【高知自転車横断】『幕末維新博』全25会場を回って高知を味わい尽くしてきた!(東部編)
高知の観光地といえば、坂本龍馬ゆかりの地や四万十川・仁淀川などの清流が定番スポットですが、今回の記事では高知で2年間開催中の「志国 幕末維新博」を中心にピックアップ。 しかも、自転車旅ライターの松田然が全部実際に自転車で回ってご紹介します。名物ともいえる、鰹のタタキや日本酒等のグルメももちろん網羅!今回は自転車一人旅ですが、家族、友達、デートでも絶対に楽しめること間違いなしの、旅行モデルコースになっています。旅のプランを立てるときに、是非参考にしてください。
(今回の記事は、高知で2年間開催されている「幕末維新博」の会場を自転車で回りながら高知の良さを伝える旅の【東部編】です)
こんにちは、松田もゆる(@moyulog)です。
今まで日本の47都道府県を全て自転車で回った、自転車旅ライターです。
で、突然ですが……
皆さんは、高知県の魅力どれくらい知ってますか?
坂本龍馬とカツオと、あと何だろう……
くらいしか思いつかない時期が、僕にもあったんです。
でも、知れば知るほど、その魅力にハマってしまい
高知の自転車旅は3回目(2000km以上走行)
車も合わせるとここ3年で10回以上行っているため
高知県民以上に詳しくなっているスポットもあると思います。
そこで今回は、高知県全域で展開している歴史の祭典「志国高知 幕末維新博」25会場を
自転車で西から東まで走り、同県の魅力を語っております。
赤コースが西部編、青コースが今回の東部編で走ったエリアです。
高知県の最西端の宿毛から、高知市内に入るまでの西エリアの記事はコチラ。
「「志国高知 幕末維新博」開催中! 自転車旅ライターが全23会場を走って案内するぜよ【西部編】」
さて、高知市内から物部川、安芸、室戸などの東エリアはどんな魅力があるのでしょうか?
早速、出発しましょう!
目次
今回のスタートは「高知市内」から
Q. 高知県に着いたら、まずどこに行けばいいのでしょうか?
A. JR高知駅前にある「こうち旅広場」です。
ここは高知観光の情報拠点。「志国高知 幕末維新博」の総合案内所(サブ会場)にもなっています。
目印は駅前にある、坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の三志士像。
こうち旅広場は、高知県内の観光情報が盛りだくさん。こうやって見てみると、海と山に囲まれた島のような場所なんですね。
各エリアの名産品もいろいろなものがあります。
龍馬の家を再現したセットもあり、コスプレもできます(時計やサングラスは取った方がいいかもしれません)。
こうち旅広場
- 電話番号:088-879-6400
- 住所:高知市北本町2-10-17
- 営業時間:8:30~18:00
- 休館日:無休
- 料金:無料
あと、高知県内を旅するなら「こうち旅広場」でゲットしてほしいものがあります。
テレレレッテレー
龍馬パスポート!! これがあれば、幕末維新博の会場や観光スポット、ホテルや料理屋さんでスタンプを集めることができます。
龍馬パスポートは、たくさん集めると素敵な商品と交換もできるスタンプラリー的なアイテムですね。
メイン会場 高知城歴史博物館へ
やってきました。志国高知 幕末維新博のメイン会場、高知城歴史博物館。
場所は市内の中心部、高知城の真横。2017年3月4日の幕末維新博の開幕に合わせて完成した施設です。
土佐藩主山内家伝来の67,000点に及ぶ貴重な資料を収蔵しているのですが、今まで震災や津波が起きた際に耐えうる保管場所がほとんどなかったため、念願の最新設備です。
建物の守備力、超強そう!
