【保存版】東京都内のパクチー料理店を7日間ぶっ続けで食べ歩いた【パクチストに捧ぐ21店舗】[PR]

パクチーが最近ブームとなっており、今やパクチー専門店や食べ放題が存在するほどに。そんな中、今回の記事では日清食品「スパイスキッチン パクチスト」をPRするために、東京都内にあるパクチー料理が美味しいお店を、一週間食べ歩き続けるという企画を実施。様々な料理を食べ続ける中で、真のパクチーの美味しさがわかるようにはなるのでしょうか。

ことの発端は、日清食品株式会社の会議室に呼ばれたことにある。

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人物アイコン1「本日お越しいただいたのは、当社新商品のPR依頼のためです」

人物アイコン_カツセ「お、新商品ですか。カップヌードルが大好きな僕としてはかなり楽しみです」

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「こちらになります」

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ドンッ!!!!!

 

人物アイコン_カツセ

「パクチスト……?」

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「はい。6月19日発売、当社スパイスキッチンシリーズ最新作『スパイスキッチン パクチスト チキンフォースープ』です」

人物アイコン_カツセ

「なるほど……? パクチーが盛り盛り、ということですか?」

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「簡単に言えばそうなりますが、今回の商品はとにかく『本格派』にこだわっています」

人物アイコン_カツセ

「出た、インスタント商品やファーストフードが謳うほど胡散臭くなるマジック・ワード『本格派』」

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「いいえ、この商品を『本格派』と呼ぶにはきちんと理由があります」

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「当商品はリアルガチなパクチー好きである『パクチスト』の皆さんのために、香り、色合い、風味、形状にこだわり抜いたパクチーを新規開発し、スープ・具材・麺、どこを切り取ってもパクチー三昧な味わいを実現しました。たっぷりと入ったパクチーは小袋入りの後がけスタイルとなっているので、フレッシュな香りを存分にお楽しみいただけます」

人物アイコン_カツセ

「なるほど、全然わからん」

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「最近はパクチーブームに便乗したいだけで、パクチー愛の欠如した “ビジネスパクチー商品”の量産と、それに群がるエセ・パクチストも多数出現し、パクチーを取り巻く環境は混迷を極めています。
そこで我々はこの危機的状況を解決するため、当商品を開発しました。これで日本中にいるパクチストの真偽を問い正したいと思っています」

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「超おおげさに聞こえますけど、要するにこの商品をPRしろってことですよね?」

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「そういうことです。いかがでしょうか?」

 

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「イヤです」

 

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「え」

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「だって僕、パクチー嫌いでもないけど好きでもないですし、そもそもパクチー・ブームが来ていることだって知らなかったですよ。『ビジネスパクチー』も『本格派』もわからないような人間が食べても、説得力ないでしょ」

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「あー、なるほど。じゃあ、いったん修業行きます?」

人物アイコン_カツセ

「え?」

 

7日間21食パクチー料理を食べ続ける

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と、いうことで、「まずはパクチーを知れ!」という日清さんの無茶ぶりにより、これから7日間 21食連続で、本格派のパクチー料理を提供しているレストランを食べ歩くことになった。
何を言っているかわからないと思うが、私もあまりよくわかっていない。

日清さんから与えられたルールは、以下のとおり。このルールに沿って、これから21店舗のお店を紹介する。

(ルール)
・一日3件、都内のこだわりパクチー料理店を回る。
・間食をする場合も、パクチーが入ったもので済ませること。

 

ちなみにお店のセレクト方法については、日清さんのオススメ店および私のTwitterフォロワー8万8千人から集めたオススメ情報をベースに決めた。

↑お店を募集したツイート。
リプライが64集まり、想像以上にフォロワーもパクチーに関心が高いことを思い知らされた。

募集の結果、許可取りや日程の兼ね合いで惜しくも取材に行けなかった名店もあるが、今回は以下の店舗を回ることに決まった。

【都内で食べられるこだわりパクチー料理が美味しい店 21店舗リスト】

(1)『paxi house tokyo』経堂
(2)『hishimo』下北沢
(3)『卍力』西葛西
(4)『Vàng Field ベトナムBISTRO』後楽園
(5)『中華 深せん (深圳)』日暮里
(6)『PHAKCHIFUN』新橋
(7)『亜細亜的バル Xincaho』三軒茶屋
(8)『亜細亜食堂 サイゴン』上町
(9)『OXYMORON』二子玉川
(10)『ラム&パクチー Salad days』三軒茶屋、三鷹
(11)『チャオパクチー』下北沢
(12)『タイ屋台ラオラオ』恵比寿
(13)『オールドタイランド』飯田橋
(14)『パクチーバル8889』高田馬場
(15)『千客万来白馬』永福町
(16)『UBU CAFE』新宿
(17)『RAMBHUTAN』新宿
(18)『AGALICO』新宿
(19)『バンコク食堂 アロイチンチン』町田
(20)『Asian Tao』池袋
(21)『Pak-chee Village』新宿

いよいよスパイスとパクチーにまみれた怒涛の7日間が始まる。

※ちょっとした論文かな? ってぐらいの大ボリュームなので、各自ブックマークなどして、パクチー料理が食べたくなったときに見るなどしてください。

 

【Day1】

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とうとう始まった怒涛の飯テロ道。ここからはひたすらパクチーが入った料理しか食べられなくなる。
「7日後には完全に味覚が変わってしまうかも……」と思い、前日は油そばをドカ食いしてこれまでの食生活と別れを告げた。
気持ちを切り替えてしっかりとパクチー料理をお届けしていきたい。

 

1店舗目「パクチーハウス東京」@経堂

最初に紹介するのは、「パクチストの聖地」と呼ばれ、パクチー料理専門店として業界を牽引してきた超名店、「paxi house tokyo(パクチーハウス東京)」である。

