京王井の頭線「最強」の駅がどこか決めた「井の頭線”駅力”選手権」_PR

最強の井の頭線の駅を決めようじゃないか。そこに特に意味はないのだけれど。

「京王井の頭線」といえば、渋谷駅から吉祥寺駅までをレインボーカラーのカラフルな電車が走る、東京を代表する路線のひとつだ。

沿線には下北沢や明大前など、青春の匂いが充満した駅を多数抱えており、井の頭線にまつわる若かりし頃のエモい思い出の一つや二つ、持っている人は少なくないと思う。かくいう私も、下北沢の飲み屋で何度むせび泣いたことか。

そんなエモい街を突っ走る井の頭線だが、全17駅、それはそれは個性的な駅ばかり。

そこで、そろそろ最強の井の頭線の駅を決めようじゃないかと思い至り、「井の頭線“駅力”選手権」を開催することにした。

なぜそんなことを思い至ったのかというと、この記事が京王電鉄さんの提供でお送りするからである。

「井の頭線“駅力”選手権」とは?

「井の頭線”駅力”選手権」では、井の頭線の各駅が持つ力(=「駅力(えきりょく)」)を、私が勝手に調査、数値化&順位付を行い、ランキング形式で発表していく。

「駅力(えきりょく)」は、さまざまなジャンルの10項目の数値を、実際に現場に足を運んで調べ上げた。

早速、駅力を測る全10種の各項目とその算出方法をご紹介しよう。

1.  1日の利用者数

まずはその駅を使う人の数これは駅力を見る上で絶対に外せない数値だ。
いくら魅力的な駅であっても利用者が少なければ駅としてのアイデンティティは無いも同然。データは2017年の1日の乗降者数を各駅参考にしている。
最高5ポイントの5段階で評価。

 

2.路線数

井の頭線だけでなく他の路線も乗り入れている駅は、“駅力がある”と言えるだろう。
井の頭線だけなら1ポイント、他に路線があれば1路線につき1ポイント加算される。

 

3.急行停車の有無

井の頭線には「各駅停車」「急行」の2種類の電車が走っている。急行が停まる駅は“駅力が高い”と言っても良いはずだ。
急行が停まる駅には3ポイント加算される。

 

4.カルチャー

駅自体にストーリーがある。誰かがその駅について言葉を残している。

そんなカルチャーをまとった駅は“駅力がある”と言えるだろう。調査方法は駅名をGoogle検索し、検索結果の数で競う
最高5ポイントの5段階で評価。

 

5.姓名判断

“渋谷の父”こと占い師のハリー田西氏に鑑定を依頼し、各駅の駅名で姓名判断をしていただいた

データや科学的な検証だけで駅力を測るのは心許ない。ときにはスピリチュアルに頼るのも大切である。

このあたりでそろそろ「おい、いったい何のランキングなんだ」という人が出てくると思う。

ご察しの通り、完全に私的なランキングである。

最高5ポイントの5段階で評価する。

 

 

6.多様性

多様性が重要視される現代、駅力のひとつにも含めることとした。調査方法は、駅を中心とした半径50メートル以内で手に入るミネラルウォーターの種類。
この種類が多ければ多いほど、多様性のある駅と言いきることにした。

選択肢が多いということ。それは豊かさの象徴でもある。コンビニやスーパー、自販機などでひたすらミネラルウォーターを探すという非常に面倒な調査だ。
最高5ポイントの5段階で評価。

 

7.グローバル

駅を中心とした半径50メートル以内にある飲食店名の言語数を調査した。

「喫茶ボンジュール(フランス)」「レストランナポリ(イタリア)」といった具合である。ちなみに母国語である日本語は含まない。

多様性と同様に、現代の日本では“グローバル”も重要な指標のひとつ。
いかに多国籍な文化を取り入れた駅か否か、”駅力”が求めるハードルは高い。

最高5ポイントの5段階で評価。

 

8.やさしさ

やさしい街に誰しも住みたいものだ。しかし“やさしさ”といった主観的かつ抽象的なものをどのようにして数値化するのか。
これには
“やさしさ”の象徴でもあるバファリンを用いる。駅からバファリンが置いてある薬局までの最短距離を歩いた際の歩数で評価した。

