死ぬまでにみるべき絶景!青ヶ島観光の完全ガイド!

アメリカの環境保護NGOが発表した「死ぬまでにみるべき世界の絶景13」に日本で唯一選ばれた離島、青ヶ島。ヘリや船を使ったアクセス方法から絶景ポイント、塩や焼酎などの美味しいもの、星空を臨むキャンプ場や民宿などの宿泊情報まで、ライターが徹底解説します!

皆さん、青ヶ島って知ってますか?

2014年にアメリカの環境保護NGO、ONE GREEN PLANETが発表した「死ぬまでにみるべき世界の絶景13」に、日本で唯一選ばれ、青ヶ島に注目が集まっているんです。

わたくしぽんたまんは青ヶ島に4回ほど中期の滞在した経験があるので、島民の次くらいに島に詳しいはず……!

この記事では、外国人も訪れる青ヶ島について、

・青ヶ島の人気スポット

・穴場スポット

・青ヶ島のお土産

などの魅力を紹介していきますので、ご興味ある方はぜひ参考にしてくださいね。

青ヶ島ってどこ?アクセス方法は?

青ヶ島は伊豆諸島の有人島としてもっとも南に位置している島です。八丈島から更に約60km南に行ったところにあり、人口は160人程度。年間の観光客も900人から1800人くらいだと言われています。

観光客が少ない理由のひとつがアクセスが困難な点。青ヶ島へは、八丈島を経由する方法しかありません。

東京→(飛行機or船)→八丈島

八丈島→(ヘリコプターor船)→青ヶ島

八丈島までのアクセスは簡単ですが、八丈島と青ヶ島の間が高難易度となっています。なぜならヘリコプターの定員は9名のみ。船ならば週に5回程度出航するので大丈夫と思いきや、海の状況に左右されるため欠航率は50%にものぼるんです。

青ヶ島のマップ

青ヶ島公式ホームページより)

青ヶ島は小さな島だという認識がありますが、レンタカーなど車がないと不便です。集落は島の北側だけで、夜は集落以外に人はいなくなります。

また商店がひとつしかなく19時半には閉まってしまうのも注意しておきたい部分ですね。

ただし自動販売機がいくつかあるので、飲み物の確保は簡単です。何より宿に泊まるなら食べ物に困ることもなく、食料を心配する必要もないでしょう。

絶景! 青ヶ島の人気スポット

大凸部(おおとんぶ)

青ヶ島といえば360度を海に囲まれた二重カルデラで有名です。しかし二重カルデラ全体を見られる場所は限られています。

大凸部は、そんな数少ない絶景スポットのひとつです。ほぼ360度が水平線で、自然に囲まれた雄大な景色を見ることができます。

間違いなく青ヶ島に行ったら必ず行ってほしいスポット。大凸部を行かずとして、青ヶ島に行ったとは語れません!

しかし丸山は青ヶ島でもっとも標高の高い山です。その標高は423m!目の前が海なのでなかなか高い山と言えるでしょう。

20分くらいで登れてしまいますが、その道のりはなかなかの急勾配。雰囲気も少し怖いですし、ナメてかかると痛い目を見ます。

上まで登っていくと急に古い鳥居が登場します。大凸部は、鳥居の向こう側の道を登っていくので、間違えないように注意しましょう。

ちなみにこの鳥居をくぐって薄暗い道を進んでいくと東大所神社につきます。観光マップにも掲載されている場所ですが、恐ろしい由来がある神社なので、わたしとしては立ち寄りたくない場所です……。

そして登ること20分。ついに大凸部に到達しました!