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経堂駅から徒歩5分。
商店街の2階に門を構えた同店には、連日多くのパクチストが訪れ、交流し、鮮度と愛と魅力的すぎる味をもって同店の虜にされて帰っていく。

店主である佐谷さんは、日本パクチー狂会の会長を務めているので、ある意味パクチストの頂点に君臨するような人だ。
本人は飲食店経営経験がないという異例のキャリアを持ちながら、10年前よりパクチー料理専門店として同店を営んできた。

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「10年前なんて、誰もパクチー料理専門店なんてやってないですよね?」

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「そうですね。『変態だ』とか言われていました」

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「よくその過酷な時期を乗り越えて……」

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「僕はそれでも、パクチーをもっと世に広めたかったんです。どのスーパーに行っても、ニンジンは売ってる。パクチーとニンジンは同じセリ科だし、取って代わるような存在になるまで活動を続けようと思ったんですよ」

人物アイコン_カツセ

「もうなんか、覚悟が違う」

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そんなパクチーハウス東京のメニュー、「パク天」。
天ぷらにすることで、パクチーを主役級の存在に置き換えた名作。
一度揚げたことでパクチー独特の風味は少し弱まるし、「パクチーはちょっと……」と考えるすべての人の“初めての一品”としてゴリ推ししたい商品だった。
ぜひ食べてほしい。

 

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もちろん肉との相性もいい。
パクチーとラムの絶妙なコラボレーションが美味い「ヤンパク」も、忘れずに食べたい。
この後も「パクチー×ラム」という組み合わせは数回登場するが、「クセのあるモノ同士を掛け合わせると何かとウマい」という方程式は頭に入れておいてもらえればと思う。

 

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佐谷さんご自身が旅好きで、世界中の人と交流しながら生きてきた。そのため同店も、相席が大前提。とはいえ、最初から出会いなんか求めてなくていい。

「あれ、そのメニューなんですか?」「あ、これ? 『パク天』です」「え、パクチーの天ぷらなんてあるの?」「食べたことないですか? じゃあ、ちょっとだけどうぞ」「え、でも……」「いいのいいの。美味しいですよ?」「じゃあ…いただきます」「…どうです?」「うん、ほんとウマい!」「でしょ? よかったあ。わたしもこれ、この店で初めて食べたんです。それでびっくりしちゃって。あの、よかったらLINE交換しませんか?」「えっ…?」なーんて少年マンガ誌もびっくりの超スピード展開な恋が始まろうものなら、儲けものではないか。(絶対にない)

 

「paxi house tokyo」経堂
営業時間 18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 なし(年末年始休業あり)
http://paxihouse.com/

 

2店舗目「ヒシモ」@下北沢

続いて紹介するのは、下北沢のスパイス&パクチー専門店「hishimo(ヒシモ)」。

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一番目立つところに「ドライクリーニング フランス社」と書かれているので(これはヤバい店なんじゃないか)と正直思ったのだが、実はこの看板、元々は店主のお祖母さんが経営していた老舗のクリーニング屋さんのものをそのまま残しているらしい。そう聞いた途端、味があるように感じる。

 

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紹介いただいたのは「パクチーとプチトマトのマルゲリータ」
ピザにはバジルやルッコラを乗せるのが定番だが、シンプルなマルゲリータにパクチーを乗せると、これがとにかくメチャクチャ合う。

 

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とくに「トマト×パクチー」の組み合わせは絶妙。生地も薄いのにモチモチしててウッマー!

 

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地元の常連客を中心に愛され、オープン7周年を迎える同店。実は店主の菱川さんは、1店舗目に紹介した「パクチーハウス東京」の元従業員とのことで、さっそく「パクチー人脈」の繋がりの強さに驚かされた。店内のやわらかく温かい雰囲気も最高なので是非立ち寄ってもらいたい。

 

『hishimo』
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 なし(臨時休業あり)
http://hishimo.jp/
参考サイト ぐるなび

 

3店舗目「卍力」@西葛西

続いて紹介するのが、西葛西にあるラーメン店・「卍力(まんりき)」。

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平日・土日問わず最大20名前後の行列を作る超名店。
まさかパクチー企画で西葛西まで行くことになるとは思ってもみなかったし、さらにパクチー企画なのにラーメン店に足を運ぶことになるとは思いもしなかった。

 

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券売機で購入。全ラーメン、頭に「スパイス」が付くし、パクチーは「シングル」から「トリプル(3倍)」まで選べる。

 

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今回はスタンダードに「スパイスパクチーラー麺」を注文。シングルでコレなので、トリプルになったら相当ヤバそう。気になった方は西葛西までどうぞ。

 

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ドライハーブやカイエンペッパーをはじめとする14種類のスパイスがガツンと効いた超濃厚スープに、パクチーが絶妙な援護射撃を魅せる。これに縮れた太麺がまあよく絡んで、しっかりとした歯ごたえとボリューム感が味わえる。私が高校生だったら週3でも通いたくなる、“わかりやすいウマさ”。辛い物好きにはたまらない逸品だ。

非常に男らしいメニューだと思ったが、女性客は全体の4割を超えるらしい。年配の方も多いらしいし、完全に老若男女に愛される店であることがわかった。辛いものがダメな人は肉飯などを注文してもOK。一度来たら二度、三度足を運びたくなる名店だった。

 

『卍力』
営業時間
[月~金] 11:30~14:30、17:00〜21:30
[土・日・祝] 11:30~14:30、17:00~21:30
定休日 水曜日
http://www.manriki.net/
参考サイト ぐるなび

 

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こうして一日目は終了。

既に胃の奥からパクチーの匂いがしてきている。
「あと6日間持つのか?」と悩みを抱え始めたところで、カメラマンからあるものを渡された。

 

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「パクチーキャンディ」。既に本格パクチーを三食食べたこちらからすると、飴玉くらいではあまり大きなインパクトもリアクションも取れなかった。パクチー嫌いでも美味しく食べられる飴だったことだけお伝えして翌日へ向かう。

