【新潟】東京から新幹線で2時間ちょい!長岡市を1泊2日で楽しみ尽くす

新潟県長岡市は東京からのアクセスが良く、日本海の新鮮なカニをはじめとした魚介類などが楽しめる観光地。こちらの記事では、1万点もの海中生物が展示されている「寺泊水族博物館」、日本で最も古い神社「寶徳稲荷大社」(通称:ローソクのお稲荷さん)などをご紹介。新潟県の名物「へぎそば」の名店として知られる「小嶋屋総本店」にも旅します。

カニ

こんにちは。ライターの渡辺です。私は今、新潟県長岡市に来ています。
新潟県長岡市というと、長岡まつり大花火をイメージする人が多いのではないでしょうか?

しかし!花火大会以外にも見所はたくさんあるんですよ!例えば、生き物の生態を観察できる水族館や博物館、新潟県産のコシヒカリを使った和菓子などなど。ということで今回は、新潟県長岡市に行ったら絶対に行くべきスポットをご紹介していきます!

 

寺泊カニの宿きんぱちでカニ食べ放題!

是非とも最初に寄って頂きたいところがあります!
『寺泊カニの宿きんぱち』です。ここの宿では宿泊はもちろん、食事のみを取ることが可能で、今回はお昼ご飯を食べにきました。
(宿泊は同じ系列の別の宿を後ほど紹介)

ここに来た理由は1つ、本当に美味しくてオススメしたい『カニ食べ放題』です!

カニの宿きんぱち

お店の外にはカニが入った巨大な水槽と

 

カニの宿きんぱち

専用の大きな釜が置かれていました。

 

カニの宿きんぱち

宿は海岸沿いにあり、広大な日本海を眺めながらカニを食べることができます。
都心ではなかなか味わえないロケーションなので、贅沢ですね。

贅沢なのは景観だけではありません。こちらの宿1番の醍醐味は、大ぶりのカニを心ゆくまで堪能できること!

カニの宿きんぱち

見てください!桶いっぱいに盛られたカニたちを!
鮮やかな色合いは食べるのがもったいないほどの美しさです。

 

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『制限時間は40分』という店員さんからの説明があったのち、いよいよ食べ放題がスタート!時間に制約がある中、夢中でカニを食べ続ける私……。至福のひとときとはこのことを言うのではないでしょうか。

そのまま食べてもおいしいのですが、ポン酢をつけるとカニの旨味が増してさらに食欲をそそります。おいしいカニを好きなだけだべられるだなんて、こんな幸せってそうそうありませんね。ここは天国でしょうか。いいえ、寺泊です。

ぎっしりと詰まった実は甘味があり、カニ好きにはたまりませんよ〜。全部食べきると、店員さんが新しいカニを桶に入れて運んできてくれます。

カニの宿きんぱち

食べ放題のコースはカニ以外にも、日本海で獲れた新鮮なお刺身や煮付けなど、新潟県ならではの料理、その他にもご飯と汁物もついています。
しかも、これだけついて5800円(税込)だなんて、都内では考えられない価格帯です。
このためだけに新潟に来てもお釣りがくるのではないでしょうか。
長岡市寺泊に来たら、『寺泊カニの宿きんぱち』でカニ食べ放題を!本当にオススメです!!

 

寺泊カニの宿きんぱち

  • 場所:新潟県長岡市寺泊花立(寺泊水族館前)
  • TEL:0258-75-4258
  • 営業時間:11:00~14:00、17:00~19:00
  • 定休日:無休
  • URL:寺泊カニの宿きんぱち

 

寺泊水族博物館で生き物を鑑賞

寺泊水族博物館

冒頭のカニ食べ放題で心ゆくまで海の幸を味わったあとは、カニの宿きんぱちから目と鼻の先にある『寺泊水族博物館』へ行ってみることに。
こちらの水族館の最大の魅力は、何と言っても生き物の生態を間近で観察できること!

例えば、

寺泊水族博物館

総水量100トンもの回遊水槽では、1日に4回(午前に2回、午後に2回)マリンガールによる餌付けショーを見ることができたり、

 

寺泊水族博物館

エサをもらって興奮したときに、体が真っ赤になるタコの様子を間近で観察できたり、

 

寺泊水族博物館

エサやりの様子をこうして近くでみることができたり。
お姉さんによると、通常は水槽にエサを撒いてあげるのですが、痩せていたり元気がなかったりする魚には、あとからこうして手渡しであげるのだそう。優しい……。

このほかにも、

寺泊水族博物館

みんな大好きなペンギンや

 

寺泊水族博物館

スーパー銭湯やスパで見かけるドクターフィッシュ(正式名称:ガラ・ルファ)の足湯体験もあったり。

 

