古都・奈良でのんびり観光のススメ!名所だけじゃない奈良の魅力教えます
奈良県奈良市は興福寺、東大寺、鹿でおなじみの奈良公園など、のんびりと楽しめる観光スポットが多い場所。今回の記事では、そんな奈良県奈良市の観光地を寺社仏閣からフォトジェニックなお店、レストラン、宿泊施設までご紹介。旅行プランを作る際の参考にしてください。奈良は京都よりも修学旅行生が少なく、混雑を避けるならオススメの旅行先です。
こんにちは、京都在住ライターのユキガオ(@yukigao_22)です。
奈良公園の鹿と戯れながら失礼します。
みなさん、最後に奈良県に行ったのはいつですか?
・・・
え、修学旅行?
それって何十年前何年前の話…?
大人になってから古都を巡ると、また新しい発見があって楽しいですよ。
・・・
え、京都の方がいい?
確かに京都は古都として魅力たっぷりです。住んでいる私もそう思います。
でも私は、奈良旅をオススメします!!
なぜなら京都は観光客が多すぎてゆっくり観光できないから!
そして奈良は京都ほどごった返してなくてのんびり過ごせるから!!
実際、平成27年の観光客数を比較してみると…
京都市 5,684万人
奈良県 4,146万人
引用元:「平成27年 京都観光総合調査」、「平成27年奈良県観光客動態調査報告書」
約1,500万人もの差が!(しかもこれ、京都市と奈良県の比較…)
というわけで、私が実際に奈良県の観光地を巡ってオススメの場所をご紹介!
観光名所だけでなく、町家カフェなどフォトジェニックな場所もたくさんある奈良。
その魅力をたっぷりとお伝えします。
目次
奈良市内の観光名所巡り
奈良には観光名所がたくさんあります。
中でも「ここは外せない!」という場所をまずはご紹介。
スタートは、近鉄奈良駅です。
観光地に近いのは近鉄奈良駅ですが、JRの方がアクセスしやすいならJR奈良駅からスタートでも大丈夫。歩いて10分程度の差です。
まずは、ここから一番近い観光名所・興福寺へ行くのがオススメ。
ひがしむき商店街を抜けて三条通りから興福寺を目指します。
興福寺
三条通りを歩いて行くと、大きな池が見えてきます。
これが猿沢池です。
興福寺の方へ上ってしまう前に、まずこの池のほとりをぐるっと回ってみてください。
そうして半周ほど回るとそこから見えるのは…
そう、興福寺の五重塔が見えるんです。
池が鏡のようになって五重塔が映り込んでいます。思わず写真を撮りたくなるスポット。
猿沢池を一周したあと、長い階段を登っていよいよ興福寺へ向かいます。
階段を登りきったらまず目に飛び込むのが…
天高くそびえ立つ五重塔。その存在感に圧倒されます。
写真だけではいまいちサイズがわからないと思うので、私も写り込んでみました。
はい、小さい。
そもそも五重塔が写真に収まりきれていません。
この位置から塔を見上げると…
美しく均整の取れた塔の姿に、思わず見入ってしまいます。
この大きさは、ぜひ間近で体感してほしい!それくらい素晴らしい建造物です。
そんな五重塔を背に、お次は南円堂へ。
八角形でお堂を作った八角円堂という形をしています。朱色が鮮やかで美しい。
ちなみに御朱印集めをしている方は、南円堂の右手に受付があるのでそこで御朱印をもらいましょう。
南円堂の左手の階段を少し下りて右に曲がると見えてくるのは…
三重塔です。先ほどの五重塔よりこじんまりしています。
三重塔のあたりは人通りが少なく、落ち着いて眺められるのが嬉しい。
右へ向かって少し上っていくと、今度は北円堂が見えてきます。
柵内に入ることができず近くで見ることはできなかったのですが、こちらも八角円堂の形になっています。
ここから再び五重塔の方へ向かい、東金堂を参拝しましょう。
お堂の中には薬師如来像や四天王像などが並び、非常に厳かな空間。
こちらは参拝料が300円(大学生以上)かかりますが、見応えがあるので一見の価値ありです。
そして興福寺に来たら外せないのが国宝館。
中には国宝・阿修羅(あしゅら)像や千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)立像をはじめとした多くの仏像が並んでいて圧巻です。
仏像好きじゃなくても、その光景に目を奪われます。
しかし、2017年いっぱいは耐震工事のため休館中。残念ながら今回は中に入ることができませんでした。
その代わり、阿修羅像と仏頭(国宝)は別の場所で見ることができます!
