうのは、船から見えてきて気になった大きな岩・虎頭岩(とらずいわ)
虎の横顔のように見えることからそう呼ばれているそうです。なんでも“伊平屋の玄関の神様”がいるそう。これは挨拶せねば!
頂上まで登ってびっくり!港を一望する景色が広がっていました。
小さな拝所もあったので手を合わせました。伊平屋島に来たらまず向かいたい場所です!
絶好のロケーションにあるテーブル!島の人はここでゆんたく(飲み会)してるのかな〜♪
虎頭岩(とらずいわ)
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋241
沖縄の原風景が残る集落でのんびり島散歩♪
虎頭岩から海沿いを散策していると集落に着きました!
伊平屋島には田名(だな)、前泊(まえどまり)、我喜屋(がきや)、島尻(しまじり)、野甫(のほ)の五つの集落があり、どこも沖縄の原風景を残していて「これぞ沖縄の離島」と言う雰囲気。
赤瓦の屋根に、サンゴでできた石垣、鮮やかな緑が美しいフクギ、笑顔で声をかけてきてくれるおじいやおばあ。
私、ここの島生まれじゃないのに(神奈川県出身です)田舎に帰ってきたかのような懐かしさ&安心感。
なんなんだこの島は・・・。のんびり散歩しているだけであたたかい気持ちで満たされます。。
なんかありがとう伊平屋島・・・(もう帰るの?)
いかんいかん!まったりゆったり島時間に頭までどっぷり浸かってしまっていた!
早速「洞窟と伝説」というキーワードを探しにレッツゴーです。
伊平屋の主?と神の道?!
次に私を出迎えてくれたのは(正確にはこちらが出向いてますけど)伊平屋島のシンボルと呼ばれている・念頭平松(ねんとうひらまつ)さんです。(威厳感じるので呼び捨てできません)
国指定天然記念物で樹齢はなんと280年(ほらやっぱり呼び捨て無理だよ)
特に・・松に興味のない私でしたが(こらこら)私はこの角度の平松さんが好きです〜♡(おい)
そこから、ざわわな道を通っていくと・・
葉っぱの影で見えにくいのですが神の道と書いてあります・・(導かれました・・)
蚊の攻撃にひるみながら奥に進むとひらけた空間が・・
どうやら拝所(うがんじょ・拝みをする神聖な場所)のようです。
沖縄には拝所や聖地的な場所が多いのですが、立ち入り禁止の場所や拝んでる方を撮影するのはNG、もちろん騒ぐのも絶対NGです。
半日くらい、ここに佇んで神聖な私になりたかったのですが、とにかく蚊が襲ってくるので撤収(5分で20箇所刺されました・・O 型です)
帰り道、木漏れ日が射してキラキラ輝いていました(まさにGods way)
神の道を出て歩いていると突如、藁葺き屋根を発見しました。ん?屋根だけ・・??
気になったので近づいてみましょう。
ここは、我喜屋(がきや)集落の外れにある我喜屋の神アシアゲ(かみあしあげ)と言う場所です。
こちらのアシアゲは沖縄地方のシャーマン的な存在の祝女(のろ)が、集落の大切なまつりごとを行う際に中で着替えたり、準備をするのに使っていた神聖な場所だそう。家が崩れて屋根だけ残った!とかじゃないんですね(よかった〜!)
前に座ってみて高さを確認しましたが、ほふく前進じゃないと入れなさそうな・・(衣装にめっちゃ土とか草とか付きそう・・)
ちょっと散策しただけで神聖な場所が幾つもある伊平屋島・・ただものじゃない・・・
念頭平松
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
我喜屋の神アシアゲ
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋
神様が隠れた?!クマヤ洞窟
島の北側に、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れ、世界が闇に包まれたという天の岩戸伝説が残る洞窟があると聞きやってきました。「洞窟と伝説」まさにここじゃないか!
洞窟の名前は、神が籠った穴とのことで「籠穴(クマヤ)洞窟」と言うそう。
圧倒的存在感を放っている岩がどどーん!!
