3年目の道民が選ぶ本気でおいしかった「札幌のソフトクリーム3選」
札幌のおすすめソフトクリーム3選。今回は北の大地へ移住して3年目の道民が、札幌のおいしいソフトクリームを本気で選びました。酪農王国・北海道では、街を歩けばそこら中でソフトクリームが売られています。
みなさんこんにちは。そしてはじめまして!
北の大地・北海道札幌市に移住して3年目のライター徳田菜摘(@nt_hokkaidolife)です。
北海道に移住して1番感じていることは「とにかくご飯がおいしい(食材レベルで)」。
関東では苦手だった海鮮も今じゃ好物のひとつですし、なんとなく買った野菜も素材本来の味を感じられて、移住してから日常の食事が楽しくなりました。
北海道で感動した食べ物はたくさんあるのですが、中でも衝撃だったのがソフトクリームです。「さすが酪農王国」と言わんばかり、札幌の街を歩いているだけでもたっくさんのソフトクリームに出会います。
そんな中で今回は、本気でおいしかった「札幌のソフトクリーム3選」をご紹介! それぞれ異なるおいしさがある札幌のソフトクリームを、悩みに悩んでおすすめの3つに絞りました。
(撮影・試食のため、一時的にマスクを外しています)
※筆者個人の意見です。他のおすすめとかぜひ教えてください!
こんな味はじめて食べた……「農業専門学校の直売所」
最初におすすめするソフトクリームはこちら!
農業専門学校「八紘学園」の直売所で売られている、八紘学園で採れた生乳を使った『ツキサップソフトクリーム(小 200円 税込)』です。4月下旬頃〜11月上旬までの期間限定と、食べられている時期が限られています。
後味さっぱりなのに濃厚?不思議!
目の前に広がる一面の青空の元、さっそくいただきましょう!
「え、おいしい……」
なんて味わっていたら、ものの一瞬でドロッドロに溶けてきました。コーンにもしみていくので、受け取ったら味わいつつ即座に素早く食べるのをおすすめします。
舌触りはどちらかというとなめらかめ。味は生乳らしい濃厚な生クリームのような感じです。何よりも不思議なのは、飲み込んだあと口の中に残らないこと。
濃ゆいソフトクリームって味が濃厚な分、口の中にずっと残った感じがありませんか? 八紘学園の『ツキサップソフトクリーム』は、濃厚なのに後味さっぱりで残らないんです。とにかく食べやすくて、あと3つはイケたと思います(並んでいたので諦めました)。
乳製品も味わうべし!
ちなみに八紘学園直売所では、ソフトクリーム以外にも、『ツキサップヨーグルト(200ml 250円 / 900ml 530円 税込)』や『ツキサップ牛乳(200ml 190円 / 900ml 420円 税込)』も購入できます。
八紘学園の職員や生徒が育てた自家生産牛の生乳のみを使用しているという、なんとも手の混んだ乳製品。どちらもサラッとしているので飲みやすかったです。
ソフトクリームを食べて、牛乳と飲むヨーグルトを飲んで、お腹もいっぱい。そしてこんなにお天気が良い中で芝生を見ると、ゴローンとしたくなりますよね。
(気温が高いと牛乳や飲むヨーグルトが一瞬で生ぬるくなります。要注意)
旬の野菜はお土産に
八紘学園の直売所には、トマトやいちごなど、新鮮な野菜やフルーツも並んでいます。「野菜には旬があるので、季節によって並ぶ野菜は変わっていきます」とのこと。
季節ごとに旬の野菜を買えるなんて「これが北海道の良いところだ!」と声に出したくなりますよね。
大サイズ・ココアワッフルのソフトクリームも
ちなみに今回食べたソフトクリームは小サイズ。実際は 『大 330円 / ココアワッフル 350円 税込』と3種類から選べるのですが、現在は混雑が予想される日は「小サイズのみの提供」にしているそうですよ。
【八紘学園 農産物直売所】
住所:北海道札幌市豊平区月寒東2条13丁目1-12
TEL:011-852-8081
夏期:午前10時〜午後5時(木曜定休)
冬期:午前10時〜午後4時(土日月のみ営業/ソフトクリームはお休み)
1日200本売れた「洋菓子店のソフトクリーム」
続いてやってきたのは、大通公園からすぐそこにある「きのとや 大通公園店・KINOTOYA cafe」。札幌駅や大通駅からつながるチカホ(地下歩行空間)から直結の「大通ビッセ」1Fにあります。大きなガラス面の開放感ある明るい店内です。
1日200本売れた「売れっ子ソフトクリーム」
こちらでいただけるソフトクリームは……
多い日は1日に200本も売れるという『ユートピアのおいしい放牧牛乳ソフト (380円 税込)』!