- 阿修羅像:仮講堂(2017年9月15日〜11月19日)
- 仏頭:東金堂(現在〜2017年12月)
もしこの期間に行くことがあればぜひこちらもご覧ください!(工事が終わる平成30年1月以降にまた行きたい…)
興福寺
- 住所:奈良県奈良市登大路町48番地
- 電話番号:0742-22-7755
- ホームページ:http://www.kohfukuji.com/
奈良県庁舎屋上広場
興福寺を抜けてそのまま東大寺へ…というのが一般的な観光ルート。
ですが実は、「奈良県庁舎屋上広場」という穴場スポットがあるんです。
ここに何があるのかというと…
そう、奈良市内を全ての方角から一望できるのです!
各方角に何があるのか、案内板もあるのでよく分かります。
芝生の中に鹿の置物もあります。
あちこち回る前に一度この場所に来て位置関係を確認しておくと、観光しやすいと思いますよ。
奈良県庁
- 住所:奈良市登大路町30
- 電話番号:0742-22-1101
- ホームページ:http://www.pref.nara.jp/
奈良公園
奈良といえばやっぱり「鹿」ですよね。
鹿は神の遣いとされている鹿。奈良公園内にたくさんいます。
ということで、そんな神聖な鹿たちと触れ合いましょう。
鹿が密集している場所では、「鹿せんべい」という鹿のためのおせんべいが売られています。
仲良くなるには餌付け食べ物をあげるのが一番ですよね。
きっと鹿さんも喜んでくれるはず。
そう思い、お店の方から鹿せんべいを購入。
色んな鹿と触れ合いたいな…
あ、あれ…
ちょっと待って…
あっ…!
ものすごい勢いで鹿たちに囲まれ、あっという間に手からせんべいを奪われてしまいました。
鹿せんべいで鹿と仲良くなるのは難しいみたいです。
手際よくせんべいを与えていかないと、服を噛まれたりするので要注意。
私はモタモタしてたので服を噛んで引っ張られました…。ごめんね、鹿さん。
また、鹿は自分より小さい生き物に攻撃することがあるようなので、お子様連れの場合は気を付けてください。(頭突きされている子供を何度か見かけました)
※「奈良公園」の定義はかなり広範囲なので、今回は奈良県庁から東大寺に向かうまでの道の途中をご紹介しました。
奈良公園
- 住所:奈良県奈良市雑司町
- ホームページ:http://nara-park.com/
東大寺
奈良観光で外せないのが東大寺です。
奈良に行くなら、一度は寄りたい場所ではないでしょうか?
まずは南大門をくぐりましょう。
門をくぐる途中で左右を見てみると…
二体の大きな金剛力士像(国宝)に目を奪われます。
どれくらい大きいかというと…
これくらい。
間近で見るとかなり迫力があるので、ぜひじっくりと眺めてみてください。
そしてこの門を抜けたらようやく大仏殿(金堂)が見えてきます。
美しい芝生を横目に中へ入って行くと…
大きな大きな大仏様を拝むことができます。
正式には盧舎那仏(るしゃなぶつ)像という名前ですが、「奈良の大仏様」と言った方が馴染みがあるかもしれませんね。
大仏殿に入った瞬間、その大きさに圧倒されること間違いなし。
大仏殿の中には、ご本尊の盧舎那仏像以外にも仏像が安置されていますので、ぐるっと一周見て回ると面白いです。
また大仏殿の外には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)という像が置かれています。
自分の体の悪い部位と同じところを触ると、そこが良くなると言われていて「撫仏(なでほとけ)」とも呼ばれているんだそう。
ギックリ腰をして以来弱っている腰を良くしてもらおうかな…と思ったところ
腰まで手が届かない…!!
私の身長(152cm)では、足が限界でした。
二月堂
「東大寺へ行く」となると、金剛力士像を横目に南大門を抜けて大仏殿で大仏様を拝み、中を一周して外へ出て帰る…というのが一般的ではないでしょうか?
大仏様だけ拝むことができれば十分、という気持ちも分かります。有名ですからね。
だけど、東大寺は南大門と大仏殿だけではありません!!
そこで今回は、大仏殿を出てから二月堂と法華堂(三月堂)まで回るコースを紹介したいと思います。
まず、大仏殿の東側の小道から二月堂を目指しましょう。
この地図上①の突き当たりに行くと案内板が出ているので、二月堂の方へ歩いていきましょう。
ここから先の道は、人通りの少ない裏参道。
知る人ぞ知るルートです。
緑が豊か。人通りも少なく、観光地の喧騒を忘れられそうです。
少し歩いていくと、風情のある土壁も見ることができます。
そうこうしているうちに、二月堂が見えてきました。
小高い丘の上に建つ二月堂。ここでは毎年3月、修二会と呼ばれる奈良の伝統行事が行われます。
さてこの二月堂。参拝しようと思うと…
そう、階段を登らなければならないんです。
大仏殿から二月堂までが緩やかな上り坂だったため、既に疲れてます。もう下から眺めるだけでいいんじゃないかな…
だけどせっかく来たんだから上らないわけにはいかない…!