2億8000万年に侵食されてできたらしいのですが昔すぎて全然わからない・・・地球の歴史を感じますね。(とにかくめっちゃ昔・・)
ちなみに目の前のクマヤ海水浴場綺麗すぎます。
余談ですが、島豆腐を作るときに「にがり」を使うところ、伊平屋島ではここの海水をそのまま、にがり代わりに入れるそうです。
それだけ不純物が無くて綺麗ってことらしい。なにそれめっちゃ飲みたいわ。(余談でした)
早速登ってみます。
岩の存在感がすごすぎて大冒険始まりそうな感じですが、意外と2,3分で登れるのでご安心ください(早っ!)
洞窟の入り口に着きました。
えっ・・・・(狭っ)岩の模様も不思議。たくさんの目に見られているような感じがします。(怖いよそれ)
本当にここ通れるのかしら・・・(多分通れない人いるような・・)
カメラを岩にぶつけながら(えっ)なんとか通過。
超私事なんですが先日、膵炎になってちょっと痩せたので通りやすかったです。(膵炎になるまでの道のりはこちら♡)
狭い道を抜けて一安心すると、突然約600㎡もの広い空間が!!
外の暑さが嘘のように涼しくてひんやりとした空気が気持ちいい!
奥には拝所があって、拝みに来る人が絶えません(おじいもおばあも、あの狭い岩の間をくぐり抜けてくるからすごい・・!)
入り口から差し込む光がなんとも神々しい(神様出て来てくれて良かった!)
暗く、しん・・と静まり返る洞窟内ですが、不思議なことに全く怖い感じがせず、岩壁からマイナスイオンでも出てるんじゃないか?!と思うほど清々しい空気。
それにしてもここに隠れたと言われている天照大神様、よっぽど居心地がよかったんでしょうね(それか引きこもり?)
\ お邪魔しました!! /
クマヤ洞窟
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
伊平屋ブルーが美しいビーチ
沖縄県屈指の透明度を誇る海にぐるりと囲まれた伊平屋島にはたくさんの名もなきビーチがあります。
こちらは前泊集落の目の前に続くビーチ。
滞在中何回か行ったのですが一度も人に出会わず・・笑
こんなに美しいビーチを独り占めできるなんて・・!
夏の江ノ島海岸で人にぶつからないように歩いていた頃が懐かしいです・・。
野甫島方面にビーチ沿いを進んでいくと砂地に石やサンゴが混じり綺麗な海岸を発見!
野甫大橋手前の米崎ビーチではキャンプもできるそう!
こんな綺麗な海を目の前にキャンプ・・贅沢すぎる!!
島の西側のビーチはごつごつとした岩があったりしてまた違う雰囲気。
透明度も高いです。
早速海中捜査へ!(ほぼ泳げないんですけどね)
ウニが挟まっている・・・(食べたい・・)
綺麗なお魚さん!!!
ちょうちょが舞うように海の中を泳ぐ姿はすごく可愛いかったのですが・・
実はハナミノカサゴという、毒針を持った超危険生物なんです!!!!!(触らなくて良かった・・)
最悪の場合死に至るとか・・・(最悪すぎる)
触ったりしなければ攻撃してくることはないそうなので、遭遇してもそっとしておきましょう(私は次回からは全力で距離とります)
聖域の灯台とヤへー岩
島の東北端にある久葉山(くばやま)の頂上にある伊平屋灯台に来ました。クバの木は神の宿る木ともいわれているのですがここはクバの木が一面を覆っているまさに聖域!!