最高5ポイントの5段階で評価。

 

9.物価

人々が生活する上で重要視するのは“物価”だ。
この物価を調べるために用いるのは、
駅近辺で売っているキャベツ1玉の最安値。このキャベツの値段を元に評価する。
ちなみに2019年2月中旬の同日の値段を調査対象としている。
最高5ポイントの5段階で評価。

 

10.口コミ

住民に愛される駅は駅力が高いのは言うまでもない。
そこで、“タイムラインの王子様”ことカツセマサヒコ氏が
SNS上で「あなたの住んでいる駅の良いところを教えてください」と募集し、集まった口コミ数で評価する。
最高5ポイントの5段階で評価。

余談ではあるが、カツセマサヒコは井の頭線沿線で生まれ育った地元民でもある。今は町田に浮気中だ。

 

 

 

 

以上が、“駅力”の調査方法となる。

 

早速、 “駅力”に基づいたランキングを発表していくが、井の頭線の両端に当たる「渋谷駅」「吉祥寺駅」に関しては、“駅力”が高すぎるあまり、今回はランキングから除外することにした。

渋谷と吉祥寺が参加すると、地元のオラついた先輩が急遽参加してきた飲み会のような感じになってしまい、他の駅たちが萎縮する可能性があるからだ。どうか同意してもらえる人がいてほしい。

 

ちなみに調査は複数名で行なったが、全駅同じ週内で調査しているものの、若干の数値の誤差は目を瞑っていただきたい。我々も取材先ではほぼ目を瞑って調査した。

 

それでは全15駅の調査結果をどどーんとランキングで見ていこう!

 

 

第15位 下北沢に寄り添い生きる駅「池ノ上駅」 14駅力

15位となったのは、池ノ上駅。
渋谷駅から数えて4駅目、隣にはあの下北沢を有する駅が、まさかの最下位という結果になってしまった。

※編集部注
しつこいぐらいに書きますが、ライターが勝手に決めたランキングですので、深く考えずにお楽しみください。

しかし、その内訳を見てみると、特別最下位のものが多いわけではなく、なんとなく全体的に振るわないという、ある意味、非常に池ノ上駅らしい結果となっている。

特にバファリンまでの距離はなかなかのもので、隣町の下北沢まで行かないと手に入らない。と思いきや、口コミはいずれも「下北沢まで歩いて行ける」をメリットとして挙げているため、池ノ上駅が下北沢駅に依存しているのは住民たちも承知の上らしい。

そんな池ノ上駅を姓名判断したら、「ハードボイルド運」という非常に不釣り合いな運もあるようで、ますます不思議な魅力を持った町に思える。

だが、最下位だからといって甘く見てはいけないのが池ノ上駅だ。
たとえば駅直結の賃貸マンション「IKENOUE04」は、ホームオフィスやアトリエなどのワークスペースと住宅を組み合わせたイマドキすぎるデザインが施されている。こんなところで働き、暮らせるものならば、順位なんて関係なく最高な井の頭線ライフが保証されるに決まっている。

▲池ノ上駅近くでマニアックな水を見つけ浮かれて撮影したが、いま見返して見ると、何に興奮していたのかまったくわからない

 

第13位(同率) やさしさの意味を考えさせられる「富士見ヶ丘駅」 17駅力

続くのは富士見ヶ丘駅。
吉祥寺駅から5駅目、「高井戸」「久我山」といった人気駅に挟まれている駅だが、これまた振るわぬ結果となった。

富士見ヶ丘の致命的な点もまた、バファリンまでの距離であろう。

駅周辺には薬剤師さんが常駐している薬局は多いものの、市販薬を置いている薬局は少なく、かなり歩いた先にあるスギ薬局が最短となる。
調査員は1,000以上ぶつぶつと数えながら歩いたのだが、あまり良くない思い出が富士見ヶ丘には残った。

