ツウ好みの京都!きみは「西院」を知っているか

京都で西院観光はおすすめ。京都駅からバスで15分程度というアクセスの良さもありつつ、古き良き銭湯が立ち並び、マンボ飯店や折鶴会館など人気のグルメ・飲み屋スポットも多数。夏には音楽フェスもある、通好みの町です。

鳥取出身、京都在住のゆうぞうと申します。今回は、京都の記事を書きます。

ただ、「スタンダード」な京都観光に関しては、SPOTにすでにいくつか記事があります、

【京都観光】地元民が伝授!京都の穴場スポットに実際に行ってきた

京都観光の満足度を圧倒的に上げるたったひとつの冴えたやり方_PR

そんな中、なぜ私がここSPOTに稿を寄しているのか。

それは、京都の「西院」という街の良さを、今いちど、声を大にして申し上げたいからです。

 

京都の「ツウ」が好む街 「西院」

西院へのアクセスは、京都駅からバスで約15、四条河原町からなら電車で約5分。近い、近すぎる。

大阪・梅田からも電車1本、約40分という素晴らしいアクセスの良さ。

そんな西院、ぜひ夕方ごろに訪れてみてください。

ほら、京都観光へ行くと、ちょっとばかり困るじゃないですか。

 

「夕方以降、なにしよう……。」

 

・観光地とかおしゃれカフェは昼に行った

・夜、何を食べるかいまひとつ候補がない

・というか、京都駅や河原町は人が多い

 

という具合に、せっかく京都に行っても夕方ぐらいには「ネタ切れ」になる方も多いと聞きます。

河原町も嵐山も人多いし、よほどやること決めてないと23時間でやることは一通り終わるし、人多いし、飲食店は無限にあってどこいくか決めるので一苦労だし、そして人多いし……

そんな問題を解決できる場所が西院です。

・京都どこからでも交通の便がいい

・銭湯がある(重要!)

・ひとクセある良い店が多い

・けど京都駅・河原町ほど人は多くない

どうでしょうか。けっこうよくないですか?

写真だと伝わりにくいかもしれませんが、夕方なんかに行くと「ああ、やっぱり京都だな」と思わせる、不思議な空気感もあります。

同行者に「こいつ『ツウ』やな」と思われること間違いなし。その理由を紹介していきます。

古き良き銭湯がたくさんある

ここ最近はありがたいことに、世間さまの銭湯・サウナへの関心の高まりを感じています。

だがもっと!老若男女問わず、もっとカジュアルに旅程の夕方あたりに「入浴」が組み込まれないものか!

関西の銭湯は、「街中の古き良き銭湯」というのがたまらない魅力です。ふつうの住宅街のカドに、どん、と銭湯があるのです。

軒先には薪なんかも積んであったりして。そして、そこらじゅうから聞こえる関西弁……

異国情緒ですな。

 

実は西院、駅からたった徒歩510分圏内にいくつも銭湯があるのです。

もともと京都市内には確かに古き良き銭湯が多いのですが、

・電車でのアクセスがよく

・最寄り駅から徒歩でいろいろ行ける

そんな街は西院ぐらいです。河原町や烏丸にはほとんどないのよね、銭湯。

では、そんな西院の銭湯を、せっかくなので写真付きでご紹介しましょう。

今回紹介するのは、五色湯。

もうかれこれ20年近く通っている銭湯です。

「銭湯マナー」も「サウナ」も「水風呂」も、ぜんぶここで覚えました。

京都随一の銭湯「サウナの梅湯」の湊さんもここで火の炊き方を習ったという、折り紙つきの銭湯です。

じゃん

じゃじゃん

どうですか……この水風呂……飛び込みたくなるでしょう……(ダメです)。

京都の銭湯は地下水を使っているところが多いので、水の「触感」が全然違うんです。

「熟練のサウナーは、体感で水風呂の温度がわかる」といいますが、京都のサウナーはこの水のおかげで水質や塩素濃度までわかるのではないか、と個人的には踏んでいます。

また、京都の銭湯はサウナも料金に含まれているところがほとんど!

それでいて450円!素晴らしい!!!

あつ湯もぬる湯もあるので、水風呂との交互浴だけで満足してしまうかもしれません。わたしもサウナ入らずに帰ることもあります。サウナ無料なのに……!おそろしや、京都の水質……!

五色湯

住所:京都府京都市中京区壬生東大竹町2

参考サイト:https://1010.kyoto/spot/goshikiyu/

そのほかにおすすめの西院銭湯 金山湯

お次は金山湯。以前は近くに住んでいたので、足しげく通っていました。

社会人1年目特有の、あのワクワクやドキドキは、きっとここのお湯にとけていったのでしょう。通好みのサウナと深めの水風呂がたまりません!

金山湯

住所:京都府京都市中京区壬生西土居ノ内町44

参考サイト:https://1010.kyoto/spot/kinzanyu/

 

小町湯

少し西院駅からは離れるけど、それでもぜひ行ってもらいたいのがこの小町湯!なんと銭湯なのに露天風呂つき!!!