ここから見る伊平屋の山々の神々しさよ、、
ビーチとは全く違う深い蒼さの海の色。ここに立っていると聞こえる風の音が、どこかと似ているなぁと思っていたら久高島でした。
久高島は沖縄本島南部の聖地・斎場御嶽の向かいにある“呼ばれないと行けない神の島”。やっぱり聖地は通じるものがあるのか・・・(久高島が気になる方はこちら)
伊平屋灯台
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
灯台から変な岩(言い方・・)が見えたのでやってきたのはヤへー岩という岩山。干潮時には歩いて渡れるそう。昔、今帰仁(なきじん)から軍が伊平屋に攻めてきた時に、ここに石垣を積んで島を守ったと言われています。
島の玄関は虎頭岩で、島の守り神はヤへー岩なのでしょうか。それにしてもこの島には不思議な岩が多すぎる・・岩マニア歓喜じゃないか・・(私は違うけど)
ヤへー岩
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
朝日・夕日・夜空 見逃せない絶景
泊まりで来たからには見逃せない絶景を見に!と、崖を登っております(えっ)
ここは灯台のすぐ裏手にある潮下浜(すーがはま)です。浜からの景色も充分絶景なのですが、謎のロープがあったので登ってみました。(足元気をつけてくださいね)
(うわぁ・・)
先ほど見たヤへー岩をはじめ、浜に散らばる伊平屋ならではの岩のシルエットが何とも神々しい。。
タイトル「神聖な私(伊平屋ver)」
太陽が、こんなに美しく水平線に沈んで行くのを見たのも久しぶりです。ただただ優しいグラデーションを作りながら変わっていく空と海の色を眺めていると息をするのも忘れてしまいそうです。(危ないよ!)
潮下浜(すーがはま)
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
太陽が沈むと今度は空に星が輝き始めます。(忙しいな〜)
この日は満月に近く月の光が強いため、島の人には「星なんて見えないよ!」と言われたのですがこの星空・・
島の人は目が悪いんでしょうか・・?(違)
せっかくなのでお月様ともパチリ!
流れる雲を月明かりが照らしています。風と波と虫の声しか聞こえない伊平屋島の夜。いい夢見れそう!
・・・そして朝が来ました(早っ)
前泊ビーチから見た朝日は、早朝だというのにパワー全開!(そりゃそうだ・・)
こんな朝日を見られるんだったら毎日早起きできそうですね(もちろん朝弱い派です)
海の幸最高!伊平屋島グルメ
島のおもてなしごはん・ホテルにしえ
伊平屋島にもレストランはありますが不定休のところが多いのでご飯付きの宿を頼んでおくと安心です!
こちらのホテルにしえでは自社農園でとれた有機栽培野菜やその日とれた新鮮なお魚、そして伊平屋島産のお米をいただくことができます。この品数にボリューム・・この日のメインは沖縄の高級魚・アカマチの魚汁でした。贅沢すぎる〜!
ホテルにしえ
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村前泊453
TEL:0980-46-2145
しまんちゅで大賑わい♪釣り吉
島の人におすすめされて行った居酒屋、釣り吉。
この日も大人気!満席で諦めようとしたら、島の人たちが「ここ座りな!」と席をつくってくれました(あたたかい・・涙)
何を食べても感動の美味しさ、そして安さだったのですが特におすすめなのがたまご丼(650円)
ただのたまご丼じゃないんです!なんとお刺身入り!!!!!(衝撃)
まさかここでどんぶり界の革命児に出会えるとは・・!!
ふわっふわ、とろっとろの玉子の中からお刺身が出てくる様子はまさに宝探し!!
どんな秘宝が見つかるかはあなたの目でお確かめください。
釣り吉
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村字前泊265-1
TEL:0980-46-2559
美しい橋を渡って野甫島へ
伊平屋島から野甫大橋を渡って行くことのできる野甫島(のほじま)
徒歩でも1時間程度で廻ることのできる島です。
ちなみに夕景もうっとりする美しさ・・・(ここでドライブデートとかしたい人生だった)
野甫大橋
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村 県道179号線
滑り台付き!野甫島展望台
島を見渡せると聞きやってきた野甫島展望台!
なぜか滑り台が付いています。
ここからは野甫大橋、集落、伊平屋島が一望できて眺め最高!!
ブルーのグラデーションは一生見てられそうな美しさで感謝してもしきれません!!(自然よありがとう!)
せっかくなので滑り台をすべってみることに。
こんな眺めのいい滑り台、他にありますか??!
あまりの素晴らしい景色にぼーっと眺めていたら私の後ろに子供たちの順番待ちが・・(ごめんよキッズ達)
予想以上に急な傾斜に絶叫しながらすべり落ちる大げさなアラサー。
(もう一回滑っていいですか?)
