旅行のおいしいところだけ頂く。「旅行直前旅」のススメ in 羽田空港

旅行で楽しいのはいつでしょうか。目当ての観光スポットに着いたとき、ホテルにチェックインしたとき、それとも、おみやげを探しているとき? 今回は「本当は旅行に行く直前なのではないか」という考えに基づき、羽田空港を全力で楽しんでみました。羽田空港には意外と楽しめるお店やスポットが多く、一日中遊べました。こんなにエンジョイできるんですから、"羽田空港を旅行"するのもアリなのでは?

image22ライターの熊谷(@kumagaimanato)と申します。
普段はブログで気持ち悪い文章を書いています。

今回、SPOTさんに旅行に関する記事の依頼をいただいたので、満を持してめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃ気持ち悪い旅行の記事を書こうと思います。皆さん旅行はお好きですか? 僕は、お好きです。

 

ところで僕は、旅行に行くにあたって一番楽しい瞬間は「旅行に行く直前」だと思っています。あのウキウキ感が最高です。

例えば僕が「12月1日」から「12月5日」までの間、友達と旅行に行くとしましょう。その場合に、気持ちが最も高まるのはいつでしょうか?
それは、「11月30日(出発前日)」及び「12月1日の朝(出発当日)」です。

これは、週末を迎えるにあたって感じるエクスタシーのピークがあくまで「金曜日の夜」であり、決して日曜日の朝ではないことと、全く同じシステムです。何事も、あくまで楽しいのは直前であり、途中ではない。いざ旅行中や週末の途中になってしまうと、その喜びを実感するのは困難。

そして旅行や週末も、終盤にもなってくると喜びなどは跡形も無く消え去り、そこには言いようの無い切なさと虚無、虚構、絶望、そして、暗黒、死、銷魂、大腐だけが残ります。「翌日から仕事である」という絶望にうなだれ、目の前のビールを楽しむこともままならない旅行最終日。「明日からまた一週間が始まる」という悲哀が蔓延し、罪無きサザエをも憎むメンヘラと化す日曜日の晩。

 

ともすれば人間という生き物は、“今日” の自分が過ごしている時間の「良さ」というものを、あくまで “昨日” と “明日” との相関から、相対的に捉えることしかできないのかもしれません。すなわち、旅行週末天国地獄特殊相対性理論

少し複雑になってきましたが、いずれにしても精神的な高まりと時間の関係をグラフにしておきますね。

 

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さて、こちらのグラフからも分かる通り、旅行直前に訪れた気持ちのピークは瞬く間に下がって行き、旅行最終日近くからマイナスへ。

そして、精神的な高まり(y)を、時間(t)で入念に積分して頂くと分かると思いますが、旅行を通じて得られる喜びの総和のうち、実に8割が「その直前」に集中してしまっているのです。

 

ということは、この現象を逆手にとり、旅行には行かずに「旅行の直前」になることができたら、物凄いことになると思いませんか? 何を言ってるのか分からない人の為に繰り返しますね。旅行に行かず旅行の直前になることさえできれば、旅行に行かずに旅行の直前の喜びすなわち旅行全体の喜びの約8割を享受することができる、旅行に行かずに

前置きが長くなり大変恐縮ですが、今回は、そんな画期的なプランを提案させていただきたいと思います。

 





手順0:自分の予定を抑えよう

この画期的なプランの肝となるのは、旅行には決して行かない自分が、「自分は、旅行に行くんじゃないだろうか?」と思ってしまうことにあります。そのために、まずは様々な方法を用いて入念な自己洗脳をかけていきます。

まずは目を瞑って「自分は旅行に行くのだ」と強く念じ、その後、自分が “旅行に行く気がする” 日程を決めてください。もちろん、この日程であなたが旅行に行くことは決してありませんが、あなたは「自分はこの日程で旅行に行くんではないだろうか」という強い疑いを持ちます。

そしてカレンダーを開き、自分の予定をブロックします。

 

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僕は今回、「9月19日(月)から5日間ほど海外旅行に出かける自分」を、強くイメージしました。