とはいえ、富士見ヶ丘には車庫がある関係で、朝の通勤ラッシュ時間帯になぜか当駅始発の電車が出まくるという奇跡のメリットが存在することを忘れてはいけない。ギュウギュウの満員電車が嫌な方は、ぜひ富士見ヶ丘駅から座ってラクラクと通勤しよう。

▲駅近くで見つけた子どもの銅像にみかんが供えてあった。こういったやさしさこそ数値化させてあげるべきなのでは、と調査員は心を痛めた

 

第13位(同率) その名の通りほぼ公園「井の頭公園駅」 17駅力

富士見ヶ丘駅と同率13位は、井の頭公園駅
吉祥寺駅の隣駅であり、広大な井の頭公園を有する同駅は、意外にも駅力が低かった。

井の頭公園駅は周辺がほぼ井の頭公園であるため、店舗などが少ないのが致命的だ。
その証拠に「グローバル」「多様性」の枠が弱く、「やさしさ」も14位と振るわない。また利用者数も全駅最下位となっている。

しかし、住民からは「花見シーズンにヒーローになれる」「ふと考え事をするときに大きな公園が近くにあるのが嬉しい」「うまい個人料理店も探せば多い」「焼き鳥の名店・いせやだってほぼ井の頭公園だ」など、少ない中でも熱のある口コミが目立った。

利用者数が少ないからこそ閑静で落ち着いた雰囲気があるし、都会の喧騒から離れたいが、便利な場所にもいたいと思う方にはぴったりな場所だ。

▲井の頭公園内にまとまって置いてあった自販機のおかげでそれなりの種類の水が手に入ったのでここの取材は楽だった

 

第12位 誰もが多くを語ろうとしない「新代田駅」 19駅力

環七沿いの新代田駅が12位となった。
この駅に暮らす者は、皆なぜか「新代田には何もない。強いて言えば環七くらい」と自虐気味に言うのだが、なぜなのだろうか。

唯一「そんな新代田にも羽根木公園はある」と言った友人がいたが、地図で見ると羽根木公園も隣駅の東松原駅のほうが近かったため、こちらも言葉に詰まってしまった思い出がある。

新代田駅の特徴で言えば「駅の利用者の少なさ」「口コミの少なさ」だろうか。

その貴重な口コミでさえも池ノ上駅同様に「下北沢が近い」と、自分の駅のことはやはり語らない。とにかくなぜか人の気配がしないのがこの駅の特徴だ。

一方で姓名判断では「一代で財を成す」とあり、全15駅の中でぶっちぎりの1位。寡黙で謙遜気味な新代田の住人たちは、影でしっかり財を成している可能性がある。友達にするなら間違いなく、新代田民が狙い目だ。

▲やっぱり人の気配がない。静かでいい街である

 

第11位 キャベツ買うなら「三鷹台駅」 20駅力

続いたのは三鷹台駅
付近には学校があり、駅付近には学生が多くいる。閑静な住宅街が広がっており、あまり賑やかな印象はない。

三鷹台の駅力データはどの数値も平凡で特筆すべきものはあまりない。あまりないからこその11位という結果もうなずける。
しかし
キャベツの値段だけは後に紹介する浜田山駅と並んで、井の頭線沿線最安値を記録キャベツを買うなら三鷹台がおすすめである。

また、「駅近のセブンイレブンの接客態度が良い」という素朴すぎる口コミもあったので、是非足を運んでほしい。

▲井の頭線沿線最安値のキャベツがここにある(調査員調べ)

 

第10位 日本で一番偏差値が高い駅「駒場東大前駅」 21駅力

第10位は、東京大学駒場キャンパスが直結している、駒場東大前駅
駅の片側には店舗や住宅が見受けられず、東大に向かう人々が歩く。

ここでうろうろしているとちょっと頭が良くなったような錯覚に陥るが、あくまでも錯覚なので注意が必要だ。

駅力の内訳を見てみると、多様性、グローバルが最下位にも関わらず、利用者数や姓名判断で上位をとっている。
口コミでは
「駅にいる人の偏差値平均が高い」という謎のマウンティングを取られたが、たしかにその通りなので文句の言いようがない。現場にいると、むしろその平均値を下げてしまっていることを申し訳なく感じた。