展示品の中には、国宝や重要文化財など本物がずらり。
うさぎ耳の兜、可愛い。
兜は、かぶることもできる。重いし……。(当時使用されていた本物と、同じ重さとのこと)
高知城歴史博物館の目玉展示は、坂本龍馬が暗殺される5日前にしたためたという書簡。
実物は、ぜひご自身の目でお確かめください。
高知城歴史博物館
- 電話番号:088-871-1600
- 住所:高知市追手筋2-7-5
- 営業時間:9:00~18:00(日曜は8:00~)
- 休館日:無休
- 料金:常設展500円、企画展700円
高知市立龍馬の生まれたまち記念館
高知城下、坂本龍馬が生まれ育った上町の「高知市立龍馬の生まれたまち記念館」へ。こちらでは、龍馬の幼少期から青年期まで、彼の生涯が分かる数々の展示品を目にすることができます。
管内では、龍馬と一緒に写真を取ることができますよ。
また、ここから徒歩3分くらいの上町病院の横には、龍馬生誕の地の石碑があります。
知らないで歩いていると通り過ぎてしまうくらいさりげない存在感なので、気をつけて見つけてみましょう。
高知市立龍馬の生まれたまち記念館
- 電話番号:088-820-1115
- 住所:高知市上町2-6-33
- 営業時間:8:00~19:00(最終入館18:30)
- 休館日:無休
- 駐車場:10台
- アクセス:路面電車「上町一丁目」下車、徒歩約2分
高知城
江戸時代からの姿を今に伝える南海の名城といえば、ここ高知城。全国でも唯一、本丸の建造物がほぼ完全なまま残っている貴重な城郭は必見です。
天守閣が今も残っているのは、敵が攻めにくい堅守な作りだったからかもしれませんね。
例えば、あえて段差や石幅を変えた、登りづらい階段。(観光で登る際も登るのが大変なので要注意)
入口と出口の扉の位置が「筋違い」に設置されている、詰め門。
ここを天守閣へのルートだと思って入っても、違うところに出てしまう罠が仕掛けられているとか。
所々に、敵を攻撃する仕掛けが満載です。
そんな高知城の眺めがステキなスポットベスト3はこちら!
(※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません)
3位:追手門隣の池
門と天守閣が一度に見られるステキスポット
2位:高知城歴史博物館の3階
室内からなので天候を気にせず、ゆっくり天守閣を眺めることができます。夕暮れ時がステキ。
1位:三ノ丸の広場
ここから眺める天守閣は、「The 城」といった感じの、どっしりしたたたずまい。いく段もの階段を登らないと見られない絶景です。
高知城
- 電話番号:088-824-5701(高知城管理事務所)
- 住所:高知市丸ノ内1-2-1
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日:12/26~1/1
- 料金:大人420円、高校生以下無料
- 駐車場:65台(有料)
- アクセス:路面電車「高知城前」下車、徒歩約5分
休憩がてらに高知市内のオススメグルメをご紹介
ひろめ市場
観光で高知を訪れた際は、まず定番のここへ。
酒消費量が異常に高い高知は、お昼から飲めるお店もちらほら。その中でも、ひろめ市場は県内外の人で一日中賑わうディープスポットです。
夜ここで飲むと、どんどんお酒を注がれて、記憶がなくなることもしばしばありました。(それさえも、あまり覚えていません)
ひろめ市場
- 住所:高知市帯屋町2-3-1
- 電話:088-822-5287
料亭 濱長
高知のお座敷遊びなら、濱長。地元の方でもお祝いの席や接待で行くような場所です。
写真は「菊の花」というお座敷遊びで、菊を引き当てた人がすでに空いた杯にお酒を入れて飲み干します。
高知版ロシアンルーレットですね。何これ、怖い、楽しい。
そしてお次は、恐怖(楽しいと読む)の「べく杯」。駒を回して止まった絵の器でお酒を飲み干します。
飲み干したら、駒を回す。また飲み干して、駒を回す……気がつくとイイ気持ちになって、ベロベロの神様が降りてきます。
ありがたい。(翌日、二日酔いで潰れました)
料亭 濱長
- 住所:高知県高知市唐人町6-6
- 電話:088-884-0080
屋台安兵衛
ほろ酔い気分で向かうのは、締め餃子!
アツアツパリパリ、肉汁じゅわ〜。
屋台餃子は外で食べる開放感もあり、日本酒がすすみます。
高知の食は、お酒が美味しくなりすぎてとても危険(楽しいと読む)だということをわかっていただけたでしょうか?
