渋谷のハロウィンで「もらった仮装」を集めて着たら大変なことになった

今年もお届けする渋谷のハロウィン模様。今回はライターのツマミ具依が「いらない仮装を集めてます」という看板をつくり、渋谷のハロウィンに繰り出しました。その結果とは…!?

秋も深まる今日この頃ですが、ハロウィンはどんなふうに過ごしましたか?
何の仮装をするか悩んだ人も多かったと思います。

わたくしツマミ具依(@tsumami_gui_)もその一人。

「被らない仮装ってなんだろーなー」
「完全オリジナルを作るのはダルイなー」
「金もないしなー」

といろいろ悩んだ結果

「いらない仮装を集めたら、どんな仮装ができあがるんだろう…」

と思いつき、「いらない仮装を集めてます」という看板をつくり、渋谷のハロウィンに繰り出しました。

1

初期アバターのイメージ。とにかく寒い。

10月31日。時刻は23時。スタートします!

 

23時 仮装回収スタート!

あまりの薄着と裸足に、憐みの目を向けられること10分…。

2

うさ耳をゲット!初アイテムにはぴったり!

続いて…

3

黒い物体を手に入れた!

そして、これなんですか? と聞いても「わからない」と言われて、着てみると…

4

西川貴教の『HOT LIMIT』の衣装だ!!

“ナマ足 魅惑のマーメイド”というメッセージが込められていたと勝手に解釈します。

さらに・・・・

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巨大ニンテンドースイッチ!

こんなに大きいと持って帰るのが大変でしょうから、少々親切心も込めて頂戴します。(他の服が着れないのですぐ脱ぎました)

 

6

こちらは「拾いました」と渡されたワイシャツ! 少しためらいましたが……いただいたので着るぞ!

と、このように10分おきくらいに不要仮装をゲット!
意外と順調かも……!?

 

25時 ハロウィンの夜を乗り越える

しかし、終電がなくなった夜1時過ぎから難航
いい大人は終電で帰ってしまったので、渋谷に残るのは翌日の予定もそっちのけで遊び狂うパリピばかり。

一人佇む私は余計追い込まれます。

そこに、陽気に話しかけてくれた外国人男性が!

外国人男性
「お腹空かない?ご飯食べにイコー?」


「すみません、ありがたいんですが、いま企画をしてて…」

男性
「どんなご飯スキ?エビグラタンとか美味しくない?ボク好きなんだ」


「あー美味しいですよね!」

男性
「イイでしょ!今度一緒に食べに行こう!アドレス教えて?」

んー……これはナンパだ。 適当に話をつけて、その場を終わらせました。
まぁハロウィンの夜だしなぁと特に気に留めず仮装集めに戻ること10分後… 男性が戻ってきました。

男性
「ハイ、コレ食べな」

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そこにはエビグラタンが!!! さっきの会話は伏線だったのか……!憎い演出をしてくれました。寒空でのホクホクのエビグラタンはとても美味しかったです。

さらに…

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普段着の男性から「あげられる仮装ないんで」と500円玉をいただきました。
ありがたや……!

 

26時 足元が寒い

夜2時を回ったころ。
いい加減足が寒くなってきました。

パリピ
「靴履いてないじゃん!?俺のいる!?」


「え!いただけるのであればぜひ!」

パリピ
「……(ドン引き)」

というやりとりがこれまで二回ほどありました。

さすがに靴をくれる人はいないよなーと足をさすっていると、足元に赤いハンカチが。

 

8

「足寒そうなんで。ハンカチあるだけでもだいぶ違うでしょ」

!!!!
か っ こ い い !

ハンカチ1枚にグッとくるとは!
一瞬、昭和の少女のような気分になりました。

 

9

ハンカチをくれたのは警察コスの男性!
他の人もそうだったのですが、性格がコスプレ選びに反映しちゃうのか、警察コスの人はやさしいのです!

心身ともに困っている人の味方でした。

帰る交通費がなくて途方に暮れているとのことだったので、お礼にいただいた500円玉をお渡ししました。

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途中経過

 

 

朝4時 流れが変わる

朝4時過ぎから少し流れが変わってきました。

12.

いきなり頭にパンツを被せられたり……

 

13.

「彼女募集中」と書かれた紙おむつを履かされたり……(写真は自主規制)

立ち寄る人が徐々に増えていきます。

そして……

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ついに靴をゲット!!
バットマンのお面と交換希望でした。どうぞどうぞ!

靴下で帰って行くお兄さんは、どんな勇者のコスプレよりも勇ましかったです…。

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またこちらは、ジバニャンの着ぐるみパジャマ! す、すごく温かい…!!

 

16.

武器などの小道具も増えていきます。

 

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「もういらないんで」とその場で脱いでくれた方まで!ワイルド!

 

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お姉さんからいただいたのはセクシーな女豹のコスチューム!

袋の中身を触ると生温かい!脱ぎたてのぬくもりが残ってしまっているではないですか! 刺激的なプレミア感に酔いしれそうになりましたが、健全に使用します。

朝5時 いろんな人がやってくる

朝5時過ぎから、着用が追いつかなくなりました。

「えーこれ欲しいー!」と男性。

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フリマみたくなってきました。

 

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清掃ボランティアの人は、落ちている仮装を届けてくれるという二重のボランティア活動をしてくださいました。

やさしい…。

載せきれなかった人もたくさん!

 

朝6時 これが本物の化け物だ

朝6時! 受付を終了!

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不要な仮装がてんこもりに!

これからすべて着用します!!

 

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薄着だったのが嘘のよう。どんどん着ぶくれしていきます。

着ている途中、警察が「何か服もらえる!?」と慌てている様子で駆け寄ってきました。
事情を聴くと露出狂が出て着させる服がないとのこと。

「そういうことなら…」と囚人服のコスプレを献上しました。
きっととても似合ってたと思います。

 

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着ても着ても服がなくならない…。
サウナスーツを着ているかのように暑くて汗ばんできます。

そして30分が経過したころ、仮装の重みにふらふらしながら完成。

Beforeから振り返って見てみましょう。

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これが

・・・・

こうなりました。

 

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なんということでしょう。

想定以上にカオスでとんでもない仮装になってしまいました。

 

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ハロウィンの直後に使い捨てられた仮装たち。

ゴミ同然の仮装が、一か所に集まると息を吹き返したかのように、新たな仮装となって蘇りました。
といっても生まれ変わったというより、ゾンビ化したイメージです。

この姿こそ、ハロウィンの化け物そのものなのではないでしょうか…?

ウエストを計ったら

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117cmになってしまいました。(女性平均67cm)
ハロウィンで不要な仮装を集めたら、巨漢を体験できることがわかりました。

 

いただいたものは

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大道具系 7コ

 

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被り物系 36コ

 

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衣類 37着

 

ご協力いただいた方のおかげで、不要な仮装を楽しく再利用できました。

本当にありがとうございました。

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翌朝仮装しても普段着の人しかいないので寂しい