 

【Day2】

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2日目。まだ元気、というかパクチー自体はデトックス効果があるなど、体にポジティブな影響を与えるものが多いと言われているので、むしろどんどん体の調子は良くなっていくはずである。元気に三食食べて回るとしよう。

 

4店舗目「ヴァンフィールド」@後楽園

最初に訪れたのは後楽園にあるベトナムビストロ「Vàng Field ベトナムBISTRO」。

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オープンして一年半。オシャレな入口と中の印象は変わらず、少し余裕のある空間づくりに、居心地の良さを覚える。

 

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「変化球の料理が多いです。あえて食べたことないメニューや変わったものにチャレンジしてほしい」と話す店長の中村さんは、後に紹介する池袋の人気アジア料理店「Asian Tao」の元店長だった経歴を持つ。今回は「野菜と食べるローストビーフ」をオーダー。

 

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専用のライスペーパーにローストビーフとパクチー、野菜を盛り盛りと置いて……

 

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甘酢だれかピーナッツソースを付けて食べる。これが激ウマ。
テーブルにはホットチリソースや醤油なども備え付けられているので、パクチーやお肉のボリューム感から味付けまで自分の味を追求して楽しむことができる。

 

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契約農家から直送されるパクチーは、3,000円で食べ放題に。地元客や常連客に愛される同店。パクチー好きなら全メニューコンプリートを目指したい。

 

『Vàng Field ベトナムBISTRO』後楽園
営業時間
11:30~15:00(L.O.14:30)
17:00~23:00(L.O.22:00) 
土日祝日は通し営業
定休日 月曜日(祝日の際は営業、翌平日休み)
https://www.facebook.com/vangfield/
参考サイト ぐるなび

 

5店舗目「中華 深圳(しんせん)」@日暮里

続いて訪れたのは、日暮里から徒歩5分、穏やかな「谷中銀座商店街」を目前に構える小さな中華料理店「深圳(しんせん)」。

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店先のアジサイが“いい味”出しすぎな外観。創業15年。これまでアルバイトを雇ったこともあったが、オーナーがほぼひとりで運営してきた。

 

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そんな「深圳」の代表メニューのひとつ、「ラム肉とパクチーの炒め飯 スパイス醤油味」。「パッと見、ぜんぶパクチー」なダイナミックさがパクチストにはたまらない逸品。

 

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クチナシと玉子で炒めたご飯と混ぜ合わせて食べると、もう止まらない。完食までノンストップの美味しさ。これ、パクチー好きの女性だけでなく一品料理をガツガツ食べたい男子たちにも絶対人気。

 

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こういうご飯をバクバク食べてるところを見知らぬ年上美人OLにじっと見られて「かわいい」とか言われたりしたいし、「な、なんすか…見ないでくださいよ」とか返したら「ねぇ、ちょっと隣座っていい?」とかわけわかんないこと言われてちょっかい出されたりもしたい。そのまま何故か食事代を奢ってもらって、「日暮里、案内してあげよっか」とか言われて謎なデートもしてみたい。しかし実際はそういうことが一切起きなさそうな、完全に硬派な店である。

 

『中華 深せん (深圳)』
営業時間 18:00~23:00(LO22:30)
定休日 日曜日
参考サイト 食べログ

 

6店舗目「パクチーファン」@新橋

2日目最後に紹介するのは、新橋駅から徒歩3分ほどのところにあるパクチー料理専門店「パクチーファン」。

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2015年オープン。
繁華街ド真ん中の3階に構える同店は、ふらりと立ち寄る人よりも事前に予約して集まる生粋のパクチーファンが多いという。大半のメニューは、インド料理店のキッチンで働いていた店長が実体験を基に考案。王道メニューからチャレンジングなものまで取りそろえる。

 

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今回注文したのは、「ラム・パク・ミン」。

 

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水分が少なく甘さが出やすい赤タマネギが、パクチーとラムのクセのある組み合わせを調和させる。完全に「あ、おいしい」と気付いてしまったときの顔を抑えられた。

 

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「パクチーは葉や茎だけじゃない。種も花も食べられるし、用途は本当に幅広い。いろんなアイディアを試していきたい」と語る店長。予約特典で「パクチーつかみ取り」なるエンタメコンテンツも用意されているので、気になった方は新橋へ向かおう。

 

『PHAKCHI FUN』新橋
営業時間
【月~金】17:00~23:30
【土】17:00〜23:00
定休日 日曜日、祝日
(Facebook)https://www.facebook.com/
食べログ

 

【Day3】

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3日目を迎えた。
ある一説によるとパクチーにはアンチエイジング効果もあるらしいが、おわかりいただけるだろうか?

老けてきている気がする
単なるロケ疲れの可能性が高いが、今日も激ウマパクチー料理店を回っていくとする。

 

7店舗目「シンチャオ」@三軒茶屋

3日目最初に訪れたのは、三軒茶屋。
優雅な商店街を進んだところにある店が、アジア料理店「Xinchao(シンチャオ)」だ。

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ユルい雰囲気の店内は、“平日の昼からビールでも飲みながら同棲中の彼女とダラダラしてたい欲“が刺激される。
こういう店で「なんかさあ」「うん?」「結婚しない?」みたいなグダグダなサプライズの逆プロポーズを受けてみたいし、「新婚旅行はさあ」「ヨーロッパでしょ!」「え、バリじゃないの? この店にいるのに欧米行くわけ?」みたいな食い違いから2時間くらい新婚旅行プレゼン大会をしてみたい。

 

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そんな妄想をよそにドカーンと出てきた「パクチーシューマイ」。

左に添えられた野菜にパクチーがあるかと思いきや……

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シューマイを全力で包んだパクチーが登場!