屋台安兵衛
- 住所:高知市廿代町4-19
- 電話:088-873-2773
高知県立文学館
次の幕末維新博の会場のテーマは、文学。
高知県立文学館では、紀貫之の「土佐日記」から、土佐を題材とした作品を多く残した司馬遼太郎まで、高知ゆかりの文学者の資料を時代ごとに展示されています。
場所は「高知城」や「高知城歴史博物館」のすぐそばなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
高知県立文学館
- 電話番号:088-822-0231
- 住所:高知市丸ノ内1-1-20
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日:無休(12/27~1/1休)
- 料金:常設展360円、企画展500円(常設展含む)
- アクセス:路面電車「高知城前」下車、徒歩約5分
高知市立自由民権記念館
「自由は土佐の山間より」。
高知市立自由民権記念館に掲げられているこの言葉は、近代日本の歴史に大きな役割を果たした土佐の自由民権運動の中で生まれました。
日本最初の民主主義運動に貢献した、板垣退助を代表する先人たちの多くが土佐・高知出身です。
歴史の教科書に出ている、髭がたくましい板垣退助(上の写真)は有名ですが、若かりし頃(下)もイケメン。
そんな板垣退助の暗殺未遂事件で使われた短刀のレプリカも(本物と間違える程精巧に作られているそうです。本物も館内に保管されているとか)。
高知市立自由民権記念館
- 電話番号:088-831-3336
- 住所:高知市桟橋通4-14-3
- 営業時間:9:30~17:00
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土日祝の場合は開館)、12/27~1/4
- 料金:大人320円、高校生以下無料
- 駐車場:60台
- アクセス:路面電車「桟橋通四丁目」下車すぐ
高知県立美術館
政治や経済はちょっと興味ないかも……という方にもオススメの高知県立美術館。
館内はマルク・シャガールや高知県ゆかりの画家の作品がずらり。
高知の芸術文化に触れたければ、こちらへ。
高知県立美術館
- 電話番号:088-866-8000
- 住所:高知市高須353-2
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日:無休(12/27~1/1休)
- 料金:コレクション展、シャガール展と共通料金360円、大学生250円、高校生以下無料、企画展は別途料金
- アクセス:路面電車「県立美術館通」下車、北へ徒歩約5分
高知市エリアの観光スポット
桂浜(高知県立坂本龍馬記念館)
高知に行ったことがない方も、桂浜の名前やこの風景は見聞きしたことがあるのでは?
高知を代表する風光明媚なこの場所にも、幕末維新博の会場「高知県立坂本龍馬記念館」があります。平成30年春にリニューアルして本格始動する予定です(平成29年5月現在は全館休館)。
→追記(2018年4月21日)
メイン会場となる龍馬の殿堂、「高知県立坂本龍馬記念館」完成しました!
外観は、青空に突き抜けるような大胆な作り。
館内や屋上からは、広大な太平洋の景色を眺めることができます。
入口で龍馬とシェイクハンドしてから、館内へ入ると……
国民的英雄・坂本龍馬ファンにはたまらない一級品の資料がずらり。
日本の国際化などに大きく貢献したジョン万次郎の展示室や海の見える・ぎゃらりいなど、見所がたくさんありました。
高知県立坂本龍馬記念館
電話番号:088-841-0001
住所:高知市浦戸城山830
営業時間:9:00~17:00
休館日:無休
料金:企画展開催時700円、常設展のみ開催時490円
よさこい祭り
高知市内エリアで、最後にご紹介するのは、よさこい祭り。
土佐の夏といえば、これでしょう。
日本の祭りは、それに掛ける地元の人の熱意がどこもすごいので比べられないのですが、よさこい祭りに参加するチームそれぞれの熱気と個性の共演は一見の価値あり。
見るだけでも十分楽しいのですが、参加できれば、より感動が味わえる祭りです。
(参加しました)
次は、物部川エリア
物部川エリアは、高知市内の東。
市内からアクセスの良い場所なので、車で日帰りでも十分回れます。
自転車でも市内から20分も走れば、こんな景色。田舎に帰ってきた気分を味わえます。
高知県立歴史民俗資料館
長宗我部氏をご存知ですか? 最近、歴女に人気の戦国武将です。
平安時代に国府が置かれ、土佐の中心地として栄えたこの地には、長宗我部氏の居城であった岡豊城跡(国史跡)があります。
「高知県立歴史民俗資料館」にはゆかりの品々や映像で、当時のことを学べます。
ちなみに高知県立歴史民俗資料館に隣接するお城は、2017年4月に完成!
木の香りが漂う階段を登ると……
こんなステキな眺望が待っています。
高知県立歴史民俗資料館
- 電話番号:088-862-2211
- 住所:南国市岡豊町八幡1099-1
- 営業時間:9:00~17:00
- 休館日:無休(12/27~1/1休)
- 料金:大人(18才以上)460円、高校生以下無料 ※企画展・特別展は別料金
- 駐車場:50台
- アクセス:とさでん交通バス「学校分岐(歴民館入口)」下車、徒歩約10分
創造広場「アクトランド」
あれ? 幕末維新博の……会場?
