これぞ有名ライターの底力?!「知らない駅で2時間以内に記事を書き上げる」エクストリーム執筆コンテストやってみた_PR

日本のおもしろWEB業界を代表するライターが一堂に集結!知らない駅に訪れて2時間で記事を書き上げる「エクストリーム執筆コンテスト」で、優勝賞金10万円をかけて争ってもらいました。

糀谷で2時間以内に記事を書いたら、「あの言葉」を言っていた(原宿 × 糀谷駅)

無茶な企画である。平日の朝にいきなり呼び出されたと思ったら知らない駅に行けと言われ、そこでいきなり2時間で記事を書く。なぜこんなノーチャンスの企画に参加してしまったのだろうか。ヨッピーを恨み、自分の不明を恥じる。

「糀谷(こうじや)」、降りたことのない駅だが何か聞いたことはあるなと思っていたら、羽田空港に向かう途中にある駅だった。

「大鳥居!」
「穴守稲荷!」
「天空橋!」
「糀谷…」

羽田途中四天王の中では一際地味な印象の駅名だが、果たして何があるのだろうか。

新宿から品川を経由して、40分ほどで糀谷に到着する。これから記事を書いていくわけだが、果たして2時間でどのような記事を書けばいいのか…対策としていくつかのパターンがあると思う。

■名所を探訪する

その街の魅力が一番伝わると言えば「名所」である。糀谷にも名所があるはずだ。駅前を散策してみよう。

駅前のこういう地図、本当に助かります。なるほど、近くに神社があるのですね。オッ、この「七辻」という場所は、もしかしたら七つの道路が交差していて、パノラマ写真とか撮るとすごく楽しい的な場所だろうか。これは記事になりそうだ!

…と思ったのだが、すでに「知の冒険」というメディアさんがかなり充実した記事にしていたので、今更自分が2時間で追い記事を書いたところで仕方がない気がする。
https://chinobouken.com/nanatsuji/

勝てない土俵には上がらない、これが勝負における鉄則だ。

■街歩きをしてみる

糀谷の駅前には「糀谷商店街」がある。こういったところを散策して、色々目についたものから記事にするというパターンもあるだろう。例えばだが…

「コンタクトの看板ってこんなでかかったっけ?」

とか、何でもいい。マジででかいな。糀谷とあんまり関係ないけど、このお店に入ってこんなでかい理由を聞いてみようか。

■突撃インタビュー

↑のような感じで、とにかく体当たりで人やお店に話を聞いてみる。しかし執筆含めて2時間しかないとなると、話を聞いてるうちにゲームオーバーとなる可能性が高く、そんなケツに火がついた忙しない様子で人の話を聞くのもどうなのか。あといきなりそんなこと言ったら怒られるかもしれないから、怖い。

■グルメレポート

ついさっきのことだが、駅前の「ちゃるや」というラーメン屋に入って特製中華そば(1000円)をいただいた。細麺ののどごしがよい、淡麗な王道の中華そばで美味かった。こうして美味いものを食べると、写真の見栄えとしても良いし、自分も嬉しいので良い。ただ食べただけでおしまいになってしまうのが、記事として少し心配ではある

■自分語りに持ち込む

街で見かけたものから過去の自分の思い出の話へと舞台を移し、哀愁漂うような読み物にするのはどうか。これならほぼ移動しなくても記事にすることは可能だろう。糀谷という地名から、彼女が作ってくれた「塩麹」を使った料理の思い出を書いてもいいかな。そんな思い出、ないな。

■喫茶店に入り、本を読む

純喫茶的な風情のある喫茶店を探し、そこで糀谷にふさわしいような文庫本を一冊読んで感想を書く。これならほぼ移動しなくても記事にすることは可能だろう。さっきから意地でも移動したくないのか?

■LINEで他の参加者の邪魔をしまくる

勝負を捨てて、爪痕を残しにいくという道もある。こうすることで、誰かが記事の中にネタとして使ってくれないか。記録よりも記憶に残る男でありたい。でもみんなから相手にされない老害になってしまいそうなので、やめておこう。

■「お腹を壊した」という体で糀谷駅のトイレに入り、企画への呪詛や後悔の言葉を書き連ねる

すごくやりたい。これにしよう!

と思ったが、すでに駅を出てしまっていたのだった。駅前の大通りに出て、こもれそうなトイレを探す……ん……?あれは……?

工事や………(糀谷)

 

 

 

 

 

  • 糀谷の駅前、めちゃくちゃ広くて人も少なくて座る場所もあって、記事を書くのに最適でした。歩いて8分ぐらいのところにホームセンターのコーナンもあるらしいよ。いいよね!糀谷!

    *  *  *

以上です。

おいおい、オモコロの編集長様ともあろうものが、ダジャレかあ!?ああん!?

大丈夫です。これが優勝です。

メタ的に企画ごと俯瞰して書いてるのは今回珍しいね。産みの苦しみが見える。

いやー、けっこう苦労しましたけど、優勝作品が作れてよかったです。

優勝する前提でしゃべんな。

いい顔で笑う下村山さん。

【編集部補足】今回訪れた京浜急行電鉄空港線「糀谷」駅周辺のおすすめスポット

蒲田駅と羽田空港のちょうど中間にあるエリア。近年再開発が進んでいるが、地域一帯の商店街が健在な活気ある町だ。

駅から徒歩5分の場所にある「幸の湯」は、毎朝6時からの朝風呂と天然温泉が好評。ロビーには大画面のテレビがあり、ゆったりとくつろぐことができる。

 

 

エントリーナンバー8 ねんまに

では最後に、一人だけ遠隔で大阪から参加して頂いたねんまにさんの作品を公表します。事前にねんまにさんのコメントを頂いておりますので読み上げますね。

「全員死ね」

以上です。

やさぐれてるな~。

 

 

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