 

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さらに野菜で包んで、ガブッっと食べる。
めちゃくちゃジューシーな肉汁とパクチーの相性が抜群。肉にもピザにも合うパクチー、マジで汎用性が高い。

 

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同店では「パクチーパスポート」を購入すれば、パクチーが食べ放題に。
発売開始記念で、今なら1500円(半年間の有効期限付)になる。

 

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今回は特別に、帰り際にパクチーの種までもらえた。
パクチー、家庭菜園にも向いているらしいので、今度育ててみようと思う。(暑くなる時期に植えると虫が寄りやすいので、少し涼しくなってから植えるのがよいと習った。パクチーの知識が知らぬ間に身に付いていく)

 

『亜細亜的バル Xincaho』三軒茶屋
営業時間
[月~木] 18:00〜02:00(ラストオーダー 1:00)
[金・祝前日] 18:00〜04:00 (ラストオーダー 3:00)
[土]17:00~04:00 (ラストオーダー 3:00)
[祝日] 17:00〜00:00(ラストオーダー 23:00)
定休日 なし(年末年始休業)
参考サイト ぐるなび
http://xinchao.favy.jp/

 

8店舗目「亜細亜食堂 サイゴン」@上町

8店舗目に訪れたのは、三軒茶屋から世田谷線に乗って辿り着く、上町にあるベトナム料理店サイゴン。

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完全にそれっぽい雰囲気を出している外観。黄色い建物がサイゴン。その隣もサイゴン、さらにその隣までサイゴンというワンダーすぎるつくり。
もともとは他店だったものが全てサイゴンになったらしく、店員さんが一度外に出てはまた隣の店に入っていくシーンを何度も見ることができる。
その景色、まるでベトナム。(行ったことはない)

 

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定番の人気メニュー「パクチーサラダ」。ベトナム料理ならではの甘辛ソースがやたらとウマい。
狛江にあると言う専用の畑から採れるパクチーが茎まで入って、しっかりとした歯ごたえで風味もかなり強い。

 

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こちらのチップスに乗せて食べると、辛さもちょうどいい具合に。

 

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世田谷線の線路沿いにある同店。窓際の席に座れば、2両編成のかわいらしい世田谷線が走る姿をのんびりと眺めることもできる。
世田谷線に乗る機会があったら是非立ち寄ってほしい。

 

『亜細亜食堂 サイゴン』上町
営業時間
[月〜金]
11:30~15:30(L.O.14:45)
17:00~翌0:00(L.O.23:00)
月曜17:30からライブ営業あり※月2回
[土日祝]
11:30~翌0:00(L.O.23:00)
定休日 なし
Facebookページ

 

9店舗目「オクシモロン」@二子玉川

この日最後にやってきたのは、二子玉川にある玉川髙島屋S・C南館の7階、屋上庭園にあるお店「OXYMORON(オクシモロン)」。

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補助席を含めても20名程度しか入れない、こだわりが詰まった名店。
店舗自体は2016年6月にできたばかりだが、オーナーの村上愛子さんはカレー屋を始めて10年のキャリアを持つ。
「OXYMORON」自体も鎌倉に2店舗あり、ここが3店舗目だ。

 

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頼んだメニューは「エスニックそぼろカリー」。
今回の21店舗中もっとも現代的でオトナな雰囲気を持つ店内で待つ時間も、至福そのものだった。こういうところでデートがしたい。二子玉川駅近くで映画でも見た帰りに買い物がてら寄って、「あ、そういえばあの店、今日は空いてるかな?」と覗きに行くやつがやりたい。たまたま1テーブルだけ空いてたことにふたりで喜んだり、同じメニュー同時に頼んで笑い合ったりしたい。

 

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しかし実際は30歳のおっさん1人がカレーを食っているわけである。しっかりとスパイスが効いた豚そぼろのカレーに、パクチー、大葉、ねぎ、三つ葉が絡む。最初から思いきり混ぜてもよし、ひとつずつ試しながら味わうのも良し。

顧客の9割は女性という同店。週末にはカレー好きが集まるが、生産数の兼ね合いで19時ごろには閉店。
こだわりの一品を食べるためには、昼から二子玉川へ向かおう。

 

『OXYMORON』二子玉川
営業時間 11:00~19:00(L.O.18:00)
定休日 元日(臨時休業などはブログで告知)
参考サイト ぐるなび公式サイト

 

こうして3日目が終わった。

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ちなみにこの日は別件でトークイベントがあったが、パクチー修業中の身であることを伝えたら、会場のビールにパクチーが浮いていた。もう逃げられないのだと思った。あと4日どうにか乗り越えていきたい所存である。

 

【Day4】

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パクチー企画もとうとう4日目を迎えた。体調はそこそこ。
パクチーにはビタミンとミネラルが豊富に含まれているらしいので、それだけ食べていればたしかに体にはイイはずである。
しかし、パクチー料理はやたらとスパイスと掛け合わせられるので、辛い物が食べ過ぎて胃が少しキリキリしている気がする。強い胃がほしい。

 

10店舗目「ラム&パクチー Salad days」@三軒茶屋

記念すべき10店舗目は、三軒茶屋から徒歩7分のところにある「ラム&パクチー Salad days」。

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築70年の物件に鉄骨を入れてリフォームした店内は、古民家的な雰囲気もありつつ、なぜかワインが似合うオシャレ感が漂う。

 

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「お通しがパクチー」というパクチーファンにはたまらないおもてなしで迎える同店。
注文したのは、日替わりメニュー「ラムタンとパクチーの夏マリネ」。

 

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考えてみたらラムのタンを食べたのが人生でこれが初めてかもしれない。ラム独特の風味にコリッコリの食感が最高に合う。
マリネだからあっさりしているし、これで白ワインとか合わせたら最高すぎると思った。

 