素晴らしい眺めで空気がマジで気持ちいい!いや〜この開放感、全裸になりたいですわ。。。

大凸部

アクセス:中心地から徒歩で約30分

尾山展望公園

大凸部とならび青ヶ島の二重カルデラを見ることができる場所が尾山展望公園です。私は4回青ヶ島に行ってわかったことですが、二重カルデラを見られるのは尾山展望公園と大凸部だけです。

尾山展望公園は、大凸部のような険しい道のりではありません。山道には違いありませんが、ちょっとだけ簡単に登れます。ほんのちょっとだけですよ。

大凸部よりも簡単に登れる気がする理由は、道がしっかりと舗装されているからですね。傾斜角度などは変わりありませんが、しっかりとした階段があるだけでもかなり楽です。

山道を登ること15分。なんだかんだで息は上がっています。

ようやく尾山展望公園に到着です。しっかり整備されていてベンチもあり、ゆっくりと休憩もできます。

360度が水平線!とまではいきませんが、二重カルデラを見ることができますし、開放的な自然空間を味わうことができます。また集落を一望できるのは大凸部にはない魅力です。

個人的には、ぜひ尾山展望公園にも行ってほしいですね。

尾山展望公園

アクセス:中心地から徒歩で約20分

丸山

丸山とは、二重カルデラの中心にある小さな山のことです。何よりしま模様の山が印象的ですよね。これは以前、椿油を作るために丸山に椿を植えたことが理由です。

雨風が激しい青ヶ島では、椿を守るために背の高い木を互い違いに植えました。その名残がいまだに残っていて、美しいしま模様ができているのです。

また丸山は登ることができますよ。丸山は険しい山道というよりは、なだらかな道のりで散歩にも最適です。

草木がかなり生い茂っているので、注意して歩きましょう。また虫が非常に多いです。わたしは蚊にめっちゃ刺されました。

丸山は自然の空気を感じながらゆっくりと登れるのがグッドポイント。

丸山の頂上には御富士様という神社があります。青ヶ島では昔から御富士様を信仰し、農作業ができるように祈っていたのです。今ではほとんど行われませんが、1月、5月、9月の13日に海岸の小石を奉納する人もいると言います。

逆光が神々しさを演出してくれました。

ただ丸山には注意点があります。それが丸山の中心部は禁足地となっていることです。禁足地とは人間が踏み入れてはいけない場所で、神が宿っているとも言います。

ここから先が禁足地となっていますので、絶対に立ち入らないようにしましょう。

まぁ見ての通り、立ち入ったとしても断崖絶壁なので、ほぼ確実に死ぬでしょうね。。。人間界から消えますね。

丸山

アクセス:中心地から車で15分

ジョウマンの星空

青ヶ島で見逃してはいけないもののひとつに星空があります。わざわざ青ヶ島に、星を見に行く人がいるくらいです。

そして青ヶ島は集落以外、人工の光が少ないため多くの星空スポットがあります。しかし真っ暗な中、集落から離れて星空を観にいくのはなかなか勇気が必要ですよね。また危険でもあります。

そこでおすすめのスポットがジョウマンと呼ばれる場所です。ジョウマンは集落からも近く、星がたくさん見えることで人気のスポットです。

集落からは近いのですが、人工の光が全く入ってきません。そのため星空が綺麗に見えるのです。

一眼レフで撮影しましたが、私の腕ではこれが限界です。正直真っ暗で怖いのですが、目が慣れてくると、ビックリするほどの星空を見ることができます。

よくわかりませんが、わたしはものすごい数の星に、きれいという感情より見えすぎて怖いという感情が芽生えました。真っ黒な空が地面めがけて落ちてくるような感覚。怖いです。

ただ本当に暗いため明るいうちに場所だけ確認するようにしましょう。私は車で行きましたが、少し迷いそうでした。明るい時間帯は牛さんがたくさん放牧されています。

何より夜は暗すぎてめっちゃ怖いので、1人ではなく複数人で行きましょうね。

ジョウマン

アクセス:中心地から徒歩で約15分

穴場スポット

三宝港

青ヶ島の景色と言ったら二重カルデラと星空の2択だと思っていました。しかしたまたま連れて行ってもらった三宝港で衝撃的なものを見たのです。

この夕日。。。ヤバくないですか!?