というわけで上りましょう。
息を切らしながら上った私が今思っていること。それは…
「上って良かった!!」
なぜなら、この場所から見えるのは…
絶景。
思わず欄干に駆け寄ってしまうくらい、そしてそのままじっと眺めていたくなるくらい、美しい風景。
眼下に広がる東大寺の建物と青々とした木々、その先に見える奈良市内、山、空…
先ほど県庁の屋上から眺めた景色とは、一味違います。
つまりこれだけ上ったということなので疲れるのも無理はありませんが、それでもここから肉眼でこの景色を見てほしい。とってもオススメの場所です。
もちろん参拝も忘れずに。
ちなみに階段を上ったすぐ(二月堂の手前)には、無料の休憩所があります。
ここで一休みして、ここまでの疲れを癒すのも手です。
法華堂(三月堂)
二月堂から降りると、法華堂(三月堂)が現れます。
こちらも、大仏殿・二月堂と同様に国宝建造物に指定されています。建物を見ているだけでもうっとり。
「法華堂の中には多くの仏像があって見応えがある」と噂に聞いていた私。入堂料が大人なら500円(2018年1月1日〜は600円)かかりますが中に入ってみます。
入るとまず、並んだ仏像の迫力に驚きます。中でもご本尊の不空羂索観音像は圧巻。
静寂でやや薄暗い空間に佇む多くの仏像たち。なんの知識がなくても、この空間にいるだけで心が鎮まるようです。
東大寺に来たら、ぜひこの法華堂の中まで見てほしいと思います。
東大寺(二月堂、法華堂)
- 住所:奈良県奈良市雑司町406-1
- 電話番号:0742-22-5511
- ホームページ:http://www.todaiji.or.jp/
若草山〜春日大社
東大寺を満喫したら、そのまま春日大社へ向かいましょう。
春日大社は、全国にたくさんある春日神社の総本社で、「古都奈良の文化財」(ユネスコ世界遺産)にも登録されている場所。
縁結びの神様も祀られているということで、アラサー独身の私には絶対に外せない…!!(真顔)
その春日大社には一之鳥居・二之鳥居という二つの鳥居があり、それらの鳥居を通って本殿に向かうのが通常のルートとなっています。
ただ、もし法華堂からそのまま春日大社に向かおうと思ったら、通常ルートはかなり遠回り。
もちろん「ちゃんと鳥居を通って参拝したい」という方は法華堂から一之鳥居まで戻ってください。だけど、時間にも体力にも余裕がない方のために、最短ルートをご紹介。
法華堂を背にすると、こんな看板があります。
「春日大社」と書かれた方へ歩いていきましょう。
木々に囲まれた道を抜けると、左手に小高い山が見えます。これが若草山です。
もちろん鹿もたくさんいます。若草山を背景に鹿の写真を撮ると、ものすごくのどか。
そうしていよいよ春日大社に到着です。
春日大社といえば、燈籠(とうろう)が有名。その数は参道の石灯籠も合わせると、なんと3,000基あるんです!!
そんな燈籠を間近で見るために、特別参拝の受付を行いましょう。初穂料として500円がかかります。
受付をして中へ入ったら、さっそく回廊を見て回ります。
この燈籠、江戸時代までは境内3,000基全てに火を灯していたんだそう。低い位置に吊るされているのは、夜に参拝する人の足元を照らすため。
一風変わった個性的な燈籠もあれば…
かつての武将たちが納めた燈籠も見ることができます。ロマンですねぇ…(うっとり)
現在すべての燈籠に火をつけるのは、節分と8月14,15日に開催される『万燈籠』の三日間のみ。滅多にお目にかかれません。
そこで!
実は、万燈籠を再現した部屋があるんです。特別参拝すれば、その部屋に入ることができます。
入り口からチラッと中を覗くと…
「すごい!!」
真っ暗な部屋の中では、たくさんの燈籠が煌々と灯を放っています。
非常に幻想的で神秘的。
これはあくまで電気を使って灯した再現ですが、すっかり万燈籠を見た気分になれます。
これだけでも凄いのに、本当の万燈籠はどれだけ美しいんだろう…
春日大社に行ったらこの藤浪之屋でぜひ万燈籠気分を味わってください!
