池袋から90分!大自然に囲まれながら空を自由に飛んでみた【1日飛びまくって4,500円〜】
パラグライダーを関東で体験!値段も4500からと意外とお手頃な、埼玉のこまちパラグライダースクールさんで体験してきました。新しい遊びに挑戦したい人におすすめです。
ハァ、ハァ……。
ふぅ、ふぅ……。
おぉ……!!
おおおぉ〜〜〜!!!
(こっわー……)
こんにちは。ライターのオハラ(@ggrks927)です。
皆さんは「空を飛びたい!」と思ったことありますか?ありますよね。そして空を飛ぶスポーツといえば……
パラグライダー!どこからどう見ても空を飛んでいます。
ということで本日やってきたのが埼玉県のときがわ町にある「こまちパラグライダースクール」。今回は初めての人でもフライトが楽しめるのか体験してきました!
目次
こまちパラグライダースクールの概要
アクセス・定休日
こまちパラグライダースクールは埼玉県と茨城県の2つに拠点があります。今回伺うのは埼玉県エリアのスクール。住所は以下です。
「ごめん、どこ?」ってなりますよね。安心してください。こまちパラグライダースクールは東武東上線「小川町駅」から送迎を行っています。小川町駅も聞き慣れない駅だと思いますが、アクセスは池袋駅から1時間ほどで乗り換えは不要。
都内に住んでいる方であれば日帰り旅行くらいの感覚で通えるのでは?車でも都内から1時間ほどで通える立地で、都内の方の空のオアシスとして親しまれているものだと思います(推測)。付近には温泉施設が多数あるので1日中楽しめちゃいますね!
定休日は木曜日と金曜日です。ただし、パラグライダーは風がとても重要な要素のスポーツのため、天候によっては臨時休校する場合も。
筆者も取材日の前日に「翌日、風が強いから日を改めたほうがいいかもしれないね〜」と丁寧にご連絡を頂き、リスケさせていただきました。
ちなみに体験当日に風の都合で体験ができなくなったという場合は、後日保険費用(1,700円)だけで体験できるチケットがもらえるので安心してくださいね!
服装・持ち物
当日保険に加入するため、保険証は必須です。忘れてしまうと体験できなくなってしまうのでご注意ください。その他特別必要なものはありませんが、軍手のようなぶ厚めの手袋を持っていくと喜ばれます(筆者はまんまと忘れました)。
服装は長袖・長ズボンで動きやすい靴を履いていきましょう。アウトドアっぽい格好をしていくといいと思います。筆者はパーカーに古着のスラックスを合わせていきましたが、
結構浮きました。勘違い感がすごい。パラグライダーを体験するにあたって支障はありませんでしたが、結構汗をかくのでその点も配慮した服装でいくと楽しく過ごせると思います。
パラグライダー体験プランの種類
体験プランは午前中にフライトの練習をして、午後は満足いくまでフライトを楽しめる1日プランと、午前中に一度フライトすることを目指す半日プランの2種類があります。以下が各プランの流れです。
☆1日プラン
- 8:30・・・小川町到着、スクールへ
- 9:30〜10:00・・・パラグライダーについての勉強と準備体操(なんとラジオ体操!)
- 10:15〜12:00・・・フライトの練習。上手な人はここで1回くらい飛べるかも!?
- 12:00〜13:00・・・昼食。お昼ご飯は各自持参制なので小川町のコンビニで買っていくと幸せになれます
- 13:00〜16:00・・・講師の指導のもと、フライト!空の旅が楽しもう
- 16 :00・・・終礼をして解散
16時までいなければいけないというわけではなく、午後はいつ帰宅してもOKなプランになっています。やってみるとわかりますが、結構疲れます。私は15時頃に退散しました。途中で帰宅する際は送迎車はないのでご注意ください!私は運良くスクールの受講者の方が帰宅するタイミングで車に乗せていただけました(ありがとうございました!)。
☆半日プラン
流れは1日プランと同じで、12時に解散という形になります。送迎は最寄りのバス停の「竹ノ谷駅」までです。こちらから終点の「せせらぎバスセンター」で下車し、乗り継ぎのバスで「越生駅」に向かえば帰れます。竹ノ谷駅から越生駅まではだいたい40分ほど。講師の方も熟知されていると思いますが、竹ノ谷駅からのバスは2時間に1回ほどしか運行していないので時間にはご注意ください。
さっそく体験してきた。1日プランの流れを紹介!
小川町駅から送迎車でスクールに到着!
送迎は8時30分と結構早めです。ほとんどの方が6時頃起床になると思いますが、頑張りましょう!
ちなみに筆者は30分遅刻しました(誓って寝坊はしていません)が、待ってくれるみたいなので安心してください。それでも遅刻はしないのがベストです。
講師の鈴木さんに送迎していただきました。鈴木さんは木登りの達人だそうです。
木々の隙間から朝日が差し込んで気持ちがいい……!この時間の山道はサイクリングを楽しんでいる方が結構いるため、車で向かわれる際は注意を。実際に衝突事故を起こしてしまい、なくなく体験せずに帰ってしまった方もいるのだとか……。あと鹿がよくいるみたいです。かわいいですね。
スクールに到着!色合いがもろIK◯Aである。
「おはようございます〜!」
なんとなくもっと事務的に手続きが進むと思っていたのですが、到着時からとても温かい雰囲気で出迎えてくださいました。


