4月に既に疲れた人に送りたい、広島県中山間「癒され旅」のご案内
今回の広島観光は、人気の温泉と神楽が楽しめる神楽門前湯治村で古き良き温泉街をご紹介。地元に愛される穴場の銭湯など、日頃の疲れを癒すことをテーマに、おすすめスポットを掲載しています。その他にも、自然や鍾乳洞を楽しめる帝釈峡、府中市に訪れたら必ず食べて欲しい府中焼き、三次ワイナリーや西条の酒蔵にある日本酒など、中山間ならではの物も。
※本日の記事は広島県観光課の提供でお送りします。
こんにちは。ヨッピーです。
完全にやる気のないスタイルで失礼します。
いよいよ新年度、4月を迎えたわけですが「初っ端から既に疲れてる」みたいな人も居るかと思います。
何故なら僕がそうだから。
そもそも、3月って年度末とかでやたらと忙しかったりするじゃないですか。
僕の仕事は広告絡みの仕事も多く、広告ってみんな年間の予算を使い切らないように大事に残してたりするのですが、
その残った予算を消化しようと3月にアレコレ発注を頂く事も多くてですね、だいたい3月、9月、12月あたりが締めの関係で忙しかったりするわけです。
その結果がコレ。やる気ゼロパーですよ。ゼロパー。完全に消耗しきってるし瞳孔が開き切ってる。
それに4月と言えば「4月から社会人だぜ!」みたいなフレッシュな人たちが、
「あれ……?ひょっとして社会人ってめっちゃ大変なのでは……?」ってそろそろ気づく頃ですし、
僕も最近、スマホがぶっ壊れるわ風邪ひくわで心底疲れ切ってしまったので、
仕事に潰されないためにも、本日は「疲れた時に行きたい!癒され旅!」を提案したいと思います!
【広島に行こう】
さあ。そんなわけで新幹線に乗って広島にやって来ました。
「あれ?お前が仕事に疲れる事と広島、なんの関係があるの?」とか、
「疲れてる時に広島行って、カープファンに囲まれたら余計疲れない?」とか、
「そもそも、お前みたいな汚いおっさんが行ったら広島の人達も迷惑じゃない?」とか、
カンの良い皆さんならすぐ疑問に思ったかも知れませんが、
何故広島に来たかと言うとこの記事のスポンサーが広島県だからです。ヒュー!広島最高!
ちなみに、SPOTでも過去に取り上げた世界遺産、宮島の厳島神社に原爆ドーム、「この世界の片隅に」の舞台にもなった呉や、昔から数々の小説や映画などの舞台になった尾道など広島には観光スポットが多いのですが、今回お邪魔するのはそれらがある海側ではなく「中山間(ちゅうさんかん)」と呼ばれる地域の内の山間部になります!癒しを求めるなら海も良いけど山も良いんやで!
さあ、そんなわけでまず最初にやってきたのがこちらの「神楽門前湯治村(かぐらもんぜんとうじむら)」であります。
広島市内から高速バスで一時間、レンタカーなら45分くらい!
この湯治村には伝統的な工法で建てられた建物が立ち並んでいて、古き良き温泉街を彷彿とさせてくれるわけです。
もうこの街並みを見た瞬間に「住みたいっ……!」「ここに一生住みたいっ……!」ってボロボロ泣きながら呟いてましたからね。
疲れてるのかな。疲れてるんだろうな。
湯治村内のレストランでは囲炉裏を囲んでごはんも食べられる。
こちらは「里山の恵み御膳」。地元で採れた野菜の天ぷら、猪肉、鹿肉、赤鶏の焼き物、刺身こんにゃくにお豆腐、自家製味噌のお味噌汁にこれまた地元のお米のごはんと、
これだけついて1,300円ですからね。やっす~~~!安いしヘルシ~~~!「健康」が襲ってくる~~~!
更には「湯治村」なので村内には当然温泉もあるわけです。いや~~!完全に癒される!