このあたりからすでに勝負は始まっていますので、「何を馬鹿なことをしているんだ俺は」としらけた態度をとらずに、真剣に予定をブロックして、強く旅行を念じてください。

すると、旅行に行くのではないかという「疑い」は、次第に「確信」へと変わっていきます。

 

 

手順1:スーツケースに荷物を詰めよう

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出発は、9月19日(月)の祝日ですが、荷物は前日に全てスーツケースに入れておいた方が良いだろうと思い、9月18日(日)にいそいそと準備を始めます。

ちなみに、これは大変重要なことなのですが、「自分がどこに行くのか」はこの準備段階で自然に決まります

みなさんの慣れ親しんでいる従来の旅行では、「まず行き先が決まっていて、その行き先に合わせた準備をする」と思いますが、今回のこのプランは全くの逆。

「行き先は決まっていないがとりあえず準備を始めてみる。……おや? 準備をしているうちに、だんだんと自分の行き先がイメージ出来てきたではありませんか」という順序になります。

極めて先鋭的です。

 

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今回、僕は海パンやビーサンを入れている自分を見てようやく、「自分はリゾート地に行くのだ」ということがイメージ出来てきました。旅行が荷物を決めるのではなく、荷物が旅行を決めるのです。さらに長期のフライトに備えて、機内で羽織るアウターやロンティー、そしてクロマティ高校やハンターハンターといった書物を纏めているうちに、自分がそれなりの遠くに行くということも分かりました。これにて準備完了。

この段階で、相当テンションは上がっています。

 

…おっと、パスポートだけは忘れないようにッ!!

 

 

手順2:前日の夜は、ドキドキして眠れないぞ

さて、準備も終わり、いよいよ明日から旅行……ベッドに入るものの、なかなか寝付くことが出来ません。

(……明日遅刻しないようにしないとな〜! 楽しみだな〜!! ってかこの面子で集まるの、いつぶりだろう?? え?? 4年ぶり!? うわ〜、最後に集まったの、ケンちゃんの結婚式だったか〜!! くうう〜〜高まるうううう!!!! あ、やべ、パンツ入れたっけな?まあいっか、現地調達で!! ってか何でも現地調達が楽しいからなああああ〜!! うううううあ〜楽しみだなああああ!!! やばい全然寝れないわ。っておいライングループ未読43件て!!!! みんな、寝ろよおおおお〜!!! 馬鹿だなああああ!! んんんんんんん〜〜っふ〜ん! んううんうふふぬふぬ♡ ああ〜テンションあがってきた。 うお、どうしよ、一週間部屋空けるし、掃除でもしよっかな。いやこの時間から掃除って!!!! うおおおおっほ〜い 楽しみだなああああああ♡♡♡ あmwかけおかえfj:あうぇあcあ、;えlふぁれlfかえjふぃあじえじfじゃいwじfじゃいえj:あえあ:えあいじじゅちんんいじゅぬポじじっじんじゃううんうんう♡)

こんな感じの怪しい独り言、不気味な妄想を、最低でも5時間、できれば8時間おこなってください。そしてナチュラルに徹夜です

「やっべ〜、興奮して全然寝れなかった♡」 も含めて旅行…… 否、その瞬間こそが旅行の “本質” なのです。

 

 

手順3:当日の朝。出発しよう

ついに出発当日の朝になりました。なんやかんやベッドの上でニヤニヤしていたら徹夜してしまいましたが、脳内から放たれるノルアドレナリンやセロトニン、脳下エンドルフィンと言った様々な分泌液のおかげで眠気や疲労を感じることは全くありません。分泌液に感謝しましょう。

 

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パリピ御用達のイケイケサングラス:970円(ドン・キホーテ)

前日にドン・キホーテで買った、パリピ御用達のイケイケサングラスをこれ見よがしに装着し、イケてる服を着てからイケてるズボンを履き、イケてる靴を装着し、イケイケの自分が、羽田空港に向けて平行移動を開始します。

天気は良好、足取りは軽やか、口笛を吹きつつ鼻歌を歌い、ボイスパーカッションをしながらタップダンス、そこにフリースタイルのラップを合わせつつブレイクダンス。これを全て1人でこなしてパーティモンスターと化し、通行人達の度肝を抜きましょう。とにかくテンションを上げることが重要です。