自然との共生を大切にする春日大社。地形や自然をそのまま生かした建物も見所ですので、あちこち眺めて回ると面白いですよ。
また、参道の石灯籠はほとんどが「春日社」と書かれているんですが、15基のみ「春日大明神」と書かれたものがあるんだとか。そのうちの3基を見つけるとお金持ちになれるという言われています。
お金持ちになりたい人は探してみてください。石灯籠、2,000基ありますけどね。
春日大社
- 住所:奈良県奈良市春日野町160
- 電話番号:0742-22-7788
- ホームページ:http://www.kasugataisha.or.jp/
若宮15社巡り
春日大社には、本殿の他にも様々な神様を祀ったお社があります。そのうちの15社を巡るのが「若宮15社巡り」と呼ばれるもの。
この15社の中に、縁結び神社として有名な夫婦大國社があるんです!
これは行くしかない…!
全て巡拝したら特別な「おしるし」がもらえるんだとか。(おしるし、ってなんだろう)
ということで、若宮15社巡りに挑戦です。
まずは申し込み用紙を書いて、初穂料1000円と一緒に受付へ。そのあと、15枚の玉串札が入ったバッグを受け取ります。
この玉串札を各神社に納めていくわけですね。
15社の地図ももらい、説明を受けたらスタートです!
スタート地点から、地図をみながら1社目を探すこと…
1分。
すぐに見つかりました。
そう、「15ヶ所も巡らなきゃいけないの!?」と怯んでしまう若宮15社巡りですが、それぞれの神社が近い場所に集まっているんです。
逆に、近すぎて見過ごしてしまうほど。
だから時間もそんなにかからないし、気軽に参拝できるんです。
玉串札を置いて、お参りします。
これで1社目が終わったので、あと14ヶ所…
全部説明すると長いので、1枚にまとめてみました。
全ての玉串札を納めたら、受付へ戻ってバッグを返却します。
スタートから終了まで約30分。思ったより早く終わりました。
そして受付で、全て巡ったとことを証明する「おしるし」を頂きます。
中に入っているのは、15社の御朱印が印刷されたものと、お守り。
なるほど、「おしるし」ってこのことだったんですね。
参拝は決して遊びではないのですが、色んな神社を回ることができるいい機会。
春日大社まで来たら、ぜひここも巡ってみてください!
夫婦大國社
- 住所:奈良県奈良市春日野町160−7
- ホームページ:http://www.kasugataisha.or.jp/guidance/fukunokami.html
薬師寺
奈良駅周辺の観光を終えたら、西ノ京エリアへも行ってみましょう。
近鉄線の電車かバスで「西ノ京駅」へ。
このエリアには薬師寺と唐招提寺という歴史あるお寺があるんです。どちらも西ノ京駅から徒歩圏内。
駅に近い薬師寺を参拝したあと、歩いて唐招提寺へ向かうのがオススメのコースです。
この2つのお寺では、たくさんの仏像を拝むことができます。
今回は薬師寺をご紹介します!
西ノ京駅から近い北受付から中に入ると、立派な大講堂が見えます。
実はここ、薬師寺の正式な入り口ではありません。
休ヶ丘(やすみがおか)八幡宮を参拝し、南側の入り口から入るのが正式なルートなんです。
でも駅から近い北側から入ってももちろんOK。北側から入ってぐるりと南側まで回り、順番に参拝していきましょう。
まずは東回廊を通って東院堂へ。
左手に見えてくるのが東院堂です。
東院堂の中には、聖観世音菩薩像と四天王像が安置されています。
スラッと美しい菩薩様と、やけに迫力のある四天王像のコントラストが興味深い。
建物自体も風情があって、のんびり過ごしたくなるような場所です。
東院堂を出たら中門へ。
この門の左右には、彩色の美しい二天王像があります。
中門をくぐって見えるのが、薬師寺のご本尊をお祀りしている金堂です。
中に入って、ご本尊の薬師三尊像をお参りします。
中央が薬師如来、その両隣に日光菩薩・月光菩薩がいらっしゃいます。
面白いのは、中央の薬師如来が座られている台座。これも国宝指定されているんです。
裏に回ると、このように台座を近くで見ることができます。
この台座、ギリシャ・ペルシャ・インド・中国といった国際色豊かな模様が描かれています。このことから、シルクロードは奈良が終点だったと言われているんだとか。
歴史の話ってなんとなく遠い世界のことだと思いがちですが、こうして近くで見ることで興味が湧いてくるから不思議です。
金堂を出たら、お次は大講堂へ。
ここでは、弥勒(みろく)三尊像を拝むことができます。
裏には釈迦十大弟子の像や、国宝の仏足石(ぶっそくせき)など見所たくさん。
ただの石にしか見えない仏足石。
これは、「仏様の姿を形に現すのはもったいない!」という思いから、仏様の足跡のみを表しているんです。
つまり、仏像と同じようにありがたいものなんですね。
大講堂をぐるっと参拝したら、最後に食堂(じきどう)を見ていきましょう。
現在、以下のような日程で特別拝観を行っています。
- 2017年7月1日〜11月30日
- 2018年1月1日〜1月15日
- 2018年3月1日〜6月30日
この期間内に薬師寺に行くなら、ぜひ食堂の特別拝観まで見ていってください!