寺泊水族博物館

顎がシャクレ気味のピラニアや、

 

寺泊水族博物館

規制がかかって最近は見られる機会が少なくなったタツノオトシゴ、

 

寺泊水族博物館

テッポウウオがいたり。
ちなみにテッポウウオは、口から水鉄砲を発射して水面上にいる獲物を撃ち落とし、捕食する行動からそう呼ばれています。

けれど、全員が鉄砲を打つわけでなく、誰かが落とした獲物をちゃっかり横取りしてサボるやつもいるそうです。サボるやつがいるのは魚界でも一緒なんですね。大人になるとまた違った楽しみ方ができますよ〜。

『寺泊水族博物館』には、紹介しきれないほど本当に多くの魚たちが展示されているので、ぜひ足を運んでみてください!

寺泊水族博物館

  • 場所:新潟県長岡市寺泊花立9353-158
  • TEL:0258-75-4936
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:6/7、9/6・13、10/11、12/6・31
  • 料金:700円(一般)、450円(中学生)、350円(小学生)
  • URL:寺泊水族博物館

 

きんぱちの湯で旅の疲れを癒す

水族館を楽しんだあとは、本日の宿『寺泊きんぱちの湯』で旅の疲れを癒そうと思います。先ほどのカニ食べ放題と同じ系列のお宿です。
ここの宿は、岩風呂や海を見渡せる露天風呂、リフレッシュ効果の高いバイブラ湯(ジェット噴流)など、さまざまなお風呂が充実しているのです。

しかも、どれも海洋深層水を使用しています!翌日、乾燥気味な私の肌もツルツルしっとりしていたので、本当にオススメです。

寺泊水族博物館

汗を流してすっきりしたあとは部屋に戻り、きんぱちの湯オリジナル商品『きんぱち』を食前酒にいただきます。

米どころである新潟県産の良質な米と、佐渡海洋深層水(脱塩水)を割り水として使用しているこちらの日本酒は、すっきりとした喉越しで香りも豊か。
わさび揚げとの相性もバッチリです。受付横にある売店で買うことができるので、お土産にぜひ!

寺泊水族博物館

こちらの宿の魅力はお風呂だけではありません。
夕食もまた、新鮮な海鮮を味わうことができるんです。
ちなみにメニューは、タイの姿造りを中心に、カニ、ホタテ、アワビなど。
私は、普段はきゅうりばかりを食べているのですが、新潟県の人々は毎日こんなに新鮮な魚を食べているのかと思うと本当に羨ましすぎます。

寺泊きんぱちの湯

  • 場所:新潟県長岡市寺泊松沢町9353-621
  • TEL:0258-75-5888
  • 料金:1泊2食付き 9,000円〜(税抜き)※土日祝前日・平日・大型連休など日によって料金は異なる
  • 営業時間:10:00~21:00
  • URL:寺泊きんぱちの湯

 

■翌日は長岡市内を観光

寺泊水族博物館

早起きして朝食を済ませたあとは、車に乗って長岡市内に移動し街を散策。
長岡市内をできる限り満喫したいと思い、車をレンタル。ちなみに、レンタカーは長岡駅から徒歩8分のトヨタレンタカーでレンタルしました。

トヨタレンタカー長岡店

  • 住所:新潟県長岡市南町1-1-12
  • TEL:0258-34-0100
  • 営業時間:8:00~20:00(4/1~10/31)、8:00~19:00(11/1~12/31)、8:00~19:00(1/5~3/31)、9:00~17:30(1/1~1/4)
  • 定休日:無休
  • URL:トヨタレンタカー長岡店

 

ローソクを奉納する神社「寶徳稲荷大社」

最初に私が向かったのは、恋愛、商売繁盛、交通安全などにご利益があることで有名な『寶徳稲荷大社』。

寶徳稲荷大社

ここは、縄文時代に建てられたことが始まりとされていて、天照大神を祀る日本で一番古い神社なんですよ。
鮮やかな赤色がとても神秘的です。地元では、ローソクを奉納する神社として「ローソクのお稲荷さん」と呼ばれているとのこと。

毎年11月3日におこなわれる「神幸祭(よまつり)」では、祈願を書いた数十万本ものローソクが境内を赤く照らし、神秘的で荘厳な雰囲気は圧巻です。
「神幸祭(よまつり)」の時期は特に全国から多くの参拝者で賑わいます。今度はその時期に行ってみようと思います。

寺泊水族博物館

私が訪れたとき本館は工事中で入れなかったのですが、寶徳稲荷大社に来たら「五色ローソク(300円)」での参拝は欠かせません。
ろうそくによってご利益が違い「緑」は身体健全・交通安全・学術増進、「赤」は商売繁盛・金融順行、「黄」は火難防止・五穀豊穣、「白」は家内安全、「紫」は心願成就、と色分けされています。
商売繁盛や心願成就を願って、もちろん私も五色ローソクで参拝しました。願いが叶うといいなぁ……。
ちなみに、撮影禁止のエリアもあるので気をつけてくださいね。

寶徳稲荷大社

  • 場所:新潟県長岡市飯塚870
  • TEL:0258-92-3341
  • 一般参拝:7時~17時
  • 祈祷者:9時~17時
  • URL:寶徳稲荷大社

 

小嶋屋総本店で新潟県の名物へぎそばで腹ごしらえ!