▲駒場東大前駅から半径50メートル以内で唯一ミネラルウォーターが手に入る自動販売機。たのもしい

 

第9位 ちょっとだけ遊び人な「神泉駅」 22駅力

渋谷からも徒歩圏内で、駅周辺は飲食店やおしゃれなお店が立ち並ぶ神泉駅
少し坂を下ればクラブやホテルが数多く立ち並ぶ大人な夜の街も広がっている。遊び慣れたお兄さんお姉さんがよく似合う街である。そんな神泉駅は堂々の9位入賞。

ご覧いただければわかるように、バランスの良さはまさに「神泉らしい」おしゃれな結果ではなかろうか。

注目すべきはグローバルの項目。小さな駅ではあるが、さまざまなジャンルの飲食店が揃っている。
半径50メートルより外側にはスウェーデン料理や移動式の中華料理も楽しめる。一方で物価は渋谷に近いせいか、若干高いようだ。

▲駅前にあるタイ料理「モーラム酒店」。モーラムはタイ語で伝統音楽を意味するそう

 

第8位 全国の松原パワーをお借りした駅「東松原駅」 23駅力

飲み屋や美味しい料理屋があり、そしてなんといってもアジサイで有名な羽根木公園を抱える東松原。
正直、東松原駅が第8位と大貢献したことに少々驚きではあるのだが(失礼)、これには
若干のラッキー要素もある。

カルチャーの駅力を測る「Google検索結果数」がやたらと多いのである。

どうやら他の地域にある「松原」系の地名や人名を拾ってしまっている可能性がある。これでは正確な数字が取れていないではないか、と他の駅の住民からお叱りの声をいただきそうだが、そもそもこのランキングの根拠などあってないようなものだから大目に見てほしい。
その代わり姓名判断は「凶」を食らっているので因果応報、ちゃんとそんな風に世の中回っているようだ。

「近辺の八百屋、うどん屋、カレー屋のクオリティが高く、夜はいい感じの飲み屋も多数あります。そして飲み終わってから羽根木公園でダベることまで含めて、エモさのある駅です」と、住民の熱意は高い。羽根木公園と全「松原」ファンにオススメしたい駅だ。

▲バファリンまではかなり短い駅なのでやさしい駅であることは間違いないようだ

 

第7位 バランスの良さがウリ「西永福駅」 24駅力

第7位には、そこそこの駅力を見せつけた西永福駅がランクイン。

物価、やさしさ、姓名判断と駅力をバランス良く上位を取っている西永福。駅周辺は昔ながらの個人経営の店も多く、活気付いている
物価は惜しくも3位ではあるが、キャベツだけでなく他の野菜もとても安く、調査員は危うく白菜を購入するところであった。

釣り堀「武蔵野園」で食べられるランチがテレビで取り上げられるほど有名であることはもちろんのこと、自然も豊かで暮らしやすい街並と、口コミを聞いてみれば「おばあちゃんが住んでるから好き」という主観でしかない声が集まる。それが西永福を7位にする理由なのだろう。

▲不揃いの人参が「ヘボ人参」としっかり呼ばれている。野菜のヒエラルキーを目の当たりにした

 

第5位(同率) 青春はいつだってダイヤモンド「明大前駅」 28駅力

明大前を歩くたびに、いつだったかこの街を生きていた時代があったような錯覚に陥る。
高田馬場をはじめ東京には多くの「学生街」と呼ばれる街があるが、同率第5位となった明大前駅はコンパクトに青春を謳歌できる稀な街だ。

寄せられた口コミの数は、11件とダントツの一位。
中でも目立ったのは「渋谷、新宿、吉祥寺のいずれにもすぐに行けるアクセスの良さ」と、「家賃も物価も控えめ」という声。
もちろん、明治大学があるからこその「明大前」だけあり、
「明大があるから」という説得力の欠片もない口コミも複数見受けられた。

学生向けの安い大衆食堂や居酒屋、プライスダウンされた自販機など、どことなく貧乏学生が似合う。どの店からも「出世払いだからね」なんて声が聞こえてきそうだ。

▲インド料理店「コーヒヌール」はヒンディー語で「ダイアモンド」という意味だとか

 