多分この写真で雰囲気がわかるかと……(左が校長、右が会長)
支払いはペイペイにも対応しています(なぜだ)。まだ利用された方はいないみたいなので第一号になりたい方は今がチャンスやで!
朝会で情報共有をして準備運動


奥の4名が講師の方々です。左から井合さん(校長)、川添さん(会長)、鈴木さん、原さん
まずは朝会で情報共有を行います。5分ほどでぱぱっと終わるのかと思いきや、思っていたよりも本格的で20分ほど校長と会長から情報の共有をしてもらいます。当日の天候を受けて注意すべきことなどを確認していきます。本日は自分以外に体験プランの申込がなかったみたいなので、他の方々はスクールに入会されている方々です。
100,000%理解できませんでした。
校長のテクニカルなお話のあとは会長からのお話。「みんなで情報をしっかりと共有して友情を大切にして楽しく飛ぼう」みたいな話をされていました。ちなみに会長はパラグライダーの指南書を出版されている日本のパラグライダー界の第一人者だそうです。すごいな。
朝回のあとは全員で準備体操。ラジオ体操第一と第二を通しで行います。ラジオ体操をするなんて15年振りくらいの経験だ……。
普通にきつくて普通に息が切れました。いい運動になるのでおすすめです。
ラジオ体操を終えたら室内にある練習用の機材でざっくりと飛んだときのイメージを共有します。
「左に曲がるときは左側の手すりを引っ張って右に曲がる時は右側の手すりを引っ張る」という簡単な話で終わりました。
いよいよ体験ゾーンにて体験します!
いよいよ体験!
車で体験エリアに移動します。今回は校長の井合さんにマンツーマンで指導して頂きます!体験の際はマンツーマンでサポートしてもらえるのではじめての方でもモーマンタイです。
体験エリアに到着!写真だと伝わりづらいかもしれませんが、暴力的なマイナスイオンを感じるほどに素晴らしい眺めです。体験エリアは2種類あってどの方角の風にも対応できるみたい。地形の特徴からパラグライダーに向いた風が吹きやすく、フライト確率は全国のパラグライダースクールの中でナンバーワンだそうです。
機材はリュックのように肩がけしてこいつに座るという形です。そんなに重たいわけではなく、MacbookProを1台入れたリュックくらいの重量なので女性でも楽に持ち運べると思います。
装着したらさっそく傾斜の上に登ります。登る時は車もリフトもなく……


