【カフェバー Lit】チャレンジし続ける高岳のお洒落Caféを取材してきた

こんにちは、フリーライターの織瀬ゆり(@orise_yuri)です。

 

3月といえば、出会いと別れの季節。

本来なら桜の開花予報を楽しみにしながら、残り僅かな学生生活を満喫したり、新社会人になるための準備を整えたり……。

どことなく賑やかになる時期なのに、今年はちょっと違うようで。

 

いまや新型コロナウイルスが日本でも広がりつつあり、イベントごとは軒並み自粛、学校は臨時休校。

その影響はあらゆる業界に打撃を与え、自粛に伴って多くのお店や企業が売上減で悲鳴を挙げています。

 

テレビをつけても街中を歩いていても、暗い雰囲気がぬぐい切れず、なにかできることはないかと考えていた私。

そんな中で今回ご縁を頂き、足を運ぶことができたのが名古屋の高岳にある「カフェバーLit」さんでした。

出迎えてくれたのは笑顔の素敵な店員さんたち

桜通線高岳駅から歩くこと約10分。

ビルの一角に店を構えた「カフェバーLit」さんに到着しました。

 

木目調の落ち着く店内はもちろん、出迎えてくれた店員さん方の笑顔に癒されることに。

店内ではWi-Fiが使えることに加え、カウンター席にはコンセントUSBコンセントが設けられているのも嬉しいポイント。

ちょっとしたお仕事なんかも出来ちゃいますね。

イチオシメニュー

――早速ですが、カフェバーLitさんのイチオシメニューについて教えてください。

お店にきたらぜひ食べてほしいのが、自家製のローストポークです。黒豚をはちみつでじっくり漬け込み、低温で焼いているのでお肉そのものの美味しさが引き立つ一品となっています。


SNSでも反響が大きい!

――これは確かに美味しそうですね……!!そして、紅茶にもこだわっているとお聞きしました。

はい。店員の中に大の紅茶好きがおりまして、お店で扱っている茶葉は東京吉祥寺の「t-break」から選りすぐりのものを仕入れています。

t-breakの紅茶が飲めるのは、今現在東海エリアでうちのお店だけなので、ぜひ紅茶が好きな方は楽しんでいただければなと。

上質な紅茶の香りに包まれながらの仕事は、効率も上がりそうです。


こちらも人気!正確にはサイフォンではなく、HARIOのラルゴという器具なんだとか。

開店わずか一カ月半でコロナショックに直面した

――今回、新型コロナウイルスを受けて、Litさんを取り巻く状況がどのように変化したのかをまずお聞かせ願えますか。

そもそもお店が今年の1月14日にオープンしたばかりで、2月になるにつれて少しずつお客さんが増えていたところだったんです。

 「さあ、これから!」 というときにコロナが直撃してしまって。

中でもコロナの影響が特に色濃く出始めたのが、2月の最終週あたり。来店するお客さんベースで言えば、2月の最終週は前週に比べて半分ほどになってしまったんですよね。

ひどいときだと、ランチタイムの間にお客さんが4人しかこないなんて日もありました。順調だったときは15人前後いらっしゃっていたので、かなりダメージが大きかったです。

――約1/4!それは大きいですね……。

とはいえ、もともとオープンから日が浅いことに加え、前に入っていたテナントさんがランチを不定期営業でやっていたこともあって、お客さんが安定しづらい状況ではあったのですが、やっと客足が増えてきたところでのコロナでした。

――ディナータイムも同様にお客さんが減ってしまったのでしょうか。

ディナーについては、お客さんそのものがこなくなってしまいました。前は店の外から中の様子を覗きにいらっしゃる方もいたのですが、そういった方も見かけなくなりましたね。

――ゼ、ゼロですか?