第5位(同率) 温泉のあるグローバルな駅「高井戸駅」 28駅力

明大前と同率で5位となったのは高井戸駅。

道路にかかるホーム、駅前の大きな煙突が印象的なこの駅。駅直結のモール「京王リトナード高井戸」も非常に便利だ。

駅力で注目したいのはグローバルの項目。実は先ほどの「京王リトナード高井戸」の中だけでも3つの言語が確認できた。つまりワールドワイドな食事が駅直結で楽しめるということだ。

口コミで多かったのはやはり温泉施設「美しの湯」。高井戸住民だけでなく近隣の住民には有名な大型入浴施設だ。

▲「京王リトナード高井戸」にはいろんなお店がたくさん入っている

 

第4位 余裕のある生活が送れるのはなぜなのか「久我山駅」 34駅力

学生や若者の人気の街である一方で「高所得者が住む街」というイメージも持つ杉並区の久我山駅
周辺にはさまざまなお店が立ち並び、それでいて落ち着きもある。久我山とは、我々がうっすら持っている「理想の街」に近いのではなかろうか。

新しい店もあれば、老舗の店も多い。駅の近くには川が流れ、若い人も年配の人も誰もがゆったりとした時間の中で楽しんでいる。そんな余裕のある生活も、やはり高所得がそうさせるのだろうか。

「駅を出て玉川上水に向かう緩やかな坂の商店街には、季節になると艶やかないちご大福を並べる和菓子屋さんや、美味しくてお洒落なベーグル屋さんなどがつらつらと並んでいます」と、集まる口コミもどこか上品。この余裕こそ、“駅力”34点の秘訣ではないだろうか。

▲久しぶりの新種発見に「見たことないやつ!」と沸く調査員たち。水1本にこんなにも興奮するとは、すっかり安上がりなカラダになってしまった

 

第3位 駅ビルという名の武器を握りしめる巨人「永福町駅」 31駅力

第3位には、改装工事を終え、大きな駅ビルを手にした永福町がランクイン。

永福町といえば、東京のへそ「大宮八幡宮」や超有名ラーメン店「大勝軒」を思い浮かべる人も多いのでは。大きな駅ビルの中にはスーパーや薬局なども揃っており、非常に便利だ。また、付近には昔ながらの商店街もあり、さまざまな魅力を持った駅と言える。

駅力では、なんといってもやさしさ(バファリン)が駅直結実質0分とダントツの1位井の頭線沿線の駅で駅直結でやさしさが手に入るのは、唯一永福町駅のみである。多様性、グローバル、口コミも手堅く上位を占めており、バランスの良さが伺える。

数少ない急行が止まる駅としても魅力的。あの乃木坂46の「立ち直り中」という曲の歌詞にも登場するほどの存在感。初詣にも、聖地巡礼としても、足を運びたくなる駅である。

▲いろんなお店が充実している駅ナカ。調査員は「なぜうちの駅はこういった気の利かせ方ができないんだ」と独特な切り口で怒り出した

 

第2位 おしゃれなジョークをかます秀才タイプ「浜田山駅」 34駅力

おしゃれなお店が立ち並び、いつも賑やかな商店街を持つ浜田山駅が堂々2位にランクイン。
駅前には成城石井、カルディに西友など、買い物には事欠かないし、周辺には食堂や飲み屋が立ち並び、匂いにつられてふらっと立ち寄りたくなる店も多い。

駅力は全体的に上位をしっかりと取っているお利口さんタイプ。宿題は必ずやってくるし、食べ終わったお弁当箱もちゃんと流しに出すタイプの子どもだったのだろう。そして何気に井の頭線沿線におけるキャベツ最安値をデイリーストアを使って叩き出すなど、ジョークも通ずるイケメンな秀才っぷりには全井の頭線ユーザがお手上げだ。

浜田山から阿佐ヶ谷までを繋ぐバス「すぎ丸」もあり、区役所へ行く際や中央線へのアクセスも便利。芸能人も多数住み、セレブの街として紹介されることもあるこの街が2位なのは、井の頭線の品の良さを感じさせる気がする。