それ以上に、アクセスも良く、「街中に銭湯がある」という風景をぜひ歩いて体感してもらえればなと思います。

小町湯

住所:京都府京都市下京区西七条市部町43

参考サイト:https://1010.kyoto/spot/komachiyu/

 

西院のグルメを紹介

さて、風呂から上がったら飲みに行きましょう。駅はすぐそこで、だいたい駅近で解決するのも西院の魅力です。

西院の飲み屋というと、こんな感じで、

こういったレトロな雰囲気が駅前に漂っております。

また、道を一本ずらしたり、少しだけ(と言っても5分ちょっと)歩くと、ひとクセもふたクセもある「これ、西院じゃなかったら行列必至だな……」という名店の数々が立ち並びます。

京都三大ディープスポットのひとつ 折鶴会館

まずはここ、折鶴会館。

京都三大ディープスポット」のひとつにも数えられる立ち飲みスポットです。

阪急西院駅から歩いてすぐ、立ち飲み屋が数軒並ぶ風格抜群の小さな飲み屋街となっており。レトロ感満載。

西院一帯は京都らしからぬ下町風情溢れる街なので、辺りを散策してみると面白い発見があるかもしれません。

建物の中には、いくつもの立ち呑み店が軒を連ねています。

「立ち呑みは初めて……」という方には「」、「立ち呑み?どーんと来い!!!」という方には「」がおすすめです。

折鶴会館

住所:京都市右京区西院高山寺町15

 

予約必須の大人気中華! マンボ飯店

お次は京都が誇る中華・マンボ飯店です。

かつてわたしはこの近所に住んでいたのですが、引っ越してからもほぼ毎週末通っていました。

それほど、よそでは食べられないような、それでいてびっくりするほどお酒に合う料理が堪能できます。

中華なのですが、店名や内装はまるでバルのようになっており、おしゃれな感じです。

メニューも日替わりが多く、お酒に合いそうな料理がズラリ!

(わたしのカメラロールにはおびただしい数の写真が残されている)

今はコロナの影響もあり、メニューが限定されていますが、なに食べても間違いなく美味しい!

基本的にいつも満席で入れないので予約必須ですが、これだけの為に西院に来る価値も十分あります!

夜は、飲食業関係者が集うなんて噂もあります。同業者までもこの西院に集める魅力があるのです。

マンボ飯店

住所:京都府京都市中京区壬生西檜町11

参考サイト:https://m.facebook.com/mambohanten?fref=ts

 

裏西院? 炭のクチ

今回、西院のグルメを書くにあたり「どうしようか」と考えていたところ、

知人の紹介でここ「炭のクチ」の店主・野口さんにお話を伺うことができました。

野口さん:西院には駅前にずらっと、古くからの飲み屋さんがありますよね。そこから少しだけ離れたところにも、いくつも新進気鋭の店があるんですよ。それをわれわれは『裏西院』なんて呼んだりしています。あくまでも、ひっそりとですが(笑)

(少し離れるとこんな感じ。住宅街と飲み屋街が共生している)

野口さん:近隣のお店同士の交流もけっこうあって、店を閉めた後や休業日なんかに、お互いの店に行き来することが多いですね。合同でイベントをやることもあります。

(「炭のクチ」の店内。素敵。新進気鋭だ)

「数珠つなぎ」じゃないけれど、美味しいお店の情報は料理人に聞くのが一番手っ取りばやい。そんな店同士のひっそりとしたつながりがあるのも面白いところかな、と思います。

そんな「炭のクチ」では「『焼鳥』とはひと味違う『牛串』をぜひ堪能してください!」という、野口さんこだわりの炭火焼が楽しめます。ぜひおひとりでも気軽にふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

炭のクチ

住所:京都府京都市右京区西院矢掛町14

TEL:075-874-4784

参考サイト:https://www.instagram.com/suminokuchi.kyoto/

 

そして音楽

ここまでで、西院の魅力が伝わっていたら嬉しいです。

でも、もしも遠方から西院へと足を伸ばしてみるのなら「7月末〜8月頭のとある土日」がおすすめです。なぜなら……

フェスについて

なんと、街全体をあげての音楽フェスがあるのです!

会場は、街中のカフェや居酒屋や、はたまた銭湯や路面電車の中と、普段では想像もつかないような場所での演奏もあります。

メインステージは、なんと神社の境内拝殿

昨年はあのウルフルズ・ウルフルケイスケさんも出演したりと、著名な方から地元密着のアーティスト、弾き語りからジャズのオーケストラまで、多種多様なラインナップです。

ちなみにオーケストラは幼稚園での演奏。すごい。
※いずれも写真は数年前のものです。

わたしも高校生のころから、かれこれ10年ほど見に行ってます。ここからどれだけ刺激を受けたか……

つまり、この時期の西院は、

・ライブで思いっきり汗をかき

・銭湯で思いっきり汗を流し(というか銭湯でもライブをやっている)

・ビールを飲んで、美味しいものを食べてまたライブを楽しむ

となります。うむ、ロイヤル・ストレート・フラッシュですね。

残念ながら今年はコロナのあれこれで中止になってしまったけど、来年は必ず見に行きたい!というか、出たい!!!

 

おわりに

・京都駅からバスで15分(京都市内はほぼどこでもバスで行ける)

・河原町から「阪急電車」で約5分(近い、近すぎる

・嵐山からも「京福電気鉄道(通称:らんでん)」という路面電車で20分(こんな感じ↓)

 

次の京都観光にはぜひ「西院」をお忘れなく。

 

ただし、あくまでも「ひっそりと」お願いしますね。