「〇〇に手が届きそう」という表現がありますが、本当に手が届く! と思ってしまうほど近く感じます。もう片手で掴めるレベル! 泳いだらすぐそこ! という感じです。自然のデカさを改めて知ることができるスポットです。

と言ってもこの三宝港は、観光客も普通に使う船着場です。昼間は大したことのない場所なのですが、夕日だけが圧倒的な景色なのですよ。

ただし! 観光客は自分の判断で海まで行かないこと!!!

この写真を見るとわかりますが、海が荒れている日は確実に流されます。写真の時間帯は島民すらひとりも寄り付かない状況でした。

夕日の写真のように島民がいるときだけ降りるようにしましょう。自然に飲み込まれたら死ぬことを島民はわかっています。そのため「港は今日安全ですか?」と島民に聞くのがおすすめです。

三宝港

アクセス:中心地から車で約20分

神子の浦展望広場

神子の浦展望広場は、ガイドブックにも大きく書かれていない隠れスポットです。というか観光スポットですらないのかもしれません。しかしわたしはめっちゃオススメします!

その理由は、

・集落から近くて徒歩で行ける

・人が少ない

・開放的な空間

・クジラが見えるかも?

の4つです。

何より集落からとても近くて、気持ちの良い風と開放的な景色を見ることができます。わたしは仕事でよく青ヶ島に行きますが、神子の浦展望広場には、毎回必ず行きます。

あまり知られていませんが、青ヶ島の周辺にはクジラが出現することも多い島です。三宝港やジョウマンからクジラを見たことはありませんが、神子の浦展望広場からクジラを見たことはあります。

個人的に愛着のある場所です。

少し前までは工事で入ることができませんでした。しかし現在では整備されていてきれいな状態になっています。新しく望遠鏡まで設置されていますし、新たな観光スポットになる予感です!

神子の浦展望広場

中心地から徒歩で約3分

船の停留所

ただの船置き場なので、観光スポットでもなんでもありません。しかし青ヶ島は日本全国でも珍しい船の置き方をしているのです。

それが陸地に船を停留させているということです。青ヶ島は海岸がなく360度が断崖絶壁になっています。そのため船を停留させておくところがありません。

天候が変わりやすいだけでなく普段から雨風が激しい青ヶ島では、船を海に置いておくと流されたり、壊れてしまうこともあるのです。

そのためこのようなクレーンで船を海から陸地にあげています。やっぱり青ヶ島って生活するだけでも大変な島ですね。。。

このように陸地に船が並ぶのはなかなか珍しい光景ですよね。ちなみにクレーンで船を釣っているシーンは一度も見たことがありません。

船の停留所アクセス

中心地から車で約20分

ひんぎゃ

青ヶ島にいると「ひんぎゃ」という言葉を聞くことが多くなります。ひんぎゃとは、山から湧き出る水蒸気です。これが丸山を中心に、いたるところから湧いています。

びっくりするのが、島民や観光客が普通に通る道の端から湧いていることです。

 

もちろん火山の蒸気なのである程度は熱いのですが、火傷するほどという感じではありません。

青ヶ島では、このひんぎゃを使ったサウナや塩があります。ひんぎゃは青ヶ島の人々の生活を支えてものと言っても良いでしょう。

というか青ヶ島は、狭い島なのに火山活動してるんですね。

 

その昔、大噴火があって多くの島民が亡くなったと言います。その噴火により美しい二重カルデラが形成されました。

なお現在は、噴火するなどの情報はなく大丈夫です。

地熱釜

青ヶ島の醍醐味は景色だけではありません。青ヶ島のひんぎゃを使って料理を楽しむこともできるのです。実はひんぎゃは、硫黄の臭いがほとんどしません!

というか全く硫黄臭くないと言っても良いです。わたし自身は、硫黄臭いと感じたことは一度もありません。

丸山近くには地熱釜と呼ばれる釜があります。

地熱釜の下には赤いバルブがあるので、これをひねると蒸気が釜の中を温めるようにできています。青ヶ島に行ったら、ぜひ地熱釜試してほしい!