ソフトクリーム戦争が起きている(筆者独自の見解)札幌で、1日200本も売れたというのはかなり売れっ子ソフトクリームですよね。
さっそくスタッフさんに『ユートピアのおいしい放牧牛乳ソフト』を巻いていただきました。
ワッフルコーンの下の方もみっちりソフトクリームで埋めて、
ぐるぐるぐるっと大回りで巻いていきます。
ソフトクリームを自由自在に操るスタッフさん。サラッと涼しい顔で巻きつけます。
(ひと巻き、大きくない……?)
(まだ巻くの? まだ巻くの?)
4周半ほど巻いたところで完成です! スンと尖ったソフトクリームの先が、美しい。
「お待たせしました〜!」と、華やかな黄色い制服をまとったスタッフさんが、満点の笑顔で手渡してくださいました。うーん、幸せ。
「きのとや 大通公園店・KINOTOYA cafe」から出てすぐの信号を渡った先には、緑とお花がいっぱいの大通公園があるのですが、
外はあいにくの雨。北海道らしくないジメジメとした気候です。青空の元で食べるつもりでしたが諦めます。
仕方がないので、室内の隅っこでしんみりといただきました。
肝心のソフトクリームのお味は「意外とさっぱり!」
でも口に入れた瞬間にぶわっと牛乳を感じ、後味は比較的あっさりしています。これはパクパク食べれちゃうやつだ。
おいしさの秘密は「放牧牛乳」にあり!
牛乳のおいしさ溢れるソフトクリームの味の秘密を、きのとや広報の方に伺いました。
「『ユートピアのおいしい放牧牛乳ソフト』には、きのとや直営の牧場から直送した「放牧牛乳」を使っています。きのとや直営の広々とした牧場で放牧している牛は、太陽を浴び運動をし、草を食べ、健康に育っているのでおいしい牛乳が絞れるのです」
牛の飼育方法へのこだわりを聞きつつも、「そんなに牛乳の味って違うの〜?」と半信半疑の筆者。
直営牧場の放牧牛乳『ユートピアのおいしい牛乳(200ml 151円 / 800ml 291円 税込)』を飲ませていただきました。
……!!!これは!!!私の知っている牛乳ではない!!!
牛乳本来の風味の中に、ほんのりとした甘みを感じるのです。牧草を食べて育つ牛のミルクは、コクがあるのにすっきりとした味わいになるんですね。放牧牛乳の味に感動が止まりません。
この放牧牛乳のおいしさの理由はもう1つ「低温殺菌」をしていること。「低温殺菌は手間や時間がかかるけど、その分生乳本来の味を楽しめます」と、放牧酪農の直営牧場を持つきのとやのこだわりが伺えました。
たまご・プリン・飲むヨーグルト……目移りしちゃう
ちなみに「きのとや 大通公園店・KINOTOYA cafe」には、「KINOTOYA FARM」コーナーが併設されています。こちらでは先程の『ユートピアのおいしい牛乳』をはじめ、たまごや飲むヨーグルトが販売されています。
『おいしいたまごのプリン(378円 税込)』
直営農場のユートピアの平飼いたまごと放牧牛乳で作ったプリン。超なめらか。リアルに2分くらいで食べきっちゃいました。瓶入りで高級感あり。
『ユートピアのおいしい飲むヨーグルト(150ml 194円 / 500ml 388円 税込)』
放牧牛乳に乳酸菌と砂糖だけを使ったという飲むヨーグルト。「甘みを抑えたサラッとした飲み心地は、毎日おいしく飽きずにお召し上がりいただけます」とのこと。
『ユートピアの平飼いたまご(8個入 345円 税込)』
ケーキやお菓子を作るときに出る菓子屑(たとえばいちごの実がついたヘタや割れたクッキー、スポンジなど)なども与えた鶏のたまご。
平飼いで陽の光が差す鶏舎で自由に動き回り育った鶏から生まれたたまごは、たまご独特の臭みがなく人気なんだそう(リピーターも多いとのこと!)。特別感があるため手土産に買われる方も多いんですって。
北海道らしさを札幌のど真ん中で
1日200本も売れたソフトクリームをはじめ、牛乳・飲むヨーグルト・なめらかプリンと、北海道らしさを札幌のど真ん中で味わえる「きのとや 大通公園店・KINOTOYA cafe」でした。