 

 

手順4:ひたすら電車に乗って、羽田に向かおう

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交通費:1,000円未満(電車)

電車を乗り継ぎ、羽田空港へと向かいます。この期間に大切なのは、とにかく、むやみやたらとワクワクすること。機内食やリゾート地に思いを馳せ、妄想を爆裂させて電車を楽しみましょう。

 

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使い慣れたはずの駅、何でもないエスカレーター、すれ違いのハゲ。そんなものですら、「今から旅行に行くんだ」というあなたの高揚感が、あなたに新鮮な魅力を感じさせます。大切なのは視点、視座、テンションなのです。

 

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到着。

品川駅から約15分、東京駅から約30分、横浜駅からも約30分。羽田空港国際線ターミナルは、思ったよりもあなたのすぐ近くにあります。あっという間に着いてしまいました。くうぅぅ〜!!胸が高鳴ります。

 

 

手順5:国際線出発ロビーを目指そう

羽田空港国際線ターミナルに到着したら、一目散に国際線出発ロビーを目指しましょう。

 

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エレベーターを使い、

 

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少し歩くと、「国際線出発」と書いた標識が!

 

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すこし歩けば、すぐに出発ロビーに到着です。

わーお!人がたくさん!こんなにたくさんの人間の群れを見るのは……初めて!

 

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空港って凄いッ!

この辺りでもう、気分は最高潮に達します。今、空港にいる。今から飛行機に乗る! 今から、リゾート地に行く!!!!

「んんゔぉゔぉおゔぉえゔぉえじょjvじょwじゃいええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

と叫びましょう。自らを、徹底的に鼓舞するのです。

 

 

手順6:フライトを確認しよう

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まずは電光掲示板に行き、自分のフライトを確認しましょう。ちゃんと予約した便があるか、遅延はしてないか、チェックインはどこのカウンターに行けばいいのか、離陸は何時何分か。

 

 

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……おや?

 

 

 

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ここで、どこにも表示されていない自分のフライト情報をこれでもかと言う程にらみつけながら、大袈裟に舌打ちをして、大声で叫ぶのです。

 

「チッ、フライト、2時間遅延かよ!!!!! 搭乗まであと4時間もあるじゃねえか!くそったれえええええええええ〜い!!!!」

 

ポイントは、この独り言を、“信じられないほど大声で言う” ことです。周りの警備員や外国人達がドン引きする程の声量で、躊躇せずにブッ放ちましょう。

ここで「自分の乗る飛行機が遅れてしまっている」と大声で発することには、大きく2つの意味があります。

 

まず1つ目の意味、それは自分自身への洗脳効果です。この魂の叫びにより、あなたは以下の考えを得るに至ります。

「自分は今空港にて、“フライトが遅延している” ことを心底嘆いている。悲しみに暮れている。遅れていることを嘆いているのだから、まさか、“そもそもフライトが無い” なんてことは万に一つも有り得ないだろう。遅れてしまっているが、俺のフライトは、ある。あるんだ!!!フライトは、ある!!!!!! 間違いない!!!!!!フライトは…… 存在するッッッッっ!!!!!!」

 

そして、フライトが遅延してしまうことを叫ぶメリットの2つ目、それは遅延により「旅行直前の期間」が伸びることです。

羽田で立ち往生することを余儀なくされたことにより、「旅行直前の期間」すなわち精神的ピークに達している期間が、少し伸びることになります。繰り返しますが、一度飛行機に乗って現地に着いてしまえば気持ちはピークアウトし下がる一方。なるべく長く羽田空港出発ロビーにいることが、何よりも重要なのです。

 

 

手順7:ようし、こうなれば羽田空港を満喫してやろうじゃねえか!!