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しかしここで、パクチーファンの猛威を見せつけられる。

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「カツセさん、これが追いパクぶんです」

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「『追いパク』? 何それ??」

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「『追いパクチー』知らないんですか? おかわりパクチーのことですよ。常識でしょ?」

人物アイコン_カツセ

「普通知らないでしょそんなの。なんで全人類共通言語なノリなの」

 

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華麗に「追いパクチー」をキメて第2ラウンド。全く別のメニューに思える。

 

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しかし国産のパクチーを使っている同店。外国産ほど香りも強くないので、意外とすんなり食べられる。

食感も味もガラリと変わる。
これが「追いパク」の醍醐味であることを学んだ。

 

『ラム&パクチー Salad days』
営業時間
【月~土】17:00~23:00(L.O.22:30)
【日・祝日】12:00~15:30(L.O.15:00)
17:00~23:00(ドリンクL.O.22:30)
定休日 なし
参考サイト ぐるなびhttp://www.jack-pot.co.jp/

 

11店舗目「チャオパクチー」@下北沢

続いて訪れたのは、下北沢南口から徒歩2分にある「チャオパクチー」。

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2016年2月にオープンした同店。パクチーブームも相まって、オープン当初から現在まで多くのパクチーファンが訪れる。
農家直送パクチーによってほぼ全メニューにパクチー入り。

 

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注文したのは「自家製水餃子 パクチースープ」。
パクチーの茎でダシを取り、パクチーの葉を上から乗せ、さらに餃子の中身にもパクチーという、パクチーすぎる水餃子の登場である。

 

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「あ、これ、うっまあ」

 

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水餃子に満足していると、「良かったら飲んでいって?」といって店主が出してくれたのは、「パクチーモヒート」。とうとうドリンクにまでパクチーが出てきた。

 

 

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「うっっわ」

アルコール強め。パクチーも強め。なかなかパンチあるカクテルだった。酒飲みは是非チャレンジしてほしい。

 

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簾によって半個室もある店内。ゆったりとくつろげるので、下北沢で夕飯に迷ったら行ってみてほしい。

 

『チャオパクチー』
営業時間
【月~金】17:00〜23:30(L.O 23:00)
【土日祝】12:00~15:30(L.O 15:00) 17:00〜23:30(L.O 23:00)
※食材がなくなった場合L.O前に閉店することがあります。
定休日 火曜日
参考サイト ぐるなびFacebookページ

 

12店舗目「タイ屋台ラオラオ」@恵比寿

4日目最後のお店は、恵比寿駅東口から徒歩2分、「タイ屋台 ラオラオ」。

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オーナーがタイ好きだという同店。
社員旅行でタイに行くと、全員でいろんなものを食べ歩きしながらアイディアを練っているらしい。何それ絶対楽しい。

ランチ時間帯はオフィス勤めの会社員、アフター6には女性を中心に多くの客が集まる。

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今回頼んだのは、「和牛パクチー鍋」。
ものすごいボリューム感でどこから手を出せばいいか一瞬戸惑う。じっくりと煮えて具が沈んでくるのを待とう。

 

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主観すぎるかもしれないが、暑い日に食べる鍋とビールの相性って、最高だと思う。ホクホク言いながらホロホロになった牛肉とパクチーを口いっぱいに頬張りたい。ショートボブの女の子でも連れて行って額に汗を浮かべながら食べてるところをじっと見てたい。「汗かいちゃった」って言ったときのその色っぽさになんというか私の恵比寿も七福神になってしまいたい。

 

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ちなみにパクチーメニューは他店では見ないような組み合わせも。食べたことがないメニューがあったら、すぐに「ラオラオ」に行こう。

 

『タイ屋台ラオラオ』恵比寿
営業時間
【月~金】11:30~15:00(LO.14:30)17:00~翌1:00(LO.24:00)
【土、日/祝】12:00~15:30(LO.15:00)17:00~翌1:00(LO.24:00)
定休日 不定休
参考サイト ぐるなびFacebookページ

 

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こうして4日目も終わった。
「追いパクチー」の存在によって、前日よりパクチー摂取量が圧倒的に増えたせいか、そのへんに生えてる草もパクチーに見えるようになってきた。これは限りなく赤寄りの黄色信号な気がする。

 

【Day5】

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そして迎えた5日目。パクチーの知識が身に付きすぎて、ちょっとした味の違いならわかるようになってきたのはこのあたりからである。とうとうパクチストへの覚醒が近い。(それでも嫌いにならずにいれるのは、単純にどの店も料理がウマかったからだと思いたい)

 

13店舗目「オールドタイランド」@飯田橋

5日目に最初に向かったのは、大学やオフィスが並ぶ飯田橋。

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本格タイ料理店「オールドタイランド」は、駅から徒歩5分、飲食店が立ち並ぶ通りの2階にある。

 

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オーダーしたのは6~8月限定メニュー「ハーブたっぷりトムヤンクン冷麺」。

 

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細麺でボリューム大。唐辛子とエビの味噌によるスープは、後からくる辛さがクセになる。夏のこの時期だからこそ食べたい、食欲をやたらと刺激する冷麺だった。

 

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同店の系列は12店舗あるが、オーナーは元外務省という異例のキャリアの持ち主。中東に駐在していろんな国を回っているうちにタイ料理が好きになり、帰国後、外務省を辞めて起業したらしい。ブっとんだ経歴としっかりした味が魅力的すぎて最高だった。

 

『オールドタイランド』
営業時間
11:30~15:00(14:30 LO)
17:00~23:00(22:00 LO)
定休日 不定休
参考サイト ぐるなびhttp://www.sscy.co.jp/oldthailand/

 

14店舗目「パクチーバル8889」@高田馬場

続いてやってきたのは、高田馬場のパクチーバル「8889(ハチハチハチキュー)」。

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高田馬場の「ばば(88)」と「パクチー(89)」から連想させた店名となっているが、特徴はそれだけではない。

 