通常の拝観料と別に500円の特別拝観料がかかりますが、中にある阿弥陀三尊浄土図と壁画は圧巻なのでオススメ。
こうして回ったのは薬師寺の中でも白鳳伽藍という部分。
そこから北には玄奘三蔵院伽藍というものがあります。
名前の通り、『西遊記』の玄奘三蔵を祀っている場所です。
ここも期間限定でしか公開されていないので、ホームページをチェックしてから出かけましょう。
薬師寺
- 住所:奈良県奈良市西ノ京町457
- 電話番号:0742-33-6001
- ホームページ:http://www.nara-yakushiji.com/
フォトジェニックなお店&スポット
奈良観光と言えば…
お寺→神社→お寺→公園→博物館→お寺…
みたいなイメージ、ありませんか?
そんな、中学校の修学旅行みたいなイメージは捨て去りましょう!
奈良にはとってもオシャレなスポットがたくさんあるんです。
その一部を紹介していきますね!
ならまち工房
ここは、様々な手作り雑貨やカフェなどのお店が入った場所です。
ならまち工房は実は1〜3まで建物があり、それぞれに違ったお店が入っているのであちこち回って楽しめます。
その内、ならまち工房3は2015年秋に誕生したばかりの比較的新しいお店。
ここにお気に入りの可愛い雑貨屋さんがあるのでご紹介します!
1店目は、鮮やかなアクセサリーが外からでも目立つ『nakki』さん。
乙女心をくすぐるキラキラしたアクセサリーの数々。
ヴィヴィッドな色使いも魅力です。
刺繍小物やポストカード、竹雑貨なども販売されています。
この竹雑貨は、オーナーさんのおじい様・おばあ様が作られているものなんだとか。温かみがありますね。
もともと似顔絵師だったというオーナーさんがデザインされたポストカードはどれも独特なタッチで、つい手に取りたくなります。
こちらのオーナーさんが運営されている貸しギャラリーも斜向かいにあって、定期的に展示がされているので、そちらも覗いてみると面白いですよ。
お次のお店は、『ハナテバミテリ』さん。
織物や天然石アクセサリーのお店です。
お二人の作家さんが共同で運営されています。
こちらは「さをり織り」という織り方を使ったストール。
様々な色の糸を組み合わせて織ることができるんだそう。
ボタン形のアクセサリーもカラフルで、思わず胸がときめきます。
店内には織り機も置いてあり、ここでさをり織りを体験することもできるんです。
もうお一人の作家さんは、マクラメという編み方を使った小物やアクセサリーを販売。
このペンダント、石に穴を開けることなく作られています。マクラメってすごい…!
こちらも実際に作って体験することができますので、気になる方はお電話で予約してみてくださいね。
ならまち工房Ⅲ
- 住所:奈良県奈良市公納堂12番地
- ホームページ:https://naramachikobo3.jimdo.com/
風の栖
ならまち工房を気に入った人なら絶対ココも好きなはず!というお店があります。
それが『風の栖(かぜのすみか)』です。
店内に入ってみると、いかにも「こだわり」という感じのセンス溢れる服や雑貨が並んでいます。
このお店で販売されている服は、オリジナルのものがメイン。
お店の方が一点一点試作・試着して、本当にいいと思えるものを販売されているそうです。
2016年からはオリジナルの布を作り始めたというこだわり具合。
全国から取り寄せているという雑貨も、全てスタッフの方が使ってみて良かったものだけを置いているんだとか。
どれも可愛い上に使えるものばかりなんです。
お店自体は17年前からあるという、ならまちでは昔馴染みのお店。
「日常使いできる+長く使える」というコンセプトが素晴らしい上に、置いてあるものも全て素敵。
ならまちに行ったら絶対に寄りたいお店です。
ちなみに猫のヒナタくんも店内で寝たり歩き回ったりしているので要チェック。
風の栖(かぜのすみか)
- 住所:奈良県奈良市高御門町17
- 電話番号: 0742-20-6887
- ホームページ:http://kazenosumika.com/
もちいどの夢CUBE
「もちいどのセンター街」という商店街に、「いつか自分の店を出してみたい」という夢を応援する場所があります。
それが『もちいどの夢CUBE』です。
まだ自分の店を持ったことのない希望者は、3年間限定でこの施設内の店舗に店を構えることができます。
そして3年経ったら卒業。自分のお店を持つまでのチャレンジショップという位置づけ。
そんなもちいどの夢CUBEには、多種多様なお店が入っています。
商店街から入ってすぐの『KoKo』では、手作りのがまぐち雑貨やアクセサリーを販売。
御朱印帳を入れるためのがまぐちケースもあって、とっても便利そう。古都ならではです。
ペット用の首輪やリードも、個性的な柄のものがたくさんあります。
このお店がもちいどの夢CUBEでオープンしたのは、2016年の春頃。
ずっとハンドメイド小物を作られてきたオーナーさん。縁あってここでお店を出すことになったんだそう。夢があって素敵ですね。
また斜向かいのお店『atelier passage』には、女子の心をグッと掴む手作りアクセサリーがずらり。
こちらのオーナーさんは2014年頃から作家活動をし、2016年の春先にここでお店をオープンされました。
センスがキラリと光るアクセサリーは、ついどれも欲しくなっちゃうような可愛さ。
自分に似合う一品をぜひ探してみてください!