そんなわけでご飯食べたり温泉入ったりしてのんびり過ごすじゃないですか。
そうすると夜になるじゃないですか。雰囲気最高じゃないですか。
浴衣姿で歩いてる人達が居て「風流~!」って感じじゃないですか。
で、そのまま湯治村内にある舞台に、「神楽(かぐら)」を見に来るわけです。
僕は神楽の事を知らなかったので、「歌舞伎みたいなものかな?高そう」とか思ってたのに入場料は500円!これまたお安い!
そしてこれが神楽だーーー!
神楽……神道の神事において神様に奉納される舞踊のこと。 要するに古来より神様に捧げるために踊られた舞や歌のことを指すらしい。
この日の演目は「伊吹山(いぶきやま)」で、日本武尊(ヤマトタケル)が朝廷の命によって伊吹山に巣食う鬼を征伐するお話だそうです。
「古い言葉使いとかだとあんまりストーリーがわからないんじゃ……?」と思ってたのですが、
全然理解出来るレベルだったので古文、漢文が赤点だった僕も安心!
こちらが主人公の日本武尊。僕は神楽を見るのは初めてなのですが、とにかく踊ります。
めちゃくちゃ回ってる。
そしてこちらが鬼!なんかこっちの方が強そう!
その鬼と日本武尊が激しく戦ったりするし、
なんなら鬼が化けた大蛇が火を噴いたりする!(スプリンクラーが作動するんじゃないかとヒヤヒヤしました)、
そんな中で一番気になったのはこっちで鐘を鳴らしてたお兄さんなんですよね。
戦闘が激しくなると音楽もどんどん早く、激しくなる!
危な~~い!日本武尊が危ないっていうか、この人の脳の血管が危ない!
切れる切れる!血管切れるよ!脳の血管が切れるって!
ヤバいやばいやばい!ぶっ倒れるってマジで!
もうダメだ~~~~~~~!
……と、お兄さんの血管がブチ切れる寸前になんとか鬼を退治する事に成功!
いや~、危なかった!
神楽って、思ってたよりめちゃくちゃ動きも激しいし、演者さんも大変だなと思ったのですが、
何より「ずっとこのテンションで演奏してたらこのお兄さんはそのうち死ぬんじゃないか」って思いました。
あとは観客のおじさんがめっちゃ良いタイミングで「よっしゃ!」「そらきた!」「さすがヤマトタケル!!」とか合いの手を入れて周囲の笑いをさらってました。
アットホームかよ。
演目が終わって交流の時間に衣装を着せて頂く。めちゃくちゃ重い!
これ着て踊るのは大変だわ……。
神楽が終わったらみんなぞろぞろ浴衣姿で旅館に戻って行きます。
いやー、いいですね!癒される!
そんな神楽温泉湯治村は「湯治村」を名乗るだけあって、
湯治客向けにお得な連泊プランも完備していて、例えば平日日曜日~金曜までの6連泊、素泊まりなら1人16,000円、2人で26,000円と激安!1泊3,000円切るやんけ!なんやねんその値段設定は!西成の安宿か!
神楽温泉湯治村 連泊プラン
http://www.kaguramonzentoujimura.com/renpaku_plan.html
神楽の演目も金土日祝を軸に日替わりだったりするし、団体も二十二団体あるとのことので色々見て見ると良いかもしれない!
クェーッ! 一週間くらい何もしないでのんびりしたーい!
