昔ながらの湯治宿が残る、鹿児島「霧島温泉」の魅力を是非皆様に伝えたい
この記事では、鹿児島県にある霧島温泉の観光記事をお届け。霧島にはさまざまな泉質の湯が湧いており、どれもが大自然に囲まれたおすすめスポットです。今回は鹿児島のライターが霧島温泉を現地取材し、その魅力をたっぷりとご紹介。家族や子供連れ、デートでも楽しめるおすすめの宿だけでなく、レンタカーで回れる観光地や日帰り温泉、名物グルメの鳥刺し等も掲載しています。
湯煙の中からこんにちは。
右側に小さくおりますのが、わたくし、鹿児島ライターのちえ(@kirishimaonsen)と申します。
今回は「お仕事にお疲れの皆様にものすごくオススメしたい温泉地」があってここにきました!
まず見てくださいこちらの地獄のような写真。
それっぽく撮れたなと思ったので掲載してみただけなのですが、さて、皆様ここがどこかご存知でしょうか?
首都圏にお住まいの方はあまり知られていないのかもしれませんが、ここは鹿児島県霧島市、火山の力で温泉が湧く温泉地です。
強烈な硫黄の香りがたちこめ、熱と蒸気で周辺の植物が死滅した荒れ野。力強い大地のエネルギーを感じます。
温泉地で霧島をすぐ連想する人は少ないかもしれませんが、
環境省「平成26年度温泉利用状況」によると
- 源泉の総数 1位:大分 2位:鹿児島 3位:静岡
- 湧出量 1位:大分 2位:北海道 3位:鹿児島
と源泉の数、湯量ともに豊富な鹿児島。
全国で3本の指に入る温泉王国と言えるのではないでしょうか。そして、県内で源泉の数、湧出量ともにナンバーワンなのが霧島温泉です。とても最高の温泉地なんですよ!!!
「何が最高なんだ」という方……まずは論より証拠。霧島温泉の魅力を画像とともに少しお見せします……!
まずこちら、よく桃鉄で噴火する火山「桜島」まで見渡せる絶景露天風呂
次の日まで硫黄の香りが残る、乳白色の濃厚硫黄温泉。
泉質、景色ともにバリエーション豊かなのが霧島温泉です。
こんこんと湧き水の出る泉
山で鹿と出会えることも。大自然に囲まれた美しい土地です。
昔ながらの湯治場文化が残り、懐かしい囲炉裏の風景や
しかもですね、交通の便から考えても、すごいいいんですよ。
温泉王国・九州には他にも大分や熊本など最高の温泉地がありますが、
- 別府温泉は大分空港から約50分
- 湯布院は大分空港から約55分
- 黒川温泉は熊本空港から約1時間40分
アクセスに時間がかかってしまうのが難点ですよね。
その点、霧島温泉は、鹿児島空港から一番近いエリアで約10分。とっても近い。山の上の温泉郷まで行っても約40分です。
土曜の朝起きて予定が入っていなかったら、ふらっと飛行機に乗って鹿児島を目指しましょう。
鹿児島空港は霧島市にあります。なので鹿児島空港まで来たら霧島温泉まではあと一息。
ということで、今回の記事では「土曜日の朝に鹿児島空港に到着することを想定した、1泊2日プラン」をご提案させていただきます!