抱えているものが羽根です
自力で登ります。
リアルにスノボに似ていると思っていたので驚きました。
井合さんがセッティングを行ってくれます。
眺めることしかできません。
セッティングが完了!まずは走って羽根を広げる練習です。
〜【まずは羽根を広げる】ファーストチャレンジ〜
聴こえる。「翔べ」という声が。
いくぜ……
ブゥァッ!!
走り出した直後に羽根が広がり、凄まじい”G”が身体を吹き飛ばさんと襲いかかってくる。
Gとは
発射時のロケットなどに加わる大きい加速度を表す慣用単位で,宇宙医学や宇宙工学で用いられる。地上での重力加速度 g≒9.8m/s2を単位として,その倍数で加わる加速度を表す。たとえば,水泳の高飛び込みの際に加わる加速度は 1g,人体が耐えられる加速度の限度は 5~6g,またジェット戦闘機は 10g 程度,ミサイルは 60g 程度の加速度に耐える。
コトバンクより引用
のことを指します。
ブゥォッッ!!!
ブワァッッッッ
※本当にこんな感じで指示されるのでちょっと恐いです
〜終〜
褒められました。スノボやっててよかった。なんとなく飛べる気がしてきました。
絡まないように紐を集めてそのまま自力で傾斜を登ります。
羽根も軽く、重量はセンター試験の過去問題集くらいなのでご安心ください。ただ傾斜がきつく、上り下りだけでもいい運動になります。全然関係ないけど羽根と靴の色がマッチしすぎて笑いました(執筆時に気づいた)。
〜【心が折れかける】セカンドチャレンジ〜
とにかく失敗が続くのでダイジェストでお楽しみください。
1回目
バッ!!!!!
よくわからないまま失敗した。
2回目
みぎ!みぎ!!ひだりいけひだり!!!」
どこに行くの?
むずい。
なにこれ。本当に飛べるの?
3回目
4回目
5回目
死ぬかと思いました。
6回目
浮っっっ
浮ッッッッッッ(必死に抑え込む)
死ぬかと思いました。
7回目〜飛翔〜
ダッッッ
浮ォッッ
浮いたあああああああああ!!!
飛行中は地上の鈴木さんが向くべき方向を指示してくれるのでその通りに進みます。気持ちいいけどこわ!!
帰還……!
帰還……圧倒的帰還……!!
走り出した瞬間に浮遊しだして力を抜いて風に身を任せたら飛べました。はじめての飛行は楽しさと怖さが半々で着陸したあとはしばらく足の震えが止まりませんでした(ほんとに)。みなさんが自分のことのように喜んでくれて本当に温かいスクールだな……と実感。いいところです。
思わずこの顔である。カメラマンは同じSPOTライターの勝山さん。写真がうますぎる。
みんなで昼食を食べよう
はじめての飛行をキメて時刻は12時半ごろ。昼食は基本持参する形ですが、この日は運がよく小屋でうどんを作っているとのことでいただけることに。(取材が来るから特別に、というわけではありませんよ!)
ときがわ町の名産品のゆずをふんだんに使ったカレーうどんです。隠し味にサッポロ一番塩ラーメンの粉末も入ってます。素晴らしいアレンジ!おいしそう。
これはもうキャンプですね。
昼食は受講者のあいかさんがいつも作ってくれるそうです。雰囲気がまるでサークルみたいで和やかな時間を過ごせます。いいなぁこういうの。
素晴らしい光景……。うどんは複雑な味わいがしておいしかったです。とてつもなく身体にいい気がしました。ごちそうさまでした!
いるだけで身体中の細胞がデトックスされていく気がする。
再挑戦!の前に各エリアを散策
昼食をいただき、再挑戦の前にこまちパラグライダースクール名物の「K天」を見せてもらうことに。K天はこまちパラグライダースクールのフライトポイントの中で最も高い位置にあるフライトポイントのこと。由来は「こまち+天国(こまちの中で一番天国に近いところ)」だそうです。お、おう……。
移動は基本的に車がメイン。体験コースの場合は基本的に私が最初に飛んだエリアで留まりますが、希望があればK天や他のエリアに連れてってもらうことも可能なので気軽にお願いしてみてください。
到着したのは完全な山。


受講者の方が二名同行されています
K天は山の頂上にありますが、さすがにそこまで車道は通っていないので歩いて向かいます。飛ぶよりも歩くのが何よりも大変です。
ハァ、ハァ……。
斜面が結構急なのでキツかった。登ること5分……
到着!!!
景色がよすぎる。ソロキャンプを楽しまれている先客がいましたが、確かにここでキャンプするの最高が極まってそう。ここから空を飛ぶのはちょっと……。
ここからフライトを楽しむという多田さん。まじなのか……。
ズウォッッッッ
「飛ぶならどこでも一緒」という名言を残して空に消えていきました。
木登り名人鈴木さんがなんとかしてくれるみたいです。


こちらは体験コースその2
「ラブ3」「ラブ2」「ラブ1」という3種類のフライトエリアを案内してもらい、最後にもうひとつの体験コースへ。体験コースは風の向きによって使い分けているそうです。フライトエリアは高度順に名前がついています。
いよいよ再挑戦!空を自由に飛びたいな
コースを見学させてもらい、いよいよラストフライトへ……!午前中のフライトは恐怖心がグイグイきてたので、最後に空とお友達になるためにがんばります。
上空でフライトしてるのがさきほどK天からフライトされていた多田さん。フライトから40分くらい経過していますがまだ飛んでます。すごいなぁ。
おおっ……
飛べた。
驚くほどスムーズに飛べました。やっぱりスノボができるから上手なのかな?
今回は恐怖心もなく飛び続けたい意思が勝りましたが、鈴木さんの指示に従って下降します。
降りる時は「タタタタッ」とリズミカルに走ればなんとかなるので怖くないです。
失敗。
失敗。
心が折れかけたその時
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空とお友達になれました。めでたしめでたし。
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パラグライダーを体験してみて
少し早めの退散だったのでK天からフライトされていた多田さんのお車に同乗させてもらいました。多田さんは1回体験してみて空の世界に魅了されて会員になったとのこと。千葉県から月に2回くらいのペースで通われているそうです。「都会の方から通っている人もいるし、雰囲気もすごくいいので気軽に体験に来てほしいですね」と仰ってました。
美しい大自然と空の旅。1日で非日常感とサークルのような温かい雰囲気を同時に楽しめるこまちパラグライダースクール。
- 都会で消耗している人
- カップルで新しい遊びに挑戦したい人
- 大人数で楽しめるレジャーを探している人
という方は「早起きめんどくさいな〜」と思わずにぜひ訪れてみてください!早起きする価値は十分にありますよ!
取材協力:こまちパラグライダースクール(http://www.komachipara.com/)
ライター:オハラ(運営メディア:OHABEST)
撮影:勝山ケイ素(SPOTライター)