野甫島展望台
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村野甫36
塩に人生をかけて移住!塩職人の手もみ完全天日塩
野甫島に超変人有名人がいると聞いて来たのは海沿いにある塩工場。
三重県出身の松宮さんは、日本中の海水を舐めて歩き「ここだったら最高の塩が作れる!」と直感。
この建物は全て、それまでサラリーマンをしていて、塩作りの知識も何もなかった松宮さんが奥さんと二人で作り上げたそう。
身振り手振りを交えながら塩作りのついてのお話を聞かせてくれる松宮さん。
突然のハイテンションについていくのに必死です(只今朝8時、こちら低血圧)
「20年間無我夢中でやってきましたが最初は島の人にも反対されてね、台風も来るこんな所じゃ塩作りなんて無謀だって。妻とも何回も離婚しそうになったんですよ。この製塩設備作ってる時なんて上からカナヅチ落としちゃって、それが妻の頭に命中!血が吹き出しちゃって、ワッハッハ」(笑えません)
・・・想像を上回る変人逸話でした。
(そんな修羅場をくぐってきたとは思えない笑顔のご夫婦、何より奥様がご無事で良かったです・・)
島の人たちの忠告通り、台風で設備を破壊されたりしながらも約2年半をかけて完成させたて作りの設備で、太陽と風の力だけで一切の火入れをせずに塩作りをしています。
夏場は44度を超える灼熱のビニールハウスの中にも入れてもらいました。(10分が限界・・・ぶっちゃけこないだ行ったサハラ砂漠より暑かった)
薄れゆく意識の中で「この光の粒、塩の結晶なんですよ〜綺麗でしょ〜!」なぜか涼しげな松宮さんの笑い声が響きます。(だめだこの人常人じゃない・・)
松宮さんの塩は7時間かけて手揉みをしてやっと完成するのですが、手揉みをすることによってミネラルのバランスが整い、味がよくなるそうです。台風時には15時間も塩田に張りつき混じってしまった小さな小さな不純物を取り除くといいます。(塩ってこんなに手間ひまかかるものだったのか・・?!)
そんな松宮さんの手には塩揉みでできたマメが!!まさに手塩にかけたお塩・・白く輝くちいさな塩の粒にどれだけ手間ひまと想いが詰まっているんだろうか・・。
某有名雑誌で「本当に美味しい塩ランキング1位」に輝き、三ツ星レストランでも使われている松宮さんの塩。
それでも「夢はまだここからです。さらなる最高の塩を作りたい。」とハイパーストイック。
世界の塩作りも研究していて、世界中を旅して集めた塩と資料で世界の塩博物館も作っているほど。
まさに塩に人生を捧げた男!!
そんな松宮さんの隣でお手伝いをする息子の琉太くん(10歳)に少し質問をしてみました。
私
「夢はなんですか?」
琉太くん
「塩職人を継ぐことです。(キッパリ)」
私
「朝5時からハウスで作業して学校に行くって聞いたけど、塩作りで楽しいことってどんなことですか?」
琉太くん
「・・楽しいとかじゃない、ただ一生懸命やるだけです」
ただ、一生懸命やるだけです。
・・・すみません、こんな幼稚な質問してすみません(10歳の少年に完敗)
そう言い切る琉太くんの凛々しいこと・・・(10歳の時なんてセーラームーンごっこで誰がセーラームーンやるかでもめてた位しか記憶ないよ)
お二人の背中を見ているとなぜか泣けてきます(かっこよすぎるぜ・・)
塩のテーマパーク!塩の博物館
塩工場だけで取材終了の予定だったのですが・・休憩にと連れていってくれた世界塩の博物館ソルトクルーズ(ここも松宮さん建築・・もうあなた何者なんですか)が面白すぎて帰れなくなりました(えっ)
カフェスペースが併設されているので野甫島観光の休憩にぴったり!
冷たいドリンクと美味しいかりんとうがありますよ〜!(そしてあなたも帰れなくなります)
こちらでは松宮さんが世界中を旅して集めてきた貴重な塩や塩作りに関する道具や資料などが所狭しと展示されています。(金魚とか入れる水槽にこういう使い方があったとは・・)
ここでも松宮劇場開幕!