と、一瞬目を疑うようなフレンドリーな雰囲気があるアクトランド。
超楽しそう。
館内全体のレトロ感が、いい味出してます。
そして、やっぱりありました。土佐が生んだ幕末の英雄「坂本龍馬」ゾーン。
これ、先に言っておきますが、子供騙しではく大人も楽しめるスポットです。
坂本龍馬は知名度はありますが、そのスゴさがわかってない人はいませんか!? 実は、自分も「お〜い!龍馬(マンガ)」を読むまでよくわかっていなかったのですが……。
そんな人も、タイムスリップしちゃえばわかります。
アクトランドは、精巧な蝋人形がちょっとリアルすぎて怖いんですが、当時をイメージしやすいテーマパークになっています。全27幕の「龍馬劇場」があり、途中のシーンでは自殺、辻斬り、暗殺とかなり驚く場面まで精巧に再現されています。
ちなみに、龍馬の身長は180cm・174cm・169cmなど諸説ありますが、その時代の男性の平均身長が150cm代だったので、大男だったようですよ。
創造広場「アクトランド」
- 電話番号:0887-56-1501
- 住所:香南市野市町大谷928-1
- 営業時間:10:00~18:00
- 休館日:無休
- 料金:(龍馬歴史館)大人1,500円、高校生以下800円 (他7館)大人1,000円、高校生以下500円
- 駐車場:285台
- アクセス:のいち駅から徒歩約10分
絵金蔵
幕末の天才絵師・金蔵(通称:絵金)。彼の生涯と作品を紹介しているのが、幕末維新博の会場でもある「絵金蔵」です。
作品の特徴は、おどろおどろしい独特の世界観。魔除けの絵、笑い絵など、恐ろしくて美しい絵に見入ってしまいました。
絵金蔵
- 電話番号:0887-57-7117
- 住所:香南市赤岡町538
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) 12/29~1/3
- 料金:大人500円、高校生300円、小中学生150円
- 駐車場:20台
- アクセス:あかおか駅から徒歩約10分
物部川エリアのグルメ・観光
龍河洞
日本三大鍾乳洞の龍河洞。
夏涼しく冬暖かいため、むか〜しむかし縄文時代からここには人が住んでいたそうな。
めでたし、めでたし。
そんな話が信じられないくらいダイナミックな洞窟です。入ってから出るまでに80mくらい登るので、足腰が鍛えられますよ。
龍河洞
- 住所:香美市土佐山田町逆川1424
- 電話:0887-53-2144
香南ニラ塩焼そば
ニラの生産高日本一の香南市の名物は、ニラ塩焼そば。
見た目はシンプルながら、シャキシャキした新鮮なニラと塩味の効いた焼きそばの相性は抜群!
ニラが苦手だという方も、これなら食べられるのでは!?
香南ニラ塩焼そば
- 香南市に点在する各店舗にて
黒潮サイクリングロード
香南市から安芸市まで片道約15kmのサイクリングロード。
青い海を眺めながら走るのは爽快感抜群です。
香南市サイクリングターミナル(サイクリングロードの拠点)
- 住所:香南市夜須町手結山1304
- 電話:0887-55-3196
安芸・室戸エリア
やってきました。今回の旅の最後のエリア。
まず、安芸といえば、阪神タイガースのキャンプ地「タイガースタウン」!