これこそが、この前向きで前がかりで前のめりでアグレッシブな姿勢こそが、このプランの真骨頂です。フライトまで、羽田空港を徹底的に楽しむことにするのです。旅行の直前であるという高揚、精神的ピークをふんだんに利用して羽田空港を練り歩き、入念に入念に旅行直前をエンジョイしましょう。

 

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現在僕がいるのは国際線出発ロビーの3階。

このフロアは航空会社の受付カウンターがあるくらいですが、どうも4階と5階には、アミューズメントスポットが広がっている様子。

 

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出発ロビー3階の奥にあるエスカレーターを登り、まずはハイテンションで4階へGO。

 

 

手順8:羽田空港国際線出発口の4階は、なんだか凄く楽しげだ

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エスカレーターを上がって4階に到着、すると鮮やかな紅葉が一面を彩っています。

「おお〜!」

 

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「きれいだなああああああ〜、紅葉!!! なんてきれいな紅葉なんだろう! この世に生を授かってから早何十年、自分の眼球に映った固形の物体の中で、一番きれいだ!」

ここぞとばかりに、大袈裟に驚きましょう。口に出すと、本当にそうなんじゃないかと思えてきます。言葉は偉大です。「なんて美しいんだ」、「これはオッタマゲタ」、「ちょっとレベルが違う」、「常軌を逸している」、「泣けてきた」、「美しさは罪だ」、「感動は犯罪だ」、「もはや紅葉とかそういう次元ではない」、「実存は本質に先立つ」、「アーメン!!」

思い付く限りの賛辞を、ベラボウな賛美の言葉を、目の前の人工の紅葉に投げかけましょう。行き交う人々の冷たい目線は、この際、無視です。

 

 

手順9:つべこべ言わずにインスタだ

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自撮り棒:600円

速やかにインスタです。空港で売っている自撮り棒をそそくさと購入し、即座にsnsに旅行感をバラ撒きましょう。

しかし、「off to 海外〜!羽田満喫中〜!」などという、しょうもない英語混じりのコメントを添えて安易に自己顕示欲を満たしてはいけません。

ここは、嫌味なくシレっと旅行ウェイを伝えるため、巧妙かつ巧妙に、「飛行機が遅れて最悪、ついてないわ…」と言った萎えている風のコメントを添えます。しかし、なぜかそこに映っているのは一切の悲壮感なく満面の笑みでドヤ顔の自分onパリピグラサン、そして文脈と何ら関係の無い “謎の紅葉”!!!!

複雑なシステムにより紡ぎだされた文言により、完璧なる旅行ウェイを放つのです!!

 

 

 

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※ インスタグラム、5ヶ月ぶりくらいに開きました。人生で4枚目の投稿となりました。ありがとうございました。

 

 

手順10:4階を歩き回り、不必要な物をこれでもかと言うほど買おう

4階は、江戸を彷彿させる日本テイストのお店が立ち並び、必要以上に日本っぽい変なグッズや、旅先で必要になるような旅行御役立ちアイテムがいろいろと売っています。

ここを練り歩き、旅先で出会った現地人に渡すお土産や、旅行で使う必需品を買い漁りましょう。

 

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歩いているだけで、結構楽しい!

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAタイムスリップしたかのような感覚に。

 

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「江戸」と書かれたTシャツに、「羽田」と書かれたTシャツ。こちらは華麗にスルーしましょう。

 

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ネックピロー:1個だいたい2,000円

長期間のフライトに備えて、ネックピローを3つ購入。これで170時間のフライトにも耐えられる万全の首体制を整えることができます。

 

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本屋もありますので、ここに立ち寄り、旅先を入念にイメージしましょう。僕は今回、リゾート地っぽい本を隈無く読み散らかし、ヌードの外国人女性や水平線に落ちる夕日を脳内に鮮明に焼き付けました。

 

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いたるところにチョウチンが吊るしてあるので、チョウチン好きの方やチョウチンマニアの方のほか、チョウチン部の部員や、将来はチョウチンになりたい子ども達、またチョウチン関連株を保有されている個人投資家の方にもオススメ。

尚、そのいずれにも該当しない方は、スルーしましょう。

 

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だし:100円

「だし」が売ってます。買いましょう。突然の「だし」。買って飲むと「だし」の味がします。「塩」をいっぱい入れると、今度は、「塩」の味がします。

 

 

手順11:羽田空港国際線ターミナル5階に上がって、さらに羽田をエンジョイしよう

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さて、4階を練り歩くだけでも割と楽しいですが、さらに5階に上がってみましょう!

 

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ワ〜オ!! 目の前には、展望台が!