同店のツイッターを見てもらえばわかるとおり、この店、昼間はフクロウカフェとして多くの人に愛されているのだ。
店名に含まれる「8」も、「8の形がフクロウに似ている」という意味も持ち合わせているらしい。

 

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たくさんのフクロウに囲まれた静かな空間で、フクロウのデザインが施されたクラフトビールをいただく。

 

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肝心のパクチーメニューは、「パクチーと3つのお肉(ラム・牛・豚)のマッシュポテト乗せグラタン」。
お皿を余裕ではみ出したパクチーとマッシュポテトの上にかかっているのは、クミン。

 

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ラムと牛と豚、それぞれの癖をパクチーが打ち消して、さらに独特の味に進化させる。
チーズも絡んでマイルドな味わいが後を引き、ビールが異常に飲みたくなる逸品。

 

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静かでこじんまりとした店内は、1~2名でじっくり話したいときやフクロウに癒されたいときに最適。
考えてみると「パクチー×フクロウ」の組み合わせって、女子ウケ最高なのではないだろうか。男子校出身の私にはフクロウ嫌いな女子がいるとは到底想えないので、男性諸君はぜひデートに使ってもらいたい。(完全に独断と偏見で書いているので断られたらすみません)

 

『パクチーバル8889』
営業時間 19:00~24:00
定休日 火曜日
参考サイト ぐるなび
公式サイト http://babapaku8889.wixsite.com/

 

15店舗目「千客万来白馬」@永福町

すっかり日が暮れて、5日目最後に訪れたのは永福町の老舗中華料理店「千客万来白馬」。

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1978年創業。昔はラーメンや餃子を売る「よくある中華料理店」だったが、二代目が引き継いでからはお酒を楽しめるメニューも展開を始め、オーガニック料理なども揃えるようになり、老若男女受け入れられる店へと進化してきた。

 

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現在は「パクチー料理食べ放題コース」や「餃子食べ放題コース」などを始めている。
店構えの印象を180度裏切る、イマドキな店だった。

 

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注文したのは「パクチーラーメン」。
豆板醤とニンニクの組み合わせに負けない盛り盛りなパクチーの香りが光る逸品。

 

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アツアツの状態でほおばるラーメン、人類最高の遺産と呼んでも過言じゃないと思う。

 

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「もう一品、食べてもらいたい」と言って出されたのは、“辛さを極めし四川料理の最終兵器”というコピーが横に添えられた、「豚肉ラー油煮込み」。この店、完全に私を殺しに来ている。

 

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辛いものはそーんなに得意ではない私だったが、今日までいろんなスパイスを摂取して修業を積んできた。

いくら四川料理とはいえ、今の私ならある程度は……

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「オゲフェアン!!!!!!!」

なんだろう、辛いというか、痛い。思わずRPGで途中から使用できるようになる召喚獣にいそうな名前を叫んでしまった。
これは完全に明日からお尻に響いてくるやつである。最終兵器舐めてた。本当にすごい。

しかしスープに沈んだ豚肉が異常にウマい。片栗粉でコーティングされてモチモチしていて、スープはこれを食べるための試練に思えるほどのウマさだった。そのためだけにまた注文したくなるレベル。

 

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2代目オーナーは相当辛いものが好きなのではと思ったが、聞いてみたら「パクチーも辛いものも、私はそんなに好きじゃないんだよね」と言われた。いろいろと最高すぎる店だった。

 

『千客万来白馬』永福町
営業時間
【月~土】11:00~15:00/17:00~26:00(LO25:00)
【日祝】11:00~26:00
定休日 なし(臨時休業はインスタグラムにて確認)
参考サイト ぐるなび食べログInstagram

 

【Day6】

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怒涛のパクチー企画もクライマックス直前。6日目である。

完全に昨夜の「豚肉ラー油煮込み」でヤラれてしまった私の口内およびお尻だが、あと2日で終わるとなれば努力しがいがある。今日も最高の料理を食べにいく。

16店舗目「UBU CAFE」@新宿

まずやってきたのは、新宿東口直結のルミネエスト8階。現代女子たちの巣窟ことルミネエストに潜入するのは男子校出身の私としては脇汗が止まらない事態だが、ウマいパクチー料理のためならたとえルミネエストの中、ジェラピケの中、あの子のマキシ丈ワンピの中(キャー!)でも行くしかないのである。

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そんなところにある「UBU CAFE ルミネエスト新宿店」はオシャレの塊。
若い年齢層の女性が多くの割合を占める店内に、食欲をそそるエスニック料理の香りが漂う。

 

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ランチメニューは「ハーフコンボセット」で麺類とご飯の組み合わせをそれぞれ3種類ずつから選ぶことができる。
今回は「海老と煮玉子のラクサフォー&鶏引き肉のガパオライス」にした。

 

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「ラクサ」はココナッツミルクと魚貝ダシで作る甘辛スープ。すでに四川料理を潜り抜けてきた私にとっては食べやすさしかない。モチモチ食感がたまらないフォーもめちゃウマ。

 

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と油断するとすぐに「追いパク」が迫る。油断できない。

 

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30オーバーのおっさんから見て、21店舗で最も女子会会場にふさわしい同店。大いに盛り上がってほしい。

 

『UBU CAFE ルミネエスト新宿店』
営業時間 11:00~23:00(土日祝:22:30まで)
定休日 ルミネエストに準ずる
参考サイト ぐるなび
公式HP http://www.sld-inc.com/ubucafe.html

 

17店舗目「ランブータン」@新宿 

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続いてやってきたのは同じく新宿。飲食店が立ち並ぶビルの一角にあるカフェ「RAMBHUTAN(ランブータン)」。

 

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2014年オープンの同店は、恐らく今回紹介した21店舗で最大の敷地面積を誇る。ゆったりとしたソファ―席でくつろぐカップルや女性たちの姿が散見され、カフェというよりはちょっとオトナな雰囲気の本格アジアン・ダイニング。モヒートは50種類近くあるらしい。多すぎて笑った。