小嶋屋総本店

新潟県と言えばへぎそばですよね!と言うことで、へぎそばが美味しいことで有名な『小嶋屋総本店』で昼食をとります。

ところで、へぎそばの由来ってご存じですか?新潟県魚沼地方発祥のへぎそばとは、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、ヘギ(片木)という木を薄くけずった四角い器に盛り付けた切りそばのこと。つるっとした喉越しが特徴で、わざわざ県外から訪れる人も多いのだそう。

季節の天ぷら膳(1,350円・税抜き)や漁師メシ膳(1,280円・税抜き)など、新潟県の獲れたて魚介類を堪能できるメニューばかりです。

小嶋屋総本店

これまで、新潟県に訪れる度に様々な店舗のへぎそばを食べてきましたが、ここのそばが1番。

 

小嶋屋総本店

へぎそばのオススメな食べ方は、麺にカラシを乗せること。
『小嶋屋総本店』のある地域では、昔ワサビがとれなかったことと、海藻つなぎのそばにはカラシの風味がピッタリだという理由から、カラシ乗せを推奨しているらしいです。

ということで、カラシを無料で追加して食べてみることに。カラシの刺激がアクセントになって旨味がさらに増します。

小嶋屋総本店

その後も新潟県のB級グルメであるタレカツ丼や

 

小嶋屋総本店

そばの実を使ったアイスなど、新潟県ならではを心ゆくまで堪能できます。長岡市に来たら、『小嶋屋総本店』のへぎそばをオススメします。

小嶋屋総本店

  • 場所:新潟県長岡市喜多町749
  • TEL:0258-25-9338
  • 営業時間:11:00~21:30(ラストオーダー21:00)
  • 定休日:無休
  • 公式HP:http://www.kojimaya.co.jp/
  • 参考サイト:ぐるなび

 

新潟県立歴史博物館で新潟県の歴史に触れる

新潟県立歴史博物館

そばを食べたあとは、新潟県の歴史への理解をさらに深めるために『新潟県立歴史博物館』へ。
総面積10,000平方メートルにも及ぶ広大な施設内には、新潟県のあゆみ、豪雪地帯の暮らし、米作りなどが実物大で再現されていて、新潟県の歴史を学ぶことができる博物館です。

新潟県立歴史博物館

大正時代に使われていた電話や、

 

新潟県立歴史博物館

1946年(昭和21)4月10日におこなわれた、戦後初の衆議院議員総選挙の投票日の様子、

 

新潟県立歴史博物館

ここでは昔ながらの商店街まで、当時の様子が完璧に再現されています。
まるで、江戸時代にタイムスリップしたような感覚になります。

 

新潟県立歴史博物館

豪雪地帯で知られる新潟県では、家の屋根に届きそうなくらい十数メートル以上もの雪が積もっていたようです。
除雪機も雪かき機もない当時は、住民が屋根に登って粛々と雪かきをしていたんですね。

記事でお伝えすることができないのが、残念ですが現地の方言で会話する声がスピーカーから聞こえてくるので、臨場感が半端じゃありません。

新潟県立歴史博物館

その後も、四季の移り変わりに対応した縄文人の当時の生活を垣間見ることができます。
春は、女性と子どもたちがタラの芽、ウド、ワラビなどの山菜採りを行います。

 

新潟県立歴史博物館

夏は、海で釣った魚を煮込んで保存食にしたり、干物を作ったり、季節によって生活スタイルが全然違ったようです。
こういった模型での展示を見ながら、当時の会話を勝手に考えてみるのもありかと思います。

 

新潟県立歴史博物館

縄文時代にどっぷり浸かったあとは、信濃川流域で発見された「火焔土器」90個体をじっくりと見てまわります。
形や大きさ、模様が全部違っていて、ひとつとして同じものはありません。

 

新潟県立歴史博物館

歴史にそれほど興味のなかった私でも、博物館を後にする頃にはすっかりハマってしまうほど魅力的な場所です。
新潟県の歴史に触れる、という時間もなかなかいいものですよ。