目次
レンタカーで行くか、バスを使うか決めよう
今回の旅はレンタカー無しでも大丈夫なプランをご紹介したいと思いますが、いろいろ巡りたい方はレンタカーを借りましょう。
(記事の下のほうで、レンタカーで回るような観光地もご紹介しております。)
車がないと回れないところはたくさんありますが、霧島温泉の良さは、自然の中でゆったり過ごせるところにあります。
あくせく観光地巡りをせず、宿とその周辺でのんびり過ごしてみてはいかがでしょう。
これからご紹介する妙見温泉までは390円。霧島温泉郷までは650円。
チケットを購入しなくてもバス内で支払いできますが、千円以上のお札は使えないので注意してください。
バスは本数が少ないです。事前に九州のバス時刻表をチェックして、飛行機の時間と合わせておくことをおすすめします。
レンタカー参考情報
空港でしておきたいあれこれ
もしバスの時間が合わなくて、待つことになったら……
空港には足湯があります。ここでリフレッシュしながら、ゆっくりバスを待ちましょう。飛行機でむくんだ足には気持ちいいですよね。
また、空港内の霧島市空港PRブースでは霧島茶のサービスもあります。
霧島の9つの茶園のお茶が交替で提供されています。のどを潤しておくのもいいでしょう。
鹿児島は全国生産量2位のお茶処でもあります。
お茶の甘みを引き出すよう丁寧に淹れてくれます。
2番茶まで淹れてくれるので変化する緑茶の味を楽しんでください。とても美味しいですよ。
また、妙見温泉行き、霧島温泉行きの2つのプランを用意していますが、妙見温泉に行く人は今のうちに空港で、夜の晩酌用の焼酎や、おつまみ、おやつを買っておくといいかもしれません。
周辺に買い物できるところがほとんどないので、豊富にそろっている空港で買っておくべきです!
さて、今回は皆様の旅に合わせた3つプランをご提案させていただきます。
プラン1:歴史ある湯治場でゆったり過ごせる「妙見温泉」
まずはプランの1つ目!「妙見温泉」へ行きます。
3番の妙見路線のバスに乗りましょう!1日5本出ています。(※2017年3月時点)
「妙見温泉」で降りてください。レンタカーなら10分。バスだと15~25分かかります。
川の向こうに見えるのが、これから紹介する宿「田島本館」。
この、のどかな湯治場の雰囲気。温泉好きならウキウキしてきませんか!?
お部屋はすべて川沿い。温泉は源泉かけながしで、泉質の違う3つの源泉を所有しています。
130年前に湯治場として創業した、古き良き湯治場文化の残る宿です。
昔ながらの木造の風情がありますが、食堂スペースは温泉熱暖房を取り入れており、床の下に温泉のパイプが通してあります。じんわりと暖かく快適。
ただ古いものをそのまま残すのではなく、細部には過ごしやすさを追求する姿勢に、気遣いの精神を感じます。
チェックインは13時から。
素泊まりなら一泊3,840円(税・入湯税込み)。朝・夕食の2食付きで7,150円(税・入湯税込み)。安くないですかこれ。
早く着いたら宿で荷物を預けて、ゆっくり宿の周りを散歩してみましょう。
近くには天降川があります。
静かな川の流れの音を聞いているとだんだん気持ちがほぐれてきます。
歩いているとあちこちで源泉が流れている場所を発見できます。お湯の成分で岩の色が変化しているのが目印。
ただし、源泉の周りはお湯が染みだし土がぬかるんでいるので、足元にはお気を付けください。
20分くらい山道を歩くと、滝が見える散歩コースがあります。
車で行くルートもありますが、じんわり汗をかいた後の温泉って最高ではないですか?!歩いて森の中でリフレッシュできるし、いい湯に浸かるためには歩きましょう。
これといって特別なものはない山道ですが、
梅の花。
どこにでも咲いているけれど、案外、目に入っていない季節折々の植物や花。ひとつひとつ見つけながら歩くのは楽しいものです。
カップルや夫婦で会話をしながら歩くのもいいですし、子ども連れで山の植物を見るのも楽しいはず。もちろん1人でのんびり歩くのもいいでしょう。
次々と観光地を周るより、こういう時間が一番ぜいたくなのかもしれません。
山道を歩いて鼓動が速くなってくると、新鮮な空気をたくさん吸ってスッキリした気持ちになってきます。
普段思い悩んでいたあんなことやこんなこと、大したことじゃないように思えてきます。
最後の700メートルは、舗装されていない山道を歩きます。
そして、最後に待っているのが「犬飼の滝」。
水が滝壺に落ちる音が響きます。山道を歩いて来て視界一面に滝が広がると、感動も大きいかもしれません。
坂本龍馬も霧島湯治旅の際ここを訪れており「げに、この世の外かと思われるほどのめずらしきところなり」と姉・乙女への手紙に記しています。
滝壺から上がる水しぶきで虹が上がります。午後の時間帯は高確率で虹が見られます。
軽食とお茶を持ってきて、岩の上でピクニックすると最高です。
周囲の散歩から帰って来たら飲み物を飲んで一息入れたいですね。田島本館の売店では、ビールや牛乳、お茶など販売しています。コーヒーも頼めます。
施設内には「囲炉裏カフェ」という場所があり、売店や食堂で購入したものはここで飲食可能です。
宿で提供されるごはんは、すべてここの釜で炊いています。
煙でいぶされた木がつやつやと飴色に輝き、なんとも落ち着く木の風合いです。
けっこう煙があるので、雰囲気だけ味わってみてください。
そろそろチェックインできる時間になったでしょうか。
素朴な和室ですが、しっかり掃除が行き届いて気持ちがいい! 一番安い素泊まりのお部屋は、トイレと洗面所は共同になります。
お部屋からの眺めはこの通り。川のせせらぎが聞こえます。
部屋でお茶を淹れて、読む時間が取れなかった本を読んだり、川沿いの風景を眺めたりするのも最高です。
さて、いよいよお待ちかねの温泉タイム!