そして、もちいどの夢CUBEでもっとも行列のできるお店がこちら。
かき氷専門店『ほうせき箱』です。
ここのかき氷が人気な理由…それは
ふわっふわのエスプーマ!
エスプーマというのは、このかき氷にかかっている白いソース。スペイン語で「泡」という意味です。
これまでに味わったことのないような食感。かき氷×エスプーマってこんなに美味しいのね…
このエスプーマはヨーグルト味で、ちょっと酸味のある甘さがクセになります。
人気の秘密はこれだけではありません。
中に入っているフルーツソースも、果物をそのまま潰して作られているからとってもジューシー!!
かき氷の隣にある湯のみには、白湯が入っています。「かき氷で冷えた体を温めるように」という心遣いが嬉しい。
このお店は、メニューを変えながら一年中かき氷を販売されているのも面白いところ。
季節ごとの限定メニューが楽しめるから、年中人気なんだそう。
先ほどの「きういヨーグルト」も秋くらいまでのメニューなので、気になる方はお早めに!
なお、『ほうせき箱』は2018年3月でもちいどの夢CUBEを卒業される予定。
近くで出店場所を探されているそうなので、卒業後のお店にも行ってみたいですね。
もちいどの夢CUBE
- 住所:奈良県奈良市餅飯殿町12
- Facebookページ:https://www.facebook.com/%E3%82%82%E3%81%A1%E3%81%84%E3%81%A9%E3%81%AE%E5%A4%A2cube-1073677886016077/
朱鳥
せっかく奈良に来たら、オシャレなお土産の一つでも買って帰りたいですよね?
そこで寄ってほしいのが、もちいどの商店街にある『朱鳥(あけみとり)』です。
手ぬぐいと聞くと、なんとなく京都のイメージがありませんか?
しかし手ぬぐいの歴史は古く、奈良時代まで遡ります。
かつての日本の都・奈良で、身分の高い人だけが使っていたとされる手ぬぐい。奈良とも縁が深いんです。
奈良の名物をモチーフにした手ぬぐいなんか、お土産にぴったりですよね。かさばらないし重くないのも良い。
「注染(ちゅうせん)」と呼ばれる染め方で作られているため、裏も面も染まっています。裏表なく使える優れもの。
さらに、手ぬぐい生地を使ったスマートフォンケースなど、様々なラインナップがあります。
値段も千円台からと手頃ですので、友人や家族へのお土産にぜひどうぞ。
朱鳥(あけみとり)
- 住所:奈良県奈良市橋本町1番地
- 電話番号:0742-22-1991
- ホームページ:http://www.akemitori.jp/
ならまち格子の家
近鉄奈良駅から少し南に下ったところに、ならまちというエリアがあります。
そこに立ち並ぶのは、家の外に格子状の窓がある昔ながら町家。
そんな昔ながらの町家を再現し、中の様子を無料で見学できるのが『ならまち格子の家』です。
格子の家というのは、ならまち(奈良町)の伝統的な民家のスタイルのこと。
昼間は格子のおかげで家の中が外から見えにくく、家の中からは外が見やすくなっています。
家の中は、みせの間・中の間・奥の間・中庭・離れ・蔵という作りになっています。
二階もあって、上ることができます。
階段下を細かく区切り、収納として有効活用するのも町家の特徴。
二階に上ると、吹き抜けになっている様子がよく分かります。
畳の間に座ると、居心地が良くてついついのんびりしたくなる。そんな場所です。
写真を撮るのが好きな人なら、フォトスポットがいっぱいでついつい長居したくなると思います。
ここ格子の家で、お気に入りの一枚を撮ってみては?
