【日本一雄大なスタバ?!】有形文化財をリニューアルした新店舗「スターバックス鹿児島仙巌園店」が3月29日にオープン!
2017年のスターバックス新店舗、鹿児島仙巌園店を実際に現地に行き取材してきました。実際にそのお店で購入したコーヒー等の商品を一番美味しく楽しむ方法を地元民がオススメします。鹿児島の観光地の1つとして、カロリー気にせず、カスタマイズしたオリジナルコーヒーやフラペチーノを注文して海辺で楽しんでみるのもいいかもしれません。
こんにちは。鹿児島ライターのちえ(@kirishimaonsen)です。
さて、突然ですがクイズです。このお店はどこでしょう!?
品があってオシャレな空間が広がっていると思いませんか?
ヒントはですね……。人魚です。
そう! 正解はスターバックスです!! すみません。タイトルで完全にネタバレしているんですけどね……。
今年(2017年)に入ってから、スターバックスコーヒー(以下スタバ)鹿児島仙巌園店オープンのニュースが鹿児島でよく話題に上がっていました。
オープンは3月29日水曜日!
「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された施設のある仙巌園の「鹿児島仙巌園店」なんです。正確に言うと、仙巌園に隣接する有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」をリノベーションしてのオープンです。
有形文化財への出店は、日本のスタバでは神戸北野異人館店、青森の弘前公園店に続く3店舗目となり、九州では初。鹿児島が誇る世界遺産のある場所であり、そして眼前には桜島というすばらしい立地です。
この鹿児島の象徴的ともいえる土地で、スタバがどのようにお店を展開するのか。どうしてここにオープンすることになったのか。とても興味を持って取材に行ってきました。
スターバックスコーヒー 鹿児島仙巌園店・店内レポート
険しい山を背景に建つスタバ 鹿児島仙巌園店。
地形的に少し特殊で、前後を海と山に囲まれた要塞のような場所なのです。
この建物「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」は1904年に県北西部のいちき串木野市の芹ケ野金山に、島津家の金鉱山事務所として建造されたものです。1986年にこの磯エリアに移設されました。
島津家の家紋。丸に十の字が瓦にも取り入れられています。
さて、早速入ってみます。
歴史と現代の融合した上質な空間づくりがなされています。
仙巌園店出店にあたってのコンセプトは「Salon de Siren」~Prism of Scale(鱗彩)。Sirenはスタバのロゴに描かれている人魚のこと。コーヒー産地を旅したSirenが、鹿児島の地にたどり着き開くサロンとして、歴史と現代の融合した特別な空間に大切なお客様をご招待する場所です。
カウンター。縦・横・斜めのカッティングが美しい鹿児島の薩摩切子にインスパイアされたデザインです。
元は金山鉱業事業所だった建物なので、天井のライトは艶消しのある上品な真鍮金物色(いぶしゴールド)が使われています。
1Fの右手にはコーヒーと薩摩の歴史をテーマにした部屋が。
写真好きな島津斉彬にちなみ、苗からローストまでのコーヒーストーリーを写真で物語っています。
薩摩の歴史を伝えてくれる写真も展示されています。
2Fに上がります。手すりや壁などポイントで使われている紺色は、薩摩絣から。
真ん中のコミュニティテーブルは、鹿児島産杉材を使用。
この地球儀のような真鍮のオブジェ。スターバックスと提携のあるコーヒー農園に緑の星マークがついています。
窓側の席からは桜島が見えます。
外に出ると……。
ベンチが並んだスペースがあります。
外のテラス席はなく、溶結凝灰岩で作られたベンチが置かれています。テラス席がないのは、灰が降るから……。鹿児島ならではの理由です。
出店の経緯とは!?