森の中を散歩して、少し汗をかいていい具合に疲労感もあるところではないでしょうか。
田島本館は、3つの源泉を所有しており、それぞれ少しずつ泉質が違います。
こちらは「神経痛の湯」。泉質は含土類重曹泉で、緑がかったお湯の色をしています。
源泉の温度が41.5度なので、ちょうどいい湯加減です。加水なしのかけ流し。地元では「杖いらず湯」と言われています。
温泉の撮影をしていたら覗きに来ました。看板猫のつばめちゃん。
川沿いにあるのが手前から「胃腸の湯」と「傷の湯」。
両方とも泉質は炭酸水素塩泉ですが、含まれる成分はそれぞれ違います。
胃腸の湯は、メタケイ酸が244mgと豊富に含まれているので、美肌の湯としての効果も期待できます。奥にうたせ湯もあります。
外からも見えてしまうので、男性のみ半露天。
霧島温泉は湯治場として栄えた歴史があり、今なおその情景を色濃く残しています。
16時を過ぎた頃から、農作業を終えた地元の農家のトラックが停まり、お風呂で一日の農作業の疲れを流します。世間話に花を咲かせ、観光客の姿を見ると「あら、どちらから」と気さくに声をかけてくれます。
川沿いを散歩して、温泉に入って、読書して、ごろごろして、また温泉に入って寝る。最高ではないですか。これを繰り返したら夕暮れ時に。
食事付プランの夕食。
季節や日によってメニューは変わりますが、土地の食材で作った、素朴で優しいお料理です。この日は、横を流れる天降川で採れた鮎の甘露煮や鯉こくが並びます。お米は囲炉裏で炊いたもの。
豪華すぎず、質素ではなく、ほどよい量が湯上りの身体に嬉しいです。
素泊まりプランの場合も、20:00までは食堂が空いているので、何か頼むことができます。
ここの卵は近くで飼育している地鶏のもの。絶品です。親子丼や卵かけごはんは試していただきたいところです。
自炊スペースがあるので、米や材料を持参して、食事を作ることもできます。
ここの温泉でごはんを炊くと、黄色いもちもちしたお米が炊けます。ぜひ試してみてください。
夕飯食べて、ゆーっくりしたら、また温泉に入って寝る。幸せです。
食堂のみwifiもつながるので、自営業の方は仕事をしながら滞在するのもいいですね。
でもこの環境ではあえて、テレビも付けず、スマホも見ず、ただ温泉と周辺の自然を満喫して過ごしてもらいたいところです。
毎月必ず静岡から来るお客さんや、年に数回北海道から来るお客さんがいるらしく、温泉好きな人の評価がとても高い宿です。静岡や北海道だって温泉地ですよね。それでもここがいいそうです。
人によって好みは分かれるかもしれませんが、こんな風に時間を過ごしたい人にはうってつけな場所です。
看板猫のつばめちゃんに会いに行きたい方も是非どうぞ。
インスタではつばめちゃん視点からの湯治場日記が見れます。猫好きはフォローしてみてください(tajima_honkan)。
田島本館
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4236
HP:http://tajima-honkan.com/
参考サイト:Yahoo!トラベル・じゃらん
プラン2:山の上の絶景宿が楽しめ、ファミリーにもオススメの「霧島温泉」
プラン1では川沿いの静かな湯治宿をご紹介しました。
ただ、小さな子どもがいる家族には少し渋いチョイスかもしれませんね。もう一つ、家族向けのお宿を紹介したいと思います。
また、今紹介した妙見温泉は炭酸水素塩泉や重曹泉など身体に優しい泉質の場所。
もう少し刺激的な硫黄泉が好きな人は「霧島温泉郷」を目指してください。