新潟県立歴史博物館

  • 場所:新潟県長岡市関原町2丁目字権現堂2247-2
  • TEL:0258-47-6130
  • 料金:一般510円 高校・大学生200円 中学生以下無料
  • 営業時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
  • 定休日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は、その日以後の休日でない最初の日)、年末年始(12月28日~1月3日)
  • URL:新潟県立歴史博物館

 

長岡に来たら江口だんご

広い博物館内を歩き回ったらお腹が空いてしまったので、長岡市内にある『江口だんご』にやってきました。
新潟県内に5店舗ある江口だんごは、創業35年の歴史のある和菓子店。新潟県の美味しい餅米を使った笹団子や赤飯など、ここでしか食べられないものばかりです。
観光で訪れたら絶対に行っておくべきお店ですよ!

江口だんご

建物は、1階が物販、2階がカフェになっています。

 

江口だんご

1階の物販売り場にはガラス張りの工場が隣接しています。
この工場では、新潟県を代表する銘菓・笹団子をはじめ、ここで販売・提供されているすべての商品を手作りしているんですよ。

建物内にある専用の土間では、笹だんごやどら焼き作り体験(電話で要予約)もできるので、ぜひ体験してみてくださいね。

笹だんご作り

「笹だんご2個&ドリンク付き 950円(税抜き)」

  • 体験時間約30分+蒸し時間30分
  • 実施日:土曜・日曜・祝祭日
  • 時間:10:00~16:00
  • TEL:0258-47-4105
  • 料金:お1人様950円(税抜き)
  • 予約:前日までの完全予約制

どら焼き作り

「どらやき2個&ドリンク付き 950円(税別)」

体験時間約30分+試食時間

  • 実施日:土曜・日曜・祝祭日
  • 時間:10:00~16:00
  • TEL:0258-47-4105
  • 料金:お1人様950円(税抜き)
  • 予約:前日までの完全予約制

 

お抹茶(五色団子)セット

江口だんご

ということで、2階のカフェで和菓子を食べてひと休みします。
私が注文したのは、「お抹茶(五色団子)セット(600円・税抜き)」。

あん、抹茶、ごま、のり、しょう油の5種類の団子が一口になった、食べやすいサイズ感です。
いろいろな団子の味を楽しめるので、江口だんごに来たらお抹茶セットがオススメです。

江口だんご

抹茶のほのかな苦味と団子の甘さが絶妙です。

 

クリームずんだあんみつ

江口だんご

せっかく来たのでもう一品注文しました。こちらは、新潟県産の枝豆ともち米をふんだんに使った「クリームずんだあんみつ(550円・税抜き)」。

高くトッピングされたクリームとの相性も良く、程よいコシと芳醇な香りがクセになります〜。

 

極みかき氷

江口だんご

「限定」という言葉に弱い私は、春夏限定の「極みかき氷(650円・税抜き)」も頼んでみました。

新潟県で採れた新鮮な果物を使ったピューレは、果実の風味と香りが凝縮されていて、なめらかな口当たりです。遠方からわざわざ足を運ぶ人も多いのだそう。

 

江口だんご

デザートでお腹を満たし、外に出て1 階で買ったお土産を広げてみました。

 

江口だんご

笹だんご(10個入り2,700円・税抜き )や、

 

江口だんご

だんご屋プリン(300円・税抜き)、

 

江口だんご

長岡赤飯(700円・税抜き)など!調子に乗って買いすぎました……。
お腹がいっぱいなので、帰りの新幹線の中で食べようと思います。紅白豆大福(150円・税抜き)や、五色団子(5本700円・税抜き)など、ここでしか味わえない和菓子がたくさんありますよ!
お土産に喜ばれること間違いなしです!

江口だんご本店

  • 場所:新潟県長岡市宮本東方町熊之宮52-1
  • TEL:0258-47-4105
  • 営業時間:9:00~18:30、10:00~17:30(L.O.17:00)※甘味処
  • 定休日:元旦
  • URL:江口だんご
  • 参考サイト:ぐるなび

 

まとめ

長岡市を十分満喫できたので、そろそろ帰ろうと思います。ちなみに、長岡駅から歩いて1分の場所には「POP BOWL 長岡」という大きなボウリング場もあるので、新幹線に乗るギリギリまで楽しむことができますよ〜(私は新幹線の時間が間に合わず行けませんでした……)。

今回は紹介しきれませんでしたが、恋愛のパワースポットで知られる彌彦神社(いやひこじんじゃ)や長岡城、茶豆饅頭など、魅力的なスポットがまだまだたくさんあります!長岡市に観光に行った際は、ぜひ足を運んでみてくださいね!

この記事を読んで、「長岡に行ってみようかな!」というきっかけにしてもらえたら嬉しいです。今度はどこに行こうかなぁ。