普段は自分たちの知り合いがきて盛り上がることもあれば、何度かお店を覗きに来てくださった方が実際に来店してくださるケースもあったのですが、そういったことがすべてなくなってしまいまして。いわば、新規のお客さんがまったく見込めない状況になってしまいました。

コロナを受けてはじめた新たな取り組み

――このコロナをきっかけに、「お惣菜のテイクアウトサービス」と「給食弁当」という2つの取り組みを始められたんだとか。

※給食弁当は現在終了しています

もともとUberEATS(ウーバーイーツ)をやろうとしていたのですが、コロナの件があってからというもの「お店に来てよ!」という一言がすごく言い辛い状況ですよね。

そうなったときにじゃあどうしたらお店も生き残ることができて、かつ、コロナ問題に対し飲食店として価値が提供できることはなんだろうと考えたんです。

そのことをメンバー内で話し合った時に、飲食であれば食材を利用したテイクアウトでコロナ問題に立ち向かうことができるよね。そして、おうちの人の負担も減らせるんじゃないかなと。

――内容についてお伺いできますか。

内容としては、前日14時までに電話かインターネット上のお問い合わせフォームでご連絡いただき、お惣菜やお弁当を当日お店まで受取にきてもらう仕組みです。

商品を受け取って代金を支払うだけなので、人が集まる店内で食事を済ませていくよりは安心かなと感じました。

また、お店の調理スタッフが管理栄養士の資格を有していることもあり、いずれの商品も栄養バランスにはきちんと気を配っています。

テイクアウト総菜では弁当も扱っているので、家族全員分のお弁当を買うことができるのも魅力的だと考えました。

給食弁当は終了しましたが、UberEATSも4/7(火)からスタートさせます。

各取り組みの詳細はこちら*。
▼テイクアウト
https://note.com/cafebarlit/n/nea5d7397e7bb

▼給食弁当(終了)
https://note.com/cafebarlit/n/nd130a7ef3a85

 

――突然の休校で春休みまでいないはずだった子どもが急に休みになって、やらなくていいと思っていた家事が増える。考えただけで親御さんは大変ですよね。

まさにその、突然というのが一番の問題だったと思うんですよね。

準備ができている春休みと違って、親御さんも前例がない形で迎える春休みになってしまい。ただでさえ仕事もコロナでバタついている中で、子どものことも……というのは大変すぎるなと。

そういった意味でも、特に給食弁当においては親御さんの負担を少しでも減らしたい、という思いが強かったです。

 

――テイクアウト総菜も給食弁当も、管理栄養士の方が考えたうえで作られていることがすごいと思いました。それらの取り組みを実際に始めてみて、反響はありましたか。

嬉しくもTwitterで拡散していただき、SNSにおける反響はあったのですが、この高岳エリアの人たちには全然届いていないというのが正直なところでして。

給食弁当は3月末で終わってしまいましたが、テイクアウト総菜はそうではないので今後、力を入れてPRを行っていきたいなと。

また、いずれの取り組みも広まってほしいという気持ちはもちろん、「コロナに対して飲食店らしくやれることをやろうよ!」といったプラスのメッセージも込めているんです。

それこそいま、ネットを見てもニュースを見ても、個人店が「しんどい」「つらい」と嘆いている姿ばかりがピックアップされていますよね。あれを見ていて、決して気持ちのいいものではないなと。

だからこそ自分たちだけでなく、周りのお店さんたちも明るくいられるような取り組みを発信できたら、と思っています。

まとめ

今回は、名古屋高岳のカフェバーLitさんをご紹介しました。

 

実際にお店に足を運んで感じたこととして、 店員さんがみなさん素敵 だったということ。

比較的年齢が近いのもあったのかもしれませんが、気さくで話しやすく、終始笑顔の絶えない楽しい取材時間を過ごすことができました。

また、カフェバーLitさんでは管理栄養士の方が料理を担当されていることに加え、店員さんそれぞれが何かしらのジャンルで秀でていることも凄いと思いました。

 

今回は取材ということで私一人での来店でしたが、次回は2人の子どもと主人を連れて家族で訪れようと考えています。

高岳に立ち寄った際はぜひ、みなさんも顔を出してみてくださいね*。