という話題は今回取り上げません……。
安芸は何と言っても、三菱グループの創業者「岩崎彌太郎」の故郷として有名な地です。
ドーンとした風格。龍馬と同じ時代を生きた偉人が、ここにもいるのです。
……それにしても、安芸は街の雰囲気が素敵でした。
彌太郎の生まれた家のどっしり感。
岩崎弥太郎生家
- 住所:安芸市井ノ口甲一ノ宮
- 電話: 0887-35-1011
この野良時計も絵になります。
高知市内からも電車で行けるので、ぜひ立ち寄りたい街です。
野良時計
- 住所:安芸市土居638-4
- 電話:0887-35-1011
安芸市立歴史民俗資料館
岩崎彌太郎の幼少期からの足跡を訪ねてやってきたのは「安芸市立歴史民俗資料館」 。
ここでは、土佐藩家老五藤家や安芸市の偉人たちが紹介されています。
安芸市立歴史民俗資料館
- 電話番号:0887-34-3706
- 住所:安芸市土居953-イ
- 営業時間:9:00~17:00
- 休館日:月曜(祝日の場合は開館)
- 料金:大人300円、中学・高校生100円、小学生50円
- 駐車場:30台(溝ノ辺公園駐車場)
- アクセス:安芸駅から車約5分、レンタサイクル約15分
安芸エリアのグルメ・観光
安芸「釜あげちりめん丼」
ゆずポン香るうまさ。安芸名物「釜あげちりめん丼」は、ミョウガや青じそもトッピングされていて爽やかなお味でした。
安芸市立歴史民俗資料館すぐ近くの、廓中ふるさと館でいただきました。
廓中ふるさと館
- 住所:安芸市土居1071-1
- 電話:0887-34-0701
安芸まるごと丼
安芸には「まるごと丼」なる料理があります。お店によってトッピングの工夫が違うようです。
安芸産のナスや、地鶏・土佐ジローの肉、温泉卵とちりめんじゃこなど、地元の食材がふんだんに入っていて、これまた美味しい。
安芸まるごと丼
- 安芸市内、各店舗にて
伊尾木洞
シダが生い茂る秘境が、市街地の中に!
伊尾木洞は、地元の方も最近まで観光地スポットとして注目していなかった場所のよう。全長は約40mほどで、その奥は渓谷になっています。
高知の自然はいろいろな顔を持ちすぎです。
伊尾木洞
- 住所: 安芸市伊尾木117
安田まちなみ交流館・和
「和(なごみ)」という名のとおり、安田の街並みに溶け込むように、ゆったりとした時間が流れてる場所でした。
もともとは木造洋館造りの医院と、古民家「旧柏原家住宅」が修復されてできたそうです。
幕末から明治の動乱の時代を生き、坂本龍馬とともに活躍した高松順蔵や石田英吉をはじめとする安田ゆかりの人物たちが紹介されています。
安田まちなみ交流館・和
- 電話番号:0887-38-3047
- 住所:安芸郡安田町安田1674-1
- 営業時間:9:00~17:00
- 休館日:無休(博覧会期間中)
- 料金:企画展観覧は有料
- 駐車場:8台
- アクセス:安田駅から徒歩約15分
岡御殿
田野の豪商・岡家のお屋敷「岡御殿」も幕末維新博の会場になっています。
こういった、こじんまりとした企画展も好きです。
江戸時代の田野は木材の集積地で、林業や廻船業に携わる豪商が生まれました。「二十三士」と称される志士たちが生まれ、高知県中央部の志士たちとともに維新の礎となりました。
当時の繁栄を感じながら、お茶を一杯。
屋根は、薄板を何枚にも重ねた「こけらぶき」というもの。いかにもお金がかかりそうで、当時の豪商の優雅な暮らしが伝わってきます。
岡御殿
- 電話番号:0887-38-3385
- 住所:安芸郡田野町2147-1
- 営業時間:9:00~16:30
- 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
- 料金:大人500円、中学・高校生300円、小学生以下は無料
- 駐車場:100台(田野町ふれあいセンター駐車場)
- アクセス:田野駅から徒歩約7分
中岡慎太郎館
坂本龍馬とともに維新回天の立役者となった中岡慎太郎。
その名を冠する「中岡慎太郎館」では、彼の生涯をドラマ仕立ての映像や展示で振り返ることができます。
実際に慎太郎が来ていた服や、書いた手紙など貴重資料も数多く展示されていますよ。
ゆずで有名な北川村の大自然の中にあるので、のんびり訪ねたいスポットです。
中岡慎太郎館
- 電話番号:0887-38-8600
- 住所:安芸郡北川村柏木140
- 営業時間:9:00~16:30
- 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
- 料金:大人500円、小・中学生300円
- 駐車場:13台
- アクセス:北川村営バス「慎太郎館前(柏木)」下車すぐ
安田・北川村エリアの観光
「モネの庭」マルモッタン
花と緑に囲まれた「モネの庭」。違う世界に迷いこんだような感覚に浸れる場所でした。
「モネの庭」マルモッタン
- 住所:安芸郡北川村野友甲1100
- 電話: 0887-32-1233
魚梁瀬森林鉄道の跡地
かつて高知にあった魚梁瀬森林鉄道の跡地。
なかなかマニアックなスポットかもしれませんが、2017年4月28日に日本遺産にも選ばれ、今後の注目度大です!