ならまち格子の家
- 住所:奈良県奈良市元興寺町44
- 電話番号:0742-23-4820
- ホームページ:http://www.naramachiinfo.jp/places/detail_29.html
- 参考サイト:じゃらん
オススメカフェ&レストラン
丸一日観光していたらお腹も空いてきます。
せっかく入るなら、奈良の名物が食べたいしオシャレなカフェで一息つきたい…
というわけで、これまで紹介した観光スポットやオシャレなお店を巡るときに立ち寄れるカフェ&レストランをご紹介します!
日本茶カフェ 茶華
東大寺近辺でご飯を食べるなら、こちらの『日本茶カフェ 茶華』がオススメ。
奈良県庁から東大寺へ向かう途中の道にあります。
ここではお茶を使ったメニューやスイーツはもちろんのこと、奈良の名物である柿の葉寿司も食べられるんです。
柿の葉寿司とは、柿の葉でお寿司を包んだもの。奈良に来たら絶対に食べたい一品です。
店内は和風なテイストにまとめられていて、外国人観光客にも人気のありそうな雰囲気。
窓側の席からは、公園や鹿を眺めることもできます。
私が注文したのは、茶そばと柿の葉寿司のセット。
お茶の色をした茶そば。あっさりとしてツルツル食べられる美味しさです。
そして柿の葉寿司!手に取った瞬間、柿の葉の良い香りがして食欲をそそります。
食べる前に、柿の葉をはがしましょう。
そう、柿の葉は食べるものではありません。中のお寿司だけをいただきます。
鯖のお寿司が出て来ました。奈良の柿の葉寿司には一般的に、鯖か鮭が使われるんだそう。
奈良市内のあちらこちらに柿の葉寿司専門店がありますので、日帰りするなら手土産として買って帰ってもいいですね。
デザートには抹茶ゼリーをいただきます。抹茶の苦味とあんこと甘さが相性抜群。
平日の昼間は割と空いているので、ササッとお昼を済ませたい方やすぐに休憩したい方にもオススメです。
日本茶カフェ 茶華
- 住所:奈良県奈良市登大路町59-12
- 電話番号:0742-27-1338
- 営業時間:10:00〜18:00(不定休)
- 参考サイト:ぐるなび
カナカナ
ならまちエリアでオススメなのが、こちらのカフェ『カナカナ』です。
一見、普通の家のようなので見つけにくいかもしれません。
中に入ってみると…
畳を基調をした和室が広がっています。まさに昔ながらの町家という雰囲気。
ここに座ってみると、初めて来たはずなのに「懐かしい」「なんか落ち着く」という印象を受けます。
こちらの『カナカナごはん』をいただきます。
まさに家庭料理。疲れてバテていても、すんなり食べられそうな和の定食です。
品数が多いのも嬉しいですね。
どの料理も、体に沁みるよう優しい味。食べるとホッとします。
食後のドリンクにはコーヒー・紅茶・ハーブティーが選べるので、ハーブティー(カモミール)をチョイス。
これがまた体と心を解いてくれてリラックスできるんですよねぇ…たまらない。
時間を忘れてのんびり過ごしてしまうくらい、落ち着ける空間です。
昼間は混雑しているので、夕方以降に来るのがオススメ。
カナカナの姉妹店である『ボリクコーヒー』も近くにあるので、時間があればそちらにも行ってみてください。カナカナと違ったスイーツが楽しめます。
カナカナ
- 住所:奈良県奈良市公納堂13番地
- 電話番号:0742-22-3214
- ホームページ:http://kanakana.info/
- 参考サイト:ぐるなび・ホットペッパーグルメ
鹿の舟
奈良に泊まった翌朝は、ぜひ『鹿の舟』でモーニングを食べてください!
『鹿の舟』には、3つの店舗があります。
- 繭(まゆ)
- 竈(かまど)
- 囀(さえずり)
今回朝食を頂くのは『竈』です。その名の通り、竈でご飯が炊かれています。
中に入ったらまずは食券を買いましょう。
朝ごはんは2種類。
「竈の朝ごはん」は、シンプルな料理が並びます。朝は少食…という方にぴったり。
奈良名物の奈良漬(ならづけ)もセットです。
生卵は割ってご飯の上へ。
黄身がふっくらツヤツヤの新鮮卵を使った卵かけご飯。最高です。
これが550円で(しかもセットで)食べられるんだからお得すぎます。
もう一つのメニューは「大和の朝ごはん」といって、品数多め。
竈の朝ごはんより、ちょっと豪華ですね。
こちらは生卵ではなく、山芋のとろろが付いてきます。これをご飯にかけると…
絶品!!