空港からバスに乗って、丸尾バス停で降ります。料金は650円。34分で到着します。
霧島温泉市場という、食事処やお土産物屋、観光案内所、足湯のある複合施設がすぐそばにあります。
これからご紹介するお宿「旅行人山荘」のチェックインは15時から。
早く着いた方はあたりをぶらぶらしてから待ちましょう。観光案内所にはパンフレットや地図が置いてあります。
温泉の蒸気で蒸した卵やとうもろこし、さつまいも、ウィンナーなんかもあります。
お昼をまだ食べていない人は、ごはんを食べに行きましょう。
霧島温泉市場内にレストランが3軒あるほか、少し山を登ったところに隠れ家的なレストランがあります!!
霧島温泉市場の裏から山道をのぼります。途中、なぜか動物たちの置物が……。
パスタやピザなどのランチのほか、旬の野菜を生かした季節のランチプレートがあります。私は旬のランチプレート(1620円)を頼みました。
ランチに使用する野菜は、近くの畑で自家栽培した新鮮なもの。
間引き大根がかわいい。みずみずしく、味もしっかりと濃くて、身体が喜ぶお惣菜の数々。ドリンクは手作りの梅ジュースを頂きました。
外で飲食も可能です。庭にはハンモックやブランコ型の椅子があり、くつろぐのに最高です。
森の中で木漏れ日を浴びながら、ハンモックに揺られる。まさに至福です。
ハンモックから見える風景はこれ。気持ちいい! 空港が近いので、時々飛行機が見られます。
ランチメニューのほか、スイーツやドリンク類も充実しているので、チェックインの時間までずっとここにいてもいいかもしれません。
旅行人山荘までは、霧島温泉市場から歩いて20分かかります。電話すれば、丸尾バス停まで迎えに来てくれます。
山道を登っていくと、鹿の看板が! 運が良ければ出会えるかも。
到着。標高700メートルの山の上。
敷地も広く、庭を走り回れるので小さなお子さんがいるファミリーにもおすすめです。
お部屋は洋室、和室の2タイプがあります。お値段は9800円~。
条件が合えば雲海が見えることも。息をのむ風景が広がっています。
周辺に散策できる山道があり温泉前のいい運動。
南から渡り鳥が飛来する場所で、春や秋には鳥の姿も見られます。
さて、お待ちかねの温泉タイム。
露天風呂からはこの絶景。夜は月見・星見温泉になります。
4つほど貸し切り湯があります。こちらは一番人気の赤松の湯。
紅葉の時期はもみじの赤が湯船に落ちて風情があります。
源泉を2種類所有しており単純硫黄泉と単純泉の2種類があります。硫黄泉は、硫黄の香りがしますがあまり強すぎず程よく柔らかい肌触りのお湯です。
さらに水源も2つ所有していて、シャワーや館内で提供される水はすべて山の水です。
カルキ臭さがなく気持ちよくシャワーの水が使えます。お水は澄んだ味わいがするような気がする……。
夜ご飯は眺めのいい場所で。ちょうど夕日がきれいな時間帯でした。
料理長自慢の逸品は白みそ仕立ての黒豚鍋。さつま赤鶏のつみれと鹿児島産黒豚、旬の地元野菜がたっぷり。
夕暮れから夜にかけての眺めはこのとおり。これをお見せしたかったんです。
どうでしょう。変わりゆく空の色を眺めているだけで、うっとりと時間が過ぎてしまいます。
この日は月が明るくて、あまり星空がよく撮影できませんでしたが、条件が良ければ満天の星が輝いています。
週末旅でおすすめしていますが、やっぱり2泊はしたい。3泊でもいい。
土日と合わせて休暇をとって来ることを強くお勧めします。この別世界から、現実に帰りたくなくなります。
旅の一番最後に鹿に会えました!旅行人山荘のラウンジからの景色です。おしりがかわいい~!