【きのとや 大通公園店・KINOTOYA cafe】
住所:北海道札幌市中央区大通西3丁目 北洋大通センター1階 地下歩行空間直結(13番出口)
TEL:011-233-6161
営業時間:午前10時〜午後8時
定休日:1月1日
むちむちフォルムがかわいすぎソフト UMIERE(ウミエール)
最後にやってきたのは「UMIERE(ウミエール)」。
こちらのお店でいただけるのは、むちむちのフォルムがかわいらしいソフトクリームです。
とあるイベントでは1日に800〜1,000本も売れたという、衝撃の実績を持っています。
はい、かわいい。
お店の外にあるオブジェのように美しく巻かれたむちむちソフトクリーム。メニュー名にもあるように、北海道津別町の有機栽培で採れたオーガニックミルクを使用しています。オーガニックミルクは、濃厚かつさっぱりした味わいが特徴なんですって。
まるでオブジェな美しいソフトクリーム
ソフトクリームはコーンorカップで選択可能。筆者はソフトクリーム×コーンの組み合わせが大好きなので、コーンを選びました。
「さっぱりソフトに合うよう、メープルコーンを選びました」と話すのは、ウミエールの店主・畠山さん。たくましい腕で繊細にソフトクリームを巻いていきます。
上に向かうにつれ少しずつ細くなっていき、ツンと先がとがったソフトクリーム。この微細な巻き方はまさにプロのなせる技ですよね。
ずっしりボリューミー!後味さっぱり系ソフト
見た目は軽やかに見えますが、持ってみるとその重量にびっくり。それもそのはず、メープルコーンの一番下まで、みっちりとソフトクリームが敷き詰められているんです。
これはなかなかのボリューム。1本食べれば大満足できちゃう重さです。
肝心のお味は……
濃厚! そして甘さが優しい!
だけど後味がさっぱりしているのは、オーガニックミルクを使用しているから。
ボリューム満点ではあるものの、メープルコーンもサクサクで軽めなので、ペロッと食べ切れちゃいます。
取材日の札幌は35度超えの猛暑日だったのですが、真夏の暑い日はやっぱり後味さっぱり系のソフトクリームがおいしく感じますよね。
人気アレンジメニュー「黒蜜きな粉ソフト」
ウミエールには、ソフトクリームをアレンジしたメニューもあります。
こちらは大人気だという黒蜜・きな粉・白玉(or タピオカ)が入ったメニューです。
さっぱりめのソフトにきな粉の香ばしさ、そして甘い黒蜜のバランスが抜群。食感のアクセントになる白玉がまた絶妙で「もっと食べたい……」と欲張りたくなってしまいました。
ちなみに今回は白玉を選びましたが、タピオカを選ぶこともできますよ。
シンプル is ビューティフルなおしゃれ店内
ウミエールはソフトクリームがおいしいだけでなく、店内がどこを切り取っても絵になるのも魅力的。店主・畠山さんに、映えフォトスポットを2箇所教えていただきました。
まずは店名「UMIERE」のロゴが描かれた壁。シンプルでソフトクリームが映えつつ、どこのお店で食べたかも分かるので、ウミエールのソフトクリームを食べた記念に1枚はとっておきたいですね。
続いて大きな世界地図が描かれた壁。よく見ると日本地図の北海道の部分に「UMIERE」と書かれています。畠山さんいわく「みなさんこの”UMIERE”の文字と一緒に撮っていかれますね」とのこと。人気の映えスポットです。
写真にこだわっているとソフトクリームが溶けてしまうので要注意。筆者はまた手をベタベタにしてしまいました。学びません。
さっぱり系ソフトが好きな人におすすめ
濃厚かつ後味さっぱりなウミエールのソフトクリーム。今回紹介した以外にも、サンデーやパフェなどのメニューもあります。
営業時間や定休日、そしてメニュー情報はお店のInstagramに掲載されるそうなので、ウミエールを訪れる際はチェックしていくのがおすすめです。
【UMIERE(ウミエール) 本店】
住所:北海道札幌市中央区北3条東5丁目 岩佐ビル1F
営業時間:午後12時30分〜午後6時
定休日:月曜Instagram:@umiere6