なぜかわからないけど、どんな料理も角が取れて美味しくなるんですよ。本当によくわからんけど、とにかく美味しい!

わたしは今回、玉ねぎとじゃがいもとウインナーを温めてみましたよ。温め時間は40分ほど。

島民の話によれば、少なくとも30分以上は温めた方が良いということです。

完成はこんな感じ。

玉ねぎもじゃがいももちょうど良い感じに完成しました!玉ねぎはひんぎゃの塩で、じゃがいもはひんぎゃの塩とバターでいただきましたよ。

いやー激ウマ!しかも開放的な空間で食べる料理はさらに美味しく感じますね。

とくに玉ねぎの甘みが超引き出されています。ウインナーもパリッとした食感があり美味しいです。この手の食材は青ヶ島の商店で手に入りますので、ぜひ試してみてください。

地熱釜

アクセス:中心地から車で約15分

ふれあいサウナ

ふれあいサウナは青ヶ島唯一のサウナです。こちらもひんぎゃの熱でお湯を温めていますし、サウナはひんぎゃの熱を利用しています。

わたしは仕事で青ヶ島に行っていたので、毎日のようにふれあいサウナを利用していました。

しかし初めて利用する人には多くの注意点がありますので、簡単に紹介しておきますね。

まずは営業時間が短いことです。昼間に風呂入りたくても入ることはできません。また19時までには入場しないと閉まってしまうので注意が必要です。

管理人がいないこともあり、入り方がわからない人もいるかもしれません。管理人不在の場合でも、受付に名前を記入し、灰皿に300円を入れることで入浴可能です。

そして欠点としては、サウナなのに水風呂がないことです。これはサウナーにとって死活問題ですよね。しかし青ヶ島では水は超貴重なものですので、我慢しましょう。川も流れていない青ヶ島では、生活水を作るだけでも大変なのです。。。

そして水は飲むことができません。飲料水ではないからですね。暑いからといって飲んでしまうとお腹痛い痛いになりますよ。

最後に、湯船の温度が日によってまちまちなので、注意しましょう。なぜかわかりませんが、40度の時もあれば50度の時もあります。ほぼ毎日ふれあいサウナを利用していましたが、3回目くらいのときに、湯船に飛び込んだら48度だったときがあります。

ですので温度計を確認してから入りましょう。島民から聞いた話だと、50度後半だったことも過去にあったとか。。。もはや地獄です。

ふれあいサウナ

営業時間:平日16時〜20時(最終入場19時)

土日祝14時〜20時(最終入場19時)

アクセス:中心地から車で約15分

 

青ヶ島グルメ

もんじ

島には商店が1つしかありません。そして居酒屋は2つしかありません。そのうちの1つが「もんじ」という居酒屋さんです。

このもんじが島民の集いの場でもあります。青ヶ島の焼酎、青酎をはじめとした名産や料理をいただくことができますよ。

そしてカラオケもあります。わたしが行ったときは島民の男女がデュエットばかりを歌っていました。もんじには何度か行きましたが、男女のデュエット楽曲ばかりを歌っているイメージです。たまたまかもしれませんが、、、

青酎をいただくわたし。この日は飲みすぎて完全に酔いつぶれました。島の人たちは基本的にアルコールに強いです。

島の人と交流を持ちたいなら一度顔を出してみましょう!

もんじ

営業時間: 17~24時

アクセス:中心地から徒歩で約5分

ひんぎゃの塩

わたしが青ヶ島に行く理由は、ひんぎゃの塩作りの手伝いに行っているからです。ひんぎゃの塩とは、青ヶ島のひんぎゃを利用した塩です。塩は太陽の光や火の熱を利用して塩を作りますよね。

しかしひんぎゃの塩は、青ヶ島のひんぎゃの地熱を使用した塩のため、生産量が特に少ない塩なのです。わたしも製塩所でお手伝いさせてもらっていますが、1kgの塩を作ることすらものすごく大変です。