▲これまでの人生でエンカウントしたことのないおしゃれなボトルの水を見つけ、思わず「アッ」と声を上げてしまった調査員

 

第1位 すべてにおいてずば抜けているキング「下北沢駅」 39駅力

「やはり」というべきか「そりゃそうだろ」というべきか。1位は圧巻の下北沢駅。

この街で青春を謳歌し、そして大人になっていった人も多いだろう。そんな下北沢駅はとにかくすべてにおいて駅力が高い。

まず1日の乗降者数はなんと11万人超。これは東京都昭島市の人口(11万人)が毎日下北沢駅を利用しているのを想像してみるとすごいことがわかる。そしてカルチャー枠のその膨大な検索結果数。さまざまな作品の舞台にもなっており、独自のカルチャーを育んできた下北沢という駅ならではの数字だ。

また、多様性もずば抜けて多い。駅から半径50メートル以内に、17種ものミネラルウォーターが手に入るのだ。選び放題である。

▲「毎日違うの飲んでも17日も持つんだぜ!」と奇特な興奮の仕方を覚えた調査員たち

圧倒的な駅力で他の追随を許さず1位を驀進する井の頭線下北沢駅だが、3/16からは京王中央口を新たにオープン
駅舎も大きく、綺麗になり、街へのアクセスもしやすくなった。

多様化する乗客のニーズにスピーディに応えるために、同社では初となる、音声による対話型AIエンジンを搭載した窓口案内ロボも設置された。乗降客との対話を重ねるにつれ、新入社員から駅長を目指して成長するらしいので、見かけたら積極的に声をかけていこう。

今も進化を続けている点で注目度も高く、さすが1位といった感想しか出てこない下北沢。ゆるりと井の頭線で訪れてみてもらいたい。

おわりに

以上で、「井の頭線“駅力”選手権」は終わりとなる。

調査を終えて、こうしてランキング形式にしてわかったことをお伝えしておくと、

15位の池ノ上駅も、1位の下北沢駅も、全部いい駅。

ってことである。住めば都、とかそういった話ではない。たとえ利用者数が少なくとも、駅からバファリンが売っている薬局までが遠くとも、キャベツが高くとも、その駅ごとに漂う空気に味があり、趣があり、井の頭線がある。

それだけで少し穏やかな気持ちで、どの街も歩いていて楽しかったというのが、調査員一同が感じたこの選手権の感想だ。

賑やかな街に住みたいなら渋谷や吉祥寺、下北沢などを選べばいい。静かな街で暮らしたいなら三鷹台や池ノ上、井の頭公園などに住めばいい。遊ぶにも、暮らすにも、どこか落ち着いた雰囲気がある井の頭線沿線の各駅は、今日もみなさんのことを待っている。

終わり

当面、水には困らなそうだ

現在、京王電鉄では、井の頭線沿線で撮影した動画をInstragramに投稿する「#の頭線LOVE動画」キャンペーンを実施中です。この記事を読んで、井の頭線に興味を持った方、より愛着の湧いた方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

「駅力」選手権で1位に輝いた下北沢駅では、京王マチアルクイズも実施中です。ぜひ足を運んでみてくださいね。

#の頭線LOVE動画

井の頭線沿線でできる「楽しいこと」「おいしいグルメ」「素敵な景色」の動画を撮影し、Instragramに投稿する企画です。魅力的な動画に選ばれたものは車内ビジョンにて放映される予定です。

募集期間:4月13日(土)~8月31日(土)

特設サイト:https://inokashiralinelove.com/

京王マチアルクイズ~下北沢編~

下北沢に関するクイズが、駅周辺の店舗や施設、駅構内に掲出されます。全問正解をすると、豪華景品がもらえるかも?

開催期間:4月13日(土)~7月15日(月・祝)

特設サイト:https://machiaruquiz.com/

執筆 : サカイエヒタ(ヒャクマンボルト) @_ehita_
編集 : カツセマサヒコ @katsuse_m