旅行人山荘
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂字龍石3865
参考サイト:http://ryokojin.com/
参考サイト:Yahoo!トラベル・じゃらん・楽天トラベル
レンタカーで出かける周辺観光あれこれ
この他にも、前回記事の鹿児島観光2泊3日の旅の霧島部分を参考にしてみてください。
大出水の湧水
霧島最高の湧水スポット。ひんやりと澄んだ川沿いの空気。
こんこんと湧き出る水。一分間に22トンも湧き出ています。
その場で手を入れると、夏はひんやりと、冬は少し暖かい。と言われていますが、冬に手を入れたらやはり冷たかった!けれど爽快!
ペットボトルをもって水をくみに行きましょう。
地鶏のみやま
静かな山の中にあります。赤いレトロな屋根が懐かしい雰囲気。レンタカーかタクシーでないと行けない場所。
店内。素朴で温かい雰囲気です。お店の人が優しく迎えてくれます。
座敷のお部屋もあります。
鹿児島と言えば鶏刺し。お刺身盛り合わせはぜひ頼んでみてください。
もも・はね・砂ずりの三色刺身盛は一人前780円。写真は撮影用に二人前1530円ですが、一人前でも十分な満足感があります。
見てください!! お肉のこの艶めいた色。美しいです。
すりおろしにんにくと、薬味をくるみ、タレにつけていただきます。みやま秘伝のたれは、さっぱりとコクがあり、お肉の味を引き立てます。
焼き盛り合わせ。もも、ハツ、皮、軟骨、レバー、ぼんじりと様々な部位が味わえます。
タレか塩か選べて二~三人前で2380円。部位単体で頼めば760円~860円なので、好きな部位がある人は単品注文もいいですね~。黒豚バラも830円で頼めます。
私はレバーが苦手なのですが、ここのレバーは臭みもなくて柔らかいので、おいしくいただきました。
タレは創業以来継ぎ足して仕込まれたもの。熟成された甘さとコク、程よい酸味があります。
焼けばジュワジュワ~とにんにくの香ばしい香りが食欲をそそり、白ごはんが進みます。
脂っこさがないので、胃にもたれずさっぱり食べられます。
ごはんは白飯のほか、鶏飯(とりめし)480円もあります。
漬物付き。玉ねぎと一緒に甘辛く煮込んだ鶏肉がのったもの。味が染みていて、玉ねぎも甘くて、最高のどんぶりです。お味噌汁は130円。
みやま本舗 霧島店
住所:鹿児島県霧島市霧島田口1611
HP:http://miyamahonpo.com/miyama/
参考サイト:ぐるなび
塩浸温泉竜馬公園
寺田屋で刀傷を負った龍馬が、隠れて傷を癒すために滞在したことで有名な温泉。
資料館もあり、龍馬が霧島滞在中に姉に宛てて書いた手紙も読むことができます。
週末は龍馬の足跡を訪ねて観光客で賑わっています。温泉は大人360円。龍馬の資料館は大人200円です。
営業時間は9:00-18:00(月曜のみ17:00まで。温泉受付は営業終了時間の30分前まで)
龍馬の滞在した頃は、川沿いに湯治宿が軒を連ねていましたが、現在は日帰り入浴できる塩浸温泉が1軒あるだけです。
龍馬の鹿児島滞在の背景には、薩摩藩の西郷隆盛、小松帯刀の勧めがあります。
西郷隆盛も温泉好きで、温泉地に滞在し、狩猟や山歩きを楽しみました。龍馬もここで鉄砲で鳥を撃ち、川で魚釣りをして楽しんでいます。
世の中の温泉好きは、楽しみ方について人に勧めるのが好きなもの。西郷さんも、もしかして龍馬にあれこれ勧めのかな、と思いを巡らせるのも楽しいものです。
泉質の違う源泉を2つ所有し、どちらも泉質は炭酸水素塩泉。やさしい肌触りのお湯です。
この坂本龍馬の銅像、よゐこ濱口に似ていると思うのは私だけでしょうか。
合鴨に餌やりもできます。川沿いに降りるとすかさず近づいてきます。人=何かくれる人なんでしょうね。
ここにいる合鴨は、たまに台風や大雨で水量が増えると下流へ流されてしまいます……。
自力では戻ってこられないのでスタッフが迎えに行くそうです。下流で所在なくぽつんと合鴨がいたら、ここの子かもしれません。
川沿いを歩いているとずっとついてきます。
確実に餌目当てですけど、一生懸命追いかけて来てすごくかわいい!!