神楽温泉湯治村
住所:広島県安芸高田市 美土里町本郷4627
参考サイト:http://www.kaguramonzentoujimura.com/
三次ワイナリー
さあ、神楽門前湯治村で一泊したあと、続いては三次市(みよし市)にある三次ワイナリーにお邪魔しました。
この三次ワイナリーはぶどうの栽培、収穫から醸造まで自社で行っていて、ワインの色んなコンクールで賞を取りまくったりしている立派なワイナリーであります。
このズラッと並んだ試飲用の樽を見よ。
こちらでは赤だの白だの、色んなワインが試飲出来る上、
チーズなんかのおつまみの試食もあるので「完全に一杯やれる雰囲気」になっております。
ヨッピー
「ちなみに、ここの試飲コーナーでベロベロに酔っぱらう人っていないんですか?」
店員さん
「たまに居ますね」
ヨッピー
「居るのかよ」
僕はレンタカーで来ていたので「飲みたいっ……!」「酒がっ……、飲みたいっ……!」ってこれまたボロボロ泣いてたんですけど、
BBQテラスに来たらこの「明らかに良いもの」が出てきたので完全に機嫌が直りました。
広島県産の和牛セット、ごはんやお野菜付で2,950円!
BBQテラスに面している部分、普段は大きな芝生の広場になっているのですが、この日はイベント開催という事でたくさんテーブルが並べられております。
舞台ではこれまた神楽!
目の前に肉!
神楽!
肉!
神楽!!!!
肉!!!!!!!
この辺で気づいたんですが、「劇を見ながら肉を食べる」って完全に貴族の遊びっぽいですね。
「ひょっとして僕、貴族になったのでは……?」って一瞬思いましたけど、
本当の貴族なら運転手が居るだろうし、「レンタカーで来たからワインが飲めない!」って駄々こねたりしないと思うのできっと何かの勘違いだと思います。
更に三次ワイナリーでは地下の貯蔵庫を見学したり、
名物の「ピオーネソフトクリーム」を食べたり出来る。
あと、三次ワイナリーのすぐ隣には、子供が居たら狂喜乱舞しそうなアスレチック的な公園があるのでこっちもおすすめ!
三次ワイナリー
住所:広島県三次市東酒屋町445−3
参考サイト:http://www.miyoshi-winery.co.jp/
自然を満喫しに行こう
温泉、神楽、酒と来たら今度は「自然」を満喫しに行きましょう。
やってきたのがこちらの「帝釈峡(たいしゃくきょう)」であります。
帝釈峡は国定名勝のひとつで、風光明媚な峡谷として知られる。
全長18kmある谷全体を指して「帝釈峡」と言うそうなのですが、遊歩道が整備されているので歩いて見て周ることが出来るぞ。
でも近くの商店でレンタルサイクルがあったので借りてみました。
自転車ごしの大自然。これは気持ち良い……!
ただ、ガードレール的なものは無いので川に落っこちないように注意されたし。
まだ寒いのにこんな冷たそうな川に落っこちたら泣きながら家に帰ると思う。
時期的に葉が枯れてしまっているけど、新緑とか紅葉の季節には良さそう!
途中には鍾乳洞もあるし、
国の天然記念物に指定されている「雄橋(おんばし)」もあるよ。
石灰石が川に浸食されて出来た天然の橋なんだそうだ。
神々しさ。
逆から。
川。
トンネル。
いかんせん景色が綺麗なので、「こんなもん、文章にしなくても適当に写真貼り付けておけば良さが伝わるんじゃね?」っていう気分になってくる。
ライターの仕事ってなんなんだろうね。
このタイプの自販機、見かけなくなったな……。
そんな帝釈峡近くにある帝釈小学校では、この日「廃校ノスタルジア」というイベントをやっていらっしゃったのでお邪魔してみました。
この「廃校ノスタルジア」は、旧帝釈小学校に、廃校になった庄原市のの学校の備品なんかを集めて即売会を開いているそうだ。
ここにあるのは恐らく音楽室にあったらしき備品の数々。
この雰囲気、たまらんな……!まさにノスタルジー……!
ちなみにトライアングルはひとつ150円、他にも図書室の本が5冊で100円などかなり安い。
あー、理科室にこんな感じの水道があったわ~~!