 

 

手順12:つべこべ言わずに展望台だ

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「おお! ひらけてる!飛行機の飛び立つ時の音がする!」

無駄にハイテンションで展望台をウロウロしましょう。目に付くもの全てを大袈裟に喜び、愛で、尊び、慈しみ、気持ち悪いくらい大はしゃぎしましょう。

 

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「す、すっっっっげええええええ!!!!!!! 飛行機初めて見た!!!! デッケええええええ!!!!!!!!! この世に生を授かってから早何十年、自分の眼球に映った固形の物体の中で、一番デッケええええええ!!! え!? 飛ぶの!? あれ、飛ぶの!?!?! ウオオオオオオオオおおお〜!!!!! 嘘だろ、嘘と言ってくれえええ!!!!!!!!!!!!」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「え、え、え?!?!?!?!? マジで?!?!? なになに!! なにこの望遠鏡? 双眼鏡? 虫眼鏡?! なんか分かんないけどこれなにマジで!!! 見える、マジ見えるわ!!!!! ワロタ!!! マジでヤバい、どんだけ見えんねん!!ぎょオオオオオオ! いま、ブラジル郊外でサムギョプサルを食べている40歳前後、小太りの男性の頭皮に潜むシラミの数を数えてまああああああす! 8匹!!! 8匹でえええす!!」

 

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「お前が遅れたって……、お前が、お前が、どんなに遅れたって…………おれ、お前をずっと待ってる!!!! 飛行機と俺は……………  ☆ズッ☆友☆ だよ!!!!!!!!!!!」 (ここでインスタ2枚目)

 

 

手順13:テラスでビールだ

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テラスで飲むためのビールが売っています、すみやかに買いましょう。

 

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ビール:約560円

「いっっただきまああ〜す!!!」

 

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ゴクゴク五区語句極ごっkgkgkggっごごごぇあ:えあw」えわふぁうぇわ」えわわえ:れcあ、:れあw;c、:lわ;:;え、あl:;えあw:;k;あえwこk:kc;あえl;

 

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「ちょっとゲロ出た」

 

 

手順14:展望台から5階のフロアの中に戻り、5階を練り歩こう。まずは、HOT ZONEだ

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5階フロアは、展望台エリアを堺に、左右で違うテーマのアミューズメントスポットが展開されています。片方はHOT ZONEで、もう片方がCOOL ZONE。まずは、HOT ZONEから探索してみましょう。

 

 

手順15:博品館で、カーレースだ

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HOT ZONEに入ってすぐに出てくるのがこちら、博品館 〜TOY PARK〜。

 

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マシンレースは200円/5分。くそ安い。

さぞかし怪しげな玩具が色々と売っているのだとうと思い、いそいそと足を踏み入れてみると、中は一面に広がる、ミニ四駆(?)用のサーキット!!

コースが阿呆みたいにデカい!!!! 10車線くらいある!!

近くのお姉さんに声をかけ、さっそくレースに参加しましょう。

 

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なんとマシンは、選び放題! 機種によって最高速やカーブでの性能などが違います。

 

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これで、操作します。

 

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さあ、スタートっっっっっっッ!!!

いけえええ!!!!!!我が、「音速の青」!!

 

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うおお!

見えますか!? 画面左奥、音速の青の機体が?!?! 赤を、置き去りにしている!!!! 速い! 速過ぎる!!!

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA画面右上、こちらはカーブに差し掛かる「音速の青」!!! 早過ぎてカメラが捉えきれない!!!!!(直後、コースアウトした)

 

 

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何回かやって分かったのは、レースで勝てるかどうかの鍵を握るのは、「コースアウトした機体を近くの店員さんがどれくらい素早く拾ってコースに戻してくれるか」であるということ。もはやマシンの選択には、何の意味もない。自慢の店員さんを選択し、音速の壁を突破しろ!!!!!!!!