\ スーチカー(沖縄の豚の塩漬け)を作るのに使われていた壺です! /
どうしよう入る余地がない・・そして塩について語っている時の松宮さんがフォトジェニックすぎる(そして話入ってこない)
こちらは2階に展示されていたカンボジアの塩田で実際に使われていた塩を担ぐ道具だそう。
一体こんなものをどういうコミュニケーションでもらってくるんでしょうか・・??(あとどうやって飛行機に積むの)
こっちはバリ島で海水を汲むのに使う道具で、タイヤのチューブを再利用しているらしい。
こちらはボルネオ島の海辺のヤシの幹を燃やした灰から精製した幻の塩だとか・・松宮さんのコレクションもすごいけど世界には信じられない塩作りの方法があるんですね。
私
「ところでなかなかマイナーな国も行っている松宮さん、現地での会話はどうしてるんでしょう?」
松宮さん
「ある程度現地の言語は覚えてから行ってますね。」
私
「えっ?!」
松宮さん
「通訳介してると真のコミュニケーションはできないですから」
お見それしました・・・!!!!(byインドに毎年行っているのにナマステ以外のヒンディー語を覚えない私)
そんな(どんな)松宮さんの塩・塩夢寿美(えんむすび)はまろやかでコクのある旨味が特徴!
塩夢寿美という縁起のいい名前にちなんで結婚式の引き出物にも人気だそう(いつかお願いしたいです♡)
商品のラインナップも豊富で、沖縄ならではの幻のスパイスと言われるヒハツモドキをミックスした「ピパーズ塩」やスパイスの調合からこだわり抜いた「カレー塩」、沖縄産シークヮーサーと島青唐辛子を使った「爽快ピリ辛ブレンド塩」や京都の老舗とコラボした「塩かりんとう」などなどお土産にももってこい!(塩かりんとう、お土産に買ったのに自分で食べちゃったてへぺろ)
帰る前に松宮さんに呼び止められてボルネオ島の民族衣装をつけてもらったのですが・・・(もはや何しに来たのかよくわからない)
(私、塩の精だったのかな・・・)
世界塩の博物館ソルトクルーズ
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村野甫396-1
TEL:0980-46-2180
休館日:火・水
入館料無料
野甫島の楽園すぎるビーチたち
塩職人お墨付きの透明度を誇る野甫島のビーチはどこも綺麗!海の囲まれた島なのでビーチはたくさんありますが今回はとっておきの2つをご紹介します♪
ジューマ海岸と無人島
野甫大橋を渡ってすぐ右手に現れる白砂の美しいジューマ海岸。
向かいに見えるのは通称・フライパン島と呼ばれている無人島です。
それにしても透明度が高い・・
潮が引いている時にはフライパン島に歩いて渡れると聞き干潮の時間に行ってきました!
歩いて行こうと思ったら途中のブルーの部分から突然深くなっていたので潜ることに。
うわーーー!!!!サンゴとお魚天国!!これ絶対泳いで行ったほうがいいやつ!!!笑
そして無人島上陸!!
(おお・・・)
ビーチとはガラリと違う雰囲気でなんだかここも聖地感漂ってます。。フィーフィーという沖縄の精霊が住むと言われる洞窟があるのですが恐れ多く(水着で行っていいものなのか)行けませんでした。。
伝説とか聖域とか精霊とか、、出てくるキーワードが当初想像してたよりもスーパースピリチュアルなんですけど、、(自称スピリチュアルマニアなので大好きです)
ここのビーチではウミガメも見られるそうなのでウミガメなら満潮、無人島に行きたければ干潮を狙うと良さそうです!
貝砂の秘密のビーチ
ジューマ海岸を更に奥に進んだところにある、塩職人おすすめのビーチ!(名前は未だない)
言葉が出ない程美しいグラデーション・・・綺麗すぎてカメラのシャッターをしばらく切れませんでした(心のシャッターを切っていたため)
塩職人が日本中の海の中からこの島を選んだ理由がこのビーチに来てわかりました。
沖縄離島を20島程旅をして、本島も含めると100近くのビーチに行ってきた私ですが・・・
このビーチ、透明度ランキング&お昼寝したいランキングNO1です!W受賞おめでとうごさいます!(何)
そして驚きなのが・・・
砂が貝!!!