体育館。造りはきっとどこの小学校もそんなに変わらないんだと思う。
「家にあったらおもしろいから」という理由で買おうか悩んだ跳び箱(結局買わなかった)(そりゃそうだ)
理由も無くなんか泣きそうになった1カット。疲れてると涙腺が緩むのかもしれない。
帝釈峡観光協会
住所:広島県神石郡神石高原町永野5057−12
参考サイト:http://taishakukyo.com/
廃校ノスタルジアin庄原
住所:広島県庄原市東城町帝釈未渡2051番地
参考サイト:https://www.facebook.com/廃校ノスタルジアin庄原
府中市の白壁を見に行く
続いてやってきたのはこちら。府中市上下町にある白壁の街並み。
かつて宿場町として栄えたこちらの上下町はいまだに古い街並みを残しております。
こういう屋根って良いよね。
古い演劇場の中を見学したりも出来るよ。
この日は「ひなまつり」の開催期間という事でたくさんの観光客の姿が見える。
パン屋さんの入り口に書いてある電話番号がまさかの3ケタ!
ひな人形がたくさん。
そしてここでちょっと無関係な銭湯の話題を。
僕、旅行とかで地方に行くと、「現地の銭湯」みたいな所に好んで行くのですが、
この日お邪魔した広島県府中市の銭湯では、
・みんな靴箱に靴を入れない(玄関に脱ぎ散らかしてる)
・ロッカーのカギをかけない(開けたら普通に違う人の荷物が入ってるの、っていうのを3回繰り返した)
・サウナでは全員野球の話してる(特に広島カープ)
・おっさん同士が背中を流し合う風習があるらしい(ヘチマ抱えたおじさんがわっしわっし他のおじさんの背中を洗ってた)
みたいな感じで「地元感」がすごいし、おっさん達がみんなキツめの広島弁で話すので今回の旅で一番「広島」を感じた瞬間かもしれない。
こういう、地元の空気に直に触れられる場所ってなかなかないので、地方に行くことがあったらぜひ「地元の銭湯」にお邪魔して欲しい!
あと府中市に来た時に忘れずに食べて欲しいのが、第一回広島てっぱんグランプリで初代王者に輝いた「府中焼き」であります!
これが府中焼き!
一般的な豚バラ肉とは違い、ミンチ肉を使うため、ミンチから出た油で表面がパリッと仕上がるんだそうだ。
文句無しに美味いよね!言うまでも無いけど!
府中市観光協会
住所:広島県府中市府中町 府中町559-2
参考サイト:http://fuchu-kanko.jp/
府中市お好み焼きマップ
参考サイト:http://www.fuchucci.or.jp/okonomi/map1.html
西条の酒蔵
あとは広島駅でレンタカーを返したら、電車に乗って「西条」に行こう。
ここは古い酒蔵が建ち並んでいて街並みも綺麗だし、
そこかしこで美味い日本酒の試飲が出来たりするわけです。
まあ調子に乗ってあれこれ飲むよね。
3軒くらいハシゴすると段々目が座って来るよね。
酒蔵や日本酒造りの歴史を学んだりも出来る。
椅子が酒樽になっててカッコいい!
西条駅
住所:広島県東広島市西条町西条
そんなわけで
広島中山間部の「癒され旅」ですが、のんびりするにはマジで良いと思います!
特に書き物の仕事をしている人なんかは、ノートパソコン1台持ち込んで、湯治村に3泊くらいしてのんびり原稿書いたりするのは良いかもしれない。
機会があれば是非、足を運んでみてくれぇ~~~!
そんな広島県の中山間地域では、「さとやま」を盛り上げようと、
「さとやま未来博」が開催中だそうです!
廃校リノベーションがあったり金メダリストの高橋尚子さんを招いた「さとやまスマイルラン」があったり、
これから夏にかけて盛りだくさんな内容なので是非遊びに来てみてくれぇ~~~!
さとやま未来博
https://satoyama-mirai2017.jp/
【提供】
広島県観光課
【企画、制作】
SPOT編集部