何より太陽光や火を使っていないので、塩の結晶ができるまで非常に時間がかかります。

ただ地熱釜のところでも伝えましたが、ひんぎゃを使った料理は非常に美味しく仕上がります。ひんぎゃの塩も、一般的な塩とは一線を画すような甘みとミネラルを感じる塩なのです。

地熱釜のところで玉ねぎやじゃがいもにつけていたのは、ひんぎゃの塩です。何にでも合いますし、食材を引き立ててくれます。

冷やしトマトや肉にひんぎゃの塩を使えば、高級料理に早変わりしますよ。そのくらい塩の威力を感じることができます。

ただ最近はメディアに取り上げられることが多くなり、生産量が追いついていない状況のようです。もはや幻の塩と言っても良いかもしれませんね。

青酎

青ヶ島の食べ物でもっとも有名なのが青酎でしょう。本土では希少価値の高い焼酎として、お酒好きの間では有名です。そんな青酎ですが、種類がかなり多くあります。

なぜなら「青ヶ島で作られた焼酎=青酎」だからです。青ヶ島の中には、焼酎を作っている人が複数人います。そして作り手によって分量や作り方が違うため、味わいや香りが全く違うのです。

また大量生産できないことも含めて、青酎の魅力と言えます。青酎の中でも「青酎伝承」と呼ばれる青酎はかなり希少価値が高く、手に入りにくいことで有名です。わたしもあまり見たことがありません。

わたしは「青酎喜久一」を飲みました。ただ青酎は非常にクセの強いお酒です。わたしは飲めましたが、飲む人を選ぶお酒と言っても良いでしょう。

その分ハマってしまう人が続出するお酒ですね。青ヶ島なら商店でも居酒屋でも飲むことができますので、ぜひ一度飲んでみてください。

赤鬼

おそらくほとんどの青ヶ島の記事では紹介されていない商品でしょう。

赤鬼という商品は、豆板醤のような調味料になります。しかしわたしが今まで食べてきた辛い系の調味料の中でも、圧倒的に美味しい調味料です。

香りの高さはエベレスト、味の深さはマリアナ海溝と言っても良い最強の調味料です。

 

わたしは青ヶ島にいるときに、よく利用していました。しかし2019年の8月に青ヶ島の商店を訪ねたときには、売り切れになっていました。

青ヶ島で作られた商品が、青ヶ島で売り切れとかどこで手に入るねん!という感じですが、仕方がありません。生産者は一人しかいませんし、生産できる数に限りがあります。そのため手に入れるのが非常に困難です。(ネット販売はされているようです。)

 

上の写真もお世話になった人の家にあったものを撮影させていただきました。辛党ならぜひ食べていただきたい。辛い調味料の価値観が変わるような調味料です。

青ヶ島のおすすめ宿

青ヶ島には宿が6つとキャンプ場があり、宿泊できる場所は数が少なくなっています。その中でもおすすめの宿とキャンプ場を紹介します。

民宿 杉の沢

青ヶ島にある宿は全て民宿となっていますが、その中でも観光に利用しやすいのが「杉の沢」です。宿の多くが業者や出張で利用しているお客さんが多い中、杉の沢は観光目的の人が多いイメージです。

杉の沢の魅力は、宿に居酒屋が併設されているところです。島の料理が食べたいなら「杉の沢」がおすすめですよ。本格的な料理を提供してくれるので、杉の沢に宿泊しない人でも利用してみましょう。

民宿 杉の沢

電話:04996-9-0137

ビジネス宿 中里

ビジネス宿中里も杉の沢と同じく、島の料理を提供してくれる人気宿です。島の野菜を利用していることはもちろん、飼育している鶏の卵をいただくことができます。とれたての卵と青ヶ島の野菜を使った美味しい料理が食べられますよ。