温泉の裏から山道を散策できます。龍馬も歩いた道です。
塩浸温泉竜馬公園
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3606
その他の温泉紹介あれこれ
霧島の温泉をいくつかご紹介したいと思います。本気で全部まわろうと思ったら、一年くらいかかるかもしれません……。
これから紹介するところは、宿もやっているので、温泉巡りをしてみて、お湯が気に入ったら滞在してもいいですね。
さかいだ温泉きらくの湯
地元民に根強い人気。朝7時のオープンと同時に入りに来る人も多いです。
私も回数券を購入し、いつでも寄れるよう車にストックしています。大人300円。日帰り入浴7:00-21:00。
前を流れる川には温泉が流れ込み、日によって青や緑に輝きます。
素朴で昔ながらの湯治場の雰囲気。砂ね湯、石ね湯(足踏み湯)、うたせ湯、温泉で蒸した天然サウナとバリエーション豊か。
天然サウナは温泉で蒸しているため、身体に負担をかけず、疲労感がなくさっぱりします。サウナの後、天然水の水風呂に入ればかなり覚醒します。
砂ね湯は、浅めの湯船の底に砂が敷き詰められています。ごろんと寝転んで浸かれば、程よい砂の刺激が心地よいです。
石ね湯は湯船の底に石が埋め込まれており、この石で足の裏をごりごり刺激するお風呂。足裏をほぐすと疲れが取れて気持ちいいですよ~
地元のおばちゃんたちが、湯船のふちに腰かけて、おしゃべりしながらゆっくり浸かっています。古きよき温泉の風景が残っています。
飲泉できます。温泉のところにびっしりサンゴのような付着物。
さくらさくら温泉
霧島では珍しい泥湯。源泉地で沈殿した湯の花を汲み取り運んでいます。大人700円。日帰り入浴は10:00-20:00。
泉質は単純泉ですが、硫黄成分の含有量も多く、ほのかに硫黄の香りが漂います。露天風呂は森の中の静かな風景。
この泥を肌に塗り、5分程度乾かしてから優しくお湯で流すとすべすべに。
新燃荘(霧島温泉)
秘湯の名にふさわしい、人里離れた場所にある温泉。携帯の電波も圏外になります。海抜は920メートル。周辺に民家も施設もないので、星空の美しさは感動的です。大人500円。日帰り8:00-20:00。
山道を新燃荘目指して走る途中、硫黄の蒸気の湧き出る谷を通り過ぎます。
一番硫黄が濃いのは混浴の露天風呂。濃い乳白色で、湯の中が全く見えません。
遊離硫化水素がなんと82.6mgもあります。とにかく硫黄が濃い!成分が濃いため30分以上の入浴はできないので注意してください。
血管拡張作用があり入浴後は心臓がバクバクします。お湯が力強いです。そして入浴後の翌々日くらいまで自分から硫黄の匂いがします。
祝橋温泉旅館
名前の「祝橋」の由来は、日本神話から。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が川上梟師を討って勝利の宴を開いたとされるところです。大人200円。家族湯(貸切風呂)700円。日帰り6:00-22:00。
入口で料金を支払う時、誰もいなければこの瓶にお金を入れればOKです。人への信用を基本としていますね。