貝が砂!!!?
波打ち際の色が変わっている部分をよく見てみると赤ちゃんのような小さな貝殻が集まっているのです。
どうして貝が集まるのかわからないそう。不思議・・・そして可愛いすぎる。ここにも貝の神様とかいるんだろうな(神様集まりすぎだよ、ここは出雲か?)
1年に1度の島をあげての豊年祭に参加してきた!
ここで取材終了・・と思ったのですが、島の人たちに「なんで今日帰る?!明日から豊年祭の本番だよ!いなさい!」と会う人会う人に言われ続けて島の豊年祭に参加することに・・(島人たちの強引さ、嫌いじゃない笑)
伊平屋島と野甫島の5つの集落で豊作と豊漁を祈願するお祭りを3日間に渡って開催するとのこと。
島の人たちにとって、とても重要で大切な行事なので3ヶ月程前から準備をして迎えるとのことなんですが、そんなドローカルなお祭りに観光客が入って行っていいものなのでしょうか??
島人「早くおいで!これ飲みな!(伊平屋島の泡盛)」
問題ないようです・・・笑
今回は田名地区と野甫地区の豊年祭を紹介します。
琉球のパレード?!みちじゅねー
日没後、田名(だな)公民館の近くで何やらパレードらしきものが始まりました。みちじゅねーと言って、衣装をつけた人々が公民館内の殿地と呼ばれるステージまで踊りながら練り歩きます。
もちろんおじいの生演奏付き。
子供たちが元気いっぱいに踊る姿に癒される。。(バックにあるのは優しすぎるお姉様がいるこの集落唯一の田名スーパー)
やっぱり子供の頃から豊年祭を重ねている大人たちの舞はキレが違いますね。
公民館内の殿地で始まる本番のステージ。
2時間程、演舞や棒術が披露され子供も大人も集まってお酒やジュースを飲みながら大盛り上がり!
(手前にあるの稲です・・だって豊年祭だもん・・)
最後はカチャーシーと行って会場のみんなで踊ります。
私ももれなく強制参加。(全然踊れてない笑)
最後はみちじゅねーの逆バージョンで踊りながら会場を出ていきます。これも参加(笑)
こちらは野甫の豊年祭。神社前の野外ステージがあり、その前にゴザを敷き月明かりに照らされながら海風を感じて見る演舞・・最高のロケーションです。
塩職人、松宮さんの子供たちも頑張ってます!
未来の塩職人のダンスもかっこいい!!!!(なぜかちょっと泣きそうになる)
そして突然現れた“塩のお守り”を盛大に撒くこの人・・・
(まさか・・・)
もちろん、塩職人の松宮さんでした(最&高)
松宮さんの奥様お手製の横断幕!(もう野甫愛が溢れすぎている・・!)
村長さんや校長先生などが最前列で子供たちに大声援を送っている姿がとてもあたたかく、印象的でした。
このあと宴(うたげ)は朝まで続いたとさ・・・・
豊年祭は1年に1回ですが、伊平屋島には古くから続く祭祀行事が数多く残っていて1年中(毎月のように・・)行事があります。島の人たちの生き生きしている姿、そして島本来の姿が見られる絶好のチャンスです。タイミングが合えばお邪魔してみてはいかがでしょうか??きっと笑顔で迎え入れてくれますよ♡
では私の操縦で帰ります(嘘)
まとめ
沖縄に移住して半年。たくさんの離島に行ってきましたが、いつか憧れた沖縄の原風景がここにはありました。
行く前に聞いていたキーワードそのままに、想像以上の楽園で聖地でした。
そして思いがけず参加させてもらった豊年祭。島の行事って閉鎖的なイメージがあったけど島の人たちのウェルカム精神に衝撃!明るく、沖縄の温暖な気候のようにあたたかい島の人たちとの出会い、忘れられない旅になりました。
都会の生活や仕事に疲れたらぜひ出かけてみてください。
開発されたリゾートにはない最高の癒しがあなたを待っていますよ♡
あと「とにかくやばい」っていうキーワードは塩職人・松宮さんのことではないかと思っています(いい意味で)