今回のこのスタバのオープン。鹿児島のストアマネージャーさんが自分で店舗を探すところから始まっています。
鹿児島市内周辺を見てまわった時に、やはりスターバックスのコーヒーをさらに美味しく楽しめる場所は、桜島が一望できるこのロケーションしかない! と、この「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」が空いているのを見つけて、なんと直接持ち主である仙巌園の運営会社島津興業に電話してみたそうです。
当時は仙巌園内の産業遺産が世界遺産登録される少し前。「こんな鹿児島らしい歴史を感じられる場所でお客さんにコーヒーを提供できたらいいなあ」と夢が膨らんだそうです。
「直接電話する」という行動力が何ともかっこいいです! 3/29(水)からオープンするお店で、その夢を叶えることになりました。
一本の電話から、瞬く間に進んだ出店ストーリー。過去と現在をつなぐ新たなストーリーが生まれていくことになりそうです。
地元民ならこう楽しみたい!
店内の雰囲気を楽しみながらゆっくり過ごすのもいいですが、テイクアウトして周辺で過ごすのも面白そう。地元民ならではの楽しみ方をご紹介したいと思います。
歩いて約300メートルくらいの所に磯海水浴場があります。好きなドリンクを買ったら、外へ出て磯海水浴場を目指します。
ちなみに、店名にもなっていますが隣が仙巌園です。仙巌園については鹿児島観光2泊3日の旅をご参照ください。仙巌園を観光した後にスタバに寄ってもいいのかも。
線路を渡ります。
海へ行く前に買っておきたいのが「両棒餅」。鹿児島で古くから親しまれている郷土菓子です。磯海水浴場の周辺には、そのお店がたくさん軒を並べています。
この道、夕方の時間帯はけっこう渋滞になるのですが、お店の人が外に待機して両棒餅を販売しています。車の窓から500円玉を渡して「両棒餅」を買う風景は鹿児島の日常です。
着きました。磯海水浴場。鹿児島の中心街からでも車で30分程度。夏場は海水浴客でにぎわいます。
先ほど購入した「両棒餅(ぢゃんぼもち)」。8本入り300円。
どのお店も、12~14本で500円の大サイズか、6~8本で300円の小サイズの2パターンの展開です。
スターバックスが提唱するフードペアリング。
スタバのショーケースに並ぶドーナッツやスコーン、サンドイッチもいいですが、地元ならではの楽しみ方をするなら両棒餅です。コーヒーはもちろん、抹茶系のドリンクやラテ、なんでも合います。味は醤油と味噌の2種類。
砂浜に腰を下ろして
のんびりティータイム。この日頼んだのは「ゆず シトラス&ティー」トールサイズで430円。
ゆずやグレープフルーツを紅茶と合わせたドリンク。さっぱりと爽やかで海にぴったり。
お餅が香ばしくて美味しいです。小さくて食べやすいので、どんどん食べちゃいます。
そして桜島をのんびりと眺める。なんとも気持ちのいい過ごし方です。
海が気持ちよさそうなので、
足をつけてみました。が、まだ寒かったです。春が短くてすぐ夏になる鹿児島。もう少ししたら海辺で涼しく過ごしたいです。
ちなみに! 以前の記事でもお伝えしましたが、鹿児島は県庁所在地での温泉の数ナンバーワンの土地。
スタバでドリンクを買って、ご当地グルメ「両棒餅」と一緒に海辺で楽しく過ごしたら、温泉に入って一日を終える。私だったらこんな風に過ごしたいな~と思いました。
今までは名勝庭園・仙巌園、海水浴場、両棒餅屋があり、鹿児島市内への入り口だった磯エリア。これからスタバが加わって、新しい楽しみ方ができそうです。
そんなスターバックス鹿児島仙厳園店は明日3月29日オープン!
鹿児島に来る時はぜひ立ち寄ってみてくださいね!
■店舗名:スターバックス コーヒー 鹿児島仙巌園店
■住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9688-1
■営業時間:8:00-21:00
■店舗面積:241.05㎡(72.92坪)
■席数:79席(店内65席 テラス14席)
■開店日:2017年3月29日(水)
■参考サイト:ぐるなび
ライター:ちえ@kirishimaonsen