 

 

手順16:HOT ZONEを進もう、楽しもう

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博品館の前では、怪しい手品をしながら商品を売る、怪しいオジさんを発見。ディズニーランドでも手品をしているとのこと。しかしその実力が、尋常ではない!!ここで、

「何じゃこれスゲえええええええええええ!!!!」「ええええ?!?!?!マジで!?!!消えた、消えたああああああ!!!」「なんでスペードの8って分かったんすかあああああ〜!ヴオオオオ!!!魔法や、これ魔法やでええええええ〜!!この人魔法使いやああああああああああ!」と大声を出しましょう。

 

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人が、死ぬほど集まってきます。

 

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カードを見つける不思議な吸盤:2,160円

これを買いましょう。「カードを見つける不思議な吸盤、魔法のプランジャー」。羽田空港とは何の関係もない、謎のプランジャー。即買いです。

 

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さらに先に進むと、飛行機の操縦を体験できるコーナーが! やたらと賑わっています。

 

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1回200円。安い!

4回ほど墜落した。

 

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たくさんの模型を見て飛行機に関するウンチクを蓄えながら、HOT ZONEを進む

 

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進む

 

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HOT ZONEを最深部まで進むと、サムライ達が切り合っていた!

ここは、サムライ達と斬り合うアクションシーンをプロに撮影してもらい、ムービーとして編集してもらった上で購入することが出来るというサービスなんだそう。期間限定のイベントとのこと。

 

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自分のムービーを撮影してもらわなくても、人の撮影の様子を見ているだけでもかなり興奮できます。

 

これにて、HOT ZONEは終了!!

 

 

手順17:次は、COOL ZONEだ

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こちらがCOOL ZONEの入り口。

 

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COOL ZONEに入るとすぐに、SORA DONKIというどっからどう見てもドン・キホーテなお店が。すぐに入りましょう。

 

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SORA DONKIというどっからどう見てもドン・キホーテなお店は、入ってみるとドン・キホーテであることが分かります。旅行に必要なものを持ってき忘れても、ドン・キホーテがあるので何の心配もいりません。今後、旅行は手ぶらで来ましょう。

 

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海外でも国内でも使えるハイパワー2.1アンペアUSB付き2口電源タップ:1,780円

これを買いましょう。「海外でも国内でも使えるハイパワー2.1アンペアUSB付き2口電源タップ」。非常に便利です。

 

手順18:羽田空港限定プリクラを撮ろう

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ドン・キホーテを過ぎてCOOL ZONEをブラブラしていると、左手に、プリクラコーナーが。

 

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ここで、プリクラを撮りましょう。

 

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とりあえず一番手前にあった一番渋い機種を選び、証明写真さながらの、凛とした表情でプリクラを撮ります。

というか、マシーネリーの構造が、駅前の証明写真のやつにそっくりなんですが、これ本当にプリクラですか? プリクラって、こんな感じでしたっけ?

何だかよく分からずキョドっているうちに、撮影終了。

 

 

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一番近くにあったゴミ箱に捨てました。

 

手順19:プラネタリウム・カフェに入ろう

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COOL ZONEの最深部にはPRONTOがあり、その奥の一室が、PRONTOの運営するプラネタリウム・カフェになっています。

なんとプラネタリウムをみながら飲み食いできるとのこと。さっそく入ってみましょう。

 

 

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ここから中へ……

 

 

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プラネタリウム・カフェ入場料:500円

 

中の様子、上映中の様子はこれ以上お伝えできませんが、もう何て言うか、とにかく星が凄かったです。断言します。プラネタリウムの魅力は、「星」です。

 

注意深く注意すべき注意点としては、カフェ内はロマンティックな雰囲気の中でカップルシートにぎっしりとカップルが腰掛けているという非常にエロティックな構造なので、まかり間違っても男友達と2人で入ることのないようにすべきであるということ。

しかし注意深く注意していたにも関わらず不注意により男友達と入ることになってしまった場合には、一思いにチュウしましょう。チュウです。ディープでいきましょう。良い機会なので。

プラネタリウムは上映の時間が決まっているので、事前に確認することをオススメします。ビールを飲みながらプラネタリウム…。格別です。

 

これにて、COOL ZONEも終了。羽田空港国際線出発ロビーのエンジョイスポットは、おおむねコンプリートです。カフェでゆっくりしているうちに、夕方になってしまいましたね。

 

手順20:すっかり暗くなってしまったようだ

 

ようやくこのプランもフィナーレへ。

 

 