箸が止まらなくなる美味しさ。感動せずにいられません。
こんな美味しいものを朝から食べられるなんて贅沢…至福のひとときです。
また、店内にはお土産品売り場もあってお買い物もできます。
食後に寄ってお土産を買ってもいいですね。
『竈』を出たら、お次は『繭』へ行ってみましょう。
ここは観光案内所になっており、中には地図やパンフレットがたくさん置いてあります。
奥には展示室や読書室もあって、まさに奈良のことを知ることができる場所。
洗練されたデザインで、どこを見ても美しい空間。
ここでのんびり過ごしても気持ちいいと思いますよ。
最後の1店舗、『囀』では『竈』と違って洋食メニューを頂くことができます。
土日祝日は朝8時から開いているので、ここでモーニングを食べるのもありですね。
こちらも店内がすごくオシャレ。思わず写真を撮りたくなること間違いなしです。
鹿の舟
- 住所:奈良県奈良市井上町11
- 電話番号:0742-94-3500(繭)
- ホームページ:http://www.kuruminoki.co.jp/shikanofune/
- 参考サイト:食べログ (竃)
大納言
西ノ京エリアにあるこちらのレストラン『大納言』。
薬師寺から唐招提寺に向かい途中にあるので、最短ルートで観光して回りたい人にオススメ。
ちょっとレトロな雰囲気で、昔ながらのレストランという感じ。なんとなく落ち着く…
ざるそばとわらび餅のセットを注文しました。
歩き疲れた体にもちょうどいいボリューム。ぺろっと完食できます。
ざるそばにセットでわらび餅(小)がつけられますので、こちらも一緒に頼みましょう。
これがぷるっぷるで美味しい…!
持ち帰り用のわらび餅も販売してあるので、後で食べるために買ってもいいかもしれません。
レストラン大納言
- 住所:奈良県奈良市五条町9-44
- 電話番号:0742-33-3387
- 参考サイト:ぐるなび
奈良に泊まるならゲストハウスへ
今回ご紹介したところを全て回ろうと思うと、一日じゃとても足りません。
せっかくだから一泊して、ゆったりペースで観光していってください。
奈良市内には意外とゲストハウスが多いので、旅費を抑えたい人にも嬉しいですね。
今回は、私が実際に泊まったオススメのゲストハウスをご紹介します。
町家ゲストハウスならまち
先ほど紹介したカフェ・カナカナから徒歩約10分のところにある『町家ゲストハウスならまち』。
ならまちの町家を使ったゲストハウスで、外観も室内も風情があります。
2階の廊下からは、こんな風に下を見下ろすことができます。かっこいい作りに思わず覗き込みたくなっちゃいます。(ガラス窓があるので安全)
ドミトリータイプの部屋なら一泊2,500円。バスタオルも100円でレンタルできるので便利です。もちろんフリーWi-Fiも完備。
トイレ・洗面台・シャワー室はそれぞれ2つずつあるので、混雑する時間を避ければ問題なく利用できます。
近所に銭湯もいくつかあるので、そこへ行くお客さんも多いんだとか。
また、奈良について聞きたいことがあればぜひオーナーさんへ。オススメの場所や歴史について説明してくれたり、観光マップをくれます。
ここで情報を仕入れておけば観光に困りません。
奈良に関する本などもたくさん置いてあり、正直一泊じゃとても足りないくらいに素敵なゲストハウスです。
町屋ゲストハウスならまち
- 住所:奈良市北京終町30番地
- 電話番号:0742-87-0522
- ホームページ:http://nara-naramachi.com/
- 参考サイト:じゃらん・yahoo!トラベル
まとめ
奈良には遺跡やお寺が多く、あちらこちらで歴史を感じることができます。
ハンドメイドの雑貨屋さんやオシャレなカフェなどもたくさんあってフォトジェニック。
観光地を巡りつつ、美味しいものを食べて、素敵な景色を写真に収めて…
そんな旅で、ぜひ奈良の魅力を再発見してほしいと思います。
一度行くともっと巡ってみたい場所が出てくる、のどかでおおらかな街・奈良。
自分だけのお気に入りの場所を見つけに、奈良へ出かけてみませんか?
※通常「撮影禁止」となっている場所の写真含め、記事中の写真は撮影許可を得ています。
ライター:ユキガオ
運営メディア:スキ、はじめました。
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