 

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注文したのは「パクチーの根っこのフリット」。カレー風味のタルタルソースと塩が付いて、好みの食べ方を選べる。通常、フリットすると少し香りが飛んでしまうが、根っこはパクチーの中でもかなり香りが強い部分。あえてそこをフリットすることで食感も匂いもパクチーらしさを残したまま味わうことができる。上品な味わいはどんなお酒にも合いそうだ。

 

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ほかにも「パクチーのかき揚げ」や「パクチーだらけのパクゴレン」など、パクチーファン必食のメニューがズラリ。ちょっと背伸びしたお出かけ帰りに寄ってみてはいかがだろうか。

 

RAMBHUTAN営業時間
ランチ 11:00~15:00(L.O.15:00)
ディナー 【月~金】17:30~24:00(LO 23:00) 【土・日・祝日】17:00~24:00(LO 23:00)
定休日 なし
参考サイト ぐるなび
公式HP http://www.opefac.com/rambutan/

 

18店舗目「アガリコ」@新宿

6日目最後に訪れたのは、新宿三丁目から徒歩4分のオリエンタルビストロ「アガリコ」。

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「アガリコ」という名前はインドの仏教の言葉で、「不変、永遠に変わらないもの」という意味があるらしい。カッコいいので今後積極的に使っていきたい。「おれ、お前への気持ちだけはアガリコだからさ」「はあん……好き……」といった安易な展開が大いに期待できる(できない)

 

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ちょっとした密林かな?って勢いで飛び出して飲みづらさすらある「パクチー酎ハイ」で、喉の渇きを癒す。

 

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焦しニンニク醤油で炒めた「ブラックチャーハン」が登場!

 

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これがまた超ウマい。これまでも何店舗かで「ニンニク×パクチー」という組み合わせを見たが、やはりクセがあるもの同士で掛け合わせたときのウマさは、もはや背徳的な何かを覚える。一方、そこまでクセが強いわけでもないので、飲みのシメには丁度いい味だとも思った。明け方までやっているのも魅力なので、飲み明かしたいときは是非利用してほしい。

 

『AGALICO』
営業時間 17:00~翌5:00(L.O.フード翌4:00、ドリンク翌4:30)
定休日 無し
参考サイト ぐるなびhttp://bigbelly.co.jp/

 

こうして6日目の修業も終えた。
食べている私もかなりのものだが、ここまで読んでいる読者の皆さまも、よほど何かに執着しているように思う。

元気だけれどどこか疲れを残したまま、最終日へと進む。

 

【Day7】

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と、いうことでいよいよ最終日。長い戦いに終止符が打たれようとしている。

体重は1キロ減。これだけ食べて体重が落ちたのは、一日3食、しかも比較的早い時間に食べ終わるという規則正しい食事ペースをこなすようになったからなのと、単純に移動距離が日常生活より多いためだと思われる。ちなみに便の調子はよくない。(パクチーは食べ過ぎると下痢の症状が見られることがあるらしいが、それかもしれない。毎日食べている外国人ほんとすごい)

 

19店舗目「バンコク食堂 アロイチンチン」@町田

泣いても笑っても最後の1日。まずは町田にあるバンコク食堂「アロイチンチン」に来た。

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創業4年目。同じく町田の人気沖縄料理店「ニライカナイ」などを運営する企業の系列店にあたる同店は、外観からもエスニックな雰囲気抜群。パクチー好きだけでなくエスニック料理全般を好む客層も多いという。(普段は夜からの営業なのでもっとムーディな雰囲気が漂う)

 

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今回頼んだのは「ラープ・ムー~挽肉のハーブサラダ~」。パクチーとミントが豚の挽肉に馴染む秀逸な前菜料理。エスニック感満載。

 

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キャベツで包んで食べると、乾燥唐辛子とキャベツの甘さが相殺し合い、食感も引き締まる。

 

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はい、ウマい~! 肉料理がもっと食べたくなる~~!
「パクチーサラダ」や「空芯菜炒め」も人気の同店。町田にもいくつかエスニック料理店はあるが、まずはこの店に寄ってからスタートして、いくつか食べ歩いてみるのも楽しいかもしれない。

 

『バンコク食堂 アロイチンチン』町田
 営業時間 17:00~25:00
 定休日 なし
参考サイト Facebook食べログ

 

20店舗目「Asian Tao」@池袋

続いてやってきたのは、池袋の有名ベトナムビストロ「Asian Tao」。

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創業2011年。最初は1~3階まで全て焼き肉店だったが、後に1,2階がベトナムビストロとなり、現在に至る。2~3年前からメディア取材が相次いだのは「パクチー食べ放題」が話題となったことから。この日も無料のパクチーを求めて多くのお客さんが訪れていた。

 

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今回頼んだのはオススメ料理より「パクチーガーリックライス」。
ベトナム料理には欠かせない魚を使った調味料「ヌクマム」とニンニクで炒めたご飯が、パクチーとベトナムを奏でる。

 

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メニュー表に「キングオブパクチー料理」と謳われているだけある、パクチーありきでメチャクチャ美味しく感じる逸品。やはり「ニンニク×パクチー」のコンビはここでも健在だった。

 

『Asian Tao』池袋
営業時間
[月~金]17:00~24:00
[土、日、祝日]12:00~24:00
定休日 なし ※お正月は休業の予定
参考サイト ぐるなび

 

21店舗目「パクチービレッジ」@新宿

最後の逸品を求めてやってきたのは、またしても新宿。パクチー好きには欠かせないと言われる「Pak-chee Village 新宿店」を訪ねた。

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2016年8月オープンの同店。女性に圧倒的な人気を誇る理由は「ケーキにもパクチーが乗っていた」という徹底的なパクチーへのこだわりっぷり。
「なんでも入れればいいってもんじゃない」という一方で、ここまでこだわると「とりあえず食べてみよう」になるからすごい。

 

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メニューにはパクチーの量と辛さがイラストで表記されているからわかりやすい。今回はド定番「THE パクチーサラダ」のレギュラーサイズを注文。長ネギとパクチーの上にピスタチオとナッツが添えられる。一口食べると……

 

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はい、パクチー全開ーーーーーッ!!