またビジネス宿中里では、島の特産である青酎を製造しています。お酒が好きならぜひ利用してみましょう。

ビジネス宿 中里

電話:04996-9-0062

キャンプ場

こちらは青ヶ島の町役場に問い合わせる必要がありますが、無料で利用できます。洗い場やトイレなどの設備は整っているので、キャンプ場としては不自由なく楽しめます。

わたしが写真を撮ったときは、8月のど真ん中で真夏でした。そのためセミの鳴き声や虫が大量に発生していました。夏休みなのでキャンプ場も人が多いのかなって思っていましたが、そんなことはありませんでしたね。

2018年の秋ごろに青ヶ島行ったときの方が、キャンプ場に人が多かった気がします。

ただ最近の青ヶ島の人気が高まったこともあり、住民に迷惑をかける利用者も増えてきたと言います。

どのような迷惑行為があったかは、青ヶ島のホームページを見てみましょう。とりあえずバカ騒ぎはNGということですね。

青ヶ島キャンプ場

アクセス:中心地から車で約13分

詳細:http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/stay.html

青ヶ島での注意点

青ヶ島は大都会東京に住んでいる人からしたら、異世界のように感じるかもしれません。わたしが初めて降り立ったときに思ったことは、人工物が少ないことや人工物の音がしないことです。つまり自然の中に入り込んだ生活しているということになります。

そのため都会の生活に慣れている人は、青ヶ島に行ったときに注意するべき点がいくつかあります。その代表的な部分を3つ簡単に紹介します。

1、日程に余裕を持つ

青ヶ島に行くと決めて、最初に注意するべきことは日程に余裕を持つということです。青ヶ島はアクセス困難な場所として有名で、別名鬼ヶ島とも呼ばれています。行ったらなかなか帰れないことが本当に多いです。

 

冒頭でも述べたように、八丈島から青ヶ島へのアクセスが本当に困難なのです。八丈島から青ヶ島へのアクセス方法は2つで、ヘリコプターか船の2択です。

ヘリコプターは1日に1往復で、1度に9人までしか乗れません。そのため常に予約は満席の状態です。わたしの経験上、いつもキャンセル待ちでヘリコプターを抑えるという感じです。

 

そして船ですが、週に4〜5回のみ出航します。こちらは予約なしでも基本的には乗船できますが、問題があります。それが船の欠航率が50%ということです。

つまり週に2,3回程度しか出航しないことになりますよね。これが青ヶ島へのアクセス困難な理由です。わたしも青ヶ島に行くときはだいたい八丈島で足止めにあいます。

 

また八丈島での乗り継ぎも難しいので、八丈島で1泊、もしくは2泊はよくあることです。また帰りも船が出るかどうかが重要なポイントです。そのため青ヶ島に行くときは、必ず日程に余裕を持っていきましょう。

2、天候が悪いことが多い

青ヶ島は星空が有名ですし、この記事では夕日もきれいだと紹介しました。しかし青ヶ島の天候は極めて不安定です。天候の移り変わりが圧倒的に早く、わたしはこれまで30日以上青ヶ島にいきましたが、1日中晴れたのはほんの数日程度。そのため星空の写真も数日待ってようやく撮れたという感じです。

滞在期間が短い場合、きれいな星空や夕日を見るタイミングに恵まれない可能性も捨て切れません。

3、夜は山に入らない

都会の生活に慣れた人がもっともやってしまうことは、自然をナメているということです。青ヶ島は小さな島です。そのため遭難なんてしないだろうと余裕こいている人に限って遭難します。

遭難した場合、島の人たちで捜索する必要がありますよね。しかも青ヶ島は160人程度の小さな島で、みんなが支え合って生活しています。ちょっとしたおふざけにより経済活動を滞らせることが大きな迷惑となります。

そのため青ヶ島では夜には、山に入らないことが大事です。という注意をしても遭難する人がいると言います。命にも関わることなので、細心の注意をはらって観光し、夜は絶対に入山しないようにしましょう。

 

自然の脅威を感じることができるからこそ、自然が作り出した美しい景色を見ることができます。「死ぬまでにみるべい世界の絶景13」にも選ばれている通り、人生で一度は行ってみることをおすすめしますよ。