この周辺は高知県が定めるサイクリングロードの1つにもなっていて、気持ちの良いコースでした。
室戸世界ジオパークセンター
今回の幕末維新博会場巡り、最後の地「室戸世界ジオパークセンター」。
入場無料! 県外の人や外国人観光客など、多くの人に室戸の文化を知ってほしいそうです。
施設のリノベーションで、気持ち良い空間が広がっています。
ユネスコ世界ジオパークに認定されている室戸の大地の成り立ちをはじめ、幕末時に古式捕鯨が盛んに行われていた地だったことから、クジラについての展示なども。
あと、ブリも有名です。
市場で購入したら、自転車のカゴに入れて家まで運ぶらしいですよ。ブリチャリの絵面がすごい。
室戸世界ジオパークセンター
- 電話番号:0887-23-1610
- 住所:室戸市室戸岬町1810-2
- 営業時間:9:00~18:00
- 休館日:無休
- 料金:無料
- 駐車場:50台
- アクセス:高知東部交通バス「室戸世界ジオパークセンター」下車すぐ
安芸エリアのグルメ・観光
室戸ジオパーク
ジオパークとは「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」を組み合わせた言葉で、「大地の公園」という意味。地球を学び、丸ごと楽しむことができる場所のことを指します。(by日本ジオパークネットワークのWebサイト)
日本には43地域あり(2016年9月現在)、そのうち8地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されています。
認定されている地域のひとつが室戸ジオパーク。世界が認めた大自然ってことですね。
Get Wild!
ガイド(有料)をお願いすると、深海の秘密。地震のリスク、室戸の成り立ちなどいろいろ教えていただけて勉強になるのでオススメです。
室戸岬の先端には中岡慎太郎の像も立っています。
もし、南海トラフ地震が起きたら、この像の高さの津波が来ることも予想されているそうです。
うーーん。考えさせられる。
室戸キンメ丼
室戸といえば金目鯛。
今回は予約必須の名店、料亭「花月」でいただきました。
旬の地魚のお刺身と一緒に食べるキンメ丼は最高! これを食べるために室戸まで行く価値がある一品です。
締めはお茶漬けにしてズルズルズル……もう、この旨さはずるい。
※金目鯛はその日に市場で買い付けただけの提供になるお店が多く、事前に予約することをオススメします。
料亭 花月
- 住所:室戸市室津2586
- 電話: 0887-22-0115
【まとめ】幕末維新博を楽しむコツを伝授
どうでしょう……少し、高知に行ってみたくなりましたか?
最後に幕末維新博の楽しみ方を伝えて、今回の旅を終わりにしたいと思います。
地域会場ではガイドを事前に予約しよう
各展示を案内できる職員やボランティアガイドの方がいる会場が多くあります。
一人で展示物を眺めているだけでも勉強になりますが、実際に案内していただいた方が頭に入ってくるし、おもしろいと思います。
ガイドのみなさんは地元愛が強く、説明が長くなるのはご愛嬌。
休館日と営業時間をチェックしよう
行ったら閉まってた! なんて……やるせない気持ちになりますよね。
年中無休で営業している会場もあれば、平日休みの会場も。閉館時間も17時前後が多いので訪問日時は気をつけましょう。
龍馬パスポートや、会場巡りスタンプラリーを利用しよう
会場の入場料割引などの特典を受けることができる龍馬パスポート。
そのほか、2017年から始まった幕末維新博スタンプラリーには、各地域会場のスタンプを集めて素敵な賞品がゲットできるメリットもあります。こういうのは年齢関係なく楽しいものです。
コスプレや顔入れ看板を楽しもう
観光名所や幕末維新博の会場には、来場者を楽しませる工夫があちらこちらに。
スマホで写真を撮影してSNSでアップしたい方は、コスプレや顔入れ看板を存分に活用して思い出を作りましょう。
会場周辺のご当地グルメを楽しもう
高知のグルメはレベル高い! 以上。
自転車より、自動車か電車で回るのがおすすめ!?
高知には28箇所のサイクリングロードがあり、自転車乗りにはたまらないエリアです。
ただ1つ難点があって……高知、広いです。
でも、バスツアーもあるし、車でドライブするのも気持ちいいし、電車も東西に伸びているし、ご自身にあった移動手段を考えるのがベスト!
幕末維新博は2年間開催しているので、モデルコースを参考に何回かに分けて高知に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(今回は自転車で高知全域を1週間で回りました。好奇心があれば、あなたもできるかも!?)
それでは!