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プラネタリウムから出て、再び、展望台エリアへと足を運びましょう。そこには、昼間とは全く違う光景が広がっています。

人は少なくなり、静けさの中で飛行機の飛び立つ、低い、地鳴りのような音だけが鳴り響いています。

 

 

 

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「……きれいだなあ。人間のつくった光が暗闇の中に浮かび上がって、まるで宇宙に輝く星みたいになっている。人も、星も、きっと何かを探して必死に生きてるんだね。」

これを、遠い目をしながら、切ない表情で、染み渡るような声で言いましょう。

 

“人間のつくった光が暗闇の中に浮かび上がって、まるで宇宙に輝く星みたいになっている。人も、星も、きっと何かを探して必死に生きてるんだね。”

何を言っているのか、意味は全く分かりません。星が一体、何を探しているというのでしょうか?

しかし、ここでは「何か意味があるかのように、意味深長にポエミングすること」自体に意味があります。あとで思い出してドン引きするような、渾身の危ないポエムを放り込んで下さい。自分に陶酔するのです。

 

必要以上にセンチメンタルな雰囲気を醸成しましょう。

 

 

 

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「あ、飛行機だ。飛んだ。」

 

 

 

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「おおー」

 

 

手順21:空港についてから、もうかれこれ5時間くらい経っている

展望台エリアは少し肌寒くなってきました。

そろそろ、帰る時間です。

 

 

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「……あれ、なんで空港に来たんだっけ?」

 

 

ふと何かを思い出したかのように、そして何も思い出せないかのように、そうつぶやいてください。

なんで空港に来たのか。それを誰に聞くでもなく、自分自身に聞くのです。

 

しかし、あなたはきっと、何一つとして思い出せません。なぜ独りでこんなところに来たのか、昨日から独りで何をしているのか、なぜ徹夜したのか、なぜスーツケースを持っているのか。

 

いま、あなたの手元にあるのは、確かな満足感と無視出来ないレベルの疲労感、そして意味不明のネックピローと、海外でも国内でも使えるハイパワー2.1アンペアUSB付き2口電源タップ。

 

ただ、それだけです。

 

 

 

 

 

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「…まあ、いいか。今さら、理由なんて。」

 

 

何かを悟ったかのように、そして何も分からないままかのように、あなたは独りでボヤき続けます。どこか切なく、しかし充実した時間が流れていることを実感します。

 

なぜ来たのかを思い出せないのは、その理由が、いつからかあなたにとって大切なことではなくなったからです。

 

 

 

 

 

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「なんか良く分かんないけど、羽田空港、めちゃくちゃ楽しかったな…!」

 

 

 

あなたの旅は始まらずに最高のラストを迎え、そしてあなたは独り、足早に帰路につきます。

 

 

TRUE END.

 

 

終わりに

…いかがでしたか? 今回は羽田空港で「旅行直前」へと行って参りました。最初は自分の頭がオカしくなってしまったのではないかと不安な気持ちになりましたが、終わってみれば総じて楽しかったです。

尚、特筆すべきは、これだけ楽しんでおいて費用が5,000円以下(変なものを買わなければ)で済むということ。たったの5,000円で、20万円かかる旅行の喜びの8割(すなわち16万円分の喜び)が得られたのです。極めて経済合理性が高いですね!

 

そしてこの手法の真髄は、工夫次第で毎日のように旅行のピークを味わえるということです。羽田や成田を徘徊して「旅行直前」を来る日も来る日も繰り返せば、精神的な高まりを信じられない程高めることができます。

余りにも衝撃的な発見なので、その理論値を念のためグラフにしておきますね。学会での発表が楽しみです。

 

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…それでは、皆さん。僕は明日の昼便でヨーロッパに旅立ちますので、本日はこのあたりで失礼致します。明日から出発だと言うのに、荷造りがまだ全然終わっていないので…

くうううう、それにしても楽しみだなあ…ヨーロッパ

 

……こ、

 

 

 

今夜は寝れないぜええええええぇえぇええええええええええ〜イイ!!!!!!!

 

旅行ウェイ

 

 

〜終わり〜

ライター:熊谷
ブログ:もはや日記とかそういう次元ではない
 

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