完全にパクチーが主役に躍り出ている。これが女子だったら物凄いシンデレラストーリーである。葉っぱだ。葉っぱがいつの間にかメインステージのド真ん中に立ってキラキラと輝いているのだから革命的である。これは名前のとおり、パクチーによる、パクチー好きのためのサラダなのだ。

そして横に添えられていた根っこも忘れてはならない。こちらはごま風味のオニオンドレッシングを付けて食べるのだが、またしても美味。何度も実感したが、パクチーは葉、茎、根、種をいかように使い別けるかで一味もふた味も変わってくるのだ。

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この日もオープンと同時に女子会やカップルが店内にどんどん入ってきた同店。「パクチー三昧したい!」と考えたら一度は行ってみてほしい。パクチーへの執着に驚くはずだ。

 

『Pak-chee Village 新宿店』
営業時間
【月~金】17:00~24:00
【土・日・祝】16:00~24:00
(ドリンクラストオーダー23:00、フードラストオーダー22:30)
定休日 不定休
参考サイト http://www.sld-inc.com/pakcheevillage.html

 

こうして怒涛の7日間を終えた。
幾つものスパイスを乗り越えた結果、若干口内炎気味ではあるが、体はいたって元気。そしてパクチーの圧倒的な摂取量により、どこにいてもパクチーの味や香りを思い出せるという特技すら身に付けた。

これでもう怖いものはない。私は日清さんに再び向かう日が来るのを待った。

 

後日

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人物アイコン_カツセ

「と、いうことで7日連続21食、パクチー料理を食べてきました」

人物アイコン1

「お疲れさまでした! どうですか。パクチーの魅力、わかっていただけましたか?」

人物アイコン_カツセ「一店舗一店舗は、言うまでもなく激ウマです。ただ21店舗連続はね、人によっては一生パクチー食べられなくなりますよ、これ」

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「あっはっはっは! 大丈夫ですよ、海外では毎食食べている人もいますから」

 

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「で、改めてこちらが、6月19日発売の当社新商品・スパイスキッチン パクチスト チキンフォースープです」

人物アイコン_カツセ「でた、22食目。ドラ〇エ5のエス〇ークみたいな登場の仕方だな」

 

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ズズズズズズズーーーーーッ!

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「さあカツセさん、どうですかお味は……!」

人物アイコン_カツセ「ズズズズーッ……」

人物アイコン1

「……」

人物アイコン_カツセ「……うん……うん……なるほど……。
これ、お店で食べるパクチーの食感には届かないですね

 

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「マジで? PR記事でソレ言います??」

人物アイコン_カツセ「いや、それでいいんですよ」

人物アイコン_カツセ「21店舗、どの店もパクチーの味や香り、形、味のコントロールには常に苦戦しているし、尽力しているんです。同じ畑から採ってきても、気候の影響で形や色、香り、味は変わってしまいますから。その中でどれだけ安定したクオリティを維持するか。そこに熱意をかけるからこそ、『こだわりの店』と言えるわけです。乾燥させたパクチーでそのクオリティに届かないことは、仕方ないんですよ」

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「なるほど。超ハッキリ言いますね、ほんと」

人物アイコン_カツセ

「ただ、それを除けば、この香り、パクチーならではの“後から着いてくる感じ”が再現されていて、絶妙です。フォーのモチモチ感も、かなり美味しい。スープも、スパイスがしっかり効いているのに後味はあっさりで、クセになる。インスタントとしてはかなりクオリティ高いと思います」

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「おおっ……! パクチーがこれっぽっちもわからなかった人とは思えない上から目線っぷり……!!」

 

 

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人物アイコン_カツセ「ということで、これ、有名店に行くには時間がない。でも、美味しいパクチー料理は食べたい』っていうパクチーファンの方には、ガチでオススメできます。コンビニやスーパーで買えるなら本当にコスパがいいです」

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「なるほどー。ありがとうございます。率直な感想ですが、想像以上に舌が肥えすぎて、21食も食べさせなければよかったって思いました」

人物アイコン_カツセ 「今更もう遅いです」

 

おわりに

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こうして怒涛の7日間が終わった。

21食食べ終えてわかったことは、先述したとおり「こだわりの店」はパクチーの品質と入荷量に常に気を配り、最大限の配慮をしていることと、同じパクチーでも各店舗によってその匂いや風味、食感は異なるということだ。

 

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「パクチー食べたことあるけど、おいしくなかったんだよね」
といった会話をした経験がある方は、一度パクチーにこだわった店に足を運んでみてもらいたい。きっとこれまでのパクチーとは異なった味に出会えるはずだ。

 

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そして、こだわりの店は皆さんのご近所にもきっと存在しているだろうが、見当たらなかったときには是非、コンビニやスーパーで売られている「スパイスキッチン パクチスト チキンフォースープ」ならびに同シリーズを試してみてもらいたい。

手軽な値段で「本格派」を楽しめることは21食食べた後でも実感できたし、私はグルメ専門家でもなんでもないが、このシリーズは何か日清さんの執念のようなものを感じられて個人的に好きだからだ。

それでは、皆さんのパクチーライフがさらに色鮮やかなものになることを祈って、最後までパク散らかした当企画を終えることにする。

ありがとうございました。

 

(参考)

日清食品「スパイスキッチン パクチスト」
https://www.nissin.com/jp/products/items/8061

日清食品オンラインストア
https://store.nissin.com/jp/products/product/8061/

 

おわり